JP2001326824A - 符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置 - Google Patents

符号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理装置

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JP2001326824A
JP2001326824A JP2000142334A JP2000142334A JP2001326824A JP 2001326824 A JP2001326824 A JP 2001326824A JP 2000142334 A JP2000142334 A JP 2000142334A JP 2000142334 A JP2000142334 A JP 2000142334A JP 2001326824 A JP2001326824 A JP 2001326824A
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Hideshi Osawa
秀史 大沢
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 追随性良くかつ安定な符号化及び復号方法と
その装置、それを適用した画像処理装置を提供する。 【解決手段】 符号化シンボルの発生頻度が許容最大値
を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符号化及び
復号で、更新シンボル値の状態を監視し、更新シンボル
値の変化に対応して更新しきい値を調整する。前記調整
は、最大頻度になったデータkが前回のデータと同じで
データで更新処理に来た場合はS900のYes、次回
の更新処理でしきい値を大きくしS903、異なるデー
タで更新処理に来た場合はS900のNo、次回の更新
処理でしきい値を小さくするS901,S902。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化及び復号方
法とその装置、それを適用した画像処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像機器における画像の符号化方
式では、予測符号化が用いられている。画像の予測符号
化は、画像の符号化済みの周囲画素から注目画素値を予
測する方式で、予測差分値を符号化して転送するもので
ある。
【0003】デジタル画像機器における画像の符号化方
式では、プリスキャンにより各状態毎の発生シンボルの
頻度分布を計算して算術符号化に必要な累積確率値を求
めてから、実際の算術符号化を行う方式が知られてい
た。この多値算術符号方式の例としては、電子情報通信
学会の信学技報IE96−9(1996−05)に記載
されている方法がある。
【0004】上記論文では、確率近似として2nのべき
乗分率近似を用いた算術符号化方式を採用している。以
下にその内容を説明する。
【0005】(確率近似アルゴリズム)符号化するシン
ボルの種類をNとし、シンボルiの生起確率をpi(0
≦i≦N−1)とする。確率近似を2のn乗分率で行う
とするとシンボルiに対する確率近似パラメータQ'iは
次式により決定される。
【0006】
【数1】
【0007】但し、〔X〕はXの整数部を表す。以下同
様とする。
【0008】ここで、近似確率の決定はi=N−1から
0までインデックス逆順に行うものとし、またpi≧0
かつQ'i<1となる場合はQ'i=1にするものとする。
【0009】実際の符号化および復号処理においては累
積近似確率を用いるので、Q'iより累積近似確率パラメ
ータQiを次式より求めておく。
【0010】
【数2】
【0011】以上のように、確率近似誤差は次のシンボ
ルの近似確率へ繰り越すため、優勢シンボルの確率誤差
は大きくならない。また、生起確率の小さいシンボルか
ら近似確率を決定することを行う処理を併用することに
より、生起確率の小さいシンボルの近似確率が0以下に
なることを防ぐことができる。
【0012】(符号化アルゴリズム)以下に実際の符号
化手順を示す、符号化シンボルの種類をN、確率近似を
2n分率とする。累積近似確率パラメータQ'iは式
(1)(2)で計算されている。なお、演算に用いるレ
ジスタ長はV=2ビットとする。これはオージェント
Aを求める演算の際にnビットの乗算を行うので、有効
桁数は2nビットが必要となるためである。
【0013】符号化プロセスのアルゴリズムを以下に示
す。 [S11]初期化 C←0、A←2n−1 [S12]シンボルkを符号化する A0←A×Qk-1 A ←(Qk−Qk-1) C ←C+A0 ただし、k=0のときQk-1=0であるとする [S13]リノーマライズ Aの上位nビットが0になるまで右シフト→シフト回数
をrとする Cをn−rビット左シフトし、レジスタから溢れたビッ
トを符号出力とする 以上の[S12][S13]の操作を全てのシンボルに
対して繰り返す。最後のレジスタCの内容を出力して符
号化を終了する。
【0014】(復号アルゴリズム)復号プロセスのアル
ゴリズムは符号化とほぼ同じで以下に示す。 [S21]初期化 C←符号系列の先頭Vビット A←2n−1 [S22]復号シンボルを求める C’←〔C/A〕 C’<Qkを満たす最小のkが復号シンボル [S23]符号系列からの減算 C←C−A×Qk-1 A←A×(Qk−Qk-1) ただし、k=0のときQk-1=0であるとする [S24]リノーマライズ Aの上位nビットが0になるまで右シフト→シフト回数
