JPH11118130A - ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法 - Google Patents
ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法Info
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- JPH11118130A JPH11118130A JP29486297A JP29486297A JPH11118130A JP H11118130 A JPH11118130 A JP H11118130A JP 29486297 A JP29486297 A JP 29486297A JP 29486297 A JP29486297 A JP 29486297A JP H11118130 A JPH11118130 A JP H11118130A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】家庭や事業所から出されたポリ塩化ビニル樹脂
を含むごみを、ダイオキシンを生成させることなく焼却
する。 【解決手段】炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸リ
チウムの単一成分の炭酸塩基物中、いずれか一種の炭酸
塩基物を粉状となし、該粉状の炭酸塩基物を水と混合攪
拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含
むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、ある
いは前記いずれか一種の炭酸塩基物を粒状または塊状と
なし、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導入す
る。
を含むごみを、ダイオキシンを生成させることなく焼却
する。 【解決手段】炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸リ
チウムの単一成分の炭酸塩基物中、いずれか一種の炭酸
塩基物を粉状となし、該粉状の炭酸塩基物を水と混合攪
拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含
むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、ある
いは前記いずれか一種の炭酸塩基物を粒状または塊状と
なし、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導入す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に家庭や事業所
から出されたポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを、猛毒物
質であるダイオキシンを生成させることなく焼却するこ
とができるごみの焼却方法に関するものである。
から出されたポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを、猛毒物
質であるダイオキシンを生成させることなく焼却するこ
とができるごみの焼却方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみに含まれるポリ塩化ビニル樹脂
は、ごみの総量の30%程度と非常に多く、ごみ焼却炉
はこれを通常700〜800℃の高温で焼却している
が、この際ごみに含まれている前記ポリ塩化ビニル樹脂
より猛毒物質であるダイオキシン(ポリ塩化ジベンゾダ
イオキシン)を生成する塩化水素ガスが発生する。そし
て、前記塩化水素ガスは消石灰で回収してダイオキシン
の生成を阻止しようとしている。
は、ごみの総量の30%程度と非常に多く、ごみ焼却炉
はこれを通常700〜800℃の高温で焼却している
が、この際ごみに含まれている前記ポリ塩化ビニル樹脂
より猛毒物質であるダイオキシン(ポリ塩化ジベンゾダ
イオキシン)を生成する塩化水素ガスが発生する。そし
て、前記塩化水素ガスは消石灰で回収してダイオキシン
の生成を阻止しようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記塩
化水素ガスを消石灰で回収しても、回収温度は燃焼ガス
の温度が下がった150〜250℃当たりの低温域であ
るため、300〜400℃の高温域で発生するダイオキ
シンは既に発生した後であり、前記従来の回収技術では
塩化水素ガスはダイオキシンの生成後に回収されるの
で、催奇形性と発ガン性のある危険なダイオキシンの生
成を阻止することができないという課題があった。
化水素ガスを消石灰で回収しても、回収温度は燃焼ガス
の温度が下がった150〜250℃当たりの低温域であ
るため、300〜400℃の高温域で発生するダイオキ
シンは既に発生した後であり、前記従来の回収技術では
塩化水素ガスはダイオキシンの生成後に回収されるの
で、催奇形性と発ガン性のある危険なダイオキシンの生
成を阻止することができないという課題があった。
【0004】また、従来の焼却炉は700〜800℃の
高温でごみを焼却しなければならないので、焼却炉の特
別な耐熱工事が必要であると共に、焼却炉の耐用年数が
短いという課題があった。
高温でごみを焼却しなければならないので、焼却炉の特
別な耐熱工事が必要であると共に、焼却炉の耐用年数が
短いという課題があった。
【0005】本発明は、前記従来の課題を解決すべくな
したもので、所定量の単一成分の炭酸塩基物または該単
一成分の炭酸塩基物を3種類混合して得られた複合炭酸
