JPH11118113A - 接触燃焼装置 - Google Patents

接触燃焼装置

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JPH11118113A
JPH11118113A JP31256197A JP31256197A JPH11118113A JP H11118113 A JPH11118113 A JP H11118113A JP 31256197 A JP31256197 A JP 31256197A JP 31256197 A JP31256197 A JP 31256197A JP H11118113 A JPH11118113 A JP H11118113A
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JP
Japan
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combustion
contact
metal
temperature
combustor
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JP31256197A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Komobuchi
慶浩 菰淵
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】既設の不完全な焼却炉を安価に、簡単に完全燃
焼炉に転換して無公害焼却炉に改造し、猛毒のダイオキ
シンの発生を防止する事が目的である。 【解決手段】燃焼(酸化)反応を円滑且つ完全に進行さ
せる触媒として、金属又は合金の酸化物及びセラミック
系の触媒とそれを高温度(800‘C)に長時間安定的
に保持できる構造物によって接触燃焼体は構成されてい
る。接触燃焼体の表面温度は作動中常に800’C又は
それ以上の温度で保持できるように電位差式又は抵抗式
温度制御装置によって制御される仕組みになっている。
接触燃焼体を800‘Cに加熱するための装置として電
圧印加装置又は化石燃料の燃焼装置がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】文明の発展に伴い大量に発生する
可燃性のゴミを焼却する必要に迫られている今日である
が不完全燃焼すると、NOx,SOx、HClを始めと
する大気汚染物質はもとより、最近特に注目を浴びてい
る毒性の強い(フグ毒の10―100倍、青酸カリの1
0,000倍)ダイオキシンが大量に発生し人類のみな
らず地球上の全生物に対し極めて重大な悪影響を及ぼし
つつある。本発明の目的はゴミを完全燃焼させる事によ
りこれら公害物質の発生を能う限り抑止して環境破壊を
極力防止するための装置を提供する事にある。即ち触媒
を用いて不完全燃焼ガスを完全燃焼させるためには触媒
が常に一定温度(800’C以上)に保持される事が必
要である。本発明は触媒(接触燃焼体)に電圧を印加し
て発熱させ、極めて短時間に完全燃焼温度(800’
C)に到達させ且つその接触能により極めてスムーズに
燃焼反応を完結させるものである。従って既存の不完全
燃焼型の焼却炉を安価に、しかも比較的容易に完全燃焼
炉に変換できるという産業上極めて有用な装置を提供す
る事にある。最近話題になっている学校や自治体の不完
全な焼却炉を、安価に、簡単に完全焼却炉に転換して無
公害化する事は産業上極めて有意義であるといわねばな
らぬ。
【0002】
【従来の技術】既存の廃棄物用焼却炉の中で比較的低公
害のものは補助燃料を用いて不完全燃焼ガスを2次的に
バーナーで燃焼させるタイプであるが、重油、軽油、灯
油、廃油等を燃やさねばならず、経済性、安全性、構造
性等の点で必ずしもベストとは言い難い。先に本発明者
が提案した特許(特願,平8―359458)によれ
ば、炉内温度が上昇した段階(点火5分後)では殆ど常
に完全燃焼状態を持続するが、点火後の初期段階(5分
以内)では温度が比較的低いために不完全燃焼のガスが
排出されるおそれがあった。上記以外の焼却炉はその大
