JPH11111950A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH11111950A
JPH11111950A JP9267033A JP26703397A JPH11111950A JP H11111950 A JPH11111950 A JP H11111950A JP 9267033 A JP9267033 A JP 9267033A JP 26703397 A JP26703397 A JP 26703397A JP H11111950 A JPH11111950 A JP H11111950A
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Japan
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insulating film
wiring
film
conductive film
forming
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JP9267033A
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Inventor
Hirohisa Iizuka
塚 裕 久 飯
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性半導体記憶装置に形成された配線抵
抗における抵抗値のばらつきを低減する。 【解決手段】 第1のポリシリコン18を選択的にエッ
チングすることにより配線抵抗体18Bを形成する。こ
の配線抵抗体18B上にONO膜20を堆積し、配線抵
抗体18Bの上面及び側面をONO膜20からなる保護
絶縁膜20Bで覆う。その後、NAND型メモリセルの
直列的に接続された各メモリセル間に、後酸化により耐
圧用酸化膜26を形成する。配線抵抗体18Bの上面及
び側面がONO膜20からなる保護絶縁膜20Bで覆わ
れているので、この後酸化により、配線抵抗体18Bが
酸化されることがなくなる。このため、配線抵抗体18
Bにおける抵抗値のばらつきを低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き換え
可能な不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関
し、特に、周辺回路中に配線を抵抗として用いた配線抵
抗を有する不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置にあっては、メ
モリセル等が形成された領域以外の領域に、必要に応じ
て周辺回路を形成していた。この周辺回路の素子の中に
は、抵抗素子が存在していた。これまで、このような抵
抗素子としては、拡散層を使用していた。すなわち、半
導体基板に不純物イオンを打ち込むことにより、拡散層
を形成し、この拡散層を抵抗素子として使用していた。
しかし、この拡散層を用いた抵抗素子は、温度依存度が
大きかった。このため、不揮発性半導体記憶装置の設計
上要求される使用範囲内の温度であっても、この抵抗素
子の抵抗値が大きく変化してしまうという問題があっ
た。また、拡散層を抵抗素子として用いる場合には、こ
の拡散層を他と分離するための素子分離領域も必要とな
り、このためどうしても面積が大きくなってしまうとい
う問題もあった。
【0003】このため、最近では素子分離が不要で、温
度依存度が小さいポリシリコンの配線を用いて、配線抵
抗素子を形成していた。すなわち、ポリシリコンに不純
物を添加することにより、所望の抵抗値を有する配線抵
抗素子を得ていた。
【0004】図8及び図9に基づいて、NAND型メモ
リセルと配線抵抗素子とを有する不揮発性半導体記憶装
置を例にとり、その製造工程の一部を説明する。
【0005】図8(a)からわかるように、半導体基板
10のメモリセル形成予定領域に、LOCOS法によ
り、素子間分離用のフィールド酸化膜12を形成する。
次に、この中間不揮発性半導体記憶装置上に、酸化によ
りゲート酸化膜16を形成する。さらに、この中間不揮
発性半導体記憶装置上に、CVD(chemicl vapor depo
sition)によりポリシリコンからなる第1のポリシリコ
ン層18を形成する。すなわち、メモリセル形成予定領
域及び配線抵抗素子形成予定領域の双方に、第1のポリ
シリコン層18を形成する。続いて、この第1のポリシ
リコン層18に、リンを熱拡散させることにより、第1
のポリシリコン層18を所望の抵抗値にする。
【0006】次に図8(b)からわかるように、メモリ
セル形成予定領域にあるこの第1のポリシリコン層18
