JPH11116268A - 照明用ガラス組成物 - Google Patents
照明用ガラス組成物Info
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- JPH11116268A JPH11116268A JP29046997A JP29046997A JPH11116268A JP H11116268 A JPH11116268 A JP H11116268A JP 29046997 A JP29046997 A JP 29046997A JP 29046997 A JP29046997 A JP 29046997A JP H11116268 A JPH11116268 A JP H11116268A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/083—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound
- C03C3/085—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing aluminium oxide or an iron compound containing an oxide of a divalent metal
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- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 実質的に鉛を含有せず、優れた熱加工性、電
気絶縁性を有し、さらにウェザリングが発生しにくい照
明用ガラス組成物を提供すること。 【解決手段】 質量百分率で、SiO2 60〜75%,
Al2 O3 1〜5%,Na2 O 3〜11%,K2 O
1〜10%,Li2 O 0〜3%,Li2 O+Na2 O
+K2 O 5〜20%,CaO 0〜3%,MgO 0
〜2%,BaO4〜6.5%,SrO 0.5〜10
%,MgO+CaO+BaO+SrO 4.5〜16
%,B2 O3 0〜3%,ZnO0.3〜5%,ZrO2
0〜5%,の組成を有する。
気絶縁性を有し、さらにウェザリングが発生しにくい照
明用ガラス組成物を提供すること。 【解決手段】 質量百分率で、SiO2 60〜75%,
Al2 O3 1〜5%,Na2 O 3〜11%,K2 O
1〜10%,Li2 O 0〜3%,Li2 O+Na2 O
+K2 O 5〜20%,CaO 0〜3%,MgO 0
〜2%,BaO4〜6.5%,SrO 0.5〜10
%,MgO+CaO+BaO+SrO 4.5〜16
%,B2 O3 0〜3%,ZnO0.3〜5%,ZrO2
0〜5%,の組成を有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光灯、白熱電球
などに使用される照明用ガラス組成物に関し、実質的に
成分として鉛を含むことなく、長期間にわたってガラス
の白曇り(ウェザリング)を生じにくい照明用ガラス組
成物に関する。
などに使用される照明用ガラス組成物に関し、実質的に
成分として鉛を含むことなく、長期間にわたってガラス
の白曇り(ウェザリング)を生じにくい照明用ガラス組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、蛍光灯や白熱電球に導入腺を
封止するステム部には、リーク電流の発生を防止するの
に十分な電気抵抗を有し、比較的低温で軟化する熱加工
性の良さから、PbOを20〜30質量%含有する鉛系
ガラスが使用されてきた。
封止するステム部には、リーク電流の発生を防止するの
に十分な電気抵抗を有し、比較的低温で軟化する熱加工
性の良さから、PbOを20〜30質量%含有する鉛系
ガラスが使用されてきた。
【0003】しかし、鉛は有害物質であり、鉛系ガラス
の溶融・加工時の鉛成分の揮発、原料からの飛散が作業
者に悪影響を及ぼし、また製造過程からの大気中への排
