JPH11117147A - 織機用直接電磁駆動式回転耳組装置 - Google Patents

織機用直接電磁駆動式回転耳組装置

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JPH11117147A JP10217767A JP21776798A JPH11117147A JP H11117147 A JPH11117147 A JP H11117147A JP 10217767 A JP10217767 A JP 10217767A JP 21776798 A JP21776798 A JP 21776798A JP H11117147 A JPH11117147 A JP H11117147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 からみ織円板が直接電磁駆動装置の回転子で
あり、回転子と固定子の間に半径方向磁束と異なる磁束
が該駆動装置に現れる細幅型の回転耳組装置を提供する
のが課題である。 【解決手段】 中心軸の周囲に対称に配設された２個の
糸口を有し、第１及び第２のからみ織ボビンから供給さ
れるからみ織糸を各糸口により案内する回転支承された
からみ織円板を有し、からみ織円板が電磁駆動装置の回
転子をなし、固定子が織機と連結可能なハウジングの中
に収容されている織機用直接電磁駆動式回転耳組装置に
おいて、回転子（２）と固定子（１０）との間に軸方向
磁束が存在することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は両からみ織で横糸を
織地の縁に織成し、高品質の恒久的な耳を製織すること
ができる織機用直接電磁駆動式回転耳組装置に関する。
【従来の技術】
【０００２】中心軸の周りに対称に配設された２個の糸
口を有する回転駆動からみ織円板を備え、第１及び第２
のからみ織ボビンが供給するからみ織糸を各糸口により
案内する織機用回転耳組装置がドイツ特許第４４０５７
７６号公報により知られている。
【０００３】回転耳組装置の配置に関して上記のドイツ
特許公報では、からみ織円板の回転軸が横入れ方向と平
行であって、からみ織円板と織地の織成点との間隔を必
要最小限に確定することができれば好都合であると述べ
ている。
【０００４】従来の回転耳組装置においてはからみ織円
板が電気制御サーボモータの回転子（ロータ）をなす。
【０００５】サーボモータは半径方向磁束を有する既知
の動作原理の電動機であり、固定子が巻線を担持し、回
転子が外周に円弧状に配列された磁石を支える。
【０００６】サーボモータの固定子はハウジング状の支
持部材に収容され、この支持部材が織機と連結するため
のホルダーを形成する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】請求項１のプリアンブ
ルに挙げた類別の回転耳組装置において、からみ織糸を
案内するからみ織円板が直接電磁駆動装置の回転子であ
って、細幅形の耳組装置の実現に際して該駆動装置の固
定子と回転子の間に半径方向磁束と異なる磁束がある回
転耳組装置を提供することが本発明の課題である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に基づ
き請求項１の特徴によって解決される。それによれば発
明の本質をなすのは、駆動装置の回転子と固定子との間
に軸方向磁束が成立するように回転耳組装置の駆動装置
を構成したことである。
【０００９】本発明の別の実施態様では、からみ織円板
が駆動装置の回転子である直接電磁駆動式回転耳組装置
においてからみ織円板が回転支承され、軸受装置が固定
子ハウジングに固着され、からみ織円板が固定子側に一
巡するように配置された円周面に多数の個別永久磁石を
担持し、永久磁石が円周面上に円弧状に配列されてお
り、永久磁石と固定子との間に空隙を維持するととも
に、固定子とその巻線ささえが織機と連結可能なハウジ
ングの中に配設されていることが重要である。
【００１０】からみ織円板は継鉄を備えた鉄環からな
る。
【００１１】その場合からみ織円板の中心軸（同時に回
転耳組装置の中心軸でもある）への回転支承は、ころが
り軸受の第１の軌道輪をからみ織円板に固着し、ころが
り軸受の第２の軌道輪を固定子ハウジングと直接又は間
接に連結することによって実現される。ころがり軸受が
スラストころがり軸受であれば、からみ織円板は軸受の
内輪に固着され、外輪は直接に又は組立リングを介して
固定子ハウジングに固着される。
【００１２】ころがり軸受がラジアルころがり軸受であ
れば、からみ織円板は軸受の外輪に固着され、内輪がセ
ンタリング装置により固定子ハウジングの中に回転不能
に固支される。
【００１３】その場合からみ織円板は永久磁石及び夫々
回転可能な軌道輪とともに回転耳組装置の回転子を構成
