JPH11112381A - 無線装置及び無線装置における増幅制御方法 - Google Patents

無線装置及び無線装置における増幅制御方法

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JPH11112381A
JPH11112381A JP9281141A JP28114197A JPH11112381A JP H11112381 A JPH11112381 A JP H11112381A JP 9281141 A JP9281141 A JP 9281141A JP 28114197 A JP28114197 A JP 28114197A JP H11112381 A JPH11112381 A JP H11112381A
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JP
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transmission
reception
wireless device
amplification
signal
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JP9281141A
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Kanichi Yoshino
寛一 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送信/受信切り換え時のガードタイムの短縮
を可能とし、通信のスループットを向上させることを可
能とした無線装置及び無線装置における増幅制御方法を
提供する。 【解決手段】 無線装置の無線部は、送信信号を増幅す
る多段の増幅器301〜303からなる増幅器122
と、増幅器122の電源をON/OFFするスイッチ1
26と、周波数シンセサイザ123で生成したキャリア
信号をダウンミキサ106及びアップミキサ120に分
割するデバイダ125とを有し、増幅器122の電源O
FF時のアイソレーションを受信時に送信側からの廻り
込みが影響しないレベルに設定した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線装置及び無線
装置における増幅制御方法に係り、更に詳しくは、局部
発振器(LO)の周波数精度及び高速性を要求する場合
に好適な無線装置及び無線装置における増幅制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の無線化が急速に進展し、様
々な分野で利用されてきている。また、マルチメディア
化の流れに伴い、通信で扱うデータも従来の低速データ
から動画等の高速データに移行しつつあり、無線の高速
化の要求が増大している。以下に従来例に係る無線装置
の無線部の構成について説明する。
【0003】図9は従来例に係る無線装置の無線部の構
成を示すブロック図である。無線部は、アンテナ201
a、201b、アンテナ切り換えスイッチ202、バン
ドパスフィルタ(BPF)203、218、221、送
受信切り換えスイッチ204、低雑音増幅器(LNA)
205、ダウンミキサ206、ローパスフィルタ(LP
F)207、可変利得増幅器(AGCアンプ)208、
AGC制御部209、復調器210、フィルタ211
a、211b、A/Dコンバータ212、ベースバンド
信号処理部213、D/Aコンバータ214、ベースバ
ンドフィルタ215a、215b、変調器216、デバ
イダ217、中間周波数における増幅器219、アップ
ミキサ220、増幅器222、周波数シンセサイザ22
3、基準発振器224、スイッチ225、スイッチ22
6を備えている。
【0004】アンテナ切り換えスイッチ202は、アン
テナ201a、201bの何れか一方を選択する。バン
ドパスフィルタ(BPF)203、218、221は、
不要な帯域の信号を除去する。送受信切り換えスイッチ
204は、送信/受信の何れか一方を選択する。低雑音
増幅器(LNA)205は、送受信切り換えスイッチ2
04の出力信号を増幅するものであり、受信の雑音指数
を低減する。ダウンミキサ206は、周波数変換(ダウ
ンコンバート)を行う。ローパスフィルタ(LPF)2
07は、不要な帯域の信号を除去する。
【0005】可変利得増幅器(AGCアンプ)208
は、受信信号のレベルを一定に保つ。AGC制御部20
9は、可変利得増幅器(AGCアンプ)208の制御を
行う。復調器210は、復調動作を行う。フィルタ21
1a、211bは、受信信号の帯域制限を行う。A/D
コンバータ212は、アナログ信号をデジタル信号に変
換する。ベースバンド信号処理部213は、ベースバン
ドの多重化等の処理を行う。D/Aコンバータ214
は、デジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバ
ンドフィルタ215a、215bは、ベースバンド信号
の帯域制限を行う。変調器216は、変調動作を行う。
【0006】デバイダ217は、周波数シンセサイザ2
23のキャリア信号を分割する。中間周波数における増
幅器219は、バンドパスフィルタ(BPF)218の
出力信号を所定レベルに増幅する。アップミキサ220
は、周波数変換(アップコンバート)を行う。増幅器2
22は、バンドパスフィルタ(BPF)221の出力信
号を増幅する。周波数シンセサイザ223は、周波数変
換、変復調を行うのに必要なキャリア信号を生成する。
基準発振器224は、温度保証水晶発振器(TCXO)
等から構成される。スイッチ225は、周波数シンセサ
イザ223で生成されたキャリア信号をダウンミキサ2
06、アップミキサ220に振り分ける。スイッチ22
6は、増幅器222の電源のON/OFF(パワーセー