塩基物および水を、ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを従
来より低温で焼却中の焼却炉内に導入して、前記ポリ塩
化ビニル樹脂を含むごみを焼却することによって発生す
る塩化水素ガスの一部を、ダイオキシンに感応する前に
直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着させ
ると共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガス
を前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応によ
り分解することにより無害化して、ダイオキシンの生成
を阻止し、更に前記水を導入することにより酸素の供給
量を多くして、焼却炉の焼却温度を従来より低くするこ
とが可能となり焼却炉の特別な耐熱工事が不要で、且つ
耐用年数を長くすることのできるポリ塩化ビニル樹脂を
含むごみの焼却方法を提供しようとするものである。
したもので、所定量の単一成分の炭酸塩基物または該単
一成分の炭酸塩基物を3種類混合して得られた複合炭酸
塩基物および水を、ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを従
来より低温で焼却中の焼却炉内に導入して、前記ポリ塩
化ビニル樹脂を含むごみを焼却することによって発生す
る塩化水素ガスの一部を、ダイオキシンに感応する前に
直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着させ
ると共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガス
を前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応によ
り分解することにより無害化して、ダイオキシンの生成
を阻止し、更に前記水を導入することにより酸素の供給
量を多くして、焼却炉の焼却温度を従来より低くするこ
とが可能となり焼却炉の特別な耐熱工事が不要で、且つ
耐用年数を長くすることのできるポリ塩化ビニル樹脂を
含むごみの焼却方法を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、炭酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸バリウム、
炭酸マグネシウムおよび炭酸リチウムの単一成分の炭酸
塩基物中、いずれか一種の炭酸塩基物を粉状となし、該
粉状の炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状とし、
これをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉
内に噴散して導入するか、あるいは前記いずれか一種の
炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水とは別に
前記焼却炉内に投入して導入するという手段、炭酸カリ
ウム20〜30重量%、炭酸マグネシウム40〜60重
量%および炭酸リチウム20〜30重量%をそれぞれ混
合して得られた複合炭酸塩基物を粉状となし、該粉状の
複合炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状とし、こ
れをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉内
に噴散して導入するか、あるいは前記複合炭酸塩基物を
粒状または塊状となし、これを水とは別に前記焼却炉内
に投入して導入するという手段、炭酸カルシウム20〜
30重量%、炭酸ナトリウム20〜30重量%および炭
酸リチウム40〜60重量%をそれぞれ混合して得られ
た複合炭酸塩基物を粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基
物を水と混合攪拌してスラリー状とし、これをポリ塩化
ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導
入するか、あるいは前記複合炭酸塩基物を粒状または塊
状となし、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導
入するという手段、炭酸カルシウム20〜30重量%、
炭酸ナトリウム40〜60重量%および炭酸マグネシウ
ム20〜30重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭
酸塩基物を粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と
混合攪拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入する
か、あるいは前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状とな
し、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導入する
という手段、炭酸カルシウム40〜60重量%、炭酸ナ
トリウム20〜30重量%および炭酸バリウム20〜3
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入するという手段、
炭酸バリウム20〜30重量%、炭酸マグネシウム20
〜30重量%および炭酸リチウム40〜60重量%をそ
れぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を粉状となし、
