JPH1112244A - シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法 - Google Patents
シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法Info
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- JPH1112244A JPH1112244A JP16769097A JP16769097A JPH1112244A JP H1112244 A JPH1112244 A JP H1112244A JP 16769097 A JP16769097 A JP 16769097A JP 16769097 A JP16769097 A JP 16769097A JP H1112244 A JPH1112244 A JP H1112244A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】新規なシアナト基を有する含フッ素ビニルエー
テル化合物およびその製法の提供。 【解決手段】塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテ
ル化合物とハロゲン化シアンを反応させ一般式CF2 =
CFOZOC≡N[両式中、Zは2価の有機基。]で表
されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合
物を得る。
テル化合物およびその製法の提供。 【解決手段】塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテ
ル化合物とハロゲン化シアンを反応させ一般式CF2 =
CFOZOC≡N[両式中、Zは2価の有機基。]で表
されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合
物を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シアナト基(−O
C≡N)を有する含フッ素ビニルエーテル化合物および
その製法に関する。
C≡N)を有する含フッ素ビニルエーテル化合物および
その製法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般式CF2 =CFOZOC≡N[式
中、Zは2価の有機基。]で表されるシアナト基を有す
る含フッ素ビニルエーテル化合物は、文献未載の新規化
合物である。シアナト基含有化合物の合成例としては、
1,4−ビス(1−シアナト−2,2,2−トリフルオ
ロ−1−トリフルオロメチルエチル)ベンゼンが、特開
平3−145452、特開平3−239724に、4,
4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ビスフェノ
ールジシアネートが特開昭63−250359に、N≡
COCH2 (CF2 )n CH2 OC≡N(n=3,4,
6,8,10)がMacromolecules,Vol.30,394-405(199
7) に記載されている。しかし、シアナト基を有する含
フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法は知られて
いない。
中、Zは2価の有機基。]で表されるシアナト基を有す
る含フッ素ビニルエーテル化合物は、文献未載の新規化
合物である。シアナト基含有化合物の合成例としては、
1,4−ビス(1−シアナト−2,2,2−トリフルオ
ロ−1−トリフルオロメチルエチル)ベンゼンが、特開
平3−145452、特開平3−239724に、4,
4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ビスフェノ
ールジシアネートが特開昭63−250359に、N≡
COCH2 (CF2 )n CH2 OC≡N(n=3,4,
6,8,10)がMacromolecules,Vol.30,394-405(199
7) に記載されている。しかし、シアナト基を有する含
フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法は知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来知られて
いなかったシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル
化合物およびその製法を新規に提供することを目的とす
る。
いなかったシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル
化合物およびその製法を新規に提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式CF2
=CFOZOC≡N[式中、Zは2価の有機基。]で表
されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合
物、および、塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテ
ル化合物とハロゲン化シアンを反応させることを特徴と
する一般式CF2 =CFOZOC≡N[両式中、Zは2
価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含フッ素
