JPH11112960A - Www共同視聴システム - Google Patents

Www共同視聴システム

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JPH11112960A
JPH11112960A JP9271776A JP27177697A JPH11112960A JP H11112960 A JPH11112960 A JP H11112960A JP 9271776 A JP9271776 A JP 9271776A JP 27177697 A JP27177697 A JP 27177697A JP H11112960 A JPH11112960 A JP H11112960A
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signal
television
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Toshiyuki Komai
俊之 駒井
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  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホテルなどの共用施設において、既存の構内
テレビジョン共聴設備及び構内電話設備を利用して、利
用者が簡単にインターネットのWWWを視聴することが
できるシステムを提供する。 【解決手段】 各室のテレビ受像機30に対応して、操
作コマンドや所望のホームページのURLを表すコード
を入力するための端末装置200及びバーコードリーダ
250が設けられている。バーコードリーダ250によ
って入力されたそれらのコードは管理コンピュータHで
解釈され、要求コマンドやURLがWWW接続ユニット
WCUに転送される。WWW接続ユニットWCUはその
命令に従って該当ホームページをダウンロードするとと
もに、取得したファイルをビデオ信号に変換して変調器
MODに渡す。変調器MODは入力されたビデオ信号を
所定のテレビ信号に変換して伝送路LT上に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホテルなどの構内
に設けられるWWW共同視聴システムに係わり、特に既
存の構内テレビジョン共聴設備を使用して誰でも手軽に
WWW上のホームページを視聴することができるWWW
共同視聴システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インターネットが一般家庭などにも急速
に普及するにしたがって、特にWWWを通じて厖大な情
報が流通するようになってきている。もちろんコンピュ
ータやネットワークなどの専門的なトピックに関するフ
ァイル、いわゆるホームページは従来多数あったが、現
在では公共機関や民間企業、あるいは個人が次々と多様
な内容のホームページを開設している状況で、日常生活
に役立つ情報、例えば天気予報、ショッピングモール、
観光案内、公共機関の広報や民間企業の新製品・新サー
ビス案内などが種々提供されている。これらの情報は、
もちろん家庭や職場で利用しても便利なものであるが、
利用者のロケーションに依存しないというネットワーク
の特性を活かして、出張先や旅行先などで手軽に利用で
きれば、滞在地の天気や付近の観光スポットなどについ
てのアップデートされた情報を入手することができて非
常に有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来出
張先のような出先でインターネットに接続しようとすれ
ば、携帯型のコンピュータにモデム、電話ケーブル、イ
ンターネット接続及びWWW閲覧用ソフトウェアをセッ
トして持ち歩き、宿泊先のホテルの電話回線や公衆電話
に接続するしかなく、ビジネス客などはともかく、一般
の旅行客にとってはとうてい現実的ではなかった。
【0004】このような不便を解消するためにホテルの
客室などにインターネット接続可能なパーソナルコンピ
ュータを設備したとしても、操作に不慣れな一般客に利
用してもらうことは難しい。また、初期設備投資の点で
も費用対効果比を考慮すると実現は難しかった。最近で
はインターネットテレビと称するWWW視聴可能なテレ
ビジョンセットも登場しているが、やはり導入コストを
考えると現実的とは言えなかった。
【0005】本発明はこのような問題点を考慮してなさ
れたものであり、その目的は、ホテルなどの共用施設に
おいて、既存の構内テレビジョン共聴設備及び構内電話
