JPH11119608A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH11119608A
JPH11119608A JP9286953A JP28695397A JPH11119608A JP H11119608 A JPH11119608 A JP H11119608A JP 9286953 A JP9286953 A JP 9286953A JP 28695397 A JP28695397 A JP 28695397A JP H11119608 A JPH11119608 A JP H11119608A
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Application number
JP9286953A
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English (en)
Inventor
Ryuichiro Kobayashi
隆一郎 小林
Kazuhiro Takemoto
和広 竹本
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙切れ等で記録ジョブが中断され、ユーザ
の作業が中断する事のない画像記録装置を提供する。 【解決手段】 記録用紙を載置する用紙載置手段と、前
記用紙載置手段に重ねて載置された記録用紙の枚数を検
知する検知手段と、前記用紙載置手段から運ばれた記録
用紙に画像を記録する画像記録手段と、前記検知手段で
検知された記録用紙の枚数を表示する表示手段とを有す
る事を特徴とする画像記録装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は用紙載置手段に重ね
て載置したシート状の記録用紙に対して順次画像記録を
実行する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給紙カセット、給紙トレー等と呼称され
る用紙載置手段に載置収納したシート状の記録用紙を一
枚ずつ取りだして画像を記録する装置として、複写機、
ファクシミリ、プリンタ等が良く知られている。さら
に、近年ではこれらの機能のすべてまたは一部を統合
し、デジタル複写機、ネットワークプリンタ、ファクシ
ミリを兼ねた複合機と呼ばれる画像記録装置が登場して
いる。
【0003】そして、これらの画像記録装置は、用紙載
置手段上の記録用紙が無くなった事を検知する手段を備
えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばネッ
トワークに接続された複合機を利用して記録を得ようと
する場合、ユーザはパソコン、ワークステーションなど
の情報機器のコンソール画面の表示を見ながら複合機に
操作をかけるのが普通であり、複合機の設置場所でオペ
レーティングを実行している訳ではないので、ときとし
て複合機の用紙切れに気づかないままに画像記録を指令
したり、記録の途中で用紙切れが発生するという問題が
少なからずあった。複合機に用紙がない場合はもちろん
の事、用紙切れが発生すると記録ジョブを途中で中断せ
ざるを得ず、その場合、用紙が補給された後であって中
断した記録ジョブを完了するまでは新たな記録ジョブを
受け付ける事ができないので、記録ジョブの中断の発見
の遅れはそのユーザのみならず他のユーザの作業をも遅
滞させるという問題があった。このような状態は、ファ
クシミリ機能を用いてデータの受信を実行する際にも発
生していた。
【0005】上述したような不都合は用紙切れに限ら
ず、トナーやインクなどの色材、ステープル針などが切
れたときも同様であり、かつ、単体として使用される従
来の複写機、プリンタなどでも同様である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はユーザが予め用
紙の残り枚数を知る事ができるので、これから行おうと
する作業に必要な用紙枚数と比較し、予測する事ができ
る。また、自動的に用紙の残数と使用予定の数を比較
し、表示するので、用紙の数が不足する見込みであれ
ば、画像記録の開始を指令する前に用紙補給を行うなど
の対策を施す事ができる。
【0007】また、完全に用紙が無くなる前に状態を把
握して対応できるので、他のユーザに不便をかける事な
く動作させる事ができる。
【0008】さらに、用紙に限らず、色材、ステープル
針などについても実質的に同様な対応ができる。
【0009】具体的には、上記の課題は請求項1に記載
の画像記録装置によって解決できる。請求項1に記載の
画像記録装置は、用紙載置手段上に載置される、もしく
は載置されている記録用紙の枚数を表示手段に表示する
ので、ユーザは一連の画像記録動作の開始を指令する際
に、用紙切れが起こるかどうかを予測できる。このた
め、従来、ユーザは用紙が0枚になるまで用紙切れを察
知できなかったが、本発明によれば用紙切れが起こらな
いように記録ジョブの開始を指令する前に記録用紙の補
給を行ったり、記録ジョブの途中で用紙切れが起こる事
を予測できるので、遅滞の発生を防止しうるし、操作性
も向上させる。
【0010】同様に、請求項2に記載の画像記録装置に
よれば、使用予定の記録用紙の枚数が用紙載置手段上の
記録用紙の数を上回るか否かを自動的に判断する。従っ
て、現実に用紙切れによる遅滞が発生するよりも前に、
例えば、縮小記録を選択させたり、警告表示をさせた
り、画像データを画像メモリーに蓄積させたりする等の
対処が可能となるので、遅滞の発生を極力防止する事が
でき、操作性も向上させる。
【0011】また、請求項6に記載の画像記録装置によ
れば、前記画像データが消費する記憶容量と前記空き記
憶容量を比較して、前記画像データが消費する記憶容量
が前記空き記憶容量を上回ると前記画像データを記号化
した記号化記録を行わせる。従って、この場合は記号化
記録を実行した記録物から改めて画像データを復号して
出力する事ができ、遅滞の発生を防止する事ができる。
【0012】また、請求項7に記載の画像記録装置によ
れば、ステープル手段の使用予定の針数が残っている針
の数を上回るか否かを判断し、表示する。この際、残針
数の方が少ない場合、例えば、縮小記録を選択させた
り、警告表示をさせたりする対処が可能となるので、遅
滞の発生を防止する事ができ、操作性も向上させる。
【0013】また、請求項9に記載の画像記録装置によ
れば、色材の残量と使用予定の色材の量を比較し、使用
予定の色材の量が少なくとも1つ色材の残量を上回り、
かつ、少なくとも他の1つの色材の量が前記画像を記録
する量に足りると、当該他の1つの色材で記録するの
