JPH11112187A - 電磁波シールド建築物 - Google Patents

電磁波シールド建築物

Info

Publication number
JPH11112187A
JPH11112187A JP27014697A JP27014697A JPH11112187A JP H11112187 A JPH11112187 A JP H11112187A JP 27014697 A JP27014697 A JP 27014697A JP 27014697 A JP27014697 A JP 27014697A JP H11112187 A JPH11112187 A JP H11112187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
electromagnetic wave
antenna
conductive member
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27014697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Chiba
元 千葉
Makoto Kokubu
誠 國分
Yoshimasa Sugaya
善昌 菅谷
Hiroichi Sato
博一 佐藤
Yuji Yamakawa
裕司 山川
Shigeo Numata
茂生 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP27014697A priority Critical patent/JPH11112187A/ja
Publication of JPH11112187A publication Critical patent/JPH11112187A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 選択した所望の電磁波のみを建築物内に透過
可能にした電磁波シールド建築物を提供する。 【解決手段】 電磁波シールド建築物において電磁波を
建築物内に侵入させないようにシールドするために配置
する導電性部材の一部分を所定のアンテナとして形成
し、緊急連絡用電波のような特別に選択した電磁波のみ
は建築物内に自由に透過可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド建
築物に関し、特に選択した所望の電磁波のみを建築物内
に透過可能にした電磁波シールド建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の建築物は、情報化時代に対応して
OA機器やパソコン等の高度な情報機器とこれを用いた
情報システムの導入に十分に応えることが要求されてい
る。これまで問題にされてきた要求性能は、第1に外来
からの不要輻射電波から建築物内部の機器を保護する
「情報機器の誤動作防止」であり、第2に建築物内のコ
ンピュータシステムや無線LANから外部に低レベルの
電波として漏洩する情報の遮断を図る「情報セキュリテ
イの確保」であって、第3に隣接した建築物同士で無線
LAN等を使用した場合の通信キャリアの相互干渉によ
るチャンネル不足を解消するための「無線周波数の高度
利用」の達成であった。これらの問題を解決するため
に、建築物の躯体及び窓や出入口等の開口部を電磁波シ
ール材を用いて構築し、建築物全体を電磁波シールド構
造にすることが行なわれてきた。
【0003】これらの電磁波シールド建築物は、前記し
た第1の各課題に対しては30MHz〜1GHzにおい
て30dB〜40dBの電磁波シールドを施すことで対
処し、第2の課題にたいしては、重要会議室のような場
合には80dBのような高度のシールドを要求されるこ
ともある。そして、マルチメディアの利用の進展やオフ
ィス内において事業所PHSや無線LAN等の無線シス
テムの利用が普及してくると、特定周波数帯域の輻輳状
態が懸念されている第3の課題に対しては30MHz〜
3GHzにおいて20dB程度以上の通信セルの確率が
要求されることになる。
【0004】以上のように、建築物内のOA機器や無線
システムの健全確実な作動を権保し機密漏洩を防止する
ためには建築物全体を所定の仕様で完全に電磁波シール
ドしてしまうことが最善であるが、咋今のようにPH
S、携帯電話等の移動通信手段が発達してくると電磁波
シールドすることで建物内での通信システムの健全な作
動を期待するのとは裏腹に“何処でも所定の通信を行い
たい”というニーズが当然の如くに発生してくるもので
ある。又、110番、119番のような緊急のダイヤル
のような特別の電波については如何なる場合にも連絡が
取れるようにしておくことが必須である。このような要
求に応えるためには、特定の周波数に関しては電磁波シ
ールドを施した建築物の空間内で必要に応じて直ちに外
部との通信を行うことが可能であり、又、無線LANシ
ステムでも電磁波シールド建築物の空間内から外部との
データのやり取りを必要に応じて自由に行うことが必須
になるが、現状ではこのために高額の設置費用等をかけ
て建築物の屋上にアンテナを設置し、そこから有線を用
いてこれに対応するアンテナを建築物内の空間に設置す
ることが必要になり建築費用の点からも解決が求められ
るところである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の間題
点を解決するために、コストの掛からない廉価な手段を
電磁波シールド建築物に施すことによって、選択された
所望の周波数に限っては建築物内に透過することを可能
にした電磁波シールド建築物を提供しょうとするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、電磁波を建築
物内に侵入させないようにシールドするために配置する
導電性部材の一部分を所定のアンテナとして形成し、選
択した所望の電磁波のみは建築物内に透過可能にした電
磁波シールド建築物であり、この際のアンテナとして所
定の形状の細隙からなるスロットアンテナを採用するこ
とも考慮される電磁波シールド建築物である。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による電磁波シー
ルド建築物を模造的に図示している。本発明による電磁
波シールド建築物1は、全般的には建物の躯体2及び出
入り口3や窓4等の開口部についても導電性部材5を有
効に配置しこれをアースすることによって電磁波の建物
への侵入、漏洩を未然に防いでいる。そして、本発明に
よる電磁波シールド建築物1は、前記導電性部材5の一
部分を所定のアンテナ6として形成して特定の周波数の
電磁波に関してはこれを透過可能にして、外部の通信シ
ステムと建築物内の移動通信手段7との間で連絡ができ
るようにしてある。従って、本発明による電磁波シール
ド建築物は不必要な電磁波の侵入、透過や内部機密の漏
洩電波はこれを防止しながら、緊急連絡用のような特定
の取り扱いをする必要のある電磁波に関しては、特別の
アンテナを建物の屋上等に高額の経費をかけて設置する
ことなく、所望の通信行為を自由に行うことができるも
のである。
【0008】
【実施例】図2には、本発明による電磁波シールド建築
物に用いる電磁波をシールドするための導電性部材5の
一部分を示している。導電性部材5には、本発明に従っ
てスロットアンテナ6が形成されている。この例のスロ
ットアンテナ6は所望の幅で長さが19cmの細隙8を
切ることで構成されているが、これは800MHz帯の
電磁波については建築物の電磁波シールドを無効にして
同周波数帯の携帯電話の電磁波のみを透過させることを
目的に形成したもので、800MHzの電磁波の波長は