をrとする Cのn−rビット左シフトし、これと同期してCレジス
タに符号系列をLSBから入力し、これを符号入力とす
る 上記論文では、以上のようにして符号化、複合がなされ
るが、この方法では、少なくとも1画面の画像に対して
同じ累積確率値を用いて算術演算がなされることにな
る。
【0015】従って、上記方式では全体を通して平均的
な符号化しかできないので、入力シンボルがシーケンス
の途中から変化するような情報源に対しては、最適な符
号化が行えないという問題があった。
【0016】この問題を解決する一手法として、動的な
確率推定手法を取り入れることにより符号化効率を向上
させることが、考えられる。このような動的な符号化方
式として、例えば2値情報源の場合は、各入力シンボル
の累積頻度のMAX値とMIN値とを求めて、各値が設
定値を越えた場合には各シンボルの累積頻度をほぼ半分
にして、適応化速度を調整する方式などが知られている
(USP5、025、258参照)。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】ところが、動的符
号化におけるパラメータは、初期値を設定して、そこか
ら学習効果によりパラメータを最適なものに変更してい
く方法がとられる。このとき、変更に対して安定的な方
法をとると変化するものに対する追随性が悪くなり、逆
に変更に対して敏感な更新方法をとると変化するものに
対する追随性は良いが、ノイズに敏感になりすぎるとい
う相反する関係がある。
【0018】本発明は、安定状態ではしきい値を高く
し、変化があるときはしきい値を低くするようなしきい
値調整機構を持つことにより、追随性良くかつ安定な符
号化及び復号方法とその装置、それを適用した画像処理
装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の算術符号化方法は、符号化シンボルの発生
頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新す
る算術符号化方法において、更新シンボル値の状態を監
視し、更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を
調整することを特徴とする。ここで、前記調整は、最大
頻度になったデータkが前回のデータと同じでデータで
更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしきい値を大
きくし、異なるデータで更新処理に来た場合は、次回の
更新処理でしきい値を小さくする。また、前記算術符号
化方法では、入力される符号化シンボルが未登録シンボ
ルか否かを検出し、未登録シンボルならば、工スケープ
コードを符号化して、次回の累積頻度確率の更新時に累
積確率を計算し、登録シンボルに変更する。また、前記
累積頻度確率の更新では、符号化シンボルの発生状態に
ついてのエントロピーを計算し、今回計算されたエント
ロピーと前回計算されたエントロピーとに有意差がある
か否かを判定し、有意差があると判定された場合に、前
記累積頻度確率を更新する。
【0020】又、本発明の算術復号方法は、復号シンボ
ルの発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率
を更新する算術復号方法において、更新シンボル値の状
態を監視し、更新シンボル値の変化に対応して更新しき
い値を調整することを特徴とする。ここで、前記調整
は、最大頻度になったデータkが前回のデータと同じで
データで更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしき
い値を大きくし、異なるデータで更新処理に来た場合
は、次回の更新処理でしきい値を小さくする。また、前
記算術復号方法では、入力される復号データがエスケー
プコードか否かを検出し、エスケープコードならば、次
の復号シンボルについて、次回の累積頻度確率の更新時
に累積確率を計算し、登録シンボルに変更する。また、
前記累積頻度確率の更新では、復号シンボルの発生状態
についてのエントロピーを計算し、今回計算されたエン
トロピーと前回計算されたエントロピーとに有意差があ
るか否かを判定し、有意差があると判定された場合に、
前記累積頻度確率を更新する。
【0021】又、本発明の算術符号化装置は、符号化シ
ンボルの発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度
確率を更新する累積頻度確率更新手段を有する算術符号
化装置において、更新シンボル値の状態を監視する監視
手段と、更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値
を調整する調整手段とを備えることを特徴とする。ここ
で、前記調整は、最大頻度になったデータkが前回のデ
ータと同じでデータで更新処理に来た場合は、次回の更
新処理でしきい値を大きくし、異なるデータで更新処理
に来た場合は、次回の更新処理でしきい値を小さくす
る。また、前記算術符号化装置は、入力される符号化シ
ンボルが未登録シンボルか否かを検出する検出手段と、
未登録シンボルならば、工スケープコードを符号化し
て、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、
登録シンボルに変更するシンボル登録手段とを更に有す
る。また、前記累積頻度確率更新手段は、符号化シンボ
ルの発生状態についてのエントロピーを計算するエント
ロピー計算手段と、今回計算されたエントロピーと前回
計算されたエントロピーとに有意差があるか否かを判定
