JPH11118346A - 冷蔵室または冷凍室の伸縮自在棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部品を使わずに可動棚が不作為に固定棚内
に収納しないで、かつ可動棚が上下にガタつくことを少
なくして固定棚に支持される伸縮自在棚を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 冷蔵室に設置された伸縮自在棚を伸ばし
た状態で使用する際、可動棚１２のフランジ１４に形成
された戻り防止ストッパー１３と落下防止ストッパー１
５が、同時に固定棚１０に一体成形された係止部１６に
係るように構成し、可動棚１２のガタつきを抑制し、係
止力を強く保つことができ、別部品を使わずに可動棚１
２が不作為に固定棚１０に収納されてしまわない伸縮自
在棚とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵室または冷凍室
の伸縮自在棚に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、冷蔵庫の伸縮自在棚は例えば特開
平８−２９０５４号公報に開示されているものがある。

【０００３】以下、図面を参照しながら上記従来の伸縮
自在棚を説明する。図３は従来の冷蔵庫の伸縮自在棚の
断面図である。

【０００４】図３において、１は回転可能な固定棚、２
は固定棚１に収納可能な可動棚、３は前記可動棚２の底
面に形成された係止部、４は収納可能な可能棚２を案内
するガイド溝の上下のレール、５は前記レール４に一体
的に形成された凸状の第１ストッパー、６は同じく第２
ストッパー、７は同じく第３ストッパー、８は可動棚２
に一体的に形成されたフランジ、９は固定棚１に設置さ
れた回転軸である。

【０００５】以上のように構成された伸縮自在棚につい
て、以下その動作を説明する。冷蔵室に備えた回転可能
な固定棚１と、底面に係止部３を備え固定棚１内に収納
可能な可動棚２を案内するガイド溝の上下のレール４
に、凸状の第１ストッパー５，第２ストッパー６，第３
ストッパー７を一体的に形成する。前記可動棚２を固定
棚１より引き出し前記係止部３をレール４の前記第１ス
トッパー５で係止した場合には、可動棚２の両側に一体
的に形成したフランジ８とレール４の前記第３ストッパ
ー７とが当接して、可動棚２の上下へのガタつきを抑制
し、前記固定棚１内に前記可動棚２を収納し可動棚２の
前記係止部３をレール４の前記第２ストッパー６に係止
した場合には、可動棚２の側部の前記フランジ８とレー
ル４の第３ストッパー７とが当接して、固定棚１が回転
することを防止する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような伸縮自在棚の構造では、収納可能な可動棚２を案
内するガイド溝の上下のレール４に複数のストッパー
５，６，７を作らなければならず、可動棚２を固定棚１
より伸ばした状態で使用する際、可動棚２に形成された
係止部３が第１ストッパー５に係止されるためには、庫
内内箱にレール４を一体成形すると係止力が弱く容易に
係止部３が第１ストッパー５を越える。またこのことは
内箱の成形状態にも左右される。また別部品にするとコ
ストがかかるという欠点があった。

【０００７】そこで、本発明は前記従来の欠点を解消す
るものであり、可動棚を固定棚より伸ばした状態で使用
する際の係止力を強く保ち、内箱の成形状態に関係な
く、また別部品を使わずに可動棚が不作為に容易に固定
棚に収納しきってしまわないようにしたものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、冷蔵室または冷凍室に備えた回動可能な固
定棚と、前記固定棚内に収納可能な可動棚とからなり、
前記可動棚側部のフランジには部分的に下方に突出する
落下防止ストッパーと、同じく部分的に下方に突出する
戻り防止ストッパーとを設け、前記固定棚の前方端部に
は前記落下防止ストッパーと戻り防止ストッパーに同時
に当接して、可動棚の上下のガタつきを少なくして支持
すると共に固定棚より落下したり、固定棚内に不作為で
完全に収納されてしまわないようにした係止部を設けた
ものである。従って、内箱の成形状態には関係なく、ま
た別部品を使うことなく可動棚と固定棚をガタつきなく
伸縮自在とした棚にすることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、冷蔵室または冷凍室に備えた回動可能な固定棚と、
落下防止ストッパーと、戻り防止ストッパーとを備えて
いて、前記固定棚内に収納可能な可動棚とから構成した
ものであり、前記可動棚を固定棚より引き出した時、可
動棚に設けた落下防止ストッパーと、戻り防止ストッパ
ーが固定棚の係止部に同時に当接することにより、可動
棚が上下にガタつくことを少なくし、かつ係止力を強く
保ち内箱の成形状態に関係なく、別部品を使わずに可動
棚が不作為で固定棚内に収納しきってしまわない伸縮自
在棚を作ることができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明による伸縮自在棚の具体的な一
実施例について、図面を参照しながら説明する。