出や使用済み製品による拡散によって環境汚染をもたら
すことが懸念されるため、近年、ガラス製品分野におい
ても鉛を含有しない代替ガラス組成の開発が進められて
いる。
の溶融・加工時の鉛成分の揮発、原料からの飛散が作業
者に悪影響を及ぼし、また製造過程からの大気中への排
出や使用済み製品による拡散によって環境汚染をもたら
すことが懸念されるため、近年、ガラス製品分野におい
ても鉛を含有しない代替ガラス組成の開発が進められて
いる。
【0004】鉛を含有しない照明用ガラスとして、たと
えば、特開平6−206737号公報、特開平9−12
332号公報に記載されたものなどがある。特開平6−
206737号公報に記載のガラスは、BaO含有量を
7〜11重量%とし、鉛ガラスと同等の電気絶縁性を持
たせたバリウムシリケートガラスであり、特開平9−1
2332号公報に記載のガラスは、バリウムシリケート
ガラスのBaO含有量を抑えて失透性を改善し、ダンナ
ー法による管成形を容易としたものである。
えば、特開平6−206737号公報、特開平9−12
332号公報に記載されたものなどがある。特開平6−
206737号公報に記載のガラスは、BaO含有量を
7〜11重量%とし、鉛ガラスと同等の電気絶縁性を持
たせたバリウムシリケートガラスであり、特開平9−1
2332号公報に記載のガラスは、バリウムシリケート
ガラスのBaO含有量を抑えて失透性を改善し、ダンナ
ー法による管成形を容易としたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−206
737号公報開示のようなバリウムシリケートガラス
は、特開平9−12332号公報においても指摘されて
いるように、ダンナー法によって管成形を行った場合に
失透物を生じやすい問題がある。また、BaOを高率に
含むガラスは、溶融時、炉材の浸食が激しく、溶融炉の
短命化、浸食された耐火物に起因するブツ不良の発生も
問題となる。
737号公報開示のようなバリウムシリケートガラス
は、特開平9−12332号公報においても指摘されて
いるように、ダンナー法によって管成形を行った場合に
失透物を生じやすい問題がある。また、BaOを高率に
含むガラスは、溶融時、炉材の浸食が激しく、溶融炉の
短命化、浸食された耐火物に起因するブツ不良の発生も
問題となる。
【0006】一方、BaOによる炉材の浸食を抑制する
ため、上記特開平9−12332号公報開示のガラスの
ように、BaOに代えてBaOと同程度の電気的特性を
有するSrOを増量する手段も考えられるが、SrO含
有量を増やしていくと失透傾向が強まるとともに原料コ
ストの上昇をまねく。
ため、上記特開平9−12332号公報開示のガラスの
ように、BaOに代えてBaOと同程度の電気的特性を
有するSrOを増量する手段も考えられるが、SrO含
有量を増やしていくと失透傾向が強まるとともに原料コ
ストの上昇をまねく。
【0007】さらに、これらのガラスにおいては、大気
中の水分などの影響によるガラス表面の劣化、特に従来
使用されていた鉛含有ガラスに比べてウェザリングと呼
ばれる白曇りが発生しやすいことが分かってきた。ウェ
ザリングは、半製品保管中あるいは製品使用中にガラス
表面に白濁状の変化となって現れるため、照明用のガラ
スとしては極めて好ましくない。
中の水分などの影響によるガラス表面の劣化、特に従来
使用されていた鉛含有ガラスに比べてウェザリングと呼
ばれる白曇りが発生しやすいことが分かってきた。ウェ
ザリングは、半製品保管中あるいは製品使用中にガラス
表面に白濁状の変化となって現れるため、照明用のガラ
スとしては極めて好ましくない。
【0008】本発明は、このような事情を考慮して成さ
れたものであり、実質的に鉛を含有せず、照明用ガラス
に求められる優れた熱加工性、電気絶縁性を保ちなが
ら、失透も生成しにくく、さらにウェザリングによる表
面劣化の少ない照明用ガラス組成物を提供することを目
的とする。
れたものであり、実質的に鉛を含有せず、照明用ガラス
に求められる優れた熱加工性、電気絶縁性を保ちなが