する。
【００１４】回転耳組装置の別の実施態様ではからみ織
円板又は回転子は固定子と、継鉄を備え固定子に固着さ
れた円板との間に回転支承した金属リング（鋼）からな
る。金属リングは固定子側及び継鉄側の環状面に多数の
永久磁石を担持する。永久磁石は環状面に円弧状に配列
されている。
【００１５】一方では織機の接続の直後に回転子が所定
の角位置をとり、他方では回転耳組装置のからみ織ひ口
の形成を織機の開口装置のひ口形成と同期して制御する
ことができるように、回転耳組装置は回転子又はからみ
織円板の位置の検出のために回転角検出用の絶対行程測
定系を有する。
【００１６】測定系の構造と機能は本発明の直接の主題
でないので、ここでは詳しく触れないことにする。
【００１７】次に実施形態に基づいて本発明を詳述す
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】図１に図２、Ａ−Ａ線による回転
耳組装置１を示す。耳組装置１は直接電磁駆動装置の固
定子１０を内設したハウジング８（図３及び図４ないし
図５も参照）及び糸口５を有し、ころがり軸受６の軌道
輪によって担持されるからみ織円板３からなる。からみ
織円板３は電磁駆動装置の回転子２をなす。
【００１９】またハウジング８は織機に耳組装置１を固
定するための穴８ｂを備えた張出し部８ａを有する。こ
こでは耳組装置１が織地２０の織成点１９から比較的小
さな間隔で示されている。
【００２０】図１にさらに示した織機の装置２１は発明
の本質をなすものではないので、ここでは詳しく触れな
い。
【００２１】からみ織糸ボビン１３、１４から引き出さ
れ又はこれらのボビンによって供給されるからみ織糸１
３ａ、１４ａは糸口５に通され、織地２０の織成点１９
で合流して丈夫な耳２０ａを形成する。
【００２２】なお、からみ織ボビン１３、１４を機械に
固設して回転支承するか又は両者を一緒に共通の回転軸
の周りに回転駆動することができる。ボビン１３、１４
のために共通の回転駆動装置を使用して、これをメリー
ゴーラウンドのように駆動するのは、からみ織円板の回
転方向を反転して回転耳組装置を運転するか、一方の回
転方向だけで操作するかによる。
【００２３】図２は織地２０に丈夫な耳２０ａを形成す
るための細幅形の回転耳組装置１を示す。
【００２４】織成方向の逆に見て、回転耳組装置１は織
地２０の右側で織機２２に配設された耳組装置である。
耳組装置１と織機２２の連結を８、１８に概略図で示し
た。
【００２５】図３は図１及び図２より拡大して示されて
いる。図３は図１、Ｃ−Ｃ線による耳組装置１の半截図
で、固定子１０がハウジング８に収容されている。
【００２６】この場合回転子２は糸口５を備えたからみ
織円板３、からみ織円板３の環状面３ａ（図６も参照）
に配設された複数個の永久磁石７、測定系１６及びころ
がり軸受６の軌道輪６ｂからなる。
【００２７】ころがり軸受６の軌道輪６ａは組立リング
１７及び組立リング１７とハウジング８を連結する複数
個のねじ１８により固定子ハウジング８に回転不能に固
支される。
【００２８】回転子２はこうして軸４の周りに回転する
ように固定子ハウジング８に支承される。
【００２９】回転子２と固定子１０の間に軸方向に空隙
１１がある。空隙１１は少なくともからみ織糸１３ａ、
１４ａがその中で運動することができるだけの大きさが
ある。
【００３０】図４及び図５は図１、Ｂ−Ｂ線による回転
耳組装置１を示す。回転子ハウジング８の中の回転子２
の構造と配置は図３で述べたものに相当する。
【００３１】但し図５は図３及び図４が示すものと異な
るころがり軸受の使用及びころがり軸受と固定子ハウジ
ング８との異なる結合を開示する。
【００３２】図４では回転軸３がスラストころがり軸受
６の内輪６ｂに固着されているが、図５では回転軸３が
ラジアルころがり軸受６の外輪６ｂに固着されている。
【００３３】この場合ラジアルころがり軸受６の内輪６
ａはハウジング８のセンタリング装置９に回転不能に固
支される。
【００３４】図４及び図５に例えば回転子２と連結され
た信号送信装置及び固定子ハウジング８に固着された信
号受信装置からなる回転角検出系１６の概略図を示す。
【００３５】検出系は回転子の角位置の検出のために使
用される。一方では織機の接続の直後に回転子が所定の
角位置をとり、他方では系が回転耳組装置のからみ織ひ
口の形成を織機の開口装置のひ口形成と同期して制御す
ることを可能にする。
【００３６】図６は糸口５を備えた個別部品としてのか
らみ織円板３を示す。ここに示す環状面３ａに図３ない
し図５による永久磁石７が円弧状に配列されている。こ
の永久磁石は固定子１０のための磁極をなす。
【００３７】図７は回転する継鉄を備えた回転耳組装置
１を示す。
【００３８】その外周に支承された金属リング３ｃ即ち
鋼環は、内周区域に継鉄環３ｂを、また固定子側の環状
