JPH11119441A - パターン形成方法 - Google Patents

パターン形成方法

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JPH11119441A
JPH11119441A JP9276003A JP27600397A JPH11119441A JP H11119441 A JPH11119441 A JP H11119441A JP 9276003 A JP9276003 A JP 9276003A JP 27600397 A JP27600397 A JP 27600397A JP H11119441 A JPH11119441 A JP H11119441A
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Japan
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organic conductive
conductive film
film
exposure
forming method
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JP9276003A
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English (en)
Inventor
Keiji Watabe
慶二 渡部
Ei Yano
映 矢野
Takahisa Namiki
崇久 並木
Koji Nozaki
耕司 野崎
Yoshikazu Igarashi
美和 五十嵐
Keiko Yano
恵子 矢野
Hiroko Kaimoto
裕子 開元
Shigeru Shimizu
茂 清水
Takashi Saito
隆司 斉藤
Masashi Uzawa
正志 鵜澤
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Fujitsu Ltd
Nitto Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nitto Chemical Industry Co Ltd
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  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト膜のチャージアップに起因するゲー
ト絶縁膜等の破壊及びアライメント精度の低下を回避で
きるとともに、工程数が少なく、半導体集積回路の製造
コストを低減できるパターン形成方法を提供する。 【解決手段】 微細加工すべき被処理膜11が形成され
た基板10上に、露光(又は露光後のベーク)により極
性が変化する有機導電性材料からなる有機導電性膜12
を形成する。その後、有機導電性膜12を選択露光し、
必要に応じてベークした後、シリル化処理を施す。次い
で、酸素を含むガスを用いてプラズマエッチングを施
し、有機導電性膜12のうち表面がシリル化されていな
い部分を除去する。これにより残存した有機導電性膜1
2からなるパターンをエッチングマスクとして、被処理
膜11をドライエッチングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理物を所望の
パターンにパターニングするパターン形成方法に関し、
特に半導体集積回路の微細なパターンの形成に好適なパ
ターン形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路(IC)の製造には、薄
膜形成技術及び写真蝕刻技術(リソグラフィ)が多用さ
れている。これらの薄膜形成技術及び写真蝕刻技術の進
歩によってトランジスタ等の半導体単位素子はますます
微細化され、LSI(Large Scale Integration circui
t )、VLSI(Very Large Scale Integration circu
it)、ULSI(Ultra Large Scale Integration circ
uit )のような集積回路が実用化されるようになった。
【0003】半導体集積回路の配線形成工程において
も、これらの薄膜形成技術及び写真蝕刻技術が使用され
ている。以下、半導体集積回路の配線形成方法について
説明する。まず、所定の素子が形成された半導体基板上
に、導電性材料からなる薄膜を形成する。その後、導電
性薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。
【0004】次に、所定の配線パターンが描画された露
光マスクを介してフォトレジスト膜を露光し、その後現
像処理することにより、フォトレジスト膜に配線パター
ンを転写する。なお、露光には、可視光線、紫外線、遠
