JPH11118810A - 微量物の自動分取装置および分取方法 - Google Patents

微量物の自動分取装置および分取方法

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JPH11118810A
JPH11118810A JP28038697A JP28038697A JPH11118810A JP H11118810 A JPH11118810 A JP H11118810A JP 28038697 A JP28038697 A JP 28038697A JP 28038697 A JP28038697 A JP 28038697A JP H11118810 A JPH11118810 A JP H11118810A
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sample bottle
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vacuum
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JP28038697A
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English (en)
Inventor
Norihiko Yoshida
紀彦 吉田
Shohei Ishida
昌平 石田
Ichiro Sato
佐藤  一郎
Minoru Kida
実 木田
Yasutaka Ishii
康高 石井
Yukiko Fukunaga
由紀子 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Engineering Corp
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Toyo Engineering Corp
Yamanouchi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微量物の自動分取装置および分取方法を提供
する。 【解決手段】 蓋の閉まった既知量の微量のサンプルが
入ったサンプル瓶の蓋を取る工程と、秤量後のサンプル
瓶に振動を与える工程と、フィルター付きの分取チップ
を取り付ける機能と、前記分取チップをサンプル瓶に挿
入する機能と、複数の真空度を維持する機能と、真空度
を維持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶から微
量のサンプルを分取する機能とを有するロボットを用い
て微量のサンプルを分取する工程と、分取前後のサンプ
ル瓶の重量の差から分取量を適式に検出して分取チップ
の先端から微量のサンプルを分析用サンプル瓶に移す工
程と、移された量が許容範囲であるか否かを判断し適式
な場合に分取チップを新たな分取チップに交換し、一
方、前記蓋の開いたサンプル瓶を所定の位置に戻し、つ
ぎに、蓋を閉めてから新しいサンプル瓶とに交換し、分
析用サンプル瓶を分析工程に送り出す工程と、上記全工
程における湿度を管理する機能を有する工程、とから構
成される微量物の自動分取方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微量物の自動分取
装置および分取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】創薬の分野では、新規化合物(以下、サ
ンプルと称す)が薬として有効であるかどうかを確認す
るため、スクーリニングを行うことが多い。この場合、
人手により少量サンプル、例えば、数mg〜数100mg 、の
入ったサンプル瓶から極微量、例えば、1mg〜数mg、の
化合物をスパーテル等で取り出し、例えば、予め重量が
既知の試験管に移し、精密な上皿天秤で計測し、分取量
が秤量される分取方法が採られていた。このような方法
で分取されたサンプルは、次工程で、水、溶剤等に溶解
され、分注工程を経て分析に供される。しかし、近年の
技術の累積進歩により、毎年おびただしい数の化学品、
医薬品、等の化学結合物質が合成され、前記人手による
作業では、間に合わなかった。上記課題を解決するた
め、自動化を行うことが試みられていた。その一例とし
て、サンプル瓶から採取したサンプルを、例えば、上記
試験管に移す装置として金属製等のスパーテルに振動機
構を付加した振動式フィーダーが挙げられる。該方法で
は、スパーテル上には、通常、所定量以上のサンプルを
まず取って、ついで、予め重量が既知の試験管に移し、
精密な上皿天秤で計測し、移した量を秤量していた。こ
の方式では、スパーテルを振動しつつ秤量するため、予
め設定された秤量許容値に達するのに時間がかかる。ま
た、他の薬品の混入の恐れを防止するという観点からも
とのサンプル瓶に戻さないため、スパーテルに残ったサ
ンプルは、別途処理する必要があった。すなわち、次の
サンプルを採取するためには、スパーテルも洗浄する必
要があるが、完全を期することができにくく、試料間の
クロスコンタミネーションを防止するという観点から、
好ましいサンプルの採取形態とは言い難かった。また、
サンプルを載せたスパーテルがサンプル瓶から試験管に
移動する間に、スパーテルからサンプルがこぼれ易く周
辺をサンプルで汚染する可能性が高かった。以上の理由
から、自動化が進まなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不具合
を解消する新規な微量物の分取手段を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
み鋭意検討した結果なされたものである。本発明者ら
は、その先端にサンプルが抜け出さない程度の孔径を持
つフィルターを設けた分取チップと真空度を調節できる
機能を有する真空装置とを併せると、サンプルが分取チ
ップの先端に維持されること、さらに、分取チップを1
サンプル毎に取り替えると他のサンプルの混入の恐れが
ないこと等の知見を得た。なお、サンプル瓶が平底型お
よび丸底型であれば、サンプル瓶中のサンプル量が微量
であるため、サンプルを集めるにはサンプル瓶を傾ける
