JPH11120702A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JPH11120702A
JPH11120702A JP28231597A JP28231597A JPH11120702A JP H11120702 A JPH11120702 A JP H11120702A JP 28231597 A JP28231597 A JP 28231597A JP 28231597 A JP28231597 A JP 28231597A JP H11120702 A JPH11120702 A JP H11120702A
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data
signal
output
feedback
path length
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JP28231597A
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Tetsuya Okumura
哲也 奥村
Hiroshi Fuji
寛 藤
Tsuneo Fujiwara
恒夫 藤原
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PRML検出方式によって良好なエラーレー
トの復号データを得ると同時に、ビタビ復号器の出力と
して得られる二値化データから、失われた低域成分を抽
出して再生信号に帰還して正確にデータ検出することが
できるデータ再生装置を提供する。 【解決手段】 HPF回路4により低域成分がカットさ
れた再生信号に、ビタビ復号器8から出力される帰還用
データD1からLPF回路10によって抽出される信号
を加算し、これをビタビ復号器8で復号して、復号デー
タD2および帰還用データD1を出力する。上記帰還用
データD1を出力するパス長は、上記復号データD2を
出力するパス長よりも短く設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生信号をパーシ
ャルレスポンス波形等化した後、ビタビ復号によって最
尤復号するPRML方式のデータ再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等に記録されたデジタ
ルデータを再生するデータ再生装置において、高密度記
録されたデータのデータ誤り率を小さくするために、再
生信号にパーシャルレスポンス等化を施し、ビタビ復号
により最尤復号するPRML(Partial Response Maxim
um Likelihood)検出方式が提案されており、雑誌『日経
エレクトロニクス』(1994年1月17日 No.5
99 P.71〜97)でも紹介されている。例えば、
特開平6−243598号公報に示されているように、
光ディスクからの再生信号をPR(1,2,1)特性に
等化し、ビタビ復号器によって最も確からしいデータに
復号するものである。
【0003】図15は上記データ再生装置を説明する図
である。上記データ再生装置は、光ディスク51に記録
されたデジタルデータを光ヘッド52で読み取り、その
アナログ再生信号をRFアンプ53に与え、ここで増幅
した後、RFアンプ53の出力のDCオフセット成分を
カットするHPF(High Pass Filter)回路54に通
す。HPF回路54の出力信号は、光ディスクの反射率
変動等による振幅変動を除去するAGC(Auto Gain Co
ntrol)回路55に通され、AGC回路55の出力信号
は、A/D(Analog/Digital)変換器56によりアナロ
グ信号からデジタル信号に変換される。A/D変換器5
6の出力信号は、デジタル等化器57でPR(1,2,
1)特性に等化され、ビタビ復号器58はその出力信号
をもとにビタビ復号して二値化データを出力する。ま
た、RFアンプ53により増幅された再生信号は、PL
L(Phase Locked Loop)回路などにより構成されたクロ
ック抽出部59に入力され、該再生信号に位相同期した
ビット周期のクロック信号がクロック抽出部59より出
力される。該クロック信号はA/D変換器56に入力さ
れ、AGC回路55の出力信号は、このタイミングでア
ナログ信号からデジタル信号に変換される。
【0004】こうしてPRML検出方式によって復号さ
れた2値化データは、従来の2値検出方式よりも良好な
エラーレートを示すことが分かっている。更にPRML
検出方式は、光ビームのフォーカスオフセットやディス
クのチルト、再生信号のアシンメトリなどの変化に対し
て緩やかなエラーレート依存性を持つ、すなわち各再生
条件の悪化に対するエラーレートの悪化率が、従来の2
値検出方式に比べて緩やかであることも分かっている。
【0005】しかし、上記PRML検出方式では、AG
C回路55でアナログ信号の信号振幅を一定にする時
に、アナログ再生信号のオフセット信号(光学的オフセ
ット、電気的オフセット等)でAGCが行われないよう
にするために、アナログ再生信号の低域成分を除去する
HPF回路54が必要である。そのため、予めディスク
に記録してあるデータに低域成分が含まれていると、H
PF回路54でデータの低域成分までもが除去されてし
まい、正確な信号検出ができなくなってしまう。特に、
記録データの符号化方式として非DCフリー符号である
(1,7)RLL符号などを用いると、エラーが増加す
るという問題が発生する。
【0006】従来の2値検出方式においては、このよう
にデータの低域成分が除去されてしまうという問題に対
する解決法の一つとして量子化帰還法と呼ばれる手法が
