JPH1111381A - 浮遊物回収装置 - Google Patents

浮遊物回収装置

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JPH1111381A
JPH1111381A JP18298397A JP18298397A JPH1111381A JP H1111381 A JPH1111381 A JP H1111381A JP 18298397 A JP18298397 A JP 18298397A JP 18298397 A JP18298397 A JP 18298397A JP H1111381 A JPH1111381 A JP H1111381A
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wings
float
floating
wing
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Fumio Hishida
不三男 菱田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染水域の水面に浮遊する浮遊物を迅速且つ
低コストで回収し、回収作業の支援体制の強化及び迅速
化を図ることにある。 【解決手段】 支援船aに保持され浮体物からなる収集
タンク2を設け、収集タンク2に排水口24とその前部
に浮遊物の取入口21を設け、取入口21に浮遊物を誘
導案内する浮体物からなるウィング部3を収集タンク2
の取入口21の左右前方側に向けて設け、左右の各ウィ
ング部3を内外2基の離間して配置されたフロートウィ
ング31,32でそれぞれ構成し、左右の各内外2基の
フロートウィング31,32の基端を収集タンク2の取
入口21両側に水平回り旋回自在及び上下動自在に連結
すると共に、各内外2基のフロートウィング31,32
を相対的に上下動自在に連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、汚染された水域
の水面に浮遊する例えば油類、塵、汚物、浮体物などの
浮遊物を回収する浮遊物回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、汚染された水域の水面に浮遊する
例えば油類、塵などの浮遊物を回収する作業は、例えば
双胴船タイプからなる回収船で行われている。即ち、双
胴船の2つの船の間を浮遊物を流動させ、双胴船の2つ
の船の内側部から、人力又は機具によって浮遊物を回収
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
双胴船タイプからなる回収船にあっては、船舶としての
製造費用、係留地の確保、保守管理、乗務員の維持など
に多大なコストがかかり、問題とされている。
【0004】また、双胴船タイプの回収船は製造、維持
コストなどの関係で大型のものがなく、このため、外洋
での使用は困難である。さらに、汚染水域への迅速な回
航が困難等の問題もあった。
【0005】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、汚染水域の水面に浮遊する浮遊物を迅
速且つ低コストで回収し、回収作業の支援体制の強化及
び迅速化を図ることのできる浮遊物回収装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、支援船に保持され浮体物から
なる収集タンクを設け、収集タンクに排水口とその前部
に浮遊物取入口を設け、取入口に浮遊物を誘導案内する
浮体物からなるウィング部を収集タンクの取入口の左右
前方側に向けて設け、左右の各ウィング部を内外2基の
離間して配置されたフロートウィングでそれぞれ構成
し、左右の各内外2基のフロートウィングの基端を収集
タンクの取入口両側に水平回り旋回自在及び上下動自在
に連結すると共に、各内外2基のフロートウィングを相
対的に上下動自在に連結した手段よりなるものである。
ここで、収集タンクは取付体を介して支援船に上下動自
在に保持されるのが好ましい。また、左右の各ウィング
部を構成する内外2基のフロートウィングは、その浮体
部がゴム製袋体に空気を封入した構造からなっていても
よい。
【0007】また、請求項3の発明は、推進機を備え浮
体物からなる収集タンクを設け、収集タンクに排水口と
その前部に浮遊物取入口を設け、取入口に浮遊物を誘導
案内する浮体物からなるウィング部を収集タンクの取入
口の左右前方側に向けて設け、左右の各ウィング部を内
外2基の離間して配置されたフロートウィングでそれぞ
れ構成し、左右の各内外2基のフロートウィングの基端
を収集タンクの取入口両側に水平回り旋回自在及び上下
動自在に連結すると共に、各内外2基のフロートウィン
グを相対的に上下動自在に連結した手段よりなるもので
ある。ここで、左右の各ウィング部を構成する内外2基
のフロートウィングは、その浮体部がゴム製袋体に空気