し、有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確
率を更新する更新手段とを含む。
【0022】又、本発明の算術復号装置は、復号シンボ
ルの発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率
を更新する累積頻度確率更新手段を有する算術復号装置
において、更新シンボル値の状態を監視する監視手段
と、更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調
整する調整手段とを備えることを特徴とする。ここで、
前記調整は、最大頻度になったデータkが前回のデータ
と同じでデータで更新処理に来た場合は、次回の更新処
理でしきい値を大きくし、異なるデータで更新処理に来
た場合は、次回の更新処理でしきい値を小さくする。ま
た、前記算術復号装置は、入力される復号データがエス
ケープコードか否かを検出する検出手段と、エスケープ
コードならば、次の復号シンボルについて、次回の累積
頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録シンボルに
変更するシンボル登録手段とを有する。また、前記累積
頻度確率更新手段は、復号シンボルの発生状態について
のエントロピーを計算するエントロピー計算手段と、今
回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロピ
ーとに有意差があるか否かを判定し、有意差があると判
定された場合に、前記累積頻度確率を更新する更新手段
とを含む。
【0023】又、本発明の画像処理装置は、画像を符号
化装置により符号化して記憶した後に、復号装置により
復号して出力する画像処理装置において、前記符号化及
び復号装置が、符号化及び復号シンボルの発生頻度が許
容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更新する累積頻
度確率更新手段を有する算術符号化及び復号部を含み、
前記算術符号化部及び復号部では、更新シンボル値の状
態を監視し、更新シンボル値の変化に対応して更新しき
い値を調整することを特徴とする。ここで、前記算術符
号化部では、入力される符号化シンボルが未登録シンボ
ルか否かを検出し、未登録シンボルならば、工スケープ
コードを符号化して、次回の累積頻度確率の更新時に累
積確率を計算し、登録シンボルに変更し、前記算術復号
部では、入力される復号データがエスケープコードか否
かを検出し、エスケープコードならば、次の復号シンボ
ルについて、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を
計算し、登録シンボルに変更する。また、前記累積頻度
確率更新手段は、シンボルの発生状態についてのエント
ロピーを計算するエントロピー計算手段と、今回計算さ
れたエントロピーと前回計算されたエントロピーとに有
意差があるか否かを判定し、有意差があると判定された
場合に、前記累積頻度確率を更新する更新手段とを含
む。
【0024】又、本発明の記憶媒体は、符号化シンボル
の発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を
更新する算術符号化プログラムを格納する記憶媒体であ
って、入力される符号化シンボルが未登録シンボルか否
かを検出するステップと、未登録シンボルならば、工ス
ケープコードを符号化して、次回の累積頻度確率の更新
時に累積確率を計算し、登録シンボルに変更するステッ
プとを有し、更新時には、更新シンボル値の状態を監視
し、更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調
整することを特徴とする。
【0025】又、復号シンボルの発生頻度が許容最大値
を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術復号プログ
ラムを格納する記憶媒体であって、入力される復号デー
タがエスケープコードか否かを検出するステップと、エ
スケープコードならば、次の復号シンボルについて、次
回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録シ
ンボルに変更するステップとを有し、更新時には、更新
シンボル値の状態を監視し、更新シンボル値の変化に対
応して更新しきい値を調整することを特徴とする。
【0026】ここで、前記累積頻度確率の更新は、符号
化又は復号シンボルの発生状態についてのエントロピー
を計算するステップと、今回計算されたエントロピーと
前回計算されたエントロピーとに有意差があるか否かを
判定し、有意差があると判定された場合に、前記累積頻
度確率を更新するステップとを含む。
【0027】
【発明の実施の形態】<本実施の形態の画像符号化装置
及び復号装置の構成例>図2は、本実施の形態の画像符
号化装置及び復号装置の概略構成例を示すブロック図で
ある。
【0028】画像入力部21からの符号化対象シンボル
k(k=0、・・、N−1;Nは符号化シンボルの種類
の数)は、符号化器22と適応化調整器26に入る。符
号化器22では、後述の図3のフローチャートに示すよ
うな処理により、符号化対象シンボルkに対して、Aレ
ジスタ(一般には、インタバルサイズのレジスタとして
使用される)とCレジスタ(一般には、コードレジスタ
として使用される)とを使用して、符号化を行う。適応
化調整器26では、後述の図5の更新処理(図1のステ
ップS104)に対応する処理が行われる。適応化調整
器26は、符号化対象シンボルkの各々の発生回数Hist
