JPH11117631A - 剛性スペーサーおよびこれを用いた複層ガラス並びにその製造法 - Google Patents

剛性スペーサーおよびこれを用いた複層ガラス並びにその製造法

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JPH11117631A
JPH11117631A JP9276729A JP27672997A JPH11117631A JP H11117631 A JPH11117631 A JP H11117631A JP 9276729 A JP9276729 A JP 9276729A JP 27672997 A JP27672997 A JP 27672997A JP H11117631 A JPH11117631 A JP H11117631A
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glass
double
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rigid
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JP9276729A
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Masayuki Tachikawa
昌幸 立川
Yoshihiko Senda
好彦 千田
Yoshio Asai
祥生 浅井
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウォームエッジタイプの複層ガラス、およびそ
の製造法に関する。 【解決手段】対向する2枚のガラス板の周端縁領域に熱
可塑性樹脂スペーサーを設け、さらにその外周にシール
層を設けた複層ガラスにおいて、2枚のガラス板間に間
隔保持機能を有し、前記熱可塑性樹脂スペーサー、およ
び/またはシール層に埋め込み、埋込んだ剛性スペーサ
ーの長さが熱可塑性樹脂スペーサー、あるいはシール層
を貫通しない深さであり、かつ熱可塑性樹脂スペーサー
の機能を維持できるようにし、該複層ガラスの熱可塑性
樹脂スペーサー、および/またはシール層のコーナー部
および/または辺中央域に前記剛性スペーサーを複数個
埋込配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウォームエッジタイ
プの複層ガラス、およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、採光や、デザイン的効果を目
的として建物等の外装材にガラス板が多く用いられてき
たが、特に近年では省エネルギー効果を目的として、複
層ガラスの使用が増加する傾向にある。
【0003】建物等の窓やトップライト等の開口部に用
いる複層ガラスは、通常2枚のガラス板を対向させ各々
の端縁部間に沿って配設された乾燥剤入りのアルミのス
ペーサーにて所定の間隔に保持すると共に該スペーサー
とガラスとの当接面を接着材で接着(一次シール)さ
せ、さらにその周囲を弾力性のシーリング材で気密に封
止(二次シール)して、2枚のガラス板間の空気を乾燥
状態に保つようにしたものが一般的であり良く知られて
いる。
【0004】これらアルミのスペーサーを使用したもの
はガラスサイズに合わせてスペーサーの切断、加工、組
立及びガラスへの接着等の作業が必要であるばかりでな
く、スペーサーの材料であるアルミの熱伝導率が高いた
めに、該スペーサーを用いた複層ガラスは周辺部のアル
ミのスペーサーの周辺の断熱性能が他の部分よりやや劣
るという問題点があり、作業工程の簡素化とコストダウ
ン、および周辺部の断熱性能の向上のため、アルミ等の
金属スペーサーを使わない通称ウォームエッジ複層ガラ
スと呼ばれている樹脂スペーサーによる複層ガラスの製
造が近年試みられている。
【0005】例えば、特開平8−91879号公報に
は、複数枚のガラス板の周辺部に、可撓性でかつ自己粘
着性を有し乾燥剤を分散混入したゴム質スペーサーを配
し、これらガラス間に中空層を設けて組み立てた複層ガ
ラスにおいて、該スペーサーの前記中空層に接する表面
の一部もしくは全部に、乾燥剤を担持した不織布または
織布を付着した複層ガラスが開示されている。
