JPH11110814A - 光導波路記録媒体及び光再生装置 - Google Patents
光導波路記録媒体及び光再生装置Info
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- JPH11110814A JPH11110814A JP9266833A JP26683397A JPH11110814A JP H11110814 A JPH11110814 A JP H11110814A JP 9266833 A JP9266833 A JP 9266833A JP 26683397 A JP26683397 A JP 26683397A JP H11110814 A JPH11110814 A JP H11110814A
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Landscapes
- Optical Integrated Circuits (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高密度記録可能な光導波路記録媒体及び再生
光学系の小型化を達成できる光再生装置を提供する。 【解決手段】 光ビームを導入する入力光結合部を有す
る光導波路及び光導波路に配列された複数の屈折率不連
続部を有し、かつ屈折率不連続部の形状及び相対距離の
少なくとも一方が記録すべき情報の変数となるように形
成されている光導波路記録層と、光導波路への光ビーム
の導入時において屈折率不連続部が反射導波光を生ぜし
めるとき、自体に伝播する表面弾性波の波頭のみと光導
波路記録層とが反射導波光のエバネッセント波結合をな
す距離で光導波路記録層から離間するように、配置さ
れ、かつ反射導波光を出力する出力光結合部を有した透
光性の弾性体層と、からなる。
光学系の小型化を達成できる光再生装置を提供する。 【解決手段】 光ビームを導入する入力光結合部を有す
る光導波路及び光導波路に配列された複数の屈折率不連
続部を有し、かつ屈折率不連続部の形状及び相対距離の
少なくとも一方が記録すべき情報の変数となるように形
成されている光導波路記録層と、光導波路への光ビーム
の導入時において屈折率不連続部が反射導波光を生ぜし
めるとき、自体に伝播する表面弾性波の波頭のみと光導
波路記録層とが反射導波光のエバネッセント波結合をな
す距離で光導波路記録層から離間するように、配置さ
れ、かつ反射導波光を出力する出力光結合部を有した透
光性の弾性体層と、からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記憶媒体、特に
光ビームの導波によって複数の異なる振幅と位相遅れを
持つ反射導波光を生じる屈折率不連続部を設けた光導波
路を有する光導波路記憶媒体を用い、これに光ビームを
導波し、その一部の反射導波光から、記録された情報を
時系列信号波形として再生し得る光導波路記憶媒体及び
光再生装置に関する。
光ビームの導波によって複数の異なる振幅と位相遅れを
持つ反射導波光を生じる屈折率不連続部を設けた光導波
路を有する光導波路記憶媒体を用い、これに光ビームを
導波し、その一部の反射導波光から、記録された情報を
時系列信号波形として再生し得る光導波路記憶媒体及び
光再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かかる光導波路記憶媒体は、特開平第2
−210627号に開示されるように、基板上に複数の
チャネル型リッジ光導波路を並設した板状体であって、
該光導波路内において複数の異なる振幅と位相の反射導
波光が生じる微小な屈折率不連続部例えば凹部を、記録
すべき情報に応じて複数個配列してなるものである。ま
た、光導波路記憶媒体として、光導波路の板状体を含む
帯体を巻いて円盤状にしたものや、テープ状に形成した
ものや、カード型に並置し積層したブロック形状のもの
も提案されている。読み取り情報の再生は、例えば光ヘ
テロダイン干渉信号再生方法によって行われる。
−210627号に開示されるように、基板上に複数の
チャネル型リッジ光導波路を並設した板状体であって、
該光導波路内において複数の異なる振幅と位相の反射導
波光が生じる微小な屈折率不連続部例えば凹部を、記録
すべき情報に応じて複数個配列してなるものである。ま
た、光導波路記憶媒体として、光導波路の板状体を含む
帯体を巻いて円盤状にしたものや、テープ状に形成した
ものや、カード型に並置し積層したブロック形状のもの
も提案されている。読み取り情報の再生は、例えば光ヘ