提案されており、この方法は例えば特開昭60−687
48号公報に開示されている。
【0007】この量子化帰還法の原理をPRML検出に
適用したデータ再生装置は、ビタビ復号器58から出力
される2値化データを帰還するために図16に示すよう
な構成を有する。すなわち、上記データ再生装置におい
て、光ディスク51、光ヘッド52、RFアンプ53、
HPF回路54、AGC回路55、A/D変換器56、
デジタル等化器57、ビタビ復号器58、およびクロッ
ク抽出部59は、通常のPRML検出方式のデータ再生
装置と同様の機能を持つ。そして、上記データ再生装置
はこれに加えて、HPF回路54と逆の周波数特性を持
つデジタルLPF(Low Pass Filter)回路60と、デジ
タルLPF回路60の出力とA/D変換器56の出力と
を加算する加算器61とを備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、以下に述べるような問題が生じる。
【0009】先ず、上記データ再生装置の動作について
説明する。尚、上記データ再生装置は、図17(a)に
示すような記録パターン(時刻t10までは“1110
00”の繰り返しパターン、時刻t10以降は“111
0”の繰り返しパターン)の再生信号を再生するものと
する。
【0010】図17(a)に示す再生信号をHPF回路
54に通して高域濾波すると、図17(b)に示すよう
な、時刻t10以降で記録パターンが持つ低域成分が失
われた信号となる。この場合、時刻t10以降でビタビ
復号における期待値と実測サンプル値が合わなくなるの
で、このままでは正常にビタビ復号を行うことができな
いのは、既に説明した通りである。
【0011】そこで、上記データ再生装置は、ビタビ復
号器58の復号データから低域成分を取り出して再生信
号に帰還しているが、該復号データは一定サンプル遅れ
て出力されるので、再生信号に加算される帰還信号も一
定時間遅れたものになる。すなわち、加算器61で加算
されてPRML検出系(デジタル等化器57とビタビ復
号器58)に入力される信号は、再生信号の失われた低
域成分を適切に補償した信号にはならず、正確なビタビ
復調ができなくなり、そのために帰還信号も異常にな
る。更に、その異常な帰還信号で補償された再生信号も
異常になってエラーが伝搬していく帰還異常状態に陥っ
てしまう。
【0012】図17(c)ないし図17(e)はそれぞ
れ、帰還信号、PRML検出系に入力される信号、およ
び復号パターンを示している。帰還信号はt10から一
定時間遅れたt11から増加し始めるため、失われた低
域成分はt11まで補償されず、該帰還信号も実際に必
要なレベルより小さいものとなっている。その結果、例
えばPRML検出系に入力される信号もマイナス側へ誤
ってシフトし、”1110”の繰り返しパターンが“1
100”の繰り返しパターンとなる復号エラーを起こし
ており、最終的に帰還信号は0になっている。
【0013】このような問題を解決するためには、ビタ
ビ復号器58からデータを出力するパス長を短くすれば
よいが、上記で述べたように、パス長を短くすると復号
データのエラーレートが悪くなってしまうという問題が
ある。
【0014】又、再生信号の振幅変動などの外乱をきっ
かけとして帰還異常状態に陥ると、帰還信号が異常状態
で安定してバーストエラーを引き起こす危険性があると
いう問題も生じる。
【0015】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、PRML検出方式によっ
て良好なエラーレートの復号データを得ると同時に、ビ
タビ復号器の出力として得られる二値化データから、失
われた低域成分を抽出して再生信号に帰還して正確にデ
ータ検出することができるデータ再生装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1のデータ再生装
置は、PRML方式により、再生信号をパーシャルレス
ポンス波形等化した後、ビタビ復号によって最尤復号す
るものであり、上記の課題を解決するために、再生信号
の低域成分をカットする第1のフィルタ手段と、上記第
1のフィルタ手段とは逆の周波数特性を有し、ビタビ復
号手段から出力される帰還用データから、上記第1のフ
ィルタ手段によりカットされた再生信号の低域成分を抽
出する第2のフィルタ手段と、上記第1のフィルタ手段
より出力される信号と、第2のフィルタ手段より出力さ
れる信号とを加算して得られる信号をビタビ復号すると
共に、復号データと帰還用データとを出力するビタビ復
号手段とを備え、上記ビタビ復号手段は、復号データを
出力するパス長より短いパス長で帰還用データを出力す
ることを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、記録媒体(例えば、
光ディスク)より読み取られる再生信号は、アンプで増
幅された際のDCオフセット成分をカットするために第
1のフィルタ手段により低域成分がカットされる。この
とき、上記再生信号のデータに低域成分が含まれている
と、これも同時にカットされるため、第2のフィルタ手
段によりビタビ復号手段から出力される帰還用データか
ら、上記第1のフィルタ手段によりカットされた再生信
号の低域成分を抽出し、これを上記第1のフィルタ手段
より出力される信号に加算する。上記ビタビ復号手段
は、上記第1のフィルタ手段より出力される信号と、第
2のフィルタ手段より出力される信号とを加算して得ら
れる信号をビタビ復号し、得られた復号データと帰還用
データとを出力する。この時、上記ビタビ復号手段は、
復号データを出力するパス長より短いパス長で帰還用デ
ータを出力するため、本来のPRML検出の能力を損な
