JPH11112355A - 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置 - Google Patents

符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置

Info

Publication number
JPH11112355A
JPH11112355A JP27607897A JP27607897A JPH11112355A JP H11112355 A JPH11112355 A JP H11112355A JP 27607897 A JP27607897 A JP 27607897A JP 27607897 A JP27607897 A JP 27607897A JP H11112355 A JPH11112355 A JP H11112355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
occurrence
value
probability
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27607897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideshi Osawa
秀史 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP27607897A priority Critical patent/JPH11112355A/ja
Publication of JPH11112355A publication Critical patent/JPH11112355A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動的な符号化であっても、発生確率の大きい
シンボルから復号値探索を行うことにより、高速復号可
能な符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画
像処理装置を提供する 【解決手段】 符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
号化及び復号方法で、参照状態毎に発生頻度をカウント
し(S101)、前記累積頻度確率を更新する場合に、
前記参照状態の発生頻度順にシンボルを並べ替える(S
107)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化及び復号方
法とその装置、それを適用した画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像機器における画像の符号化
方式では、ブリスキャンにより各状態毎の発生シンボル
の頻度分布を計算して算術符号化に必要な累積確率値を
求めてから、実際の算術符号化を行う方式が知られてい
た。この多値算術符号方式の例としては、電子情報通信
学会の信学技報IE96−9(1996−05)に記載
されている方法がある。
【0003】上記論文では、確率近似として2nのべき
乗分率近似を用いた算術符号化方式を採用している。以
下にその内容を説明する。(確率近似アルゴリズム)符
号化するシンボルの種類をNとし、シンボルiの生起確
率をpi(0≦i≦N−1)とする。確率近似を2のn
乗分率で行うとするとシンボルiに対する確率近似パラ
メータQ'iは次式により決定される。
【0004】
【数1】 但し、〔X〕はXの整数部を表す。以下同様とする。こ
こで、近似確率の決定はi=N−1から0までインデッ
クス逆順に行うものとし、またpi≧0かつQ'i<1と
なる場合はQ'i=1にするものとする。
【0005】実際の符号化および復号処理においては累
積近似確率を用いるので、Q'iより累積近似確率パラメ
ータQiを次式より求めておく。
【0006】
【数2】 以上のように、確率近似誤差は次のシンボルの近似確率
へ繰り越すため、優勢シンボルの確率誤差は大きくなら
ない。また、生起確率の小さいシンボルから近似確率を
決定することを行う処理を併用することにより、生起確
率の小さいシンボルの近似確率が0以下になることを防
ぐことができる。
【0007】(符号化アルゴリズム)以下に実際の符号
化手順を示す、符号化シンボルの種類をN、確率近似を
n分率とする。累積近似確率パラメータQ'iは式
(1)(2)で計算されている。なお、演算に用いるレ
ジスタ長はV=2nビットとする。これはオージェント
Aを求める演算の際にnビットの乗算を行うので、有効
桁数は2nビットが必要となるためである。
【0008】符号化プロセスのアルゴリズムを以下に示
す。 [S11]初期化 C←0,A←2n−1 [S12]シンボルkを符号化する A0←A×Qk-1 A ←(Qk−Qk-1) C ←C+A0 ただし、k=0のときQk-1=0であるとする [S13]リノーマライズ Aの上位nビットが0になるまで右シフト→シフト回数
をrとする Cをn−rビット左シフトし、レジスタから溢れたビッ
トを符号出力とする 以上の[S2][S3]の操作を全てのシンボルに対し
て繰り返す。最後のレジスタCの内容を出力して符号化
を終了する。
【0009】(復号アルゴリズム)復号プロセスのアル
ゴリズムは符号化とほぼ同じで以下に示す。 [S21]初期化 C←符号系列の先頭Vビット A←2n−1 [S22]復号シンボルを求める C’←〔C/A〕 C’<Qkを満たす最小のkが復号シンボル [S23]符号系列からの減算 C←C−A×Qk-1 A←A×(Qk−Qk-1) ただし、k=0のときQk-1=0であるとする [S24]リノーマライズ Aの上位nビットが0になるまで右シフト→シフト回数
をrとする Cのn−rビット左シフトし、これと同期してCレジス
タに符号系列をLSBから入力し、これを符号入力とす
る 上記論文では、以上のようにして符号化、複合がなされ
るが、この方法では、少なくとも1画面の画像に対して
同じ累積確率値を用いて算術演算がなされることにな
る。
【0010】従って、上記方式では全体を通して平均的
な符号化しかできないので、入力シンボルがシーケンス
の途中から変化するような情報源に対しては、最適な符