面には円弧状に配列された永久磁石７を担持する。
【００３９】金属リング３ｃと継鉄環３ｂ及び永久磁石
７はこの場合からみ織円板３又は電磁駆動装置の回転子
２をなす。
【００４０】回転子２と固定子１０は前記の図３ないし
図５のようにからみ織糸１３ａ、１４ａの運動のために
十分な空隙１１を維持して軸方向に相対してに配設さ
れ、その際回転子２は回転子と固定子の共通の中心軸４
の周りに回転するように支承されている。
【００４１】からみ織糸１３ａ、１４ａを受けるため
に、図３ないし図６によるからみ織円板３の糸口と同様
の糸口５が配設されている。但しこの場合は糸口５が継
鉄環３ｂ及び当該の磁石７を貫通する。
【００４２】回転子２又はからみ織円板３の回転角の検
出のために、からみ織円板３と連結された信号送信装置
及び信号送信装置に配属された信号受信装置からなる回
転角検出系１６がからみ織円板３に配置されている。
【００４３】信号送信装置はこの場合例えば斜板のよう
に形成することができ、一方信号受信装置は固設された
センサである。
【００４４】図８は固定子に固着した継鉄を有する回転
耳組装置を示す。この場合からみ織円板３は外周に沿っ
て回転支承される金属リング（鋼）３ｃからなる。金属
リング３ｃは固定子１０と、継鉄を備え固定子に固着さ
れた円板１５との間に組み込まれている。
【００４５】金属リング３ｃは固定子側と継鉄側の環状
面の内周区域に多数の永久磁石７を担持する。永久磁石
７は円弧状に配列されている。
【００４６】一方ではからみ織円板３と固定子１０の
間、他方ではからみ織円板３と、継鉄を備え固定子に固
着した円板１５との間に、からみ織糸１３ａ、１４ａの
運動のために十分な空隙がある。
【００４７】からみ織糸１３ａ、１４ａを受けるため
に、図３ないし図６によるからみ織円板３の糸口と同様
の糸口５が配設されている。但しこの場合は糸口５が当
該の永久磁石７を貫通する。
【００４８】からみ織円板３、固定子１０及び継鉄円板
１５は図３ないし図５に示すように、軸方向に相対して
配列され、その際配列は共通の中心軸４を有する。
【００４９】糸口５を備えたからみ織円板３が磁石７と
ともにこの中心軸４の周りに回転するように支承されて
いる。からみ織円板２は回転子２をなす。
【００５０】からみ織円板３又は回転子２の回転角の検
出のための検出系１６が、概略図で示す回転耳組装置１
に統合されている。このような検出系は、例えば固定子
に固着した継鉄円板１５に組み込まれ信号受信装置１６
ｂとして機能する少なくとも２個のセンサ及び回転子２
とともに中心軸４の周りに回転し信号送信装置１６ａと
して機能する円板からなる絶対測定系である。円板は心
外れに配設された信号受信装置１６ｂに対して一種の首
振り運動を行う。からみ織円板３又は回転子２の回転ご
とに、少なくとも２個の心外れに配設された誘導式信号
受信装置１６ｂとの軸方向間隔が最小値と最大値のあい
だで変化する。
【００５１】本発明の実施形態に基づく回転耳組装置は
幅２５ｍｍ未満の細幅構造を有するから、場所的条件が
比較的不利な織機の区域、特に正面ひ口区域に組み込む
ことができる。回転子の軸受装置は簡単であり、半径方
向及び軸方向に働く力の吸収に関して抑制可能である。
【００５２】また、からみ織糸の運動によって空隙が空
けておかれるから、特にけば屑による空隙の閉塞の危険
が少ない。
【００５３】細幅構造に関連して特に有利なのは、から
み織円板又は回転子が低重量に形成されているため慣性
モーメントが小さいことである。こうして回転子は約７
５０ｍｉｎ-1の回転数から数ミリ秒以内で逆動過程を実
現するのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】織機の織地の織成点への回転耳組装置の配列の
図２、Ａ−Ａ線による概略図である。
【図２】織成方向の逆に見て織地の右側に配設された図
１による回転耳組装置の図である。
【図３】回転耳組装置の図１、Ｃ−Ｃ線による半截図で
ある。
【図４】回転耳組装置の回転子軸受装置の第１実施形態
の図１、Ｂ−Ｂ線による断面図である。
【図５】回転耳組装置の回転子軸受装置の第２実施形態
の図１、Ｂ−Ｂ線による断面図である。
【図６】図４によるからみ織円板の半截図である。
【図７】回転する継鉄を有する回転耳組装置の実施形態
の概略図である。
【図８】固定子に固着した継鉄を有する回転耳組装置の
実施形態の概略図である。
【符号の説明】
２ 回転子 １０ 固定子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホルスト、ヘウスラー ドイツ連邦共和国リンダウ、オーベルライ トナウアー、シュトラーセ、16デー (72)発明者 ハンス‐ヨアヒム、ホルツ ドイツ連邦共和国リンダウ、ルートビッヒ シュトラーセ、14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】中心軸の周囲に対称に配設された２個の糸