ブ機能)を行う。
【0007】次に、上記図9に示した従来例に係る無線
部における受信時の動作及び送信時の動作について説明
する。
【0008】<受信時の動作>アンテナス切り換えイッ
チ202により選択されているアンテナ201aまたは
アンテナ201bで受信した電力制御の通信シーケンス
におけるトレーニング信号は、バンドパスフィルタ(B
PF)203により不要な帯域の信号を除去され、低雑
音増幅器(LNA)205に入力される。低雑音増幅器
(LNA)205により増幅された受信信号は、ダウン
ミキサ206において周波数シンセサイザ223で生成
されたキャリア信号と掛け合わせられ、周波数変換(ダ
ウンコンバート)が行われる。
【0009】ダウンミキサ206の出力は、ローパスフ
ィルタ(LPF)207によりイメージ信号が除去さ
れ、可変利得増幅器(AGCアンプ)208に入力され
る。可変利得増幅器(AGCアンプ)208の出力は、
後段のベースバンド信号処理部213においてデジタル
検波される。ベースバンド信号処理部213は、AGC
制御部209を介して可変利得増幅器(AGCアンプ)
208の出力を一定とするように制御する。
【0010】上記の動作により正規のレベルとなった信
号は、復調器210で復調された後、フィルタ211
a、211bで帯域制限され、A/Dコンバータ212
によりデジタルデータに変換され、ベースバンド信号処
理部213に渡される。上記一連の受信動作の最中は、
パワーセーブ/送信側から受信側への廻り込み防止のた
め増幅器222の電源はOFF状態とされる。
【0011】<送信時の動作>ベースバンド信号処理部
213より渡されたデータは、D/Aコンバータ214
によりアナログデータに変換された後、ベースバンドフ
ィルタ215a、215bで帯域制限され、変調器21
6に渡される。変調器216は、入力されたデータと周
波数シンセサイザ223で生成されたキャリア信号によ
り変調を行う。変調された信号は、バンドパスフィルタ
(BPF)218により不要信号が除去され、中間周波
数における増幅器219に渡される。
【0012】中間周波数における増幅器219で増幅さ
れた信号は、アップミキサ220において周波数シンセ
サイザ223で生成されたキャリア信号と掛け合わせら
れ、周波数変換(アップコンバート)が行われる。アッ
プミキサ220において周波数変換(アップコンバー
ト)された信号は、バンドパスフィルタ(BPF)22
1でイメージ信号等の不要信号を除去され、増幅器22
2に入力される。
【0013】増幅器222により増幅された信号は、送
受信切り換えスイッチ204を介してバンドパスフィル
タ(BPF)203で不要信号を除去された後、アンテ
ナ切り換えスイッチ202により選択されているアンテ
ナ201aまたはアンテナ201bの何れかより送信さ
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例に係る無線装置の無線部においては、局部発振
器(LO)信号を送信時/受信時にスイッチにより切り
換えるため、切り換え時の負荷変動等により周波数シン
セサイザのキャリア周波数が変動する。局部発振器(L
O)信号の周波数偏差の許容量が小さい装置の場合、一
般的に定常状態での周波数変動を抑えるため、周波数シ
ンセサイザ内部の系のゲインを小さくとる必要がある。
【0015】しかし、上記構成を有する無線装置の無線
部においては、負荷変動等により過渡的に周波数が大き
く変化した場合、定常状態になるまでに長い時間を有す
る。従って、送信/受信の切り換え時におけるガードタ
イムを長く設定する必要があった。
【0016】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、送信/受信切り換え時のガードタイムの短縮を
可能とし、通信のスループットを向上させることを可能
とした無線装置及び無線装置における増幅制御方法を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、局部発振器の周波数精度が要求
される無線装置において、送信信号を増幅する送信側増
幅手段と、該送信側増幅手段の電源をON/OFFする
電源切換手段と、局部発振器信号を送信系及び受信系に
分割する分割手段とを有し、前記送信側増幅手段の電源
OFF時のアイソレーションを受信時に送信側からの廻
り込みが影響しないレベルに設定したことを特徴とす
る。
【0018】上記目的を達成するため、請求項2の発明
は、局部発振器の周波数精度が要求される無線装置にお
いて、送信信号を増幅する送信側増幅手段と、該送信側
増幅手段の前段に配置された中間周波数増幅手段と、前
記送信側増幅手段及び前記中間周波数増幅手段の電源を
ON/OFFする電源切換手段と、局部発振器信号を送
信系及び受信系に分割する分割手段とを有し、前記送信
側増幅手段の電源OFF時のアイソレーションを前記中
間周波数増幅手段の電源OFF時のアイソレーション特
性を加味して決定することを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項3の発明
は、前記送信側増幅手段は、多段の増幅手段から構成さ
れていることを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項4の発明
は、前記送信側増幅手段の電源OFF時のアイソレーシ
ョンは、前記多段の増幅手段の電源OFF時の各アイソ
レーションを加算した値以上に設定されていることを特
徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項5の発明
は、前記送信側増幅手段は、受信側に対する送信側から
の信号の漏れが最小入力レベルの受信信号の復調に必要
なS/Nとなるように構成されていることを特徴とす
る。