半が極めて不完全なもので、例えばタイヤーを燃やした
場合黒煙もうもうたる状態であるのが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃焼の初期段階から終
結に至る全行程において一切有害物質を排出しない、文
字通り無公害の完全燃焼型の焼却炉を造る事が課題であ
る。触媒を使った接触燃焼反応は普通の反応に比べ約半
分の温度でよい事が知られているから、完全燃焼させる
ためには触媒を使用するのが最も有効であるといえる。
【0004】
【課題を解決するための手段】燃焼(酸化)反応を円滑
にする触媒は一般に金属及びその酸化物とセラミック系
化合物が知られているが、高温度における耐久性、コス
ト、活性等を考えて実用上貴金属類は除外する事にし
た。(但し使用目的によってはこれを妨げるものではな
い) 煙道の入口付近及び接触燃焼体上に温度センサーを設置
し、周囲温度が800’C以下となる燃焼の初期段階と
末期段階において、接触燃焼体(触媒)に電気を流し接
触燃焼体を常時800’Cに保持する事によって本課題
の解決手段とした。
【0005】
【作用】燃焼の初期段階から末期段階に至る全行程に亘
り不完全燃焼ガスは800’Cに熱せられた触媒上で完
全燃焼してから排出されるため、有害物質の育成は殆ど
完全に防止できた。
【0006】
【実施例1】図2は実施例1で使用した燃焼体の平面図
である。端子5を介して導線1から集電極2(5φのス
テインレス棒)を経て発熱抵抗体となるステインレス金
網3(10―100メッシュ)に電気を流し、800’
C以上に昇温させた。発熱体の表面上に温度センサー
(A。C熱電対)6を設置し、リレーにより発熱面3の
温度を常時800’Cに保持した。尚絶縁碍子4により
導線1と炉本体との電気的接触を絶つようにした。燃焼
テストの結果は燃焼の全行程において煙は色も臭いもな
く極めて満足すべきものであった。尚金網材料としては
金属(ニッケル、クロム、白金、銀、パラジウム、鉄、
コバルト、モリブデン、タングステン、等)又は合金
(ステンレス、カンタル、ニクロム等)線を使用した。
【実施例2】図3は本例に示す接触燃焼体の平面図であ
る。端子5を介して導線1から集電極2(6φのステン
レス棒)を経てステンレス製多孔板3(2t,5φの孔
を多数開孔したもの)電流を流し温度センサー6及びリ
レーにより多孔板3(接触燃焼板)の表面温度を常時8
00’Cに保持した。燃焼テストの結果は極めて良好で
あり、有害物質の発生は殆ど認められなかった。尚多孔
板材料としては金属又は合金(前項に同じ)が使用出来
る。
【実施例3】図4aは本例に使用した接触燃焼体の平面
図である。金属又は合金線3をセラミック製の絶縁基板
4に開けた孔に表裏互い違いに通し、これに電気を流し
て発熱させるようにした接触燃焼体であり図4bはセラ
ミック製多孔板に金属又は合金線を巻き付けて燃焼体を
構成したものである。何れも、テスト結果は良好であっ
た。
【実施例4】図5は本例において使用した接触燃焼体の
斜視図である。接触燃焼体は金属又は合金製の多孔板を
用いて作った円筒又は角筒体3であり、邪魔板7により
ガス流を撹乱して酸化反応を円滑ならしめるように工夫
したものである。良好なテスト結果が得られた。
【実施例5】図6は本例において使用した接触燃焼体の
平面図であり、実施例2の多孔板3の代りにスリット
(1―10w)を多数配列した金属又は合金製の燃焼体
を示したものである。テスト結果は実施例2と同程度で
あった。
【実施例6】図7は金属又は合金の代りに黒鉛又は銀の
粉末とセラミックス(シリカ、アルミナ、マグネシヤ、
チタニヤ,ジルコニヤ等)粉末とを混合し珪酸ソーダを
粘結剤として加圧成型後、800’C以上の温度で焼結
した多孔板を接触燃焼体3としたものの平面図である。
ガス透過用の孔だけではなく基材自体がポーラスである
ために燃焼テスト結果は金属又は合金製の燃焼体よりも
遥かに良好であった。
【実施例7】図8は本例において使用した燃焼体の渦巻
き状発熱抵抗体部分の平面図であり、図9は螺旋状発熱
抵抗体の立面図である。燃焼テスト結果は良好であっ
た。
【実施例8】図10は本例において使用した燃焼体の断