該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状
とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の
焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは前記複合炭酸
塩基物を粒状または塊状となし、これを水とは別に前記
焼却炉内に投入して導入するという手段、のいずれかの
手段を採用することにより、上記課題を解決した。
ム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸バリウム、
炭酸マグネシウムおよび炭酸リチウムの単一成分の炭酸
塩基物中、いずれか一種の炭酸塩基物を粉状となし、該
粉状の炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状とし、
これをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉
内に噴散して導入するか、あるいは前記いずれか一種の
炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水とは別に
前記焼却炉内に投入して導入するという手段、炭酸カリ
ウム20〜30重量%、炭酸マグネシウム40〜60重
量%および炭酸リチウム20〜30重量%をそれぞれ混
合して得られた複合炭酸塩基物を粉状となし、該粉状の
複合炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状とし、こ
れをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉内
に噴散して導入するか、あるいは前記複合炭酸塩基物を
粒状または塊状となし、これを水とは別に前記焼却炉内
に投入して導入するという手段、炭酸カルシウム20〜
30重量%、炭酸ナトリウム20〜30重量%および炭
酸リチウム40〜60重量%をそれぞれ混合して得られ
た複合炭酸塩基物を粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基
物を水と混合攪拌してスラリー状とし、これをポリ塩化
ビニル樹脂を含むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導
入するか、あるいは前記複合炭酸塩基物を粒状または塊
状となし、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導
入するという手段、炭酸カルシウム20〜30重量%、
炭酸ナトリウム40〜60重量%および炭酸マグネシウ
ム20〜30重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭
酸塩基物を粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と
混合攪拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入する
か、あるいは前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状とな
し、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導入する
という手段、炭酸カルシウム40〜60重量%、炭酸ナ
トリウム20〜30重量%および炭酸バリウム20〜3
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入するという手段、
炭酸バリウム20〜30重量%、炭酸マグネシウム20
〜30重量%および炭酸リチウム40〜60重量%をそ
れぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を粉状となし、
該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌してスラリー状
とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の
焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは前記複合炭酸
塩基物を粒状または塊状となし、これを水とは別に前記
焼却炉内に投入して導入するという手段、のいずれかの
手段を採用することにより、上記課題を解決した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、450〜560℃程度
の炉内温度で稼動している焼却炉内にポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを投入して焼却する際、単一成分の炭酸塩
基物または該単一成分の炭酸塩基物を3種類混合して得
られた複合炭酸塩基物および水をそれぞれ所定量焼却炉
内に導入して、前記ごみ中のポリ塩化ビニル樹脂を焼却
することにより発生した塩化水素ガスをダイオキシンに
感応する前に直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基
物に吸着させると共に、前記吸着されなかったその他の
塩化水素ガスも前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の
化学反応により分解して無害化し、ダイオキシンの生成
を阻止するようにしたポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの
焼却方法である。以下本発明方法につき詳細に説明す
る。