を封入した構造からなっていてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0009】〔実施の形態−1〕ここで、図1は浮遊物
回収装置を支援船に取付けた状態の斜視図、図2は浮遊
物回収装置の平面図、図3は浮遊物回収装置の側面図、
図4はウィング部の部分拡大平面図、図5はウィング部
の部分拡大側面図である。
【0010】図において、浮遊物回収装置1は、汚染さ
れた水域の水面に浮遊する例えば油類、塵、汚物、浮体
物などの浮遊物を回収する装置で、支援船aに保持され
る収集タンク2、及び収集タンク2に設けられた左右の
ウィング部3から主に構成されている。
【0011】浮遊物回収装置1が取付けられる支援船a
には、例えばバージなどが使用されていて、バージの先
端部に浮遊物回収装置1の収集タンク2が保持されてい
る。例えばバージからなる支援船aの左右側部には、バ
ージに推進力を付与する小型船舶bが連結されている。
【0012】また、バージからなる支援船aには、回収
した浮遊物を収容する図示しない回収容器などが載せら
れている。さらに、収集タンク2から浮遊物を支援船a
の上に回収する場合に、機械機具を使用して行うときに
はこの回収のための吸引ホース、ポンプ、モーターなど
の機械機具が支援船aに設置されることがある。
【0013】収集タンク2は、汚染された水域の水面に
浮遊する浮遊物を集めて取り入れ、浮遊物と水(海水又
は淡水。以下同じ)とを分離する部分であり、収集タン
ク2の前部には、水面に浮遊する浮遊物を水と共に取り
入れる取入口21が開口されている。この実施の形態で
は、取入口21は長方形状に開口されている。
【0014】収集タンク2はその前部に取入口21が開
口して形成され、取入口21の内側には取入口21から
流入する浮遊物と水を分離する例えば中空箱型状の分離
室22が形成されている。分離室22に流入した浮遊物
は手作業又は機械機具によって、除去され、除去された
浮遊物は支援船aに載せられた回収容器に手作業又はポ
ンプなどの機械機具によって収容される。
【0015】分離室22の下部側には例えばネット状、
多孔板、格子状などの通水性を有するストレナー23が
前方に向けて斜め下向きに取付けられている。ストレナ
ー23は分離室22に流入した浮遊物が排水口24から
水と共に排出されるのを防ぐ機能を果たす。
【0016】分離室22の後部の底部側には排水口24
が開口形成されている。排水口24は浮遊物と共に流入
した水を分離室22から排出するために設けられたもの
である。排水口24はストレナー23の下部後方側で且
つストレナー23を挟んで取入口21の反対側に位置
し、取入口21から流入した水はストレナー23を通過
して排水口24から排出される構造になっている。
【0017】分離室22は、その前部側に上記の取入口
21が開口され、その後部の底部側に排水口24が開口
され、又上部側も開口されていている。この開口された
上部側から分離室22の浮遊物を手作業又はポンプなど
によって排出除去されるようになっており、開口された
上部側には一部に作業用の足場25が取付けられてい
る。
【0018】収集タンク2の左右両側部及び後部にはフ
ロート室26が形成されていて、収集タンク2に浮力を
与えるようになっている。収集タンク2はこのフロート
室26によって水面に浮かぶことができる。フロート室
26は空洞の状態になっていたり、又は浮力材が充填さ
れていたりしている。フロート室26に浮力材が充填さ
れている場合にはフロート室26の内部に浸水するのが
防がれ、また、フロート室26の強度を高める効果があ
る。
【0019】左右のウィング部3は、その内側中央の収
集タンク2の取入口21に浮遊物取浮遊物を誘導案内す
る機能を果たすもので、収集タンク2の取入口21の左
右前方側に向けて八字状に拡開するように設けられてい
る。
【0020】左右のウィング部3は、浮体物からなる内
外2基のフロートウィング31,32からそれぞれ構成
されている。つまり、片側に2基、左右で計4基のフロ
ートウィングで構成されている。左右の各内側フロート
ウィング31及び外側フロートウィング32の基端は収
集タンク2の取入口21の左右両側にそれぞれ水平回り
旋回自在及び上下動自在に連結されている。
【0021】即ち、各内側フロートウィング31及び外
側フロートウィング32の基端には、連結ピン孔が上下
方向に穿設されており、この連結ピン孔にピン孔内径よ
り小さな外径からなる連結ピン33が遊嵌状に貫通して
取付けられ、貫通して上下に突出した連結ピン33の上
下両端側は取入口21の左右両側の上下の軸受け27に
支持されている。
【0022】また、各内側フロートウィング31及び外
側フロートウィング32の基端の連結ピン孔を貫通して
上下に突出した連結ピン33の上下両端側には、上限ス
トッパー及び下限ストッパーが設けられていて、上下動
する内側フロートウィング31及び外側フロートウィン
グ32の上下移動範囲が制限されている。
【0023】内側フロートウィング31及び外側フロー