紫外線又はX線等が使用される。また、露光マスクを使
用せず、電子線によりレジスト膜に直接パターンを描画
する方法もある。
【0005】次いで、残存したレジスト膜をエッチング
マスクとして導電性薄膜をエッチングする。その後、レ
ジスト膜を除去する。これにより、半導体集積回路の配
線が完成する。ところで、半導体集積回路においては、
より一層の高集積化、遅延時間の短縮化及び低電力消費
化が要望されており、それに伴って超微細パターンを高
精度で形成する方法やゲート絶縁膜の超薄膜化が検討さ
れている。
【0006】しかし、現在実用化されているノボラック
レジストや化学増幅レジスト等の単層レジストでは、レ
ジスト材料が絶縁性であるため、ドライエッチング、ア
ッシング又はイオン注入等のプロセスでレジスト膜に照
射された荷電粒子が蓄積されてチャージアップが発生
し、薄いゲート絶縁膜が破壊されることがある。また、
電子線によりレジスト膜を露光する場合は、レジスト膜
がチャージアップして電子線の進行方向が曲げられ、パ
ターンのアライメント精度が低下するといった問題点が
ある。
【0007】このような問題点を解決すべく、本願発明
者らは、導電性膜を使用した多層レジスト法によりパタ
ーニングする2層レジスト法及び3層レジスト法を提案
した(特開平6−3813号、特開平8−109351
号)。2層レジスト法では、被処理物の上に有機導電性
膜及びSi(シリコン)含有フォトレジスト膜を順次形
成し、フォトレジスト膜を露光及び現像して所定の形状
にパターニングした後、残存したレジスト膜をエッチン
グマスクとしてドライエッチング法により導電性膜をエ
ッチングしてレジスト膜のパターンを導電性膜に転写
し、更に該導電性膜をエッチングマスクとして被処理膜
をエッチングする。また、3層レジスト法では、被処理
膜の上に有機導電性膜、Si含有樹脂膜及びフォトレジ
スト膜を順次形成し、フォトレジスト膜を露光及び現像
して所定のパターンにパターニングした後、ドライエッ
チングを施してSi含有樹脂膜にパターンを転写し、更
に導電性膜に転写して、残存した導電性膜をエッチング
マスクとして被処理膜をパターニングするものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た2層レジスト法及び3層レジスト法においては、いず
れも導電性膜をエッチングマスクとして被処理物をエッ
チングするので、チャージアップに起因するゲート絶縁
膜の破壊やアライメント精度の低下を回避する効果があ
るものの、工程数が多くなり、半導体集積回路の製造コ
ストが増大するという欠点がある。
【0009】本発明の目的は、レジスト膜のチャージア
ップに起因するゲート絶縁膜等の破壊及びアライメント
精度の低下を回避できるとともに、工程数が少なく、半
導体集積回路の製造コストを低減できるパターン形成方
法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、被処理
物上に、露光により極性が変化する有機導電性材料から
なる有機導電性膜を形成する工程と、前記有機導電性膜
を選択的に露光する工程と、前記有機導電性膜に対しシ
リル化処理を施す工程と、酸素を含むガスを用いてプラ
ズマエッチングを施し、前記有機導電性膜のうち表面が
シリル化されていない部分を除去する工程と、残存した
有機導電性膜をエッチングマスクとして前記被処理物を
エッチングする工程とを有することを特徴とするパター
ン形成方法により解決する。
【0011】また、上記した課題は、被処理物上に、露
光した後にベークすることにより極性が変化する有機導
電性材料からなる有機導電性膜を形成する工程と、前記
有機導電性膜を選択的に露光する工程と、前記有機導電
性膜をベークする工程と、前記有機導電性膜に対しシリ
ル化処理を施す工程と、酸素を含むガスを用いてプラズ
マエッチングを施し、前記有機導電性膜のうち表面がシ
リル化されていない部分を除去する工程と、残存した有
機導電性膜をエッチングマスクとして前記被処理物をエ
ッチングする工程とを有することを特徴とするパターン
形成方法により解決する。
【0012】以下、本発明の作用について説明する。本
発明においては、被処理物の上に、露光又は露光後のベ
ークにより表層の極性が変化する有機導電性材料からな
る有機導電性膜を形成する。そして、露光(又は、露光
とその後のベーク)により有機導電性膜の表面の極性
(極性基の有無)を選択的に変化させた後、シリル化処
理を施す。これにより、極性基を有する部分がシリル化
される。
【0013】その後、前記有機導電性膜に対し、酸素を
含むガスを使用してプラズマエッチングを施す。これに
より、有機導電性膜のうちシリル化されていない部分が
除去されるが、シリル化された部分では表面にSiO2
が生成され、その下方の有機導電性膜が残存する。次い
で、この残存した有機導電性膜をエッチングマスクとし
て前記被処理膜をエッチングする。これにより、被処理
