JPH11113864A - 生体用電極 - Google Patents

生体用電極

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Publication number
JPH11113864A
JPH11113864A JP9283436A JP28343697A JPH11113864A JP H11113864 A JPH11113864 A JP H11113864A JP 9283436 A JP9283436 A JP 9283436A JP 28343697 A JP28343697 A JP 28343697A JP H11113864 A JPH11113864 A JP H11113864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
conductive
conductive coating
electrode
living body
Prior art date
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Pending
Application number
JP9283436A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fujita
健二 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Medical Systems Ltd
Original Assignee
NEC Medical Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Medical Systems Ltd filed Critical NEC Medical Systems Ltd
Priority to JP9283436A priority Critical patent/JPH11113864A/ja
Publication of JPH11113864A publication Critical patent/JPH11113864A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚との十分な接触を確保し、乾燥性を低下
させ、接触インピーダンスの増大を防止し、且つ衝撃に
頑強で、柔軟、緩衝性を有する生体用電極を提供せんと
するものである。 【解決手段】 絶縁性フィルム基板上に粉末状の導電性
材料及びこの導電性材料を保持するバインダーとより成
る導電性コーティング層を設けると共にこの導電性コー
ティング層上にエポキシ架橋剤により架橋されたポリア
クリルアミド系高分子中に水及び多価アルコールを主成
分とする電解質塩を含有した導電性高分子ゲルを設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体表面(皮膚)
に貼り付けて、心電図、生体インピーダンス等の生体電
気現象を計測するのに使用して好適な生体用電極に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、医学分野において、患者に出来る
限り負荷を与えないために、無侵襲、無拘束の診断や治
療が行なわれている。その1つに生体インピーダンスの
計測がある。この生体インピーダンスの測定は、生体の
首、胸等に生体用電極を巻き付けるように貼り付け、こ
の生体表面から生体インピーダンスを計測するものであ
る。
【0003】従来この生体インピーダンスを計測する生
体用電極としては例えばアルミ、ニッケル等の金属箔に
ポリアクリル酸ナトリウム系のゲルを付けたものが使用
され、このゲルの粘着力で皮膚に貼り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】斯る生体用電極は皮膚
との十分な接触を確保する必要があり、このゲルの粘着
力を高くする必要がある。このゲルの粘着力を高くする
ことで、この生体用電極と皮膚との接触をある程度確保
することができるが、従来のゲルはポリアクリル酸ナト
リウム系が使用されており、このゲルは粘着力を高くす
ると、水分量が減り、そのために、接触インピーダンス
が増大し、生体電気現象の高精度な計測が困難である不
都合があった。
【0005】また、生体用電極のアルミ、ニッケル等の
金属箔は非常に脆く、接続用のクリップ等で挟むと破け
てしまうため、電気的に接触不良を起こす懼れがある不
都合があった。
【0006】更に、生体用電極を生体の首、胸等に巻き
付けることにより、曲げによるクラックが生じるため、
電気的に接触不良を起こす懼れがある不都合があった。
【0007】本発明は斯る点に鑑み、皮膚との十分な接
触を確保し、乾燥性を低下させ、接触インピーダンスの
増大を防止し、且つ衝撃に頑強で、柔軟、緩衝性を有す
る生体用電極を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明生体用電極は絶縁
性フィルム基板上に粉末状の導電性材料及びこの導電性
材料を保持するバインダーとより成る導電性コーティン
グ層を設けると共に、この導電性コーティング層上にエ
ポキシ架橋剤により架橋されたポリアクリルアミド系高
分子中に水及び多価アルコールを主成分とする電解質塩
を含有した導電性高分子ゲルを設けたものである。
【0009】斯る本発明の導電性高分子ゲルのアクリル