面図である。セラミック(シリカ、アルミナ、石英ガラ
ス等)製絶縁碍子管の内部に金属又は合金製のコイルを
通し管端より管外に取り出し、管の外側にコイル状に巻
いたものを燃焼体3としたものである。テスト結果は満
足すべきものであった。
【実施例9】図11は前記各項において使用した燃焼体
を多段又は多重に使用した場合の接触燃焼体の配置図で
ある。前各項に述べた接触燃焼体は何れも極めて優秀な
完全燃焼装置であるが、ダイオキシンは600’C以下
特に300’C付近の温度で再生するおそれがあるの
で、何れの場合も煙突出口付近に必ず1ヶを併設する事
が望ましい。燃焼テストでは1と3、或は1と4の2段
式接触方式がベストであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】発熱体の基材1の両端2と3に電圧を印加す
る。
【図2】金属又は合金網3を発熱体にした接触燃焼体
【図3】金属製多孔板3を発熱体にした接触燃焼体
【図4】a;セラミック多孔板に金属線3を表裏交互に
貫通させた発熱体型接触燃焼体 b;セラミック多孔板に金属線3を巻き付けた発熱体型
接触燃焼体
【図5】金属多孔円筒3を発熱体とした接触燃焼体
【図6】金属多溝板を発熱体とした接触燃焼体
【図7】黒鉛又は銀を伝導体とするセラミック多孔性焼
結板3を発熱体とした接触燃焼体
【図8】金属線3を渦巻状に巻いて、渦巻き状の溝があ
るセラミック多孔板の溝の中に内設させた接触燃焼体
【図9】セラミック多孔体(円錐形)に金属線3を巻い
た接触燃焼体
【図10】セラミック管(多孔管でもよい)の内外に金
属線3をコイル状に巻いた接触燃焼体
【図11】燃焼炉、煙道、煙突の中の接触燃焼体の設置
位置 1煙道入口 2煙道内部 3煙突入口 4
煙突出口
【符号の説明】
1 導線 2 集電極 3 発熱低抗体 4 絶縁碍子 5 端子 6 熱電対 7 邪魔板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 接触燃焼装置
【特許請求の範囲】
【請求項 1】金属又は合金及びその酸化物成はセラミ
ック系の触媒を基材とする網状又は多孔板状或は円筒状
の基材を電気又は化石燃料により、800‘C以上に保
持できるようにした接触燃焼体3を煙道入口、煙道内或
は煙突入口又は出口付近に設置する事により、廃棄物を
完全燃焼させて有害物質の発生を防止するように工夫し
た装置であり、この接触燃焼体3を1ヶ又は2ヶ以上を
多段又は多重にして煙道入口及び煙道内と煙突入口又は
出口付近に設置して燃焼をより完全にした廃棄物焼却炉
用接触燃焼装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】文明の発展に伴い大量に発生する
可燃性のゴミを焼却する必要に迫られている今日である
が不完全燃焼すると、NOx,SOx、HClを始めと
する大気汚染物質はもとより、最近特に注目を浴びてい
る猛毒の(フグ毒の100倍、青酸カリの10,000
倍)ダイオキシンが大量に発生し、人類のみならず地球
上の全ての生物に極めて重大な影響を及ぼしつつある。
本発明の目的はゴミを完全燃焼させる事によりこれらの
有害物質の発生を能う限り抑止して環境破壊を極力防止
するための装置を提供する事にある。即ち触媒を用いて
不完全燃焼ガスを完全燃焼させるためには触媒が常に一
定温度(800‘C以上)に保持される事が必要であ
る。本発明は触媒(接触燃焼体)に電圧を印加するか、
ガス、石油等の化石燃料を燃やして、極めて短時間に完
全燃焼温度(800’C)に到達させ、その接触能によ
り極めてスムースに燃焼反応を完結させるものである。
従って既存の不完全燃焼型の焼却炉を安価に、しかも比
較的容易に完全燃焼炉に変換できるという利点があるの
で産業上極めて有用な装置を提供する事にある。最近話
題になっている学校や小規模自治体の不完全な焼却炉
を、安価に、簡単に完全燃焼炉に転換して無公害化する
事は極めて有意義であるといわねばならぬ。
【0002】
【従来の技術】既存の廃棄物焼却炉の中で比較的低公害
のものは補助燃料を用いて不完全燃焼ガスを2次的にバ
ーナーで燃焼させるタイプであるが、重油、軽油、灯