[k]を累積し、図4の演算処理でのQ[k](k=0
〜N−1、N:符号化シンボルの種類の数)の値を提供
する。
【0029】メモリ23には、符号化器22で符号化さ
れた符号化データが記憶され、またメモリ23からは復
号処理のため記憶された符号化データが呼び出される。
この部分は、送信用のメモリ部、通信回緑、受信用のメ
モリ部の3つの構成に置き代えて画像通信装置へ応用す
ることも可能である。
【0030】復号器24では、後述の図7に示す復号処
理がなされる。またこの復号データを確率適応化器27
に入れて、適応化処理器26と同じ復号パラメータQ
[k]を算出する。
【0031】<本実施の形態の符号化例>図3は、符号
化器22及び適応化調整器26による符号化処理のフロ
ーチャートである。尚、本実施の形態では、レジスタ
C、Aのレジスタ長はV=2で、n=12とする。
【0032】ステップS301では、符号化に使う2つ
のレジスタC、Aを初期化する。すなわち、Cには0
を、Aには(2n−1)を2進数で入れる。ステップS
302では、入力部21より符号化対象シンボルkを入
力する。ステツプS303では、図1に示すシンボル符
号化処理が行われる。ステップS304では、符号化対
象シンボルが全て終わるまでステップS302に戻って
処理を繰り返す。
【0033】図1は、本実施の形態のシンボル符号化処
理S303の処理手順例を示す図である。
【0034】ステツプS101では、ステップS302
で入力されたシンボルが既に発生したと登録されている
シンボルか否かを判定する.登録済みシンボルの場合は
ステップS102で符号化演算処理を行う。登録されて
いないシンボルの場合はステツプS103、S104、
S105の処理を行っていくステツプS102では、図
4に示した算術演算を行う。
【0035】図4のステップS401では、A0の計
算:A0←A×Q[k−1]、Aの再計算:A←A×
(Q[k]−Q[k−1])、Cの更新:C←C+A0
を行う。Q[k]は、シンボルkに対する累積近似確率
パラメータである。ここで、(Q[k]−Q[k−
1])はk番目までの累積確率Q[k]とk−1番目ま
での累積確率Q[k−1]との差で、kの出現確率を表
す。
【0036】ステップS402でのリノーマライズ処理
では、Aレジスタの上位nビットが0になるようにシフ
ト演算し、このシフト回数rとする。次に、Cレジスタ
を(n−r)ビット左シフトし、レジスタから溢れたビ
ットが出力する符号になる。この後、C+A0の計算の
キャリー伝搬により符号が変わらないようにする符号の
固定化処理がはいるが、本願発明の主題ではないので簡
略化のためこの説明は省略する。図1に戻って、ステツ
プS106では、図5に示したようなシンボルの発生状
況に応じた累積確率の更新処理を行う.一方、発生シン
ボル出ない場合は、ステツプS103で未登録コードを
示す工スケープコードを符号化する。このエスケープコ
ードは対象シンボル以外の値とする。たとえば8ビット
の情報源の符号化の時は0〜255の値が発生するの
で、値256がエスケープコードの候補となる。ステツ
プS104では、ステツプS106と同じく、工スケー
プコードの発生確率に対する累積近似確率の計算を行
う.図5は、ステップS104及びS106の更新処理
の処理手順を示すフローチヤートである。
【0037】ステップS501では発生回数Hist[k]
をカウントアップ(+1)する。このカウント値をトー
タル発生回数で割ると、シンボルkの発生頻度となる。
ステップS502ではこのカウント値が設定値MAXを
越えるかを判定し、越える場合はステップS503でヒ
ストグラムからエントロピーを計算する。本例でのエン
トロピーの計算式は、 Entropy=Σ(−p[k]*log2(p
[k])) であるが、この式に限られるものではない。ここで、p
[k]は各シンボルの発生確率で、全体のシンボル数Su
m=Σ(Hist[k])で、p[k]=Hist[k]/Sumで
ある。
【0038】ステップS504では前回計算したエント
ロピーと新エントロピーとの有為差があるか判定し、有
為差がある場合のみステップS505で、累積確率パラ
メータQ[k]を再計算し、ステツプ506では工ント
ロピの更新処理で、これは今回計算した結果を次回の判
定に使うために保持しておく処理である。
【0039】ステップS505のQ[k]の再計算例の
フローを図6のフローチャートに示す。図6は確率近似
アルゴリズムである。以下の様に計算する。
【0040】シンボルkに対する確率近似パラメータで
は、ステップS601で、 Q’[N−1]=〔(2n×p[N−1])〕 の計算を行う。
【0041】ステップS606、S602、S603、
S607、S604では、Q’[i]の計算をi=0か
らi=N−2まで行う。
【0042】
【数3】 の計算を行う.尚、ステップS603では、近似確率が
p[i]>0かつQ’[i]<1の時はQ’[i]=1
とする。P[i]=0はシンボルiの発生がなかった場
合で、Q’[i]=0とし、累積近似確率上では、この
シンボルが存在しないことになる。ところが実際の符号
化・復号でiが発生しこれを処理すると符号化に矛盾が
起ってしまうことになる。しかし本実施の形態では、シ
ンボルiが発生した場合はエスケープコードの符号化に
より回避して符号化し、このiに関しては次回の累積近
似確率計算時に発生済みシンボルとして登録さてQ
[i]が割り当てられる.ステップS608、S60
5、S609、S610では、以下の式から累積近似確
率パラメータQ[k](k=0〜N−1)を計算する。
【0043】
【数4】
【0044】Q[k]の計算はループ計算が多いので、
処理時間がかかるものであるが、このように状態の変化