で、使用予定の色材が不足しても遅滞の発生を防止する
事ができ、操作性も向上させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の画像記録装置の実
施の形態の一例を複合機について説明する。図1は複合
機100の機能を説明するための機能ブロック図であ
る。複合機100はデジタル複写機、プリンタ、ファク
シミリの機能を一体としてなり、ローカルエリアネット
ワーク(LAN)と電話回線への接続が可能な画像記録
装置である。
【0015】スキャナ部200は光学的に原稿の画像を
読み取って、光電変換/画像処理を実行し、モノトーン
のスキャンデータを出力する。
【0016】プリンタ部300は、LAN経由で接続さ
れた情報機器(パソコン、ワークステーション、プリン
トサーバーなど)から転送された画像データを出力(用
紙に記録)でき、また、スキャナ部200で得たスキャ
ンデータを出力でき、さらに、後述のファクシミリ部で
受信したファクシミリデータを出力できる。以下の説明
ではプリンタ部300は静電写真方式のレーザープリン
タエンジンを採用した例を説明するが、インクジェット
方式、熱昇華転写方式なども採用できる。
【0017】ファクシミリ部400は送信時はスキャナ
部200で読み込んだスキャンデータをファクシミリ信
号で送信し、受信時は受信したファクシミリ信号を解析
し、画像データを抽出してからプリンタ部300に転送
する。複合機100は、ファクシミリ部400を介して
電話回線網800に接続されている。
【0018】ネットワーク部500はLANと接続する
モジュールである。
【0019】主制御部600はユーザの指令、資材の残
量等に従って各部の動作を制御したり、状態を表示手段
で表示させたりする。
【0020】情報機器700はLANに接続されたパソ
コン(PC)、ワークステーション(WS)等で、ネッ
トワーク部500を介して複合機100と接続されてい
る。
【0021】上述の構成であるので、複合機100が複
写機として動作するときはスキャナ部200にセットし
た原稿の画像を読み込んでプリンタ部300で出力す
る。ファクシミリ装置として動作するときは、受信動作
ではファクシミリ部400で抽出した画像データをプリ
ンタ部300で出力し、送信動作ではスキャナ部200
で読み込んだスキャンデータをファクシミリ部400か
ら電話回線網800を介して他のファクシミリ装置へ送
信する。プリンタとして動作するときはネットワーク部
500から取り込んだ画像データをプリンタ部300で
出力する。
【0022】図2は複合機100の正面断面図である。
説明においては図1も利用する。複合機100が複写機
として使用される場合を説明する。原稿dは自動原稿送
り装置110によって、プラテンガラス201の所定位
置に搬送され、光学走査部210の走査光源202で走
査露光され、その反射光はCCDユニット211の受光
部に結像される。
【0023】CCDユニット211は結像した原稿の像
に従った電気信号を出力し、その電気信号は、光電変換
/画像処理基板220でシェーディング補正、MTF補
正、スムージング処理、エッジ処理などの画像処理が施
され、画像データに加工される。即ち、光電変換/画像
処理基板220は、CCDユニット211が出力した電
気信号をプリンタ部300の出力特性に合致したデジタ
ル化された画像データに加工する機能を備えている。
【0024】前記画像データに対応したレーザービーム
を、走査露光部313を介して感光体311に付与し、
帯電器312により一様に帯電されている感光体311
の上に静電潜像を形成する。静電潜像は現像器314に
よって顕像化(トナー像化)された後、タイミングをと
って給紙機構320により供給される記録用紙Pの上に
転写・分離部315で転写され、記録用紙Pは感光体3
11から分離される。前記転写後の感光体311の表面
はクリーナ部317でクリーニングされ、次の記録に備
えられる。一方、定着部316で前記トナー像が定着さ
れた記録用紙Pは機外の排紙トレーに排出されるか、ま
たは、後述する後処理機構350で所定の処理を施され
たうえで排紙トレー352上に排出される。符号300
は画像記録手段であるプリンタ部を示し、レーザープリ
ンタエンジン部(以下、単にプリンタエンジン部とい
う)310、多数枚の記録用紙Pを収納できる給紙カセ
ットを含む給紙機構320、後処理機構350、およ
び、前記各機構の動作を制御するプリンタ制御基板34
0を備えている。
【0025】次に後処理機構について説明する。後処理
機構350は、本発明のステープル手段の一例であるス
テープラ351を備えている。ステープラ351は、ユ
ーザが設定した枚数ごとに、記録済みの用紙をステープ
ル針で纏める。ステープル針は互いに接着した50本を
一連として針ホルダー353に保持されている。記録モ
ードがソートモードやグループモードに設定されている
場合は、記録用紙Pへの出力の順を主制御基板610が
設定して前記プリンタ部300で記録動作を実行する。
後処理機構350はプリンタ部300から送られる記録
済みの用紙を順次受け取り、紙そろえ部351aで記録
済みの用紙の縁をそろえ、ステープラ351によりステ
ープル針を用紙の束に打ち込んで纏めた後、排紙トレー
352に排出される。
【0026】次にファクシミリ部が使用される場合につ
いて説明する。ファクシミリ部400(図1参照)は複
合機100の機能を拡張してファクシミリ信号を送受信
するファクシミリ基板410を備えている。電話回線網
800を経て受信したファクシミリ信号は、制御データ
と圧縮された画像データとからなる。圧縮された画像デ
ータはファクシミリ基板410のデジタル信号処理部で
画像データに復調され、しかる後に光電変換/画像処理
基板220に入力されて、プリンタ部300の出力特性
に応じた画像データに加工される。即ち、光電変換/画
像処理基板220は、ファクシミリ基板410が出力し
た電気信号をプリンタ部300の出力特性に合致したデ
ジタル化された画像データに加工する機能も備えてい
る。画像形成については前述の複写機を例とした場合と
同様であるので説明は省略する。
【0027】次にネットワーク部に関して説明する。ネ
ットワーク部500(図1参照)は差し替え可能なネッ
トワーク接続基板510を備え、ネットワーク接続基板
510を差し替えて各種のフレームタイプやトポロジー
に対応可能で、本実施の形態の複合機100にはイーサ
ーネットに接続するネットワーク接続基板510を用い
た。複合機100はポストスクリプト等のプリンタ記述
言語に対応していて、ネットワーク接続基板510は受
信したデータを主制御部600(図1参照)へ転送す
る。
【0028】主制御部600は、複合機100の各部の