ビニルエーテル化合物の製法、である。
=CFOZOC≡N[式中、Zは2価の有機基。]で表
されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合
物、および、塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテ
ル化合物とハロゲン化シアンを反応させることを特徴と
する一般式CF2 =CFOZOC≡N[両式中、Zは2
価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含フッ素
ビニルエーテル化合物の製法、である。
【0005】
【発明の実施の形態】一般式CF2 =CFOZOC≡N
で表されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル
化合物において、Zは2価の有機基である。Zの好まし
い例は一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m (CF
2 )n CR2 −で表され、式中mは0〜3の整数、nは
1〜10の整数、2つのRは同時にトリフルオロメチル
基または同時に水素原子である。
で表されるシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル
化合物において、Zは2価の有機基である。Zの好まし
い例は一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m (CF
2 )n CR2 −で表され、式中mは0〜3の整数、nは
1〜10の整数、2つのRは同時にトリフルオロメチル
基または同時に水素原子である。
【0006】一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m
(CF2 )n CR2 −で表される2価の有機基の好まし
い例は、式中のmが0または1、nが1〜8の整数、2
つのRが同時に水素原子となるものである。Zの好まし
い例である一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m (C
F2 )n CR2 −で表される基は、CR2 側がシアナト
基と結合しかつCF2 側がパーフルオロビニロキシ基と
結合していることがより好ましい。
(CF2 )n CR2 −で表される2価の有機基の好まし
い例は、式中のmが0または1、nが1〜8の整数、2
つのRが同時に水素原子となるものである。Zの好まし
い例である一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m (C
F2 )n CR2 −で表される基は、CR2 側がシアナト
基と結合しかつCF2 側がパーフルオロビニロキシ基と
結合していることがより好ましい。
【0007】一般式CF2 =CFOZOC≡N[式中、
Zは2価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含
フッ素ビニルエーテル化合物は、対応する一般式CF2
=CFOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエ
ーテル化合物にハロゲン化シアンと塩基性化合物を反応
させることにより得られる。
Zは2価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含
フッ素ビニルエーテル化合物は、対応する一般式CF2
=CFOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエ
ーテル化合物にハロゲン化シアンと塩基性化合物を反応
させることにより得られる。
【0008】一般式CF2 =CFOZOHで表される水
酸基含有フルオロビニルエーテル化合物において、Zは
2価の有機基である。Zの好ましい例は一般式−(CF
2 CF(CF3 )O)m (CF2 )n CR2 −で表さ
れ、式中mは0〜3の整数、nは1〜10の整数、Rは
トリフルオロメチル基または水素原子である。
酸基含有フルオロビニルエーテル化合物において、Zは
2価の有機基である。Zの好ましい例は一般式−(CF
2 CF(CF3 )O)m (CF2 )n CR2 −で表さ
れ、式中mは0〜3の整数、nは1〜10の整数、Rは
トリフルオロメチル基または水素原子である。
【0009】一般式−(CF2 CF(CF3 )O)m
(CF2 )n CR2 −で表される2価の有機基の好まし
い例は、製造の容易さまたは原料入手の容易さから、式
中のmが0または1、nが1〜8の整数、Rが水素原子
となるものである。Zの好ましい例である一般式−(C
F2 CF(CF3 )O)m (CF2 )n CR2 −で表さ
れる基は、CR2 側が水酸基またはシアナト基と結合し
かつCF2 側がパーフルオロビニロキシ基と結合してい
ることがより好ましい。
(CF2 )n CR2 −で表される2価の有機基の好まし
い例は、製造の容易さまたは原料入手の容易さから、式
中のmが0または1、nが1〜8の整数、Rが水素原子
となるものである。Zの好ましい例である一般式−(C
F2 CF(CF3 )O)m (CF2 )n CR2 −で表さ
れる基は、CR2 側が水酸基またはシアナト基と結合し
かつCF2 側がパーフルオロビニロキシ基と結合してい
ることがより好ましい。
【0010】ハロゲン化シアンとしては、入手の容易さ
から塩化シアンまたは臭化シアンが好ましい。塩基性化