を所定のパターンにエッチングする。このエッチングに
より、NAND型メモリセルの長さ方向にスリットSL
が開孔されたフローティングゲート用導電膜18Aが形
成される。したがって、このフローティングゲート用導
電膜18Aは、図中断面方向である、隣接したNAND
型メモリセル間は分離されているが、断面と直交する方
向である、NAND型メモリセルの長さ方向には、まだ
分離されていない。但し、配線抵抗素子形成予定領域に
ある第1のポリシリコン層18はエッチングしない。こ
のため、配線抵抗素子形成予定領域には、第1のポリシ
リコン層18Xが残る。
【0007】次に図9(a)からわかるように、この中
間不揮発性半導体記憶装置上に、ONO(Oxide-Nitrid
e-Oxide)膜20を形成し、このONO膜20上にCV
Dにより第2のポリシリコン層22を形成する。続い
て、この第2のポリシリコン層22上に、CVD法によ
り、加工マスク用の酸化膜23を形成する。
【0008】次に図9(b)からわかるように、ゲート
加工を行う。すなわち、RIEにより、加工マスク用の
酸化膜23をエッチングする。この加工マスク用の酸化
膜23をマスクとして使用することにより、第2のポリ
シリコン22をエッチングする。さらに、光リソグラフ
ィーにより配線抵抗素子部形成予定領域をパターニング
し、メモリセル形成予定領域は加工マスク用の酸化膜2
3をマスクとして、ONO膜20とフローティングゲー
ト用導電膜18Aと第1のポリシリコン層18Xとを同
時にエッチングする。これにより、メモリセル形成予定
領域に、コントロールゲートCG、フローティングゲー
トFG、ゲート間絶縁膜20Aが形成される。また、配
線抵抗素子形成予定領域に、配線抵抗体18Bと保護絶
縁膜20Xとからなる、配線抵抗素子Rが形成される。
【0009】図10(a)は、この配線抵抗素子Rを平
面的に示す図であり、図10(b)は、配線抵抗素子R
のコンタクト部CT、CT間である配線部における断面
図であり、図10(c)は、配線抵抗素子Rのコンタク
ト部CTにおける断面図である。これら図10(a)
(b)からわかるように、配線抵抗素子Rは、第2のポ
リシリコン22及びマスク材としての酸化膜23を取り
除き、第1のポリシリコン層18XとONO膜20とを
一括してエッチングすることにより、形成される。
【0010】図11は、別の従来の配線抵抗素子R’を
示す図である。図11(a)は配線抵抗素子R’を平面
的に示す図であり、図11(b)はコンタクト部CT、
CT間である配線部における配線抵抗素子R’の断面図
であり、図11(c)は配線抵抗素子R’のコンタクト
部CTにおける断面図である。
【0011】これらの図11(a)(b)からわかるよ
うに、配線抵抗体18B上側に位置する第2のポリシリ
コン層22及び酸化膜23の一部を取り除かない場合も
ある。すなわち、配線抵抗体18Bのコンタクト部上側
に位置する第2のポリシリコン22及び酸化膜23を取
り除き、それ以外の部分である配線部上側に位置する第
2のポリシリコン層22及び酸化膜23は取り除かない
場合もあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た配線抵抗体18Bは、NAND型メモリセルの後酸化
により、酸化されてしまうという問題があった。すなわ
ち、図9(b)に示す状態において、NAND型メモリ
セルの酸化処理を行う。図12は、この酸化処理後にお
けるNAND型メモリセルの長さ方向の断面を示す図で
ある。この図12からわかるように、後酸化は、ゲート
端にバーズビークを入れることによりRIE等でのゲー
ト端のダメージの回復や、N-及びP-の拡散層を伸ばし
たりする目的で行われる。
【0013】図13は、この後酸化前と後酸化後におけ
る配線抵抗体18Bの観察結果を示す図である。すなわ
ち、図13(a)は後酸化前の配線抵抗体18Bの横断
面を示す図であり、図13(b)は後酸化前の配線抵抗
体18Bの縦断面を示す図である。図13(c)は後酸
化後の配線抵抗体18Bの横断面を示す図であり、図1
3(d)は後酸化後の配線抵抗体18Bの縦断面を示す
図である。
【0014】図13(a)(b)からわかるように、配
線抵抗体18Bの上面にはONO膜20からなる保護絶
縁膜20Xが形成されているが、配線抵抗体18Bの側
面には形成されていない。したがって、配線抵抗体18
Bの側面は露出している。このため、図13(c)
(d)からわかるように、後酸化後には、この配線抵抗
体18Bの側面が酸化され、酸化膜25が形成されてし
まう。この配線抵抗体18Bはポリシリコンにより形成
されているため、グレインが存在する。このため、酸化
膜25はこのグレインに沿って形成されたりもする。こ