アミド系の構成ポリマーが水溶性であると共に非電解質
であり、また導電性コーティング層に粉末状の導電性材
料を使用しているので電気的に分極が起こらず、皮膚と
の接触時のインピーダンスが増大しない。
【0010】また、この導電性高分子ゲルには電解質塩
と多価アルコールとが含有されているために、この導電
性コーティング層と電気的に安定な状態にあり、また乾
燥性を低下させ、乾燥に伴うインピーダンスの増大を防
止することができるため、生体電気現象の高精度な計測
を長時間に亘って行うことができる。
【0011】更に、この導電性高分子ゲルには、エポキ
シ架橋剤が含まれているために、架橋距離を調整するこ
とによって、このゲルの伸びが良好にされると共に、粘
着力が増大され、この生体用電極を使用中に皮膚から、
剥離したり、あるいは、皮膚との間に隙間が生じにくい
ため、高精度な計測を行うことができる。
【0012】また、本発明においては、この生体用電極
の導電性コーティング層のバインダーとして軟質ポリウ
レタンを使用したものである。
【0013】本発明によれば導電性コーティング層のバ
インダーとして軟質ポリウレタンを使用しているので、
柔軟で、緩衝性を有し、折り曲げてもクラックが生じに
くく、これにより、この生体用電極の生体の貼る部位を
選ぶ必要がない。
【0014】また、このバインダーが導電性コーティン
グ層内で反応し、互いに架橋又は高分子化した構造を有
するので、この導電性コーティング層が絶縁性フィルム
基板に頑強に密着し、引っ掻き強度が大きくなり、接続
用のクリップ等で挟んでも剥離したり、脱落しないた
め、電気的に良好な状態で計測を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明生体
用電極の実施の形態の例につき説明しよう。
【0016】図1において、1は例えばPETフィルム
等の絶縁性フィルム基板を示し、この絶縁性フィルム基
板1上(図1では下側)に例えばAg/AgClの粉末
状の導電性材料とこの粉末状の導電性材料を保持する例
えば軟質ポリウレタン樹脂のバインダーとより成るペー
ストをスクリーン印刷し、この絶縁性フィルム基板1上
に導電性コーティング層2を形成する。
【0017】本例においては、この導電性コーティング
層2上(図1では下側)にエポキシ架橋剤により架橋さ
れたポリアクリルアミド系高分子中に、水及び多価アル
コールを主成分として電解質塩を含有させた導電性高分
子ゲル3を被着させる。
【0018】その後所定の形状にカットすると共に図1
に示す如く、導電性コーティング層2を導電性高分子ゲ
ル3より長くなる如くして、この導電性高分子ゲル3側
を露出する如くし、この導電性コーティング層2の露出
部をこの生体用電極の端子部2aとする。
【0019】本例においては、生体用電極として使用す
るときは、この導電性高分子ゲル3を生体表面(皮膚)
に貼り付ける如くする。
【0020】本例による生体用電極は上述の如く構成さ
れており、この導電性高分子ゲル3のアクリルアミド系
の構成ポリマーは水溶性であると共に非電解質であり、
また導電性コーティング層2には例えばAg/AgCl
の粉末状の導電性材料を使用しているので、電気的に分
極が起こらず、生体表面(皮膚)に貼り付けたときにイ
ンピーダンスが増大しない利益がある。
【0021】また、本例の生体用電極の導電性高分子ゲ
ル3には電解質塩と多価アルコールが含有されているた
めに、この導電性高分子ゲル3は導電性コーティング層
2と電気的に安定な状態であり、またこの導電性高分子
ゲル3の乾燥性を低下させ、乾燥に伴うインピーダンス
の増大を防止でき、本例による生体用電極を使用して、
長時間に亘って、生体電気現象の高精度な計測を行うこ
とができる利益かある。
【0022】更に本例による生体用電極の導電性高分子
ゲル3には、エポキシ架橋剤が含まれているために、架
橋距離を調整することによって、このゲルの伸びが良好
にされると共に、粘着力が増大し、この生体用電極の使
用中に生体表面(皮膚)から、剥離したり、あるいは、
生体表面(皮膚)との間に隙間が生じにくいために、高
精度な計測を行うことができる利益がある。
【0023】また本例の生体用電極の導電性コーティン
グ層2にはバインダーとして軟質ポリウレタン樹脂を使
用しているため、柔軟で、緩衝性を有し、折り曲げても
クラックが生じにくく、また生体の貼る部位を選ぶ必要
がない(何処にでも貼ることができる。)利益がある。
【0024】また本例の生体用電極の導電性コーティン
グ層2のバインダーがこの導電性コーティング層2内で
反応し、互いに架橋又は高分子化した構造を有するの
で、この導電性コーティング層2が例えばPETフィル
ムより成る絶縁性フィルム基板1に頑強に密着し、引っ
掻き強度が大きくなり、接続用のクリップ等で挟んでも
剥離したり、脱落したりすることがなく、電気的に良好
な状態で計測することができる利益がある。
【0025】また本例によればカットする形状、大きさ
を変えるだけで、種々の形状、大きさの生体用電極を得
ることができる利益がある。
【0026】尚、本発明は上述例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなくその他の種々の構成が採り得
ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】本発明による生体用電極は上述の如く構
成されており、この導電性高分子ゲルのアクリルアミド
系の構成ポリマーは水溶性であると共に非電解質であ