【0022】上記目的を達成するため、請求項6の発明
は、前記送信側増幅手段の立ち上がり特性及び立ち下が
り特性は、送受信切り換え後に通信可能となるまでの時
間よりも短く設定されていることを特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項7の発明
は、直接拡散方式のスペクトラム拡散通信に適用可能で
あることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するため、請求項8の発明
は、前記直接拡散方式のスペクトラム拡散通信は符号分
割多重方式であることを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項9の発明
は、局部発振器の周波数精度が要求される無線装置にお
ける増幅制御方法において、送信信号を増幅する送信側
増幅ステップと、該送信側増幅ステップにおける電源を
ON/OFFする電源切換ステップと、局部発振器信号
を送信系及び受信系に分割する分割ステップとを有し、
前記送信側増幅ステップにおける電源OFF時のアイソ
レーションを受信時に送信側からの廻り込みが影響しな
いレベルに設定したことを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項10の発
明は、局部発振器の周波数精度が要求される無線装置に
おける増幅制御方法において、送信信号を増幅する送信
側増幅ステップと、該送信側増幅ステップの前段の中間
周波数増幅ステップと、前記送信側増幅ステップ及び前
記中間周波数増幅ステップにおける電源をON/OFF
する電源切換ステップと、局部発振器信号を送信系及び
受信系に分割する分割ステップとを有し、前記送信側増
幅ステップにおける電源OFF時のアイソレーションを
前記中間周波数増幅ステップにおける電源OFF時のア
イソレーション特性を加味して決定することを特徴とす
る。
【0027】上記目的を達成するため、請求項11の発
明は、前記送信側増幅ステップは、多段の増幅ステップ
からなることを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項12の発
明は、前記送信側増幅ステップにおける電源OFF時の
アイソレーションは、前記多段の増幅ステップにおける
電源OFF時の各アイソレーションを加算した値以上に
設定されていることを特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項13の発
明は、前記送信側増幅ステップは、受信側に対する送信
側からの信号の漏れが最小入力レベルの受信信号の復調
に必要なS/Nとなるように設定されていることを特徴
とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項14の発
明は、前記送信側増幅ステップにおける立ち上がり特性
及び立ち下がり特性は、送受信切り換え後に通信可能と
なるまでの時間よりも短く設定されていることを特徴と
する。
【0031】上記目的を達成するため、請求項15の発
明は、直接拡散方式のスペクトラム拡散通信に適用可能
であることを特徴とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項16の発
明は、前記直接拡散方式のスペクトラム拡散通信は符号
分割多重方式であることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0034】[1]第1の実施の形態 図2は第1の実施の形態に係る無線装置の無線部の構成
を示す詳細ブロック図である。第1の実施の形態に係る
無線装置の無線部は、アンテナ101a、101b、ア
ンテナ切り換えスイッチ102、バンドパスフィルタ
(BPF)103、118、121、送受信切り換えス
イッチ104、低雑音増幅器(ローノイズアンプ:LN
A)105、ダウンミキサ106、ローパスフィルタ
(LPF)107、可変利得増幅器(AGCアンプ)1
08、AGC制御部109、復調器110、フィルタ1
11a、111b、A/Dコンバータ112、ベースバ
ンド信号処理部113、D/Aコンバータ114、フィ
ルタ115a、115b、変調器116、デバイダ11
7、125、中間周波数における増幅器119、アップ
ミキサ120、増幅器122、周波数シンセサイザ12
3、基準発振器124、スイッチ126を備えている。
【0035】上記各部の機能を詳述すると、アンテナ切
り換えスイッチ102は、アンテナ101a、101b
の何れか一方を選択する。バンドパスフィルタ(BP
F)103、118、121は、不要な帯域の信号を除
去する。送受信切り換えスイッチ104は、送信/受信
の何れか一方を選択する。低雑音増幅器(ローノイズア
ンプ:LNA)105は、送受信切り換えスイッチ10
4の出力信号を増幅するものであり、受信の雑音指数を
低減する。ダウンミキサ106は、受信信号の周波数変
換(ダウンコンバート)を行う。ローパスフィルタ(L
PF)107は、不要な帯域の信号を除去する。
【0036】可変利得増幅器(AGCアンプ)108
は、受信信号のレベルを一定に保つ。AGC制御部10
9は、可変利得増幅器(AGCアンプ)108の制御を
行う。復調器110は、復調動作を行う。フィルタ11
1a、111bは、受信信号の帯域制限を行う。A/D
コンバータ112は、アナログ信号をデジタル信号に変
換する。ベースバンド信号処理部113は、ベースバン
ドの多重化等の処理を行う。D/Aコンバータ114
は、デジタル信号をアナログ信号に変換する。フィルタ
115a、115bは、送信のベースバンド信号の帯域
制限を行う。変調器116は、変調動作を行う。
【0037】デバイダ117は、周波数シンセサイザ1
23で生成したキャリア信号を復調器110及び変調器
116に分割する。デバイダ125は、周波数シンセサ