のように酸化膜25が形成されると、配線抵抗体18B
が部分的に極端に細まる場合もある。このため、グレイ
ンの状態や後酸化量がばらついて、配線抵抗体18Bの
抵抗値もばらつくという問題がある。
【0015】そこで本発明は上記課題に鑑みてなされた
ものであり、後酸化により酸化されることのない配線抵
抗体18Bを有する不揮発性半導体記憶装置を提供する
ことを目的とする。すなわち、メモリセル側に後酸化を
施した場合でも、配線抵抗体18Bの抵抗値のばらつき
が少ない不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的
とする。さらに、このように後酸化による配線抵抗体1
8Bの酸化を防止した場合でも、製造工程数が増加する
ことのない不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、電気的書
き換えが可能な複数のメモリセルと、配線を抵抗として
用いた配線抵抗素子とを、有する不揮発性半導体記憶装
置であって、前記メモリセルは、半導体基板上に形成さ
れた第1の絶縁膜と、この第1の絶縁膜上に、第1の導
電膜を選択的にエッチングすることにより形成された、
電荷蓄積用のフローティングゲートと、このフローティ
ングゲート上に、第2の絶縁膜を選択的にエッチングす
ることにより形成された、ゲート間絶縁膜と、このゲー
ト間絶縁膜上に、第2の導電膜を選択的にエッチングす
ることにより形成された、コントロールゲートと、を備
えるとともに、前記配線抵抗素子は、前記第1の絶縁膜
上に、前記第1の導電膜を選択的にエッチングすること
により形成された、配線抵抗体と、この配線抵抗体の上
面及び側面を覆うように、前記第2の絶縁膜を選択的に
エッチングすることにより形成された、保護絶縁膜と、
を備えている、ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本実施形態に係る不揮発性半導体
記憶装置は、配線抵抗体の側面及び上面をONO膜で覆
った状態で後酸化することにより、配線抵抗体の側面が
酸化して抵抗値がばらつくのを抑制したものである。以
下に、図面に基づいて本実施形態を詳細に説明する。
【0018】図1乃至図4は本発明の一実施形態に係る
不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図であ
る。図5(a)は、図2(b)の状態における配線抵抗
領域の平面図であり、図5(b)(c)はその断面図で
ある。
【0019】図1(a)からわかるように、半導体基板
10のメモリセル形成予定領域と配線抵抗素子形成予定
領域とに、LOCOS法により、素子間分離用のフィー
ルド酸化膜12を形成する。すなわち、P-型の半導体
基板10上のメモリセル形成予定領域に、B-イオン
(ボロンイオン)等を打ち込むことにより、P+型のフ
ィールドインプラ領域14を形成する。次に、窒化膜を
マスクとして使用することにより、半導体基板10上に
選択的に、素子間分離用の厚いフィールド酸化膜12を
形成する。続いて、素子形成予定領域にB−イオンやP
+イオン等のチャネルインプラを行う。次に、この中間
不揮発性半導体記憶装置上に、酸化によりゲート酸化膜
16を形成する。これらフィールド酸化膜12とゲート
酸化膜16とにより、第1の絶縁膜が形成される。続い
て、この中間不揮発性半導体記憶装置上に、CVD(ch
emicl vapor deposition)によりポリシリコンからなる
第1のポリシリコン層18を形成する。すなわち、メモ
リセル形成予定領域及び配線抵抗素子形成予定領域の双
方に、第1のポリシリコン層18を形成する。続いて、
この第1のポリシリコン層18に、リンを熱拡散させる
ことにより、第1のポリシリコン層18を所望の抵抗値
にする。これにより第1の導電膜が形成される。なお、
第1のポリシリコン層18にリンをドーピングするにあ
たっては、この第1のポリシリコン層18をCVDで堆
積していく際に、併せて、リンをドーピングしていくこ
とも可能である。
【0020】次に図1(b)からわかるように、この第
1のポリシリコン層18を所定のパターンに選択的にエ
ッチングする。すなわち、この中間不揮発性半導体記憶
装置上にフォトレジストを塗布した上で、パターニング
し、RIE(reactive ion etching)によりエッチング
する。このエッチングにより、メモリセル形成予定領域
にある第1のポリシリコン層18には、スリットが形成
される。これにより、図中断面方向である、隣接したN
AND型メモリセル間は分離されているが、断面と直交
する方向である、NAND型メモリセルの長さ方向に
は、まだ分離されていない、フローティングゲート用導