トウィング32は内部が空洞又は内部に浮力材が充填さ
れていて、浮力が作用して水面に浮かぶことができるよ
うになっている。内部に浮力材が充填されている場合に
は内部に浸水するのが防がれ、また、フロートウィング
31,32の強度を高める効果がある。
【0024】左右の各ウィング部3を構成する内側フロ
ートウィング31と外側フロートウィング32は離間し
て平行に配置され、両者の内側に取付けられた連結杆3
2によって連結されている。内側フロートウィング31
と外側フロートウィング32とは所定間隔で配置された
複数の連結杆34によって相対的に上下動自在に連結さ
れている。
【0025】即ち、連結杆34の両端には、連結ピン孔
が内側フロートウィング31と外側フロートウィング3
2に平行且つ水平方向にそれぞれ穿設されており、この
両連結ピン孔にはピン孔内径より小さな外径からなる連
結ピン35がそれぞれ遊嵌状に貫通して取付けられてい
る。
【0026】そして、連結杆34の一端に貫通して突出
した連結ピン35は、その左右両端側が内側フロートウ
ィング31に設けられた軸受けに固設されている。ま
た、連結杆34の他端に貫通して突出した連結ピン35
は、その左右両端側が外側フロートウィング32に設け
られた軸受け36に支持されている。
【0027】前方に向かって左右に拡開状に開いている
左右のウィング部3は、ワイヤー37によってそれ以上
に開くのが阻止されている。即ち、ワイヤー37の両端
は左右のウィング部3の内側フロートウィング31にそ
れぞれ形成された取付孔31aに取付けられていて、ワ
イヤー37が張った状態で左右のウィング部3の開き角
度は最大になる。
【0028】また、前方に向かって左右に拡開状に開い
ている左右のウィング部3は、それぞれ左右のワイヤー
38によってそれ以上に閉じるのが阻止されている。即
ち、左側のワイヤー38の一端は左側のウィング部3の
外側フロートウィング32に形成された取付孔32aに
連結され、ワイヤー38の他端は収集タンク2の左側端
から側方に張り出して取付けられた支持杆28の先端部
に形成された取付孔28aに連結されている。同様に、
右側のワイヤー38の一端は右側のウィング部3の外側
フロートウィング32に形成された取付孔32aに連結
され、ワイヤー38の他端は収集タンク2の右側端から
側方に張り出して取付けられた支持杆28の先端部に形
成された取付孔28aに連結されている。そして左右の
ワイヤー38が張った状態で左右のウィング部3の開き
角度は最小になる。
【0029】左右のウィング部3は、張った状態のワイ
ヤー37と左右のワイヤー38とによって、これ以上開
いたり又は逆に閉じたりするのが阻止されて、一定の開
き角度に保持されている。ワイヤー37及び左右のワイ
ヤー38の長さを調整することによって、左右のウィン
グ部3の開き角度を調整することができる。
【0030】取付体4は、収集タンク2を支援船aに上
下動自在に保持する機能を果たすもので、収集タンク2
の後端と支援船aの先端との間に設けられている。取付
体4は取付板41、連結孔42、連結軸43などから構
成されている。
【0031】取付板41は収集タンク2の後端と支援船
aの先端との間に上下方向に延設されて取付けられ、そ
の上部側が支援船a側に直角に折曲され、その側面が逆
L字状の形状をしている。支援船a側に折曲された取付
板41の上面の左右には連結孔42が取付けられてい
て、この連結孔42に支援船aに一端が連結されたワイ
ヤーの他端側を通して連結することによって、取付板4
1は支援船aの先端部に取付けられる。
【0032】上下方向に延設された取付板41の左右に
は上下方向に連結軸43がそれぞれ取付けられ、この左
右の連結軸43が遊嵌状が挿通する連結孔29が収集タ
ンク2の後面の左右側に上下方向に形成されていて、取
付体4は収集タンク2と上下方向に移動自在に連結され
ている。
【0033】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。先ず、現地まで輸送され
た浮遊物回収装置1を汚染された水域に回航された支援
船aの先端部に取付ける。支援船aの先端部への取付け
は、浮遊物回収装置1の収集タンク2の後面に上下動自
在に連結された取付体4を支援船aの先端部に固定する
ことにより達成される。この取付体4によって、浮遊物
回収装置1は支援船aの先端部に上下動自在に保持され
ることができる。
【0034】支援船aの先端部に浮遊物回収装置1を取
付けた後、支援船aを汚染された水域に移動し、浮遊物
回収装置1の左右のウィング部3を適宜角度に開く。左
右のウィング部3の開き角度の調整は、ワイヤー37、
及び左右のワイヤー38によって調整される。
【0035】浮遊物回収装置1の左右のウィング部3を
適宜角度に開いた後、水面に浮かぶ浮遊物に向けて相対
的に浮遊物回収装置1を移動させる。通常は、浮遊物回
収装置1を先端部に連結した支援船aを水面に浮かぶ浮
遊物に向けて移動させるが、潮流が浮遊物回収装置1に
向っている場合には支援船aは停止させておく。