があった時のみ再計算するようにすると、必要最低限の
更新で済ませることができ、高速化に非常に効果があ
る。
【0045】ステップ508は更新しきい値を変更する
かの判定で、判定のフローチヤートの例を図9及び図1
1に示す。
【0046】ステツプS507では、頻度カウンタの再
設定を行う。これは、Hist[k]≠0の時が登録済みシ
ンボルとなり、次回のカウントのための再設定値を1に
する。Hist[k]=0の場合は未登録シンボルでこのま
まにする。Hist[k]=0のシンボルkは累積近似確率
の計算には影響しないので、符号化効率の低下につなが
らない。また未登録シンボルkが発生した場合は工スケ
ープ処理で符号化するので、通常の符号化・復号に影響
を与えない。
【0047】(MAX値の更新判定例1)図9は、更新
しきい値(MAX値)の更新判定のフローチヤートであ
る。
【0048】ステップS900では、最大頻度になった
データk(data)が前回のデータ(p−data)
と同じか否かを判定する。すなわち、同じデータで更新
処理に来た場合と、異なるデータで更新処理に来た場合
とを分けて、もし同じデータで来た場合は,次回の更新
処理でしきい値を大きくする。このためステップS90
3でインデックス値(index)を1つ上げる。イン
デックスとしきい値の関係は図10のようである.これ
により、次回の累積確率を計算するサンプル数が多くな
り、確率推定値の精度があがることが期待できる。
【0049】しかし、異なるデータで更新処理に来た場
合は、累積確率をとる状態がランダムであるか、統計的
性質が変わってしまったことが予想されるので更新しき
い値を低くし、累積確率の計算を早くリセットするよう
にする.このためステップS901でインデックスを1
つ減らし、またステップS902でLdataを変更す
る。
【0050】図10は、更新しきい値の表の例である。
【0051】インデックス(index)が大きくなる
に従って、更新しきい値が大きくなるように設定されて
いる。実際の更新しきい値は図9で示したようにインデ
ックス番号により調整されることになる。
【0052】(MAX値の更新判定例2)更新しきい値
(MAX値もしくはインデックス)の増減に関しての別
の例を図11に示す。
【0053】ステップS1100では、頻度が1番大き
いシンボルの発生個数H[k]の、全体に占める割合H
[k]/SUMがしきい値より高いか判定し、しきい値
より大きいときに更新しきい値を大きくしていく(イン
デックス値を大きくしていく)。逆に小さいときには更
新しきい値を小さくする。
【0054】この理由は、1つだけとくに頻度大きいシ
ンボルがあると、その他の確率推定値が小さくなるが、
これらの発生確率を正確に評価するには、累積頻度を計
算するもとのサンプル数を多くしなければならないから
である。逆に頻度が1番目のシンボルの発生個数H
[k]の占める割合が低いときには、別のシンボルの究
生頻度が増加しているということなので、更新しきい値
を小さくし、累積確率の再計算を早めにする必要がある
からである。また、初期値からスタートの時は、しきい
値を小さく設定しておき、確率推定値の更新を早くし、
ある程度符号化が進んだ状態では,更新を遅くし、サン
プル数を多くして累積確率の精度高くする必要がある。
【0055】ステップS901及びS903は、上述の
例1と同様である。
【0056】<本実施の形態の復号例>図7は、復号器
24及び確率適応化器27による復号処理のフローチャ
ートである。
【0057】ステップS701では、符号化に使う2つ
のレジスタC、Aを初期化する。本実施の形態では、符
号化と同じようにレジスタ長はV=2で、n=12を
仮定している。すなわち、最初にCには符号の先頭ビッ
トを、Aには(2n−1)を2進数でセットする。ステ
ップS702では、C’←C/Aの整数部(以下、
〔(C/A)〕)を求め、C’<Q[k]を満たす最小
のkを復号値とする。ステツプS703では復号算術演
算、ステツプS704ではシンボルの更新処埋を行う。
【0058】ステツプS705では、復号したシンボル
が工スケープコードか否かを判定し、もしエスケープコ
ードならステップS706で次に実際のシンボル値があ
るため復号値を求める.ステツプS707は復号算術演
算、ステップS708は更新処理である。このときの累
積近似確率Q[k]は、値を復号用のものに切り換えて
使う。
【0059】図8に、ステップS703及びS707の
復号演算例を示す。
【0060】ステップS801では、A0の計算:A0←
A×Q[k−1]、Aの再計算:A←A×(Q[k]−
Q[k−1])、Cの更新:C←C+A0を計算する。
【0061】ステップS802でのリノーマライズ処理
では、Aレジスタの上位nビットが0になるようにシフ
ト演算し、このシフト回数をrとする。Cレジスタを
(n−r)ビット左シフトしながら、LSBから符号化
データを入力する。
【0062】尚、ステップS704及びS708の更新
処理は、図5と同様の処理である。
【0063】図7に戻って、ステツプS709では、す
べてのシンボルが復号したか終了判定する。
【0064】<本実施の形態の符号化方法を適用する予
想符号化装置の例>上記本実施の形態の符号化方式を予
測符号化に適応した例を図12に示す。この例では、参
照画素の状態により複数の予測状態に分け、その状態毎
に、発生頻度のカウンタ、累積頻度確率Q[k]と工ン
トロピー値を保存する.図12の予測符号化では、周囲
画素の上と左の平均値と入力された原画素との差分をと
り、この差分値を符号化していく。減算器82では平均
値処理部82の出力と入力された原画素との差分をと