わずに復号データの良好なエラーレートを実現しなが
ら、同時に帰還用データの入力再生信号に対する遅延時
間を短くして正確な低減補償を行うことが可能となる。
【0018】請求項2のデータ再生装置は、請求項1の
構成に加えて、上記ビタビ復号手段から上記帰還用デー
タを出力するパス長を上記再生信号の符号化方式に応じ
て変化させるパス長制御手段を備えていることを特徴と
している。
【0019】上記の構成により、上記パス長制御手段
は、ビタビ復号手段から帰還用データを出力するパス長
を、再生信号の符号化方式に応じて変化させるため、各
符号化方式に合わせて遅延時間を適切な長さとすること
ができ、より正確な低域成分の補償をすることができ
る。
【0020】請求項3のデータ再生装置は、請求項1ま
たは2の構成に加えて、上記復号データのDSV値を逐
次求め、該DSV値が予め設定された所定値を超えた時
に、これを検出するDSV計数手段と、上記第2のフィ
ルタ手段の出力信号量を制御する信号量制御手段とを備
え、上記信号量制御手段は、上記DSV計数手段がDS
V値が所定値を超えたことを検出した時点で、第2のフ
ィルタ手段の出力信号量を変化させることを特徴として
いる。
【0021】上記の構成により、上記DSV計数手段に
より、DSV値が所定値を超えたことが検出されると、
上記信号量制御手段は、第2のフィルタ手段の出力信号
量を変化させる。これにより、外乱などの原因で帰還信
号が異常状態になった場合に、復号データのDSVの変
化から該異常状態を検出し、この検出に基づいて、帰還
量が歯止めなく大きくなる前に適正な量に戻して異常状
態からの復帰を実現することができる。
【0022】請求項4のデータ再生装置は、請求項1ま
たは2の構成に加えて、上記復号データが符号化方式の
パターンに合致しているかを逐次監視し、該復号データ
が符号化方式のパターンに合致しなかった時に、これを
検出する符号パターン監視手段と、上記第2のフィルタ
手段の出力信号量を制御する信号量制御手段とを備え、
上記信号量制御手段は、上記符号パターン監視手段が復
号データが符号化方式のパターンに合致しなかったこと
を検出した時点で、第2のフィルタ手段の出力信号量を
変化させることを特徴としている。
【0023】上記の構成により、上記符号パターン監視
手段により、復号データが符号化方式のパターンに合致
しなかったことが検出されると、上記信号量制御手段
は、第2のフィルタ手段の出力信号量を変化させる。こ
れにより、外乱などの原因で帰還信号が異常状態になっ
た場合に、復号データが符号化方式のパターンに合致し
なくなることから該異常状態を検出し、この検出に基づ
いて、帰還量が歯止めなく大きくなる前に適正な量に戻
して異常状態からの復帰を実現することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の一形態について図1な
いし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0025】本実施の形態に係るデータ再生装置は、本
発明を光ディスクの再生装置に適用した場合を例示した
ものであり、上記データ再生装置は、図1に示すよう
に、光ディスク1、光ヘッド2、RFアンプ3、第1の
フィルタ手段としてのHPF(High Pass Filter)回路
4、AGC(Auto Gain Control)回路5、A/D(Anal
og/Digital)変換器6、デジタル等化器7、ビタビ復号
手段としてのビタビ復号器8、クロック抽出部9、第2
のフィルタ手段としてのLPF(Low Pass Filter)回路
10、および加算器11から構成される。
【0026】上記構成のデータ再生装置は、光ディスク
1に記録されたデジタルデータを光ヘッド2で読み取
り、そのアナログ再生信号をRFアンプ3に与え、ここ
で増幅した後、RFアンプ3の出力のDCオフセット成
分をカットするHPF回路4に通す。HPF回路4の出
力信号は、光ディスクの反射率変動等による振幅変動を
除去するAGC回路5に通され、AGC回路5の出力信
号は、A/D変換器6によりアナログ信号からデジタル
信号に変換される。A/D変換器6の出力信号は、デジ
タル等化器7でPR(1,2,1)特性に等化され、デ
ジタル等化器7の出力信号はビタビ復号器8でビタビ復
号され二値化データとして出力される。
【0027】また、RFアンプ3により増幅された再生
信号は、PLL(Phase Locked Loop)回路などにより構
成されたクロック抽出部9にも入力され、該再生信号に
位相同期したビット周期のクロック信号が出力される。
該クロック信号はA/D変換器6に入力され、該A/D
変換器6はこのタイミングでアナログ信号からデジタル
信号への変換を行なう。
【0028】また、上記ビタビ復号器8は、帰還信号を
生成するためのデータD1と復号データD2とを1クロ
ック毎に1チャネルビット出力するものであり、該ビタ
ビ復号器8は、図2に示すように、ACS(Add Compar
e Select)回路部12とデータ復号部13とから構成さ
れる。
【0029】上記ACS回路12は、図3に示すよう
に、ブランチメトリック演算器12aないし12eと、
加算器12f…と、比較器12g…と、選択器12h…
と、レジスタ12i…とから構成されている。
【0030】上記ブランチメトリック演算器12aない
し12eは、入力値Xと波形レベル期待値l0 ないしl
4 とに対する各ブランチメトリック(入力値と各期待値
間のユークリッド距離の相対値)を計算して出力する。
尚、上記ブランチメトリックの値は、それぞれ2X・l
n −ln 2 (但し、nの値はブランチメトリック演算器
12aないし12eのそれぞれに対し、0ないし4を適