情報を収集し、ユーザが入力したコマンドに従って各部
に指令信号を発する主制御基板610、ユーザが入力し
たコマンドや、複合機100の動作状態等を表示する液
晶表示基板620、ユーザがコマンド入力の際に操作す
る操作スイッチ基板630、画像データを一旦記憶する
RAMと、フォントデータやRAMが一旦記憶した圧縮
画像データなどを記憶するハードディスクを取り付けた
データ記憶基板640、ネットワーク部500から転送
されたデータを画像データに変換するプリンタデータ制
御部650を備えている。なお、主制御基板610は本
発明に係る算出手段、枚数判断手段、容量判断手段、本
数判断手段、残量判断手段、記録動作制御手段を兼ねて
いる。また液晶表示基板620は本発明の表示手段の一
例である。
【0029】ユーザは、操作スイッチ基板に取り付けた
スイッチ類、または情報機器700を操作して、複合機
100が実行する一連の画像記録動作を指定し、開始の
指令を与える。一連の画像記録動作としては、複数部数
の記録、ソート処理、グループ処理、縮小処理、回転処
理等の様々な処理が指定できる。ユーザが一度の開始要
求を与えると実行される一連の画像記録動作を記録ジョ
ブとも呼ぶ。
【0030】プリンタデータ制御部650は、プリンタ
記述言語のデータからプリンタで出力する画像データを
作成し、光電変換/画像処理基板220に出力する。光
電変換/画像処理基板220は、プリンタデータ制御部
650が出力した電気信号をプリンタ部300の出力特
性に合致したデジタル化された画像データに加工する機
能も備えている。画像形成については前述したものとほ
ぼ同様であるので説明は省略する。
【0031】図3は給紙機構320に設置される給紙カ
セットの要部平面図で、図4は給紙カセットの側面断面
図である。詳しくは図4(A)は収納した記録用紙Pの
枚数が最大の状態を示し、図4(B)は約10枚程度の
記録用紙Pを収納した状態を示している。なお、給紙カ
セットは本発明の用紙載置手段の一例である。
【0032】図中322は装置本体側に設けられている
回転軸322b上に固定された断面形状が扇型の給紙ロ
ーラーであり、円弧状の外周部322aで記録用紙Pを
送り出す。
【0033】323は位置固定の分離爪であり、押さえ
部323aは記録用紙Pの束の最上位紙の上面と当接す
る。また、分離爪323は図3に示すように、給紙カセ
ットのコーナー2か所に設けられている。
【0034】324は給紙カセット本体321に取り付
けられていて記録用紙Pの後端を規制する規制部材で、
長溝324aにピン324bが勘合してスライドおよび
若干の回動が可能になっている。さらに、前記規制部材
324はスプリング324cにより給紙方向に加圧され
ている。
【0035】325は軸325bを中心として回動しう
る中板(用紙載置手段)で、スプリング325aによ
り、その先端部は常時、図において上方向に加圧されて
いる。
【0036】328は給紙カセット本体321に設けら
れていて記録用紙Pの先端を規制する先端押さえ部であ
り、記録用紙Pの束の先端部の端面と当接して用紙をそ
ろえる。
【0037】図4で、エンコーダー326はアルミ箔に
多数の黒色の平行線を印刷してなり、給紙カセット32
1の側板321a(図3参照)に貼り付けてある。光セ
ンサーユニット327は、発光ダイオードとフォトトラ
ンジスターを備えていて、エンコーダー326と対応す
るように前記中板325と一体に設けられている。発光
ダイオードはレンズを一体にしてあり、発光ダイオード
の発した光は60μm程度の径に収斂したうえでエンコ
ーダーの印刷面で反射して、スリットを通してフォトト
ランジスターの受光部に入射するように構成されてお
り、エンコーダーのアルミ面と黒色の印刷とでは反射強
度に差があるので、受光したフォトトランジスターの出
力強度の変化をカウントして、中板325の位置を取得
する事ができる。フォトトランジスターの出力の変化は
主制御基板610でカウント処理されて、基準位置に対
する中板325の高さデータとして取得される。なお、
複合機100では、エンコーダー326、光センサーユ
ニット327、主制御基板610によって本発明の検知
手段の一例を構成してある。実質的な用紙載置手段であ
る中板325に載置された記録用紙Pはスプリング32
5aに押し上げられ、最上位の記録用紙Pが分離爪32
3に接触している。そして、記録用紙Pは記録ジョブに
対応して一枚ずつ繰り上がって最上面に位置する。
【0038】ところで使用される記録用紙の厚みは紙質
によって異なり、例えば給紙カセット321に記録用紙
Pを満載した場合でも、紙質によっては100枚しか載
置できない場合もあれば、それ以上の枚数を載置できる
場合もある。従って、本発明の複合機100は、重ねて
載置した記録用紙Pの束の厚みと枚数との関係を図5で
説明するキャリブレーションによって取得してテーブル
を作成する。
【0039】図5は用紙の残量検知を説明するフローチ
ャートである。記録用紙Pの残量(給紙カセット内に最
初に記録用紙Pを入れたときの用紙量も含む)は、図5
(a)で説明するキャリブレーションと、図5(b)で
説明するキャリブレーションの結果を反映させて実行す
る残量検知の二段階に分けて検知する。
【0040】図5(a)のキャリブレーションタスクは
記録用紙Pの補給がなされた事を検知するとスタートす
る。キャリブレーションタスクは主制御基板610で処
理されて複合機100の各部が動作する。キャリブレー
ションタスクがスタートすると、ステップ101(St
101)で前記中板325の高さデータを記憶する。こ
のとき記録用紙Pを介して中板325を最下位置(基準
位置)まで押し下げ、その後の変位量は前記検知手段を
介して取得できる。いったん最下位置に押し下げられた
後に、中板325はスプリング325aの作用で押し上
げられて、分離爪323に最上位紙があたると停止する
ので、ステップ101では基準位置から停止するまでの
変位量を元にして前記高さデータを取得する。
【0041】次に指令された記録ジョブを実行して、ス
テップ102(St102)で画像記録に使用した記録
用紙Pの枚数をメモリーに累積枚数データとして記憶す
る。
【0042】記録ジョブが終了すると、ステップ103
(St103)で前述の検知手段を用いて、中板325
に載置された記録用紙Pの有無を検知する。残りの記録
用紙Pがある場合は、次回の記録ジョブで再度ステップ
101、102を繰り返して、中板325の高さデータ
と累積枚数データを蓄積していく。
【0043】一方、記録用紙Pが残っていないと判断さ
れた場合は、ステップ104(St104)に進んで高
さ=枚数対応テーブルを作成する。ステップ101でメ