号化が行えないという問題があった。
【0011】この問題を解決する一手法として、動的な
確率推定手法を取り入れることにより符号化効率を向上
させることが、考えられる。このような動的な符号化方
式として、例えば2値情報源の場合は、各入力シンボル
の累積頻度のMAX値とMIN値とを求めて、各値が設
定値を越えた場合には各シンボルの累積頻度をほぼ半分
にして、適応化速度を調整する方式などが知られている
(USP5,025,258参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静的な
符号化の復号処理では、シンボルを発生頻度の大きい順
に並べ、復号シンボルの探索が発生確率の高い順に行わ
れるようにすると、復号時間が短くて済むが、動的な符
号化では発生確率が変動してしまうので、復号シンボル
の探索時間がかかるという問題が生じる。
【0013】一方、2進木探索方式で復号値を探す方法
も知られているが、順番に探していく方法より平均的に
速く探索できるけれども、最速で探せるわけではない。
このように符号化及び復号前に分布に片寄りがある場合
や、特にない場合などの情報源の性質を前もって知って
おかないと、最適な復号方式が決定できないなどの問題
があった。
【0014】本発明は、動的な符号化であっても、発生
確率の大きいシンボルから復号値探索を行うことによ
り、高速復号可能な符号化及び復号方法とその装置、そ
れを適用した画像処理装置を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の符号化及び復号方法は、符号化及び復号シ
ンボルの発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度
確率を更新する算術符号化及び復号方法において、参照
状態毎に発生頻度をカウントし、前記累積頻度確率を更
新する場合に、前記参照状態の発生頻度順にシンボルを
並べ替えることを特徴とする。
【0016】叉、符号化及び復号シンボルの発生頻度が
許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術
符号化及び復号方法において、前回の復号インデックス
値を記憶し、該前回の復号インデックス値を2進木探索
の初期値とする。ここで、前記累積頻度確率の更新で
は、符号化及び復号シンボルの発生状態についてのエン
トロピーを計算し、今回計算されたエントロピーと前回
計算されたエントロピーとに有意差があるか否かを判定
し、有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確
率を更新する。
【0017】叉、本発明の符号化及び復号装置は、符号
化及び復号シンボルの発生頻度が許容最大値を越えた場
合に累積頻度確率を更新する算術符号化及び復号装置に
おいて、参照状態毎に発生頻度をカウントするカウント
手段と、前記累積頻度確率を更新する場合に、前記参照
状態の発生頻度順にシンボルを並べ替える並べ替え手段
とを備えることを特徴とする。
【0018】叉、符号化及び復号シンボルの発生頻度が
許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術
符号化及び復号装置において、前回の復号インデックス
値を記憶する記憶手段と、該前回の復号インデックス値
を2進木探索の初期値とする2進木探索手段とを備える
ことを特徴とする。ここで、前記累積頻度確率の更新で
は、符号化及び復号シンボルの発生状態についてのエン
トロピーを計算し、今回計算されたエントロピーと前回
計算されたエントロピーとに有意差があるか否かを判定
し、有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確
率を更新する。
【0019】叉,本発明の画像処理装置は、画像を符号
化装置により符号化して記憶した後に、復号装置により
復号して出力する画像処理装置において、前記符号化及
び復号装置が、符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
号化及び復号部を含み、前記算術符号化及び復号部で
は、参照状態毎に発生頻度をカウントし、前記累積頻度
確率を更新する場合に、前記参照状態の発生頻度順にシ
ンボルを並べ替えることを特徴とする。
【0020】叉、画像を符号化装置により符号化して記
憶した後に、復号装置により復号して出力する画像処理
装置において、前記符号化及び復号装置が、符号化及び
復号シンボルの発生頻度が許容最大値を越えた場合に累
積頻度確率を更新する算術符号化及び復号部を含み、前
記算術符号化及び復号部では、前回の復号インデックス
値を記憶し、該前回の復号インデックス値を2進木探索
の初期値とすることを特徴とする。
【0021】ここで、前記累積頻度確率の更新では、符
号化及び復号シンボルの発生状態についてのエントロピ
ーを計算し、今回計算されたエントロピーと前回計算さ
れたエントロピーとに有意差があるか否かを判定し、有
意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を更
新する。かかる構成により、シンボルを発生頻度順に並
べ替えることにより、復号処理を高速に行える。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>図8に本実施の形態の符号化およ
び復号方法を使用する画像処理装置の一例として画像形
成装置の例を示す。図8において、コンピュータから受
け取ったデータは、コンピュータからデータを受け取る
インターフェース部1001、コンピュータから受け取
ったデータを一時的に記憶するテンポラリバッファ10
02、コンピュータから受け取ったデータ描画展開する
描画部1003、該描画部が描画展開したビットマップ
データを書き込むバンドバッファ1004、該バンドバ
ッファのビットマップデータを圧縮符号化する符号化部
1005、該符号化部で圧縮符号化した符号化データを
格納するページバッファ1006、該ページバッファ中
の符号化データを復号する復号部1007を番号順に経
由して、最後に、復号して得られたビットマップデータ
をプリント出力するプリンタエンジン部1008へ出力