油、廃油、ガス等を燃やさねばならず、経済性、安全
性、構造性等の点で必ずしもベストとは言い難い。先に
本発明者が提案した特許(特願−平8−359458)
によれば、炉内温度が上昇した段階(点火5分後)では
殆ど常に完全燃焼状態を持続するが、点火後の初期段階
(5分以内)とゴミの量が減少した末期段階では温度が
比較的低いために不完全燃焼ガスが排出されるおそれが
あった。上記以外の焼却炉はその大半が極めて不完全な
もので、例えばタイヤーを燃やした場合は黒煙もうもう
たるありさまが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃焼の初期段階から終
結に至る全行程において一切有害物質を排出しない、文
字通り無公害の勧善燃焼型の焼却炉を作る事が課題であ
る。触媒を使った接触燃焼反応は普通の反応に比べ焼く
半分の温度でよい事が知られているから、完全燃焼させ
るためには触媒を使用するのが最も有効であるといえ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】燃焼(酸化)反応を円滑
にする触媒は一般に金属及びその酸化物とセラミック系
化合物が知られているが、高温度における耐久性、コス
ト、活性等を考えて実用上貴金属類は除外する事にし
た。(但し使用目的によってはこれを妨げるものではな
い)。煙道の入口付近及び接触燃焼体上に温度センサー
を設置し、周囲温度が800‘C以下となる燃焼の初期
段階と末期段階において接触燃焼体(触媒)に電圧を印
加したり、化石燃料を燃やして常時800’Cに保持す
る事により本課題の解決手段とした。
【0005】
【作用】燃焼の初期段階から末期段階に至る全行程に亘
り不完全燃焼ガスは800‘Cに熱せられた触媒上で完
全燃焼してから排出されるため、有害物質の生成は殆ど
完全に防止する事ができた。
【0006】
【実施例1】図2は本例で使用した燃焼体の平面図であ
る。端子5を介して導線1から羞電極2(5φのすテン
レス棒)を経て発熱抵抗体となるステンレス金網3(1
0−100メッシュ)に電流を流し、800‘C以上に
昇温させた。発熱体の表面上に温度センサー[A・C熱
電対]6を設置し、リレーにより発熱体3の温度を常時
800’Cに保持した。尚絶縁碍子4により導線1と炉
本体との電気的接触を絶つようにした。燃焼テストの結
果は燃焼の全行程において煙は色も臭いもなく極めて満
足すべきものであった。尚金網の材料としてはニッケ
ル、クロム、コバルト、モリブデン、タングステン、
鉄、銀、白金、パラジユーム等の金属又はステンレス、
カンタル、ニクロム等の合金線を使用した。 {実施例2}図3は本例に示す接触燃焼体の平面図であ
る。端子5を介して導線1から羞電極2(6φのステン
レス棒)を経てステンレス製多孔板3(2t、5φの
孔)に電流をながし温度センサー6及びリレーにより多
孔板3(接触燃焼板)の表面温度を常時800‘Cに保
持した。燃焼テストの結果は極めて良好であり、有害物
質の発生は殆ど認められなかった。尚多孔板材料として
は金属又は合金ガ使用できる。
【実施例3】図4aは本例に使用した接触燃焼体の平面
図である。金属又は合金線3をセラミック製の絶縁基盤
4に開けた孔に表裏互い違いに通し、これに電気を流し
て発熱させるようにした接触燃焼体であり、図4bはセ
ラミック製多孔板に金属又は合金線を巻き付けて燃焼体
を構成したものである。何れもテスト結果は良好であっ
た。
【実施例4】図5は本例において使用した接触燃焼体の
斜視図である。接触燃焼体3は金属又は合金製の多孔板
を用いて作った円筒又は角筒体であり、邪魔板7により
ガス流を撹乱して酸化反応を円滑ならしめるように工夫
したものである。良好な結果が得られた。
【実施例5】図6は本例において使用した接触燃焼体の
平面図であり、実施例2の多孔板3の代りにスリットを
多数配列した金属又は合金製の燃焼体をホしたものであ
る。テスト結果は実施例2と同程度であった。
【実施例6】図7は金属又は合金の代りに黒鉛又は銀の
粉末とセラミックス(シリカ、アルミナ、マグネシヤ,
チタニヤ、ジルコニヤ等)の粉末とを混合し珪酸ソーダ