【0006】また、特開平8−143440号公報に
は、少なくとも2枚のガラス板を中空層が形成されるよ
うにその周縁部にスペーサを介して所定の間隔で対向さ
せてなる複層ガラスであって、前記スペーサは、中空層
側から吸湿材料を含有する熱可塑性樹脂材料からなる内
側層、フイルムからなる中間層および熱可塑性樹脂材料
からなる外側層をこの順に積層した構造を有するもので
ある複層ガラスが開示されている。
【0007】さらに、特開平7−223848号公報に
は、少なくとも2枚のガラス板がその周縁部にスペーサ
を介在して中間層が形成されるように隔置され、周縁部
がシールされてなる複層ガラスにおいて、前記スペーサ
は、少なくとも低透湿層と乾燥剤を有する透湿性樹脂材
料層と周縁部をシールする接着層とからなっていて、前
記低透質層は透湿性樹脂材料層と複層ガラスの外周より
外側の外部空気との間に介在されており、前記透湿性樹
脂材料層の少なくとも一部は中間層に連通している複層
ガラスが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−91879
号、特開平8−143440号、特開平7−22384
8号のものは、いずれもアルミのスペーサーを用いない
ため、アルミのスペーサーの組立が不要という長所はあ
るが、樹脂スペーサーにアルミのような剛性が無いた
め、樹脂スペーサーが硬化するまでに変形が起こりやす
く、養生期間中は平積みができず、また縦置きをする場
合でも枚数の増加により変形が発生するという問題点が
あった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点、
つまり熱可塑性樹脂スペーサーが接着硬化するまでの変
形を防止でき、養生期間中でも複数枚の複層ガラスの平
積みを可能とし、複層ガラスの持つ断熱性能、透視性を
損なわず、また複層ガラスの生産工程の簡略化およびコ
ストダウンを目的として、対向する2枚のガラス板の周
端縁領域に熱可塑性樹脂スペーサーを設け、さらにその
外周にシール層を設けた複層ガラスに用いる剛性スペー
サーであって、2枚のガラス板間に間隔保持機能を有
し、前記熱可塑性樹脂スペーサー、および/またはシー
ル層に埋め込み、埋込んだ剛性スペーサーの長さが熱可
塑性樹脂スペーサー、あるいはシール層を貫通しない深
さであり、かつ熱可塑性樹脂スペーサーの機能を維持で
きるようにし、 あるいは、前記剛性スペーサーの断面
形状がコ、工、I、L、X、T、E、V、W字状等の開
口部を有する形状であり、硬質樹脂または金属からなる
剛性スペーサーと、対向する2枚のガラス板の周端縁領
域に熱可塑性樹脂スペーサーを設け、さらにその外周に
シール層を設けた複層ガラスにおいて、該複層ガラスの
熱可塑性スペーサー、および/またはシール層に複数個
の前記剛性スペーサーを埋込配置し、 あるいは、前記
剛性スペーサーをガラス板のコーナー部および/または
辺中央域に設けた複層ガラスと、前記複層ガラスの製造
法において、一次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサ
ーを複層ガラスの片側のガラス板の全周囲に配置して加
熱軟化させ、該熱可塑性樹脂スペーサーの内周面側、ま
たは外周面側より請求項1乃至2に記載した剛性スペー
サーをその開口部側よりガラス板面に平行な方向に樹脂
スペーサー内に埋め込ませ、2枚のガラス板と熱可塑性
樹脂スペーサーとを接着させた後、樹脂スペーサーの外
周部および2枚のガラス板間に二次シール材を充填させ
る複層ガラスの製造法、あるいは、前記複層ガラスの製
造法において、一次シールとしての熱可塑性樹脂スペー
サーを複層ガラスの片側のガラス板の周縁に配置し、二
次シールとしてのシール材充填箇所に、請求項1乃至2
に記載したコ字状、E字状の剛性スペーサーの開口部を
外側方向にして両面接着テープ等でガラス板面に貼着さ
せた後、他方のガラス板を接着させ、その後二次シール
を充填させるようにした複層ガラスの製造法、あるいは
また、前記複層ガラスの製造法において、一次シールと
しての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラスの片側のガ
ラス板の周縁に配置し、他方のガラス板を載置後熱可塑
性樹脂スペーサーを加熱しガラス板同士を接着させ、二