電膜18Aが形成される。また、配線抵抗素子形成予定
領域には、配線抵抗体18Bが形成される。
【0021】次に図2(a)からわかるように、この中
間不揮発性半導体記憶装置上に、ONO(Oxide-Nitrid
e-Oxide)膜20を形成する。例えば、熱酸化により下
側酸化膜を形成し、LP−CVD(Low Pressure CV
D)により窒化膜を形成し、熱酸化により上側酸化膜を
形成することで、ONO膜20を形成する。このONO
膜20が第2の絶縁膜を構成する。続いて、このONO
膜20上にCVDにより第2のポリシリコン層22を形
成する。この第2のポリシリコン層22はリン等をドー
ピングすることにより、低抵抗化が図られている。この
第2のポリシリコン層22が第2の導電膜を形成する。
続いて、この第2のポリシリコン層22上に、CVD法
により、加工マスク用の酸化膜23を形成する。
【0022】次に図2(b)からわかるように、ゲート
加工を行う。すなわち、RIEにより、メモリセル形成
予定領域にある加工マスク用の酸化膜23を所定のパタ
ーンにエッチングし、配線抵抗素子形成予定領域にある
酸化膜23を全面的にエッチングする。続いて、この酸
化膜23を加工マスク材として使用することにより、第
2のポリシリコン層22をエッチングする。つまり、メ
モリセル形成予定領域にある第2のポリシリコン層22
と、配線抵抗素子形成予定領域にある第2のポリシリコ
ン層22とを、同時にエッチングする。これにより、メ
モリセル形成予定領域にあるポリシリコン層22が図中
断面方向に第2のエッチングされてコントロールゲート
CGが形成される。また、配線抵抗素子形成予定領域に
ある第2のポリシリコン層22が取り除かれる。次に、
光リソグラフィーにより、配線抵抗素子形成予定領域を
全体的にレジストで覆って、カバーする。続いて、加工
マスク用の酸化膜23をマスクとして使用することによ
り、ONO膜20とフローティングゲート用導電膜18
Aとを選択的にエッチングする。これにより、メモリセ
ル形成予定領域に、フローティングゲートFGが形成さ
れる。すなわち、このエッチング工程により、フローテ
ィングゲート用導電膜18を図中断面と直交する方向で
あるNAND型メモリセルの長さ方向に分断して、複数
のフローティングゲートFGを形成する。ONO膜20
も同様に、図中断面と直交する方向であるNAND型メ
モリセルの長さ方向に分断して、連続的なゲート間絶縁
膜20Aを形成する。第2のポリシリコン層22も同様
に、図中断面と直交する方向であるNAND型メモリセ
ルの長さ方向に分断して、連続的なコントロールゲート
CGを形成する。このコントロールゲートCGは、ワー
ド線となる。また、図5からわかるように、このとき配
線抵抗体18Bは、ONO膜20により形成された保護
絶縁膜20Bで覆われている。すなわち、配線抵抗体1
8Bの上面及び側面はONO膜20からなる保護絶縁膜
20Bで覆われている。これら配線抵抗体18Bと保護
絶縁膜20Bとで、配線抵抗素子RESが構成される。
次に、必要に応じてN-やP-のインプラを行う。また、
ショートチャネルの問題から熱工程によりイオンが延び
ると困る領域には、後述する後酸化後にインプラを行
う。
【0023】続いて、後酸化を行う。すなわち、図12
からわかるように、酸化処理を行うことにより、ゲート
端にバーズビークを入れてRIE等でのゲート端のダメ
ージの回復を行ったり、N-及びP-の拡散層を伸ばした
りする。次に、P+イオン(リンイオン)やAs+イオン
(ヒ素イオン)等を打ち込んで、ソース/ドレイン領域
26を形成する。
【0024】次に図3からわかるように、コンタクト開
孔(図示省略)を形成し、さらに、この中間不揮発性半
導体記憶装置上にCVDにより層間絶縁膜28を形成す
る。続いて、この中間不揮発性半導体記憶装置上にスパ
ッタリングにより、バリアメタル層とアルミ配線層とを
形成し、これらバリアメタル層とアルミ配線層とを光リ
ソグラフィーとRIEにより選択的にエッチングするこ
とにより、ビット線30を形成する。
【0025】次に、図4からわかるように、この中間不
揮発性半導体記憶装置上に、CVDによりパッシベーシ
ョン膜32を形成する。このパッシベーション膜32
は、表面保護膜としての働きを有するものである。以上
の工程により、不揮発性半導体記憶装置は完成する。
【0026】以上のように、本実施形態によれば、配線
抵抗体18BをONO膜20で覆うようにしたので、後
酸化の際に配線抵抗体18Bが酸化されてしまうのを防
止することができる。図6は配線抵抗体18B部分にお
ける、この後酸化前と後酸化後の観察結果を示す図であ
る。図6(a)は、後酸化前における配線抵抗体18B
の横断面を観察した結果を示す図であり、図6(b)は
