JPH11119931A - 印刷制御装置 - Google Patents

印刷制御装置

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JPH11119931A
JPH11119931A JP9282119A JP28211997A JPH11119931A JP H11119931 A JPH11119931 A JP H11119931A JP 9282119 A JP9282119 A JP 9282119A JP 28211997 A JP28211997 A JP 28211997A JP H11119931 A JPH11119931 A JP H11119931A
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JP9282119A
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Kazuteru Daimon
一輝 大門
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージデータを圧縮して蓄積し、圧縮デー
タが1ページ分蓄積されたところでそれをデータ伸張し
て印刷装置に供給する印刷制御装置において、圧縮デー
タ用のメモリのオーバフローによる圧縮処理のやり直し
をなくす。 【解決手段】 空き容量検出部40は、圧縮データ用メ
モリ34の空き容量を検出する。格納可能サイズ算出部
42は、空き容量検出部40で検出された空き容量の値
と、圧縮器32の圧縮アルゴリズムのデータ圧縮率とに
基づき、圧縮結果がその空き容量中に収まるだけのイメ
ージデータのサイズ(格納可能サイズ)を算出する。そ
して、格納可能サイズ算出部42は、バンドイメージ用
メモリ24から、算出した格納可能サイズ分だけイメー
ジデータを取り出し、圧縮器32に供給して圧縮させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クライアントから
入力される印刷ジョブを印刷可能なイメージデータを生
成して印刷装置に供給する印刷制御装置に関し、特にメ
モリ容量の節約のためイメージデータを圧縮して保持す
る機構を有する印刷制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどのクライアント装置か
らプリントサーバに印刷ジョブを送信する際には、伝送
データ量の観点からイメージデータそのものを送ること
はほとんどなく、印刷ジョブをページ記述言語などデー
タ量の小さい記述形式で記述して送信することが一般的
である。プリントサーバは、その印刷ジョブを解釈して
例えばラスタイメージなどの印刷可能なイメージデータ
の形式に展開し、このイメージデータを紙などにハード
コピーしている。なお、近年では、モジュール化の観点
から、プリントサーバを、イメージデータのハードコピ
ーのみを行う印刷装置と、印刷ジョブをイメージデータ
に展開して印刷装置に供給する印刷制御装置とに分けて
構築する場合が多い。
【0003】印刷制御装置にて印刷ジョブをイメージデ
ータに展開するには、そのイメージデータを格納できる
容量を持ったメモリが必要である。印刷を高速に行うた
めには、そのメモリは高速読み出しが可能でなければな
らず、いきおい高価な半導体メモリを使用することにな
る。ところが、イメージデータはサイズが大きい(例え
ばA4判1ページ、400dpi、フルカラーのイメー
ジで約64メガバイト)ため、1ページ分のイメージを
一度に格納できるだけのメモリを装備しようとすると、
コストが高くなってしまう。
【0004】このようなコスト上昇を避けるため、印刷
制御装置では、従来よりバンド分割という手法が採られ
ている。この手法では、1ページを帯状に複数(例えば
10個)のバンドに分割し、1バンドずつ展開処理を行
い、得られた1バンド分のイメージデータを圧縮器でデ
ータ圧縮して順次メモリに蓄えていく。そして、1ペー
ジ分の圧縮データがメモリ内に揃ったところで、そのメ