設備を利用して、新規の設備投資を極力抑制しつつ利用
者が簡単にインターネットのWWWを視聴することがで
きるWWW共同視聴システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、インターネットのWWWに接続可能で
あって、WWW上のファイルを取得し所定のビデオ信号
に変換して出力する少なくとも一つのWWW閲覧手段
と、前記WWW閲覧手段のビデオ出力信号をテレビ信号
に変換する信号変換手段と、一般のテレビ放送信号と前
記信号変換手段から出力されたテレビ信号とを伝送する
伝送路と、前記伝送路に接続されて前記テレビ放送信号
及びテレビ信号を受信再生する複数のテレビ受像機と、
前記それぞれのテレビ受像機に対応して設けられ、前記
WWW閲覧手段にWWW上の所定のファイルを取得する
ように指示する指示入力手段と、各WWW閲覧手段の稼
働状況をモニタするとともに、前記指示入力手段からの
指示信号をその稼働状況に基づいて対応可能ないずれか
のWWW閲覧手段に転送するシステム管理手段とを備え
たことを特徴とする。
【0007】好ましくは、前記指示入力手段にバーコー
ドリーダを備え、バーコード化されたコマンド又は所望
のファイルアドレスを読取ることにより、当該コマンド
又はアドレスを前記WWW閲覧手段に入力するように構
成する。
【0008】WWW閲覧手段によってWWWから取得さ
れたファイルは、信号変換手段によってテレビ信号に変
換され、一般テレビ放送信号を伝送する伝送路に送出さ
れる。利用者はテレビ受像機のチューナをWWWの視聴
に割り当てられているチャンネルに合わせるだけで、簡
単にWWWのファイル、いわゆるホームページを視聴す
ることができる。また、指示入力手段からシステム管理
手段を介してWWW閲覧手段に命令を与えることによ
り、所望のホームページを選択して視聴することができ
る。指示入力手段にバーコードリーダを備えれば、バー
コード化されたコマンドやアドレスを前記WWW閲覧手
段にワンタッチで入力することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につ
き、添付の図面を参照して説明する。図1は、本発明の
一実施形態に係わるWWW共同視聴システムをホテルに
適用した場合を例示する構成図である。
【0010】アンテナ10は、ホテルに既存の共同受信
設備の一部であり、VHF帯及びUHF帯のテレビ電波
をカバーする。このアンテナ10の他に、BS(衛星放
送)受信用アンテナを設けて前記アンテナ10からの出
力と混合して伝送するようにしてもよい。アンテナ10
で受信されたテレビ放送信号は、中継混合器20を通じ
て構内伝送路LTへ送出される。構内伝送路LTは、通
常のテレビ放送信号(RF信号)を伝送するためのケー
ブルであり、既設の共同受信設備のものをそのまま使用
している。この構内伝送路LTから、各客室R1,R
2,……に分岐線が引き込まれ、例えば客室R1につい
て示されているように、客室に備え付けられたテレビ受
像機30に接続されている。以上の設備は、既存のテレ
ビジョン共聴設備に中継混合器20を加えることで構成
されている。
【0011】客室R1には、電話機40とバーコードリ
ーダ250とが備えられ、端末装置200を介して構内
電話回線LCに接続されている。通常、電話機40はト
ーン信号を発信するプッシュホンタイプのものが用いら
れるが、パルス信号を用いるタイプのものであってもよ
い。バーコードリーダ250は、バーコード化された操
作コマンドやホームページのURLコードを読取るため
に備えられている。URLコードは、ホームページのイ
ンターネット上の所在アドレスを示すURL(例:ht
tp://www.abc.co.jp)を、例えば十
進数8桁の組合せによって置き換えて表現したものであ
る。また、使用されるバーコードフォーマットはどのよ
うなものでもよいが、特にマイクロバーコードと呼ばれ
る、最も細い黒色バーの幅が100μm程度、黒色バー
の長さが1〜10mm程度の、非常に小型化されたバー
コードが好適に適用される。このようなマイクロバーコ
ードを用いることにより、前記の操作コマンド、URL
コードなどを印刷する媒体の紙面を有効に活用すること
ができるからである。なお、バーコードリーダ250を
用いずに、電話機40を指示入力手段として使用するこ
とができ、その場合は数値コード化された前記操作コマ
ンドやURLコードを電話機40から入力することにな
る。
【0012】各端末装置200は、前記構内電話回線L
Cを介して構内電話交換機PBXに接続されている。構