り、差分の結果はレベル判定器85とk変換器84と加
算器83とに供給される。
【0065】k変換器84では、差分値を0〜N−1ま
での整数値に変換して算術符号化器88でこれを符号化
する.差分レベル判定器85では、差分値の大きさによ
り、−大、−小、0、十小、十大の5レベルに分けて、
状態分け回路86に記憶しておく。またここでは、符号
化画素の上、左のレベル判定結果を参照して符号化画素
の予測状態を決定する。例えば、上、左とも0の場合は
状態a、上と左が0または十一小の場合は状態b、それ
以外の時は状態cの3状態に分ける。この3つの状態毎
に状態の発生頻度をカウントし、また累積確率近似パラ
メータを計算するようにすることにより予測符号化の速
度を向上する。さらに、加算器の結果はバッフアメモリ
80に蓄えられて、次の予測式に使われる。
【0066】<本実施の形態の符号化および復号方法を
使用する画像処理装置の例>図13に本実施の形態の符
号化および復号方法を使用する画像処理装置の一例とし
て画像形成装置の例を示す。
【0067】図13において、コンピュータから受け取
ったデータは、コンピュータからデータを受け取るイン
ターフェース部1001、コンピュータから受け取った
データを一時的に記憶するテンポラリバッファ100
2、コンピュータから受け取ったデータ描画展開する描
画部1003、該描画部が描画展開したビットマップデ
ータを書き込むバンドバッファ1004、該バンドバッ
ファのビットマップデータを圧縮符号化する符号化部1
005、該符号化部で圧縮符号化した符号化データを格
納するページバッファ1006、該ページバッファ中の
符号化データを復号する復号部1007を番号順に経由
して、最後に、復号して得られたビットマップデータを
プリント出力するプリンタエンジン部1008へ出力さ
れる。尚、バンドバッファ1004は複数設けて、描画
部1003の展開処理と符号化部1005の符号化処理
とを並列に処理することで、処理の高速化を図る。
【0068】この構成により、プリント出力する用紙が
A3で解像度が600dpiの場合、1画素あたりのビ
ット数が1ビットの2値で、圧縮前には8MB必要であ
ったページメモリの容量が1/2〜1/4程度に減少す
る。そのかわり新たに、バンドバッファ1004が必要
になり、その分のメモリが増えるが、展開描画する単位
(これをバンドという)を1ページの1/16〜1/2
0にすれば、トータルではメモリの削減効果がでてく
る。
【0069】上記符号化部1005の符号化方式とし
て、コスト削減の要求が強く、ページメモリの容量をな
るべく減らすために、任意のビットマップデータ(テキ
スト、グラフィック、画像等)に対して、圧縮率の最悪
値がある一定の値を保証する圧縮方式が望まれる。その
ような圧縮方式として、圧縮対象となるビットマップデ
ータの2次元的な特徴を学習する機能を有する本実施の
形態の符号化/復号方法が使用される。
【0070】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェイス機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0071】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0072】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0073】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応す
るプログラムコードの少なくとも一部が格納されること
になる。
【0074】
【発明の効果】本発明では、しきい値のテーブルを用意
して、同一シンボルで更新したら次回のしきい値を高く
し、別のシンボルで更新したらこのしきい値を低くする
ことにより、安定状態ではしきい値を高くし、変化があ
るときはしきい値を低くするようなしきい値調整機構を
持つことにより、追随性良くかつ安定な符号化及び復号
符号化が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3におけるシンボル符号化処理の処理手順を
示すフローチャートである。
【図2】符号化及び復号の処理の流れを示す図である。
【図3】符号化処理の処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】図1における符号化演算処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】更新処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】累積頻度近似パラメータの計算の処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】復号処理の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7における復号演算処理の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】更新しきい値(MAX値)の更新判定の一例を
示すフローチヤートである。
【図10】更新しきい値の表の例を示す図である。
【図11】更新しきい値(MAX値)の更新判定の他の
例を示すフローチヤートである。
【図12】本実施の形態の符号化方法を適用する画像の
予測符号化装置の構成例を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態の画像処理装置の構成例を示す