38cmであるところからスロット長はこの1/2であ
る19cmに形成したものである。
【0009】スロットアンテナは、導電性部材の一部分
に所定の細隙を設けるだけなので意匠的にも何の間題も
ないものであり、本発明に採用するアンテナとして最も
適当な形態であるが、アンテナとしてはこの他にダイポ
ールアンテナ等も当然に考慮することが可能であるか
ら、電磁波シールドのための導電性部材の一部分をダイ
ポールアンテナとしての形状を形造るように処置するこ
とで対応可能である。以上のように、採用するアンテナ
の種類については何らの特定もないものであるから、ア
ンテナとしては何ら上述したスロットアンテナに限定さ
れるものでないことは当然である。
【0010】
【発明の効果】本発明は、電磁波シールド建築物におい
て電磁波を建築物内に侵入させないようにシールドする
ために配置する導電性部材の一部分を所定のアンテナと
して形成したものであるから、緊急連絡用電波のような
特別に選択した電磁波のみは建築物内に自由に透過可能
であり、従来の電磁波シールド建築物のような完全シー
ルドのものに比較して建築物の機能に使い勝手の要素が
加昧されることになリ、加えて、その構成においても、
従来のように有線でアンテナをひく必要もないし室内に
アンテナを特設する必要もないものであるから、極めて
廉価にかつ意匠的にも目立たないようにアンテナを設置
できる効果を奏するものである。特に、アンテナとして
スロットアンテナを採用することで前述の効果は更に増
長されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電磁波シールド建築物の模造図
【図2】本発明に用いるスロットアンテナ図
【符号の説明】
1 電磁波シールド建築物 2 躯体 3 出入り口 4 窓 5 導電性部材 6 アンテナ 7 移動通信手段 8 細隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 博一 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 山川 裕司 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 沼田 茂生 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を建築物内に侵入させないように
    電磁波シールドした電磁波シールド建築物において、電
    磁波シールドするために配置する導電性部材の一部分を
    所定のアンテナとして形成し選択した所望の電磁波のみ
    を建築物内に透過可能にした電磁波シールド建築物。
  2. 【請求項2】 該アンテナが、所定の形状の細隙からな
    るスロットアンテナであることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の電磁波シールド建築物。
JP27014697A 1997-10-02 1997-10-02 電磁波シールド建築物 Pending JPH11112187A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27014697A JPH11112187A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 電磁波シールド建築物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27014697A JPH11112187A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 電磁波シールド建築物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11112187A true JPH11112187A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17482191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27014697A Pending JPH11112187A (ja) 1997-10-02 1997-10-02 電磁波シールド建築物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11112187A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10162390B2 (en) Hybrid acoustic EMI foam for use in a personal computer
US4677251A (en) Voltage dividing shielded door seal
US5276277A (en) Apparatus for controlling indoor electromagnetic signal propagation
KR100315537B1 (ko) 전자실드성능을갖는창유리
JP4340072B2 (ja) 電波の傍受防止システム、電波の傍受防止方法および壁材
US6947009B2 (en) Built-in antenna system for indoor wireless communications
JPH11112187A (ja) 電磁波シールド建築物
Guri et al. Lcd tempest air-gap attack reloaded
JPH11261283A (ja) 反射波干渉低減型電磁遮蔽建物
JP3536265B2 (ja) 電磁遮蔽ビル
JPS62112845A (ja) 電磁シ−ルド・インテリジエントビル
JP3180899B2 (ja) 電波遮蔽面状体及び建物内電波遮蔽域
US8929803B2 (en) Radio frequency barrier in a wireless communication network
Newbold Designing buildings for the wireless age [FSS]
JPH11126992A (ja) 電磁波シールド建築物
Kaidenko et al. Principles of Constructing Communication and Control Systems Protected from the Effects of Jamming Attacks for Small-Sized Unmanned Aerial Vehicles
JP2002050893A (ja) 複数の通信セルを備えた電磁波シールド建物
JP2003069325A (ja) アンテナ装置およびそれを用いた電子装置
JPH11324528A (ja) 電磁波シールド扉
JPH11289272A (ja) 携帯電波機器
US20050078643A1 (en) Pvlan
JP4558430B2 (ja) 無線lanシステム及び当該無線lanシステムに用いるセキュリティ向上方法
JPH11261269A (ja) 電磁波シールド建築物における通信セル形成方法
JPH1141162A (ja) 携帯無線機器検知方法および装置
CN115942732A (zh) 屏蔽装置、方法、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

A521 Written amendment

Effective date: 20040120

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040316