される。尚、バンドバッファ1004は複数設けて、描
画部1003の展開処理と符号化部1005の符号化処
理とを並列に処理することで、処理の高速化を図る。
【0023】この構成により、プリント出力する用紙が
A3で解像度が600dpiの場合、1画素あたりのビ
ット数が1ビットの2値で、圧縮前には8MB必要であ
ったページメモリの容量が1/2〜1/4程度に減少す
る。そのかわり新たに、バンドバッファ1004が必要
になり、その分のメモリが増えるが、展開描画する単位
(これをバンドという)を1ページの1/16〜1/2
0にすれば、トータルではメモリの削減効果がでてく
る。
【0024】上記符号化部1005の符号化方式とし
て、コスト削減の要求が強く、ページメモリの容量をな
るべく減らすために、任意のビットマップデータ(テキ
スト、グラフィック、画像等)に対して、圧縮率の最悪
値がある一定の値を保証する圧縮方式が望まれる。その
ような圧縮方式として、圧縮対象となるビットマップデ
ータの2次元的な特徴を学習する機能を有する本実施の
形態の符号化/復号方法が使用される。
【0025】図2は、本実施の形態の画像符号化装置及
び復号装置の概略構成例を示すブロック図である。画像
入力部21からの符号化対象シンボルk(k=0,・
・,N−1;Nは符号化シンボルの種類の数)は、符号
化器22と適応化調整器26に入る。符号化器22で
は、後述の図3のフローチャートに示すような処理によ
り、符号化対象シンボルkはインデックス値iに変換さ
れて以降の符号化が進行する。符号化器22は、Aレジ
スタ(一般には、インタバルサイズのレジスタとして使
用される)とCレジスタ(一般には、コードレジスタと
して使用される)とを使用して、符号化を行う。適応化
調整器26では、後述の図1の更新処理(図3のステッ
プS305)に対応する処理が行われる。適応化調整器
26は、符号化対象シンボルkの各々の発生回数Hist
[k]を累積し、演算処理(図3のステップS303)
でのQ[i]の値を提供する。
【0026】メモリ23には、符号化器22で符号化さ
れた符号化データが記憶され、またメモリ23からは復
号処理のため記憶された符号化データが呼び出される。
復号器24では、後述の図4に示す復号処理がなされ
る。またこの復号データを確率適応化器27に入れて、
適応化処理器26と同じ復号パラメータQ[i]を算出
する。
【0027】図3は、符号化器22及び適応化調整器2
6による符号化処理のフローチャートである。尚、本実
施の形態では、レジスタC,Aのレジスタ長はV=2n
で、n=12とする。ステップS301では、符号化に
使う2つのレジスタC,Aを初期化する。すなわち、C
には0を、Aには(2n−1)を2進数で入れる。ステ
ップS302では、入力部21より符号化対象シンボル
kを入力する。ステップS307では、符号化対象シン
ボルを出現頻度順のシンボルに並べ換えを行うために、
符号化対象シンボルkを後述するインデックステーブル
を用いてインデックス値i=L[k]に変換する。
【0028】ステップS303では、A0の計算:A0
A×Q[i−1],Aの再計算:A←A×(Q[i]−
Q[i−1]),Cの更新:C←C+A0を行う。Q
[i]は、インデックスiに対する累積近似確率パラメ
ータである。ここで、(Q[i]−Q[i−1])はi
番目の累積確率Q[i]とi−1番目の累積確率Q[i
−1]との差で、iの出現確率を表す。
【0029】ステップS304でのリノーマライズ処理
では、Aレジスタの上位nビットが0になるようにシフ
ト演算し、このシフト回数rとする。次に、Cレジスタ
を(n−r)ビット左シフトし、レジスタから溢れたビ
ットが出力する符号になる。この後、C+A0の計算の
キャリー伝搬により符号が変わらないようにする符号の
固定化処理がはいるが、本願発明の主題ではないので簡
略化のためこの説明は省略する。
【0030】ステップS305では、後述する本実施の
形態の更新処理を行う。ステップS306では、符号化
対象シンボルが全て終わるまでステップS302に戻っ
て処理を繰り返す。図4は、復号器24及び確率適応化
器27による復号処理のフローチャートである。
【0031】ステップS401では、符号化に使う2つ
のレジスタC,Aを初期化する。本実施の形態では、符
号化と同じようにレジスタ長はV=2nで、n=12を
仮定している。すなわち、最初にCには符号の先頭ビッ
トを、Aには(2n−1)を2進数でセットする。ステ
ップS402では、C’←C/Aの整数部(以下、
〔(C/A)〕)を求め、C’<Q[i]を満たす最小
のiを復号インデックス値とする。ステップS407で
は、インデックスiを復号シンボル値k=LH[i]に
変換する。ステップS403では、A0の計算:A0←A
×Q[i−1]、Aの再計算:A←A×(Q[i]−Q
[i−1])、Cの更新:C←C+A0を計算する。
【0032】ステップS404でのリノーマライズ処理
では、Aレジスタの上位nビットが0になるようにシフ
ト演算し、このシフト回数をrとする。Cレジスタを
(n−r)ビット左シフトしながら、LSBから符号化
データを入力する。ステップS405では、後述する本
実施の形態の更新処理を行う。ステップS406では、
復号が全て終わるまでステップS402に戻って処理を
繰り返す。
【0033】図1は、本実施の形態で用いる更新処理手
順(S305,S405)の詳細なフローチャートであ
る。ステップS101では発生回数Hist[k]をカウン
トアップ(+1)する。このカウント値をトータル発生
回数で割ると、シンボルkの発生頻度となる。ステップ
S102ではこのカウント値が設定値MAXを越えるか
を判定し、越える場合はステップS103でヒストグラ
ムからエントロピーを計算する。本例でのエントロピー
の計算式は、 Entropy=Σ(−p[i]*log2(p
[i])) であるが、この式に限られるものではない。ここで、p
[i]は各シンボルの発生確率で、全体のシンボル数Su
m=Σ(Hist[i])で、p[i]=Hist[i]/Sumで
ある。
【0034】ステップS104では前回計算したエント
ロピーと新エントロピーとの差があるか判定し、差があ
る場合のみステップS107で、Hist[i]を大きい順