モリーに記憶した中板325の高さと、固定位置にある
分離爪323の距離から載置された記録用紙Pの高さ
(厚さ)を得る。一方、給紙カセット321への最大積
載枚数と累積枚数データの差を算出して、残り枚数を得
る。そして、記録用紙Pの高さと残りページを対応させ
たテーブルを作成する。
【0044】キャリブレーションタスクは、記録用紙P
の積載量と枚数の対応をテーブル、数式などの形で得る
ものであれば、様々な方式を本発明に適用できる。例え
ば、記録用紙Pの高さでなく、中板325に積載される
記録用紙Pのサイズはユーザが判っているので、後は重
量を検知して、重量と枚数の対応を得てもキャリブレー
ションが可能である。また、接触式のアクチエーターを
使用して直接記録用紙Pの上面と中板325の距離を検
知して記録用紙Pの高さと枚数の対応を得る方式でも良
い。
【0045】高さ=枚数対応テーブルから、様々な条件
下でできる限り正確に記録用紙Pの枚数を取得するため
に、紙サイズ、紙質、設置環境の温湿度変化に応じてキ
ャリブレーションタスクを実行して様々な条件下で高さ
=枚数対応テーブルを作成すると良い。
【0046】キャリブレーションが終了すると、作成し
た高さ=枚数対応テーブルを内蔵ハードディスクやCM
OS等に書き込んで、主電源を落とした後も高さ=枚数
対応テーブルが保存されるようにすると良い。
【0047】キャリブレーションタスクは、ユーザがキ
ー操作、あるいは情報端末からの遠隔操作等を行って実
行を指定すると実行する構成でも良い。この場合、液晶
表示基板620に記録用紙Pの枚数を表示して、累積枚
数データの取得を省略しても良い。
【0048】また、複数枚の記録用紙Pを出力するごと
に高さ=枚数データを取得する構成としても良い。例え
ば、中板325の高さデータを記憶するごとに、記録用
紙Pを5枚連続して出力し、しかる後に記録用紙Pの残
りを得る構成等が考えられる。
【0049】または、未開封の一束に包装された記録用
紙Pは、包装に枚数が明示してある事が普通であるの
で、ユーザが給紙カセット321に記録用紙Pを入れた
後に操作スイッチ基板630を操作して記録用紙Pの枚
数を入力する構成であっても良い。
【0050】次に図5(b)で、記録用紙Pの残量を検
知する用紙残量検知タスクの手順を説明する。記録ジョ
ブが実行されると、用紙残量検知タスクが並行して実行
される。用紙残量検知タスクは主制御基板610で処理
されて複合機100の各部が動作する。用紙残量検知タ
スクはキャリブレーションタスクで取得した高さ=枚数
対応テーブルを参照する。以下の説明で、取得した高さ
=枚数対応テーブルは、分離爪323と中板325との
間隔が1mmで10枚、5mmで50枚、9mmで10
0枚、ynmmで≦kn枚(但し9<yn)として説明す
る。
【0051】用紙残量検知タスクがスタートすると、ス
テップ201(St201)で、記録用紙Pの高さ(厚
さ)データを取得する。
【0052】記録用紙Pの高さyを得ると、ステップ2
02(St202)でy≦1mmであるか否かを判断す
る。
【0053】もしy≦1mmの条件を満たす場合は、記
録用紙Pの残りの枚数kが、10枚以下である事を液晶
表示基板620で表示させる(ステップ203(St2
03))。高さ=枚数対応テーブルを参照すればy=1
mmのときに記録用紙Pの枚数は10枚であるから、y
≦1mmの条件が満たされるときは中板325上の記録
用紙Pの枚数は、10枚以下である事が判断できる。
【0054】もしy≦1mmの条件を満たさない場合
は、ステップ204(St204)でy≦5mmである
か否かの判断をする。
【0055】もしy≦5mmの条件を満たす場合は、ス
テップ205(St205)で式k=10+(y−1)
/0.1を演算して得られる枚数k、もしくは、記録用
紙Pの残数が50枚以下である事を液晶表示基板620
で表示させる。
【0056】そして、もし、y≦5mmの条件を満たさ
ない場合は、ステップ206(St206)で、y≦9
mmであるか否かを判断する。
【0057】もしy≦9mmの条件を満たす場合は、ス
テップ207(St207)で、式k=50+(y−
5)/0.08により求められた枚数kを表示し、もし
くは、このステップ207では記録用紙Pの残数kは2
桁の整数なので、上一桁以上、100枚以下である事を
液晶表示基板620で表示させる。例えば、k=75枚
を得たなら上一桁を採用して、「給紙カセットに残って
いる用紙は70枚以上、100枚以下である。」と表示
する。
【0058】さらにy≦9mmの条件を満たさない場合
は、ステップ208(St208)で、式k=100+
(y−9)/{(yn−9)/(kn−100)}を演算
して得られる枚数、もしくは、記録用紙Pの残数が10
0枚以上である事を表示する。今回の高さ=枚数対応テ
ーブルでは、一般的にy1、y2は高さ=枚数対応テーブ
ルに記憶した用紙高さ(但しy1<y2、単位はmm)、
1はy1のときの、k2はy2のときの用紙枚数で、高さ
=枚数対応テーブルに記憶した値、y0は前述の検知手
段で取得した高さデータとすれば、高さy0のときの用
紙の枚数k0を、k0=k1+(y0−y1)/{(y2−y
1)/(k2−k1)}で求める事ができる。
【0059】以上の説明は、作成した高さ=枚数対応テ
ーブルが、重ねて載置された記録用紙Pの枚数が多いほ
ど自重で圧縮される事に対応した例である。
【0060】ステップ203、205、207、208
の表示は、前記数式から求められる枚数だけでも良く、
また自然言語で表示しても良い。例えば、y=4であっ
た場合は、k=40であるので、「給紙カセットに残っ
ている用紙は10枚以上40枚以下です。」と表示す
る。表示は画像記録装置の液晶表示板に表示する他に、
ネットワークを介してコンピューター等の情報機器70
0と接続されている場合は、情報機器700のディスプ
レーにメッセージを表示する事ができると良い。なお、
前記説明は記録用紙Pの高さyについて便宜上3段階の
場合を例示したが、より正確な残り枚数(メッセージを
含む)を求めるために0.5mm間隔、もしくはそれ以
下の間隔で対応する事ができる。
【0061】次に記録用紙Pの残量に応じた制御の方法
を図6のフローチャートを用いて説明する。
【0062】複合機100は、記録用紙Pの残量が少な
い場合に、新たな記録ジョブが指令されると、用紙残量
に応じてアラーム処理を実行したり、記録ジョブの変更
をユーザに問い合わせてユーザの返答に応じて記録ジョ
ブの変更を実行する。これらは残量対応制御タスクと呼
ぶ。残量対応制御タスクは主制御基板610で処理され
て複合機100の各部が動作する。
【0063】記録用紙Pの残量対応制御タスクがスター
トすると、ステップ301(St301)でユーザによ
