JPH1112009A - セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート - Google Patents
セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリートInfo
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- JPH1112009A JPH1112009A JP15853097A JP15853097A JPH1112009A JP H1112009 A JPH1112009 A JP H1112009A JP 15853097 A JP15853097 A JP 15853097A JP 15853097 A JP15853097 A JP 15853097A JP H1112009 A JPH1112009 A JP H1112009A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B40/00—Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
- C04B40/0028—Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
- C04B40/0039—Premixtures of ingredients
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/00034—Physico-chemical characteristics of the mixtures
- C04B2111/00198—Characterisation or quantities of the compositions or their ingredients expressed as mathematical formulae or equations
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 土木・建築業界において使用される、膨張性
と強度発現性が良好なセメント組成物、外圧強度が大き
く、端部が欠けにくいケミカルプレストレストコンクリ
ートを提供すること。 【解決手段】 CaO原料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料
を配合し、熱処理し、 CaO/Al2O3モル比 6.5〜18、 CaS
O4/Al2O3モル比 1.5〜4で、最大粒径 100μm以下であ
る膨張物質を含有するセメント混和材、セメントと該セ
メント混和材とを含有するセメント組成物、該セメント
組成物を配合したセメント混練物を型枠内に打設充填
し、養生したケミカルプレストレストコンクリートを構
成とする。
と強度発現性が良好なセメント組成物、外圧強度が大き
く、端部が欠けにくいケミカルプレストレストコンクリ
ートを提供すること。 【解決手段】 CaO原料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料
を配合し、熱処理し、 CaO/Al2O3モル比 6.5〜18、 CaS
O4/Al2O3モル比 1.5〜4で、最大粒径 100μm以下であ
る膨張物質を含有するセメント混和材、セメントと該セ
メント混和材とを含有するセメント組成物、該セメント
組成物を配合したセメント混練物を型枠内に打設充填
し、養生したケミカルプレストレストコンクリートを構
成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に、土木・建築業界
において使用されるセメント混和材、セメント組成物、
及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート
に関する。
において使用されるセメント混和材、セメント組成物、
及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート
に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、セメント混和材として使
用される膨張物質は、乾燥収縮の補償やケミカルプレス
トレスの導入を目的として古くから数多く提案されてい
る(特公昭42−21840号公報、特公昭53− 13650号公
報、及び特公昭53− 31170号公報等)。本発明者は、従
来の膨張物質と比較し、同一添加量で優れた膨張性が付
与でき、特に、高炉セメント等の混合セメントに対して
有用である特定の組成を有する膨張物質を先に提案した
(特開平 7−232944号公報)。また、膨張物質は、その
粒度を粗く調製することによって膨張力を増大させるこ
とが知られている(特公昭42-21840号公報、特公昭51-7
171号公報)。そのため、これら膨張物質は、通常、セ
メントと同程度もしくはそれより粗く調製されている。
しかしながら、従来の膨張物質は、大きな膨張性を付与
すればするほど、それを用いたセメント硬化体の空隙量
が増加するので、機械的強度が低下するという宿命的な
課題を有していた。
用される膨張物質は、乾燥収縮の補償やケミカルプレス
トレスの導入を目的として古くから数多く提案されてい
る(特公昭42−21840号公報、特公昭53− 13650号公