次シールを全周に充填後、一次シールおよび二次シール
の硬化前に二次シール材の外側より、請求項1乃至2に
記載したコ字状、E字状の剛性スペーサーの開口部を内
側方向にして埋め込ませるようにした複層ガラスの製造
法、さらには、前記複層ガラスの製造法において、剛性
スペーサーの断面形状が工字状、王字状、I字状とし、
一次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラ
スの片側のガラス板の全周囲に配置して加熱軟化させ、
該熱可塑性樹脂スペーサーの外周面側より前記の剛性ス
ペーサーの工字状の片側開口部を樹脂スペーサー内に埋
め込ませ、2枚のガラス板と熱可塑性樹脂スペーサーと
を接着させた後、樹脂スペーサーの外周部および2枚の
ガラス板間に二次シール材を充填させた複層ガラスの製
造法、さらにまた、前記複層ガラスの製造法において、
一次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサーをガラス板
へ配置し、請求項1乃至2に記載した剛性スペーサーを
両面接着テープで所望の個数だけガラス板に接着させ、
熱可塑性樹脂スペーサーと前記剛性スペーサーとが重な
るように載置し、加熱軟化後、熱可塑性樹脂スペーサー
内に剛性スペーサーを隙間なく埋め込ませ、2枚のガラ
ス板と熱可塑性樹脂スペーサーとを接着させた後、樹脂
スペーサーの外周部および2枚のガラス板間に二次シー
ル材を充填させた複層ガラスの製造法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、対向する2枚のガラス
板2、2の周端縁領域に通常用いられるアルミのスペー
サーに代えてブチルゴム等の熱可塑性樹脂スペーサー4
とし、さらにその外周にポリサルファイド系シーリング
材(多硫化系合成ゴム)等の二次シール材5を充填した
複層ガラス1であって、ガラス板2、2の周縁部に設け
た一次シール材を兼ねた熱可塑性樹脂スペーサー4を配
置する各辺の一部分、および/または二次シール材5の
充填部分の一部分に図9に示すような形状の剛性スペー
サー3、3、・・の小片を設けたものである。
【0011】剛性スペーサー3はアルミニウム、アルミ
合金等の金属製とし剛性があるため、対向する2枚のガ
ラス板間の間隔保持機能を有し、かつ熱可塑性スペーサ
ーの機能及び外観を維持できるようにした小片であり、
従来のように複層ガラスの全周に連続的に設けられるも
のではなく断続的に設けられたアルミニウムの押し出し
成型品としたが、硬質合成樹脂製でも良く、さらにアル
ミニウム以外の金属としても良い。
【0012】前記剛性スペーサー3により、熱可塑性樹
脂スペーサー4が硬化する前であっても、水平に段積み
可能であり、変形することもない。前記剛性スペーサー
3は、例えばコ字状や工字状(H字状)の形状で、その
両側部にブチルゴム等の両面接着テープ6、6等でガラ
ス板1、1に接着させたり、一次シール部である熱可塑
性樹脂スペーサー4、あるいは二次シール材5の充填位
置の要所に埋め込ませたものである。
【0013】剛性スペーサー3を一次シール部分の熱可
塑性樹脂スペーサー4、または二次シールのシール材5
にガラス板に平行な方向に埋め込ませる場合は、剛性ス
ペーサー3の形状としてコ字状、E字状、工字状(H字
状)、I字状のものを使用し、一次シール、二次シール
材への埋め込み方向はコ字状の開口部先端側を押し込む
方向にて行う。
【0014】特に、剛性スペーサー3の形状が工字状
(H字状)の場合は、その片側の開口部を一次シール材
としての熱可塑性樹脂スペーサー4部分に、もう一方の
開口部側を二次シール材5部分に埋め込ませるようにす
る。
【0015】その他の形状の剛性スペーサー3について
は、製造方法によって形状が制限され、製造法と合わせ
て説明する。前記の複層ガラス1の製造法について以下
に述べる。
【0016】図1で示すように、一次シールとしての熱
可塑性樹脂スペーサー4を複層ガラス1の片側のガラス
板2の全周囲に配置して加熱軟化させ、該熱可塑性樹脂
スペーサー4の内周面側よりコ字状の剛性スペーサー3
の開口部を外側に向けて樹脂スペーサー4内に埋め込ま
せ、2枚のガラス板2、2’と熱可塑性樹脂スペーサー
4とを接着させた後、樹脂スペーサー4の外周部および