を粘決結剤として加圧成型後,800‘C以上の温度で
焼結した多孔板を接触燃焼体3としたものの平面図であ
る。ガス透過用の孔だけではなく基材自体がポーラスで
あるために燃焼テスト結果は金属又は合金製の燃焼体よ
りも遥かに良好であった。
【実施例7】図8は本例において使用した燃焼体の渦巻
き状発熱抵杭体の平面図であり、図9は螺旋状発熱抵杭
体の立面図である。燃焼テスト結果は良好であった。
【実施例8】図10は本例において使用した燃焼体の断
面図である。セラミック(シリカ、アルミナ、石英ガラ
ス等)製絶縁碍子管の内部に金属又は合金線のコイルを
通し管端から管外に取り出し、管の外側にコイル状に巻
いたものを燃焼体3としたものである。管は多孔管でも
よい。テスト結果は満足すべきものであった。
【実施例9】図11は前記各項において使用した燃焼体
を多段又は多重に使用した場合の接触燃焼体の配置図で
ある。前各項に述べた接触燃焼体は何れも極めて優秀な
完全燃焼装置であるが、ダイオキシンは600‘C以下
特に300’C付近の温度で再生するおそれがあるの
で、何れの場合も煙突出口付近に必ず1ヶを併設する事
が望ましい。燃焼テストでは1と3、または1と4の2
段式接触方式がベストであった。
【実施例10】前各項の実施例では殆ど電気を流す方法
であるが、化石燃料により接触燃焼体3を800‘Cに
保持しても全く同じ結果が得られた。本例は灯油を燃や
して燃焼体3(図2−図10)を800’Cに加熱した
場合であり、テスト結果は極めて良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図 1】接触燃焼体の概念図である。
【図 2】金属又は合金製の金網を発熱体3とした接触
燃焼体。
【図 3】金属製の多孔板を発熱体3とした接触燃焼
体。
【図 4】a;セラミック多孔板に金属線3を表裏交互
に貫通させた発熱体型接触燃焼体。 b;セラミック多孔板に金属線3を巻き付けた発熱体型
接触燃焼たい。
【図 5】金属多孔円筒3を発熱体とした接触燃焼体。
【図 6】金属多溝板3を発熱体とした接触燃焼体。
【図 7】黒鉛又は銀を伝動導体とするセラミック多孔
性焼結板3を発熱体とし。た接触燃焼体。
【図 8】金属線3を渦巻状にセラミック多孔板に巻い
た接触燃焼体。
【図 9】セラミック多孔体(円錐型)に金属線3を巻
いた接触燃焼体。
【図10】セラミック管の内外に金属線3をコイル状に
巻いた接触燃焼体。
【図11】燃焼炉、煙道、煙突の中の接触燃焼体の設置
位置。 1煙道入口 2煙道内部 3煙突入口 4煙突出口
【符号の説明】 1 導線 2 羞電極 3 発熱抵抗体 4 絶縁碍子 5 端子 6 熱電対 7 邪魔板
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 接触燃焼装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】文明の発展に伴い大量に発生する
可燃性のゴミを焼却する必要に迫られている今日である
が不完全燃焼すると、NOx、SOx、HClを始めと
する大気汚染物質はもとより、最近特に注目を浴びてい
る猛毒の(フグ毒の100倍、青酸カリの10,000
倍)ダイオキシンが大量に発生し、人類のみならず地球
上の全ての生物に極めて重大な影響を及ぼしつつある。
本発明の目的はゴミを完全燃焼させる事によりこれらの
有害物質の発生を能う限り抑止して環境破壊を極力防止
するための装置を提供する事にある。即ち触媒を用いて
不完全燃焼ガスを完全燃焼させるためには触媒が常に一
定温度(800‘C以上)に保持される事が必要であ
る。本発明は触媒(接触燃焼体)に電圧を印加するか、
ガス、石油等の化石燃料を燃やして、極めて短時間に完
全燃焼温度(800’C)に到達させ、その接触能によ
り極めてスムースに燃焼反応を完結させるものである。
従って既存の不完全燃焼型の焼却炉を安価に、しかも比
較的容易に完全燃焼炉に変換できるという利点があるの
で産業上極めて有用な装置を提供する事にある。最近話
題になっている学校や小規模自治体の不完全な焼却炉
を、安価に、簡単に完全燃焼炉に転換して無公害化する
事は極めて有意義であるといわねばならぬ。