内電話交換機PBXは、それぞれの端末装置200から
所定の内線番号が呼び出されたときに、その端末装置2
00を管理コンピュータHに接続する。それぞれの内線
番号は、後述する各WWW接続ユニットWCU1〜4に
対応している。したがって、この実施形態では4つの内
線番号が使用されることになる。
【0013】管理コンピュータHは、端末装置200か
ら発せられたWWW視聴に関する操作コマンドコードな
どを解釈して、WWW接続ユニットWCU1〜WCU4
に送る。WWW接続ユニットWCU1〜WCU4は、そ
れぞれほぼ一般のパーソナルコンピュータと同様のハー
ドウェア構成を有しており、管理コンピュータHから入
力される命令に基づいて、ルータRTを通じてインター
ネットNとの接続を確立する。ルータRTと各WWW接
続ユニットWCU1〜WCU4との間は、LAN接続と
なっている。
【0014】各WWW接続ユニットWCU1〜4は、通
常のWWWブラウザソフトウェアと同様、管理コンピュ
ータHが取得するよう命令したURLコードで示される
アドレスに存在するファイルをHTTPプロトコルにし
たがって要求、取得し、その取得したファイルをビデオ
信号に変換して出力する。WWW接続ユニットWCU1
〜4から出力されたビデオ信号は、対応する変調器MO
D1〜4によってRF帯のテレビ信号に変換され、前出
の中継混合器20を介して構内伝送路LT上に送出され
る。なお、この実施形態にあっては、4組のWWW接続
ユニットWCU1〜WCU4を備えた構成を示している
が、このシステムが適用される施設の所在地で運用され
ているテレビ放送の空きチャンネル数やWWW視聴サー
ビスに対する需要に応じて適宜増減することができる。
【0015】図2に、管理コンピュータH及び端末装置
200の概略ブロック図を示す。管理コンピュータH
は、通信回線である構内電話回線LC及び前記交換機P
BXを介して複数の端末装置200に接続されている。
【0016】管理コンピュータHは、制御ユニット10
0と、表示部130と、印字部140と、入力部150
とを備えている。制御ユニット100は、管理コンピュ
ータHの演算処理、入出力制御を行う中枢部であって、
一般に所要の周辺回路を備えたCPUを含むコンピュー
タで構成される。一般的には、「MSWindows」
(マイクロソフト社)などのオペレーティングシステム
で動作するパーソナルコンピュータである。
【0017】DTMFデコーダ102は、電話回線LC
から入力されるDTMF信号を、制御ユニット100内
部で処理が可能なデジタル信号に変換する。多重化装置
103は、構内電話交換機PBXからの4回線を時分割
多重化するための回路を含む。
【0018】管理制御部104は、制御ユニット100
内部でのデータ演算処理や周辺機器との入出力制御など
を実行する、CPUユニットを備えている。CPUユニ
ットには、言うまでもなく、入出力制御用周辺回路やデ
ータの一時記憶用RAMなどが含まれる。
【0019】本実施形態の音声データ生成手段は、メモ
リ部106とD/A変換器110とから構成されてい
る。
【0020】メモリ部106は、入力部150などから
入力されたデータを格納する記憶手段であって、一般的
にはハードディスク装置が用いられる。また、フロッピ
ーディスク装置、光磁気ディスク装置などの汎用外部記
憶装置を用いて構成してもよい。音声メモリ部108
は、入力された内線番号や操作コードに対応する音声案
内データを、デジタルデータとして保持しているブロッ
クである。一般的には、サンプリングされたデジタル音
声データをROMに格納して保持し、所望の音声データ
をアドレス指定によって読出し制御する方法がある。あ
るいは、ハードディスク装置等の他の記憶媒体を用いて
もよい。
【0021】D/A変換器110は、音声メモリ部10
8から読み出されたデジタル音声信号をアナログ信号に
変換する。変換後のアナログ音声信号は、図示を省略す
るインターフェイス回路を経て電話回線LCに送出され
る。
【0022】なお、上記のように音声データそのものを
メモリに記憶させておく構成ばかりでなく、入力された
コードデータに対応するテキストデータをメモリ部10
6に格納しておき、管理制御部104で対応するテキス
トデータを読み出し、それに基づいて、適宜の音源と音
声データ生成ソフトウェアを用いて音声データを合成す
るようにしてもよい。また、例えばコードデータに対応
するセンテンスなどを、音声データとしてあらかじめハ
ードディスク等の記憶媒体に記録しておき、管理制御部
104の指示に基づいて読み出す構成をとることもでき
る。
【0023】表示部130は、CRT、LCDなどを用
