JPH11121777A - 結晶リボンの樹枝状ウェブ成長中のドーピング不純物の拡散 - Google Patents

結晶リボンの樹枝状ウェブ成長中のドーピング不純物の拡散

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JPH11121777A
JPH11121777A JP9271308A JP27130897A JPH11121777A JP H11121777 A JPH11121777 A JP H11121777A JP 9271308 A JP9271308 A JP 9271308A JP 27130897 A JP27130897 A JP 27130897A JP H11121777 A JPH11121777 A JP H11121777A
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JP
Japan
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web
diffusion
furnace
doping
solid
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JP9271308A
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English (en)
Inventor
R Bashii Barakurishunan
バラクリシュナン・アール・バシー
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Ebara Solar Inc
Original Assignee
Ebara Solar Inc
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 気体拡散方法に付随した不都合を解消し、既
存の溶解炉で比較的簡単に実施することができ、主ウェ
ブにドーピング不純物を適正に拡散させる方法及び装置
を拡散させる樹枝状ウェブ形成方法及び装置。 【解決手段】 ドーピング用固形ドーピング拡散原料3
3が、溶解炉10の内部か、炉の外部の炉の出口に隣接
した位置で垂直熱素子31内に取り付けられたホルダ内
に配置されている。固形拡散原料33は、熱源として炉
の熱を利用して垂直熱素子31及び原料ホルダ34から
の伝熱によって加熱される。任意であるが、垂直熱素子
の周囲に補助加熱コイルを設けて、固形拡散原料の温度
を制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽エネルギを電
気エネルギに変換する太陽電池の分野に関する。さらに
言えば、本発明は、樹枝状ウェブ光電池技術に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽エネルギを電気エネルギに変換する
ために光起電力効果を利用した半導体素子を有する太陽
電池が公知である。公知の特定形式の太陽電池は、シリ
コン等の原料物質を炉内で溶解し、適当な機械式引き出
し装置に取り付けた種結晶を用いて溶解原料から炉出口
ポートを通って収容部に達する経路に沿ってゆっくり引
き出す、樹枝状結晶ウェブ成長技法を用いて製造され
る。適当な温度制御状態であると共に適切な引き出し速
度であれば、溶解物質は樹枝状断面を有する結晶ウェブ
を形成し、これを冷却すると、完成結晶ウェブになる。
この方法は、R.G.サイデンステッカー(Seidenstec
ker )の「ジャーナル・クリスタル・グロース」39号
(1977年)の17〜22頁の「太陽電池用の樹枝状
ウェブシリコン」に詳しく記載されており、その開示内
容は参考として本説明に含まれる。
【0003】光起電力効果を高めるため、適当なドーピ
ング技法を用いて結晶ウェブ内に半導体接合を形成しな
ければならない。一般的に使用される技法の1つとし
て、ドーピング物質を結晶ウェブ内へ2つの主ウェブ表
面から拡散させて、逆の導電性を有する第1及び第2拡
散層を形成するドーピング材拡散方法がある。従来は、
ドーピング物質がガス流であって、ウェブ表面を通過し
て流れることによって、ドーピング物質のイオンが結晶
ウェブ物質内に拡散できるようにしたガス拡散方法を用
いて拡散が行われていた。この方法は、必ず結晶ウェブ