【0002】
【従来の技術】既存の廃棄物焼却炉の中で比較的低公害
のものは補助燃料を用いて不完全燃焼ガスを2次的にバ
ーナーで燃焼させるタイプであるが、重油、軽油、灯
油、廃油、ガス等を燃やさねばならず、経済性、安全
性、構造性等の点で必ずしもベストとは言い難い。先に
本発明者が提案した特許(特願―平8−359458)
によれば、炉内温度が上昇した段階(点火5分後)では
殆ど常に完全燃焼状態を持続するが、点火後の初期段階
(5分以内)とゴミの量が減少した末期段階では温度が
比較的低いために不完全燃焼ガスが排出されるおそれが
あった。上記以外の焼却炉はその大半が極めて不完全な
もので、例えばタイヤーを燃やした場合は黒煙もうもう
たるありさまが一般である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】燃焼の初期段階から終
結に至る全行程において一切有害物質を排出しない、文
字通り無公害の完全燃焼型の焼却炉を作る事が課題であ
る。触媒を使った接触燃焼反応は普通の反応に比べ約半
分の温度でよい事が知られているから、完全燃焼させる
ためには触媒を使用するのが最も有効であるといえる。
【0004】
【課題を解決するための手段】燃焼(酸化)反応を円滑
にする触媒は一般に金属及びその酸化物とセラミック系
化合物が知られているが、高温度における耐久性、コス
ト、活性等を考えて実用上貴金属類は除外する事にし
た。(但し使用目的によってはこれを妨げるものではな
い)。煙道の入口付近及び接触燃焼体上に温度センサー
を設置し、周囲温度が800‘C以下となる燃焼の初期
段階と末期段階において接触燃焼体(触媒)に電圧を印
加したり、化石燃料を燃やして常時800’Cに保持す
る事により本課題の解決手段とした。
【0005】
【作用】燃焼の初期段階から末期段階に至る全行程に亘
り不完全燃焼ガスは800‘Cに熱せられた触媒上で完
全燃焼してから排出させるため、有害物質の生成は殆ど
完全に防止する事ができた。
【0006】
【実施例1】図2は本例で使用した燃焼体の平面図であ
る。端子5を介して導線1から集電極2(5φのすテン
レス棒)を経て発熱抵抗体となるステンレス金網3(1
0―100メッシュ)に電流を流し、800‘C以上に
昇温させた。発熱体の表面上に温度センサー(A・C熱
電対)6を設置し、リレーにより発熱体3の温度を常時
800’Cに保持した。尚絶縁碍子4により導線1と炉
本体との電気的接触を絶つようにした。燃焼テストの結
果は燃焼の全行程において煙は色も臭いもなく極めて満
足すべきものであった。尚金網の材料としてはニッケ
ル、クロム、コバルト、モリブデン、タングステン、
鉄、銀、白金、パラジユーム等の金属又はステンレス、
カンタル、ニクロム等の合金線を使用した。 {実施例2}図3は本例に示す接触燃焼体の平面図であ
る。端子5を介して導線1から集電極2(6φのステン
レス棒)を経てステンレス製多孔板3(2t、5φの
孔)に電流をながし温度センサー6及びリレーにより多
孔板3(接触燃焼板)の表面温度を常時800‘Cに保
持した。燃焼テストの結果は極めて良好であり、有害物
質の発生は殆ど認められなかった。尚多孔板材料として
は金属又は合金ガ使用できる。
【実施例3】図4aは本例に使用した接触燃焼体の平面
図である。金属又は合金線3をセラミック製の絶縁基板
4に開けた孔に表裏互い違いに通し、これに電気を流し
て発熱させるようにした接触燃焼体であり、図4bはセ
ラミック製多孔板に金属又は合金線を巻き付けて燃焼体
を構成したものである。何れもテスト結果は良好であっ
た。
【実施例4】図5は本例において使用した接触燃焼体の
斜視図である。接触燃焼体3は金属又は合金製の多孔板
を用いて作った円筒又は角筒体であり、邪魔板7により
ガス流を撹乱して酸化反応を円滑ならしめるように工夫
したものである。良好な結果が得られた。
【実施例5】図6は本例において使用した接触燃焼体の
平面図であり、実施例2の多孔板3の代りにスリットを
多数配列した金属又は合金製の燃焼体を示したものであ
る。テスト結果は実施例2と同程度であった。
【実施例6】図7は金属又は合金の代りに黒鉛又は銀の
