JPH1112189A - 消毒剤 - Google Patents
消毒剤Info
- Publication number
- JPH1112189A JPH1112189A JP9163083A JP16308397A JPH1112189A JP H1112189 A JPH1112189 A JP H1112189A JP 9163083 A JP9163083 A JP 9163083A JP 16308397 A JP16308397 A JP 16308397A JP H1112189 A JPH1112189 A JP H1112189A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethanol
- disinfectant
- concentration
- antimicrobial
- antibacterial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高濃度エタノールと同等の殺菌力をもち、し
かも皮膚への刺激が少なく、手指の荒れや皮膚炎などを
生じない消毒剤を提供する。 【解決手段】 ３０〜６０ｖ／ｖ％濃度のエタノール中
に抗菌香料を含有する消毒剤である。
かも皮膚への刺激が少なく、手指の荒れや皮膚炎などを
生じない消毒剤を提供する。 【解決手段】 ３０〜６０ｖ／ｖ％濃度のエタノール中
に抗菌香料を含有する消毒剤である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は消毒剤、詳細には
３０〜６０ｖ／ｖ％濃度のエタノール中に、抗菌香料を
含有する消毒剤に関するものであり、医療の分野で利用
される。
３０〜６０ｖ／ｖ％濃度のエタノール中に、抗菌香料を
含有する消毒剤に関するものであり、医療の分野で利用
される。
【０００２】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、病原微生物、例えば病原性大腸菌Ｏ−１５７、メチ
シリン耐性黄色ブドウ球菌（ＭＲＳＡ）、レジオネラ菌
などによる被害が大きな社会問題となり、医療従事者だ
けでなく一般人にも殺菌・消毒に対する意識が高まって
いる。消毒剤として代表的なものは、日本薬局方に記載
されている消毒用エタノールであるが、これはエタノー
ル濃度が７６．９〜８１．４ｖ／ｖ％と高いため皮膚へ
の刺激が強く、頻回の消毒より手指の荒れや皮膚炎など
が発生するという問題点がある。
年、病原微生物、例えば病原性大腸菌Ｏ−１５７、メチ
シリン耐性黄色ブドウ球菌（ＭＲＳＡ）、レジオネラ菌
などによる被害が大きな社会問題となり、医療従事者だ
けでなく一般人にも殺菌・消毒に対する意識が高まって
いる。消毒剤として代表的なものは、日本薬局方に記載
されている消毒用エタノールであるが、これはエタノー
ル濃度が７６．９〜８１．４ｖ／ｖ％と高いため皮膚へ
の刺激が強く、頻回の消毒より手指の荒れや皮膚炎など
が発生するという問題点がある。
【０００３】このような高濃度のエタノールによる問題
点を改善するものとして、グルコン酸クロルヘキシジン
や塩化ベンザルコニウムなどの殺菌剤と低濃度エタノー
ルとの併用による消毒効果の増強が報告されている（医
薬ジャーナル，Ｖｏｌ２７，Ｎｏ３，１９９１，５６３
〜５６９）。しかしながら、この場合はグルコン酸クロ
ルヘキシジンや塩化ベンザルコニウム自体の抗菌力は増
強されるものの、高濃度エタノールが持つ抗菌力は希釈
により弱められているので、広い範囲の菌に対する殺菌
効果は期待できないと考えられる。一方、特開平８−２
４５９７９号公報には抗菌活性機能も合せ持った香料が
記載されているが、このような抗菌香料とエタノールの
併用による効果については全く知られていない。
点を改善するものとして、グルコン酸クロルヘキシジン
や塩化ベンザルコニウムなどの殺菌剤と低濃度エタノー
ルとの併用による消毒効果の増強が報告されている（医
薬ジャーナル，Ｖｏｌ２７，Ｎｏ３，１９９１，５６３
〜５６９）。しかしながら、この場合はグルコン酸クロ
ルヘキシジンや塩化ベンザルコニウム自体の抗菌力は増
強されるものの、高濃度エタノールが持つ抗菌力は希釈
により弱められているので、広い範囲の菌に対する殺菌
効果は期待できないと考えられる。一方、特開平８−２
４５９７９号公報には抗菌活性機能も合せ持った香料が
記載されているが、このような抗菌香料とエタノールの
併用による効果については全く知られていない。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明の発明者らは、
３０〜６０ｖ／ｖ％の比較的濃度の低いエタノールに抗
菌香料を添加することにより相乗効果を生じ、高濃度エ
タノールと同等の抗菌力を発揮することを見い出し、そ
れにより高濃度エタノールによる前記問題点を解決で
き、皮膚にやさしい消毒剤を得ることに成功した。