膜を所望のパターンにパターニングすることができる。
【0014】このとき、エッチングマスク(残存した有
機導電性膜)が荷電粒子に照射されても、エッチングマ
スクが導電性であるためチャージアップが回避され、ゲ
ート絶縁膜の破壊及びアライメント精度の低下等のエッ
チングマスクのチャージアップに起因する不具合が回避
される。また、2層レジスト法又は3層レジスト法に比
べて工程数が少なく、製造に要する時間を短縮できると
ともに、半導体集積回路の製造コストの低下を図ること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。図1,図2は本発
明の実施の形態のパターン形成方法を工程順に示す断面
図である。まず、図1(a)に示すように、微細加工す
べき被処理膜11が形成された基板10上に、有機導電
性膜12を0.1〜100μmの厚さに形成する。
【0016】この場合に、有機導電性膜12は、シート
抵抗が1010Ω/□以下であることが好ましく、露光又
は露光後のベーク処理により極性が変化する材料からな
るものであることが必要である。このような材料として
は、例えば、スルホン化ポリアニリン構造を有する導電
性樹脂、スルホン化ポリチオフェン構造を含有する導電
性樹脂、テトラシアノキノジメタン錯体構造を有する組
成物を樹脂組成物に混合したものなどがある。
【0017】また、露光又は露光後のベーク処理による
極性変化を促進するため、又は膜特性を向上させるため
に、感光性の高分子化合物又は低分子化合物を添加して
もよい。この種の添加剤としては、例えば、ノボラック
樹脂類、ヒドロキシスチレン樹脂類、アクリル酸樹脂
類、ビニルアルコール樹脂類及びこれらの極性基に保護
基を導入した樹脂等の高分子化合物、ナフトキノンジア
ジドエステル類、光酸発生剤類、光塩基発生剤類、光分
解型塩基性組成物、メラミン誘導体類、極性基に保護基
を導入した低分子化合物類等を使用することができる。
これらの添加剤は、単独で用いてもよく、必要に応じて
2以上のものを混合して用いてもよい。
【0018】この場合に、添加剤の添加量は、導電性組
成物として導電性ポリマを用いた場合には、導電性組成
物100重量部に対し70重量部以下とすることが好ま
しく、30重量部以下とすることがより一層好ましい。
また、導電性組成物としてテトラシアノキノジメタン錯
体を用いた場合には、導電性組成物1重量部に対して、
添加剤の添加量は100重量部以下とすることが好まし
く、50重量部以下とすることがより一層好ましい。添
加剤の添加量が多すぎると有機導電性膜の導電性が低下
し、チャージアップを防止する効果が損なわれる。
【0019】次に、図1(b)に示すように、有機導電
性膜を選択的に露光する。このときの光源としては、導
電性組成物の極性変化を促進するものであれば特に限定
されないが、電子線、X線、収束イオンビーム、ArF
エキシマレーザ等の真空紫外線、KrFエキシマレーザ
等の遠紫外線、g線、i線等の紫外線を使用することが
できる。この露光により、有機導電性膜の表面の光に照
射された部分の極性が変化する。なお、露光後にベーク
することにより、露光された部分の極性が変化する有機
導電性材料により有機導電性膜を形成してもよい。ここ
では、露光された部分の表面に極性基が発生するとす
る。
【0020】次に、図2(a)に示すように、有機導電
性膜12に対しシリル化処理を施す。このシリル化処理
は、例えば有機導電性膜12をシリル化剤のベーパーに
晒したり、シリル化剤の溶液中に浸漬することにより行
う。このシリル化処理により、有機導電性膜の表面のう
ち、極性基を有する部分(符号13で示す)にシリル基
が結合する。なお、ベーパー処理又浸漬処理後に基板を
加熱してもよい。
【0021】シリル化剤としては、例えば、アリロキシ
トリメチルシラン、1,3−ビス(クロロメチル)テト
ラメチルジシラザン、N,O−ビス(トリメチルシリ
ル)アセトアミド、ビス(トリメチルシリル)トリフル
オロアセトアミド、ビス(トリメチルシリル)尿素、t
−ブチルジメチルキロロシラン、2−(t−ブチルジメ
チルシロキシ)ペンタ−2−エン4−オン、N−(t−
ブチルジメチルシリル)−N−メチルトリフルオロアセ
トアミド、クロロメチルジメチルクロロシラン、(ジメ
チルアミノ)トリメチルシラン、(N,N−ジメチルア
ミノ)ジメチルシラン、ジメチルクロロシラン、ヘプタ
メチルジシラザン、ヘキサメチルジシラザン、ヘキサメ
チルジシロキサン、N−メチル−N−トリメチルシリル
トリフルオロアセトアミド、ノナメチルトリシラザン、
1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、ヘキサメチ
ルジメチルクロロシラン、トリメチルクロロシラン、ト
リメチルヨードシラン、N−(トリメチルシリル)アセ
トアミド、トリメチルシリルアジド、トリメチルシリル