イザ123で生成したキャリア信号をダウンミキサ10
6及びアップミキサ120に分割する。中間周波数にお
ける増幅器119は、バンドパスフィルタ(BPF)1
18の出力信号を所定レベルに増幅する。アップミキサ
120は、中間周波数における増幅器119により所定
レベルに増幅された信号の周波数変換(アップコンバー
ト)を行う。
【0038】増幅器122は、バンドパスフィルタ(B
PF)121の出力信号を増幅するものであり、電源O
FF時に一定値以上のアイソレーションを持つ。増幅器
122の詳細構成については図3で後述する。周波数シ
ンセサイザ123は、周波数変換、変復調を行うのに必
要なキャリア信号を生成する。基準発振器124は、例
えば温度保証水晶発振器(TCXO)等から構成されて
いる。スイッチ126は、増幅器122の電源のON/
OFFを行う。
【0039】図1は上記図2に示した第1の実施の形態
に係る無線装置の無線部の構成を要約して示した要約ブ
ロック図である。尚、図1の構成は一例を示したもので
あり、図示のものに限定されるものではない。
【0040】送受信切換部1001は、上記のアンテナ
切り換えスイッチ102、バンドパスフィルタ(BP
F)103、送受信切り換えスイッチ104から構成さ
れる。可変利得増幅/制御部1002は、上記の可変利
得増幅器(AGCアンプ)108、AGC制御部109
から構成される。復調/A/D変換部1003は、上記
の復調器110、フィルタ111a、111b、A/D
コンバータ112から構成される。基準発振部1004
は、上記の周波数シンセサイザ123、基準発振器12
4から構成される。変調/D/A変換部1005は、上
記の変調器116、フィルタ115a、115b、D/
Aコンバータ114から構成される。
【0041】図3は上記図2に示した第1の実施の形態
に係る無線装置の無線部における増幅器122の構成例
を示すブロック図である。増幅器122は、多段の増幅
器301、302、303から構成されている。図中I
SO122(dB)は増幅器122の電源OFF時のア
イソレーション、ISO.1(dB)は増幅器301の
電源OFF時のアイソレーション、ISO.2(dB)
は増幅器302の電源OFF時のアイソレーション、I
SO.3(dB)は増幅器303の電源OFF時のアイ
ソレーションを示している。
【0042】次に、上述した第1の実施の形態に係る無
線装置の無線部における受信動作、送信動作、増幅器1
22の構成、送信/受信切り換え時の動作の各々につい
て、図2〜図6及び図10を参照しながら説明する。
【0043】<受信動作>図2において、アンテナス切
り換えイッチ102により選択されているアンテナ10
1aまたはアンテナ101bで受信した電力制御の通信
シーケンスにおけるトレーニング信号は、バンドパスフ
ィルタ(BPF)103により不要な帯域の信号を除去
され、低雑音増幅器(LNA)105に入力される。低
雑音増幅器(LNA)105により増幅された受信信号
は、ダウンミキサ106において周波数シンセサイザ1
23で生成されたキャリア信号と掛け合わせられ、周波
数変換(ダウンコンバート)が行われる。
【0044】ダウンミキサ106の出力は、ローパスフ
ィルタ(LPF)107によりイメージ信号が除去さ
れ、可変利得増幅器(AGCアンプ)108に入力され
る。可変利得増幅器(AGCアンプ)108の出力は、
後段のベースバンド信号処理部113においてデジタル
検波される。ベースバンド信号処理部113は、AGC
制御部109を介して可変利得増幅器(AGCアンプ)
108の出力を一定とするように制御する。
【0045】上記の動作により正規のレベルとなった信
号は、復調器110で復調された後、フィルタ111
a、111bで帯域制限され、A/Dコンバータ112
によりデジタルデータに変換され、ベースバンド信号処
理部113に渡される。上記一連の受信動作の最中は、
送信側から受信側への廻り込み防止のため増幅器122
の電源はOFF状態とされる。
【0046】<送信動作>図2において、ベースバンド
信号処理部113より渡されたデータは、D/Aコンバ
ータ114によりアナログデータに変換された後、フィ
ルタ115a、115bで帯域制限され、変調器116
に渡される。変調器116は、入力されたデータと周波
数シンセサイザ123で生成されたキャリア信号により
変調を行う。変調された信号は、バンドパスフィルタ
(BPF)118により不要信号が除去され、中間周波
数における増幅器119に渡される。
【0047】中間周波数における増幅器119で所定の
レベルに増幅された信号は、アップミキサ120におい
て周波数シンセサイザ123で生成されたキャリア信号
と掛け合わせられ、周波数変換(アップコンバート)が
行われる。アップミキサ120において周波数変換(ア
ップコンバート)された信号は、バンドパスフィルタ
(BPF)121でイメージ信号等の不要信号を除去さ
れ、増幅器122に入力される。
【0048】増幅器122により増幅された信号は、送
受信切り換えスイッチ104を介してバンドパスフィル
タ(BPF)103で不要信号を除去された後、アンテ
ナ切り換えスイッチ102により選択されているアンテ
ナ101aまたはアンテナ101bの何れかより送信さ
れる。
【0049】<増幅器122の構成>次に、上記図2に
示した無線装置の無線部における受信時の送信側からの
廻り込みについて、図6を参照しながら説明する。
【0050】図6において、受信時に中間周波数におけ
る増幅器119に入力されるノイズ(変調器116のL
O信号の漏れ等)レベルをPsig(dBm)、中間周
波数における増幅器119のゲインをG119(d
B)、アップミキサ120のゲインをG120(d
B)、アップミキサ120のLO信号の漏れをISO1
20(dB)、アップミキサ120のLO入力レベルを