報、及び特公昭53− 31170号公報等)。本発明者は、従
来の膨張物質と比較し、同一添加量で優れた膨張性が付
与でき、特に、高炉セメント等の混合セメントに対して
有用である特定の組成を有する膨張物質を先に提案した
(特開平 7−232944号公報)。また、膨張物質は、その
粒度を粗く調製することによって膨張力を増大させるこ
とが知られている(特公昭42-21840号公報、特公昭51-7
171号公報)。そのため、これら膨張物質は、通常、セ
メントと同程度もしくはそれより粗く調製されている。
しかしながら、従来の膨張物質は、大きな膨張性を付与
すればするほど、それを用いたセメント硬化体の空隙量
が増加するので、機械的強度が低下するという宿命的な
課題を有していた。
【0003】ここで、セメント硬化体とは、セメントペ
ーストの硬化体、モルタルの硬化体、及びコンクリート
の硬化体を総称するものである。
ーストの硬化体、モルタルの硬化体、及びコンクリート
の硬化体を総称するものである。
【0004】このような機械的強度の低下は、例えば、
土木・建築構造物においては、型枠の脱型が遅れること
によって、工期が伸びたり、養生時間が長くなるために
管理が困難になるばかりでなく、場合によっては構造物
の耐久性に悪影響をおよぼすおそれもあった。また、ヒ
ューム管やボックスカルバートなどに代表されるコンク
リート二次製品の製造においては、ケミカルプレストレ
スを導入する際、製品の外圧強度は膨張力を鉄筋によっ
て拘束することにより増大することができるが、鉄筋の
拘束がきかないコンクリートの端部は強度が弱く欠けや
すいという課題があった。コンクリート二次製品は、端
部が少しでも欠けてしまえば、商品価値がなくなり、出
荷することができないので、端部の強度が弱く欠けやす
いことは大きな問題であった。
土木・建築構造物においては、型枠の脱型が遅れること
によって、工期が伸びたり、養生時間が長くなるために
管理が困難になるばかりでなく、場合によっては構造物
の耐久性に悪影響をおよぼすおそれもあった。また、ヒ
ューム管やボックスカルバートなどに代表されるコンク
リート二次製品の製造においては、ケミカルプレストレ
スを導入する際、製品の外圧強度は膨張力を鉄筋によっ
て拘束することにより増大することができるが、鉄筋の
拘束がきかないコンクリートの端部は強度が弱く欠けや
すいという課題があった。コンクリート二次製品は、端
部が少しでも欠けてしまえば、商品価値がなくなり、出
荷することができないので、端部の強度が弱く欠けやす
いことは大きな問題であった。
【0005】本発明者は膨張物質をブレーン値で4,000c
m2/g以上に微粉末化することにより無収縮性を付与でき
るグラウト材料を提案した(特開平 7−237950号公
報)。通常、粉砕機によって粉砕した粉体の粒度は正規
分布を有するので、このように微粉末化した粉末でも粗
い粒子を含有している。そのため、膨張性状は低く、強
度発現性もそれほど向上しないという課題があった。
m2/g以上に微粉末化することにより無収縮性を付与でき
るグラウト材料を提案した(特開平 7−237950号公
報)。通常、粉砕機によって粉砕した粉体の粒度は正規
分布を有するので、このように微粉末化した粉末でも粗
い粒子を含有している。そのため、膨張性状は低く、強
度発現性もそれほど向上しないという課題があった。
【0006】本発明者は種々検討を重ねた結果、特定の
組成と特定の最大粒径以下に粉砕した膨張物質を使用す
ることにより、大きな膨張性を付与した場合も強度発現
性が良好となり、前述の課題が解決できる知見を得て本
発明を完成するに至った。
組成と特定の最大粒径以下に粉砕した膨張物質を使用す
ることにより、大きな膨張性を付与した場合も強度発現
性が良好となり、前述の課題が解決できる知見を得て本
発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、 CaO原
料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料を配合して熱処理して
なり、 CaO/Al2O3モル比が 6.5〜18、 CaSO4/Al2O3モル
比が 1.5〜4であり、その最大粒径が 100μm以下であ
る膨張物質を含有してなるセメント混和材であり、セメ
ントと該セメント混和材とを含有してなるセメント組成
物であり、該セメント組成物を配合してなるセメント混
練物を型枠内に打設充填し、成形し、養生してなるケミ
カルプレストレストコンクリートである。
料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料を配合して熱処理して
なり、 CaO/Al2O3モル比が 6.5〜18、 CaSO4/Al2O3モル
比が 1.5〜4であり、その最大粒径が 100μm以下であ
る膨張物質を含有してなるセメント混和材であり、セメ
ントと該セメント混和材とを含有してなるセメント組成
物であり、該セメント組成物を配合してなるセメント混
練物を型枠内に打設充填し、成形し、養生してなるケミ
カルプレストレストコンクリートである。
【0008】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0009】本発明のセメント混和材は特定の膨張物質
を含有するものである。本発明の膨張物質は、分級機能
を付加した粉砕機によって粉砕することで、粒子群を特
