JPH11112385A - Ｃｄｍａ通信におけるフレームオフセット決定方式 - Google Patents

Ｃｄｍａ通信におけるフレームオフセット決定方式

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JPH11112385A
JPH11112385A JP26903797A JP26903797A JPH11112385A JP H11112385 A JPH11112385 A JP H11112385A JP 26903797 A JP26903797 A JP 26903797A JP 26903797 A JP26903797 A JP 26903797A JP H11112385 A JPH11112385 A JP H11112385A
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＣＤＭＡ通信において、音声パケットをＱＣ
ＥＬＰからＰＣＭへ変換処理の際、基地局側で決定され
たフレームオフセットの分布が偏ると、同時に変換処理
すべき音声パケットが多数発生することになり、処理遅
延や音声遅延の発生原因となるので、これを回避するフ
レームオフセットの決定方式を提供する。 【解決手段】 基地局制御装置において基地局制御装置
側のフレームオフセット分布収集１１１を行い、基地局
に通知１１２を送付することにより、基地局でのフレー
ムオフセット決定は、この通知された分布状況を考慮し
て使用率が高いフレームオフセットは選択優先度を下げ
てできるだけ選択しない論理を設ける。これにより、基
地局制御装置側においても同一フレームオフセットが集
中する確率が低くなり、システム全体の処理遅延が低減
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディジタル移動
通信方式に関し、特にＣＤＭＡ通信のフレームオフセッ
ト決定方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】移動体通信のうちディジタル通信方式と
して、複数のユーザが無線伝送路をシェアリングして同
時に通信を行うマルチプルアクセスのうち、伝送方式と
してスペクトラム拡散を使用し拡散コードにより無線チ
ャネルを分離する方式である、ＣＤＭＡ（ Code Divisi
on Multiple Access 、符号分割マルチプルアクセス）
通信が送信電力制御技術の確立により課題となっていた
遠近問題が解決され、その特徴である秘匿性とも相まっ
て実用化に拍車がかかっている。
【０００３】米国規格ＩＳ−９５で規定されたＣＤＭＡ
通信においては、移動機にフレームオフセットといわれ
る、ある単位時間をいくつかに等分したものの１つの位
置を呼接続時に通知しておくことによって、移動機は指
定されたフレームオフセット分だけ音声パケットの送出
タイミングをずらすようになっている。このフレームオ
フセットは、基地局と基地局制御装置間の伝送路上にお
いて、音声パケットが時間的に集中しないように基地局
によって決定される。
【０００４】ある基地局に接続する全ての移動局から同
時に音声パケットが到着したとすると、伝送路に音声パ
ケットを挿入するところで処理遅延が発生するが、この
フレームオフセットにより、移動機からきた音声パケッ
トを基地局と基地局制御装置間の伝送路に通す際の処理
遅延を低減させることができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
式では、上述した仕組みによって基地局から伝送路に挿
入する処理遅延は緩和されることにはなるものの、基地
局制御装置で複数の基地局からの音声パケットを無線区
間での変調方式から網内での変調方式へと変換する処理
を行うと、基地局側で決定されたフレームオフセットの
分布によっては、基地局制御装置側において同時に変換
処理すべき音声パケットが多数到着することによって、
処理遅延が発生する可能性がある。
【０００６】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、基地局から基地局制御装置を通り交換局へと音声
パケットを電送するときに、処理遅延による音声遅延を
極力低減できるフレームオフセット決定方式を提供する
ことを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、基地局制御装置と基地局と移動局とから構成される
ＣＤＭＡ通信における前記基地局でのフレームオフセッ
ト決定方式であって、基地局制御装置において該基地局
制御装置側のフレームオフセット分布状況を収集する収
集手段と、前記基地局制御装置において前記収集手段に
よって収集された前記フレームオフセット分布状況を前