ら、失透も生成しにくく、さらにウェザリングによる表
面劣化の少ない照明用ガラス組成物を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、質量百分率で、SiO2 60〜75%,A
l2 O3 1〜5%,Na2 O 3〜11%,K2 O 1
〜10%,Li2 O0〜3%,Li2 O+Na2 O+K
2 O 5〜20%,CaO 0〜3%,MgO 0〜2
%,BaO 4〜6.5%,SrO 0.5〜10%,
MgO+CaO+BaO+SrO 4.5〜16%,B
2 O3 0〜3%,ZnO0.3〜5%,ZrO2 0〜5
%の組成を有することを特徴としたものである。
するために、質量百分率で、SiO2 60〜75%,A
l2 O3 1〜5%,Na2 O 3〜11%,K2 O 1
〜10%,Li2 O0〜3%,Li2 O+Na2 O+K
2 O 5〜20%,CaO 0〜3%,MgO 0〜2
%,BaO 4〜6.5%,SrO 0.5〜10%,
MgO+CaO+BaO+SrO 4.5〜16%,B
2 O3 0〜3%,ZnO0.3〜5%,ZrO2 0〜5
%の組成を有することを特徴としたものである。
【0010】次に本発明のガラスを構成する成分の作用
と、その含有量を上記のように限定した理由を説明す
る。
と、その含有量を上記のように限定した理由を説明す
る。
【0011】SiO2 はガラスの網目形成成分である
が、60%未満ではガラスの化学的耐久性が低くなり、
75%を越えるとガラスの溶融性、加工性が悪化する。
が、60%未満ではガラスの化学的耐久性が低くなり、
75%を越えるとガラスの溶融性、加工性が悪化する。
【0012】Al2 O3 はガラスの化学的耐久性を改善
する作用があるが、1%未満ではガラスに分相が生じて
成形が困難となり、5%を越えると脈理が発生して均質
なガラスが得られなくなり、また失透性が強くなる。
する作用があるが、1%未満ではガラスに分相が生じて
成形が困難となり、5%を越えると脈理が発生して均質
なガラスが得られなくなり、また失透性が強くなる。
【0013】Li2 O,Na2 O,K2 Oは融剤として
作用しガラスの溶融性を改善する。同時にガラスの熱膨
脹係数を調整する効果も有するが、これらの合量が5%
未満では粘度が高くなり溶融性が悪化するとともに熱膨
脹係数が低くなりすぎる。また、合量で20%を越える
と化学的耐久性が低下し、熱膨脹係数が高くなり過ぎる
ので好ましくない。また、これらアルカリ金属酸化物は
共存させることにより混合アルカリ効果を生じ、電気絶
縁性を高めるので、単独ではなく混合添加することが好
ましい。また、Na2 O、K2 Oは、それぞれ上記下限
値未満ではガラスの熱膨脹係数を調整する効果が得られ
ず、上記上限値を越えると熱膨脹係数が高くなり過ぎ
る。Li2 Oが3%を越えた場合も熱膨脹係数が高くな
り過ぎるので好ましくない。
作用しガラスの溶融性を改善する。同時にガラスの熱膨
脹係数を調整する効果も有するが、これらの合量が5%
未満では粘度が高くなり溶融性が悪化するとともに熱膨
脹係数が低くなりすぎる。また、合量で20%を越える
と化学的耐久性が低下し、熱膨脹係数が高くなり過ぎる
ので好ましくない。また、これらアルカリ金属酸化物は
共存させることにより混合アルカリ効果を生じ、電気絶
縁性を高めるので、単独ではなく混合添加することが好
ましい。また、Na2 O、K2 Oは、それぞれ上記下限
値未満ではガラスの熱膨脹係数を調整する効果が得られ
ず、上記上限値を越えると熱膨脹係数が高くなり過ぎ
る。Li2 Oが3%を越えた場合も熱膨脹係数が高くな
り過ぎるので好ましくない。
【0014】BaOはガラスに高い電気絶縁性を付与す
る成分であるが、4%未満では所望の電気絶縁性が得ら
れず、6.5%を越えると溶融炉材の浸食が顕著とな
り、製品中のブツ不良が増加する。
る成分であるが、4%未満では所望の電気絶縁性が得ら
れず、6.5%を越えると溶融炉材の浸食が顕著とな
り、製品中のブツ不良が増加する。