必要があること、さらに傾けたサンプル瓶に振動を与え
るとサンプル瓶の一定の場所にサンプルが集まること、
等の知見も得た。本発明は以上の知見に基づきなされた
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、(1) 蓋の閉まった既
知量の微量のサンプルが入ったサンプル瓶から極微量の
サンプルを秤量して取り出し、該サンプルの微量を分析
用サンプル瓶に移し、該サンプルを分析に供し、一方、
残サンプルの入ったサンプル瓶の重量を測定し残サンプ
ル量を把握し、蓋を閉めた残サンプルの入ったサンプル
瓶を保存管理するにあたり、蓋の閉まった既知量の微量
のサンプルが入ったサンプル瓶の蓋を取る工程と、蓋の
開いたサンプル瓶の重量を測定し、秤量後のサンプル瓶
を振動台に移動し、該移動したサンプル瓶を傾けサンプ
ル瓶に振動を与える工程と、フィルター付きの分取チッ
プを取り付ける機能と、前記分取チップを傾けられた振
動後の前記サンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度
を維持する機能と、真空度を維持しながら分取チップの
先端に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機能
とを有するロボットを用いて、微量のサンプルを分取す
る工程と、分取前後のサンプル瓶の重量の差から分取量
を検出し、分取量が許容の範囲に入っているか否かを判
断し、許容の範囲に入っていると判断した後、真空度を
高められた状態を維持しつつ分取チップを前記ロボット
により移動させ、該分取チップを別途用意されている既
知重量の分析用瓶に挿入し、挿入後真空を切り分取チッ
プの先端から微量のサンプルを前記分析用サンプル瓶に
移す工程と、移された量が許容範囲であるか否かを判断
し、許容範囲であると判断後、分取チップを新たな分取
チップに交換し、一方、前記蓋の開いたサンプル瓶を所
定の位置に戻し、つぎに、蓋を閉めてから新しいサンプ
ル瓶とに交換し、分析用サンプル瓶を分析工程に送り出
す工程と、上記全工程における湿度を管理する機能を有
する工程、とから構成されることを特徴とする微量物の
自動分取方法であり、(2) フィルター付きの分取チップ
を取り付ける機能と、前記分取チップを傾けられた振動
後の前記サンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を
維持する機能と、真空度を維持しながら分取チップの先
端に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機能と
を有するロボットを用いて、微量のサンプルを分取する
工程において、真空度を維持しながら分取チップの先端
に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機能が、
予め設定される1回で最低採取すべき値以上で秤量許容
範囲の上限値以下の量を採取するように維持する真空度
を変えながら繰り返され、前記維持すべき真空度で前記
量のサンプルを採取すると、真空度が最大にされたまま
該サンプルが分析用サンプル瓶に移す工程に送られるこ
とを特徴とする(1) に記載の微量物の自動分取方法を含
み、(3) 分析用サンプル瓶に移された前記サンプル量
が、秤量許容範囲の下限値未満と判断されると、前記
(2) に記載の工程に送り返されることを特徴とする(1)
に記載の微量物の自動分取方法を含み、(4) フィルター
付きの分取チップを取り付ける機能と、前記分取チップ
を傾けられた振動後の前記サンプル瓶に挿入する機能
と、複数の真空度を維持する機能と、真空度を維持しな
がら分取チップの先端に該サンプル瓶から微量のサンプ
ルを分取する機能とを有するロボットが、真空ポンプと
真空を切るための三方弁とそれぞれの真空度を維持する
ためのバルブとこれらを連結するラインおよび真空用圧
力計から構成される真空装置を内蔵することを特徴とす
る(1) 、(2) 又は(3) に記載の微量物の自動分取方法を
含み、(5) 既知量の微量のサンプルが入ったサンプル瓶
がV型の底を有する場合に、蓋の開いたサンプル瓶の重
量を測定し、秤量後のサンプル瓶を振動台に移動し、該
移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動を与える工
程を省略することを特徴とする(1) に記載の微量物の自
動分取方法を含み、更に(6) 蓋の閉まった既知量の微量
のサンプルが入ったサンプル瓶から極微量のサンプルを
秤量して取り出し、該サンプルの微量を分析用サンプル
瓶に移し、該サンプルを分析に供し、一方、残サンプル
の入ったサンプル瓶の重量を測定し残サンプル量を把握
し、蓋を閉めた残サンプルの入ったサンプル瓶を保存管
理するにあたり、蓋の閉まった既知量の微量のサンプル
が入ったサンプル瓶の蓋を取る機能と、蓋の開いたサン
プル瓶の重量を測定する秤量機能と、秤量後のサンプル
瓶を振動台に移動し、該移動したサンプル瓶を傾けサン
プル瓶に振動を与える機能と、フィルター付きの分取チ
ップを取り付ける機能と、前記分取チップを傾けられた
振動後の前記サンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空
度を維持する機能と、真空度を維持しながら分取チップ
の先端に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機
能とを有するロボットを用いて、微量のサンプルを分取
する機能と、分取前後のサンプル瓶の重量の差から分取
量を検出し、分取量が許容の範囲に入っているか否かを
判断し、許容の範囲に入っていると判断した後、真空度
を高められた状態を維持しつつ分取チップを前記ロボッ
トにより移動させ、該分取チップを別途用意されている
既知重量の分析用瓶に挿入し、挿入後真空を切り分取チ
ップの先端から微量のサンプルを前記分析用サンプル瓶
に移す機能と、移された量が許容範囲であるか否かを判
断し、許容範囲であると判断後、分取チップを新たな分
取チップに交換し、一方、前記蓋の開いたサンプル瓶を
所定の位置に戻し、つぎに、蓋を閉めてから新しいサン
プル瓶とに交換し、分析用サンプル瓶を分析工程に送り