用)の式によって与えられる。比較器12g…は、入力
A>入力Bのとき“1”を出力Yから出力し、入力A≦
入力Bのとき“0”を出力する。選択器12e…は入力
Sが“1”のとき入力Aの値を出力Yから出力し、入力
Sが“0”のとき入力Bの値を出力する。
【0031】このACS回路12は、計算されたブラン
チメトリックとレジスタ12i…に保持されている過去
の生き残りパスのパスメトリック(生き残りパスを構成
する各状態遷移のブランチメトリックの和)を加算器1
2f…により加算し、各ブランチのパスメトリックを計
算する。次に、比較器12g…によって各パスメトリッ
クの比較が行われ、比較結果に対応して選択器12h…
により生き残りパスのパスメトリックが選択される。上
記選択器12h…により選択されたパスメトリックは、
レジスタ12i…に保存され、次の演算の際に生き残り
パスのパスメトリックとして用いられる。また、比較器
12gの出力は、それぞれパス選択信号Sa 、Sb 、S
c 、Sd として出力され、データ復号部13に入力され
る。
【0032】次に、データ復号部13の詳細について図
4を用いて説明する。
【0033】データ復号部13は、パス選択信号Sa
いしSd を入力Sとしてデータを選択する選択器131
aないし131d、132aないし132d、133a
ないし133d、および134aないし134dと、レ
ジスタ135aないし135d、136aないし136
d、137aないし137d、および138aないし1
38dとが接続されたシフトレジスタにより構成されて
いる。ここで、選択器131aないし131d、132
aないし132d、133aないし133d、および1
34aないし134dは、入力Sが“1”のとき入力A
の値を出力Yから出力し、入力Sが“0”のとき入力B
の値を出力するものである。
【0034】このシフトレジスタは、上述のように、パ
ス選択信号Sa 、Sb 、Sc 、Sdによりシフトされる
方向が決められる。従って、シフトレジスタの初段では
生き残りパスがどのような状態遷移であったかによって
復号結果が選ばれ、次段以降は生き残ったパスの復号結
果がコピーされることになる。このシフトレジスタの初
段の選択器131aないし131dにおいては、選択器
131aおよび131cには入力A・Bともに“0”が
入力され、選択器131bおよび131dには入力A・
Bともに“1”が入力される。しかしながら、上記シフ
トレジスタの段数、即ちパス長をある程度長く(例えば
20段に)すると、最終段の4つのレジスタの値は同じ
値に収束する。つまり、過去に遡ると4つの生き残りパ
スは1つのパスに収束しているのである。従って最終段
の138aないし138dのレジスタの中から任意のレ
ジスタの出力が復号データD2として出力される。
【0035】一方、復号データD2を出力するパス長よ
り短いパス長となる例えば10段目の137aないし1
37dのレジスタの中から任意のレジスタの出力を帰還
用データD1として出力する。帰還用データD1はパス
長が短いので、復号データD2よりも短い遅延時間で出
力される。但し、帰還用データD1は、生き残りパスが
まだ1つのパスに収束していない場合も起こり得るた
め、復号データD2よりもエラーレートは悪くなるが、
帰還用信号の生成源としては十分である。
【0036】続いて、本実施の形態にかかるデータ再生
装置の動作例を以下に説明する。
【0037】デジタル等化器7はトランスバーサルフィ
ルタからなり、このデジタル等化器7によって1ビット
の孤立再生波形を等化すると、理想的には図5のような
波形となる。この波形の1サンプリング点毎(図5の矢
印で示す1ビット分の間隔)の振幅比は、波形中央が
2、その両側が1、その他が0のいわゆるPR(1,
2,1)特性となる。従って、連続して記録されたデー
タの再生信号を等化すると、孤立再生波形の等化波形を
サンプリング点毎にずらした波形の足し合わせになり、
図6に示すようなアイパターンとなる。
【0038】サンプリング点毎の波形レベル値は理想的
にはl0 、l1 、l2 、l3 、l4(但し、l1 −l0
=l2 −l1 =l3 −l2 =l4 −l3 )の5つのレベ
ルとなることが期待される。この場合における記録デー
タと波形レベル値の期待値との関係は、図7に示すよう
なトレリス線図になる。図7において、矢印は状態の遷
移を表し、“/”を挟んだ添え字は“/”の左側の0ま
たは1がその状態遷移に対応する記録データであり、
“/”の右側が状態遷移が起きた時に理想的なPR
(1,2,1)特性に等化された信号が取るべき波形レ
ベル値の期待値(l0、l1 、l2 、l3 、l4 のいず
れか)である。
【0039】デジタル等化器7によりPR(1,2,
1)特性に等化されたデータは、ビタビ復号器8に入力
されてビタビ復号される。ビタビ復号動作は、図7のト
レリス線図に従って行なわれ、サンプリング点における
それぞれのパスの期待値と実測サンプル値とのユークリ
ッド距離を算出し、それに対応する1クロック前までの
入力波形に対するユークリッド距離の総和を加算してそ
れぞれのパス毎の総和を求め、各状態への入力となる2
つのパスのうちユークリッド距離の総和が小さい方を生
き残りパスとして残す。
【0040】この時点では、最終的に4つの状態(図7
に示すS00、S10、S01、S11の状態)において、それ
ぞれ1つのパスが存在している。この4つの生き残りパ
スでユークリッド距離の総和が小さいパスを最も確から
しいパスとし、その一連のパスを一定サンプル前まで遡
ってパスを決定し、そのパスから復号データを求める。
ここで算出した生き残りパスのユークリッド距離の総和
は、次のサンプリング点におけるユークリッド距離の総
和の算出に使われる。この動作をサンプル毎に繰り返す