合物としては、特に限定されず、水素化ナトリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどの無機アルカリ化合物、脂肪族アミン、
脂環族アミン、芳香族アミンなどのアミン化合物、ピリ
ジンなどの芳香族塩基性化合物などが挙げられる。反応
速度を高めるため、塩基性の高いトリエチルアミンなど
の3級アミンが特に好ましい。
から塩化シアンまたは臭化シアンが好ましい。塩基性化
合物としては、特に限定されず、水素化ナトリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウムなどの無機アルカリ化合物、脂肪族アミン、
脂環族アミン、芳香族アミンなどのアミン化合物、ピリ
ジンなどの芳香族塩基性化合物などが挙げられる。反応
速度を高めるため、塩基性の高いトリエチルアミンなど
の3級アミンが特に好ましい。
【0011】反応温度は、−60℃〜+40℃が好まし
く、さらに好ましくは−40℃〜+10℃である。反応
温度が−60℃より低い場合には、反応が遅く、反応温
度が40℃より高い場合には、ハロゲン化シアンが揮散
しやすくなり、好ましくない。反応時間は充分に反応を
進行させるため、好ましくは30分以上、より好ましく
は1時間以上である。
く、さらに好ましくは−40℃〜+10℃である。反応
温度が−60℃より低い場合には、反応が遅く、反応温
度が40℃より高い場合には、ハロゲン化シアンが揮散
しやすくなり、好ましくない。反応時間は充分に反応を
進行させるため、好ましくは30分以上、より好ましく
は1時間以上である。
【0012】反応溶媒を用いる場合には、アセトン、ジ
メチルスルホキシド、クロロホルム、塩化メチレン、モ
ノグライム、ジグライム、アセトニトリル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの非プロトン性溶媒が好ましい。
メチルスルホキシド、クロロホルム、塩化メチレン、モ
ノグライム、ジグライム、アセトニトリル、ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの非プロトン性溶媒が好ましい。
【0013】水酸基含有フルオロビニルエーテル化合物
とハロゲン化シアンの反応割合は、水酸基含有フルオロ
ビニルエーテル化合物1モルに対してハロゲン化シアン
が好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは1〜2モ
ルである。
とハロゲン化シアンの反応割合は、水酸基含有フルオロ
ビニルエーテル化合物1モルに対してハロゲン化シアン
が好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは1〜2モ
ルである。
【0014】水酸基含有フルオロビニルエーテル化合物
の転化率を高くするためには、ハロゲン化シアンを水酸
基の当量以上添加するのが好ましい。ハロゲン化シアン
が揮散しやすくなったり、ハロゲン化シアンの回収など
の後処理の負担が大きくなるので、大過剰のハロゲン化
シアンの添加は好ましくない。
の転化率を高くするためには、ハロゲン化シアンを水酸
基の当量以上添加するのが好ましい。ハロゲン化シアン
が揮散しやすくなったり、ハロゲン化シアンの回収など
の後処理の負担が大きくなるので、大過剰のハロゲン化
シアンの添加は好ましくない。
【0015】塩基性化合物の存在割合は、水酸基含有フ
ルオロビニルエーテル化合物1モルに対して塩基性化合
物が好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは1〜2
モルである。
ルオロビニルエーテル化合物1モルに対して塩基性化合
物が好ましくは0.5〜5モル、より好ましくは1〜2
モルである。
【0016】本発明のシアナト基を有する含フッ素ビニ
ルエーテル化合物は、ラジカル開始源の存在下で、単独
重合または他の共重合可能なモノマーと共重合を行いう
る。共重合可能なモノマーとしては、以下のものが例示
できる。これらの共重合可能なモノマーは2種以上併用
できる。
ルエーテル化合物は、ラジカル開始源の存在下で、単独
重合または他の共重合可能なモノマーと共重合を行いう
る。共重合可能なモノマーとしては、以下のものが例示
できる。これらの共重合可能なモノマーは2種以上併用
できる。
【0017】テトラフルオロエチレン、クロロトリフル
オロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロエチレン、
1,2−ジクロロ−1,2−ジフルオロエチレン、フル
オロエチレンなどのフルオロオレフィン類、エチレン、
プロピレンなどのα−オレフィン類、一般式CF2 =C
FO(CF2 )q F[qは1〜10の整数]で表される
化合物、一般式CF2=CFO(CF2 CF(CF3 )
O)r CF2 CF2 CF3 [rは1〜50の整数]で表
される化合物、一般式CF2 =CFO(CF2 CF(C
F3 )O)s (CF2 )t X[sは0〜5の整数、tは
1〜10の整数、Xは−SO2 Fまたは−CO2 R(R
は炭素数1〜5のアルキル基)]で表される化合物、パ
ーフルオロ(3−ブテニルビニルエーテル)、パーフル
オロ(アリルビニルエーテル)、パーフルオロ(2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソール)、パーフルオロ
(1,3−ジオキソール)、パーフルオロ(2−メチレ
ン−4−メチル−1,3−ジオキソラン)、パーフルオ