出す機能、とから構成されることを特徴とする微量物の
自動分取装置であり、(7) フィルター付きの分取チップ
を取り付ける機能と、前記分取チップを傾けられた振動
後の前記サンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を
維持する機能と、真空度を維持しながら分取チップの先
端に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機能と
を有するロボットを用いて、微量のサンプルを分取する
機能において、真空度を維持しながら分取チップの先端
に該サンプル瓶から微量のサンプルを分取する機能が、
予め設定される1回で最低採取すべき値以上で秤量許容
範囲の上限値以下の量を採取するように維持する真空度
を変えながら繰り返され、前記維持すべき真空度で前記
量のサンプルを採取すると、真空度が最大にされたまま
該サンプルが分析用サンプル瓶に移す工程に送られる機
能を有することを特徴とする(6) に記載の微量物の自動
分取装置を含み、(8) 分析用サンプル瓶に移された前記
サンプル量が、秤量許容範囲の下限値未満と判断される
と、前記(8) に記載の工程に送り返されることを特徴と
する(6)に記載の微量物の自動分取装置を含み、(9) フ
ィルター付きの分取チップを取り付ける機能と、前記分
取チップを傾けられた振動後の前記サンプル瓶に挿入す
る機能と、複数の真空度を維持する機能と、真空度を維
持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶から微量の
サンプルを分取する機能とを有するロボットが、真空ポ
ンプと真空を切るするための三方弁とそれぞれの真空度
を維持するためのバルブとこれらを連結するラインおよ
び真空用圧力計から構成される真空装置を内蔵すること
を特徴とする(6) 、(7) 又は(8) に記載の微量物の自動
分取装置を含み、(10)既知量の微量のサンプルが入った
サンプル瓶がV型の底を有する場合に、蓋の開いたサン
プル瓶の重量を測定し、秤量後のサンプル瓶を振動台に
移動し、該移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動
を与える工程を省略する機能を有することを特徴とする
(6) に記載の微量物の自動分取装置を含むものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて説明
する。図1は、本発明の実施の形態の一例を示す説明図
である。図1は、蓋の閉まった既知量の微量のサンプル
が入ったサンプル瓶の蓋を取る工程・機能(以下、工程
Aと称す)と、蓋の開いたサンプル瓶の重量を測定する
秤量機能と、秤量後のサンプル瓶を振動台に移動し、該
移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動を与える工
程・機能(以下、工程Bと称する)と、フィルター付き
の分取チップを取り付ける機能と、前記分取チップを傾
けられた振動後の前記サンプル瓶に挿入する機能と、複
数の真空度を維持する機能と、真空度を維持しながら分
取チップの先端に該サンプル瓶から微量のサンプルを分
取する工程・機能(以下工程Cと称す)と、分取前後の
サンプル瓶の重量の差から分取量を検出する機能と、分
取量が許容の範囲に入っているか否かを判断する機能
(以下、機能Dと称す)と、許容の範囲に入っていると
判断された後さらに真空度を高められた状態を維持しつ
つ分取チップが移動させられ、該分取チップを別途用意
されている既知重量の分析用サンプル瓶に挿入する機能
と、挿入後真空を切り分取チップの先端から微量のサン
プルを前記分析用瓶に移し、該移った量を秤量する秤量
する工程・機能(以下、工程Eと称す)と、移った量が
許容範囲であるか否かを判断する機能(以下、機能Fと
称す)と、許容範囲であると判断後、分取チップを新た
な分取チップに交換し、一方、前記蓋の開いたサンプル
瓶を所定の位置に戻し、つぎに、蓋を閉めてから新しい
サンプル瓶と交換する機能と、分析用サンプル瓶を分析
工程に送り出す工程・機能(以下、工程Gと称す)とを
模式的に示した説明図である。ここに、判断機能Hは、
例えば、市販のコンピューターで足り、機能Dおよび機
能Fを内蔵しており、工程A、B、C、Eおよび工程G
を管理するシステムとなっている。なお、図1には記載
されていないが、これらは湿度を60%以下に調整できる
機能を有する領域に設置されている。湿度が60%を越え
ると、後述の工程B、工程Cおよび工程Eにおいて、潮
解性を有するサンプルを取り扱う場合、上皿天秤の秤量
誤差を招く原因の一つとなるため避けるべきである。ま
た、潮解性を有するサンプルを取り扱う場合、湿度を0
%近傍まで下げると静電気が発生することがあり、上皿
天秤の秤量誤差を招く原因の一つとなるため静電気除去
装置をこれらの工程の上皿天秤に設置される。
【0007】後に詳述する工程Gに送られる分析用サン
プル濃度は、サンプルの分子量、種類等を問わず、分析
に適切な濃度と適切な量とが要求される。例えば、数ミ
リモル〜10ミリモル、数ミリリッター〜10ミリリッター
である。この分析用サンプルの濃度と量は、分析機器等
の分析性能によって主として決定されるものである。し
かし、実際の分析時には、最低必要量以上の分析用サン
プルの量が必要であることは良く知られたところであ
り、分析後に残る分析用サンプルの量も出来るだけ少な
くする必要がある。分析後に残る該サンプルを別途処理
する必要があるためである。このような観点から、通
常、分析用サンプル瓶に移されるサンプルの秤量許容範
囲は、分子量の違いによって異なるが、例えば、分子量
100 の時には1.5mg〜3.0mg 、分子量 200の時には 3.0m
g〜6.0mg 、分子量 800の時には12.0mg〜24.0mgのよう
に選択される。
【0008】一方、後に詳述する工程A以前で、上記極
微量のサンプルをサンプル瓶から分取するにあたり、サ
ンプル瓶に予め入れておく必要量を決定する必要があ
る。サンプル瓶の形状は、広口瓶型とした。また底は、
平底型、丸底型およびV底型のいずれの型のものでもよ
い。この一例を図8〜10に示す。各々試行錯誤した結