ことによってデータ復号が行われる。従って、復号デー
タは一定サンプル遅れて出力される。このサンプル数
(パス長)はある程度までは多い(長い)方が良好なエ
ラーレートが得られる。
【0041】図8(a)ないし図8(d)は、低域成分
を持つパターンを記録した時の上記データ再生装置の動
作を説明するための信号波形の模式図である。尚、図8
(c)と図8(d)については実際はデジタル値からな
る信号であるが、説明の都合上、あえてアナログ波形に
見なした(仮想的にD/A変換を施したような)表現を
している。
【0042】図8(a)に示すような記録パターン(時
刻t1までは“111000”の繰り返しパターン、時
刻t1以降は“1110”の繰り返しパターン)の再生
信号をHPF回路4に通して高域濾波すると図8(b)
に示すような、時刻t1以降で記録パターンが持つ低域
成分が失われた信号となる。この場合、時刻t1以降で
ビタビ復号における期待値と実測サンプル値が合わなく
なるので、このままでは正常にビタビ復号を行うことが
できない。
【0043】一方、ビタビ復号器8から出力されるデー
タD1は記録パターンをほぼ正確に再現しているので、
この信号を上記HPF回路4と逆の周波数特性を持つデ
ジタルLPF回路10に通して得られる信号(図8
(c)に示す)は、図8(b)の信号で失われている低
域成分に極めて近いものになる。よって加算器11によ
って再生信号(A/D変換器6の出力信号)とデジタル
LPF回路10の出力信号(帰還信号)とを足し合わし
た信号(図8(d)に示す)は、失われた低域成分を補
償された再生信号となるので、期待値と実測サンプル値
が合っており、ビタビ復号を正常に行うことができる。
尚、帰還信号は入力再生信号に対して少しだけ遅延する
が、この遅延時間が短ければ帰還異常状態に陥ることは
ない。
【0044】このように本実施の形態に係るデータ再生
装置は、ビタビ復号器8が帰還用データD1と復号デー
タD2を別々に出力するようにし、更にデータD1を出
力するパス長をデータD2を出力するパス長より短くし
ているので、本来のPRML検出の能力を損なわずに良
好なエラーレートを実現しながら、同時に帰還信号の入
力再生信号に対する遅延時間を短くして正確な低域補償
を行うことを可能としている。
【0045】(実施の形態2)本発明の実施の他の形態
について図9および図10に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0046】復号データの符号化方式によって再生パタ
ーンに含まれる低域成分の特徴が異なる、即ち帰還信号
の許容遅延時間が異なるので、ビタビ復号器において帰
還用データを出力するパス長を変化させるパス長制御手
段を備える構成とすることによって、復号データの符号
化方式の低域成分の特徴に合わせてパス長を変化させる
こともできる。
【0047】復号データの符号化方式として(1,7)
RLLとEFMplusの2種類が入力され得る場合
の、データ再生装置の一部の構成を図9に示す。光ディ
スク1からA/D変換器6までの構成は上記実施の形態
1と同様であるので省略している。また、図9におい
て、加算器11、デジタル等化器7、およびLPF回路
10も図1に示すデータ再生装置と同様の構成となって
いる。本実施の形態に係るデータ再生装置は、これに加
えて、出力されるパス長の異なる2つの帰還用データD
1a、D1b(D1aのパス長>D1bのパス長)と、
復号データD2とを出力するビタビ復号器14と、帰還
用データD1aとD1bの一方を選択して出力するスイ
ッチ回路15と、スイッチ回路15に対してD1aとD
1bのどちらを選択するかを指定するプロセッサ16と
を備えている。尚、請求項に記載のパス長制御手段は上
記スイッチ回路15およびプロセッサ16によって構成
されている。
【0048】ビタビ復号器14はビタビ復号器8と同様
にACS回路部とデータ復号部から構成されるが、AC
S回路部はビタビ復号器8のものと同一のものでよい。
上記データ復号部の構成を図10に示す。このデータ復
号部のデータ復号動作と構成要素については、データ復
号部13と同様なので説明は省略する。
【0049】図10に示す上記データ復号部と、ビタビ
復号器8に備えられるデータ復号部13との相違は、帰
還用データとしてD1aとD1bの2つが出力されてい
る点であり、これらを出力するレジスタの段数を変え、
例えば、帰還用データD1bは10段目のレジスタか
ら、同じくデータD1aは15段目のレジスタから出力
することで、2種類のパス長を持つ帰還用データを出力
できる。
【0050】プロセッサ16は、復号データの符号化方
式が(1,7)RLLの場合はD1bを、EFMp1u
sの場合はD1aが選択されるようにスイッチ回路15
を制御する。これは、(1,7)RLLにおいて最も多
く低域成分を含むパターンは、EFMP1usにおいて
最も多く低域成分を含むパターンに比べて、DSV値の
絶対値の増加度が大きいので、許容できる帰還信号の遅
延時間が、(1,7)RLLの方が短いからである。
【0051】尚、上記DSV値は、所定期間内の再生デ
ータについて、“1”を+1、“0”を−1として、該
期間内の各ビットにおける上記値を加算することで求め
られる。上記DSV値は、正常な再生時にはほぼ0の値
を示すが、帰還異常状態に陥って再生データのレベルが
低下するとその絶対値が増加する。
【0052】以上のように、本実施の形態に係るデータ
再生装置は、復号データの符号化方式によって帰還用デ
ータを出力するパス長を変化させることによって、各符
号化方式に合わせて遅延時間を適切な長さとすることが
できるため、より正確に低域成分の補償をすることがで
きる。