モリから圧縮データを読み出し、データ伸張を行いなが
ら印刷装置に提供する。このバンド分割の手法によれ
ば、原理的には、展開結果を一時的に蓄える1バンド分
のメモリと、1ページ分の圧縮データを保持できるだけ
のメモリがあればよい。イメージデータの圧縮率は平均
して約1/30程度なので、圧縮データ用のメモリ容量
を安全をみて多少大きく見積もったとしても、バンド分
割方式に必要なメモリ容量は、1ページ分の完全なイメ
ージデータを格納する方式でのメモリ容量よりも大幅に
少なくなる。
【0005】印刷制御装置には、印刷処理の高速化のた
め、圧縮データを2ページ分程度(あるいはそれ以上)
格納できる容量のメモリが設けられることが多い。この
ような印刷制御装置では、メモリに既に蓄えられたペー
ジの印刷を行っている(すなわちそのページの圧縮デー
タを伸張して印刷装置に供給している)うちに、次のペ
ージの圧縮データをそのメモリの空き領域に形成する。
このような構成によれば、1ページの印刷が終わるとほ
とんどの場合次のページが印刷可能となっており、印刷
装置を待たせずにほとんど連続して印刷することができ
る。
【0006】よく知られているように、圧縮器によるイ
メージデータの圧縮率は、イメージの内容によって様々
に変わる。これに対し、圧縮データ用のメモリは、容量
節約の観点から平均的な圧縮率を想定してその容量が決
められているので、例えば圧縮データ2ページ分程度を
想定したメモリでも、必ず2ページ分の圧縮データが格
納できるとは限らない。圧縮率の悪いイメージデータが
続けば、圧縮データ用のメモリがオーバフローしてしま
う場合もあり得る。
【0007】従来の印刷制御装置では、このように圧縮
データ用のメモリのメモリオーバフローの管理は圧縮器
が行っており、その管理方式は次の通りであった。すな
わち、圧縮器は、バンドの圧縮データをメモリに書き込
みながらメモリの状態をモニタし、メモリオーバフロー
を検出すると圧縮処理を中断してそれまで書き込んだそ
のバンドの圧縮データをメモリから破棄していた。そし
て、その後の処理については、例えば別のバンドを圧縮
してメモリに格納可能か試みる方式や、前のページの印
刷が完了してメモリの空きが増えるのを待って圧縮処理
を再開する方式などが採られていた。
【0008】いずれにしても、従来の圧縮データ用メモ
リのメモリオーバフロー管理はトライアル・アンド・エ
ラー方式であり、一度圧縮データをメモリに書き込んで
みてオーバフローしたら改めて圧縮をやり直していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、イメージデ
ータの圧縮処理にはある程度時間が掛かるため、メモリ
オーバフローによる圧縮処理のやり直しが生じると、印
刷処理が遅れてしまうという問題があった。
【0010】なお、印刷するイメージデータのメモリオ
ーバフローを回避する方式として、特開平8−3277
8号公報に示される画像処理装置が知られている。この
公報には、プリンタ部に障害が発生してメモリオーバフ
ローを起こす可能性が高くなると印字待ちデータを可能
な限り圧縮してメモリに記憶する旨記載されているが、
その圧縮したデータがメモリに収まるかどうかについて
は論じられていない。すなわち、この従来装置も、結局
はトライアル・アンド・エラー方式のメモリオーバフロ
ー管理を行っていることになる。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、圧縮データ保存用のメモリのオ
ーバフローによる圧縮処理のやり直しを極力少なくし、
印刷処理速度の低下を防止することができる印刷制御装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る印刷制御装置は、圧縮データ用メモリ
の空き容量を検出する空き容量検出部と、検出された空
き容量と圧縮器のデータ圧縮率とに基づき、前記圧縮デ
ータ用メモリの空き容量中に格納できるイメージデータ
のサイズを算出し、算出したサイズ分のイメージデータ
をイメージ用メモリから前記圧縮器に供給する格納可能