って指令された記録ジョブで消費する記録用紙Pの量を
算出する。例えば、10枚の記録用紙Pに出力されるべ
きデータを3部出力する指令を受けた場合は、消費する
記録用紙Pの量は30枚となる。
【0064】次にステップ302(St302)で、ス
テップ301で算出した記録用紙Pの量と用紙残量検知
タスク(図5参照)で検知した用紙残量を比較する。用
紙残量検知タスクは、ステップ301とともにマルチタ
スク環境で実行すると良い。
【0065】次にステップ303(St303)で、消
費する記録用紙Pの量と用紙残量のどちらの量が多い
か、即ち記録ジョブで消費する記録用紙Pが足りるか否
かを判断する。
【0066】記録ジョブで消費する記録用紙Pが足りる
と判断すると、ステップ304(St304)で複合機
100は記録ジョブに従って画像記録を実行する。
【0067】一方、記録用紙Pが不足すると判断する
と、ステップ305(St305)で縮小記録を実行す
る事で記録用紙Pが足りるか否かを判断する。縮小記録
とは2in1記録タスクを実行する。2in1記録タス
クは、2枚の記録用紙Pに出力すべき2ページ分のデー
タを、同じサイズの記録用紙P一枚に出力するタスクで
ある。2ページ分のデータを、それぞれ約0.7倍(面
積比で元データの0.5倍)に変倍処理したうえで、9
0度回転する。そして、出力するページの順に従って左
右に並べた新たな画像データを作成し、この新たな画像
データで画像記録を実行する。従って2in1記録タス
クを実行すれば、消費する記録用紙Pの量が1/2に減
じる。上記に変えて、または追加して4in1記録タス
クを実行するようにしても良い。その場合は消費する記
録用紙Pの量が1/4に減じる。そこで縮小記録では、
記録ジョブの一部の出力を2in1記録タスクで実行し
た場合に消費する記録用紙Pの量を算出し、記録用紙P
の残量と比較する。
【0068】縮小記録を実行しても記録用紙Pが不足す
ると判断されると、ステップ306(St306)でユ
ーザに対して記録用紙Pの補充を促すアラームを発し、
記録ジョブを一旦停止する。アラームは画像記録装置の
液晶表示基板620に表示する。但し、ネットワークを
介してパソコン等の情報機器700と接続されている場
合は、情報機器700のディスプレーにメッセージを表
示すると良い。情報機器700に表示するメッセージ
は、主制御基板610が指令を発する。前記視覚的なア
ラームの他に、ブザー音等の聴覚的なアラームを用いて
も良い。
【0069】ステップ305で縮小記録を実行すれば記
録用紙Pが足りると判断されると、ステップ307(S
t307)でメッセージを表示して、ユーザによる縮小
記録実行の可否の応答指令が入力されるまで待機する。
【0070】ステップ307で表示するメッセージであ
るが、例えば10ページの出力を実行する記録ジョブが
指令されたにもかかわらず、記録用紙Pの残量が8枚し
かない場合は、一例として「用紙が2枚不足です。4ペ
ージ分のデータを縮小記録して2枚の用紙に出力すれば
すべてのデータを出力する事が可能です。縮小記録を実
行しますか。」とメッセージを表示して、ユーザによる
入力を待機する。
【0071】ステップ307で待機中に、縮小記録可能
とユーザの指令が入力されるとステップ308(St3
08)でユーザの入力に従って縮小記録の可否を判断す
る。縮小記録可と判断されると、ステップ309(St
309)で縮小記録を実行する。一方、縮小記録不可と
ユーザの指令が入力されると、ステップ306に戻って
アラームを発する。ステップ309で縮小記録が実行さ
れた場合は、次に開始要求が入力されるまで待機しても
良いが、記録用紙Pが不足ぎみである旨を表示し、また
は接続された情報機器に連絡するとさらに良い。
【0072】図7は複合機100のファクシミリ機能を
使用する場合を例として、記録用紙Pの残量と記憶容量
の残量に応じた制御を説明するフローチャートである。
【0073】本実施の形態の画像記録装置は、記録用紙
Pの残量が少ない場合に、新たなファクシミリ記録ジョ
ブが指令されると、メモリー容量と用紙残量に応じてア
ラーム処理を実行したり、記録ジョブの変更をユーザに
問い合わせてユーザの返答に応じて記録ジョブの変更を
実行する。なお、ユーザの選択指令についてのステップ
は前記図6を使用した説明で理解頂けると思えるので省
略する。
【0074】記録用紙Pの残量対応制御タスクがスター
トすると、ステップ401(St401)でファクシミ
リ部400で受信したデータを元に、受信したデータを
出力する記録ジョブで消費する記録用紙Pの量を算出す
る。
【0075】次にステップ402(St402)で、ス
テップ401で算出した消費する記録用紙Pの量と用紙
残量検知タスク(図5参照)で検知した用紙残量を比較
・判断する。
【0076】ステップ402で記録用紙Pが足りると判
断すると、ステップ403(St403)で受信したフ
ァクシミリ信号から抽出した画像データの出力を開始す
る。
【0077】一方、ステップ402で記録用紙Pが不足
すると判断すると、ステップ404(St404)で用
紙切れの警告表示を実行する。
【0078】用紙切れの警告表示を実行すると、使用可
能な画像メモリーの残り容量をチェックする。また、フ
ァクシミリ部400で受信したデータを画像メモリーに
保存する際に使用する消費容量をチェックする。双方を
チェックしたうえで、ステップ405(St405)で
残り容量と消費容量を比較する。
【0079】ステップ405で比較した結果、残り容量
が消費用量を上回ると判断すると、ステップ406(S
t406)で画像データを画像メモリーに蓄積する。
【0080】一方、比較の結果、画像メモリーの残り容
量が消費用量を下回ると判断すると、複合機100はス
テップ407(St407)で縮小記録を実行する事で
記録用紙Pが足りるか否かを判断する。縮小記録として
は図6で説明した2in1記録タスク、または4in1
記録タスク等を実行する。そこで縮小記録では、記録ジ
ョブの一部の出力を2in1記録タスク、または4in
1記録タスクで実行した場合に消費する記録用紙Pの量
を算出し、用紙の残量と比較する。
【0081】さらに記号化記録を実行する事で記録用紙
Pが足りるか否かをやはりステップ407(St40
7)で判断する。記号化記録は、ファクシミリ通信手順
で規定されている符号化データをそのまま2値の画像と
して出力した画像で、バーコードのような筋模様として
記録される。
【0082】ステップ407で記録用紙Pが不足すると
判断されると、ステップ408(St408)で複合機
100以外の他のファクシミリ装置、ネットワークプリ
ンタ、複合機などの画像記録装置に受信した画像データ