いた表示装置であり、制御ユニット100に設けられた
ビデオ制御回路を含む表示制御部112を介して、管理
制御部104によって制御される。また、印字部140
はプリンタであって、レーザ、インクジェット、ドット
インパクト、サーマル等、種々の形式のものを採用して
よい。印字部140は、適宜のプリンタドライバを備え
た制御ユニット100の印字制御部114によって制御
される。
【0024】入力部150は、キーボード、マウス、バ
ーコードリーダ、ペンタブレットなどの一般的な入力デ
バイスを含み、インターフェイス部116を介して管理
制御部104に指示を与える。なお、入力部150とし
ては、この他に、音声を用いて命令あるいはデータを入
力できる音声認識システムや、タッチパネル方式のモニ
タなど、種々の装置を適用することができる。
【0025】WWW接続ユニット制御部112は、管理
コンピュータHとWWW接続ユニットWCUとの間のイ
ンターフェイスをとるために設けられたアダプタであ
り、両者間に適用される通信プロトコルに対応して適宜
選択される。一般的には、RS232C等のシリアル接
続が適用される。WWW接続ユニット制御部112は、
管理制御部104からの命令に基づいて、WWW接続ユ
ニットWCUにインターネットNへの接続及び接続終了
などを指示するほか、端末装置200から要求されたU
RLコードに対応するアドレスに存在するホームページ
(HTMLファイル)をダウンロードするように指示を
与える。なお、すでに説明したように、端末装置200
から転送されてくるURLコードは、それぞれのURL
に固有の数値コードに変換されているので、URLコー
ド変換部120に問い合わせることによって対応するU
RLを取得し、そのURLをWWW接続ユニットWCU
に転送する。すなわち、URLコード変換部120は、
URLとそれに対応する固有の数値コードとの対応テー
ブルを備えた変換エンジンである。このURLコード変
換部120に備えられている対応テーブルは、視聴可能
なホームページの変更、ホームページのURLに関する
廃止変更等を反映するために、適時にアップデートする
必要がある。したがって、前記対応テーブルは、フロッ
ピーディスク等の記憶媒体、あるいは電話回線等を介し
たデータ通信によって書き換え更新するようにしてい
る。また、各WWW接続ユニットWCUが、ルータRT
を介してインターネットNと専用線で常時接続されてい
れば、URLコード変換部120に格納されているUR
Lを、例えば一定時間毎に切り換えて読み出して利用さ
れていないチャンネルのWWW接続ユニットWCUに送
出することによって、逐次異なるホームページがダウン
ロードされ、前記利用されていないWWW接続ユニット
WCUのチャンネルで構内伝送路LTに送出することが
できる。こうすることによって、そのチャンネルを客室
のテレビ受像機30で見た場合、逐次自動的に画面表示
が切り換わる「スライドショー」のような効果を上げる
ことができる。このホームページの画像をバックグラウ
ンドとして、館内施設の案内テロップなどをスーパーイ
ンポーズさせるようにしてもよい。
【0026】ただし、インターネットN上で提供される
同種のサービス、例えば図1に示しているリンクサーバ
LSによって提供される「URLコード→URL変換サ
ービス」を利用することができる場合には、前記URL
コード変換部120を省略することもでき、その場合W
WW接続ユニット制御部112は、端末装置200から
転送されてきたURLコードをそのままWWW接続ユニ
ットWCUに渡すことになる。リンクサーバLSは入力
されたURLコードをそれに対応するURLに読み替え
て出力する一種の変換エンジンである。
【0027】なお、ハードウェアとしての制御ユニット
100の内部は、図2に示すようなブロック別に構成さ
れている必要は全くない。また、各ブロック間に図示さ
れていないインターフェイス回路等を組み込むことは、
設計上適宜なし得ることである。
【0028】端末装置200には、DTMFエンコーダ
202、端末制御部204、インターフェイス部20
6、スイッチ208、アンプ210、及びスピーカ21
2が設けられている。バーコードリーダ250は、あら
かじめバーコードとして表されている種々の操作コード
(「チャンネル選択」など)、あるいはホームページの
URLコードを読み取るものである。読み取られたバー
コード情報は、インターフェイス部206を介して端末
装置200の端末制御部204に入力される。
【0029】管理コンピュータHを呼び出すためのスイ
ッチ208は、端末装置200の電源と「電話機40←