Posc(dBm)、バンドパスフィルタ(BPF)1
21の帯域内での挿入損失をIL121(dB)、バン
ドパスフィルタ(BPF)121のRFのキャリア周波
数における遮断特性をATT121(dB)、増幅器1
22の電源OFF時のアイソレーションをISO122
(dB)、送受信切り換えスイッチ104の受信ポート
と送信ポートのアイソレーションをISO104(d
B)とすると、受信側に対する送信側からの受信信号と
同じ周波数成分の漏れLPsigは、下記の式で表され
る。
【0051】LPsig(dBm)=Psig+G11
9−IL121−ISO122−ISO104 同様に、受信側に対する送信側からのRFLOの漏れL
Poscは、下記の式で表される。
【0052】LPosc(dBm)=Posc−ISO
120−ATT121−ISO122−ISO104 上記のLPsig(dBm)、LPosc(dBm)が
最小入力レベルの受信信号を復調するのに必要なS/N
となるように増幅器122を構成することにより、受信
時の送信側からの廻り込みを無視することが可能とな
る。
【0053】電源OFF時の増幅器122に大きなアイ
ソレーションを与えるためには、上記図3に示したよう
に増幅器122を多段の増幅器301〜303で構成す
る方法が一般的である。この場合の増幅器122の電源
OFF時のアイソレーションISO122(dB)は、
増幅器301の電源OFF時のアイソレーションをIS
O.1(dB)、増幅器302の電源OFF時のアイソ
レーションをISO.2(dB)、増幅器303の電源
OFF時のアイソレーションをISO.3(dB)とす
ると、一般的に下記の式で表される。
【0054】 ISO122≧ISO.1+ISO.2+ISO.3 <送信/受信切り換え時の動作>次に、上記図2に示し
た無線装置の無線部における送信/受信切り換え時の動
作について、図4、図5、図10を参照しながら説明す
る。
【0055】通常、送信/受信のシーケンスは図5に示
すように送信と受信の間にガードタイム(G.T)が必
要である。図10は上記図9に示した従来例での送信/
受信切り換え時の過渡的なLO周波数変動の様子を表し
ている。同図において、装置の許容周波数偏差をΔfと
した場合、送受信切り換え後、通信可能となるまでの時
間はΔt1となる。装置の許容周波数偏差Δfが小さい
(周波数精度に対する要求精度が厳しい)程、ガードタ
イム(G.T)は長くなる。また、一般的に定常時の周
波数変動を抑えるように周波数シンセサイザ223を構
成すると、送信/受信切り換えの過渡時に定常状態とな
るまでの時間は長くなる。
【0056】図4は上記図2に示した第1の実施の形態
に係る無線装置の無線部における増幅器122の送信/
受信切り換え時の過渡的なゲイン特性を表している。同
図において、Gを送信に必要とされる最低出力レベルと
すると、図5におけるガードタイム(G.T)はΔt2
(増幅器122の立ち上がり特性)、Δt3(増幅器1
22の立ち下がり特性)の長い方となる。一般的に、Δ
t1≫Δt2、Δt3である。
【0057】上記から、受信時の送信側からの廻り込み
を無視できるように増幅器122を構成し、送信/受信
の局部発振器(LO)信号の切り換えを廃止することに
より、送受信間のガードタイムを短縮することが可能と
なり、通信のスループットを向上させることが可能とな
る。
【0058】尚、第1の実施の形態に係る無線装置は、
直接拡散方式のスペクトラム拡散通信(DSSS)に適
用することが可能である。また、第1の実施の形態に係
る無線装置に適用する直接拡散方式のスペクトラム拡散
通信は、符号分割多重方式(CDM)とすることが可能
である。
【0059】上述したように、第1の実施の形態によれ
ば、無線装置の無線部は、送信信号を増幅する多段の増
幅器301〜303からなる増幅器122と、増幅器1
22の電源をON/OFFするスイッチ126と、周波
数シンセサイザ123で生成したキャリア信号をダウン
ミキサ106及びアップミキサ120に分割するデバイ
ダ125とを有し、増幅器122の電源OFF時のアイ
ソレーションを受信時に送信側からの廻り込みが影響し
ないレベルに設定した構成としているため、送信/受信
の切り換え時におけるガードタイムの短縮が可能とな
り、通信のスループットを向上させることが可能とな
る。
【0060】[2]第2の実施の形態 図7は第2の実施の形態に係る無線装置の無線部の構成
を示す詳細ブロック図である。第2の実施の形態に係る
無線装置の無線部は、アンテナ101a、101b、ア
ンテナ切り換えスイッチ102、バンドパスフィルタ
(BPF)103、118、121、送受信切り換えス
イッチ104、低雑音増幅器(LNA)105、ダウン
ミキサ106、ローパスフィルタ(LPF)107、可
変利得増幅器(AGCアンプ)108、AGC制御部1
09、復調器110、フィルタ111a、111b、A
/Dコンバータ112、ベースバンド信号処理部11
3、D/Aコンバータ114、フィルタ115a、11
5b、変調器116、デバイダ117、125、中間周
波数における増幅器119、アップミキサ120、増幅
器122、周波数シンセサイザ123、基準発振器12
4、スイッチ126を備えている。
【0061】図7に示す第2の実施の形態に係る無線装
置の無線部は、上記図2に示した第1の実施の形態の中
間周波数における増幅器119を増幅器122と合わせ
て受信時に電源をOFFする構成としたものである。
【0062】第2の実施の形態が上記第1の実施の形態
と相違する点は、図8に示す如く、中間周波数における
増幅器119の電源OFF時のアイソレーション特性を
加味して、中間周波数における増幅器119の電源OF
F時のアイソレーションを決定するようにした点であ
る。また、スイッチ126は、中間周波数における増幅
器119及び増幅器122の電源のON/OFFを行