を転送可能かどうかをチェックする。
【0083】転送先の画像記録装置から転送可能との応
答があれば、ステップ409(St409)でファクシ
ミリ部400が受信したファクシミリデータを転送す
る。転送先として登録された画像記録装置がすべて転送
不可能と応答すると、ステップ410(St410)で
ファクシミリ部400は送信先のファクシミリ装置に対
して受信不能と応答し、ファクシミリ通信手順をうち切
る。
【0084】一方、ステップ407で縮小記録または記
号化記録を実行すれば記録用紙Pが足りると判断される
と、ステップ411(St411)で、縮小記録または
記号化記録を実行する。縮小記録と記号化記録の優先順
位は事前にユーザが設定しておく。
【0085】また、記号化画像をスキャナ部200で読
み取って符号化データに復号すれば、ファクシミリ部4
00で受信した画像データをプリンタ部300で出力す
る事ができる。
【0086】また、カラースキャナを備えた複合機であ
れば、色ごとに記号化を行っても良い。
【0087】図8はカラー画像を記録する際での、色材
の残量と記憶容量の残量に応じた制御を説明するフロー
チャートである。
【0088】本実施の形態の画像記録装置は、色材の残
量が少ない場合に、新たなファクシミリ記録ジョブが指
令されると、色材の残量と記憶容量の残量に応じてアラ
ーム処理を実行したり、記録ジョブの変更をユーザに問
い合わせてユーザの返答に応じて記録ジョブの変更を実
行する。これらは色材残量対応制御タスクと呼ぶ。前述
したのと同様の理由で、選択指令についての細かな説明
は省略する。
【0089】色材残量対応制御タスクがスタートする
と、ステップ501(St501)でファクシミリ記録
ジョブで消費する色材の量を算出する。例えば、受信デ
ータを参照して出力するべき記録用紙Pを算出し、色材
は黒ベタで出力した場合の6パーセントを消費するもの
としてその量を算出する。
【0090】同時に、色材残量検知を実行する。前記残
量はトナーホッパー318(図2)に備えたトナー残量
検知センサーの出力によって主制御基板610でトナー
の残量を算出する。色材残量検知は各ファクシミリ記録
ジョブの開始前に実行して、各ジョブ開始前のトナーの
残量に応じた残量検知信号を出力する。
【0091】次にステップ502(St502)で、ス
テップ501で算出した消費する色材の量と検知した色
材残量を比較し、その過不足を判断する。なお、複合機
100はイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナ
ー、ブラックトナーの4色の色材を備えているので、ス
テップ502の比較は4色の色材について実行する。
【0092】ステップ502(St502)で色材が足
りると判断すると、画像記録装置はステップ513(S
t513)でカラー記録を実行する。
【0093】一方、色材が不足すると判断すると、予め
ユーザにより選択された環境に従ってメモリー蓄積ルー
チン、記号化記録ルーチン、単色記録ルーチンのうちか
ら1つのルーチンを選択する。
【0094】単色記録ルーチンを選択してある場合は、
ステップ504(St504)で、少なくとも1色の色
材が記録ジョブで消費する分量に足りるかどうかを判断
する。
【0095】そして、色材が足りると判断されると、ス
テップ505(St505)で一種類の色材を用いて単
色記録ジョブを実行する。複数の色材が足りている場合
は、最も残量の多い色材を選択する事が好ましい。但
し、イエロートナーのみを用いて白地の記録用紙Pに記
録すると、文字の判別が困難であるので、この場合は少
量のマゼンタ、または少量のシアントナーを組み合わせ
る事が好ましい。この場合、2種類のトナーの量を一定
の比率に保って出力しても、記録ジョブで消費する分量
に足りるかどうかを判断する。
【0096】なお、1色の色材だけで一連の記録ジョブ
が実行できなくとも、2色の色材を用いれば一連の記録
ジョブが実行可能であれば、一連の記録ジョブの途中で
色材を変更、即ち出力画像の色が変更されても良い。例
えば100枚の出力をする際に、最初の70枚の出力は
マゼンタトナーで、残りの30枚はシアントナーで記録
する。
【0097】ステップ504で単色記録によっても色材
が不足すると判断した場合は、ステップ509(後述す
る)に進んで受信データをメモリーに蓄積する。
【0098】また、予めユーザにより選択された環境が
記号化記録ルーチンである場合は、ステップ503から
記号化記録ルーチンの動作を実行する。
【0099】記号化記録ルーチンがスタートすると、ス
テップ506(St506)で少なくとも1色の色材が
消費する分量に足りるかどうかを判断する。
【0100】そして、色材が足りると判断されると、ス
テップ507(St507)で一種類の色材を用いて記
号化記録ジョブを実行する。記号化記録ルーチンでは、
ファクシミリ部400で受信したファクシミリデータを
符号化した状態のまま、画像データに復号せずに記録用
紙Pに出力する。使用するトナーも単色記録ルーチンと
同様に選択して、1色のトナーを用いて出力する。そし
て、記号化して出力した出力画像を後にスキャナ部20
0または他のスキャナ装置で読み込んで、改めて画像デ
ータに変換して、記録用紙Pに出力する。
【0101】さらに、予めユーザにより選択された環境
がメモリー蓄積ルーチンである場合は、ステップ508
(St508)でメモリーの空き記憶容量が足りるかど
うかを判断する。例えばRAMに蓄積する場合は、すで
に他の画像データに割り当てられたメモリー容量をチェ
ックして、使用可能なメモリー容量を導くし、ハードデ
ィスクに蓄積する場合は、アロケーションテーブルを参
照して、使用可能な領域のサイズを得る。色材の補給時
には複合機100の主電源をオフするので、RAMを用
いる場合はバッテリーバックアップされたRAMを使用
すると良い。
【0102】もしも、前記メモリーの空き記憶容量が不
足している場合は、ステップ512(St512)で受
信拒否する。受信拒否の手順はファクシミリ部400
(図1)が実行する。
【0103】一方、前記メモリーの空き記憶容量が足り
る場合は原稿データの蓄積を実行する。
【0104】メモリーに原稿データを蓄積すると、ステ
ップ510(St510)でユーザによる色材の補給行
為の有無を監視する。
【0105】色材の補給をステップ510で確認する
と、ステップ509で蓄積した原稿データをステップ5
11(St511)で記録用紙Pに出力する。
【0106】図9は後処理機構350の動作を説明する
フローチャートである。複合機100はプリンタ部30
0で記録した記録済み用紙をソートモード、グループモ
ード等の設定に従って後処理機構350へ搬送する。後