2枚のガラス板2、2’間に二次シール材5を充填さ
せ、乾燥硬化させるようにした。
【0017】あるいは、図2に示すように、該熱可塑性
樹脂スペーサー4の外周面側よりコ字状、E字状等の剛
性スペーサー3の開口部を内側に向けて樹脂スペーサー
4内に埋め込ませ、2枚のガラス板2、2’と熱可塑性
樹脂スペーサー4とを接着させた後、樹脂スペーサー4
の外周部および2枚のガラス板2、2’間に二次シール
材5を充填させるようにした。
【0018】あるいはまた、図3に示すように、一次シ
ール材としての熱可塑性樹脂スペーサー4を複層ガラス
1の片側のガラス板2の周縁に配置し、二次シール材と
してのシール材5の充填箇所に、コ字状、E字状等の剛
性スペーサー3の開口部を外側方向にして両面接着テー
プ6等で貼着させ、他方のガラス板2’を接着させた
後、二次シール5を充填させるようにした。
【0019】あるいはまた、図4で示すように、一次シ
ール材としての熱可塑性樹脂スペーサー4を複層ガラス
1の片側のガラス板2の周縁に配置し、他方のガラス板
2’を接着させた後、二次シール材としてのシール材5
を充填させ、熱可塑性樹脂スペーサー4およびシール材
5の硬化前にコ字状、E字状等の剛性スペーサー3の開
口部を内側方向にして埋め込ませるようにした。
【0020】あるいはまた、図5に示すように、剛性ス
ペーサー3の断面形状を工字状(H字状)、I字状のも
のとし、一次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサー4
を複層ガラス1の片側のガラス板2の全周囲に配置して
加熱軟化させ、該熱可塑性樹脂スペーサー4の外周面側
より前記の剛性スペーサー4の工字状、I字状の片側の
開口部を樹脂スペーサー4内に埋め込ませ、2枚のガラ
ス板2、2’と熱可塑性樹脂スペーサー4とを接着させ
た後、熱可塑性樹脂スペーサー4の外周部および2枚の
ガラス板2、2’からなる隙間に二次シール材5を充填
させるようにした。
【0021】あるいはまた、図6、図7に示すように、
一次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサー4のガラス
板2への配置位置に前記の剛性スペーサー3をブチルゴ
ム等の両面接着テープ6、6で所望の個数だけあらかじ
め接着させておき、熱可塑性樹脂スペーサー4を重ねて
設けて加熱軟化させ、熱可塑性樹脂スペーサー4内に剛
性スペーサー3を埋め込ませ、2枚のガラス板2、2’
と熱可塑性樹脂スペーサー4とを接着させた後、樹脂ス
ペーサー4の外周部および2枚のガラス板2、2’間に
ポリサルファイド系シーリング材(多硫化系合成ゴム)
等の二次シール材5を充填させる。
【0022】熱可塑性樹脂スペーサー4は、ブチルゴム
等に乾燥剤等を混入させたものが望ましく、ブチルゴム
の他にポリイソブチレン等でも良い。前記剛性スペーサ
ー3の断面形状は図9に示すように、コ字状、工字状
(H字状)が好ましいが、V字状、I字状等スペーサー
も使用できる。
【0023】前記剛性スペーサー3の埋込配置位置とし
てはガラス板のコーナー部および/または辺中央域で、
1辺に少なくとも1個設けることが望ましい。例えば図
8(イ)に示すものは、熱可塑性樹脂スペーサー4のコ
ーナー部と各辺の中央域の両方に剛性スペーサー3を設
けるようにした例を示す。
【0024】あるいは、図8(ロ)に示すように、複層
ガラス1の熱可塑性樹脂スペーサー4の内周面側コーナ
ー部にL字状の剛性スペーサー3’を設けても良い。さ
らに、図8(ハ)に、複層ガラス1の二次シール材部5
のコーナー部内側に同じくL字状の剛性スペーサー3’
を設けたものを示す。
【0025】さらにまた、図8(二)に、複層ガラス1
の二次シール材部5のコーナー部外側に同じくL字状の
剛性スペーサー3”を設け、さらに必要に応じて辺の中
央部に剛性スぺーサー3を設けたものを示す。
【0026】また、複層ガラス1を構成するガラス板
2、2’の片側を網入りガラスまたは線入りガラスとす
れば、破損時の飛散防止となり、さらにまた複層ガラス
1の室外側のガラス板2を熱線反射ガラスとすれば、省
エネルギー効果が一層高められることになる。
【0027】以上好適な実施例について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えら