記基地局に通知する通知手段と、前記基地局における基
地局側のフレームオフセット決定時に、前記基地局制御
装置から通知された基地局制御装置側のフレームオフセ
ット分布状況を参照して移動機割り当てフレームオフセ
ットを選択するフレームオフセット選択手段とを具備す
ることを特徴とするフレームオフセット決定方式を提供
する。
【０００８】請求項２に記載の発明は、前記収集手段
が、各フレームオフセットを使用している呼数が所定の
しきい値を越えているフレームオフセットを選出し、低
選択優先度対象のフレームオフセット群の情報とするこ
とを特徴とする請求項１に記載のフレームオフセット決
定方式を提供する。
【０００９】請求項３に記載の発明は、前記フレームオ
フセット選択手段が、フレームオフセットの使用頻度を
平準化するように制御されることを特徴とする請求項１
または２のいずれかに記載のフレームオフセット決定方
式を提供する。
【００１０】また、請求項４に記載の発明は、前記平準
化が、前記基地局内フレームオフセット候補群から前記
情報による使用不可フレームオフセット群を除いた使用
可フレームオフセット群内から選択し、前記使用可フレ
ームオフセット群が存在しなければ前記基地局内フレー
ムオフセット候補群から選択することにより行われるこ
とを特徴とする請求項３に記載のフレームオフセット決
定方式を提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図を参照しながら説明する。図１は、米国ＴＩＡの
勧告による通信規格ＩＳ−９５を無線区間に適用したＣ
ＤＭＡ通信システムの構成を示すブロック図である。こ
の図において、符号３１の基地局Ａに符号４１の移動機
Ａがチューニングし、同様に基地局Ｂ ３２に移動機Ｂ
４２が、基地局Ｃ ３３に移動機Ｃ ４３がチューニング
している状態を示している。
【００１２】各基地局Ａ，Ｂ，Ｃでそれぞれ決定された
移動機Ａ ４１に割り当てたフレームオフセットをフレ
ームオフセットＡ、移動機Ｂ ４２に割り当てたフレー
ムオフセットをフレームオフセットＢ、移動機Ｃ ４３
に割り当てたフレームオフセットをフレームオフセット
Ｃであるとする。
【００１３】まず、フレームオフセットＡ＝フレームオ
フセットＢ＝フレームオフセットＣとなった場合、基地
局Ａ ３１、基地局Ｂ ３２、基地局Ｃ ３３の中では処
理遅延はないが、基地局制御装置１１では同一フレーム
オフセットの音声またはデータを同時に処理することに
なるので、無線区間の変調方式ＱＣＥＬＰを移動通信交
換機０１との間の変調方式ＰＣＭに変換する際に、処理
遅延が発生する可能性がある。
【００１４】逆に、移動通信交換機０１からの音声また
はデータを複数の基地局に送信する際の変調方式の変換
においても同様に処理遅延が発生し、定義したフレーム
オフセット値で送信できない可能性があり基地局、移動
局の増加に伴い、処理遅延の可能性が増大し、音声遅延
を生ずる原因となる。
【００１５】図２に同一フレームオフセット偏重を回避
し、フレームオフセットを平準化するための基地局にお
けるフレームオフセット決定シーケンス図を示す。この
図において、基地局制御装置が、移動機にトラフィック
チャネルを割り当てる際、まずステップ１１１において
「基地局制御装置内のフレームオフセット分布収集」を
実行する。
【００１６】これは、各フレームオフセットを使用して
いる呼数が、所定のしきい値を越えているフレームオフ
セットを選出し、低選択優先度対象のフレームオフセッ
ト群の情報（基地局制御装置内使用不可フレームオフセ
ット分布）としてビットマップ等を作成する。このフレ
ームオフセット群情報をステップ１１２において「基地
局制御装置内フレームオフセット分布通知」として基地
局に通知する。
【００１７】これを通知された基地局は、まずステップ
１１３において「基地局内フレームオフセット候補選
出」を実行する。これは、基地局内のフレームオフセッ
ト分布だけに注目して、基地局制御装置と同様に所定の
しきい値を設け、各フレームオフセットを使用している
呼数がこのしきい値を越えているフレームオフセットを
除いた、使用可能な基地局内フレームオフセット群を選
出する。
【００１８】次に、基地局はステップ１１４において
「移動機割り当てフレームオフセット確定」の処理を実
行する。まず、ステップ１１４ａにおいて、前記使用可
能な基地局内フレームオフセット候補群から基地局制御
装置内使用不可フレームオフセット分布を除いたものを
最終的な使用可能オフセット群とする。そして、ステッ
プ１１４ｂにおいて前記使用可能フレームオフセット群
が０でなければ、ステップ１１４ｃにおいて前記使用可
能フレームオフセット群内から１つを選択する。また、
前記ステップ１１４ｂにおいて前記使用可能オフセット
群が０になってしまった場合は、ステップ１１４ｄにお