【0053】(実施の形態3)本発明の他の実施の一形
態を図11ないし図13を用いて説明する。
【0054】図11は本実施の形態に係るデータ再生装
置の一部を示す構成図であるが、光ディスク1からA/
D変換器6までの構成は上記実施の形態1と同様である
ので省略している。また、図11において、加算器1
1、デジタル等化器7、ビタビ復号器8、およびLPF
回路10も上記実施の形態1と同様の構成を有してい
る。本実施の形態に係るデータ再生装置は、これに加え
て、LPF10の出力量を制御する信号量制御手段とし
ての帰還量制御回路17、復号データD2のDSV値を
計数するアップダウンカウンタ18、アップダウンカウ
ンタ18からの入力(DSV値)が所定の範囲にあるか
否かを判定するデジタルコンパレータ19とを備えてい
る。尚、請求項記載のDSV計数手段は、上記アップダ
ウンカウンタ18およびデジタルコンパレータ19によ
り構成されている。
【0055】上記データ再生装置の動作について説明す
る。アップダウンカウンタ18は復号データD2を入力
して、D2の指定チャネルビット数前からのDSV値を
計数して、計数したDSV値をデジタルコンパレータ1
9に出力する。デジタルコンパレータ19は、入力され
たDSV値と所定の基準値とを比較し、該DSV値が所
定の範囲を逸脱した時にDSV異常信号を帰還量制御回
路17に出力する。帰還量制御回路17は、デジタルコ
ンパレータ19からDSV異常信号を受信した時点で上
記所定チャネルビット数だけ前の時点、すなわち所定ク
ロック時間だけ前の値に帰還信号量を設定し直し、その
値を上記所定クロック時間だけ保持するように制御す
る。
【0056】本実施の形態では、復号データの符号化方
式として(1,7)RLL符号を仮定する。この場合、
DSV値を計数する上記所定チャネルビット数を9、上
記所定の範囲を±7とすることによって、最長ラン長の
制約を超えている、即ち異常な帰還信号が帰還され始め
ているということが容易に判断できる。
【0057】図12に帰還量制御回路17の詳細な構成
図を示す。LPF10から入力される帰還信号が8ビッ
トのデジタルデータであるとすると、図12に示すよう
に、上記帰還量制御回路17は、9個の8ビットシフト
レジスタ17aないし17iと、出力切換器17jとか
ら構成される。LPF10からの帰還信号は、ビット毎
にシフトレジスタ17aないし17iに振り分けて記憶
される。帰還信号が1クロック分記憶される度に、シフ
トレジスタのデータは次のシフトレジスタにシフトされ
るので、これにより8クロック前までのデータが記憶さ
れることになる(シフトレジスタ17aに最も新しいデ
ータが、シフトレジスタ17iに最も古い8ビット前の
データが記憶される)。
【0058】出力切換器17jは、通常はシフトレジス
タ17aに記憶される最も新しいデータを、スイッチ1
7kを介して加算器11に出力する(スイッチ17kは
図12のa側)が、デジタルコンパレータ19からDS
V異常信号が入力されると、その時点よりシフトレジス
タ17iに記憶された最も古いデータを加算器11へ出
力するようにスイッチ17kをb側に切り換える。更に
後者の場合、DSV異常信号が入力されてから9クロッ
ク時間の期間、シフトレジスタ17hからシフトレジス
タ17iにデータがシフトされないようにスイッチ17
l…を制御することで、最も古いデータが9クロック時
間の期間だけ保持されて加算器11に出力される。9ク
ロック時間保持した後は、再びシフトレジスタ17aの
データが加算器11に出力され、かつシフトレジスタ1
7hからシフトレジスタ17iにデータがシフトされる
ように、スイッチ17kおよびスイッチ17lの切り換
えを行う。
【0059】次に具体例を示す。図13は本実施の形態
において低域成分を補償されてデジタル等化器7へ入力
される信号を示す。t2の時点でノイズなどの原因によ
り帰還信号が異常になり、適正値よりも大きな信号が帰
還されている。やがて実測サンプル値が期待値からずれ
ていき、ビタビ復号器の出力が1に偏るようになると、
アップダウンカウンタ18で計数される9チャネルビッ
ト分のDSV値はしだいに大きくなる。そして、t3の
時点で上記DSV値が所定の範囲7を超えると、信号量
制御回路17はLPF10の出力信号量を9クロック前
の値に戻すので、帰還量が歯止めなく大きくなる前に適
正な量に戻ることになる。
【0060】以上のように、本実施の形態に係るデータ
再生装置は、外乱などの原因で帰還信号が異常状態にな
った場合においても、復号データのDSV値の変化から
該異常状態を検出することができ、該検出に基づいて、
帰還量が歯止めなく大きくなる前に適正な量に戻して異
常状態からの復帰を実現することができる。
【0061】尚、本実施の形態に係るデータ再生装置が
出力する帰還用データは、1種類のパス長に対応してい
るが、実施の形態2に示すように、帰還用データとして
2種類以上のパス長に対応して帰還用データを出力する
構成としてもよい。
【0062】(実施の形態4)本発明の他の実施の一形
態を図14を用いて説明する。
【0063】上記実施の形態3に係るデータ再生装置
は、復号データD2のDSV値の変化から帰還信号が異
常状態にあることを検出して、帰還量制御回路17によ
ってLPF10の出力信号量を制御しているが、本実施
の形態に係るデータ再生装置は、アップダウンカウンタ
18とデジタルコンパレータ19の代わりに、復号デー
タD2が符号化方式のパターンに合致しているか否かを
逐次監視する符号パターン監視手段を備え、復号データ
D2が符号パターンに合致しなくなった時点で帰還信号
が異常状態にあると判断して、LPF10の出力信号量
を異常状態前の値に戻すようにしている。
【0064】この場合のデータ再生装置の一部の構成を