の炉内温度で稼動している焼却炉内にポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを投入して焼却する際、単一成分の炭酸塩
基物または該単一成分の炭酸塩基物を3種類混合して得
られた複合炭酸塩基物および水をそれぞれ所定量焼却炉
内に導入して、前記ごみ中のポリ塩化ビニル樹脂を焼却
することにより発生した塩化水素ガスをダイオキシンに
感応する前に直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基
物に吸着させると共に、前記吸着されなかったその他の
塩化水素ガスも前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の
化学反応により分解して無害化し、ダイオキシンの生成
を阻止するようにしたポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの
焼却方法である。以下本発明方法につき詳細に説明す
る。
【0008】一般的には都市ごみ等の焼却炉は700〜
800℃位の高温で都市ごみ等を焼却しているが、ごみ
中にポリ塩化ビニル樹脂が含まれていると塩化水素ガス
が発生する。すなわち、ポリ塩化ビニル樹脂が完全燃焼
すると考えると下式のような反応式となり、
800℃位の高温で都市ごみ等を焼却しているが、ごみ
中にポリ塩化ビニル樹脂が含まれていると塩化水素ガス
が発生する。すなわち、ポリ塩化ビニル樹脂が完全燃焼
すると考えると下式のような反応式となり、
【化1】 100gのポリ塩化ビニル樹脂から58.3gの塩化水
素ガスが発生する。
素ガスが発生する。
【0009】前記理論計算上、多量に発生する塩化水素
ガスを無害化するために、本発明者はポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを投入した焼却炉内に、炭酸塩基物または
該炭酸塩基物を2種類以上混合して得られた複合炭酸塩
基物および水を所定比率で導入することにより、前記ポ
リ塩化ビニル樹脂を含むごみが焼却炉内において完全に
燃焼すると共に、ごみ中のポリ塩化ビニル樹脂から発生
した塩化水素ガスの一部を、ダイオキシンに感応する前
に直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着さ
せると共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガ
スも前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応に
より分解されて無害化され、猛毒のダイオキシンの生成
が阻止されるのではないかと考え、本発明をなした。
ガスを無害化するために、本発明者はポリ塩化ビニル樹
脂を含むごみを投入した焼却炉内に、炭酸塩基物または
該炭酸塩基物を2種類以上混合して得られた複合炭酸塩
基物および水を所定比率で導入することにより、前記ポ
リ塩化ビニル樹脂を含むごみが焼却炉内において完全に
燃焼すると共に、ごみ中のポリ塩化ビニル樹脂から発生
した塩化水素ガスの一部を、ダイオキシンに感応する前
に直ちに前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着さ
せると共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガ
スも前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応に
より分解されて無害化され、猛毒のダイオキシンの生成
が阻止されるのではないかと考え、本発明をなした。
【0010】炭酸塩基物、すなわち炭酸塩基を含む物質
は多く存在するが、本発明に採用することができる炭酸
塩基物は、種々実験の結果、炭酸カリウム(K2 C
O3 )、炭酸カルシウム(CaCO3 )、炭酸ナトリウ
ム(NaCO3 )、炭酸バリウム(BaCO3 )、炭酸
マグネシウム(MgCO3 )および炭酸リチウム(Li
CO3 )の6種類である。そして、前記本発明に採用す
ることができる炭酸塩基物の遠赤外線放射率、表面積お
よび塩化水素に対する分解力を示す分解率について測定
した結果を表1に示す。
は多く存在するが、本発明に採用することができる炭酸
塩基物は、種々実験の結果、炭酸カリウム(K2 C
O3 )、炭酸カルシウム(CaCO3 )、炭酸ナトリウ
ム(NaCO3 )、炭酸バリウム(BaCO3 )、炭酸
マグネシウム(MgCO3 )および炭酸リチウム(Li
CO3 )の6種類である。そして、前記本発明に採用す
ることができる炭酸塩基物の遠赤外線放射率、表面積お
よび塩化水素に対する分解力を示す分解率について測定
した結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】前記表1の測定結果から、いずれの炭酸塩
基物の遠赤外線放射率も最低の炭酸リチウムで79.0
%、最高の炭酸カルシウムで88.3%の放射率を有
し、その他の炭酸塩基物も80.0〜87.5%の範囲
内にあって、いずれも高い放射率を有することが判っ
た。また、前記各炭酸塩基物も1g当たりの表面積は最
低の炭酸バリウムで12.7m2 、最高の炭酸マグネシ
ウムで18.0m2 の表面積を有し、その他の炭酸塩基
物も14.0〜16.0m2 の範囲内にあって、いずれ
も多孔質で表面積が広いことが判った。また更に、塩化
水素に対する分解力を示す分解率は、炭酸バリウムが9
9.6%、炭酸カリウムが99.7%、炭酸ナトリウム
が99.8%、そして炭酸マグネシウムと炭酸リチウム
がそれぞれ99.9%で、前記いずれの炭酸塩基物もほ
ぼ100%の分解率を有することが判った。