縦断面を観察した結果を示す図である。図6(c)は、
後酸化後における配線抵抗体18Bの横断面を観察した
結果を示す図であり、図6(d)は縦断面を観察した結
果を示す図である。
【0027】図6(a)(b)からわかるように、配線
抵抗体18Bの側面及び上面はONO膜20からなる保
護絶縁膜20Bで覆われている。つまり、従来のように
配線抵抗体18Bの側面が露出していない。このため、
図6(c)(d)からわかるように、後酸化をした後で
あっても、配線抵抗体18Bの側面が酸化されてしまう
ということがなくなる。すなわち、主としてONO膜2
0のうちの窒化膜の働きにより、配線抵抗体18Bの酸
化を防止することができる。このように、配線抵抗体1
8Bの酸化の防止、特に、側面からの酸化の防止を図る
ことにより、グレインの状態のばらつきや、後酸化量の
ばらつきにより、配線抵抗体18Bの抵抗値がばらつい
てしまうという問題を回避することができる。すなわ
ち、配線抵抗体18Bの抵抗値の個体差を大幅に低減す
ることができる。
【0028】しかも、図2(a)からわかるように、配
線抵抗体18Bを覆うONO膜20は、フローティング
ゲート用導電膜18A上にONO膜20を堆積するのと
同一の工程により、堆積することができる。すなわち、
フローティングゲートFGとコントロールゲートCGと
を絶縁するためのONO膜20を形成する工程により、
配線抵抗体18Bを覆うONO膜20を形成することが
できる。このため、工程数を増加させることなく、配線
抵抗体18BをONO膜20で覆うことができる。
【0029】図7は本実施形態の変形例を示す図であ
り、前述した図5に相当する図である。図7(a)は、
図2(b)の状態における配線抵抗素子RESの平面図
であり、図7(b)は、配線抵抗素子RESのコンタク
ト部CT、CT間である配線部の断面図であり、図7
(c)は、配線抵抗素子RESのコンタクト部CTの断
面図である。
【0030】図7(a)からわかるように、配線抵抗体
18Bのコンタクト部CT、CT上側の第2のポリシリ
コン層22及び酸化膜23は取り除くが、それ以外の部
分である配線部上側の第2のポリシリコン層22及び酸
化膜23は残存させることも可能である。すなわち、配
線抵抗体18Bにおけるコンタクトをとる領域以外を、
第2のポリシリコン層22及び酸化膜23で形成された
カバー部22Aでカバーすることも可能である。これに
より配線抵抗素子RES’を、配線抵抗体18Bと保護
酸化膜20Bとカバー部22Aとから構成することがで
きる。このようにすれば、配線抵抗素子RES’の構造
を、NAND型メモリセル側の構造と同様の積層構造と
することができる。
【0031】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々に変形可能である。例えば、上記実施形態では
NAND型メモリセルと配線抵抗素子とを有する不揮発
性半導体記憶装置に基づいて説明したが、NOR型メモ
リセルと配線抵抗素子とを有する不揮発性半導体記憶装
置についても同様に適用することができる。
【0032】また、後酸化処理は、上述した耐圧用酸化
膜24を形成する場合に限られるものではない。すなわ
ち、他の酸化処理に対しても本発明を適用することによ
り、配線抵抗体18Bの酸化を防止することができる。
【0033】さらに、上記実施形態では、配線抵抗体1
8B形成直後にONO膜20を堆積して、この配線抵抗
体18Bを覆うようにしたが、他の処理が存在しても良
い。すなわち、配線抵抗体18B形成後であって、酸化
処理がなされる前に、配線抵抗18を覆うようにすれば
足りる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る不揮
発性半導体記憶装置によれば、配線抵抗体の上面及び側
面を保護絶縁膜で覆ったので、配線抵抗体の酸化を防止
でき、配線抵抗体の抵抗値のばらつきを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造過程の一部を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造過程の一部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造過程の一部を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る不揮発性半導体記憶
装置の製造過程の一部を示す断面図である。
【図5】(a)は図2(b)の状態における配線抵抗素
子を上側から見た平面図であり、(b)は配線抵抗素子
の配線部の断面図、(c)は配線抵抗素子のコンタクト
部の断面図である。