サイズ算出部と、を有し、前記イメージ用メモリ内のイ
メージデータを、前記圧縮データ用メモリの空き容量中
に格納できるサイズずつ前記圧縮器に供給することを特
徴とする。
【0013】この構成では、イメージデータの圧縮処理
を開始する前に、格納可能サイズ算出部により予め圧縮
データ用メモリの空き容量中に格納可能なイメージデー
タのサイズを算出する。ここで、圧縮データ用メモリの
空き容量中に格納可能なイメージデータのサイズとは、
そのサイズのイメージデータを圧縮器で圧縮して得られ
る圧縮データがその空き容量中に収まる可能性が極めて
高いサイズのことをさす。空き容量中に格納可能なサイ
ズは、その空き容量の値と圧縮器のデータ圧縮率に依存
する。ここで計算に用いるデータ圧縮率の値の調整によ
り、算出されたサイズのイメージデータの圧縮結果が空
き容量中に収容できる可能性が変わってくる。例えば、
理論的に最悪のデータ圧縮率を想定して計算を行えば、
空き容量中に確実に格納できるサイズを算出することが
できる。この構成では、イメージデータを前述の方法で
求めたサイズずつ圧縮器に供給して圧縮処理を行うの
で、生成された圧縮データが圧縮データ用メモリからオ
ーバフローする可能性を極めて少なくすることができ
る。したがって、この構成によれば、メモリオーバフロ
ーによる圧縮処理のやり直しの可能性を低減し、印刷速
度の低下を防止することができる。
【0014】本発明の好適な態様では、前記格納可能サ
イズ算出部は、圧縮データ用メモリの空き容量と圧縮器
の理論的に最悪のデータ圧縮率の逆数との積に基づき前
記空き容量中に格納可能なサイズを算出する。空き容量
に圧縮器の理論的に最悪のデータ圧縮率の逆数を乗じて
得られるサイズのイメージデータは、圧縮器で圧縮して
も、その圧縮結果のサイズが空き容量を超えることはな
い。したがって、この態様によれば、確実にオーバフロ
ーする可能性がないサイズずつイメージデータを圧縮す
ることができるので、圧縮処理のやり直しをなくすこと
ができる。
【0015】また、本発明の別の態様では、格納可能サ
イズ算出部は、イメージ用メモリ内のイメージデータの
サイズ値を初期値として、順次、サイズ値に圧縮器のデ
ータ圧縮率を乗じた値と圧縮データ用メモリの空き容量
とを比較してそのサイズ値のイメージデータの圧縮デー
タが前記空き容量中に格納可能か否かを判定し、格納不
可能と判定するごとに前記サイズ値を所定割合に低減し
て前記判定を繰り返すことにより、前記圧縮データ用メ
モリの空き容量中に格納できるイメージデータのサイズ
を算出する。この態様では、サイズ値を所定割合ずつ低
減していき、順次空き容量と比較することにより、空き
容量中に収まるサイズ値を求めることができる。
【0016】また、本発明は、圧縮データ用メモリの空
き容量を検出する処理と、検出された空き容量と圧縮器
のデータ圧縮率とに基づき、前記圧縮データ用メモリの
空き容量中に格納できるイメージデータのサイズを算出
する処理と、算出されたサイズ分のイメージデータをイ
メージ用メモリから前記圧縮器に供給する処理と、をコ
ンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体を提供するものである。
【0017】上記プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体には、フロッピーディスク、CD
−ROM(コンパクトディスク−リード・オンリー・メ
モリ)、ハードディスク、ROM(リード・オンリー・
メモリ)など、プログラムをコンピュータ読み取り可能
な形態・方式で記録するすべての情報記録媒体が含まれ
る。このような記録媒体に記録されたプログラムは、コ
ンピュータのメインメモリ上にロードされ、CPU(中
央処理装置)にて実行されることにより、上記各機能を
達成する。なお、上記プログラムを通信媒体を経由し
て、コンピュータに付属した固定ディスク装置にインス
トール又はメインメモリにロードして実行するような形
態も本発明の態様に含まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0019】[実施形態1]図1は、本発明に係る印刷