基物の遠赤外線放射率も最低の炭酸リチウムで79.0
%、最高の炭酸カルシウムで88.3%の放射率を有
し、その他の炭酸塩基物も80.0〜87.5%の範囲
内にあって、いずれも高い放射率を有することが判っ
た。また、前記各炭酸塩基物も1g当たりの表面積は最
低の炭酸バリウムで12.7m2 、最高の炭酸マグネシ
ウムで18.0m2 の表面積を有し、その他の炭酸塩基
物も14.0〜16.0m2 の範囲内にあって、いずれ
も多孔質で表面積が広いことが判った。また更に、塩化
水素に対する分解力を示す分解率は、炭酸バリウムが9
9.6%、炭酸カリウムが99.7%、炭酸ナトリウム
が99.8%、そして炭酸マグネシウムと炭酸リチウム
がそれぞれ99.9%で、前記いずれの炭酸塩基物もほ
ぼ100%の分解率を有することが判った。
【0013】更に、本発明者は前記表1に示す特性を有
する各炭酸塩基物を3種類所定比率で混合して複合炭酸
塩基物とすれば、単一成分の炭酸塩基物よりも優れた特
性を有する複合炭酸塩基物が得られるのではないかと考
え、種々混合比率を変えて種々テストした結果、遠赤外
線放射率、表面積および分解率において優れた複合炭酸
塩基物を得た。
する各炭酸塩基物を3種類所定比率で混合して複合炭酸
塩基物とすれば、単一成分の炭酸塩基物よりも優れた特
性を有する複合炭酸塩基物が得られるのではないかと考
え、種々混合比率を変えて種々テストした結果、遠赤外
線放射率、表面積および分解率において優れた複合炭酸
塩基物を得た。
【0014】すなわち、好ましくは炭酸カリウム20〜
30重量%、炭酸マグネシウム40〜60重量%および
炭酸リチウム20〜30重量%、特に好ましくは炭酸カ
リウム25重量%、炭酸マグネシウム50重量%および
炭酸リチウム25重量%を混合して複合炭酸塩基物Aを
製造し、また好ましくは炭酸カルシウム20〜30重量
%、炭酸ナトリウム20〜30重量%および炭酸リチウ
ム40〜60重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム2
5重量%、炭酸ナトリウム25重量%および炭酸リチウ
ム50重量%を混合して複合炭酸塩基物Bを製造し、更
に好ましくは炭酸カルシウム20〜30重量%、炭酸ナ
トリウム40〜60重量%および炭酸マグネシウム20
〜30重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム25重量
%、炭酸ナトリウム50重量%および炭酸マグネシウム
25重量%を混合して複合炭酸塩基物Cを製造し、また
更に好ましくは炭酸カルシウム40〜60重量%、炭酸
ナトリウム20〜30重量%および炭酸バリウム20〜
30重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム50重量
%、炭酸ナトリウム25重量%および炭酸バリウム25
重量%を混合して複合炭酸塩基物Dを製造し、そして更
に好ましくは炭酸バリウム20〜30重量%、炭酸マグ
ネシウム20〜30重量%および炭酸リチウム40〜6
0重量%、特に好ましくは炭酸バリウム25重量%、炭
酸マグネシウム25重量%および炭酸リチウム50重量
%を混合して複合炭酸塩基物Eを製造した。
30重量%、炭酸マグネシウム40〜60重量%および
炭酸リチウム20〜30重量%、特に好ましくは炭酸カ
リウム25重量%、炭酸マグネシウム50重量%および
炭酸リチウム25重量%を混合して複合炭酸塩基物Aを
製造し、また好ましくは炭酸カルシウム20〜30重量
%、炭酸ナトリウム20〜30重量%および炭酸リチウ
ム40〜60重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム2
5重量%、炭酸ナトリウム25重量%および炭酸リチウ
ム50重量%を混合して複合炭酸塩基物Bを製造し、更
に好ましくは炭酸カルシウム20〜30重量%、炭酸ナ
トリウム40〜60重量%および炭酸マグネシウム20
〜30重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム25重量
%、炭酸ナトリウム50重量%および炭酸マグネシウム
25重量%を混合して複合炭酸塩基物Cを製造し、また
更に好ましくは炭酸カルシウム40〜60重量%、炭酸
ナトリウム20〜30重量%および炭酸バリウム20〜
30重量%、特に好ましくは炭酸カルシウム50重量
%、炭酸ナトリウム25重量%および炭酸バリウム25
重量%を混合して複合炭酸塩基物Dを製造し、そして更
に好ましくは炭酸バリウム20〜30重量%、炭酸マグ
ネシウム20〜30重量%および炭酸リチウム40〜6
0重量%、特に好ましくは炭酸バリウム25重量%、炭
酸マグネシウム25重量%および炭酸リチウム50重量
%を混合して複合炭酸塩基物Eを製造した。
【0015】そして、前記各単一成分の炭酸塩基物を表
2に示す特に好ましい混合率によって混合して得られた
複合炭酸塩基物A〜Eの遠赤外線放射率、表面積および
塩化水素ガスに対する分解力を示す分解率について測定
した結果を表3に示す。
2に示す特に好ましい混合率によって混合して得られた
複合炭酸塩基物A〜Eの遠赤外線放射率、表面積および
塩化水素ガスに対する分解力を示す分解率について測定
した結果を表3に示す。
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】前記表3の測定結果から、いずれの複合炭
酸塩基物の遠赤外線放射率も最低の複合炭酸塩基物Cで
84.7%、最高の複合炭酸塩基物Dで87.3%の放
射率を有し、その他の複合炭酸塩基物A・B・Eも8
5.5〜86.5%の範囲内にあって、いずれも高い放
射率を有することが判った。また前記各複合炭酸塩基物
も1g当たりの表面積は最低の複合炭酸塩基物Cで1