果、平底型、丸底型とV底型とも、サンプル瓶中のサン
プルの量は秤量許容範囲の上限値よりも数mg多ければ、
分取できることがわかった。なお、これ以上のサンプル
量でも良いことはいうまでもないことである。
【0009】工程A、B、CおよびEの模式的な説明図
をそれぞれ図2〜5に示す。以下に各工程を平底型のサ
ンプル瓶(以下、サンプル瓶1と称す)を用いて説明す
るが、これに限定されることはない。図2は、蓋2の閉
まった既知量の微量のサンプル3が入ったサンプル瓶1
の蓋2を取る操作(工程A)を模式的に示した説明図で
ある。蓋の開いたサンプル瓶1は、次の工程Bに送られ
る。採取量の選択基準は、通常、分析用サンプル瓶の容
量と分析用サンプルの濃度によって決められる。サンプ
ル3は、針状結晶、板状結晶、顆粒状のもの、粉末状、
粉末状でふわふわのもの、等の結晶状態および分子量に
よっても異なるが、サンプル瓶1に、通常、数mg〜100m
g 入れられている。蓋2をとる機能は、蓋2をはさみな
がら左に回転させる機能を有する装置でよい。サンプル
瓶1の大きさ、形状等が一定であれば、回転数等を予め
入力できる形式であればよい。なお、該装置は、最終的
には、取られた蓋2を後述の操作を終了すると、蓋2を
サンプル瓶1に装着する機能を有する。この操作は、図
1に示す判断機能Hから指示されて行われる。
【0010】図3は、工程Bの作業内容を模式的に示し
た説明図である。工程Bでは、蓋2の開いたサンプル瓶
1とサンプル3の総重量が上皿天秤4で測定され、その
測定結果は判断機能Hに送られる。なお、この図には記
載されていないが、上皿天秤4には静電気除去装置が付
帯している。静電気除去装置は、通常、稼働させるのが
好ましく、サンプル3の種類と湿度によって静電気除去
装置を稼働させるかどうかを決定するのを妨げるもので
はない。上皿天秤4で重量が測定された後、サンプル瓶
1は、搬送用のロボット5で振動台6に送られる。該ロ
ボット5は、サンプル瓶1を掴み振動台6に送る機能
と、振動台6に接触した状態でサンプル1を掴んだまま
傾け、1秒〜数秒の間振動台6の振動を受けている。こ
の作業が終了後、ロボット5はサンプル1瓶を掴み、サ
ンプル瓶1を後述の工程Cに示す図4(a)の状態とな
るように上皿天秤4の上にセットする。ここで、振動台
6は、市販のもので足りる。例えば、ボルテックス型の
振動器を用いればよい。なお、サンプル瓶が、丸底型で
ある場合にも平底型である場合と同様に行われるが、V
底型である場合には、振動器を用いなくても図10に示
すV型の底部に集まるため、上記工程Bを省略しサンプ
ル瓶を直接工程Cに送ることが可能である。その選定
は、予め、判断機能Hにどの型のサンプル瓶を用いるか
を入力することによって行うことができる。
【0011】次に、工程Cおよび機能Dについて併せて
説明する。上記工程から送られてきたサンプルの重量
は、上皿天秤4で重量を測定され、その結果が判断機能
Hに送られる。振動を受けた時にサンプル3の飛散がな
いかの検証と、前記理由で工程Bを省略して工程Cに直
接送られてきた上記V底型サンプル瓶に対応するためで
ある。図4は、工程Cの作業内容を模式的に示した説明
図である。図4において、(a)の状態は、上皿天秤4
と傾けられた状態で維持されているサンプル瓶1に分取
チップ7が挿入される前の状態を示す説明図である。傾
ける角度は、サンプル瓶の形状によって異なるが、予
め、予備試験をして決定することができる。図4(b)
は、サンプル瓶1に分取チップ7が挿入された状態を示
す説明図である。該図の詳細を図6に示す。図4(c)
は、サンプル瓶1から分取したサンプル300 を取り出し
た状態を示す説明図である。図4(d)は、複数の真空
度を設定できる真空装置9と分取チップ7とが一体化さ
れた状態を示すロボット50の説明図である。該説明図の
詳細は、図6に併記する。以下に図4および図6を用い
て工程Cおよび機能Dを詳説する。図6において複数の
真空度を設定できる真空装置9は、真空ポンプ10と真空
をブレークするための三方弁V1とそれぞれの真空度を
維持するためのバルブV2、V3およびV4とこれらを
連結するライン20〜ライン31および真空用圧力計12から
構成される。減圧下における圧力を設定する方法につい
て説明する。まず、真空ポンプ10の稼働初めは、三方弁
V1がライン20およびライン21を通じている。ついで、
三方弁V1を切り替えライン20とライン22を通じてい
る。この時、バルブV2〜V4のうち1つが開いてお
り、残りの2つは閉の状態である。バルブV2で圧力を
維持する例で以下説明する。なお、この図ではバルブV
2〜V4のいずれか一つで圧力を維持することを説明し
ているが、バルブの数は、これに限定されることはな
い。ところで、この図には記載されていないが、ライン
24には圧力を調節できる絞り弁が付いており、減圧下
における圧力を、例えば、強: 100mmHg〜150mmHg、
中: 150mmHg〜250mmHg 、弱: 550mmHg〜650mmHg 、等
に調節することができる。V3およびV4に関してもラ
イン27、ライン30にそれぞれ圧力を調節できる絞り弁が
ついており、任意の減圧下における圧力の範囲を設定で
きるのはいうまでもないことである。それぞれの真空度
は、ライン31上に設置された真空用圧力計12を観察しな
がらそれぞれ異なる範囲に予め設定すればよい。なお、
真空装置9は、ロボット50に付帯されており、ロボット
50には、分取チップ7を交換する機能を有する。
【0012】さて、図4(a)に示すように、分取チッ
プ7が交換され、図4(b)および図6に示すように、
分取チップ7がサンプル瓶1内に挿入されると、真空ポ
ンプが作動し、前記手順で所望する真空度を維持する。
サンプル300 は分取チップ7の先端に設けられフィルタ
ー8に吸い付けられサンプル瓶の外に取り出される。こ
の状態を示したのが、図4(c)である。この時、上皿
天秤4で取り出されたサンプル瓶1の重量を測定し、測
定結果は機能Dに蓄えられ、判断機能Hから機能Dに送
られた先に工程Bで測定した重量との差を取り、該差の
値を機能Dから判断機能Hに送る。誤差の範囲は、判断
機能Hに入力され予め設定される。例えば、前述のよう
に分子量 100の時には秤量許容範囲として、 1.5mg〜3.