シアナニド、N−(トリメチルシリル)イミダゾール、
O−(2−トリメチルシリルエチル)ヒドロキシアミン
塩酸塩、3−トリメチルシリル−2−オキサゾリジノ
ン、トリメチルシリストリフルオロメタンスルフォンネ
ート等を使用することができる。
【0022】次に、図2(b)に示すように、プラズマ
エッチング装置を使用し、基板10側を負極として、酸
素を含むガスで有機導電性膜12をプラズマエッチング
する。これにより、シリル化された部分にはSiO2
4が形成され、その下の有機導電性膜12が保護され
る。一方、シリル化されていない部分の有機導電性膜1
2は酸素プラズマによりエッチング除去される。これに
より、有機導電性膜12が所望の形状にパターニングさ
れる。
【0023】次いで、この残存した有機導電性膜12を
エッチングマスクとして、被処理膜11をドライエッチ
ングする。その後、有機導電性膜12を例えば水又は
0.1Nアンモニウム・メタノール溶液等で除去する。
これにより、被処理膜11のパターニングが完成する。
本実施の形態においては、有機導電性膜12をパターニ
ングし、その有機導電性膜12をエッチングマスクとし
てその下方の被処理膜11をエッチングするので、被処
理膜11をドライエッチングするときにエッチングマス
クに電荷が蓄積されることがなく、エッチングマスクの
チャージアップに起因するゲート絶縁膜の破壊及びアラ
イメント精度の低下が回避され、微細パターンの形成が
可能になる。また、本実施の形態においては、有機導電
性膜の表面を選択露光(又は露光とその後のベーク処
理)し、その後シリル化処理することにより酸素を含む
ガスに対するエッチング選択性を付与するので、工程が
簡単であり、半導体集積回路の製造に要する時間が短縮
されるとともに、製造コストを低減できるという効果が
得られる。
【0024】なお、上述の実施の形態においては、露光
前には極性基がなく、露光により極性基が発生する有機
導電性膜を用いた場合について説明したが、露光前に極
性基を有し、露光により極性基が消滅する有機導電性膜
を使用してもよい。この場合は、有機導電性膜のうちエ
ッチング除去すべき部分を露光する。以下、本実施の形
態の方法により微細パターンを形成した実験例について
説明する。
【0025】(実験例1)有機導電性材料として、シク
ロヘキサノン100重量部に対し、メチルブチルモルホ
リン−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体を
0.1重量部、ブチルイソキノリン−TCNQ錯体を
0.4重量部、メチルαピコリンTCNQ錯体を0.5
重量部、ターシャリーブトキシカルボニル化ビニルフェ
ノールとターシャリーブチルメタクリレートとの共重合
体を20重量部、トリフェニルスルフォニウムトリフレ
ートを1重量部添加したものを用意した。
【0026】なお、メチルブチルモルホリン−テトラシ
アノキノジメタン(TCNQ)錯体、ブチルイソキノリ
ン−TCNQ錯体、メチルαピコリンTCNQ錯体は導
電性を有する化合物であり、ターシャリーブトキシカル
ボニル化ビニルフェノールとターシャリーブチルメタク
リレートとの共重合体は膜質を向上させ極性変化機能を
発現させるため、トリフェニルスルファニウムトリフレ
ートは光酸発生剤として、シクロヘキサノンはスピンコ
ートするための溶剤として添加した。
【0027】そして、シリコンウェハの上に、有機導電
性材料を約2μmの厚さに塗布し、100℃の温度で3
分間ベーキングして有機導電性膜とした。その後、この
有機導電性膜に対し、KrFエキシマレーザを200m
J/cm2 の露光量で、0.5μmのラインアンドスペ
ースのパターンを描くように選択露光した。次に、ウェ
ハを110℃の温度で5分間ベークした後、ヘキサメチ
ルジシラザン雰囲気に2分間晒して光に照射された部分
をシリル化した。
【0028】その後、シリコンウェハを平行平板型ドラ
イエッチング装置内に入れ、ガス圧が20mTorr 、印加
周波数が13.56MHz、酸素ガス流量が20scc
m、RFパワーが0.16W/cm2 の条件で酸素プラ
ズマエッチングを行った。この酸素プラズマエッチング
により、有機導電性膜の表面のシリル化された部分にS
iO2 が形成され、このSiO2 によりその下方の有機
導電性膜が保護されて、シリル化されていない部分の有
機導電性膜のみが除去された。
【0029】このようにして形成された有機導電性膜の
パターンを走査電子顕微鏡で観察したところ、0.5μ
mラインアンドスペースパターンが形成できていること
が確認できた。 (実験例2)特開平8−10935号公報に記載した方
法でポリアミノアニソールスルホン酸(重量平均分子量
330000)を合成した。すなわち、3−アミノ−4−メト
キシベンゼンスルホン酸100mmolを温度が25℃で濃
度が4mol /リットルのアンモニア水溶液に攪拌溶解し、ペ