３０〜６０ｖ／ｖ％の比較的濃度の低いエタノールに抗
菌香料を添加することにより相乗効果を生じ、高濃度エ
タノールと同等の抗菌力を発揮することを見い出し、そ
れにより高濃度エタノールによる前記問題点を解決で
き、皮膚にやさしい消毒剤を得ることに成功した。
【０００５】この発明の消毒剤は、３０〜６０ｖ／ｖ％
濃度のエタノール中に抗菌香料を含有することを特徴と
する。この発明の消毒剤に用いられるエタノールの濃度
は上記の通りであるが、経済性や安全性などを考慮する
と好ましくは３５〜５５ｖ／ｖ％である。
濃度のエタノール中に抗菌香料を含有することを特徴と
する。この発明の消毒剤に用いられるエタノールの濃度
は上記の通りであるが、経済性や安全性などを考慮する
と好ましくは３５〜５５ｖ／ｖ％である。
【０００６】この発明の消毒剤に用いられる抗菌香料と
しては、天然物（例えば木、草、花など）中に含有され
る抗菌力を有する成分を主とするもので、かかる抗菌香
料は、例えば高砂香料（株）よりＡＭＣ−０４０，ＡＨ
Ｃ−０１５，ＡＦＣ−３００などの商品名で販売されて
いる。また、上記特開平８−２４５９７９号公報に記載
されている（６Ｅ）−２，３−ジヒドロファルネソール
を主成分とする抗菌香料なども使用できる。これらの中
でも、ヒノキチオールを主成分とする抗菌香料（例えば
ＡＭＣ−０４０など）が好ましい。抗菌香料の添加量と
しては０．００１〜０．１ｗ／ｖ％が好ましく、経済性
や医薬品添加物の規則の点などから０．００５〜０．０
５ｗ／ｖ％が特に好ましい。
しては、天然物（例えば木、草、花など）中に含有され
る抗菌力を有する成分を主とするもので、かかる抗菌香
料は、例えば高砂香料（株）よりＡＭＣ−０４０，ＡＨ
Ｃ−０１５，ＡＦＣ−３００などの商品名で販売されて
いる。また、上記特開平８−２４５９７９号公報に記載
されている（６Ｅ）−２，３−ジヒドロファルネソール
を主成分とする抗菌香料なども使用できる。これらの中
でも、ヒノキチオールを主成分とする抗菌香料（例えば
ＡＭＣ−０４０など）が好ましい。抗菌香料の添加量と
しては０．００１〜０．１ｗ／ｖ％が好ましく、経済性
や医薬品添加物の規則の点などから０．００５〜０．０
５ｗ／ｖ％が特に好ましい。
【０００７】この発明の消毒剤には、広い範囲の菌に対
する殺菌効果を得るために、殺菌剤として汎用されてい
るグルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム
のうち、少なくとも一つをさらに添加してもよい。これ
らの殺菌剤は消毒剤中に０．０１〜０．５ｖ／ｖ％濃度
で添加することが好ましい。
する殺菌効果を得るために、殺菌剤として汎用されてい
るグルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム
のうち、少なくとも一つをさらに添加してもよい。これ
らの殺菌剤は消毒剤中に０．０１〜０．５ｖ／ｖ％濃度
で添加することが好ましい。
【０００８】この発明の消毒剤には、他に保湿剤（例え
ばキトサン、尿素など）などを添加してもよい。
ばキトサン、尿素など）などを添加してもよい。
【０００９】この発明の消毒剤は、例えば９９ｖ／ｖ％
エタノールに、上記抗菌香料や適宜塩化ベンザルコニウ
ムなどの殺菌剤を添加して、撹拌・溶解した後、精製水
を加えて所定のエタノール濃度に希釈することにより製
造することができる。
エタノールに、上記抗菌香料や適宜塩化ベンザルコニウ
ムなどの殺菌剤を添加して、撹拌・溶解した後、精製水
を加えて所定のエタノール濃度に希釈することにより製
造することができる。
【００１０】
【発明の効果】この発明の消毒剤は各種グラム陽性菌
（例えば枯草菌、黄色ブドウ球菌など）、グラム陰性菌
（例えば大腸菌、緑膿菌など）などの広い範囲の菌に有
効であり、しかもエタノール濃度が低いため手指の荒れ
や皮膚炎などを生じることがほとんどないという優れた
特徴を有するものである。
（例えば枯草菌、黄色ブドウ球菌など）、グラム陰性菌
（例えば大腸菌、緑膿菌など）などの広い範囲の菌に有
効であり、しかもエタノール濃度が低いため手指の荒れ
や皮膚炎などを生じることがほとんどないという優れた
特徴を有するものである。
【００１１】抗菌試験 （試験方法）室温で試験管に各種試験液をそれぞれ１０
ｍｌとる。次に、各試験管に試験菌であるＳ．ａｕｒｅ
ｕｓ（スタフィロコッカス アウレウス）ＦＰ５を１×
１０6 コ／ｍｌになるように接種し、各時間における生
菌数を寒天平板混釈法により、３７℃で４８時間培養後
カウントする。 （試験結果）
ｍｌとる。次に、各試験管に試験菌であるＳ．ａｕｒｅ
ｕｓ（スタフィロコッカス アウレウス）ＦＰ５を１×
１０6 コ／ｍｌになるように接種し、各時間における生
菌数を寒天平板混釈法により、３７℃で４８時間培養後
カウントする。 （試験結果）
【表１】 試験結果から明らかなように、４０ｖ／ｖ％エタノール
単独では殺菌効果は認められないが、抗菌香料（ＡＭＣ