制御装置の第1の実施形態の構成を説明するための機能
ブロック図である。
【0020】印刷制御装置は、印刷ジョブ受付部10、
イメージ生成部20、イメージ送出部30を有してい
る。印刷ジョブ受付部10は、パーソナルコンピュータ
等のクライアントからネットワーク等を介して入力され
る印刷ジョブを受け付ける。印刷ジョブは、所定のペー
ジ記述言語で記述されているものとする。イメージ生成
部20は、印刷ジョブを展開して印刷用のイメージデー
タを生成する。ここで、イメージ生成部20は、バンド
分割方式を採用しており、バンド単位でイメージデータ
の生成を行う。以下、バンドのイメージデータをバンド
イメージと呼ぶ。イメージ送出部30は、生成されたバ
ンドイメージをデータ圧縮して蓄積し、1ページ分の圧
縮データが蓄積されたところでそれをデータ伸張して印
刷装置などのIOT(Image Output Terminal)に送出
する。
【0021】詳細には、イメージ生成部20は、デコン
ポーザ22とバンドイメージ用メモリ24を含んでい
る。デコンポーザ22は、印刷ジョブ中のページ記述を
所定数のバンドに分割し、バンドごとに展開処理を行
い、印刷可能なバンドイメージを生成する。このバンド
イメージはバンドイメージ用メモリ24に格納される。
【0022】イメージ送出部30は、圧縮器32と圧縮
データ用メモリ34と伸張器36とを含んでいる。圧縮
器32は、バンドイメージ用メモリ24から出力された
イメージデータを所定の圧縮アルゴリズムに従って圧縮
する。圧縮器32は、LSIなどのハードウエアとして
構築しても良いし、ソフトウエア的に構築しても良い。
圧縮器32で生成されたイメージデータの圧縮データ
は、圧縮データ用メモリ34に蓄積される。圧縮データ
用メモリ34に1ページ分の圧縮データが全て蓄積され
ると、その1ページ分の圧縮データが順次伸張器36で
データ伸張されてIOTに送出される。
【0023】本実施形態では、このような印刷制御装置
において、圧縮データ用メモリ34のオーバフローの可
能性を低減するために、空き容量検出部40及び格納可
能サイズ算出部42を設けている。
【0024】空き容量検出部40は、圧縮データ用メモ
リ34の空き容量を検出する。この空き容量の検出は、
圧縮器32から圧縮データ用メモリ34に圧縮データが
格納されるごとに行う。格納可能サイズ算出部42は、
空き容量検出部40で検出された空き容量の値と、圧縮
器32の圧縮アルゴリズムのデータ圧縮率とに基づき、
圧縮結果がその空き容量中に収まるだけのイメージデー
タのサイズを算出する。このサイズを格納可能サイズと
呼ぶ。そして、格納可能サイズ算出部42は、バンドイ
メージ用メモリ24から、算出した格納可能サイズ分だ
けイメージデータを取り出し、圧縮器32に供給して圧
縮させる。そして、圧縮したデータを圧縮データ用メモ
リ34に蓄積すると、再び空き容量検出部40により圧
縮データ用メモリ34の空き容量が検出され、同様の処
理が繰り返される。
【0025】このように、本実施形態では、イメージデ
ータ(バンドイメージ)の圧縮は、基本的にその圧縮結
果が圧縮データ用メモリ34に収まるサイズずつしか行
わないので、圧縮データ用メモリ34がオーバフローす
る可能性は極めて低い。
【0026】次に、図2を参照して、格納可能サイズ算
出部42における格納可能サイズの算出方式の一例を説
明する。
【0027】ここでは、圧縮器32が、Lempel-Ziv圧縮
アルゴリズムを用いたLZW圧縮を行う場合を例にとっ
て説明する。なお、この圧縮アルゴリズムは、理論的な
最悪のデータ圧縮率が1.125(=9/8)である。
すなわち、この圧縮アルゴリズムでデータ圧縮を行った
場合、最悪のケースでは、圧縮データのサイズが元のイ
メージデータのサイズの1.125倍になる。ただし、
このように圧縮データが元のデータより大きくなってし
まうのは極めて稀なケースであり、通常のイメージデー
タでは、1/30程度のデータ圧縮率が得られる。
【0028】図2のフローチャートは、1バンド分のバ