ルオキソ二硫酸アンモニウム100mmolの水溶液を滴下
した。滴下後、25℃の温度を維持しつつ、12時間攪
拌を続けた後、反応生成物を濾別洗浄後乾燥し、ポリア
ミノアニソールスルホン酸の重合体粉末を得た。
【0030】このようにして合成したポリアミノアニソ
ールスルホン酸50重量部、ポリビニルアルコール(重
合度500 、ケン化度89%)50重量部、光塩基発生剤
2重量部、水1000重量部、界面活性剤(ポリオキシ
エチレンフェニルエーテル:重合度8)が10重量部か
らなる優位導電性材料を2μmの厚さでシリコンウェハ
上に塗布し、100℃の温度で3分間ベークして有機導
電性膜を形成した。この有機導電性膜にArFエキシマ
レーザを200mJ/cm2 の露光量で0.5μmのラ
インアンドスペースのパターンを描くように選択露光
し、その後110℃の温度で2分間ベーキングした。
【0031】次に、このウェハ上の有機導電性膜をヘキ
サメチルジシラザン雰囲気に2分間晒して光に照射され
ていない部分をシリル化した後、ドライエッチング装置
を用いて、ガス圧20mTorr 、印加周波数が13.56
MHz、酸素ガス流量が20sccm、RFパワーが
0.16W/cm2 の条件でエッチングして、有機導電
性膜からなるパターンを形成した。
【0032】このようにして形成された有機導電性膜の
パターンを走査電子顕微鏡で観察したところ、0.5μ
mラインアンドスペースパターンが形成できていること
が確認できた。 (チャージアップ低減効果)以下、有機導電性膜をエッ
チングマスクとして用いたときのチャージアップ低減効
果を調べた結果について説明する。
【0033】図3(a)は、チャージアップの検査に使
用したウェハを示す上面図、図3(b)は同じくそのウ
ェハに形成された複数のチップのうちの1つを示す断面
図、図3(c)は同じくそのチップの上面図、図3
(d)は電子線露光した領域を示す上面図、図3(e)
は電子線露光後のチップを示す上面図である。ウェハ2
0上にはアルミニウム膜22が形成されており、各チッ
プ21の四隅に位置合わせ用のアライメントマーク(段
差)23が形成されている。なお、各チップ21のサイ
ズは、いずれも1辺が9.5mmの正方形である。
【0034】このウェハ20を使用し、アルミニウム膜
22上に、前記実験例1で使用したものと同一組成の有
機導電性膜(図示せず)を約2μmの厚さに形成し、1
00℃の温度で3分間ベークした。その後、電子線露光
装置を用いてアライメントマーク23を検出し、初期値
とした。次に、チップ21の中央部(図3(d)中に斜
線で示す部分)を電子線露光した。露光した面積はチッ
プ面積の20%であり、露光時のビーム電流は40mA
/cm2 、加速電圧は30kV、露光量は50μC/c
2 である。その後、図3(e)に示すように、再度ア
ライメントマーク23を検出した。
【0035】その結果、アライメントマーク23の検出
位置の初期値とのずれ量は0.08μm以下と小さいも
のであった。一方、同様の方法で通常のPMMA(ポリ
メチルメタクリレート)レジストを用いてアライメント
マークの検出位置のずれ量を検出したところ、初期値と
のずれ量は0.3μm以上であった。
【0036】これらの結果から、本発明による電子線の
チャージアップ防止効果が確認できた。なお、上記の実
施の形態においては半導体集積回路の配線を形成する場
合について説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、半導体基板自体の選択エッチングや基板上に
形成された絶縁層の選択エッチングに適用することもで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
露光により又は露光とその後のベーク処理とにより極性
が変化する有機導電性材料からなる有機導電性膜を形成
し、該有機導電性膜を選択的に露光した後にシリル化処
理を施し、その後酸素を含むプラズマエッチングにより
前記有機導電性膜をエッチングするので、簡単なプロセ
スでチャージアップに起因する種々の障害が防止され、
パターン形成精度が向上する。これにより、半導体集積
回路等の製造に重要な微細加工時の信頼性が大幅に向上
するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のパターン形成方法を工程
順に示す断面図(その1)である。
【図2】本発明の実施の形態のパターン形成方法を工程
順に示す断面図(その2)である。
【図3】チャージアップの評価方法を示す図であり、
(a)はチャージアップの検査に使用したウェハを示す
上面図、(b)は同じくそのウェハに形成された複数の
チップのうちの1つを示す断面図、(c)は同じくその
チップの上面図、(d)は電子線露光した領域を示す上
面図、(e)は電子線露光後のチップを示す上面図であ
る。
【符号の説明】