いて前記使用可能な基地局内フレームオフセット候補群
内から１つを選択することによって、基地局側でのフレ
ームオフセット選択レベルを高くすることができる。
【００１９】この確定処理の結果をステップ１１５にお
いて「移動機割り当てフレームオフセット通知」として
基地局制御装置に返送する。前記「移動機割り当てフレ
ームオフセット通知」を受信した前記基地局制御装置
は、確定したフレームオフセットその他を移動機に通知
するためにステップ１１６において Channel Assignmen
t Message を作成し、前記基地局へ送出することによっ
て移動機にフレームオフセットを通知する。前記基地局
側では、フレームオフセット分布状況と時局内のフレー
ムオフセットの分布状況から、双方に影響の少ないフレ
ームオフセットを選択することを第１目標とする。
【００２０】ただし、基地局制御装置側のフレームオフ
セット候補と基地局側のフレームオフセット候補に一致
を見いだせない場合には、システムとして処理遅延効果
がより大きい基地局側のフレームオフセット分布状況を
優先してフレームオフセットを決定する。従って、シス
テムとして処理遅延の出にくいフレームオフセットを選
択することが可能になる。
【００２１】以上、本発明の一実施形態の動作を図面を
参照して詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【００２２】
【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よれば、基地局でのフレームオフセットの分布だけでな
く、基地局制御装置でのフレームオフセットの分布をも
加味して移動機にフレームオフセットを割り当てること
によって、処理遅延を低減することが可能となる。つま
り、より音声またはデータの遅延が発生しにくいシステ
ムとすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 ＣＤＭＡ通信システムの構成を示すブロック
図である。
【図２】 本発明の一実施形態によるフレームオフセッ
ト決定シーケンス図である。
【符号の説明】
０１ 移動通信交換機 １１ 基地局制御装置 ２１ 基地局Ａと基地局制御装置間の通信回線 ２２ 基地局Ｂと基地局制御装置間の通信回線 ２３ 基地局Ｃと基地局制御装置間の通信回線 ３１ 基地局Ａ ３２ 基地局Ｂ ３３ 基地局Ｃ ４１ 移動機Ａ ４２ 移動機Ｂ ４３ 移動機Ｃ １１１ 基地局制御装置内フレームオフセット分布収集 １１２，１１５，１１６ 装置間信号 １１３ 基地局内フレームオフセット候補選出 １１４ 移動機割り当てフレームオフセット確定

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 基地局制御装置と基地局と移動局とから
    構成されるＣＤＭＡ通信における前記基地局でのフレー
    ムオフセット決定方式であって、 基地局制御装置において該基地局制御装置側のフレーム
    オフセット分布状況を収集する収集手段と、 前記基地局制御装置において前記収集手段によって収集
    された前記フレームオフセット分布状況を前記基地局に
    通知する通知手段と、 前記基地局における基地局側のフレームオフセット決定
    時に、前記基地局制御装置から通知された基地局制御装
    置側のフレームオフセット分布状況を参照して移動機割
    り当てフレームオフセットを選択するフレームオフセッ
    ト選択手段とを具備することを特徴とするフレームオフ
    セット決定方式。
  2. 【請求項２】 前記収集手段は、各フレームオフセット
    を使用している呼数が所定のしきい値を越えているフレ
    ームオフセットを選出し、低選択優先度対象のフレーム
    オフセット群の情報とすることを特徴とする請求項１に
    記載のフレームオフセット決定方式。
  3. 【請求項３】 前記フレームオフセット選択手段は、使
    用頻度の高いフレームオフセットの選択優先度を下げ、
    フレームオフセットの使用頻度を平準化するように制御
    されることを特徴とする請求項１または２のいずれかに
    記載のフレームオフセット決定方式。
  4. 【請求項４】 前記平準化は、前記基地局内フレームオ
    フセット候補群から前記情報による使用不可フレームオ
    フセット群を除いた使用可フレームオフセット群内から
    選択し、前記使用可フレームオフセット群が存在しなけ
    れば前記基地局内フレームオフセット候補群から選択す
    ることにより行われることを特徴とする請求項３に記載
    のフレームオフセット決定方式。
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