JPH11113886A - 採血管用管体 - Google Patents

採血管用管体

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Publication number
JPH11113886A
JPH11113886A JP9285313A JP28531397A JPH11113886A JP H11113886 A JPH11113886 A JP H11113886A JP 9285313 A JP9285313 A JP 9285313A JP 28531397 A JP28531397 A JP 28531397A JP H11113886 A JPH11113886 A JP H11113886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
blood collection
curvature
concave portion
center
Prior art date
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Pending
Application number
JP9285313A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokatsu Nishikata
宏勝 西方
Tomitaro Hara
富太郎 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Tokuyama Sekisui Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Tokuyama Sekisui Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd, Tokuyama Sekisui Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時にゲート跡の切断加工を必要とされ
ず、管底部の肉厚も所定の肉厚を有した採血管用管体を
提供する。 【解決手段】 一端が開口し他端が閉塞する管状体から
なる管体1からなり、管外底部1aの中心位置に凹部2
が設けられ、管内底部1b内面は半球形状とされてお
り、上記凹部2を除く管外底部1aの外面形状を形成す
る曲率円の曲率中心3の位置が、管内底部1bの内面形
状を形成する曲率円の曲率中心4の位置よりも、上記管
外底部1aに凹部2が設けられない場合の管外底部1a
の頂点1cから上記凹部底面2aまでの距離Lの±20
%だけ、管底部側に存している採血管用管体1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は採血管用管体、特に
真空採血管用管体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血液検査を行うための採血に
際して、例えば、図4に示すような、一端が開口し他端
が閉塞する管状体からなる管体10の開口部に栓体20
が気密状態に嵌合されており、且つ管体内部が減圧状態
にされている真空採血管が使用されている。
【0003】この管体10の底部は、通常、図5に示す
ような、管外底部10a及び管内底部10bが半球形状
である。通常、この管体はプラスチックの射出成形で製
造されることが多いが、成形終了時は図6に示すよう
に、底部の中心に樹脂のゲート跡10cが残っており、
このゲート跡10cを切断加工して製品としている。
【0004】このゲート跡の切断加工工程を省くため
に、図7に示すように管外底部10aに凹部30を設
け、射出成形方式もゲートとして断面積の小さな細いゲ
ートを用いたピンポイントゲート方式として、成形時に
残るゲート跡が殆ど残らないようにし、ゲート跡が僅か
残ったとしても、上記凹部30内に収まるようにするこ
とが考えられる。しかしながら、凹部30を設けると、
凹部30の位置の管体の肉厚が薄くなってしまう。肉厚
が薄くなると、特に真空採血管としたときに、管体内の
減圧度を維持し難くなり、真空減衰度が大きくなるとい
う問題点がある。そのため、図8に示すように凹部30
の設けられた位置の管内底部10b側に突状部40を設
け肉厚が薄くならないようにすることが考えられる。こ
のような突状部が設けられた真空採血管用管体は、例え
ば、特開平1−317733号公報に開示されている。
【0005】しかしながら、突状部が設けられると、採
血管内に、例えば、血清分離剤などの高粘度の液状物質
を充填すると突状部のために泡をかみ込んだ形で充填さ
れるという問題点がある。
【0006】上記のような突状部を設けずに、管底部の
肉厚を大きくすることも考えられるが、その場合は、管
体の全長を長くしなければ、管体の内容積が小さくなっ
てしまうという問題が発生する。
【0007】また、管体の内径、外径、及び全長など
が、大きく変えられると、使用時に採血管を自動分析機