ンドイメージについての処理手順を表しており、本実施
形態では、1バンド分のバンドイメージが生成するごと
に、この処理手順にて処理を行う。図中でSの初期値は
バンドイメージ用メモリ24内のバンドイメージのサイ
ズ(バイト)を示す。
【0029】この例では、バンドイメージの圧縮に先立
ち、まず空き容量検出部40が圧縮データ用メモリ34
の空き容量を検出する(S10)。ここで、検出された
空き容量のサイズ値をfバイトとする。次に、格納サイ
ズ算出部42は、この空き容量のサイズfに、理論的に
最悪のデータ圧縮率の逆数(1/1.125)を乗じる
ことにより格納可能サイズを求め、この値をfに代入す
る(S12)。求められたサイズf(格納可能サイズ)
は、理論的に最悪のデータ圧縮率を想定しているので、
そのサイズfのイメージデータを圧縮器32で圧縮して
も、得られる圧縮データのサイズが空き容量を超えるこ
とはない。すなわち、このサイズf分だけバンドイメー
ジ用メモリ24からイメージデータを取りだして、圧縮
器32で圧縮するようにすれば、圧縮データ用メモリ3
4がオーバフローすることはない。
【0030】圧縮データ用メモリ34の空き容量が小さ
いと、S12で求められた格納可能サイズfが0になっ
てしまうこともある。格納可能サイズ算出部42は、S
14にて格納可能サイズfが0になっていないか検査
し、もしf=0になった場合にはエラーと判定して処理
を中断する。ここで、例えば、圧縮データ用メモリ34
が2ページ分以上の圧縮データに対応した容量を備えて
いる場合は、前ページの印刷が完了を検出したときに、
S10から処理を再開すればよい。S14の判定におい
てサイズfの値が0より大きければ、次に格納可能サイ
ズ算出部42は、そのサイズfとバンドイメージ用メモ
リ24内に残った残りバンドイメージのサイズsとを比
較する(S16)。もしこの判定でf<s、すなわち格
納可能サイズfが残りバンドイメージのサイズsより小
さい場合は、格納可能サイズ算出部42は、バンドイメ
ージ用メモリ24からその格納可能サイズf分だけイメ
ージデータを取り出して圧縮器32に供給し、圧縮処理
を行わせる(S20)。圧縮した分のイメージデータは
バンドイメージ用メモリ24から削除される。これに伴
い、格納可能サイズ算出部42は、残りバンドイメージ
のサイズsから、削除されたデータに対応するサイズf
を減ずる(S22)。なお、格納可能サイズ算出部42
は、バンドイメージの圧縮処理の開始時に、バンドイメ
ージ用メモリ24に記憶されたバンドイメージの初期サ
イズを検出しているものとする。
【0031】一方、S16の判定でf≧sの場合、すな
わち格納可能サイズfが残りバンドイメージのサイズs
以上の場合は、格納可能サイズ算出部42は、sバイト
分のイメージ(すなわち残りバンドイメージ全て)をバ
ンドイメージ用メモリ24から圧縮器32に供給し、圧
縮させる(S18)。これにより、当該バンドの全バン
ドイメージの圧縮が完了する。1ページ分のデータのう
ち最初の方のバンドでは、通常、圧縮データ用メモリ3
4の空き容量が大きいので、S16の判定は最初からY
ESとなる場合が多く、バンドイメージ全体が一度に圧
縮される場合が多い。
【0032】そして、このようなバンド単位の展開及び
圧縮処理を1ページ分実行し、1ページ分の圧縮データ
が圧縮データ用メモリ34に蓄積されたところで、その
ページの印刷が行われる。
【0033】なお、図2に示した処理手順においては、
S14にて格納可能サイズとして求められたサイズfが
0になっているか検査した。この場合、圧縮データ用メ
モリ34に対して、その時点で可能な極限まで圧縮デー
タを詰め込むことができるというメリットがある反面、
一回一回の処理ループで圧縮データ用メモリ34に格納
される圧縮データのセグメントが小さくなり、圧縮デー
タのセグメント数が増えて管理が複雑になってしまう可
能性もある。そこで、それらメリット・デメリットのト
レードオフを勘案してサイズfについて下限値(>0)
を設定することもできる。この場合、S14の段階でサ
イズfがその下限値を下回ったか否かを検査し、下回っ