図14に示す。光ディスク1からA/D変換器6までの
構成は実施の形態1に係るデータ再生装置と同様である
ので省略している。図14において、加算器11、デジ
タル等化器7、ビタビ復号器8、LPF回路10、およ
び帰還量制御回路17も実施の形態1に係るデータ再生
装置と同様の構成である。本実施の形態に係るデータ再
生装置は、これに加えて、(1,7)RLLで符号化さ
れたデータを復号する符号パターン監視手段としての
(1,7)RLL復号器20を有している。
【0065】上記(1,7)RLL復号器20は、ビタ
ビ復号器8から出力される復号データD2を入力して、
これを(1,7)RLL復号し、復号できない、即ち符
号パターンに合致しないパターンが入力された時点で再
生信号が異常状態にあると判断して、符号化則逸脱信号
を出力する。符号化則逸脱信号を受信した時の帰還量制
御回路17の動作は、上記実施の形態3に係るデータ再
生装置の帰還量制御回路17において、DSV異常信号
を受信した時の動作と同様である。
【0066】以上のように、本実施の形態に係るデータ
再生装置は、外乱などの原因で帰還信号が異常状態にな
った場合においても、復号データが符号化方式のパター
ンに合致しなくなることから該異常状態を検出すること
ができ、この検出に基づいて、帰還量が歯止めなく大き
くなる前に適正な量に戻して異常状態からの復帰を実現
することができる。
【0067】尚、本実施の形態に係るデータ再生装置が
出力する帰還用データは、1種類のパス長に対応してい
るが、実施の形態2に示すように、帰還用データとして
2種類以上のパス長に対応して帰還用データを出力する
構成としてもよい。
【0068】また、上記各実施の形態においては、帰還
信号の生成、加算にそれぞれデジタルLPF、デジタル
加算器を使用したが、ビタビ復号器の出力をD/A変換
した上で、それぞれアナログLPF、アナログ加算器を
使用してもよい。
【0069】更に、上記各実施の形態においては、PR
ML検出方式としてPR(1,2,1)MLを用いて実
施した例で説明したが、これに限定されるものではな
く、他のPRML検出方式を用いても本発明の効果が得
られることは明白である。
【0070】更に、上記各実施の形態においては、光デ
ィスク再生装置に適用した場合について説明したが、直
流成分の伝送が不可能な通信系や磁気記録再生系に適用
しても本発明の効果が得られることは明白である。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明のデータ再生装置は、以
上のように、再生信号の低域成分をカットする第1のフ
ィルタ手段と、上記第1のフィルタ手段とは逆の周波数
特性を有し、ビタビ復号手段から出力される帰還用デー
タから、上記第1のフィルタ手段によりカットされた再
生信号の低域成分を抽出する第2のフィルタ手段と、上
記第1のフィルタ手段より出力される信号と、第2のフ
ィルタ手段より出力される信号とを加算して得られる信
号をビタビ復号すると共に、復号データと帰還用データ
とを出力するビタビ復号手段とを備え、上記ビタビ復号
手段は、復号データを出力するパス長より短いパス長で
帰還用データを出力する構成である。
【0072】それゆえ、上記ビタビ復号手段は、復号デ
ータとは別に、第1のフィルタ手段によってカットされ
たデータの低域成分を補償するための帰還用データを出
力し、帰還用データを出力するパス長が復号データを出
力するパス長よりも短い構成とすることによって、本来
のPRML検出の能力を損なわずに復号データの良好な
エラーレートを実現しながら、同時に帰還信号の入力再
生信号に対する遅延時間を短くして正確な低減補償を行
うことができるという効果を奏する。
【0073】請求項2の発明のデータ再生装置は、以上
のように、請求項1の構成に加えて、上記ビタビ復号手
段から上記帰還用データを出力するパス長を上記再生信
号の符号化方式に応じて変化させるパス長制御手段を備
えている構成である。
【0074】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、復号データの符号化方式によって帰還用データを
出力するパス長を変化させることによって、各符号化方
式に合わせて遅延時間を適切な長さとすることができる
ため、より正確に低域成分の補償をすることができると
いう効果を奏する。
【0075】請求項3の発明のデータ再生装置は、以上
のように、請求項1または2の構成に加えて、上記復号
データのDSV値を逐次求め、該DSV値が予め設定さ
れた所定値を超えた時に、これを検出するDSV計数手
段と、上記第2のフィルタ手段の出力信号量を制御する
信号量制御手段とを備え、上記信号量制御手段は、上記
DSV計数手段がDSV値が所定値を超えたことを検出
した時点で、第2のフィルタ手段の出力信号量を変化さ
せる構成である。
【0076】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、外乱などの原因で帰還信号が異常状態に
なった場合に、復号データのDSVの変化から該異常状
態を検出することによって、帰還量が歯止めなく大きく
なる前に適正な量に戻して異常状態からの復帰を実現す
ることができるという効果を奏する。
【0077】請求項4の発明のデータ再生装置は、以上
のように、請求項1または2の構成に加えて、上記復号
データが符号化方式のパターンに合致しているかを逐次
監視し、該復号データが符号化方式のパターンに合致し
なかった時に、これを検出する符号パターン監視手段
と、上記第2のフィルタ手段の出力信号量を制御する信
号量制御手段とを備え、上記信号量制御手段は、上記符
号パターン監視手段が復号データが符号化方式のパター