【0015】SrOはBaOと同様にガラスの電気絶縁
性に寄与するが、0.5%未満では所望の電気絶縁性が
得られず、10%を越えると失透傾向が強まるとともに
原料コストが上昇する。好ましくは上限を8%までとす
る。
性に寄与するが、0.5%未満では所望の電気絶縁性が
得られず、10%を越えると失透傾向が強まるとともに
原料コストが上昇する。好ましくは上限を8%までとす
る。
【0016】MgOおよびCaOはそれぞれ上記上限値
までの添加でガラスの化学的耐久性を向上させる効果が
あるが、各上限値を越えて加えるとガラスが失透しやす
くなるので好ましくない。
までの添加でガラスの化学的耐久性を向上させる効果が
あるが、各上限値を越えて加えるとガラスが失透しやす
くなるので好ましくない。
【0017】MgO,CaO,BaO,SrOは全体と
してガラスの電気絶縁性を高める作用を有するが、これ
らの合量が4.5%未満ではその効果が照明用ガラスと
して不十分であり、16%を越えるとガラスの結晶化傾
向が増大する。
してガラスの電気絶縁性を高める作用を有するが、これ
らの合量が4.5%未満ではその効果が照明用ガラスと
して不十分であり、16%を越えるとガラスの結晶化傾
向が増大する。
【0018】B2 O3 は少量で溶融性を向上させる効果
をもっているが、3%を越えて添加するとガラスの化学
的耐久性が悪化し、長期間使用時に表面にウェザリング
を生じる。
をもっているが、3%を越えて添加するとガラスの化学
的耐久性が悪化し、長期間使用時に表面にウェザリング
を生じる。
【0019】ZnOはB2 O3 やアルカリ成分の溶融時
の揮発を抑える効果があるが、0.3%未満ではその効
果が得られず、5%を越えると失透性が強くなる。また
ZrO2 はガラスの化学的耐久性を向上させる効果があ
るが、5%を越えると溶融性が悪くなる。ZrO2 は少
量で効果を発揮するものの一方でガラスの外観欠点を生
ずる原因にもなりやすいため、好ましくは0.01〜3
%の範囲とする。
の揮発を抑える効果があるが、0.3%未満ではその効
果が得られず、5%を越えると失透性が強くなる。また
ZrO2 はガラスの化学的耐久性を向上させる効果があ
るが、5%を越えると溶融性が悪くなる。ZrO2 は少
量で効果を発揮するものの一方でガラスの外観欠点を生
ずる原因にもなりやすいため、好ましくは0.01〜3
%の範囲とする。
【0020】ZnO,ZrO2 はいずれもガラスの表面
劣化に対して耐性を与える成分であるので共に添加する
ことが好ましいが、これらの合量が0.3%未満ではそ
の効果が期待できず、7%を越えると溶融性に不具合を
生ずる。好ましくは0.5%以上5%以下の範囲であ
る。
劣化に対して耐性を与える成分であるので共に添加する
ことが好ましいが、これらの合量が0.3%未満ではそ
の効果が期待できず、7%を越えると溶融性に不具合を
生ずる。好ましくは0.5%以上5%以下の範囲であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明のガラスは、次のようにして作製す
ることができる。まず上記組成範囲、たとえば、SiO
2 69.5%,Al2 O3 3.0%,Na2 O 8.0
%,K2 O 5.5%,Li2 1.0%,CaO 2.
0%,MgO 1.0%,BaO 5.0%,SrO
2.2%,B2 O3 2.0%,ZnO 0.5%,Zr
O2 0.5%となるように原料を秤量・混合する。この
原料混合物を白金るつぼに収容し、電気炉内において加
熱溶融する。撹拌、清澄の後、所望の形態に成形する。
なお、照明用ステムや排気管等を作製するために管状に
量産成形する場合には、タンク炉にて溶融し、ダンナー
法等の既知の管引成形法によって問題なく成形を行うこ
とができる。
て説明する。本発明のガラスは、次のようにして作製す
ることができる。まず上記組成範囲、たとえば、SiO
2 69.5%,Al2 O3 3.0%,Na2 O 8.0
%,K2 O 5.5%,Li2 1.0%,CaO 2.