定範囲の粒径に調製したものである。
を含有するものである。本発明の膨張物質は、分級機能
を付加した粉砕機によって粉砕することで、粒子群を特
定範囲の粒径に調製したものである。
【0010】膨張物質の原料は、純度やコストにより任
意に選択されうるものであり特に限定されるものではな
いが、例えば、 CaO原料として、石灰石や消石灰などの
CaCO3質や Ca(OH)2質などが、また、 Al2O3原料とし
て、ボーキサイトやアルミ残灰などが、さらには、 CaS
O4原料として、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水
セッコウ等が挙げられる。原料中に存在するSiO2、 Fe2
O3、CaF2、 MgO、及びTiO2等の不純物は、本発明の目的
を実質的に阻害しない範囲では特に限定されるものでは
ない。本発明における原料の配合割合は、膨張物質の C
aO/Al2O3モル比(以下C/Aという)が 6.5〜18で、 C
aSO4/Al2O3モル比(以下CS/Aという)が 1.5〜4と
なるようにすることが必要であり、C/Aが8〜12で、
CS/Aが2〜3となるようにすることが好ましい。C
/Aが 6.5未満では充分な膨張性が得られない場合があ
り、18を越えると強度発現性が悪くなる場合がある。ま
た、CS/Aが1.5未満あるいは4を超えると膨張性が
充分に得られない場合がある。原料の混合方法は特に限
定されるものではなく、通常の方法が可能である。
意に選択されうるものであり特に限定されるものではな
いが、例えば、 CaO原料として、石灰石や消石灰などの
CaCO3質や Ca(OH)2質などが、また、 Al2O3原料とし
て、ボーキサイトやアルミ残灰などが、さらには、 CaS
O4原料として、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水
セッコウ等が挙げられる。原料中に存在するSiO2、 Fe2
O3、CaF2、 MgO、及びTiO2等の不純物は、本発明の目的
を実質的に阻害しない範囲では特に限定されるものでは
ない。本発明における原料の配合割合は、膨張物質の C
aO/Al2O3モル比(以下C/Aという)が 6.5〜18で、 C
aSO4/Al2O3モル比(以下CS/Aという)が 1.5〜4と
なるようにすることが必要であり、C/Aが8〜12で、
CS/Aが2〜3となるようにすることが好ましい。C
/Aが 6.5未満では充分な膨張性が得られない場合があ
り、18を越えると強度発現性が悪くなる場合がある。ま
た、CS/Aが1.5未満あるいは4を超えると膨張性が
充分に得られない場合がある。原料の混合方法は特に限
定されるものではなく、通常の方法が可能である。
【0011】本発明では、原料の配合割合や不純物の含
有量により、セッコウの脱硫酸分解温度が大きく変化す
るため、焼成温度は特に限定されるものではないが、通
常、1,100〜 1,600℃程度が好ましい。膨張物質を製造
する熱処理方法は特に限定されるものではなく、例え
ば、ロータリーキルンによる焼成や電炉による溶融など
のいずれの方法も可能である。
有量により、セッコウの脱硫酸分解温度が大きく変化す
るため、焼成温度は特に限定されるものではないが、通
常、1,100〜 1,600℃程度が好ましい。膨張物質を製造
する熱処理方法は特に限定されるものではなく、例え
ば、ロータリーキルンによる焼成や電炉による溶融など
のいずれの方法も可能である。
【0012】膨張物質の粒径は、最大粒径が 100μm以
下であり、75μm以下が好ましく、50μm以下がより好
ましい。最大粒径が 100μmを超えると、高膨張率を付
与した場合のセメント硬化体の機械的強度の低下を抑制
する本発明の効果が得られない場合がある。粒子の最大
粒径は、粒度分布測定装置を用いることにより簡便に確
認することが可能である。
下であり、75μm以下が好ましく、50μm以下がより好
ましい。最大粒径が 100μmを超えると、高膨張率を付
与した場合のセメント硬化体の機械的強度の低下を抑制
する本発明の効果が得られない場合がある。粒子の最大
粒径は、粒度分布測定装置を用いることにより簡便に確
認することが可能である。
【0013】本発明のセメント混和材の使用量は、使用
する目的により異なるが、通常、セメント 100重量部に
対して、3〜12重量部が好ましく、5〜9重量部がより
好ましい。3重量部未満では膨張性が充分ではなく、12
重量部を越えると異常膨張を起こす可能性がある。
する目的により異なるが、通常、セメント 100重量部に
対して、3〜12重量部が好ましく、5〜9重量部がより
好ましい。3重量部未満では膨張性が充分ではなく、12
重量部を越えると異常膨張を起こす可能性がある。
【0014】ここでセメントとしては、普通、早強、超
早強、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これ
らポルトランドセメントに高炉スラグ等のポゾラン物質
を混合した各種混合セメント、並びに、アルミナセメン
ト等が挙げられるが、特に混合セメントにおいてその効
果が顕著である。
早強、及び中庸熱等の各種ポルトランドセメント、これ
らポルトランドセメントに高炉スラグ等のポゾラン物質
を混合した各種混合セメント、並びに、アルミナセメン
ト等が挙げられるが、特に混合セメントにおいてその効
果が顕著である。