0mg が選択される。判断機能Hには、1回で最低採取す
べき値が入力されている。例えば、上記例では、 0.5mg
のように固定の値あるいは秤量許容範囲と同じ 1.5mgの
ごとくである。この値は、人間が任意に設定できる。判
断機能Hに入力された1回で最低採取すべき値以上の量
を採取すると、判断機能Hから次の操作に移るように指
示が出される。この指示に基づき、図4(c)に示すサ
ンプル瓶1の外に取り出された分取チップの先端にサン
プル300 が採取された状態で、真空ポンプ10の能力は最
大にされる。サンプル300 は、別途用意されている分析
用サンプル瓶13に移されるべく工程Eに移行する。な
お、誤差が上記秤量許容範囲を越えている時および予め
設定されている最低採取すべき値未満である場合は、や
り直しの指示がなされる。該指示に基づき、サンプル瓶
1の外に取り出されたサンプル300 は、真空度を保った
ままサンプル瓶1に挿入され、真空を切られ、サンプル
瓶1に戻されサンプル3と合流する。つぎに、真空度を
選択し直す。例えば、分取量が少なかった時には、真空
度を上げ、分取量が多かった時には、真空度を下げると
の指示が予め与えられている。上記秤量許容範囲に入る
か最低採取すべき値を越えるまで、該操作が繰り返され
る。秤量許容範囲に入るか最低採取すべき値を越える
と、判断機能Hから次の操作に移るように指示が出され
る。この指示に基づき、図4(c)に示すサンプル瓶1
の外に取り出された分取チップの先端にサンプル300 が
採取された状態で、真空ポンプ10の能力は最大にされ
る。サンプル300 は、別途用意されている分析用サンプ
ル瓶13に移されるべく工程Eに移行する。
【0013】なお、分取チップ7を拡大した一例を図7
に示す。分取チップ7の材質はポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の高分子製の物で足り、通常、ポリプロピレン
製のものが選択される。これに限定されることはない
が、その大きさは、全長が60mm〜100mm が選択される。
要は、分取チップ7がサンプル瓶1内に挿入されている
とき、ロボット50の付帯する付属品がサンプル瓶1に挿
入されることのない長さであればよい。また、先端の太
さは、 1.0mm〜2.0mm が選択される。要は、分子量の相
違によって最終的に分取されるサンプル量が異なるた
め、1回当たりのサンプル採取量を変えられるようにす
ればよいのである。分子量に応じた分取チップ7の先端
の太さは、真空度、分子量および採取量の関係の予備試
験結果が判断機能Hに予め入力されており、自動的に選
択される。または、人間が入力することもできる。フィ
ルター8の材質は、ポリエステルで足りる。要は、接触
するサンプル300と反応しない材質であればよい。その
孔径は、装着時1μm〜数μmであればよい。要は、サ
ンプル300 がフィルター8を通過しない孔径であればよ
い。
【0014】次に工程Eおよび機能Fについて説明す
る。図5は、工程Eの作業内容を模式的に示す説明図で
あり、上記工程Cから移行したサンプル300 を分析用サ
ンプル瓶13に移す作業内容の説明図である。前記のよう
に、真空度を保つのは、ロボット50に付帯されている図
6に示した真空装置である。工程Eでは、第一に、真空
が最大に保たれたままサンプル300 を分析用サンプル瓶
13の上にセットされ、第二に、上記ロボット50によって
真空が最大に保たれたまま、サンプル300 が分析用サン
プル瓶13に挿入される。最後に、真空がブレークされ、
サンプル300 は分析用サンプル瓶13に移される。図6に
は示されていないが、真空が切られると、フィルターに
付着したサンプルを落とすため、上記ロボットに付帯し
ている分取チップ7を叩く等の振動を与える機能により
振動が与えられ、あるいは、1〜2mmHg程度の圧力が分
取チップ7に加えられる。これらの操作は、単独ではな
く併用されてもよい。以上の操作が終了すると、上皿天
秤40によりサンプル300 が測定される。測定値は機能F
に貯蔵されるとともに判断機能Hに送られる。判断機能
Hでは、実測したサンプル300 の量が、工程Cにおいて
設定された秤量許容範囲、例えば、 1.5mg〜3.0mg に入
っていないと判断すると、機能Fに以下の操作を行わさ
せるとともに、これらのデータを機能Fを通じ判断機能
Hに送るように指示する。すなわち、不足分を補充すべ
くロボット50が工程Cに戻るように指示されるととも
に、不足分の採取すべき範囲が設定し直され、この範囲
内で工程Cの操作がやり直され、再度、工程Eに戻るよ
うに指示される。図5(a)は、真空が最大に保たれた
ままサンプル300 が分析用サンプル瓶13の上にセットさ
れた状態を示す説明図である。図5(b)は、真空が最
大に保たれたままサンプル300 が分析用サンプル瓶13に
挿入された状態を示す説明図である。図5(c)は、真
空が切られサンプル300 が分析用サンプル瓶13に移され
た状態を示す説明図である。
【0015】上述の作業が終了すると、最終工程Gに入
る。該工程では、分析用サンプル瓶13は、別途分析工程
に送られ、残ったサンプル3の入ったサンプル瓶1は、
上皿天秤4で重量を測定された後、工程Aに送り返さ
れ、蓋2を閉められ、別途用意されている保管場所に移
され、そのサンプルの重量を把握しながら管理される。
一方、ロボット50は分取チップ7を取り外し、別途用意
された使用済み分取チップ保管庫に保管するとともに、
新たな分取チップ7を装着する。
【0016】以上の一連の作業が終了するのと同時に、
工程Aに別のサンプル3が入ったサンプル瓶1が送り込
まれ、同様な作業が繰り返され実施される。
【0017】
【実施例】以上のように本発明を説明したが、さらに本
発明を詳細に実施例を用いて説明する。なお、本発明
は、以下に記載の実施例にのみに制限されることがない