れるものである。複層ガラス1を構成するガラス板2、
2’としては生板ガラス、半強化ガラス、強化ガラス
板、網入りガラス、線入りガラスあるいは前記ガラス板
を組み合わせPVB、EVAで接着した合わせガラス板
であっても良く、また、ガラス板面に飛散防止膜を貼着
したものも含まれる。
【0028】さらには、ガラス板表面に熱線反射膜や紫
外線反射膜等を塗布又は真空蒸着により設けたもの、あ
るいはガラス繊維をティッシュ状にしたガラスティッシ
ュ入り、さらには複層ガラス1の二枚のガラス板間の乾
燥空気層を特殊ガス入りとしたもの、格子入り、ルーバ
ー入りとしたものであっても良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、複層ガラス板の周端縁部の全
周囲に設けるアルミ製スペーサーに代えて、樹脂製スペ
ーサーとしたので、スペーサー付近の断熱性能が損なわ
れることが無く、該樹脂製スペーサーにアルミ製等の断
面略コ字状のスペーサー小片を部分的に要所に設けるよ
うにしたので、熱可塑性スペーサーが接着硬化するまで
の変形を簡易な手段により防止でき、段積み保管が可能
となり、樹脂スペーサーの硬化後も輸送時の積載や置載
により変形することがなく容易となった。
【0030】また、剛性スペーサーはコ字状等のシンプ
ルな形状であるので押し出し成形等により容易に成形で
き、該アルミ製の剛性スペーサーを軟化時の樹脂スペー
サーに挿入すれば挿入作業も簡単で、自動化が可能であ
り、低コストの複層ガラスが実現でき、省エネ効果も高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の複層ガラ
スの実施例の正面図、および部分断面図。
【図2】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、および部分断面図。
【図3】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、および部分断面図。
【図4】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、および部分断面図。
【図5】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、および部分断面図。
【図6】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、およびA−A視の部分断面図。
【図7】(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の別の実施
例の正面図、およびB−B視の部分断面図。
【図8】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)は、それぞれ
本発明の複層ガラスの実施例を示す正面図。
【図9】本発明の種々の剛性スペーサーの斜視図。
【符号の説明】
1 複層ガラス 2、2’ ガラス板 3、3’、3” 剛性スペーサー 4 熱可塑性樹脂スペーサー(一次シー
ル) 5 シール材(二次シール) 6 両面接着テープ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する2枚のガラス板の周端縁領域に熱
    可塑性樹脂スペーサーを設け、さらにその外周にシール
    層を設けた複層ガラスに用いる剛性スペーサーであっ
    て、2枚のガラス板間に間隔保持機能を有し、前記熱可
    塑性樹脂スペーサー、および/またはシール層に埋め込
    み、埋込んだ剛性スペーサーの長さが熱可塑性樹脂スペ
    ーサー、あるいはシール層を貫通しない深さであり、か
    つ熱可塑性樹脂スペーサーの機能を維持できるようにし
    たことを特徴とする剛性スペーサー。
  2. 【請求項2】前記剛性スペーサーの断面形状がコ、工、
    I、L、X、T、E、V、W字状等の開口部を有する形
    状であり、硬質樹脂または金属からなることを特徴とす
    る請求項1記載の剛性スペーサー。
  3. 【請求項3】対向する2枚のガラス板の周端縁領域に熱
    可塑性樹脂スペーサーを設け、さらにその外周にシール
    層を設けた複層ガラスにおいて、該複層ガラスの熱可塑