形成場所より十分に下流側で実施されなければならず、
一般的に個別の拡散部を必要とするので、樹枝状太陽電
池製造方法がさらに複雑になる。また、気体拡散には
(逆導電性のドーピング物質用の)個別のガス源と、ド
ーピングガス流が周囲へ逃げたり他の装置を汚染しない
ように注意深く設計及び製造されたガス流路が必要であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、気体拡散方
法に付随した不都合を解消し、既存の溶解炉で比較的簡
単に実施することができ、必要濃度のドーピング物質を
得るために固形ドーピング拡散原料物質を用いる、成長
結晶ウェブの主ウェブ表面の一方側または両側にドーピ
ング不純物を適正に拡散させる方法及び装置を含む。
【0005】
【課題を解決するための手段】方法の観点から見ると、
本発明は、炉内の溶解原料を溶解原料から続く経路に沿
って引き出して、溶解物質を冷却させることによって、
溶解原料から2つの主表面を備えた樹枝状結晶ウェブを
成長させる段階と、成長ウェブが経路に沿って引き出さ
れる時、成長ウェブの2つの主表面の少なくとも一方
を、拡散温度に加熱された固形ドーピング物質に曝す段
階とを備えている、樹枝状ウェブ光電池結晶リボンを製
造する方法である。成長ウェブの両主表面を固形ドーピ
ング物質に曝す時、主表面の一方が第1ドーピング物質
に曝され、他方の主表面が第2ドーピング物質に曝され
る。これらの第1及び第2ドーピング物質は、逆の導電
性を有するドーピング材とすることができる。
【0006】ウェブの固形ドーピング物質へ曝すのは、
ホルダ内に固形ドーピング物質を熱源に隣接して配置
し、固形ドーピング物質を拡散温度に加熱することによ
って行われる。熱源は、好ましくは固形熱素子を含み、
これは、炉内に含まれる熱を熱素子に加えることによっ
て、または加熱コイルで熱素子を加熱することによって
加熱される。
【0007】ウェブを固形ドーピング物質に曝す段階
は、炉の内部または炉の外部のいずれでも実施すること
ができる。炉の外部で実施する場合、固形ドーピング物
質を出口ポート付近の熱源と熱接触する状態に配置し、
熱源は、好ましくは従来構造の抵抗ヒータ等の急速加熱
ヒータ固定具を含む。
【0008】装置の観点から見ると、本発明は、結晶成
長物質の溶解原料を保持する手段と出口ポートを備えた
炉と、溶解物質を溶解原料から出口ポートを通る経路に
沿って引き出して、溶解物質が経路に沿って引き出され
る時、2つの主表面を有する樹枝状結晶ウェブを成長さ
せる手段と、樹枝状結晶ウェブの2つの主表面の少なく
とも一方に向き合わせて経路に沿って配置された固形ド
ーピング物質と、固形ドーピング物質を拡散温度に加熱
することによって、成長樹枝状結晶ウェブを固形ドーピ
ング物質に曝して、2つの主表面の少なくとも一方に拡
散層を形成できるようにする手段とを備えている。固形
ドーピング物質は好ましくは、経路に沿って取り付けら
れて炉の内部、または炉の外部の出口ポートに隣接した
位置のいずれかに配置されたホルダ内に収容される。
【0009】固形ドーピング物質を加熱する手段は、経
路に沿って配置されてドーピング物質を少なくとも部分
的に包囲する熱素子を含み、固形ドーピング物質は、熱
素子と熱接触する状態に配置されていることが望まし
い。任意であるが、温度制御できるように、補助加熱コ
イルを熱素子の周囲に配置してもよい。加熱手段を炉の
外部に、好ましくは出口ポートに隣接して配置する時、
補助急速加熱外部ヒータ、好ましくは電動式抵抗ヒータ
素子を設ける。
【0010】装置は、片面または両面ドーピング機能を
備えた構造にすることができる。両面ドーピング材保持
用に配置した時、固形ドーピング物質は、成長樹枝状結
晶ウェブの第1及び第2主表面の一方に向き合わせて配
置された第1ドーピング物質と、樹枝状結晶ウェブの第
1及び第2主表面の他方に向き合わせて配置された第2
ドーピング物質とを含み、第1及び第2ドーピング物質
の各々は、成長樹枝状結晶ウェブの対応の対向主表面の
拡散源として機能するようにしている。第1及び第2ド
ーピング物質は、両面構造において逆の導電性を有する
ドーピング材とすることが望ましい。
【0011】本発明の性質及び利点をさらに十分理解す
るため、添付の図面を参照しながら以下に詳細な説明を
行う。
【0012】