→端末装置200」間の回線切換えを兼用する。「電話
機40」側に操作することによって電話機40への回線
が生き、「端末装置200」側に操作することによって
端末装置200から管理コンピュータHへの回線が開か
れ、端末装置200は電話回線LCに対してオフフック
状態となる。この状態で、バーコードリーダ250によ
って、各WWW視聴チャンネルに対応する内線番号呼出
し、操作コマンド、URLコード等のバーコードを入力
すると、端末制御部204に対して管理コンピュータH
に対する発信制御開始のトリガ信号が与えられ、管理コ
ンピュータHが呼び出される。なお、この実施形態で
は、ホテルに本発明のシステムを適用した場合を想定し
ているが、ケーブルテレビジョンシステムなどの構内以
外のシステムに本発明を適用する場合には、上記内線番
号に代えて適宜の外線番号を使用してもよい。
【0030】まず、端末制御部204は、管理コンピュ
ータHに客室を弁別するためのID(例えば客室番号)
を転送する。また、端末制御部204は、バーコードリ
ーダ250から入力されたコードデータを検出して、そ
れらのデータをDTMFエンコーダ202を介して構内
電話回線LCに送出する。端末制御部204は、前記し
たとおり、バーコードリーダ250からのコード入力に
応じて構内電話回線LCへのDTMF信号送出を行い、
管理コンピュータHとの回線が保持されている期間は、
バーコードリーダ250からのコードデータをDTMF
信号に変換して管理コンピュータHへ転送する。
【0031】端末装置200に設けられているアンプ2
10には、管理コンピュータHの制御ユニット100に
設けられている音声メモリ部108から読み出され、D
/A変換器110によって変換後のアナログ音声信号が
入力されて、音声データがスピーカ212を通じて再生
される。
【0032】構内電話交換機PBXは、管理コンピュー
タHと各客室に設置された端末装置200とを接続する
電話回線LCに介設されて、それぞれの端末装置200
からの回線接続要求を判定して、管理コンピュータHと
各端末装置200との間の回線を確保する。
【0033】なお、上記の実施形態では、管理コンピュ
ータH及び端末装置200に音声による応答機能が設け
られているが、この機能を省略することはもちろん可能
である。また、管理コンピュータHと端末装置200と
の間で転送されるデータをDTMF信号に変換している
が、従来電話回線に用いられているパルス信号を使用す
ることもできる。
【0034】次に、WWW接続ユニットWCUの構成に
ついて説明する。図3は本実施形態に係るWWW接続ユ
ニットWCUの概略ブロック図である。WWW接続ユニ
ットWCUの要部である制御ユニット300は、インタ
ーネットNとの接続を可能にするハードウェア及びソフ
トウェアが組み込まれたコンピュータと全体としてほぼ
同等の構成を有している。
【0035】制御部310は、RAM、周辺インターフ
ェイス回路等を含むCPUユニットで、一般的なパーソ
ナルコンピュータと同等の構成を採用することができ
る。メモリ320はハードディスク装置などの汎用補助
記憶媒体で、WWWを閲覧するためのプログラムソフト
ウェアなどを格納するほか、取得したHTMLファイル
をキャッシングしておくためのディスクキャッシュスペ
ースとしても用いられる。通信アダプタ330は、制御
部310のCPUがルータRTと所定の通信プロトコル
にしたがって通信するためのインターフェイスであり、
種々のLANアダプタを適用することができる。ビデオ
回路340は、制御部310によってWWWからダウン
ロードされたHTML形式のデジタルデータをビデオ信
号に変換して出力する。このビデオ信号は、例えば通常
コンピュータのモニタ用として用いられるRGB信号、
あるいは民生用ビデオ機器において一般的なコンポジッ
ト信号である。インターフェイス部350は、前記管理
コンピュータHと制御部310との通信を仲介するため
のアダプタで、管理コンピュータHと制御ユニット30
0の制御部310との通信様式によって適宜選択される
が、通常RS232Cなどのシリアル接続とし、制御ユ
ニット300を管理コンピュータHのスレーブとして機
能させるようにしている。入力部360は、管理コンピ
ュータHからの命令とは別系統でWWW接続ユニットW
CUを単独で操作するために設けられている、キーボー
ド、マウス等の入力デバイスである。モニタ370は、
前記ビデオ回路340からの出力をモニタするためのデ
ィスプレイとして使用されるほか、入力部360を介し
てWWW接続ユニットWCUを操作するための表示デバ