のラック等に収めようとすると、従来用いられているラ
ックに適合性がなくなる、という問題が発生する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、製造時にゲ
ート跡の切断加工を必要とされず、管底部の肉厚も所定
の肉厚を有した採血管用管体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の採血管用管体
は、一端が開口し他端が閉塞する管状体からなる採血管
用管体であって、管外底部に凹部が設けられ、管内底部
内面は半球形状とされ、上記凹部を除く管外底部の外面
形状を形成する曲率円の曲率中心の位置が、管内底部の
内面形状を形成する曲率円の曲率中心の位置よりも、上
記管外底部に凹部が設けられない場合の管外底部の頂点
から上記凹部底面までの距離の±20%だけ、管底部側
に存していることを特徴とする。
【0010】本発明の採血管用管体の一例を図1及び図
2を参照して説明する。図1は本発明の採血管用管体の
一例の底部を示す断面図であり、図2は図1の採血管用
管体の凹部の詳細を示す、拡大された模式的説明図であ
る。本発明の採血管用管体1は、一端が開口し他端が閉
塞する管状体からなる管体1からなり、管外底部1aの
中心位置に凹部2が設けられ、管内底部1b内面は半球
形状とされている。そして、上記凹部2を除く管外底部
1aの外面形状を形成する曲率円の曲率中心3の位置
が、管内底部1bの内面形状を形成する曲率円の曲率中
心4の位置よりも、上記管外底部1aに凹部2が設けら
れない場合の管外底部1aの頂点1cから上記凹部底面
2aまでの距離Lの±20%だけ、管底部側に存してい
る。
【0011】上記管外底部1aの外面形状を形成する曲
率円の曲率中心3の位置が、管内底部1bの内面形状を
形成する曲率円の曲率中心4の位置よりも、上記距離L
の20%よりも小さい距離だけ管底部側に存すると、上
記凹部2の設けられた位置の管体の肉厚が薄くなりす
ぎ、特に真空採血管としたときに、管体内の減圧度を維
持し難くなり、上記距離Lの20%よりも大きい距離だ
け管底部側に存すると、上記凹部2の設けられた位置の
管体の肉厚が厚くなりすぎ、管体の全長が長くなりすぎ
て、使用時に採血管を自動分析機のラック等に収めよう
とすると、従来用いられているラックに適合性がなくな
る。
【0012】上記管外底部1aの外面形状を形成する曲
率円の半径と、上記管内底部の内面形状を形成する曲率
円の半径は、採血管の内容積によって変わるので、一該
には決められないが、10cc用真空採血管の場合は、
外面形状を形成する曲率円の半径として、7.25±
0.05mmが好ましく、内面形状を形成する曲率円の
半径として、5.95±0.05mmが好ましく、か
つ、外面形状を形成する曲率円の半径と内面形状を形成
する曲率円の半径の差は、1.3mmが好ましい。
【0013】上記凹部2の形状は、限定されるわけでは
ないが、円筒形状、円錐台形状などが好ましい。また、
上記凹部2の図2に示した、深さA、管外底部側の直径
B、管内底部側の直径Cは、採血管の内容積によって変
わるので、一該には決められないが、10cc用真空採
血管の場合は、深さAは0.4〜0.7mmが好まし
く、管外底部側の直径Bは2〜2.5mmが好ましく、
管内底部側の直径Cは1.8〜2.3mmが好ましい。
【0014】本発明の採血管用管体の材質としては、プ
ラスチックが好ましく、プラスチックとしては、ポリエ
チレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンなどが好ましい。
【0015】本発明の採血管用管体の製造方法の例とし
ては、ピンポイントゲート方式を用いた射出成形法が好
ましい。
【0016】本発明の採血管用管体の使用方法は、従来
の採血管用管体の使用方法と同様である。
【0017】
【作用】本発明の採血管用管体は、管外底部に凹部が設
けられているので、製造時にゲート跡の切断加工を必要
とされない。また、管内底部内面は半球形状とされてお
り、管内底部側に突状部がないので、血清分離剤などの
高粘度の液状物質を充填しても泡をかみ込んだ形で充填
されることがない。また、上記凹部を除く管外底部の外
面形状を形成する曲率円の曲率中心の位置が、管内底部
の内面形状を形成する曲率円の曲率中心の位置よりも、
上記管外底部に凹部が設けられない場合の管外底部の頂
点から上記凹部底面までの距離の±20%だけ、管底部
側に存しているので、上記凹部の設けられた位置の管体
の肉厚が所定の肉厚となるので、特に真空採血管とした
ときに、管体内の減圧度を維持でき、また、管体の全長
が長くなりすぎることがなく、使用時に採血管を自動分
析機のラック等に収める際に、従来用いられているラッ
クに適合する。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図3に示したように、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂を用い、ピンポイントゲート方式を用いた