う。これ以外の構成は上記第1の実施の形態と同様であ
るため説明を省略する。
【0063】図8において、中間周波数における増幅器
119の電源OFF時のアイソレーションをISO11
9(dB)とすると、受信側に対する送信側からの受信
信号と同じ周波数成分の漏れLPsigは、下記の式で
表される。
【0064】LPsig(dBm)=Psig−ISO
119−IL121−ISO122−ISO104 同様に、受信側に対する送信側からのRFLOの漏れL
Poscは、下記の式で表される。
【0065】LPosc(dBm)=Posc−ISO
120−ATT121−ISO122−ISO104 上記のLPsig(dBm)、LPosc(dBm)が
最小入力レベルの受信信号を復調するのに必要なS/N
となるように増幅器122を構成することにより、受信
時の送信側からの廻り込みを無視することが可能とな
る。
【0066】尚、第2の実施の形態に係る無線装置は、
直接拡散方式のスペクトラム拡散通信(DSSS)に適
用することが可能である。また、第2の実施の形態に係
る無線装置に適用する直接拡散方式のスペクトラム拡散
通信は、符号分割多重方式(CDM)とすることが可能
である。
【0067】上述したように、第2の実施の形態によれ
ば、無線装置の無線部は、送信信号を増幅する多段の増
幅器301〜303からなる増幅器122と、増幅器1
22の前段に配置された中間周波数における増幅器11
9と、増幅器122及び中間周波数における増幅器11
9の電源をON/OFFするスイッチ126と、周波数
シンセサイザ123で生成したキャリア信号をダウンミ
キサ106及びアップミキサ120に分割するデバイダ
125とを有し、増幅器122の電源OFF時のアイソ
レーションを中間周波数における増幅器119の電源O
FF時のアイソレーション特性を加味して決定する構成
としているため、送信/受信の切り換え時におけるガー
ドタイムの短縮が可能となり、通信のスループットを向
上させることが可能となる。
【0068】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、局部発振器の周波数精度が要求される無線装置
において、送信信号を増幅する送信側増幅手段と、該送
信側増幅手段の電源をON/OFFする電源切換手段
と、局部発振器信号を送信系及び受信系に分割する分割
手段とを有し、前記送信側増幅手段の電源OFF時のア
イソレーションを受信時に送信側からの廻り込みが影響
しないレベルに設定した構成としているため、送信/受
信切り換え時のガードタイムの短縮が可能となり、通信
のスループットを向上させることが可能となる。
【0070】請求項2の発明によれば、局部発振器の周
波数精度が要求される無線装置において、送信信号を増
幅する送信側増幅手段と、該送信側増幅手段の前段に配
置された中間周波数増幅手段と、前記送信側増幅手段及
び前記中間周波数増幅手段の電源をON/OFFする電
源切換手段と、局部発振器信号を送信系及び受信系に分
割する分割手段とを有し、前記送信側増幅手段の電源O
FF時のアイソレーションを前記中間周波数増幅手段の
電源OFF時のアイソレーション特性を加味して決定す
る構成としているため、送信/受信切り換え時のガード
タイムの短縮が可能となり、通信のスループットを向上
させることが可能となる。
【0071】請求項3の発明によれば、無線装置の前記
送信側増幅手段は、多段の増幅手段から構成されている
ため、電源OFF時の送信側増幅手段に大きなアイソレ
ーションを与えることができる。
【0072】請求項4の発明によれば、無線装置の前記
送信側増幅手段の電源OFF時のアイソレーションは、
前記多段の増幅手段の電源OFF時の各アイソレーショ
ンを加算した値以上に設定されているため、電源OFF
時の送信側増幅手段に大きなアイソレーションを与える
ことができる。
【0073】請求項5の発明によれば、無線装置の前記
送信側増幅手段は、受信側に対する送信側からの信号の
漏れが最小入力レベルの受信信号の復調に必要なS/N
となるように構成されているため、受信時の送信側から
の廻り込みを無視することが可能となる。
【0074】請求項6の発明によれば、無線装置の前記
送信側増幅手段の立ち上がり特性及び立ち下がり特性
は、送受信切り換え後に通信可能となるまでの時間より
も短く設定されているため、送信/受信切り換え時のガ
ードタイムの短縮が可能となり、通信のスループットを
向上させることが可能となる。
【0075】請求項7の発明によれば、無線装置は直接
拡散方式のスペクトラム拡散通信に適用可能であるた
め、直接拡散方式のスペクトラム拡散通信により無線通
信を行う形態の無線装置においても、送信/受信切り換
え時のガードタイムの短縮が可能となり、通信のスルー
プットを向上させることが可能となる。
【0076】請求項8の発明によれば、無線装置の前記
直接拡散方式のスペクトラム拡散通信は符号分割多重方
式であるため、符号分割多重方式により無線通信を行う
形態の無線装置においても、送信/受信切り換え時のガ
ードタイムの短縮が可能となり、通信のスループットを
向上させることが可能となる。
【0077】請求項9の発明によれば、局部発振器の周
波数精度が要求される無線装置における増幅制御方法に
おいて、送信信号を増幅する送信側増幅ステップと、該
送信側増幅ステップにおける電源をON/OFFする電
源切換ステップと、局部発振器信号を送信系及び受信系
に分割する分割ステップとを有し、前記送信側増幅ステ
ップにおける電源OFF時のアイソレーションを受信時
に送信側からの廻り込みが影響しないレベルに設定して
いるため、送信/受信切り換え時のガードタイムの短縮
が可能となり、通信のスループットを向上させることが
可能となる。
【0078】請求項10の発明によれば、局部発振器の
周波数精度が要求される無線装置における増幅制御方法