イスとしても用いられる。なお、WWW制御ユニットW
CUは管理コンピュータHを介してマニュアル操作する
こともできるから、必ずしも入力部360,モニタ37
0を設ける必要はない。
【0036】 ===== 本システムの作用 ===== 次に、上記の構成を有する本発明の一実施形態に係わる
WWW共同視聴システムの作用について説明する。図1
の客室R1に滞在している利用客がテレビ30でWWW
のホームページを見ようとする場合、本システムは次の
ように作用する。
【0037】(1)利用客は、WWW視聴用に確保され
ているチャンネルにテレビ受像機30を合わせて、どの
チャンネルが利用可能であるかを確認する。利用可能な
チャンネルでは、WWW接続ユニットWCU1〜WCU
4のうち対応するいずれかから供給されるデフォルト画
面(例えば「インターネットサービスを9チャンネルで
ご利用いただけます」という表示)が表示されている。
デフォルト画面はグラフィックデータとしてあらかじめ
そのチャンネルに対応するWWW接続ユニットWCUに
含まれるメモリ320に格納される。
【0038】(2)利用客が端末装置200のスイッチ
208を操作すると、端末装置200は構内電話回線L
C及び構内電話交換機PBXを介して管理コンピュータ
Hに接続される。通常、管理コンピュータHは、この内
線接続された時点を課金の基礎となる接続開始時刻とす
る。次いで、上記(1)で確認したいずれかの利用可能
なチャンネルを選んで、客室R1に備え付けのインター
ネット操作シートに印刷されているバーコードの中か
ら、選択したチャンネル(ここでは9チャンネルを選択
したものとし、WWW接続ユニットWCU1が対応す
る)に対応するバーコードをバーコードリーダ250を
用いて読取る。端末装置200は、バーコードリーダ2
50から入力された9チャンネル選択に関するコードを
DTMF信号に変換して構内電話交換機PBX経由で管
理コンピュータHに送る。前記インターネット操作シー
トは、「チャンネル選択」、「画面スクロール」(テレ
ビ30に表示されているホームページが一画面に収まら
ない場合に、画面を上下に移動させる機能。)、「WW
W視聴サービス終了」を示すコードデータを含んでい
る。 (3)管理コンピュータHは、受信したDTMF信号を
デジタルパルス信号にデコードして解釈し、「客室R1
からの9チャンネル視聴の要求」を確認する。そして、
それに対応して、視聴を希望するホームページのURL
に対応するバーコード入力を促す旨の音声メッセージを
取出して端末装置200に返し、アンプ210及びスピ
ーカ212で再生させる。
【0039】(4)前記の音声メッセージを受けて利用
客が所望のホームページを示すバーコードをバーコード
リーダ250によって読取ると、そのコードは端末装置
200においてDTMF信号に変換され、構内電話回線
LCを介して管理コンピュータHに入力される。
【0040】(5)管理コンピュータHは受信したDT
MF信号をデコードした後、そのURLコードをURL
コード変換部120に問い合わせ、その結果得られたU
RLをWWW接続ユニットWCU1に転送するととも
に、WWW接続ユニットWCU1に対してインターネッ
トNへのアクセス命令を与える。
【0041】(6)管理コンピュータHからインターネ
ットNへのアクセス命令を受けると、WWW接続ユニッ
トWCU1はルータRTを介してインターネットNとT
CP/IPプロトコルにて接続し、前記利用客が入力し
たURLに置かれているホームページ(周知のとおり実
質的にはHTML形式のデータファイルである。)をダ
ウンロードする。ダウンロードされたファイルは、ビデ
オ回路340によって所定のビデオ信号に変換され、出
力される。なお、WWW接続ユニットWCUとインター
ネットNとの接続形式としてダイアルアップ接続を採用
する場合には、WWW接続ユニットWCU1がインター
ネットNとの接続を確立した時点で、WWW接続ユニッ
トWCU1はそれを管理コンピュータHに通知するよう
にし、その時点を課金の基準としてもよい。
【0042】(7)WWW接続ユニットWCU1から出
力されたビデオ信号は、対応する変調器MOD1に入力
されてVHF9チャンネルに対応するRF信号に変換さ
れ、中継混合器20を介して構内伝送路LT上へ送出さ
れる。
【0043】(8)客室R1の利用客がテレビ受像機3
0をVHF9チャンネルに合わせることによって、テレ
ビ30には利用客の要求に従ってダウンロードされたホ
ームページが表示される。
【0044】(9)WWWの視聴を終了するときは、端
末装置200のスイッチ208を電話機40側に操作