ロ(3,5−ジオキサ−1,6−ヘプタジエン)などの
パーフルオロビニルエーテル類など。
オロエチレン、トリフルオロエチレン、フッ化ビニリデ
ン、1,1−ジクロロ−2,2−ジフルオロエチレン、
1,2−ジクロロ−1,2−ジフルオロエチレン、フル
オロエチレンなどのフルオロオレフィン類、エチレン、
プロピレンなどのα−オレフィン類、一般式CF2 =C
FO(CF2 )q F[qは1〜10の整数]で表される
化合物、一般式CF2=CFO(CF2 CF(CF3 )
O)r CF2 CF2 CF3 [rは1〜50の整数]で表
される化合物、一般式CF2 =CFO(CF2 CF(C
F3 )O)s (CF2 )t X[sは0〜5の整数、tは
1〜10の整数、Xは−SO2 Fまたは−CO2 R(R
は炭素数1〜5のアルキル基)]で表される化合物、パ
ーフルオロ(3−ブテニルビニルエーテル)、パーフル
オロ(アリルビニルエーテル)、パーフルオロ(2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソール)、パーフルオロ
(1,3−ジオキソール)、パーフルオロ(2−メチレ
ン−4−メチル−1,3−ジオキソラン)、パーフルオ
ロ(3,5−ジオキサ−1,6−ヘプタジエン)などの
パーフルオロビニルエーテル類など。
【0018】シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテ
ル化合物の単独重合体または共重合体は、シアナト基が
三量化してトリアジン環を形成することにより重合体を
架橋できる。この架橋には、架橋反応のための触媒を添
加してもよいが、シアノ基を架橋部位に有する含フッ素
ポリマーと比べると、反応性が大きく、触媒無添加でも
加熱処理だけで架橋反応が進行する。
ル化合物の単独重合体または共重合体は、シアナト基が
三量化してトリアジン環を形成することにより重合体を
架橋できる。この架橋には、架橋反応のための触媒を添
加してもよいが、シアノ基を架橋部位に有する含フッ素
ポリマーと比べると、反応性が大きく、触媒無添加でも
加熱処理だけで架橋反応が進行する。
【0019】シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテ
ル化合物の単独重合体または共重合体は、高密度に三次
元架橋し、低誘電率で耐熱性があり、高温での機械特性
にも優れるため、半導体やプリント配線板における絶縁
体、層間絶縁膜、パッシベーション膜、封止材料などの
電子材料として有用である。
ル化合物の単独重合体または共重合体は、高密度に三次
元架橋し、低誘電率で耐熱性があり、高温での機械特性
にも優れるため、半導体やプリント配線板における絶縁
体、層間絶縁膜、パッシベーション膜、封止材料などの
電子材料として有用である。
【0020】
【実施例】CF2 =CFOCF2 CF2 CF2 CH2 O
Hの278g(1.00モル)とアセトン1400ml
を窒素雰囲気下で撹拌機、温度計、滴下ロートを備えた
1000mlの4つ口フラスコに撹拌しながら添加し
た。
Hの278g(1.00モル)とアセトン1400ml
を窒素雰囲気下で撹拌機、温度計、滴下ロートを備えた
1000mlの4つ口フラスコに撹拌しながら添加し
た。
【0021】−10〜0℃の温度で、臭化シアン113
g(1.07モル)を添加した後さらに冷却し、−35
〜−30℃の温度でトリエチルアミン101g(1.0
0モル)を30分かけて滴下した。その温度で1時間撹
拌した後、0〜3℃でさらに2時間撹拌した。
g(1.07モル)を添加した後さらに冷却し、−35
〜−30℃の温度でトリエチルアミン101g(1.0
0モル)を30分かけて滴下した。その温度で1時間撹
拌した後、0〜3℃でさらに2時間撹拌した。
【0022】反応液を水に注ぎ2層分離した下層を採取
し、3回水洗した。粗生成物272g(ガスクロマトグ
ラフ純度92%)を得た。モレキュラーシーブ4Aで乾
燥後、減圧蒸留により目的生成物であるCF2 =CFO
CF2 CF2 CF2 CH2 OC≡N(ガスクロマトグラ
フ純度99%)を得た[bp:64−65℃/6mmH
g。収率:43%。
し、3回水洗した。粗生成物272g(ガスクロマトグ
ラフ純度92%)を得た。モレキュラーシーブ4Aで乾
燥後、減圧蒸留により目的生成物であるCF2 =CFO
CF2 CF2 CF2 CH2 OC≡N(ガスクロマトグラ
フ純度99%)を得た[bp:64−65℃/6mmH
g。収率:43%。
【0023】19F−NMR(84.1MHz、CDCl
3 、CFCl3 基準、下図参照)、:−85.3pp
m(2F)、−113.4ppm(1F)、:−1
21.3ppm(t,2F)、−121.7ppm
(1F)、:−127.0ppm(2F)、−13
5.6ppm(1F)、ただしJ1-2 =86Hz、J
1-3 =113Hz、J2-3 =65Hz。
3 、CFCl3 基準、下図参照)、:−85.3pp
m(2F)、−113.4ppm(1F)、:−1
21.3ppm(t,2F)、−121.7ppm
(1F)、:−127.0ppm(2F)、−13
5.6ppm(1F)、ただしJ1-2 =86Hz、J
1-3 =113Hz、J2-3 =65Hz。
【0024】1 H−NMR(89.45MHz、CDC
l3 、下図参照)、:4.8ppm(t、J=12H
z、2H)。IR(C≡N):2260cm-1。
l3 、下図参照)、:4.8ppm(t、J=12H
z、2H)。IR(C≡N):2260cm-1。