に0からならべ替え、入力シンボルkの値とインデック
ス値iの照合をとるインデックステーブルLと逆引きテ
ーブルLHを作成する。
【0035】ここで、N=5,Hist[0]=100,Hi
st[1]=20,Hist[2]=40,Hist[3]=5,
Hist[4]=25と仮定すると、インデックステーブル
Lは、入力kの0,1,2,3,4に対して、出力iは
発生頻度の順番である0,3,1,4,2となり、逆引
きテーブルLHは、入力iの0,1,2,3,4に対し
て、順番iからシンボルkを求めるため、出力kは0,
2,4,1,3となる。
【0036】ステップS105では、累積確率パラメー
タQ[i]を再計算し、ステップS106でエントロピ
ー値を保存する。Q[i]の計算フローを図5のフロー
チャートに示す。図5は確率近似アルゴリズムである。
以下の様に計算する。
【0037】シンボルkに対する確率近似パラメータで
は、ステップS501で、 Q’[N−1]=〔(2nxp[N−1])〕 の計算を行う。ステップS506、S502、S50
3、S507、S504では、Q’[i]の計算をi=
0からi=N−2まで行う。
【0038】
【数3】 の計算を行う.尚、ステップS503では、近似確率が
p[i]>0かつQ’[i]<1の時はQ’[i]=1
とする。
【0039】ステップS505では、以下の式から累積
近似確率パラメータQ[i]を計算する。
【0040】
【数4】 Q[i]の計算はループ計算が多いので、処理時間がか
かるものであるが、このように状態の変化があった時の
み再計算するようにすると、必要最低限の更新で済ませ
ることができ、高速化に非常に効果がある。
【0041】図6は、図4の復号処理でQ[0]から復
号インデックスiを探索する手順のフローチャートであ
る。ステップS601では、C’=〔(C/A)〕で復
号インデックスC’を求め、またi=0に初期化する。
ステップS602ではC’<Q[i]かを判定し、Q
[i]がC’を越えた時に(Yes)、求める復号イン
デックスiを確定する。ステップS603ではiを1づ
つインクリメントして、Nになるまで続ける。N以上に
なると復号エラーである。
【0042】<第2の実施の形態>並べかえ処理のオー
バーヘッドが問題になる場合は、2進木で探索する方法
を改良(スタート点を学習)することにより、復号の探
索時間を短くすることができる。図7は本実施の形態の
フローチャートである。
【0043】ステップS701で、m=0,n=Nで初
期化する。ステップS702では、1回目はi={(前
回の値)+補正値}を使い、2回目以降はi=(m+
n)/2を使う。一般的な方法はi=(m+n)/2を
使うものである。補正値は、実験的に決めるものであ
る。もしC’<Q〔i]ならステップS704でn=
i、そうでない場合はステップS705でm=i+1と
し、ステップS706の判定でm>=nになるまで続け
る。このループから抜けた最後のiの値が復号インデッ
クスになる。この方式をとる場合には、図1の並べ替え
処理は行わない。
【0044】尚、上記実施の形態では、各構成要素の動
作をフローチャートで示したが、各要素はソフトウエア
でもハードウエアでも実現可能なことは、明らかであ
る。なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピ
ュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタなど)
から構成されるシステムに適用しても、一つの機器から
なる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に
適用してもよい。
【0045】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0046】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。プログラムコードを供給
するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディス
ク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,C
D−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリ
カード,ROMなどを用いることができる。
【0047】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0048】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シンボルを発生頻度順に並べ替えることにより、動的な
符号化及び復号方法であっても高速復号することが可能
になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施に形態の更新処理の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図2】符号化及び復号の処理の流れを示す図である。
【図3】符号化処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】復号処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】累積頻度近似パラメータの計算の処理手順を示
すフローチャートである。
【図6】復号インデックスの検索の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】第2実施の形態の復号方法での復号インデック
スの検索の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態の画像処理装置の構成例を示す図
である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
    容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
    号化及び復号方法において、 参照状態毎に発生頻度をカウントし、 前記累積頻度確率を更新する場合に、前記参照状態の発