10 基板 11 被処理膜 12 有機導電性膜 13 極性基を有する部分 14 SiO2 20 シリコンウェハ 21 チップ 22 アルミニウム膜 23 アライメントマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 映 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 並木 崇久 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 野崎 耕司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 五十嵐 美和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 矢野 恵子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 開元 裕子 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 清水 茂 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 斉藤 隆司 東京都千代田区丸の内1丁目5番1号 日 東化学工業株式会社内 (72)発明者 鵜澤 正志 神奈川県横浜市鶴見区大黒町10番1号 日 東化学工業株式会社中央研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物上に、露光により極性が変化す
    る有機導電性材料からなる有機導電性膜を形成する工程
    と、 前記有機導電性膜を選択的に露光する工程と、 前記有機導電性膜に対しシリル化処理を施す工程と、 酸素を含むガスを用いてプラズマエッチングを施し、前
    記有機導電性膜のうち表面がシリル化されていない部分
    を除去する工程と、 残存した有機導電性膜をエッチングマスクとして前記被
    処理物をエッチングする工程とを有することを特徴とす
    るパターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記有機導電性材料には、露光により極
    性を変化させるための高分子又は低分子組成物が添加さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のパターン形
    成方法。
  3. 【請求項3】 被処理物上に、露光した後にベークする
    ことにより極性が変化する有機導電性材料からなる有機
    導電性膜を形成する工程と、 前記有機導電性膜を選択的に露光する工程と、 前記有機導電性膜をベークする工程と、 前記有機導電性膜に対しシリル化処理を施す工程と、 酸素を含むガスを用いてプラズマエッチングを施し、前
    記有機導電性膜のうち表面がシリル化されていない部分
    を除去する工程と、 残存した有機導電性膜をエッチングマスクとして前記被
    処理物をエッチングする工程とを有することを特徴とす
    るパターン形成方法。
  4. 【請求項4】 前記有機導電性材料には、露光後のベー
    クにより極性を変化させるための高分子又は低分子組成
    物が添加されていることを特徴とする請求項3に記載の
    パターン形成方法。
  5. 【請求項5】 前記有機導電性材料は、スルホン化ポリ
    アニリン構造を有する導電性樹脂を含有することを特徴
    とする請求項1又は3に記載のパターン形成方法。
  6. 【請求項6】 前記有機導電性材料は、スルホン化ポリ
    チオフェン構造を有する導電性樹脂を含有することを特
    徴とする請求項1又は3に記載のパターン形成方法。
  7. 【請求項7】 前記有機導電性材料には、テトラシアノ
    キノジメタン錯体及び樹脂組成物を含むことを特徴とす
    る請求項1又は3に記載のパターン形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6087270A (en) * 1998-06-18 2000-07-11 Micron Technology, Inc. Method of patterning substrates
US8557144B2 (en) * 2007-03-20 2013-10-15 Fujitsu Limited Material for forming conductive antireflection film, method for forming conductive antireflection film, method for forming resist pattern, semiconductor device, and magnetic head

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