粉末とセラミックス(シリカ、アルミナ、マグネシヤ,
チタニヤ、ジルコニヤ等)の粉末とを混合し珪酸ソーダ
を粘結剤として加圧成型後、800‘C以上の温度で焼
結した多孔板を接触燃焼体3としたものの平面図であ
る。ガス透過用の孔だけではなく基材自体がポーラスで
あるために燃焼テスト結果は金属又は合金製の燃焼体よ
りも遥かに良好であった。
【実施例7】図8は本例において使用した燃焼体の渦巻
き状発熱抵抗体の平面図であり、図9は螺旋状発熱抵抗
体の立面図である。燃焼テスト結果は良好であった。
【実施例8】図10は本例において使用した燃焼体の断
面図である。セラミック(シリカ、アルミナ、石英ガラ
ス等)製絶縁碍子管の内部に金属又は合金線のコイルを
通し管端から管外に取り出し、管の外側にコイル状に巻
いたものを燃焼体3としたものである。管は多孔管でも
よい。テスト結果は満足すべきものであった。
【実施例9】図11は前記各項において使用した燃焼体
を多段又は多重に使用した場合の接触燃焼体の配置図で
ある。前各項に述べた接触燃焼体は何れも極めて優秀な
完全燃焼装置であるが、ダイオキシンは600‘C以下
特に300’C付近の温度で再生するおそれがあるの
で、何れの場合も煙突出口付近に必ず1ヶを併設する事
が望ましい。燃焼テストでは1と3、または1と4の2
段式接触方式がベストであった。
【実施例10】前各項の実施例では殆ど電気を流す方法
であるが、化石燃料により接触燃焼体3を800‘Cに
保持しても全く同じ結果が得られた。本例は灯油を燃や
して燃焼体3(図2―図10)を800’Cに加熱した
場合であり、テスト結果は極めて良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】接触燃焼体の概念図である。
【図2】金属又は合金製の金網を発熱体3とした接触燃
焼体。
【図3】金属製の多孔板を発熱体3とした接触燃焼体。
【図4】a:セラミック多孔板に金属線3を表裏交互に
貫通させた発熱体型接触燃焼体。 b;セラミック多孔板に金属線3を巻き付けた発熱体型
接触燃焼体。
【図5】金属多孔円筒3を発熱体とした接触燃焼体。
【図6】金属多溝板3を発熱体とした接触燃焼体。
【図7】黒鉛又は銀を伝導体とするセラミック多孔性焼
結板3を発熱体とした接触燃焼体。
【図8】金属線3を渦巻状にセラミック多孔板に巻いた
接触燃焼体。
【図9】セラミック多孔体(円錐型)に金属線3を巻い
た接触燃焼体。
【図10】セラミック管の内外に金属線3をコイル状に
巻いた接触燃焼体。
【図11】燃焼炉、煙道、煙突の中の接触燃焼体の設置
位置。 1煙道入口 2煙道内部 3煙突入口 4煙突出口
【符号の説明】 1 導線 2 集電極 3 発熱抵抗体 4 絶縁碍子 5 端子 6 熱電対 7 邪魔板
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図10】
【図4a】
【図4b】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図11】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属(合金を含む)及び金属酸化物又はセ
    ラミック系の触媒を基材とする網状又は多孔板状又は円
    筒状の基材1の両端2及び3の間に電圧を印加し、この
    基材温度を800’c以上に保持できるようにした接触
    燃焼板(又は円筒)を煙道入口付近又は煙道内又は煙突
    入口付近に設置する事により、廃棄物を完全燃焼させ有
    害物質の発生を限りなくゼロに近付けるように工夫した
    装置。以上の如き接触燃焼装置(多孔板又は網又は多孔
    円筒)1ヶ又は2ヶ以上を多段又は多重にして、煙道付
    近又は煙道内又は煙突入口又は出口付近に設置して燃焼
    を完全ならしめるための接触燃焼装置。
JP31256197A 1997-10-09 1997-10-09 接触燃焼装置 Pending JPH11118113A (ja)

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