において、送信信号を増幅する送信側増幅ステップと、
該送信側増幅ステップの前段の中間周波数増幅ステップ
と、前記送信側増幅ステップ及び前記中間周波数増幅ス
テップにおける電源をON/OFFする電源切換ステッ
プと、局部発振器信号を送信系及び受信系に分割する分
割ステップとを有し、前記送信側増幅ステップにおける
電源OFF時のアイソレーションを前記中間周波数増幅
ステップにおける電源OFF時のアイソレーション特性
を加味して決定するため、送信/受信切り換え時のガー
ドタイムの短縮が可能となり、通信のスループットを向
上させることが可能となる。
【0079】請求項11の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法の前記送信側増幅ステップは、多段の
増幅ステップからなるため、電源OFF時の送信側増幅
ステップに大きなアイソレーションを与えることができ
る。
【0080】請求項12の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法の前記送信側増幅ステップにおける電
源OFF時のアイソレーションは、前記多段の増幅ステ
ップにおける電源OFF時の各アイソレーションを加算
した値以上に設定されているため、電源OFF時の送信
側増幅ステップに大きなアイソレーションを与えること
ができる。
【0081】請求項13の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法の前記送信側増幅ステップは、受信側
に対する送信側からの信号の漏れが最小入力レベルの受
信信号の復調に必要なS/Nとなるように設定されてい
るため、受信時の送信側からの廻り込みを無視すること
が可能となる。
【0082】請求項14の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法の前記送信側増幅ステップにおける立
ち上がり特性及び立ち下がり特性は、送受信切り換え後
に通信可能となるまでの時間よりも短く設定されている
ため、送信/受信切り換え時のガードタイムの短縮が可
能となり、通信のスループットを向上させることが可能
となる。
【0083】請求項15の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法は直接拡散方式のスペクトラム拡散通
信に適用可能であるため、直接拡散方式のスペクトラム
拡散通信により無線通信を行う形態の無線装置において
も、送信/受信切り換え時のガードタイムの短縮が可能
となり、通信のスループットを向上させることが可能と
なる。
【0084】請求項16の発明によれば、無線装置にお
ける増幅制御方法の前記直接拡散方式のスペクトラム拡
散通信は符号分割多重方式であるため、符号分割多重方
式により無線通信を行う形態の無線装置においても、送
信/受信切り換え時のガードタイムの短縮が可能とな
り、通信のスループットを向上させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部の構成を要約して示した要約ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部の構成を示す詳細ブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部における増幅器の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部における増幅器の過渡的なゲイン特性例を示す説明
図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部における送受信切り換え時のガードタイム例を示す
説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る無線装置の無
線部における受信時の送信側からの廻り込み例を示すブ
ロック図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る無線装置の無
線部の構成を示す詳細ブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る無線装置の無
線部における受信時の送信側からの廻り込み例を示すブ
ロック図である。
【図9】従来例に係る無線装置の無線部の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】従来例に係る無線装置の無線部における過渡
的な周波数変動例を示す説明図である。
【符号の説明】
101a、101b アンテナ 106 ダウンミキサ 109 可変利得増幅器 110 復調器 113 ベースバンド信号処理部 116 変調器 117、125 デバイダ 119 中間周波数における増幅器 120 アップミキサ 122 増幅器 123 周波数シンセサイザ 124 基準発振器 126 スイッチ 1001 送受信切換部 1002 可変利得増幅/制御部 1003 復調/A/D変換部 1004 基準発振部 1005 変調/D/A変換部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局部発振器の周波数精度が要求される無
    線装置において、 送信信号を増幅する送信側増幅手段と、該送信側増幅手
    段の電源をON/OFFする電源切換手段と、局部発振
    器信号を送信系及び受信系に分割する分割手段とを有
    し、前記送信側増幅手段の電源OFF時のアイソレーシ
    ョンを受信時に送信側からの廻り込みが影響しないレベ
    ルに設定したことを特徴とする無線装置。
  2. 【請求項2】 局部発振器の周波数精度が要求される無
    線装置において、 送信信号を増幅する送信側増幅手段と、該送信側増幅手