0%,MgO 1.0%,BaO 5.0%,SrO
2.2%,B2 O3 2.0%,ZnO 0.5%,Zr
O2 0.5%となるように原料を秤量・混合する。この
原料混合物を白金るつぼに収容し、電気炉内において加
熱溶融する。撹拌、清澄の後、所望の形態に成形する。
なお、照明用ステムや排気管等を作製するために管状に
量産成形する場合には、タンク炉にて溶融し、ダンナー
法等の既知の管引成形法によって問題なく成形を行うこ
とができる。
【0022】
【実施例】さらに、実施例により本発明の照明用ガラス
組成物について詳細に説明する。表1に本発明の実施例
および従来例を示す。表中の組成は質量%で表し、それ
ぞれ上記実施の形態と同様に白金るつぼで溶融して型内
に鋳込み、表1記載の諸特性測定用のサンプルとした。
なお、表中に記載したように所望の特性を損なわない範
囲で、少量の清澄剤等の補助成分を添加することは差支
えない。
組成物について詳細に説明する。表1に本発明の実施例
および従来例を示す。表中の組成は質量%で表し、それ
ぞれ上記実施の形態と同様に白金るつぼで溶融して型内
に鋳込み、表1記載の諸特性測定用のサンプルとした。
なお、表中に記載したように所望の特性を損なわない範
囲で、少量の清澄剤等の補助成分を添加することは差支
えない。
【0023】表中の項目について説明すると、平均熱膨
脹係数は0〜300℃における平均熱膨脹係数を×10
-7K-1で示し、、電気抵抗は100℃における測定値を
logρ(Ω−cm)で示す。また、Tgは転移温度
で、ガラスの粘度η=1013.3dPa・sとなる温度、
Tsは軟化温度で、ガラスの粘度η=107.65dPa・
sとなる温度である。
脹係数は0〜300℃における平均熱膨脹係数を×10
-7K-1で示し、、電気抵抗は100℃における測定値を
logρ(Ω−cm)で示す。また、Tgは転移温度
で、ガラスの粘度η=1013.3dPa・sとなる温度、
Tsは軟化温度で、ガラスの粘度η=107.65dPa・
sとなる温度である。
【0024】耐ウェザリング性は、各サンプルガラスを
板状にカットし、板面を研磨加工して温度60℃、湿度
95%に保たれた恒温恒湿槽に収容し、1000時間保
持し、表面状態の劣化度合いを目視で評価した結果を示
す。表中、「◎」は初期状態とほとんど変化のないも
の、「○」は軽度の劣化(白曇り)が見られたもの、
「△」は中度の劣化で白曇り部分が点在していたもの、
「×」はガラス表面が白い膜を張ったように劣化が広い
面積にわたっていたものを表わす。
板状にカットし、板面を研磨加工して温度60℃、湿度
95%に保たれた恒温恒湿槽に収容し、1000時間保
持し、表面状態の劣化度合いを目視で評価した結果を示
す。表中、「◎」は初期状態とほとんど変化のないも
の、「○」は軽度の劣化(白曇り)が見られたもの、
「△」は中度の劣化で白曇り部分が点在していたもの、
「×」はガラス表面が白い膜を張ったように劣化が広い
面積にわたっていたものを表わす。
【0025】
【表1】
【表1】
【0026】表1から明らかなように、本発明の実施例
であるNo.1〜10のガラスは、平均熱膨脹係数が一般
的に電球や蛍光灯に用いられているソーダライムガラス
とほぼ一致する値であり、これらのガラス部品と良好に
溶着することができ、電気抵抗も十分高い値となってい
る。また、軟化温度が低く熱加工性に優れる。また、溶
融、鋳込み等の工程を通して本発明の実施例ガラスに失
透の発生は認められなかった。
であるNo.1〜10のガラスは、平均熱膨脹係数が一般
的に電球や蛍光灯に用いられているソーダライムガラス
とほぼ一致する値であり、これらのガラス部品と良好に
溶着することができ、電気抵抗も十分高い値となってい
る。また、軟化温度が低く熱加工性に優れる。また、溶
融、鋳込み等の工程を通して本発明の実施例ガラスに失
透の発生は認められなかった。
【0027】ウェザリングに関しては、本発明の実施例
においても発生が皆無とは言えないものの、発生したと
してもその程度が軽度であった。これに対し、ZnO,
ZrO2 を含有しない従来例No.11,12のガラスは、
平均熱膨脹係数、電気抵抗、Tg,Tsは本発明の実施
例と変わらない値を示したが、ウェザリングがひどく、
全面が白曇った状態となっていた。
においても発生が皆無とは言えないものの、発生したと
してもその程度が軽度であった。これに対し、ZnO,
ZrO2 を含有しない従来例No.11,12のガラスは、
平均熱膨脹係数、電気抵抗、Tg,Tsは本発明の実施
例と変わらない値を示したが、ウェザリングがひどく、
全面が白曇った状態となっていた。
【0028】また、耐ウェザリング性試験の前に波長4
00nmにおける分光透過率を測定しておき、温度60
℃、湿度95%に保たれた恒温恒湿槽に収容して500
時間経過時に再度波長400nmにおける分光透過率を
測定してその低下率を比較してみると、本発明の実施例
ガラスでは15%程度の低下であったのに対し、従来例