【0015】水の使用量は特に限定されるものではない
が、通常、セメントとセメント混和材からなる結合材に
対して、水/結合材比25〜70%程度であり、30〜60%が
好ましい。25%未満では充分な作業性が得られない場合
があり、70%を越えると充分な強度発現性や耐久性が得
られない場合がある。
が、通常、セメントとセメント混和材からなる結合材に
対して、水/結合材比25〜70%程度であり、30〜60%が
好ましい。25%未満では充分な作業性が得られない場合
があり、70%を越えると充分な強度発現性や耐久性が得
られない場合がある。
【0016】また、混練方法は一般に用いられる方法
で、特に限定されるものではない。本発明のセメント組
成物を配合したセメント混練物の製造に使用する混合装
置としては、既存のいかなる撹拌装置も使用可能であ
り、例えば、傾胴ミキサー、オムニミキサー、V型ミキ
サー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキサー等が
使用可能である。
で、特に限定されるものではない。本発明のセメント組
成物を配合したセメント混練物の製造に使用する混合装
置としては、既存のいかなる撹拌装置も使用可能であ
り、例えば、傾胴ミキサー、オムニミキサー、V型ミキ
サー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキサー等が
使用可能である。
【0017】また、混合は、それぞれの材料を施工時に
混合してもよいし、あらかじめ一部を、あるいは全部を
混合しておいても差し支えない。
混合してもよいし、あらかじめ一部を、あるいは全部を
混合しておいても差し支えない。
【0018】本発明のセメント混練物の養生方法は特に
限定されるものではなく、一般に行われる常温・常圧養
生、蒸気養生、高温・高圧蒸気養生、及び加圧養生等の
いずれの養生方法も適用可能である。
限定されるものではなく、一般に行われる常温・常圧養
生、蒸気養生、高温・高圧蒸気養生、及び加圧養生等の
いずれの養生方法も適用可能である。
【0019】本発明では、さらに、砂や砂利などの骨材
や、凝結調整剤、減水剤、高性能減水剤、AE剤、AE
減水剤、高性能AE減水剤、増粘剤、セメント急硬材、
防錆剤、防凍剤、水和熱抑制剤、高分子エマルジョン、
ベントナイトやモンモリロナイトなどの粘土鉱物、ゼオ
ライト、ハイドロタルサイト、及びハイドロカルマイト
等のイオン交換体、硫酸アルミニウムや硫酸ナトリウム
などの硫酸塩、リン酸塩、並びに、ホウ酸等のうちの一
種又は二種以上の混和材を本発明の目的を実質的に阻害
しない範囲で併用することが可能である。
や、凝結調整剤、減水剤、高性能減水剤、AE剤、AE
減水剤、高性能AE減水剤、増粘剤、セメント急硬材、
防錆剤、防凍剤、水和熱抑制剤、高分子エマルジョン、
ベントナイトやモンモリロナイトなどの粘土鉱物、ゼオ
ライト、ハイドロタルサイト、及びハイドロカルマイト
等のイオン交換体、硫酸アルミニウムや硫酸ナトリウム
などの硫酸塩、リン酸塩、並びに、ホウ酸等のうちの一
種又は二種以上の混和材を本発明の目的を実質的に阻害
しない範囲で併用することが可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
る。
【0021】実施例1 CaO原料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料を配合して、最
高焼成温度 1,400℃のロータリーキルンを用い、クリン
カーを焼成した。焼成したクリンカーをボールミルで粉
砕し、ブレーン値 3,000±200cm2/gに調製し、さらに、
開き目が50μmの篩で篩分けし最大粒径が50μmの表1
に示す組成の膨張物質を調製した。調製した膨張物質を
セメント混和材とし、セメントと該セメント混和材から
なる結合材 100重量部中、セメント混和材を9重量部配
合し、水/結合材比=50%、結合材/砂比=1/3で、
練り上がり20±2℃のモルタルを作製し、材齢7日にお
ける膨張率と圧縮強度を測定した。結果を表1に示す。
なお、比較のために、市販の膨張材を膨張物質として同
様に使用した。結果を表1に併記する。
高焼成温度 1,400℃のロータリーキルンを用い、クリン
カーを焼成した。焼成したクリンカーをボールミルで粉
砕し、ブレーン値 3,000±200cm2/gに調製し、さらに、
開き目が50μmの篩で篩分けし最大粒径が50μmの表1
に示す組成の膨張物質を調製した。調製した膨張物質を
セメント混和材とし、セメントと該セメント混和材から
なる結合材 100重量部中、セメント混和材を9重量部配
合し、水/結合材比=50%、結合材/砂比=1/3で、
練り上がり20±2℃のモルタルを作製し、材齢7日にお
ける膨張率と圧縮強度を測定した。結果を表1に示す。
なお、比較のために、市販の膨張材を膨張物質として同
様に使用した。結果を表1に併記する。