【発明の実施の形態】次に図面を参照すると、図1及び
図2は、本発明の第1実施形態を示しており、垂直熱素
子、固形拡散原料及びホルダがウェブ成長炉内に配置さ
れている。図1を参照すると、従来型の炉10は、出口
ポート12を有する外壁構造体11を備えている。壁構
造体11の出口ポート付近12に、炉10内で最初に形
成された結晶リボンの樹枝状ウェブ40を従来のウェブ
引き出し機構(図示せず)によって引き出して収容部へ
移送できるようにするウェブ引き出し支持部材取付部1
4が固着されている。ウェブ引き出し機構及び収容部は
公知の従来の装置であるので、冗長を避けるためにそれ
の詳細な説明は不必要であろう。
【0013】炉10内には、溶解材料(一般的にシリコ
ン)を液体状態に維持している溶解るつぼ(図2の部材
24)を保持するためのサセプタ21が配置されてい
る。従来のようにるつぼ内のシリコンを加熱するため、
高周波加熱コイル23がサセプタ21の周囲に配置され
ている。サセプタ21の蓋部分22の上方に複数のシー
ルド25が配置されている。シールド25の中心位置
に、全体を30で示す原位置拡散材固定具及び固形拡散
原料が配置されている。
【0014】図2は、サセプタ21、蓋22、シールド
25及び拡散材固定具30及び固形拡散原料33の一部
破断斜視図であって、図示のように、固定具30は、適
当な方法でシールド25の上表面に固定された垂直熱素
子31を備えている。垂直熱素子31は、グラファイト
製であることが好ましく、拡散原料ホルダ34内に配置
されたドーピング物質である固形拡散原料33用の加熱
源として機能する。固形拡散原料33は、リンまたはホ
ウ素等の拡散原料物質の矩形帯材であることが好まし
く、例えばホルダ34の端部分の内側表面に沿ってスロ
ット35を形成する等の適当な方法で拡散原料ホルダ3
4内に取り付けることができる。ホルダ34は、グラフ
ァイト製で、拡散原料33用の熱安定的な補助ヒートシ
ンクとなることが好ましい。ホルダ34の本体の上表面
から内側へねじ孔を形成する等の適当な方法で1対のロ
ッド36がホルダ34に固着されている。ロッド36
は、炉10から上方へ延出して(図1を参照)、出口ポ
ート12から出てロッド操作固定具(図示せず)に達し
て、ホルダ34及び原料33を垂直熱素子31内に配置
すると共に、それから取り出すことができるようにして
いる。
【0015】再び図2を参照すると、拡散原料33は、
上記のウェブ引き出し機構によって上方へ引き出される
成長樹枝状ウェブ40の主表面41と向き合う位置に配
置されている。成長ウェブが固形拡散原料33の領域を
通過する時、拡散原料33から熱で引き出されたドーピ
ングイオンがウェブ40の表面及び内部に拡散する。原
料33の温度、ウェブ40の引き出し速度、原料33の
垂直位置、及び原料33とウェブ40との間の離隔距離
を制御することによって、所望量及び深さの拡散不純物
濃度をウェブ40内に得ることができる。引き出し速
度、原料33とウェブ表面41との間の離隔距離及び原
料33の温度は、一般的に実験的に決定される。一般的
な温度範囲は、約900℃ないし約1000℃である。
一般的なウェブ引き出し速度は、約1.5cm/分程度
である。原料33とウェブ表面41との間の一般的な離
隔距離は約100ミル程度である。
【0016】図1及び図2の実施形態に示されている構
造は、ウェブ40の一方の主表面側だけに単一の平面的
な拡散原料33を用いているが、第2拡散原料を成長ウ
ェブ40の他方の主表面側に向き合わせてホルダ34内
に配置することによって、成長ウェブ40の両表面にド
ーピング不純物を同時に拡散させることもできる。その
際第2拡散原料を第1拡散原料とは逆の導電性を有する
物質とすることができる。
【0017】図1及び図2の実施形態では、垂直熱素子
31、ホルダ34及び拡散原料33の温度が、炉温度の
操作によって制御され、熱素子31、ホルダ34及び原
料33は、シールド25を介した伝熱と共に炉内の周囲
温度によっても加熱される。図3及び図4の実施形態
は、素子31、原料33及びホルダ34の温度が補助加
熱コイルによっても制御される第1変更実施形態を示し
ている。図1及び図2の実施形態と共通の部材には同一
の参照番号を付けて示す図3及び図4を参照すると、垂
直熱素子31の周囲に複数の高周波補助加熱コイル50
が配置されて、これを使用して垂直熱素子31、ホルダ