射出成形により、管外底部に、深さ0.5mm、管外底
部側の直径2.2mm、管内底部側の直径2.0mmの
円錐台形状の凹部2が設けられ、上記凹部を除く管外底
部の外面形状を形成する曲率円の曲率半径7.25m
m、管内底部の内面形状を形成する曲率円の曲率半径
5.95mm、管外底部の外面形状を形成する曲率円の
曲率中心3の位置が、管内底部の内面形状を形成する曲
率円の曲率中心4の位置よりも、0.68mmだけ管底
部側に存しており、管体の開口部の内径14.0mm、
外径16.6mm、管体の側壁部の肉厚1.3mm、管
体のテーパ角23/1000、全長100.48mm、
内容積12.75mlの採血管用管体を製造した。な
お、上記管外底部に凹部が設けられない場合の管外底部
の頂点から上記凹部底面までの距離は、0.58mmで
あり、管外底部の上記凹部が設けられた部分の凹部の中
心部の管底部の肉厚は、1.39mmであった。この採
血管用管体は、ゲート跡の切断加工を必要としなかっ
た。また、この採血管用管体を用いた真空採血管は所定
の減圧度を十分維持することができ、また、従来の自動
分析機のラックに問題なく収めることができた。
【0019】
【発明の効果】本発明の採血管用管体の構成は、上述の
通りであり、本発明によれば、製造時にゲート跡の切断
加工が必要とされず、管底部の肉厚も所定の肉厚を有し
た採血管用管体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採血管用管体の一例の底部を示す断面
図である。
【図2】図1の採血管用管体の凹部の詳細を示す、拡大
された模式的説明図である。
【図3】本発明の採血管用管体の実施例を示す断面図で
ある。
【図4】従来の真空採血管を示す断面図である。
【図5】従来の真空採血管用管体の底部を示す断面図で
ある。
【図6】従来の真空採血管用管体の成形終了時の状態を
示す断面図である。
【図7】従来の真空採血管用管体の管外底部に凹部が設
けられた状態を示す断面図である。
【図8】従来の真空採血管用管体の管内底部に突状部が
設けられた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 採血管用管体 1a 管外底部 1b 管内底部 1c 管外底部に凹部が設けられない場合の管外底部の
頂点 2 凹部 2a 凹部底面 3 凹部を除く管外底部の外面形状を形成する曲率円の
曲率中心 4 管内底部の内面形状を形成する曲率円の曲率中心 L 管外底部に凹部が設けられない場合の管外底部の頂
点から凹部底面までの距離

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が開口し他端が閉塞する管状体から
    なる採血管用管体であって、 管外底部に凹部が設けられ、管内底部内面は半球形状と
    され、 上記凹部を除く管外底部の外面形状を形成する曲率円の
    曲率中心の位置が、管内底部の内面形状を形成する曲率
    円の曲率中心の位置よりも、上記管外底部に凹部が設け
    られない場合の管外底部の頂点から上記凹部底面までの
    距離の±20%だけ、管底部側に存していることを特徴
    とする採血管用管体。
JP9285313A 1997-10-17 1997-10-17 採血管用管体 Pending JPH11113886A (ja)

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JP9285313A JPH11113886A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 採血管用管体

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JP9285313A JPH11113886A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 採血管用管体

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JPH11113886A true JPH11113886A (ja) 1999-04-27

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JP9285313A Pending JPH11113886A (ja) 1997-10-17 1997-10-17 採血管用管体

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5636160B2 (ja) * 2006-03-24 2014-12-03 日産自動車株式会社 気液分離装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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