【0022】 <使用材料> CaO 原料 :新潟県青海鉱山産石灰石粉末 Al2O3 原料:アルミ残灰、日本海水化工社製 CaSO4 原料:新秋田化成社製無水セッコウ 膨張物質A: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比= 5 : 1:2.5 膨張物質B: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比= 6.5: 1:2.5 膨張物質C: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比= 8 : 1:2.5 膨張物質D: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:2.5 膨張物質E: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=15 : 1:2.5 膨張物質F: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=18 : 1:2.5 膨張物質G: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=20 : 1:2.5 膨張物質H: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:1 膨張物質J: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:1.5 膨張物質K: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:3 膨張物質L: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:4 膨張物質M: CaO: Al2O3:CaSO4 モル比=10 : 1:5 膨張材a :市販カルシウムサルホアルミネート系膨張材 膨張材b :市販の生石灰系膨張材 セメントα:電気化学工業(株)製普通ポルトランドセメント 砂 :標準砂、ISO 679 準拠 水 :水道水
【0023】<測定方法> 膨張率 :JIS A 6202(B法)に準じて材齢7日の膨
張率を測定 圧縮強度 :JIS A 1108に準じて材齢7日の圧縮強度を
測定
張率を測定 圧縮強度 :JIS A 1108に準じて材齢7日の圧縮強度を
測定
【0024】
【表1】
【0025】実施例2 表2に示す膨張物質又は膨張材をセメント混和材として
使用し、結合材 100重量部中、表2に示すセメント混和
材を使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果
を表2に併記する。
使用し、結合材 100重量部中、表2に示すセメント混和
材を使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果
を表2に併記する。
【0026】
【表2】
【0027】実施例3 セメントβを用いて、表3に示す膨張物質又は膨張材を
使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表
3に併記する。
使用したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を表
3に併記する。
【0028】<使用材料> セメントβ:電気化学工業(株)製高炉セメント、B種
【0029】
【表3】
【0030】実施例4 表4に示す最大粒径の膨張物質又は膨張材を使用したこ
と以外は実施例1と同様に行った。結果を表4に併記す
る。
と以外は実施例1と同様に行った。結果を表4に併記す
る。
【0031】
【表4】
【0032】実施例5 表5に示す最大粒径の膨張物質又は膨張材を使用して調
製したセメント混和材を、結合材 100重量部に対して、
9重量部配合し、各材料の単位量を、結合材430kg/m3、
細骨材685kg/m3、粗骨材1,098kg/m3、及び水167kg/m3と
し、減水剤を結合材 100重量部に対して1重量部、水/
結合材比40%、及び細骨材率39%のコンクリート配合を
用いてコンクリートを調製した。型枠内に、主筋として
PC鋼棒を、スパイラル筋としてPC鋼線を用い、鉄筋比を
0.4%とした耐張芯材を配置し、調製したコンクリート
を打設して、遠心力により、直径20cm、長さ25cm、及び
肉厚40mm±1mmのコンクリート管を成形し、6時間放置
した後、蒸気養生を行った。蒸気養生は、昇温速度15℃
/hrで65℃まで昇温し、4時間保持した後、自然放冷
し、材齢24時間で脱型し、その後、20℃水中養生を行っ
た。その後、耐衝撃性やプレストレスの測定を行った。
結果を表5に併記する。
製したセメント混和材を、結合材 100重量部に対して、
9重量部配合し、各材料の単位量を、結合材430kg/m3、
細骨材685kg/m3、粗骨材1,098kg/m3、及び水167kg/m3と
し、減水剤を結合材 100重量部に対して1重量部、水/
結合材比40%、及び細骨材率39%のコンクリート配合を
用いてコンクリートを調製した。型枠内に、主筋として
PC鋼棒を、スパイラル筋としてPC鋼線を用い、鉄筋比を
0.4%とした耐張芯材を配置し、調製したコンクリート
を打設して、遠心力により、直径20cm、長さ25cm、及び
肉厚40mm±1mmのコンクリート管を成形し、6時間放置
した後、蒸気養生を行った。蒸気養生は、昇温速度15℃
/hrで65℃まで昇温し、4時間保持した後、自然放冷
し、材齢24時間で脱型し、その後、20℃水中養生を行っ
た。その後、耐衝撃性やプレストレスの測定を行った。
結果を表5に併記する。
【0033】<使用材料> 細骨材 :新潟県姫川産川砂、5mm下 粗骨材 :新潟県姫川産川砂利、Gmax=25mm
【0034】<測定方法> 耐衝撃性 :コンクリート管を高さ1mから3回落下さ