図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月17日(2000.5.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化シンボルの発生頻度が許容最大値
    を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符号化方法
    において、 更新シンボル値の状態を監視し、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    ることを特徴とする算術符号化方法。
  2. 【請求項2】 前記調整は、最大頻度になったデータk
    が前回のデータと同じでデータで更新処理に来た場合
    は、次回の更新処理でしきい値を大きくし、異なるデー
    タで更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしきい値
    を小さくすることを特徴とする請求項1記載の算術符号
    化方法。
  3. 【請求項3】 前記算術符号化方法では、 入力される符号化シンボルが未登録シンボルか否かを検
    出し、 未登録シンボルならば、工スケープコードを符号化し
    て、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、
    登録シンボルに変更することを特徴とする請求項1又は
    2記載の算術符号化方法。状態の発生頻度をカウントす
    る手段
  4. 【請求項4】 前記累積頻度確率の更新では、 符号化シンボルの発生状態についてのエントロピーを計
    算し、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、 有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を
    更新することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
    つの記載の算術符号化方法。 【請求項4】 復号シンボルの発生頻度が許容最大値を
    越えた場合に累積頻度確率を更新する算術復号方法にお
    いて、 更新シンボル値の状態を監視し、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    ることを特徴とする算術復号方法。
  5. 【請求項5】 前記調整は、最大頻度になったデータk
    が前回のデータと同じでデータで更新処理に来た場合
    は、次回の更新処理でしきい値を大きくし、異なるデー
    タで更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしきい値
    を小さくすることを特徴とする請求項4記載の算術復号
    方法。
  6. 【請求項6】 前記算術復号方法では、 入力される復号データがエスケープコードか否かを検出
    し、 エスケープコードならば、次の復号シンボルについて、
    次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録
    シンボルに変更することを特徴とする請求項4又は5記
    載の算術復号方法。
  7. 【請求項7】 前記累積頻度確率の更新では、 復号シンボルの発生状態についてのエントロピーを計算
    し、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、 有意差があると判定された場合に、前記累積頻度確率を
    更新することを特徴とする請求4乃至6のいずれか1つ
    に記載の算術復号方法。
  8. 【請求項8】 符号化シンボルの発生頻度が許容最大値
    を越えた場合に累積頻度確率を更新する累積頻度確率更
    新手段を有する算術符号化装置において、 更新シンボル値の状態を監視する監視手段と、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    る調整手段とを備えることを特徴とする算術符号化装
    置。
  9. 【請求項9】 前記調整は、最大頻度になったデータk
    が前回のデータと同じでデータで更新処理に来た場合
    は、次回の更新処理でしきい値を大きくし、異なるデー
    タで更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしきい値
    を小さくすることを特徴とする請求項8記載の算術符号
    化装置。
  10. 【請求項10】 前記算術符号化装置は、 入力される符号化シンボルが未登録シンボルか否かを検
    出する検出手段と、 未登録シンボルならば、工スケープコードを符号化し
    て、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、
    登録シンボルに変更するシンボル登録手段とを更に有す
    ることを特徴とする請求項8又は9記載の算術符号化装
    置。
  11. 【請求項11】 前記累積頻度確率更新手段は、 符号化シンボルの発生状態についてのエントロピーを計
    算するエントロピー計算手段と、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、有意差があると
    判定された場合に、前記累積頻度確率を更新する更新手
    段とを含むことを特徴とする請求項8乃至10のいずれ
    か1つに記載の算術符号化装置。