た場合に圧縮データ用メモリ34の空き容量が増えるま
で圧縮処理を中断するようにすればよい。
【0034】このように、本実施形態では、圧縮を行お
うとする度にその時点で圧縮データ用メモリ34がオー
バフローしないことが保証できる上限のサイズを求め、
バンドイメージ用メモリ24に記憶されたイメージデー
タをそのサイズだけ圧縮するようにしている。したがっ
て、本実施形態によれば、圧縮データ用メモリ34のオ
ーバフローを未然に防止することができ、オーバフロー
に起因する圧縮処理のやり直しが生じないので、印刷処
理の速度低下を防止することができる。また、本実施形
態によれば、圧縮データ用メモリ34がオーバフローす
ることはないので、圧縮器32にオーバフロー判定機能
を設ける必要がない。
【0035】なお、本実施形態において用いる理論的に
最悪のデータ圧縮率は、圧縮アルゴリズムを変えれば、
それに応じて変える必要がある。
【0036】また、以上の例では、圧縮データ用メモリ
34の空き容量を、圧縮器32の理論的に最悪のデータ
圧縮率で除することにより格納可能サイズを算出した。
このように算出した格納可能サイズを用いれば、圧縮デ
ータ用メモリ34がオーバフローしないことを確実に保
証できるというメリットがある反面、ほとんど起こらな
い最悪のケースを想定しているために処理効率がよいと
はいえない。すなわち、最悪のデータ圧縮率を想定して
いるために、格納可能サイズは、大抵の場合実際に格納
できるサイズより小さく見積もられるので、1つのバン
ドイメージを何度も小出しに圧縮することになり、圧縮
処理の回数が増大し処理時間が長くなりがちである。こ
れを避けるためには、格納可能サイズの算出において理
論的に最悪のデータ圧縮率を用いる代わりに、統計的に
ある程度確からしいデータ圧縮率を用いればよい。統計
的にある程度確からしいデータ圧縮率としては、例え
ば、あらゆる種類のイメージデータについてのデータ圧
縮率を考えた場合において、それらのうち例えば90%
なり99%なりの所定の割合について保証できるデータ
圧縮率を用いればよい。90%について保証できるデー
タ圧縮率を用いれば、99%について保証できるデータ
圧縮率を用いた場合よりも圧縮処理の回数を減らすこと
ができるが、反面圧縮データ用メモリ34のオーバフロ
ーを引き起こす可能性は高くなる。格納可能サイズの算
出の基礎となるデータ圧縮率は、圧縮処理回数の増大に
よる処理時間の上昇とオーバフロー確率の増大による処
理時間の上昇とのトレードオフを考慮して決定すればよ
い。
【0037】[実施形態2]この実施形態では、格納可
能サイズを求める別の方式について、図3を参照して説
明する。本実施形態は、格納可能サイズの算出方式以外
は前記実施形態1と同様である。したがって、装置構成
に関しては図1を参照する。
【0038】本実施形態では、まずバンドイメージを圧
縮する前に、格納可能サイズ算出部42は、バンドイメ
ージ用メモリ24内のバンドイメージのサイズs(バイ
ト)を求め、この値を変数mに代入する(S30)。こ
こで、変数mは、これから圧縮を行おうとするイメージ
データのサイズを表す。本実施形態では、以下、このサ
イズmのイメージデータが圧縮データ用メモリ34の空
き容量中に格納できるかどうか計算により判定し、もし
格納できないと判定した場合は、そのサイズmを1/2
に減らして再び判定を行い、これを繰り返すことにより
前記空き容量中に確実に収まるイメージデータのサイズ
を求める。
【0039】このため、空き容量検出部40は、圧縮デ
ータ用メモリ34の空き容量のサイズfを検出し(S3
2)、格納可能サイズ算出部42に渡す。格納可能サイ
ズ算出部42は、変数mに圧縮器32の理論的に最悪な
データ圧縮率1.125を乗じ、サイズfと比較する
(S34)。このS34の判定は、mバイトのイメージ
データを最悪のデータ圧縮率で圧縮した結果が空き容量
f中に収まるか否かを判定していることになる。この判
定においてf≧m×1.125となる場合には、格納可
能サイズ算出部42は、mバイト分のイメージデータを
バンドイメージ用メモリ24から圧縮器32に供給し、