のは、いうまでもないことである。 実施例1 図1および図2〜8に基づいて実施した。なお、湿度は
20%に維持され、上皿天秤4および上皿天秤40にはそれ
ぞれ静電気除去装置を付帯し、該装置を稼働させて実施
した。判断機能Hは、市販のIBM社製のパーソナルコ
ンピュータを用いた。判断機能Hには、予めサンプル瓶
の底の型 平底、分子量 100、サンプルの秤量許容範囲
1.5mg〜3.0mg 、1回で最低採取すべき値 0.5mg、減圧
下における圧力 弱 640mmHg等が入力された。サンプル
瓶1は蓋2付きの広口の平底型で、その容量は10mlであ
った。サンプル瓶1にはサンプル3として分子量100 の
針状結晶の化合物が 100mg入っていた。該瓶は、判断機
能Hからの命令で、所定の位置に設置されロボット5に
より蓋2が開けられ、上皿天秤4に載せられ、サンプル
瓶1の重量が測定された。測定結果は、判断機能Hに送
られた。平底型のサンプル瓶1であるため、判断機能の
命令でロボット5はサンプル瓶1を掴み直し、振動台6
に運んだ。振動台6上では、サンプル瓶1が接するよう
に傾けられ、3秒間振動を受けた。3秒後、ロボット5
はサンプル瓶1を掴み直し、上皿天秤4に運ばれ重量が
測定され、測定結果は判断機能Hに送られた。このと
き、サンプル瓶1は上皿天秤4上で傾いたまま設置され
ている。図3には記載していないが、サンプル瓶1を上
皿天秤4上で傾いたまま設置するには、補助台を用いれ
ば足りる。ついで、その長さが74mmでその先端の太さが
2.0mmであり装着時の径が1.0mmで孔径1μmのポリエ
ステル製フィルターを有するポリレチレン製の分取チッ
プ7が先端の付属品に装着したロボット50からサンプル
瓶1に挿入され、該分取チップ7によってサンプル300
が取り出され、サンプル300 は分析用サンプル瓶13に移
された。操作条件と結果を表1に記載する。 実施例2〜8 実施例1の分子量、1回で最低採取すべき値、分取回数
および真空度を種々変え実施した。条件とその結果を表
1に併記する。
【0018】
【表1】
【0019】どの実施例においても所定の秤量許容範囲
に採取することができた。また、表1に示す試験を20
回繰り返し行った。総所要時間は5時間以内であり、分
取チップの移動中のサンプルのこぼれはサンプル平均
で、 0.005mg以下であった。
【0020】実施例9〜12 表1に示した実施例の結晶状態を針状から板状、顆粒
状、粉末状および粉末状でふわふわしたものにそれぞれ
変えて実施した。これらの結果を表2に記載する。
【0021】
【表2】
【0022】どの実施例においても所定の秤量許容範囲
に採取することができた。また、表2に示す試験を40回
繰り返し行った。やはり、総所要時間は5時間以内であ
り、分取チップの移動中のサンプルのこぼれもサンプル
平均で、 0.005mg以下であった。
【0023】実施例13〜21 どの程度のサンプル量がサンプル瓶中にあれば、採取可
能であるかを確認するために、表1に示した実施例のサ
ンプル瓶中のサンプル量を 100mgから30、20、10
mgに変えて実施した。また、サンプル瓶の形状による違
いを見るために、丸底型とV底型の形状を持つサンプル
瓶についても実施した。これらの結果を表3に記載す
る。
【0024】
【表3】
【0025】サンプル瓶の形状にかかわらずサンプル瓶
中のサンプルの量が10mgでも採取が可能であった。すな
わち、秤量許容範囲の上限よりも数mg多ければ、採取で
きることが明らかとなった。
【0026】
【発明の効果】本発明の微量物の自動分取装置および分
取方法によれば、以下に記載の効果を奏する。 (1)いわゆるクロスコンタミネーションを生じること
がなく、分子量毎に設定された所定秤量許容範囲内の量
のサンプルを自動的に採取し、分析用サンプル瓶にサン
プルを供給できる。 (2)また、微量なサンプルが入ったサンプル瓶から必
要な極微量のサンプルを確実に分取できる。また、残り
の微量なサンプルが入ったサンプル瓶を蓋を閉めた状態
で回収、保存できるシステムであるため、管理しやす
い。 (3)分析に供する分析用のサンプル量を必要最小限に
とどめることができる。 (4)分取作業中のサンプルのこぼれがほとんどない。 (5)処理速度は人手による秤量作業と同等かそれ以上
である。 (6)人間が関与するのは、コンピューターのみである
から、特に、毒物、劇物等の新規な化合物を取り扱う場
合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態の一例を示す説
明図である。
【図2】 図2は、工程Aの作業内容を模式的に示した
説明図である。
【図3】 図3は、工程Bの作業内容を模式的に示した
説明図である。
【図4】 図4は、工程Cの作業内容を模式的に示した
説明図である。
【図5】 図5は、工程Eの作業内容を模式的に示した
説明図である。
【図6】 図6は、ロボット50の説明図である。
【図7】 図7は、分取チップ7の拡大した説明図であ
る。
【図8】 図8は、サンプル瓶1の底部(平底)を示し
た説明図である。
【図9】 図9は、サンプル瓶1の底部(丸底)を示し
た説明図である。
【図10】 図10は、サンプル瓶1の底部(V底)を
示した説明図である。
【符号の説明】
1 サンプル瓶 2 蓋 3、300 サンプル 4、400 上皿天秤 5、50 ロボット 6 振動台 7 分取チップ 8 フィルター 9 真空装置 10 真空ポンプ 12 真空用圧力計 13 分析用サンプル瓶 20〜31 ライン V1 三方バルブ V2、V3、V4 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 一郎 千葉県千葉市美浜区打瀬2−6 パティオ ス4番街405号 (72)発明者 木田 実 千葉県市川市北国分4−27−10−302 (72)発明者 石井 康高 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内 (72)発明者 福永 由紀子 茨城県つくば市御幸が丘21 山之内製薬株 式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋の閉まった既知量の微量のサンプルが