    性スペーサー、および/またはシール層に複数個の前記
    剛性スペーサーを埋込配置したことを特徴とする複層ガ
    ラス。
  4. 【請求項4】前記剛性スペーサーをガラス板のコーナー
    部および/または辺中央域に設けたことを特徴とする請
    求項3記載の複層ガラス。
  5. 【請求項5】前記複層ガラスの製造法において、一次シ
    ールとしての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラスの片
    側のガラス板の全周囲に配置して加熱軟化させ、該熱可
    塑性樹脂スペーサーの内周面側、または外周面側より請
    求項1乃至2に記載した剛性スペーサーをその開口部側
    よりガラス板面に平行な方向に樹脂スペーサー内に埋め
    込ませ、2枚のガラス板と熱可塑性樹脂スペーサーとを
    接着させた後、樹脂スペーサーの外周部および2枚のガ
    ラス板間に二次シール材を充填させることを特徴とする
    複層ガラスの製造法。
  6. 【請求項6】前記複層ガラスの製造法において、一次シ
    ールとしての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラスの片
    側のガラス板の周縁に配置し、二次シールとしてのシー
    ル材充填箇所に、請求項1乃至2に記載したコ字状、E
    字状の剛性スペーサーの開口部を外側方向にして両面接
    着テープ等でガラス板面に貼着させた後、他方のガラス
    板を接着させ、その後二次シールを充填させるようにし
    たことを特徴とする複層ガラスの製造法。
  7. 【請求項7】前記複層ガラスの製造法において、一次シ
    ールとしての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラスの片
    側のガラス板の周縁に配置し、他方のガラス板を載置後
    熱可塑性樹脂スペーサーを加熱してガラス板同士を接着
    させ、二次シールを全周に充填後、一次シールおよび二
    次シールの硬化前に二次シール材の外側より、請求項1
    乃至2に記載したコ字状、E字状の剛性スペーサーの開
    口部を内側方向にして埋め込ませるようにしたことを特
    徴とする複層ガラスの製造法。
  8. 【請求項8】前記複層ガラスの製造法において、剛性ス
    ペーサーの断面形状が工字状、王字状、I字状とし、一
    次シールとしての熱可塑性樹脂スペーサーを複層ガラス
    の片側のガラス板の全周囲に配置して加熱軟化させ、該
    熱可塑性樹脂スペーサーの外周面側より前記の剛性スペ
    ーサーの工字状の片側開口部を樹脂スペーサー内に埋め
    込ませ、2枚のガラス板と熱可塑性樹脂スペーサーとを
    接着させた後、樹脂スペーサーの外周部および2枚のガ
    ラス板間に二次シール材を充填させることを特徴とする
    複層ガラスの製造法。
  9. 【請求項9】前記複層ガラスの製造法において、一次シ
    ールとしての熱可塑性樹脂スペーサーをガラス板へ配置
    し、請求項1乃至2に記載した剛性スペーサーを両面接
    着テープで所望の個数だけガラス板に接着させ、熱可塑
    性樹脂スペーサーと前記剛性スペーサーとが重なるよう
    に載置し、加熱軟化後、熱可塑性樹脂スペーサー内に剛
    性スペーサーを隙間なく埋め込ませ、2枚のガラス板と
    熱可塑性樹脂スペーサーとを接着させた後、樹脂スペー
    サーの外周部および2枚のガラス板間に二次シール材を
    充填させることを特徴とする複層ガラスの製造法。
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JP (1) JPH11117631A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016176244A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 Ykk Ap株式会社 防火建具

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