処理機構350は記録済み用紙をモードに応じてステー
プル針で纏める。主制御基板610はステープル針が補
給されると、ステープル針を使用する度にアクチエータ
ー式のセンサーでカウントダウンを実行する。ステープ
ル針は一連あたり50本のものを使用しているので、主
制御基板610はカウントダウンによってステープル針
の残量を取得する。
【0107】ステップ601(St601)で一連の記
録に伴い使用されるステープル針の数を算出する。例え
ば、1部あたり10枚の原稿を10部複製し、複製を1
部ずつステープル針で纏める記録ジョブでは、ステープ
ル針を10本使用する。
【0108】ステップ602(St602)で、ステー
プル針の残量と使用予定のステープル針の数を比較し
て、ステープル針が足りるかどうかを判断する。
【0109】ステープル針が足りると判断したら、ステ
ップ603(St603)で記録動作を開始されるとと
もに記録済み用紙を後処理機構350で設定通りの後処
理を実行する。
【0110】一方ステープル針が不足すると判断する
と、ステップ604(St604)で縮小記録に切り替
えてもステープル針が不足するかどうかを判断する。
【0111】縮小記録に切り替えればステープル針が足
りると判断した場合は、例えば「ステープル針が不足し
ています。縮小記録に切り替えれば記録可能です。縮小
記録を実行しますか。」とステップ605(St60
5)でメッセージを表示する。アラームは液晶表示基板
620に表示すると良い。また、ネットワークを介して
パソコン等の情報機器700と接続されている場合は、
メッセージは情報機器700のディスプレーに表示する
と良い。
【0112】メッセージに応じてユーザが縮小記録を選
択したかどうかをステップ606(St606)で判断
する。
【0113】ステップ606でユーザが縮小記録を選択
した場合は、ステップ607(St607)でプリンタ
部300で縮小記録を実行し、記録済み用紙を後処理機
構350で処理する。
【0114】一方、ユーザが縮小記録の実行を否定した
場合は、ステップ608(St608)に進んで利用可
能なメモリーの空き記憶容量をチェックして、ユーザに
メモリー蓄積の可否を問う。
【0115】また、ステップ604で縮小記録を実行し
てもステープル針が不足すると判断すると同時にステッ
プ608に進んでメモリーの空き記憶容量をチェックす
る。
【0116】ステップ609(St609)でメモリー
の空き記憶容量が、蓄積に足りるかどうかを判断する。
【0117】メモリーの空き記憶容量が蓄積に足りると
判断すると、ステップ610(St6010)でメッセ
ージを表示する。メッセージはユーザにメモリーの蓄積
を問う内容のもので、例えば、「ステープル針が不足し
ています。データをメモリーに蓄積可能ですが蓄積しま
すか。」とする。
【0118】メッセージに応じてユーザがメモリー蓄積
を選択したかどうかをステップ611(St611)で
判断する。
【0119】ユーザがメモリー蓄積を選択した場合は、
ステップ612(St612)に進んで画像データをメ
モリーへ蓄積する。
【0120】一方、ユーザがメモリー蓄積を否定した場
合は、ステップ613(St613)に進んで記録ジョ
ブをクリアする。
【0121】またステップ609で、メモリーの空き記
憶容量が蓄積に足りないと判断したら、ステップ614
(St614)に進んで記録ジョブを一時停止する。一
定時間が経過すると、他の記録ジョブで使用されたメモ
リーが解放されてメモリー蓄積が可能となるかもしれな
いのでステップ601に戻る。
【0122】図7、8、9の例ではユーザが縮小記録、
記号化記録、メモリー蓄積の優先度を設定できる構成と
すると良い。特に複合機100をLANに接続して使用
する場合は、ユーザごとに優先度を設定できると良い。
【0123】なお以上の実施の形態の記載は、本発明の
好適な例を説明したものであり、本発明を限定するもの
ではない。
【0124】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザが予め用紙の残
り枚数を知る事ができるので、これから行おうとする作
業に必要な用紙枚数と比較し、予測する事ができるよう
になった。また、自動的に用紙の残数と使用予定の数を
比較し、表示するので、用紙の数が不足する見込みであ
れば、画像記録の開始を指令する前に用紙補給を行うな
どの対策を施す事ができるようになった。
【0125】また、完全に用紙が無くなる前に状態を把
握して対応できるので、他のユーザに不便をかける事な
く動作させる事ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合機の機能を説明する機能ブロック図。
【図2】複合機の正面断面図。
【図3】給紙カセットの要部平面図。
【図4】給紙カセット側面断面図。
【図5】用紙の残量検知を説明するフローチャート。
【図6】用紙の残量に応じた制御を説明するフローチャ
ート。
【図7】複合機のファクシミリ機能を使用する場合を例
として、用紙の残量と記憶容量の残量に応じた制御を説
明するフローチャート。
【図8】カラー画像を記録する際での、色材の残量と記
憶容量の残量に応じた制御を説明するフローチャート。
【図9】後処理機構の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
100 複合機 200 スキャナ部 300 プリンタ部 321 給紙カセット本体 326 エンコーダー 327 光センサーユニット 400 ファクシミリ部 500 ネットワーク部 600 主制御部 610 主制御基板 640 データ記憶基板 P 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65H 7/04 B65H 7/04 G03G 15/00 534 G03G 15/00 534

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の記録用紙を載置する用紙載置手
    段と、前記用紙載置手段に載置される前記記録用紙の残
    り枚数を検知する検知手段と、前記用紙載置手段から給
    送される前記記録用紙に画像を記録する画像記録手段
    と、前記検知手段で検知された記録用紙の枚数を表示す
    る表示手段とを有する事を特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 複数枚の記録用紙を載置する用紙載置手
    段と、前記用紙載置手段に載置される記録用紙の残り枚
    数を検知する検知手段と、前記用紙載置手段から給送さ
    れる前記記録用紙に画像を記録する画像記録手段と、画