    入ったサンプル瓶から極微量のサンプルを秤量して取り
    出し、該サンプルの微量を分析用サンプル瓶に移し、該
    サンプルを分析に供し、一方、残サンプルの入ったサン
    プル瓶の重量を測定し残サンプル量を把握し、蓋を閉め
    た残サンプルの入ったサンプル瓶を保存管理するにあた
    り、 蓋の閉まった既知量の微量のサンプルが入ったサンプル
    瓶の蓋を取る工程と、 蓋の開いたサンプル瓶の重量を測定し、秤量後のサンプ
    ル瓶を振動台に移動し、該移動したサンプル瓶を傾けサ
    ンプル瓶に振動を与える工程と、 フィルター付きの分取チップを取り付ける機能と、前記
    分取チップを傾けられた振動後の前記サンプル瓶に挿入
    する機能と、複数の真空度を維持する機能と、真空度を
    維持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶から微量
    のサンプルを分取する機能とを有するロボットを用い
    て、微量のサンプルを分取する工程と、 分取前後のサンプル瓶の重量の差から分取量を検出し、
    分取量が許容の範囲に入っているか否かを判断し、許容
    の範囲に入っていると判断した後、 真空度を高められた状態を維持しつつ分取チップを前記
    ロボットにより移動させ、該分取チップを別途用意され
    ている既知重量の分析用瓶に挿入し、挿入後真空を切り
    分取チップの先端から微量のサンプルを前記分析用サン
    プル瓶に移す工程と、 移された量が許容範囲であるか否かを判断し、許容範囲
    であると判断後、分取チップを新たな分取チップに交換
    し、一方、前記蓋の開いたサンプル瓶を所定の位置に戻
    し、つぎに、蓋を閉めてから新しいサンプル瓶とに交換
    し、分析用サンプル瓶を分析工程に送り出す工程と、 上記全工程における湿度を管理する機能を有する工程、
    とから構成されることを特徴とする微量物の自動分取方
    法。
  2. 【請求項2】 フィルター付きの分取チップを取り付け
    る機能と、前記分取チップを傾けられた振動後の前記サ
    ンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を維持する機
    能と、真空度を維持しながら分取チップの先端に該サン
    プル瓶から微量のサンプルを分取する機能とを有するロ
    ボットを用いて、微量のサンプルを分取する工程におい
    て、 真空度を維持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶
    から微量のサンプルを分取する機能が、予め設定される
    1回で最低採取すべき値以上で秤量許容範囲の上限値以
    下の量を採取するように維持する真空度を変えながら繰
    り返され、前記維持すべき真空度で前記量のサンプルを
    採取すると、真空度が最大にされたまま該サンプルが分
    析用サンプル瓶に移す工程に送られることを特徴とする
    請求項1に記載の微量物の自動分取方法。
  3. 【請求項3】 分析用サンプル瓶に移された前記サンプ
    ル量が、秤量許容範囲の下限値未満と判断されると、前
    記請求項2に記載の工程に送り返されることを特徴とす
    る請求項1に記載の微量物の自動分取方法。
  4. 【請求項4】 フィルター付きの分取チップを取り付け
    る機能と、前記分取チップを傾けられた振動後の前記サ
    ンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を維持する機
    能と、真空度を維持しながら分取チップの先端に該サン
    プル瓶から微量のサンプルを分取する機能とを有するロ
    ボットが、真空ポンプと真空を切るための三方弁とそれ
    ぞれの真空度を維持するためのバルブとこれらを連結す
    るラインおよび真空用圧力計から構成される真空装置を
    内蔵することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の
    微量物の自動分取方法。
  5. 【請求項5】 既知量の微量のサンプルが入ったサンプ
    ル瓶がV型の底を有する場合に、蓋の開いたサンプル瓶
    の重量を測定し、秤量後のサンプル瓶を振動台に移動
    し、該移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動を与
    える工程を省略することを特徴とする請求項1に記載の
    微量物の自動分取方法。
  6. 【請求項6】 蓋の閉まった既知量の微量のサンプルが
    入ったサンプル瓶から極微量のサンプルを秤量して取り
    出し、該サンプルの微量を分析用サンプル瓶に移し、該
    サンプルを分析に供し、一方、残サンプルの入ったサン
    プル瓶の重量を測定し残サンプル量を把握し、蓋を閉め
    た残サンプルの入ったサンプル瓶を保存管理するにあた
    り、 蓋の閉まった既知量の微量のサンプルが入ったサンプル
    瓶の蓋を取る機能と、蓋の開いたサンプル瓶の重量を測
    定する秤量機能と、秤量後のサンプル瓶を振動台に移動
    し、該移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動を与