せた時のコンクリート管端部の欠損状態を観察、×は欠
損あり、○は欠損なし プレストレス:コンクリート管の外圧を負荷し、あらか
じめスパイラル筋にはったストレインゲージで材齢7日
の歪みを測定
せた時のコンクリート管端部の欠損状態を観察、×は欠
損あり、○は欠損なし プレストレス:コンクリート管の外圧を負荷し、あらか
じめスパイラル筋にはったストレインゲージで材齢7日
の歪みを測定
【0035】
【表5】
【0036】
【発明の効果】本発明のセメント混和材を使用すること
により、膨張性と強度発現性が良好なセメント組成物と
することができ、これを用いたケミカルプレストレスト
コンクリートは外圧強度が大きく、端部が欠けにくいな
どの効果を奏する。
により、膨張性と強度発現性が良好なセメント組成物と
することができ、これを用いたケミカルプレストレスト
コンクリートは外圧強度が大きく、端部が欠けにくいな
どの効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大門 正機 東京都町田市つくし野1−5−3 (72)発明者 坂井 悦郎 千葉県市川市東大和田2−5−1−503
Claims (3)
- 【請求項1】 CaO原料、 Al2O3原料、及び CaSO4原料
を配合して熱処理してなり、 CaO/Al2O3モル比が 6.5〜
18、 CaSO4/Al2O3モル比が 1.5〜4であり、その最大粒
径が 100μm以下である膨張物質を含有してなるセメン
ト混和材。 - 【請求項2】 セメントと請求項1記載のセメント混和
材を含有してなるセメント組成物。 - 【請求項3】 請求項2記載のセメント組成物を配合し
てなるセメント混練物を型枠内に打設充填し、成形し、
養生してなるケミカルプレストレストコンクリート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15853097A JPH1112009A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15853097A JPH1112009A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112009A true JPH1112009A (ja) | 1999-01-19 |
Family
ID=15673752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15853097A Pending JPH1112009A (ja) | 1997-06-16 | 1997-06-16 | セメント混和材、セメント組成物、及びそれを用いたケミカルプレストレストコンクリート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1112009A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002167254A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP2007145670A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Taiheiyo Material Kk | 樹脂仕上げ床用膨脹性混和材およびその用途 |
JP2008142987A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 遠心力成形コンクリート管の製造方法及びそれにより製造された遠心力成形コンクリート管 |
-
1997
- 1997-06-16 JP JP15853097A patent/JPH1112009A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002167254A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Denki Kagaku Kogyo Kk | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP4527269B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2010-08-18 | 電気化学工業株式会社 | セメント混和材及びセメント組成物 |
JP2007145670A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Taiheiyo Material Kk | 樹脂仕上げ床用膨脹性混和材およびその用途 |
JP2008142987A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 遠心力成形コンクリート管の製造方法及びそれにより製造された遠心力成形コンクリート管 |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040310 |
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A521 | Written amendment |
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