【００１１】図１は本発明の一実施例における冷蔵庫の
伸縮自在棚の要部斜視図、図２は同実施例における冷蔵
庫の伸縮自在棚の斜視図である。

【００１２】図１，図２において、固定棚１０は回転軸
１１により回動自在に冷蔵庫の冷蔵室に装着されてい
る。そして、可動棚１２は図２の白抜き矢印で示すよう
に固定棚１０に伸縮自在に収納される。１３は可動棚１
２の側部に設けたフランジ１４に形成された戻り防止ス
トッパー、１５は同フランジ１４に形成された落下防止
ストッパー、１６は固定棚１０に一体成形され前記戻り
防止ストッパー１３ならびに落下防止ストッパー１５に
係止する係止部である。

【００１３】以上のように構成された伸縮自在棚につい
て、以下その動作を説明する。冷蔵室に設置された伸縮
自在棚を図２に示すように伸ばした状態で使用する際、
可動棚１２に一体的に形成されたフランジ１４に形成さ
れた戻り防止ストッパー１３と、同フランジ１４に形成
された落下防止ストッパー１５が、同時に固定棚１０に
一体成形された係止部１６に係るように構成されたた
め、可動棚１２の上下のガタつきを少なくし、係止力を
強く保つことができ、また可動棚１２を案内するガイド
溝のある上下のレールに従来例のような第１，第２，第
３ストッパーを作る必要がなくなりレールの金型と物の
形状を簡単にすることができる。またレールを庫内内箱
に一体成形したとしても成形状態に関係なく係止力が保
てるため別部品を使わずに可動棚１２が不作為に固定棚
１０内に収納しきってしまわない伸縮自在棚を作ること
ができる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、係止部を
備えた固定棚と、落下防止ストッパーと、戻り防止スト
ッパーとをフランジに備えていて、前記固定棚内に収納
可能な可動棚とから伸縮自在棚を構成することにより、
前記可動棚を固定棚より引き出した時、落下防止ストッ
パーと、戻り防止ストッパーが固定棚の係止部に同時に
当接して、可動棚を支持して上下のガタつきを少なく
し、しかも可動棚が不作為に固定棚内に収納されてしま
わない伸縮自在棚とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における冷蔵庫の伸縮自在棚
の要部斜視図

【図２】同実施例における冷蔵庫の伸縮自在棚の斜視図

【図３】従来の冷蔵庫の伸縮自在棚の断面図

【符号の説明】

１０ 固定棚 １２ 可動棚 １３ 戻り防止ストッパー １４ フランジ １５ 落下防止ストッパー １６ 係止部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷蔵室または冷凍室に備えた回転可能な
   固定棚と、前記固定棚内に収納可能な可動棚とからな
   り、前記可動棚側部のフランジには部分的に下方に突出
   する落下防止ストッパーと、同じく部分的に下方に突出
   する戻り防止ストッパーとを設け、前記固定棚の前方端
   部には前記落下防止ストッパーと戻り防止ストッパーに
   同時に当接して、可動棚の上下のガタつきを少なくして
   支持すると共に固定棚より落下したり、固定棚内に不作
   為で完全に収納されてしまわないようにした係止部を設
   けたことを特徴とする冷蔵室または冷凍室の伸縮自在
   棚。