  12. 【請求項12】 復号シンボルの発生頻度が許容最大値
    を越えた場合に累積頻度確率を更新する累積頻度確率更
    新手段を有する算術復号装置において、 更新シンボル値の状態を監視する監視手段と、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    る調整手段とを備えることを特徴とする算術復号装置。
  13. 【請求項13】 前記調整は、最大頻度になったデータ
    kが前回のデータと同じでデータで更新処理に来た場合
    は、次回の更新処理でしきい値を大きくし、異なるデー
    タで更新処理に来た場合は、次回の更新処理でしきい値
    を小さくすることを特徴とする請求項12記載の算術復
    号装置。
  14. 【請求項14】 前記算術復号装置は、 入力される復号データがエスケープコードか否かを検出
    する検出手段と、 エスケープコードならば、次の復号シンボルについて、
    次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録
    シンボルに変更するシンボル登録手段とを有することを
    特徴とする請求項12又は13記載の算術復号装置。
  15. 【請求項15】 前記累積頻度確率更新手段は、 復号シンボルの発生状態についてのエントロピーを計算
    するエントロピー計算手段と、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、有意差があると
    判定された場合に、前記累積頻度確率を更新する更新手
    段とを含むことを特徴とする請求項12乃至14のいず
    れか1つの記載の算術復号装置。
  16. 【請求項16】 画像を符号化装置により符号化して記
    憶した後に、復号装置により復号して出力する画像処理
    装置において、 前記符号化及び復号装置が、符号化及び復号シンボルの
    発生頻度が許容最大値を越えた場合に累積頻度確率を更
    新する累積頻度確率更新手段を有する算術符号化及び復
    号部を含み、 前記算術符号化部及び復号部では、更新シンボル値の状
    態を監視し、更新シンボル値の変化に対応して更新しき
    い値を調整することを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記算術符号化部では、 入力される符号化シンボルが未登録シンボルか否かを検
    出し、 未登録シンボルならば、工スケープコードを符号化し
    て、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、
    登録シンボルに変更し、 前記算術復号部では、 入力される復号データがエスケープコードか否かを検出
    し、 エスケープコードならば、次の復号シンボルについて、
    次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録
    シンボルに変更することを特徴とする請求項16記載の
    画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記累積頻度確率更新手段は、 シンボルの発生状態についてのエントロピーを計算する
    エントロピー計算手段と、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、有意差があると
    判定された場合に、前記累積頻度確率を更新する更新手
    段とを含むことを特徴とする請求項16又は17記載の
    画像処理装置。
  19. 【請求項19】 符号化シンボルの発生頻度が許容最大
    値を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術符号化プ
    ログラムを格納する記憶媒体であって、 入力される符号化シンボルが未登録シンボルか否かを検
    出するステップと、 未登録シンボルならば、工スケープコードを符号化し
    て、次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、
    登録シンボルに変更するステップとを有し、 更新時には、更新シンボル値の状態を監視し、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    ることを特徴とする記憶媒体。
  20. 【請求項20】 復号シンボルの発生頻度が許容最大値
    を越えた場合に累積頻度確率を更新する算術復号プログ
    ラムを格納する記憶媒体であって、 入力される復号データがエスケープコードか否かを検出
    するステップと、 エスケープコードならば、次の復号シンボルについて、
    次回の累積頻度確率の更新時に累積確率を計算し、登録
    シンボルに変更するステップとを有し、 更新時には、更新シンボル値の状態を監視し、 更新シンボル値の変化に対応して更新しきい値を調整す
    ることを特徴とする記憶媒体。
  21. 【請求項21】 前記累積頻度確率の更新は、 符号化又は復号シンボルの発生状態についてのエントロ
    ピーを計算するステップと、 今回計算されたエントロピーと前回計算されたエントロ
    ピーとに有意差があるか否かを判定し、有意差があると
    判定された場合に、前記累積頻度確率を更新するステッ
    プとを含むことを特徴とする請求項19又は20記載の
    記憶媒体。
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