り、また導電性コーティング層には例えばAg/AgC
lの粉末状の導電性材料を使用しているので、電気的に
分極が起こらず、生体表面(皮膚)に貼り付けたときに
インピーダンスが増大しない利益かある。
【0028】また、本発明生体用電極の導電性高分子ゲ
ルには電解質塩と多価アルコールが含有されているため
に、この導電性高分子ゲルは導電性コーティング層と電
気的に安定な状態であり、またこの導電性高分子ゲルの
乾燥性を低下させ、乾燥に伴うインピーダンスの増大を
防止でき、本発明による生体用電極を使用して、長時間
に亘って、生体電気現象の高精度な計測を行うことがで
きる利益がある。
【0029】更に本発明による生体用電極の導電性高分
子ゲルには、エポキシ架橋剤が含まれているために、架
橋距離を調整することによって、このゲルの伸びが良好
にされると共に、粘着力が増大し、この生体用電極の使
用中に生体表面(皮膚)から、剥離したり、あるいは、
生体表面(皮膚)との間に隙間が生じにくいために高精
度な計測を行うことができる利益がある。
【0030】また本発明による生体用電極の導電性コー
ティング層にはバインダーとして軟質ポリウレタン樹脂
を使用しているため、柔軟で、緩衝性を有し、折り曲げ
てもクラックが生じにくく、また生体の貼る部位を選ぶ
必要がない(何処にでも貼ることができる。)利益があ
る。
【0031】また本発明による生体用電極の導電性コー
ティング層のバインダーがこの導電性コーティング層内
で反応し、互いに架橋又は高分子化した構造を有するの
で、この導電性コーティング層が例えばPETフィルム
より成る絶縁性フィルム基板に頑強に密着し、引っ掻き
強度が大きくなり、接続用のクリップ等で挟んでも剥離
したり、脱落したりすることがなく、電気的に良好な状
態で計測することができる利益がある。
【0032】また本発明によればカットする形状、大き
さを変えるだけで、種々の形状、大きさの生体用電極を
得ることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明生体用電極の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1‥‥絶縁性フィルム基板、2‥‥導電性コーティング
層、2a‥‥端子部、3‥‥導電性高分子ゲル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性フィルム基板上に粉末状の導電性
    材料及び該導電性材料を保持するバインダーとより成る
    導電性コーティング層を設けると共に該導電性コーティ
    ング層上にエポキシ架橋剤により架橋されたポリアクリ
    ルアミド系高分子中に水及び多価アルコールを主成分と
    する電解質塩を含有した導電性高分子ゲルを設けたこと
    を特徴とする生体用電極。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生体用電極において、 前記導電性コーティング層のバインダーが軟質ポリウレ
    タンであることを特徴とする生体用電極。
JP9283436A 1997-10-16 1997-10-16 生体用電極 Pending JPH11113864A (ja)

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JP9283436A JPH11113864A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 生体用電極

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JP9283436A JPH11113864A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 生体用電極

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ID=17665528

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JP9283436A Pending JPH11113864A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 生体用電極

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JP (1) JPH11113864A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8862199B2 (en) 2011-01-03 2014-10-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Electrode member and apparatus for measuring biosignal including the electrode member
CN108176806A (zh) * 2017-12-25 2018-06-19 湖北工业大学 醇基铸造涂料用粉状助剂及其制备和使用方法
JP2019088764A (ja) * 2017-11-16 2019-06-13 タツタ電線株式会社 電極、生体電極およびそれらの製造方法

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