【0036】浮遊物回収装置1を水面に浮かぶ浮遊物に
向けて相対的に移動させると、拡開状に開いている左右
のウィング部3によって、水面に浮かぶ浮遊物は最大幅
に開いている左右のウィング部3の先端からその内側に
誘導案内される。
【0037】この場合において、一部の浮遊物は上下動
する水面波によって左右のウィング部3の内側フロート
ウィング31の上下端を越えることがあるが、内側フロ
ートウィング31の外側には外側フロートウィング32
が設けられており、又内側フロートウィング31と外側
フロートウィング32との間の水面は平水面状態になる
ので、内側フロートウィング31の上下端を越え浮遊物
は外側フロートウィング32によって回収されて取入口
21に誘導案内される。
【0038】左右のウィング部3の内側中央に設けられ
た収集タンク2に達した浮遊物は、収集タンク2の前部
に開口された取入口21から水(海水又は淡水)と共に
流入して分離室22内に入る。分離室22内に流入した
浮遊物は、人手作業又は吸引ポンプなどによって排出さ
れ、支援船aに載せられた回収容器に収容される。
【0039】浮遊物と共に分離室22に流入した水は、
通水性のストレナー23を通過して、分離室22の後部
の底部側に形成された排水口24から外部に排出され
る。排水口24から外部に排出される水は、支援船aの
推進力又は潮流の作用によって行われる。
【0040】このようにして、汚染水域の水面に浮遊す
る浮遊物を浮遊物回収装置1によって、効率良く回収す
ることができる。
【0041】〔実施の形態−2〕ここで、図9は浮遊物
回収装置の平面図である。この実施の形態−2が、前記
実施の形態−1と異なるのは、浮遊物回収装置11に推
進機5が取付けられて、自走式になっていて、支援船a
に連結する必要がないことである。推進機5は浮遊物回
収装置11の収集タンク2の後部の左右に取付けられて
いる。このため、浮遊物回収装置11には取付体4が取
付けられていない。これ以外の構成は前記実施の形態−
1と同一であるので、同一箇所に同一の符号を附してそ
の説明を省略する。また、その作用も前記実施の形態−
1と同様であるのでその説明を省略する。
【0042】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、前記実施の形態では、左右の各ウィング部3を構成
する内外2基のフロートウィング31,32は、内部が
空洞又は浮力材が充填されて浮体部になっている場合で
説明したが、これに限定されるものではなく、例えば図
6に示すようにその浮体部がゴム製袋体6に空気を封入
した構造からなっていてもよい。また、前記実施の形態
では、取付体4を介して浮遊物回収装置1と支援船aが
連結されている場合で説明したが、これに限定されるも
のではなく、例えば図7に示すように収集タンク2の後
部に推進力を備えた複数の小型船舶bの先端部が係合さ
れる係合溝7を形成して、この係合溝7に小型船舶bの
先端部を係合して連結するようにしてもよい。更に、前
記実施の形態では、ワイヤー37,38を利用して左右
のウィング部3の開き角度を調整する構造で説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば図8に示す
ように、外側フロートウィング32の基端の外側面に当
接するストッパー8を収集タンク2の両側に設けて、こ
のストッパー8でウィング部3が一定角度以上左右に開
くのを阻止するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
1,3の発明に係る浮遊物回収装置によれば、左右のウ
ィング部は浮体物からなると共に左右のウィング部の内
側中央に設けられた収集タンクに対して上下方向に移動
自在に連結されているので、水面波の上下動に追従して
水面下に没することがなく、従って、水面上に浮遊する
浮遊物を左右のウィング部の内側中央に設けられた収集
タンク内に誘導することができる。しかも左右の各ウィ
ング部はそれぞれ内外2基のフロートウィングからなる
ので、内側フロートウィングから漏れた浮遊物を外側フ
ロートウィングで回収して収集タンク内に誘導すること
ができる。さらに、内外2基のフロートウィングは相対
的に上下に移動可能になっているので、内外2基のフロ
ートウィングは水面波の上下動に追従して移動でき、上
下動する水面波によって内外のフロートウィングの連結
部分に作用する荷重を軽減できてウィング部の耐久性が
劣化するのを防ぐことができる。
【0044】また、請求項1の発明では、支援船に簡単
に取付け及びこれから取外しができ、しかも陸上輸送が
可能で、汚染水域の近くまで迅速に輸送し、現地で支援
船に取付けることによって、回収装置として使用でき、
製造、維持管理などのコストを従来の双胴船に比べて廉
価にすることができ、その上、支援船に大型の船を使用
すれば、従来の小型の双胴船では困難であった外洋での
回収作業を行うこともでき、浮遊物の回収作業の支援体
制の強化及び迅速化を図ることができる。