34及び固形拡散原料33の補助加熱を行うことができ
る。図1及び図2の実施形態の場合と同様に、図3及び
図4の実施形態は、成長ウェブ40の主表面42に向き
合う位置に第2固形拡散原料を設けることもできる。
【0018】図5及び図6は、本発明のさらに別の実施
形態を示している。この実施形態では、炉10の外部の
出口ポート12に隣接した位置に設けたヒータ支持支柱
62に急加熱外部ヒータ固定具60を取り付けて、成長
ウェブを補助加熱できるようにしている。ホルダ34及
び固形拡散原料33は共に、外部ヒータ固定具60内に
配置されており、これによってこれらの部材への接近が
簡単になって、拡散原料33の設置及び取り外しが容易
になる。さらに、図5及び図6の実施形態は、垂直熱素
子31を用いていない。
【0019】付録Aとして、垂直熱素子31、原料ホル
ダ34、ロッド36及び付属部材の実際の固定の詳細を
示す5枚の図面が添付されている。
【0020】本発明は、溶解るつぼから現れる成長樹枝
状ウェブの一方側または両側の主表面にドーピング物質
を原位置拡散させることができることは、明らかであろ
う。この構造は、気体ドーピング拡散原料を用いる必要
がないと共に、そのような拡散原料構造に付随した問題
をなくす。また、固形の平面的な拡散原料は、原料ホル
ダへの設置及びそれからの取り外しが容易になり、固形
拡散原料33の相対的垂直位置をロッド36によって容
易に調節して、原料の温度調節を行うことができる。お
そらく最も重要なことであるが、本発明は、樹枝状ウェ
ブ成長処理用の個別の拡散部を設ける必要がなく、この
ため、製造施設を小型化できると共に、樹枝状ウェブ光
電池を製造する時の装置、段取り及び処理作業が簡単に
なる。
【0021】以上に本発明の好適な実施形態を十分に説
明したが、必要に応じて様々な変更例、代替構造及び同
等物を用いることができる。従って、上記説明は、本発
明の範囲を制限するものではなく、それは添付の請求項
によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の断面図である。
【図2】図1の実施形態の一部を説明する一部破断斜視
図である。
【図3】本発明の第2実施形態の断面図である。
【図4】図3の実施形態の一部を説明する一部破断斜視
図である。
【図5】本発明の第3実施形態の断面図である。
【図6】図5の実施形態の一部を説明する一部破断斜視
図である。
【符号の説明】
10 炉、 31 熱素子、 33 固形拡散原料、
40 樹枝状ウェブ、41 主表面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹枝状ウェブ光電池用結晶リボンを製造
    する方法であって、 (1)炉内の溶解原料をその溶解原料から続く経路に沿
    って引き出して、溶解物質を冷却させ、溶解原料から2
    つの主表面を備えた樹枝状結晶ウェブを成長させる段階
    と、 (2)成長ウェブが経路に沿って引き出される時、成長
    ウェブの2つの主表面の少なくとも一方を、拡散温度に
    加熱された固形ドーピング物質に曝す段階とを備えてい
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 樹枝状ウェブ光電池結晶リボンを製造す
    る装置であって、結晶成長物質の溶解原料を保持する手
    段と出口ポートを備えた炉と、溶解物質を溶解原料から
    出口ポートを通る経路に沿って引き出して、溶解物質が
    経路に沿って引き出される時、2つの主表面を有する樹
    枝状結晶ウェブを成長させる手段と、樹枝状結晶ウェブ
    の2つの主表面の少なくとも一方に向き合わせて前記経
    路に沿って配置された固形ドーピング物質と、固形ドー
    ピング物質を拡散温度に加熱することによって、成長樹
    枝状結晶ウェブを固形ドーピング物質に曝し、2つの主
    表面の少なくとも一方に拡散層を形成させる手段とを備
    えていることを特徴とする装置。
JP9271308A 1997-10-03 1997-10-03 結晶リボンの樹枝状ウェブ成長中のドーピング不純物の拡散 Pending JPH11121777A (ja)

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