    像データに基づいて一連の画像記録動作を制御する制御
    手段と、前記画像データの量に応じて記録用紙の使用枚
    数を算出する算出手段と、前記用紙載置手段上の記録用
    紙の残り枚数と前記使用枚数とを比較して、前記使用枚
    数が前記残り枚数を上回るか否かを判断する枚数判断手
    段と、前記枚数判断手段による判断結果を表示する表示
    手段とを有する事を特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記使用枚数が前記残り枚数を上回ると
    前記枚数判断手段が判断したとき、処理形態の変更を選
    択できる選択手段を有する事を特徴とする請求項2に記
    載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 複数ページの画像データを縮小、およ
    び、配列して1ページ分のサイズの画像データを生成す
    る画像生成処理を実行する画像処理手段と、前記使用枚
    数が前記残り枚数を上回ると前記枚数判断手段が判断す
    ると、前記画像処理手段による前記画像生成処理の実行
    を制御する制御手段を有する事を特徴とする請求項2に
    記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段の空き記憶容量を検知する容量検知手段
    と、前記画像データの記憶に割り当てられる記憶容量と
    前記空き記憶容量とを比較して、前記空き記憶容量が前
    記画像データの記憶に必要な記憶容量を上回るか否かを
    判断する容量判断手段と、前記使用枚数が前記残り枚数
    を上回ると前記枚数判断手段で判断し、かつ、前記空き
    記憶容量が前記画像データの記憶に必要な記憶容量を上
    回ると前記容量判断手段が判断すると、前記画像データ
    を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段を有する事を
    特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段の空き記憶容量を検知する容量検知手段
    と、前記画像データの記憶に割り当てられる記憶容量と
    前記空き記憶容量とを比較して、前記空き記憶容量が前
    記画像データの記憶に必要な記憶容量を上回るか否かを
    判断する容量判断手段と、前記使用枚数が前記残り枚数
    を上回ると前記枚数判断手段で判断し、かつ、前記画像
    データの記憶に必要な記憶容量が前記空き記憶容量を上
    回ると前記容量判断手段が判断すると、前記画像データ
    を記号化して記録する制御手段を有する事を特徴とする
    請求項2に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 記録用紙に画像を記録する画像記録手段
    と、ステープル針を保持するステープル針保持手段と、
    前記ステープル針を画像が記録された記録用紙に打ち込
    むステープル手段と、前記ステープル針保持手段に残っ
    ているステープル針の本数を検知する針検知手段と、画
    像形成に必要な使用予定のステープル針の本数を算出す
    る算出手段と、前記使用予定のステープル針の本数が前
    記保持手段に残っているステープル針の本数を上回るか
    否かを判断する本数判断手段と、前記使用予定のステー
    プル針の本数が残っているステープル針の本数を上回っ
    た事を前記本数判断手段が判断すると、警告表示を行う
    表示手段とを有する事を特徴とする画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記画像記録手段は画像データに基づい
    て画像を記録するものであり、かつ、前記画像記録装置
    は、前記画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手
    段の空き記憶容量を検知する容量検知手段と、前記空き
    記憶容量が前記画像データを記憶するのに要する記憶容
    量を上回るか否かを判断する容量判断手段と、前記使用
    予定のステープル針の本数が前記保持手段に残っている
    ステープル針の本数を上回ると前記本数判断手段が判断
    し、かつ、前記空き記憶容量が前記画像データを記憶す
    るのに要する記憶容量を上回ると前記容量判断手段が判
    断すると、前記画像データを前記記憶手段に記憶させる
    記憶制御手段とを有する事を特徴とする請求項7に記載
    の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 複数の色材を個別に保持する複数の色材
    保持手段と、前記色材保持手段に保持された夫々の色材
    の残量を検知する検知手段と、前記色材保持手段から運
    ばれた色材を使用して画像を記録する画像記録手段と、
    一連の画像記録動作を指示する記録動作制御手段と、一
    連の記録動作で使用される夫々の色材の量を算出する算
    出手段と、前記色材の残量と前記使用予定の色材の量と
    を比較して、前記使用予定の色材の量が前記色材の残量
    を上回るか否かを判断する残量判断手段と、前記使用予
    定の色材の量が、少なくとも1つの色材の残量を上回る
    事を前記残量判断手段が判断し、かつ、少なくとも他の
    1つの色材の量が前記画像を記録する量に足る量である
    と判断すると、前記画像記録を当該他の1つの色材で記
    録する事を特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記画像記録手段は画像データに基づ
    いて画像を記録するものであり、かつ、前記画像記録装
    置は、前記画像データを記憶する手段と、前記記憶手段
    の空き記憶容量を検知する容量検知手段と、前記空き記
    憶容量が前記画像データを記憶するのに要する記憶容量
    を上回るか否かを判断する容量判断手段と、前記使用予
    定の色材の量が前記色材の残量を上回ると前記残量判断
    手段が判断し、かつ、前記空き記憶容量が前記画像デー
    タを記憶するのに要する記憶容量を上回ると前記容量判
    断手段が判断すると、前記画像データを前記記憶手段に
    記憶させる事を特徴とする請求項9に記載の画像記録装
    置。
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