−０４０）との併用により、日本薬局方消毒用エタノー
ル（エタノール濃度：７６．９〜８１．４ｖ／ｖ％）と
同等の殺菌効果が得られた。
単独では殺菌効果は認められないが、抗菌香料（ＡＭＣ
−０４０）との併用により、日本薬局方消毒用エタノー
ル（エタノール濃度：７６．９〜８１．４ｖ／ｖ％）と
同等の殺菌効果が得られた。
【００１２】
実施例１ ９９ｖ／ｖ％のエタノール（４０５ｍｌ）に、抗菌香料
ＡＭＣ−０４０（高砂香料製）（０．１ｇ）を添加して
撹拌・溶解し、次いで精製水を適量加えて、エタノール
濃度が４０ｖ／ｖ％の消毒剤（１０００ｍｌ）を得た。
ＡＭＣ−０４０（高砂香料製）（０．１ｇ）を添加して
撹拌・溶解し、次いで精製水を適量加えて、エタノール
濃度が４０ｖ／ｖ％の消毒剤（１０００ｍｌ）を得た。
【００１３】実施例２ ９９ｖ／ｖ％エタノール（４５５ｍｌ）に、抗菌香料Ａ
ＭＣ−０４０（高砂香料製）（０．１ｇ）を添加して、
実施例１と同様にしてエタノール濃度が４５ｖ／ｖ％の
消毒剤（１０００ｍｌ）を得た。
ＭＣ−０４０（高砂香料製）（０．１ｇ）を添加して、
実施例１と同様にしてエタノール濃度が４５ｖ／ｖ％の
消毒剤（１０００ｍｌ）を得た。
【００１４】実施例３ ９９ｖ／ｖ％エタノール（４５５ｍｌ）に、抗菌香料Ａ
ＭＣ−０４０（０．１ｇ）および５０％塩化ベンザルコ
ニウム（２ｍｌ）を添加して、撹拌・溶解し、次いで精
製水を適量加えて、エタノール濃度が４５ｖ／ｖ％の消
毒剤を得た。
ＭＣ−０４０（０．１ｇ）および５０％塩化ベンザルコ
ニウム（２ｍｌ）を添加して、撹拌・溶解し、次いで精
製水を適量加えて、エタノール濃度が４５ｖ／ｖ％の消
毒剤を得た。
【００１５】実施例４ ９９ｖ／ｖ％エタノール（４０５ｍｌ）に、抗菌香料Ａ
ＭＣ−０４０（０．１ｇ）およびグルコン酸クロルヘキ
シジン（２ｍｌ）を添加して、実施例３と同様にして、
エタノール濃度が４０ｖ／ｖ％の消毒剤を得た。
ＭＣ−０４０（０．１ｇ）およびグルコン酸クロルヘキ
シジン（２ｍｌ）を添加して、実施例３と同様にして、
エタノール濃度が４０ｖ／ｖ％の消毒剤を得た。
Claims (4)
- 【請求項１】 ３０〜６０ｖ／ｖ％濃度のエタノール中
に、抗菌香料を含有することを特徴とする消毒剤。 - 【請求項２】 抗菌香料を０．００１〜０．１ｗ／ｖ％
の割合で含有する請求項１に記載の消毒剤。 - 【請求項３】 抗菌香料がヒノキチオールを主成分とす
る抗菌香料である請求項１または２に記載の消毒剤。 - 【請求項４】 塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロ
ルヘキシジンのうち、少なくとも一つをさらに含有する
請求項１〜３のいずれか一つに記載の消毒剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9163083A JPH1112189A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 消毒剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9163083A JPH1112189A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 消毒剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1112189A true JPH1112189A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15766867
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9163083A Pending JPH1112189A (ja) | 1997-06-19 | 1997-06-19 | 消毒剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1112189A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006001911A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | P & P F:Kk | 泡状殺菌・消毒・清浄剤用の組成物 |
-
1997
- 1997-06-19 JP JP9163083A patent/JPH1112189A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006001911A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | P & P F:Kk | 泡状殺菌・消毒・清浄剤用の組成物 |
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