【図6】(a)は後酸化前における配線抵抗素子の横断
面を観察した結果を示す図であり、(b)は後酸化前に
おける配線抵抗素子の縦断面を観察した結果を示す図で
あり、(c)は後酸化後における配線抵抗素子の横断面
を観察した結果を示す図であり、(d)は後酸化後にお
ける配線抵抗素子の縦断面を観察した結果を示す図であ
る。
【図7】本実施形態における変形例を示す図である。
【図8】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造過程の一
部を示す断面図である。
【図9】従来の不揮発性半導体記憶装置の製造過程の一
部を示す断面図である。
【図10】従来の不揮発性半導体記憶装置における配線
抵抗素子を示す図であり、図9(b)の状態における配
線抵抗を示す図である。
【図11】従来の別の不揮発性半導体記憶装置における
配線抵抗素子を示す図である。
【図12】後酸化によりNAND型メモリセルの各メモ
リセル間に耐圧用酸化膜を形成した状態を示す断面図で
ある。
【図13】(a)は後酸化前における配線抵抗素子の横
断面を観察した結果を示す図であり、(b)は後酸化前
における配線抵抗素子の縦断面を観察した結果を示す図
であり、(c)は後酸化後における配線抵抗素子の横断
面を観察した結果を示す図であり、(d)は後酸化後に
おける配線抵抗素子の縦断面を観察した結果を示す図で
ある。
【符号の説明】 10 半導体基板 12 フィールド酸化膜(第1の絶縁膜) 14 フィールドインプラ領域 16 ゲート酸化膜(第1の絶縁膜) 18 第1のポリシリコン層(第1の導電膜) 18A フローティングゲート用導電膜 18B 配線抵抗体 20 ONO膜(第2の絶縁膜) 20A ゲート間絶縁膜 20B 保護絶縁膜 22 第2のポリシリコン層(第2の導電膜) 24 耐圧用酸化膜 26 ソース/ドレイン領域 28 層間絶縁膜 30 ビット線 32 パッシベーション膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的書き換えが可能な複数のメモリセル
    と、配線を抵抗として用いた配線抵抗素子とを、有する
    不揮発性半導体記憶装置であって、 前記メモリセルは、 半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、 この第1の絶縁膜上に、第1の導電膜を選択的にエッチ
    ングすることにより形成された、電荷蓄積用のフローテ
    ィングゲートと、 このフローティングゲート上に、第2の絶縁膜を選択的
    にエッチングすることにより形成された、ゲート間絶縁
    膜と、 このゲート間絶縁膜上に、第2の導電膜を選択的にエッ
    チングすることにより形成された、コントロールゲート
    と、 を備えるとともに、 前記配線抵抗素子は、 前記第1の絶縁膜上に、前記第1の導電膜を選択的にエ
    ッチングすることにより形成された、配線抵抗体と、 この配線抵抗体の上面及び側面を覆うように、前記第2
    の絶縁膜を選択的にエッチングすることにより形成され
    た、保護絶縁膜と、 を備えている、 ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記第1の導電膜はポリシリコンであり、
    前記第2の絶縁膜はONO膜であることを特徴とする請
    求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記配線抵抗素子は、前記保護絶縁膜上の
    少なくとも一部に、前記第2の導電膜を選択的にエッチ
    ングすることにより形成された、カバー部をさらに備え
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記フローティングゲートと前記配線抵抗
    体とは、同一の工程により前記第1の導電膜を選択的に
    エッチングすることにより形成されたものであり、 前記ゲート間絶縁膜と前記保護絶縁膜とは、同一の工程
    により前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングすること
    により形成されたものである、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記メモリセルはNAND型メモリセルで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】電気的書き換えが可能な複数のメモリセル
    と、配線を抵抗として用いた配線抵抗素子とを、有する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 この第1の絶縁膜上に、第1の導電膜を形成する工程