では35〜40%も低下していた。
00nmにおける分光透過率を測定しておき、温度60
℃、湿度95%に保たれた恒温恒湿槽に収容して500
時間経過時に再度波長400nmにおける分光透過率を
測定してその低下率を比較してみると、本発明の実施例
ガラスでは15%程度の低下であったのに対し、従来例
では35〜40%も低下していた。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明のガラスは、実質的
に鉛を含有していないにもかかわらず、従来照明用に用
いられていた鉛系ガラスと同等の優れた電気絶縁性、熱
加工性を有し、鉛による環境問題の発生もない。また、
ソーダライムガラスとの溶着性に優れるので、照明用ガ
ラスとして好適する。しかもウェザリングが発生しにく
いので、長期にわたる保管や使用にも変わらない品質を
提供できる利点がある。
に鉛を含有していないにもかかわらず、従来照明用に用
いられていた鉛系ガラスと同等の優れた電気絶縁性、熱
加工性を有し、鉛による環境問題の発生もない。また、
ソーダライムガラスとの溶着性に優れるので、照明用ガ
ラスとして好適する。しかもウェザリングが発生しにく
いので、長期にわたる保管や使用にも変わらない品質を
提供できる利点がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 質量百分率で、SiO2 60〜75%,
Al2 O3 1〜5%,Na2 O 3〜11%,K2 O
1〜10%,Li2 O 0〜3%,Li2 O+Na2 O
+K2 O 5〜20%,CaO 0〜3%,MgO 0
〜2%,BaO 4〜6.5%,SrO 0.5〜10
%,MgO+CaO+BaO+SrO4.5〜16%,
B2 O3 0〜3%,ZnO0.3〜5%,ZrO2 0〜
5%の組成を有することを特徴とする照明用ガラス組成
物。 - 【請求項2】 質量百分率で、ZrO2 0.01〜3%
であることを特徴とする請求項1記載の照明用ガラス組
成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29046997A JPH11116268A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 照明用ガラス組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29046997A JPH11116268A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 照明用ガラス組成物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000374459A Division JP2001199738A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | 照明用ガラス組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11116268A true JPH11116268A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17756425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29046997A Pending JPH11116268A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 照明用ガラス組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11116268A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040644A (ja) * | 2001-07-26 | 2003-02-13 | Asahi Techno Glass Corp | 照明用ガラス組成物 |
JP2009067676A (ja) * | 2008-12-18 | 2009-04-02 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 照明用ガラス |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP29046997A patent/JPH11116268A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003040644A (ja) * | 2001-07-26 | 2003-02-13 | Asahi Techno Glass Corp | 照明用ガラス組成物 |
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