    生頻度順にシンボルを並べ替えることを特徴とする算術
    符号化及び復号方法。
  2. 【請求項2】 符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
    容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
    号化及び復号方法において、 前回の復号インデックス値を記憶し、 該前回の復号インデックス値を2進木探索の初期値とす
    ることを特徴とする算術符号化及び復号方法。
  3. 【請求項3】 前記累積頻度確率の更新では、 符号化及び復号シンボルの発生状態についてのエントロ
    ピーを計算し、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、 有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を
    更新することを特徴とする請求項1又は2記載の算術符
    号化及び復号方法。
  4. 【請求項4】 符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
    容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
    号化及び復号装置において、 参照状態毎に発生頻度をカウントするカウント手段と、 前記累積頻度確率を更新する場合に、前記参照状態の発
    生頻度順にシンボルを並べ替える並べ替え手段とを備え
    ることを特徴とする算術符号化及び復号装置。
  5. 【請求項5】 符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
    容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符
    号化及び復号装置において、 前回の復号インデックス値を記憶する記憶手段と、 該前回の復号インデックス値を2進木探索の初期値とす
    る2進木探索手段とを備えることを特徴とする算術符号
    化及び復号装置。
  6. 【請求項6】 前記累積頻度確率の更新では、 符号化及び復号シンボルの発生状態についてのエントロ
    ピーを計算し、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、 有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を
    更新することを特徴とする請求項4又は5記載の算術符
    号化及び復号装置。
  7. 【請求項7】 画像を符号化装置により符号化して記憶
    した後に、復号装置により復号して出力する画像処理装
    置において、 前記符号化及び復号装置が、符号化及び復号シンボルの
    発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更
    新する算術符号化及び復号部を含み、 前記算術符号化及び復号部では、 参照状態毎に発生頻度をカウントし、 前記累積頻度確率を更新する場合に、前記参照状態の発
    生頻度順にシンボルを並べ替えることを特徴とする画像
    処理装置。
  8. 【請求項8】 画像を符号化装置により符号化して記憶
    した後に、復号装置により復号して出力する画像処理装
    置において、 前記符号化及び復号装置が、符号化及び復号シンボルの
    発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更
    新する算術符号化及び復号部を含み、 前記算術符号化及び復号部では、 前回の復号インデックス値を記憶し、 該前回の復号インデックス値を2進木探索の初期値とす
    ることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記累積頻度確率の更新では、 符号化及び復号シンボルの発生状態についてのエントロ
    ピーを計算し、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、 有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を
    更新することを特徴とする請求項7又は8記載の画像処
    理装置。
JP27607897A 1997-10-08 1997-10-08 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置 Withdrawn JPH11112355A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27607897A JPH11112355A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27607897A JPH11112355A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11112355A true JPH11112355A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17564506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27607897A Withdrawn JPH11112355A (ja) 1997-10-08 1997-10-08 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11112355A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100921669B1 (ko) 2001-11-07 2009-10-15 커먼웰쓰 사이언티픽 앤드 인더스트리얼 리서치 오가니제이션 콘택트 팁