4.5m2、最高の複合炭酸塩基物Aで16.5m2 の
表面積を有し、その他の複合炭酸塩基物B・D・Eも1
5.0〜15.7m2 の範囲内にあって、いずれも多孔
質で広い表面積を有することが判った。また更に、塩化
水素に対する分解力を示す分解率は、各複合炭酸塩基物
A〜Eともいずれも99.9%で、ほぼ100%の分解
率を有することが判った。
酸塩基物の遠赤外線放射率も最低の複合炭酸塩基物Cで
84.7%、最高の複合炭酸塩基物Dで87.3%の放
射率を有し、その他の複合炭酸塩基物A・B・Eも8
5.5〜86.5%の範囲内にあって、いずれも高い放
射率を有することが判った。また前記各複合炭酸塩基物
も1g当たりの表面積は最低の複合炭酸塩基物Cで1
4.5m2、最高の複合炭酸塩基物Aで16.5m2 の
表面積を有し、その他の複合炭酸塩基物B・D・Eも1
5.0〜15.7m2 の範囲内にあって、いずれも多孔
質で広い表面積を有することが判った。また更に、塩化
水素に対する分解力を示す分解率は、各複合炭酸塩基物
A〜Eともいずれも99.9%で、ほぼ100%の分解
率を有することが判った。
【0019】前記表1に示す単一成分の炭酸塩基物と表
3に示す複合炭酸塩基物とでは、物性的に複合炭酸塩基
物の方がやや優れているが、両者とも前記各測定結果か
ら判断して本発明焼却方法に採用することができる。
3に示す複合炭酸塩基物とでは、物性的に複合炭酸塩基
物の方がやや優れているが、両者とも前記各測定結果か
ら判断して本発明焼却方法に採用することができる。
【0020】本発明焼却方法は、前記特性を有する炭酸
塩基物または複合炭酸塩基物を、炉内温度がごみ焼却の
常温である450〜560℃程度に達したとき水と共
に、あるいは水とは別に、ポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に導入する。前記焼却炉に導入さ
れる水は噴霧状にして噴散することにより該焼却炉内の
火を消火することもなく、また温度を急激に下げること
もなく、水分中に含まれる酸素によって炉内の燃焼効率
を高める。そして、前記水の噴散量は、ごみ1kg当た
り100〜200gを焼却炉内に導入することにより、
化学反応(酸化還元)を起こさせて焼却炉の前記ごみを
物理的に完全に燃焼させることができる。
塩基物または複合炭酸塩基物を、炉内温度がごみ焼却の
常温である450〜560℃程度に達したとき水と共
に、あるいは水とは別に、ポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に導入する。前記焼却炉に導入さ
れる水は噴霧状にして噴散することにより該焼却炉内の
火を消火することもなく、また温度を急激に下げること
もなく、水分中に含まれる酸素によって炉内の燃焼効率
を高める。そして、前記水の噴散量は、ごみ1kg当た
り100〜200gを焼却炉内に導入することにより、
化学反応(酸化還元)を起こさせて焼却炉の前記ごみを
物理的に完全に燃焼させることができる。
【0021】そして更に、ポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却炉で焼却する際に発生する塩化水素ガスを完全
に吸着・分解するために前記炭酸塩基物または複合炭酸
塩基物を前記水と共に、あるいは水とは別に、ごみの焼
却時において、炉内温度がごみ焼却の常温である450
〜560℃程度になったときに所定比率で焼却炉内に導
入する。前記焼却炉内に導入される前記炭酸塩基物また
は複合炭酸塩基物の導入量は、ごみの全体重量に対し
て、特に限定する必要はないが、好ましくは10〜20
重量%とすることが推奨される。
みを焼却炉で焼却する際に発生する塩化水素ガスを完全
に吸着・分解するために前記炭酸塩基物または複合炭酸
塩基物を前記水と共に、あるいは水とは別に、ごみの焼
却時において、炉内温度がごみ焼却の常温である450
〜560℃程度になったときに所定比率で焼却炉内に導
入する。前記焼却炉内に導入される前記炭酸塩基物また
は複合炭酸塩基物の導入量は、ごみの全体重量に対し
て、特に限定する必要はないが、好ましくは10〜20
重量%とすることが推奨される。
【0022】前記焼却炉内に導入される前記炭酸塩基物
または複合炭酸塩基物は、水と共に、あるいは水とは別
に、焼却炉内に導入するが、前記炭酸塩基物または複合
炭酸塩基物が粉状の場合は、該炭酸塩基物または複合炭
酸塩基物と水とを混合攪拌してスラリー状となし、噴霧
器により焼却炉内に霧状に噴散して導入する。そして、
前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物が粒状または塊状
の場合は、水とは別にそのまま焼却炉内に投入して導入
する。
または複合炭酸塩基物は、水と共に、あるいは水とは別
に、焼却炉内に導入するが、前記炭酸塩基物または複合
炭酸塩基物が粉状の場合は、該炭酸塩基物または複合炭
酸塩基物と水とを混合攪拌してスラリー状となし、噴霧
器により焼却炉内に霧状に噴散して導入する。そして、
前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物が粒状または塊状
の場合は、水とは別にそのまま焼却炉内に投入して導入
する。
【0023】前記焼却炉内に水を導入することにより、
該焼却炉内に酸素が供給されるので従来より低温でポリ
塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却が促進されると共に、
前記焼却炉内に導入された炭酸塩基物または複合炭酸塩
基物は遠赤外線放射率が高いので、ごみの焼却時におけ
る燃焼効率に対する作用効果が大きく、ポリ塩化ビニル
樹脂を含むごみの燃焼効率を更に上げて、前記ごみを完
全燃焼させることができる。