【0025】
【化1】
【0026】
【発明の効果】高密度に三次元架橋し、低誘電率で耐熱
性があり、高温での機械特性にも優れる重合体または共
重合体を与えるモノマーとして、本発明のシアナト基を
有する含フッ素ビニルエーテル化合物は有用である。
性があり、高温での機械特性にも優れる重合体または共
重合体を与えるモノマーとして、本発明のシアナト基を
有する含フッ素ビニルエーテル化合物は有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 正之 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】一般式CF2 =CFOZOC≡N[式中、
Zは2価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含
フッ素ビニルエーテル化合物。 - 【請求項2】一般式CF2 =CFO(CF2 CF(CF
3 )O)m (CF2 )n CR2 OC≡N[式中、mは0
〜3の整数、nは1〜10の整数、2つのRは同時にト
リフルオロメチル基または同時に水素原子。]で表され
るシアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物。 - 【請求項3】塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FOZOHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテ
ル化合物とハロゲン化シアンを反応させることを特徴と
する一般式CF2 =CFOZOC≡N[両式中、Zは2
価の有機基。]で表されるシアナト基を有する含フッ素
ビニルエーテル化合物の製法。 - 【請求項4】塩基性化合物の存在下、一般式CF2 =C
FO(CF2 CF(CF3 )O)m(CF2 )n CR2
OHで表される水酸基含有フルオロビニルエーテル化合
物とハロゲン化シアンを反応させることを特徴とする一
般式CF2 =CFO(CF2CF(CF3 )O)m (C
F2 )n CR2 OC≡N[両式中、mは0〜3の整数、
nは1〜10の整数、2つのRは同時にトリフルオロメ
チル基または同時に水素原子。]で表されるシアナト基
を有する含フッ素ビニルエーテル化合物の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16769097A JPH1112244A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16769097A JPH1112244A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112244A true JPH1112244A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15854435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16769097A Pending JPH1112244A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | シアナト基を有する含フッ素ビニルエーテル化合物およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112244A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1726581A1 (en) * | 2005-05-25 | 2006-11-29 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Synthesis of novel monomers containing the Trifluorovinylidene-group and the Cyanato-group and polymers thereof |
JP2009001634A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Nippon Soda Co Ltd | ヒドロキシプロピルセルロースシアネート化合物およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP16769097A patent/JPH1112244A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1726581A1 (en) * | 2005-05-25 | 2006-11-29 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Synthesis of novel monomers containing the Trifluorovinylidene-group and the Cyanato-group and polymers thereof |
JP2009001634A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Nippon Soda Co Ltd | ヒドロキシプロピルセルロースシアネート化合物およびその製造方法 |
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