    段の前段に配置された中間周波数増幅手段と、前記送信
    側増幅手段及び前記中間周波数増幅手段の電源をON/
    OFFする電源切換手段と、局部発振器信号を送信系及
    び受信系に分割する分割手段とを有し、前記送信側増幅
    手段の電源OFF時のアイソレーションを前記中間周波
    数増幅手段の電源OFF時のアイソレーション特性を加
    味して決定することを特徴とする無線装置。
  3. 【請求項3】 前記送信側増幅手段は、多段の増幅手段
    から構成されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の無線装置。
  4. 【請求項4】 前記送信側増幅手段の電源OFF時のア
    イソレーションは、前記多段の増幅手段の電源OFF時
    の各アイソレーションを加算した値以上に設定されてい
    ることを特徴とする請求項3記載の無線装置。
  5. 【請求項5】 前記送信側増幅手段は、受信側に対する
    送信側からの信号の漏れが最小入力レベルの受信信号の
    復調に必要なS/Nとなるように構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の無線装置。
  6. 【請求項6】 前記送信側増幅手段の立ち上がり特性及
    び立ち下がり特性は、送受信切り換え後に通信可能とな
    るまでの時間よりも短く設定されていることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れかに記載の無線装置。
  7. 【請求項7】 直接拡散方式のスペクトラム拡散通信に
    適用可能であることを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    かに記載の無線装置。
  8. 【請求項8】 前記直接拡散方式のスペクトラム拡散通
    信は符号分割多重方式であることを特徴とする請求項7
    記載の無線装置。
  9. 【請求項9】 局部発振器の周波数精度が要求される無
    線装置における増幅制御方法において、 送信信号を増幅する送信側増幅ステップと、該送信側増
    幅ステップにおける電源をON/OFFする電源切換ス
    テップと、局部発振器信号を送信系及び受信系に分割す
    る分割ステップとを有し、前記送信側増幅ステップにお
    ける電源OFF時のアイソレーションを受信時に送信側
    からの廻り込みが影響しないレベルに設定したことを特
    徴とする無線装置における増幅制御方法。
  10. 【請求項10】 局部発振器の周波数精度が要求される
    無線装置における増幅制御方法において、 送信信号を増幅する送信側増幅ステップと、該送信側増
    幅ステップの前段の中間周波数増幅ステップと、前記送
    信側増幅ステップ及び前記中間周波数増幅ステップにお
    ける電源をON/OFFする電源切換ステップと、局部
    発振器信号を送信系及び受信系に分割する分割ステップ
    とを有し、前記送信側増幅ステップにおける電源OFF
    時のアイソレーションを前記中間周波数増幅ステップに
    おける電源OFF時のアイソレーション特性を加味して
    決定することを特徴とする無線装置における増幅制御方
    法。
  11. 【請求項11】 前記送信側増幅ステップは、多段の増
    幅ステップからなることを特徴とする請求項9又は10
    記載の無線装置における増幅制御方法。
  12. 【請求項12】 前記送信側増幅ステップにおける電源
    OFF時のアイソレーションは、前記多段の増幅ステッ
    プにおける電源OFF時の各アイソレーションを加算し
    た値以上に設定されていることを特徴とする請求項11
    記載の無線装置における増幅制御方法。
  13. 【請求項13】 前記送信側増幅ステップは、受信側に
    対する送信側からの信号の漏れが最小入力レベルの受信
    信号の復調に必要なS/Nとなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の無
    線装置における増幅制御方法。
  14. 【請求項14】 前記送信側増幅ステップにおける立ち
    上がり特性及び立ち下がり特性は、送受信切り換え後に
    通信可能となるまでの時間よりも短く設定されているこ
    とを特徴とする請求項9乃至13の何れかに記載の無線
    装置における増幅制御方法。
  15. 【請求項15】 直接拡散方式のスペクトラム拡散通信
    に適用可能であることを特徴とする請求項9乃至14の
    何れかに記載の無線装置における増幅制御方法。
  16. 【請求項16】 前記直接拡散方式のスペクトラム拡散
    通信は符号分割多重方式であることを特徴とする請求項
    15記載の無線装置における増幅制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7158766B2 (en) 2002-03-14 2007-01-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Wideband amplifier compensating input capacitance, radio transceiver, semiconductor integrated circuit and wideband amplification method
US7956682B2 (en) 2009-02-09 2011-06-07 Fujitsu Semiconductor Limited Amplifier

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