    と、 この第1の導電膜を選択的にエッチングすることによ
    り、メモリセル形成予定領域に電荷蓄積用のフローティ
    ングゲートを形成する工程と、 前記第1の導電膜を選択的にエッチングすることによ
    り、配線抵抗素子形成予定領域に配線抵抗体を形成する
    工程と、 前記メモリセル形成予定領域上及び前記配線抵抗素子形
    成予定領域上とに、第2の絶縁膜を形成し、少なくとも
    前記配線抵抗体の上面及び側面を覆う工程と、 この第2の絶縁膜上に第2の導電膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングすることによ
    り、前記メモリセル形成予定領域における前記フローテ
    ィングゲート上に、ゲート間絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜を選択的にエッチングすることによ
    り、前記配線抵抗素子形成予定領域に保護絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第2の導電膜を選択的にエッチングすることによ
    り、前記メモリセル形成予定領域における前記ゲート間
    絶縁膜上に、コントロールゲートを形成する工程と、 を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】前記第2の導電膜を選択的にエッチングす
    る工程では、前記配線抵抗体上側に位置する第2の導電
    膜もエッチングにより取り除くことを特徴とする請求項
    6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第2の導電膜を選択的にエッチングす
    る工程では、前記配線抵抗体上側に位置する第2の導電
    膜のうち、前記配線抵抗体のコンタクト部上側に位置す
    る第2の導電膜はエッチングにより取り除き、このコン
    タクト部以外の配線抵抗体上側に位置する第2の導電膜
    は残存させることを特徴とする請求項6に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】前記フローティングゲートを形成する工程
    と、前記配線抵抗体を形成する工程とは、同一工程であ
    り、 前記前記ゲート間絶縁膜を形成する工程と、前記保護絶
    縁膜を形成する工程とは、同一工程である、 ことを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記
    載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 【請求項10】電気的書き換えが可能なNAND型メモ
    リセルと、配線を抵抗として用いた配線抵抗とを、有す
    る不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 この第1の絶縁膜上に、第1の導電膜を形成する工程
    と、 この第1の導電膜を選択的にエッチングすることによ
    り、メモリセル形成予定領域にNAND型メモリセルの
    長さ方向へ向かってスリットを有するフローティングゲ
    ート用導電膜を形成する工程と、 前記第1の導電膜を選択的にエッチングすることによ
    り、配線抵抗素子形成予定領域に配線抵抗体を形成する
    工程と、 前記メモリセル形成予定領域上及び前記配線抵抗形成予
    定領域上に、第2の絶縁膜を形成し、少なくとも前記配
    線抵抗体の上面及び側面を覆う工程と、 この第2の絶縁膜上に、第2の導電膜を形成する工程
    と、 この第2の導電膜と前記第2の絶縁膜と前記第1の導電
    膜とを選択的にエッチングすることにより、前記メモリ
    セル形成予定領域に、フローティングゲートと、コント
    ロールゲートと、これらフローティングゲート及びコン
    トロールゲートの間に位置するゲート間絶縁膜と、を形
    成する工程と、 を備えたことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製
    造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013211448A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 半導体装置及びその製造方法

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