圧縮させる(S40)。この場合、最悪のデータ圧縮率
を想定しているので、圧縮データ用メモリ34がオーバ
フローすることはない。そして、バンドイメージのサイ
ズsをmバイトだけ減じる(S38)。この結果、サイ
ズsが0となれば(S40)、バンドイメージ全体につ
いて圧縮処理が終わったこととなり、そのバンドイメー
ジについての処理を終了する。一方、S40において、
サイズsがまだ0より大きければ(S40)、未圧縮の
バンドイメージが残っているので、S30に戻る。
【0040】そして、S34の判定においてf<m×
1.125となる場合は、圧縮データ用メモリ34のオ
ーバフローの可能性があるので、圧縮しようとするサイ
ズmを半分にして(S42)、再びS34の判定を行
う。なお、サイズmを半分にした際に、その結果がmの
値が0となっては意味をなさないので、本実施形態で
は、S44でmが0になっていないか検査する。もしm
>0でないならば、例えば前ページの印刷が終わるなど
して圧縮データ用メモリ34の空き容量が増えるまで、
処理を中断する。なお、この代わりに、圧縮するイメー
ジデータのサイズmに下限値(>0)を設定し、mがこ
の下限値を下回ったときに圧縮処理を中断する構成とす
れば、一回一回の圧縮処理で生成される圧縮データのセ
グメントが小さくなりすぎることを避けることができ
る。
【0041】このようにして、順次mの大きさを1/2
に減じて空き容量のサイズfと比較することにより、空
き容量中に確実に収まるイメージデータのサイズmを求
めることができる。このようなサイズmが求められる
と、前述したS36以下の処理を行えばよい。
【0042】このように、本実施形態の方式でも、圧縮
データ用メモリ34がオーバフローしない格納可能サイ
ズを求めることができる。したがって、本実施形態で
も、圧縮データ用メモリ34のオーバフローを未然に防
止し、圧縮処理のやり直しをなくすことができる。
【0043】なお、本実施形態では、サイズmを順次1
/2に低減していったが、この低減の割合は1/2に限
らず他の値でもよい。
【0044】また、S34での判定で用いるデータ圧縮
率の値も、ある程度のオーバフロー発生の可能性を許容
するならば、必ずしも理論的に最悪のデータ圧縮率であ
る必要はない。このとき用いるデータ圧縮率の値は、実
施形態1の場合と同様、圧縮処理回数の増大による処理
時間の上昇とオーバフロー確率の増大による処理時間の
上昇とのトレードオフを考慮して決定すればよい。
【0045】以上、本発明の好適な実施形態について説
明した。以上に説明した印刷制御装置は、例えば、前述
の空き容量検出部40及び格納可能サイズ算出部42の
機能又は処理手順を記述したプログラムをコンピュータ
に実行させることによって実現することができる。この
場合、プログラムは、例えばフロッピーディスクやCD
−ROMなどの記録媒体の形態あるいは通信回線を介し
て供給され、これを例えばコンピュータに付属する固定
ディスク装置にインストールすることにより、実行可能
となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮データ用メモリの空き容量を検出し、その空き容量
に対してオーバフローしない(あるいはオーバフローの
確率が許容できるほど低い)イメージデータのサイズを
求め、そのサイズずつイメージデータを圧縮するので、
圧縮データ用メモリのオーバフローによる圧縮処理のや
り直しをなくす(あるいは無視できるほど少なくする)
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷制御装置の構成を示す機能
ブロック図である。
【図2】 実施形態1における格納可能サイズ算出部の
処理手順を示すフローチャートである。
【図3】 実施形態2における格納可能サイズ算出部の
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 印刷ジョブ受付部、20 イメージ生成部、22
デコンポーザ、24バンドイメージ用メモリ、30