【0045】さらに、請求項1の発明では、支援船に簡
単に取付け及びこれから取外しができ、しかも陸上輸送
が可能で、汚染水域の近くまで迅速に輸送して現地で支
援船に取付けることができるので、特に、内陸の湖水、
ダム、河川など、海から船を入れることができない場合
に、非常にその効力を発揮することができる。
【0046】また、請求項2の構成のように、収集タン
クが取付体を介して支援船に上下動自在に保持されてい
る場合には、波によって上下動する支援船に収集タンク
を保持する機構に作用する上下方向の荷重を軽減でき、
保持機構の構造をその分小さくでき、又その耐久性を高
めることができる。
【0047】また、請求項3の発明では、推進機を備え
ているので、支援船を不要にでき、自力で回収作業を行
うことができる。
【0048】また、請求項4の構成のように、左右の各
ウィング部を構成する内外2基のフロートウィングの浮
体部がゴム製袋体に空気を封入した構造からなっている
場合には、左右の各ウィング部の浮力の調整を空気の封
入量によって簡単に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態−1を示す浮遊物回収装
置を支援船に取付けた状態の斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態−1を示す浮遊物回収装
置の平面図である。
【図3】この発明の実施の形態−1を示す浮遊物回収装
置の側面図である。
【図4】この発明の実施の形態−1を示すウィング部の
部分拡大平面図である。
【図5】この発明の実施の形態−1を示すウィング部の
部分拡大側面図である。
【図6】この発明の実施の形態−1を示す内外フロート
ウィングの他例の断面図である。
【図7】この発明の実施の形態−1を示すウィング部の
連結部の他例の部分平面図である。
【図8】この発明の実施の形態−1を示す浮遊物回収装
置の他例の平面図である。
【図9】この発明の実施の形態−2を示す浮遊物回収装
置の平面図である。
【符号の説明】
1 浮遊物回収装置 2 収集タンク 21 取入口 22 分離室 23 ストレナー 24 排水口 25 足場 26 フロート室 27 軸受け 28 支持杆 28a 取付孔 29 連結孔 3 ウィング部 31 内側フロートウィング 31a 取付孔 32 外側フロートウィング 32a 取付孔 33 連結ピン 34 連結杆 35 連結ピン 36 軸受け 37 ワイヤー 38 ワイヤー 4 取付体 41 取付板 42 連結孔 43 連結軸 11 浮遊物回収装置 5 推進機 6 ゴム製袋体 7 係合溝 8 ストッパー a 支援船 b 小型船舶

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支援船に保持され浮体物からなる収集タ
    ンクを設け、収集タンクに排水口とその前部に浮遊物取
    入口を設け、取入口に浮遊物を誘導案内する浮体物から
    なるウィング部を収集タンクの取入口の左右前方側に向
    けて設け、左右の各ウィング部を内外2基の離間して配
    置されたフロートウィングでそれぞれ構成し、左右の各
    内外2基のフロートウィングの基端を収集タンクの取入
    口両側に水平回り旋回自在及び上下動自在に連結すると
    共に、各内外2基のフロートウィングを相対的に上下動
    自在に連結したことを特徴とする浮遊物回収装置。
  2. 【請求項2】 収集タンクは取付体を介して支援船に上
    下動自在に保持されている請求項1記載の浮遊物回収装
    置。
  3. 【請求項3】 推進機を備え浮体物からなる収集タンク
    を設け、収集タンクに排水口とその前部に浮遊物取入口
    を設け、取入口に浮遊物を誘導案内する浮体物からなる
    ウィング部を収集タンクの取入口の左右前方側に向けて
    設け、左右の各ウィング部を内外2基の離間して配置さ
    れたフロートウィングでそれぞれ構成し、左右の各内外
    2基のフロートウィングの基端を収集タンクの取入口両
    側に水平回り旋回自在及び上下動自在に連結すると共
    に、各内外2基のフロートウィングを相対的に上下動自
    在に連結したことを特徴とする浮遊物回収装置。
  4. 【請求項4】 左右の各ウィング部を構成する内外2基
    のフロートウィングは、その浮体部がゴム製袋体に空気
    を封入した構造からなっている請求項1又は請求項3記
    載の浮遊物回収装置。
JP18298397A 1997-06-23 1997-06-23 浮遊物回収装置 Pending JPH1111381A (ja)

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JP18298397A JPH1111381A (ja) 1997-06-23 1997-06-23 浮遊物回収装置

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