    口を有し、第１及び第２のからみ織ボビンから供給され
    るからみ織糸を各糸口により案内する回転支承されたか
    らみ織円板を有し、からみ織円板が電磁駆動装置の回転
    子をなし、固定子が織機と連結可能なハウジングの中に
    収容されている織機用直接電磁駆動式回転耳組装置にお
    いて、回転子（２）と固定子（１０）との間に軸方向磁
    束が存在することを特徴とする回転耳組装置。
  2. 【請求項２】からみ織円板（３）が継鉄を備えた鉄環か
    らなることを特徴とする請求項１に記載の回転耳組装
    置。
  3. 【請求項３】鉄環が固定子側で一巡する環状面（３ａ）
    を有し、この環状面に複数個の永久磁石セグメント
    （７）が円弧状に配列されていることを特徴とする請求
    項２に記載の回転耳組装置。
  4. 【請求項４】からみ織円板（３）が固定子ハウジング
    （８）により担持されるころがり軸受（６）の中に納め
    られていることを特徴とする請求項１ないし３に記載の
    回転耳組装置。
  5. 【請求項５】ころがり軸受（６）の一方の軌道輪（６
    ａ）が固定子ハウジング（８）に回転不能に固着され、
    他方の軌道輪（６ｂ）がからみ織円板とともに回転する
    ことを特徴とする請求項４に記載の回転耳組装置。
  6. 【請求項６】からみ織円板（３）がころがり軸受（６）
    の一方の軌道輪（６ｂ）及び永久磁石（７）とともに回
    転耳組装置（１）の回転子（２）をなすことを特徴とす
    る請求項４又は５に記載の回転耳組装置。
  7. 【請求項７】回転子（２）と固定子（１０）との間にか
    らみ織糸（１３ａ、１４ａ）の運動のために十分な空隙
    （１１）があることを特徴とする請求項１ないし６に記
    載の回転耳組装置。
  8. 【請求項８】からみ織円板（３）が金属リング（３ｃ）
    からなり、金属リング（３ｃ）が固定子（１０）と、継
    鉄を有し固定子に固着された円板（１５）との間に回転
    支承されており、金属リング（３ｃ）が固定子側及び継
    鉄側の環状面に、円弧状に配列された多数の永久磁石
    （７）を担持することを特徴とする請求項１に記載の回
    転耳組装置。
  9. 【請求項９】一方ではからみ織円板（３）と固定子（１
    ０）の間、他方ではからみ織円板（３）と、継鉄を有し
    固定子に固着された円板（１５）との間に、からみ織糸
    （１３ａ、１４ａ）の運動のために十分な空隙（１１、
    １２）があることを特徴とする請求項８に記載の回転耳
    組装置。
  10. 【請求項１０】からみ織円板（３）が継鉄環（３ｂ）を
    備えた金属リング（３ｃ）からなり、継鉄環（３ｂ）が
    円弧状に配列された多数の永久磁石（７）を固定子側に
    担持することを特徴とする請求項１に記載の回転耳組装
    置。
  11. 【請求項１１】回転子（２）が糸口（５）を有するから
    み織円板（３）、継鉄環（３ｂ）及び永久磁石（７）か
    らなることを特徴とする請求項１０に記載の回転耳組装
    置。
  12. 【請求項１２】糸口（５）が継鉄環（３ｂ）も当該の永
    久磁石（７）も軸方向に貫通することを特徴とする請求
    項１０又は１１に記載の回転耳組装置。
  13. 【請求項１３】回転子（２）と固定子（１０）との間
    に、からみ織糸（１３ａ、１４ａ）の運動のために十分
    な空隙（１１）があることを特徴とする請求項１１に記
    載の回転耳組装置。
  14. 【請求項１４】からみ織円板（３）が外周に沿って支承
    されることを特徴とする請求項８又は１０に記載の回転
    耳組装置。
  15. 【請求項１５】回転耳組装置（１）に統合された、から
    み織円板（３）の回転角の検出のための絶対測定系（１
    ６）を有することを特徴とする請求項１ないし１３に記
    載の回転耳組装置。
  16. 【請求項１６】からみ織円板（３）の回転方向が反転可
    能であることを特徴とする請求項１ないし１４に記載の
    回転耳組装置。
JP10217767A 1997-08-01 1998-07-31 織機用直接電磁駆動式回転耳組装置 Expired - Fee Related JP2928239B2 (ja)

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EP (1) EP0894880B1 (ja)
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