し、端末装置200と管理コンピュータHとの接続を切
断する。管理コンピュータHは、端末装置200との回
線断を検出し、その時点を客室R1の接続終了時刻とし
て記録する。そして、先に取得した接続開始時刻と合わ
せて客室R1からインターネットNへの接続時間を算出
し記録する。
【0045】前記のように、選択されたチャンネルのテ
レビ信号に変換されたホームページの画像はテレビジョ
ン共聴設備の構内伝送路LT上に送出されるから、リク
エストした客室R1以外に滞在している利用客も、室内
のテレビ30を9チャンネルに合わせれば客室R1で選
択されたホームページの画像を見ることができる。
【0046】また、このWWW視聴サービスを有料で提
供する場合には、管理コンピュータHによって客室毎の
視聴時間を集計し、利用者への請求金額を算出させるこ
とができる。
【0047】また、特定利用者による長時間の連続WW
W視聴を抑制するために、所定時間(例えば30分)経
過する毎にWWW接続ユニットが発生する接続開始から
の経過時間と連続視聴に対する注意を喚起するメッセー
ジなどをホームページの画像に重畳して表示するように
してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るWWW共同視聴システムによれば、既存の構内テレ
ビジョン共聴設備と構内電話回線とを利用して、わずか
なハードウェア及びソフトウェアの追加のみで上記共聴
設備を通じてWWWのホームページを視聴することがで
きる。また、操作コマンドや所望のホームページのアド
レスなどをバーコードリーダを用いて入力するようにす
れば、通常のパーソナルコンピュータを操作してWWW
の閲覧をする場合よりも著しく操作を簡易化することが
できる。
【0049】また、ホームページのURLがコード化さ
れて提供されているので、利用客はそれらあらかじめサ
ービスが提供されているURLのホームページのみを見
ることができ、公序良俗に反するなどの有害なホームペ
ージ画像がテレビジョン共聴設備に送出されることがな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるWWW共同視聴シ
ステムの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に適用される管理コンピュ
ータ及び端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に適用されるWWW接続ユ
ニットの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 アンテナ 20 中継混合器 30 テレビ受像機 40 電話機 200 端末装置(指示入力手段) LT 構内伝送路 LC 構内電話回線 PBX 構内電話交換機 H 管理コンピュータ(システム管理手段) WCU1,WCU2,WCU3,WCU4 WWW接続
ユニット(WWW閲覧手段) MOD1,MOD2,MOD3,MOD4 変調器(信
号変換手段) RT ルータ N インターネット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネットのWWWに接続可能であ
    って、WWW上のファイルを取得し所定のビデオ信号に
    変換して出力する少なくとも一つのWWW閲覧手段と、 前記WWW閲覧手段のビデオ出力信号をテレビ信号に変
    換する信号変換手段と、 一般のテレビ放送信号と前記信号変換手段から出力され
    たテレビ信号とを伝送する伝送路と、 前記伝送路に接続されて前記テレビ放送信号及びテレビ
    信号を受信再生する複数のテレビ受像機と、 前記それぞれのテレビ受像機に対応して設けられ、前記
    WWW閲覧手段にWWW上の所定のファイルを取得する
    ように指示する指示入力手段と、 各WWW閲覧手段の稼働状況をモニタするとともに、前
    記指示入力手段からの指示信号をその稼働状況に基づい
    て対応可能ないずれかのWWW閲覧手段に転送するシス
    テム管理手段とを備えたことを特徴とするWWW共同視
    聴システム。
  2. 【請求項2】 前記指示入力手段はバーコードリーダを
    備え、バーコード化されたコマンド又は所望のファイル
    アドレスを読取ることにより、当該コマンド又はアドレ
    スを前記WWW閲覧手段に入力することを特徴とする請
    求項1に記載のWWW共同視聴システム。
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