該焼却炉内に酸素が供給されるので従来より低温でポリ
塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却が促進されると共に、
前記焼却炉内に導入された炭酸塩基物または複合炭酸塩
基物は遠赤外線放射率が高いので、ごみの焼却時におけ
る燃焼効率に対する作用効果が大きく、ポリ塩化ビニル
樹脂を含むごみの燃焼効率を更に上げて、前記ごみを完
全燃焼させることができる。
【0024】一方、ごみ中のポリ塩化ビニル樹脂を焼却
することによって発生する塩化水素ガスは、多孔質の炭
酸塩基物または複合炭酸塩基物に一部が吸着される。そ
して、前記炭酸塩基物に吸着されなかった残りの塩化水
素ガスは、焼却炉内の前記炭酸塩基物と化学反応して、
下記の反応式により分解され塩化水素ガスの発生がな
い。
することによって発生する塩化水素ガスは、多孔質の炭
酸塩基物または複合炭酸塩基物に一部が吸着される。そ
して、前記炭酸塩基物に吸着されなかった残りの塩化水
素ガスは、焼却炉内の前記炭酸塩基物と化学反応して、
下記の反応式により分解され塩化水素ガスの発生がな
い。
【化2】
【0025】また、前記複合炭酸塩基物に吸着されなか
った残りの塩化水素ガスは、焼却炉内の複合炭酸塩基物
と化学反応して、下記の主反応式により分解され塩化水
素ガスの発生がない。
った残りの塩化水素ガスは、焼却炉内の複合炭酸塩基物
と化学反応して、下記の主反応式により分解され塩化水
素ガスの発生がない。
【化3】
【0026】次に、本発明焼却方法を用いて都市ごみ
(うちポリ塩化ビニル樹脂含有量30%)を焼却してJ
IS K O107 イオンクロマトグラフ法によりH
Clの濃度を測定した結果を表4、表5に示す。なお、
前記HCl濃度は、ごみ処理量、炉内温度、炭酸塩基物
または複合炭酸塩基物および水の導入量を種々変えて測
定したものである。そして、測定点は煙突中心である。
(うちポリ塩化ビニル樹脂含有量30%)を焼却してJ
IS K O107 イオンクロマトグラフ法によりH
Clの濃度を測定した結果を表4、表5に示す。なお、
前記HCl濃度は、ごみ処理量、炉内温度、炭酸塩基物
または複合炭酸塩基物および水の導入量を種々変えて測
定したものである。そして、測定点は煙突中心である。
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】前記各表4、表5の測定結果から、複合炭
酸塩基物を使用した方が単一成分の炭酸塩基物を用いた
場合に比してHCl濃度が低く良好な結果が得られた
が、その差は極めてわずかで、単一成分の炭酸塩基物を
用いてもほぼ同一効果が得られることが立証された。
酸塩基物を使用した方が単一成分の炭酸塩基物を用いた
場合に比してHCl濃度が低く良好な結果が得られた
が、その差は極めてわずかで、単一成分の炭酸塩基物を
用いてもほぼ同一効果が得られることが立証された。
【0030】そして、表6に示すものは従来の方法によ
り都市ごみ(うちポリ塩化ビニル樹脂含有量30%)を
焼却してJIS K O107 イオンクロマトグラフ
法によりHCl濃度を測定した結果を示す表であり、本
発明焼却方法による場合と比較するために示した。すな
わち、表4および表5と表6のHCl濃度を比較する
と、本発明焼却方法による場合は塩化水素ガスはほとん
ど発生せず、従ってダイオキシンの発生もほとんどない
ことが立証された。
り都市ごみ(うちポリ塩化ビニル樹脂含有量30%)を
焼却してJIS K O107 イオンクロマトグラフ
法によりHCl濃度を測定した結果を示す表であり、本
発明焼却方法による場合と比較するために示した。すな
わち、表4および表5と表6のHCl濃度を比較する
と、本発明焼却方法による場合は塩化水素ガスはほとん
ど発生せず、従ってダイオキシンの発生もほとんどない
ことが立証された。
【0031】
【発明の効果】本発明は所定量の単一成分の炭酸塩基物
またはこれらを3種類混合して得られた複合炭酸塩基物
および水を、ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の
焼却炉内に導入して、前記ポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却することによって発生する塩化水素ガスをダイ
オキシンに感応する前に直ちに、該塩化水素ガスの一部
を前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着させると
共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガスを前
記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応により分
解して無害化し、ダイオキシンの生成を阻止することが
できる。
またはこれらを3種類混合して得られた複合炭酸塩基物
および水を、ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみを焼却中の
焼却炉内に導入して、前記ポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却することによって発生する塩化水素ガスをダイ
オキシンに感応する前に直ちに、該塩化水素ガスの一部
を前記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物に吸着させると
共に、前記吸着されなかったその他の塩化水素ガスを前
記炭酸塩基物または複合炭酸塩基物の化学反応により分
解して無害化し、ダイオキシンの生成を阻止することが
できる。
【表6】
Claims (6)
- 【請求項1】炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナト
リウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウムおよび炭酸リ
チウムの単一成分の炭酸塩基物中、いずれか一種の炭酸
塩基物を粉状となし、該粉状の炭酸塩基物を水と混合攪
拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含
むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、ある
いは前記いずれか一種の炭酸塩基物を粒状または塊状と
なし、これを水とは別に前記焼却炉内に投入して導入す
ることを特徴とするポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼
却方法。 - 【請求項2】炭酸カリウム20〜30重量%、炭酸マグ
ネシウム40〜60重量%および炭酸リチウム20〜3
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入することを特徴と
するポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法。 - 【請求項3】炭酸カルシウム20〜30重量%、炭酸ナ
トリウム20〜30重量%および炭酸リチウム40〜6
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入することを特徴と
するポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法。 - 【請求項4】炭酸カルシウム20〜30重量%、炭酸ナ
トリウム40〜60重量%および炭酸マグネシウム20
〜30重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基
物を粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪
拌してスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含
むごみを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、ある
いは前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これ
を水とは別に前記焼却炉内に投入して導入することを特
徴とするポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法。 - 【請求項5】炭酸カルシウム40〜60重量%、炭酸ナ
トリウム20〜30重量%および炭酸バリウム20〜3
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入することを特徴と
するポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法。 - 【請求項6】炭酸バリウム20〜30重量%、炭酸マグ
ネシウム20〜30重量%および炭酸リチウム40〜6
0重量%をそれぞれ混合して得られた複合炭酸塩基物を
粉状となし、該粉状の複合炭酸塩基物を水と混合攪拌し
てスラリー状とし、これをポリ塩化ビニル樹脂を含むご
みを焼却中の焼却炉内に噴散して導入するか、あるいは
前記複合炭酸塩基物を粒状または塊状となし、これを水
とは別に前記焼却炉内に投入して導入することを特徴と
するポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29486297A JPH11118130A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29486297A JPH11118130A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11118130A true JPH11118130A (ja) | 1999-04-30 |
Family
ID=17813225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29486297A Pending JPH11118130A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | ポリ塩化ビニル樹脂を含むごみの焼却方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11118130A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014037956A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-27 | Ebara Environmental Plant Co Ltd | 廃棄物の処理方法及び廃棄物焼却炉 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP29486297A patent/JPH11118130A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014037956A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-27 | Ebara Environmental Plant Co Ltd | 廃棄物の処理方法及び廃棄物焼却炉 |
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