    える機能と、 フィルター付きの分取チップを取り付ける機能と、前記
    分取チップを傾けられた振動後の前記サンプル瓶に挿入
    する機能と、複数の真空度を維持する機能と、真空度を
    維持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶から微量
    のサンプルを分取する機能とを有するロボットを用い
    て、微量のサンプルを分取する機能と、 分取前後のサンプル瓶の重量の差から分取量を検出し、
    分取量が許容の範囲に入っているか否かを判断し、許容
    の範囲に入っていると判断した後、 真空度を高められた状態を維持しつつ分取チップを前記
    ロボットにより移動させ、該分取チップを別途用意され
    ている既知重量の分析用瓶に挿入し、挿入後真空を切り
    分取チップの先端から微量のサンプルを前記分析用サン
    プル瓶に移す機能と、 移された量が許容範囲であるか否かを判断し、許容範囲
    であると判断後、分取チップを新たな分取チップに交換
    し、一方、前記蓋の開いたサンプル瓶を所定の位置に戻
    し、つぎに、蓋を閉めてから新しいサンプル瓶とに交換
    し、分析用サンプル瓶を分析工程に送り出す機能、とか
    ら構成されることを特徴とする微量物の自動分取装置。
  7. 【請求項7】 フィルター付きの分取チップを取り付け
    る機能と、前記分取チップを傾けられた振動後の前記サ
    ンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を維持する機
    能と、真空度を維持しながら分取チップの先端に該サン
    プル瓶から微量のサンプルを分取する機能とを有するロ
    ボットを用いて、微量のサンプルを分取する機能に移す
    機能において、 真空度を維持しながら分取チップの先端に該サンプル瓶
    から微量のサンプルを分取する機能が、予め設定される
    1回で最低採取すべき値以上で秤量許容範囲の上限値以
    下の量を採取するように維持する真空度を変えながら繰
    り返され、前記維持すべき真空度で前記量のサンプルを
    採取すると、真空度が最大にされたまま該サンプルが分
    析用サンプル瓶に移す工程に送られる機能を有すること
    を特徴とする請求項6に記載の微量物の自動分取装置。
  8. 【請求項8】 分析用サンプル瓶に移された前記サンプ
    ル量が、秤量許容範囲の下限値未満と判断されると、前
    記請求項7に記載の工程に送り返されることを特徴とす
    る請求項6に記載の微量物の自動分取装置。
  9. 【請求項9】 フィルター付きの分取チップを取り付け
    る機能と、前記分取チップを傾けられた振動後の前記サ
    ンプル瓶に挿入する機能と、複数の真空度を維持する機
    能と、真空度を維持しながら分取チップの先端に該サン
    プル瓶から微量のサンプルを分取する機能とを有するロ
    ボットが、真空ポンプと真空を切るための三方弁とそれ
    ぞれの真空度を維持するためのバルブとこれらを連結す
    るラインおよび真空用圧力計から構成される真空装置を
    内蔵することを特徴とする請求項6、7又は8に記載の
    微量物の自動分取装置。
  10. 【請求項10】 既知量の微量のサンプルが入ったサン
    プル瓶がV型の底を有する場合に、蓋の開いたサンプル
    瓶の重量を測定し、秤量後のサンプル瓶を振動台に移動
    し、該移動したサンプル瓶を傾けサンプル瓶に振動を与
    える工程を省略する機能を有することを特徴とする請求
    項6に記載の微量物の自動分取装置。
JP28038697A 1997-10-14 1997-10-14 微量物の自動分取装置および分取方法 Pending JPH11118810A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009156808A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Horiba Ltd 検体サンプリング装置
JP2010078600A (ja) * 2008-09-19 2010-04-08 F Hoffmann-La Roche Ag 重量体積測定法
JP2011510311A (ja) * 2008-01-25 2011-03-31 ヘルムホルツ・ツェントルム・ミュンヘン・ドイチェス・フォーシュンクスツェントルム・フュア・ゲズントハイト・ウント・ウンベルト・ゲーエムベーハー 微視的な、分離されたサンプルを輸送するための方法および装置、そのような装置を含む微細解剖システム(micro−dissectionsystem)およびナノ吸引手段(nano−suctionmeans)の製造方法

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JP2009156808A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Horiba Ltd 検体サンプリング装置
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US8573073B2 (en) 2008-01-25 2013-11-05 Helmholtz Zentrum Muenchen Deutsches Forschungszentrum Fur Gesundheit Und Umwelt Gmbh Method and device for transferring a microscopic, isolated sample
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