WO2019011292A1 (en) * 2017-07-14 2019-01-17 Mediatek Inc. METHOD AND APPARATUS FOR RANGE CALCULATION IN CONTEXT-ADAPTIVE BITARY ARITHMETIC ENCODING SYSTEM
US11265561B2 (en) 2017-01-06 2022-03-01 Mediatek Inc. Method and apparatus for range derivation in context adaptive binary arithmetic coding

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100921669B1 (ko) 2001-11-07 2009-10-15 커먼웰쓰 사이언티픽 앤드 인더스트리얼 리서치 오가니제이션 콘택트 팁
US11265561B2 (en) 2017-01-06 2022-03-01 Mediatek Inc. Method and apparatus for range derivation in context adaptive binary arithmetic coding
WO2019011292A1 (en) * 2017-07-14 2019-01-17 Mediatek Inc. METHOD AND APPARATUS FOR RANGE CALCULATION IN CONTEXT-ADAPTIVE BITARY ARITHMETIC ENCODING SYSTEM
TWI694712B (zh) * 2017-07-14 2020-05-21 聯發科技股份有限公司 編解碼符號之熵編解碼方法與裝置
US11006117B2 (en) 2017-07-14 2021-05-11 Mediatek Inc. Method and apparatus for range derivation in context adaptive binary arithmetic coding
US11425386B2 (en) 2017-07-14 2022-08-23 Hfi Innovation Inc. Method and apparatus for range derivation in context adaptive binary arithmetic coding

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6560365B1 (en) Decoding apparatus and method
US7920750B2 (en) Method and apparatus for coding positions of coefficients
JPH1093827A (ja) 画像処理方法とその装置
JP3628393B2 (ja) 圧縮済みデータを不連続メモリに記憶するデータ圧伸方法
US5710561A (en) Method and apparatus for double run-length encoding of binary data
JPH0253329A (ja) 圧縮符号化方法及び復号方法
US6785424B1 (en) Encoding method and apparatus for compressing a data structure having two or more dimensions, decoding method, and storage medium
US6167160A (en) Encoding and decoding methods and devices, and image processing apparatus using the same
JPH11112355A (ja) 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置
US20080118169A1 (en) Method for Optimizing Software Implementations of the JPEG2000 Binary Arithmetic Encoder
EP0797348A2 (en) A one dimensional context model for entropy encoding digital halftone images with arithmetic coding
JPH10341166A (ja) データ量に適応するデータ圧縮方法
JP2001326938A (ja) 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置
JP3842914B2 (ja) データ符号化方法/復号方法、データ符号化装置/復号装置、及び、そのデータ符号化方法/復号方法を用いた画像データ記録システム
JPH11205155A (ja) 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置
JP2001326824A (ja) 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置
JP2891818B2 (ja) 符号化装置
US6473530B2 (en) Encoding and decoding apparatuses and image processing apparatus using the same
US7652599B1 (en) Range normalization for entropy reduction arithmetic encoding/decoding
JP4694462B2 (ja) 符号化装置、符号化方法、プログラムおよびその記録媒体
JP2000078415A (ja) 画像処理システム、画像圧縮装置、および、記録媒体
JP4095454B2 (ja) データ復号装置及びデータ復号方法
JP3673630B2 (ja) 符号化方法
JPH06152988A (ja) 可変長符号の復号化装置
US7893851B2 (en) Encoding apparatus, method, and processor

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104