ンに合致しなかったことを検出した時点で、第2のフィ
ルタ手段の出力信号量を変化させる構成である。
【0078】それゆえ、請求項1または2の構成による
効果に加えて、外乱などの原因で帰還信号が異常状態に
なった場合に、復号データが符号化方式のパターンに合
致しなくなることから該異常状態を検出することによっ
て、帰還量が歯止めなく大きくなる前に適正な量に戻し
て異常状態からの復帰を実現することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、データ
再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記データ再生装置のビタビ復号器の構成を示
すブロック図である。
【図3】上記ビタビ復号器のACS回路部の構成を示す
回路図である。
【図4】上記ビタビ復号器のデータ復号部の構成を示す
回路図である。
【図5】1ビットの孤立再生波形をPR(1,2,1)
特性に等化した波形を示す説明図である。
【図6】PR(1,2,1)特性に等化した各マークの
再生波形のアイパターンを示す説明図である。
【図7】PR(1,2,1)ML検出方式におけるビタ
ビ復号器の動作を表すトレリス線図である。
【図8】図1に示すデータ再生装置の動作における各信
号波形を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態を示すデータ再生装置の
構成の一部を示すブロック図である。
【図10】上記データ再生装置のデータ復号部の構成を
示す回路図である。
【図11】本発明のさらに他の実施形態を示すデータ再
生装置の構成の一部を示すブロック図である。
【図12】上記データ再生装置の帰還量制御回路の構成
を示す回路図である。
【図13】上記データ再生装置の動作における加算器の
出力信号波形を示す説明図である。
【図14】本発明のさらに他の実施形態を示すデータ再
生装置の構成の一部を示すブロック図である。
【図15】従来のデータ再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図16】量子化帰還法を適用した従来のデータ再生装
置の構成を示すブロック図である。
【図17】量子化帰還法を適用した従来のデータ再生装
置の動作における各信号波形を示すタイミングチャート
である。
【符号の説明】
4 HPF回路(第1のフィルタ手段) 7 デジタル等化器 8 ビタビ復号器(ビタビ復号手段) 10 LPF回路(第2のフィルタ手段) 15 スイッチ回路(パス長制御手段) 16 プロセッサ(パス長制御手段) 17 帰還量制御回路(信号量制御手段) 18 アップダウンカウンタ(DSV計数手段) 19 デジタルコンパレータ(DSV計数手段) 20 (1,7)RLL復号器(符号パターン監視手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03M 13/12 H03M 13/12 H04L 25/497 H04L 25/497

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PRML方式により、再生信号をパーシャ
    ルレスポンス波形等化した後、ビタビ復号によって最尤
    復号するデータ再生装置において、 再生信号の低域成分をカットする第1のフィルタ手段
    と、 上記第1のフィルタ手段とは逆の周波数特性を有し、ビ
    タビ復号手段から出力される帰還用データから、上記第
    1のフィルタ手段によりカットされた再生信号の低域成
    分を抽出する第2のフィルタ手段と、 上記第1のフィルタ手段より出力される信号と、第2の
    フィルタ手段より出力される信号とを加算して得られる
    信号をビタビ復号すると共に、復号データと帰還用デー
    タとを出力するビタビ復号手段とを備え、 上記ビタビ復号手段は、復号データを出力するパス長よ
    り短いパス長で帰還用データを出力することを特徴とす
    るデータ再生装置。
  2. 【請求項2】上記ビタビ復号手段から上記帰還用データ
    を出力するパス長を上記再生信号の符号化方式に応じて
    変化させるパス長制御手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】上記復号データのDSV(Digital Sum Va
    riation)値を逐次求め、該DSV値が予め設定された所
    定値を超えた時に、これを検出するDSV計数手段と、 上記第2のフィルタ手段の出力信号量を制御する信号量
    制御手段とを備え、 上記信号量制御手段は、上記DSV計数手段がDSV値
    が所定値を超えたことを検出した時点で、第2のフィル
    タ手段の出力信号量を変化させることを特徴とする請求
    項1または2記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】上記復号データが符号化方式のパターンに
    合致しているかを逐次監視し、該復号データが符号化方
    式のパターンに合致しなかった時に、これを検出する符
    号パターン監視手段と、 上記第2のフィルタ手段の出力信号量を制御する信号量
    制御手段とを備え、 上記信号量制御手段は、上記符号パターン監視手段が復
    号データが符号化方式のパターンに合致しなかったこと
    を検出した時点で、第2のフィルタ手段の出力信号量を
    変化させることを特徴とする請求項1または2記載のデ
    ータ再生装置。
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