イメージ送出部、32 圧縮器、34 圧縮データ用メ
モリ、36 伸張器、40 空き容量検出部、42 格
納可能サイズ算出部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信した印刷ジョブを処理して印刷用の
    イメージデータを生成しイメージ用メモリに保持するイ
    メージ生成部と、前記イメージ用メモリから供給される
    イメージデータをデータ圧縮する圧縮器と、圧縮器から
    出力されるイメージデータの圧縮データを保存する圧縮
    データ用メモリと、前記圧縮データ用メモリから圧縮デ
    ータを取り出し、データ伸張して印刷装置に供給する伸
    張器とを含む印刷制御装置であって、 前記圧縮データ用メモリの空き容量を検出する空き容量
    検出部と、 検出された空き容量と前記圧縮器のデータ圧縮率とに基
    づき、前記圧縮データ用メモリの空き容量中に格納でき
    るイメージデータのサイズを算出し、算出したサイズ分
    のイメージデータを前記イメージ用メモリから前記圧縮
    器に供給する格納可能サイズ算出部と、 を有し、前記イメージ用メモリ内のイメージデータを、
    前記圧縮データ用メモリの空き容量中に格納できるサイ
    ズずつ前記圧縮器に供給することを特徴とする印刷制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置において、 前記格納可能サイズ算出部は、前記空き容量と前記圧縮
    器の理論的に最悪のデータ圧縮率の逆数との積に基づき
    前記空き容量中に格納可能なイメージデータのサイズを
    算出することを特徴とする印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷制御装置において、 前記格納可能サイズ算出部は、 前記イメージ用メモリ内のイメージデータのサイズ値を
    初期値として、順次、サイズ値に前記データ圧縮率を乗
    じた値と前記空き容量検出部で検出した圧縮データ用メ
    モリの空き容量とを比較してそのサイズ値のイメージデ
    ータの圧縮データが前記空き容量中に格納可能か否かを
    判定し、格納不可能と判定するごとに前記サイズ値を所
    定割合に低減して前記判定を繰り返すことにより、前記
    圧縮データ用メモリの空き容量中に格納できるイメージ
    データのサイズを算出することを特徴とする印刷制御装
    置。
  4. 【請求項4】 受信した印刷ジョブを処理して印刷用の
    イメージデータを生成しイメージ用メモリに保持するイ
    メージ生成部と、前記イメージ用メモリから供給される
    イメージデータをデータ圧縮する圧縮器と、圧縮器から
    出力されるイメージデータの圧縮データを保存する圧縮
    データ用メモリと、前記圧縮データ用メモリから圧縮デ
    ータを取り出し、データ伸張して印刷装置に供給する伸
    張器とを含む印刷制御装置の制御のためのプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記プログラムは、 前記圧縮データ用メモリの空き容量を検出する処理と、 検出された空き容量と前記圧縮器のデータ圧縮率とに基
    づき、前記圧縮データ用メモリの空き容量中に格納でき
    るイメージデータのサイズを算出する処理と、 算出されたサイズ分のイメージデータを前記イメージ用
    メモリから前記圧縮器に供給する処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とする記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188661A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Canon Inc 印刷制御装置および印刷制御方法および記憶媒体

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