テロダイン干渉信号再生方法によって行われる。
【0003】円盤状の光導波路記録媒体においては、こ
れをスピンドルモ−タで回転させて情報読み出しが行わ
れるが、高密度にするためにはCLV等の制御が必要で
ある。また、読み取りレーザビ−ムの各種サ−ボ制御
や、光導波路ディスクのそり量、偏芯量を制限する必要
がある。従って、光導波路ディスクにおけるその再生系
の条件は大変厳しいものとなる。また、カード型に並置
し積層したブロック光導波路記録媒体についても、光導
波路端面の光結合部を光スポットによってXY走査して読
み取りを行うので、上記光導波路ディスク同様に機械的
機構部分が多く各種サ−ボ制御を要し、再生系の条件は
大変厳しいものとなる。
れをスピンドルモ−タで回転させて情報読み出しが行わ
れるが、高密度にするためにはCLV等の制御が必要で
ある。また、読み取りレーザビ−ムの各種サ−ボ制御
や、光導波路ディスクのそり量、偏芯量を制限する必要
がある。従って、光導波路ディスクにおけるその再生系
の条件は大変厳しいものとなる。また、カード型に並置
し積層したブロック光導波路記録媒体についても、光導
波路端面の光結合部を光スポットによってXY走査して読
み取りを行うので、上記光導波路ディスク同様に機械的
機構部分が多く各種サ−ボ制御を要し、再生系の条件は
大変厳しいものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、光導波路
記憶媒体は、三次元積層構造が容易に構成できかつ大量
の情報を高速で一括に高い信号対雑音比で読み出すこと
が可能であるにかかわらず、十分な記録情報の再生がで
きない。本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、か
かる光導波路記憶媒体及びその再生光学系の小型化、高
い信頼性を達成できる光導波路記録媒体及び光再生装置
を提供することを目的とする。
記憶媒体は、三次元積層構造が容易に構成できかつ大量
の情報を高速で一括に高い信号対雑音比で読み出すこと
が可能であるにかかわらず、十分な記録情報の再生がで
きない。本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、か
かる光導波路記憶媒体及びその再生光学系の小型化、高
い信頼性を達成できる光導波路記録媒体及び光再生装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光導波路記録媒
体は、光ビームを導入する入力光結合部を有する光導波
路及び前記光導波路に配列された複数の屈折率不連続部
を有し、かつ前記屈折率不連続部の形状及び相対距離の
少なくとも一方が記録すべき情報の変数となるように形
成されている光導波路記録層と、前記光導波路への光ビ
ームの導入時において前記屈折率不連続部が反射導波光
を生ぜしめるとき、自体に伝播する表面弾性波の波頭の
みと前記光導波路記録層とが前記反射導波光のエバネッ
セント波結合をなす距離で前記光導波路記録層から離間
するように、配置され、かつ反射導波光を出力する出力
光結合部を有した透光性の弾性体層と、からなることを
特徴とする。
体は、光ビームを導入する入力光結合部を有する光導波
路及び前記光導波路に配列された複数の屈折率不連続部
を有し、かつ前記屈折率不連続部の形状及び相対距離の
少なくとも一方が記録すべき情報の変数となるように形
成されている光導波路記録層と、前記光導波路への光ビ
ームの導入時において前記屈折率不連続部が反射導波光
を生ぜしめるとき、自体に伝播する表面弾性波の波頭の
みと前記光導波路記録層とが前記反射導波光のエバネッ
セント波結合をなす距離で前記光導波路記録層から離間
するように、配置され、かつ反射導波光を出力する出力
光結合部を有した透光性の弾性体層と、からなることを
特徴とする。
【0006】上記した本発明の光導波路記録媒体におい
ては、前記光導波路記録層及び前記弾性体層に伝播する
表面弾性波の波頭間の前記エバネッセント波結合をなす
距離は、100nm以下であることを特徴とする。上記し
た本発明の光導波路記録媒体においては、前記屈折率不
連続部は前記光導波路の境界面の凹部又は凸部であるこ
とを特徴とする。
ては、前記光導波路記録層及び前記弾性体層に伝播する
表面弾性波の波頭間の前記エバネッセント波結合をなす
距離は、100nm以下であることを特徴とする。上記し
た本発明の光導波路記録媒体においては、前記屈折率不
連続部は前記光導波路の境界面の凹部又は凸部であるこ
とを特徴とする。
【0007】上記した本発明の光導波路記録媒体におい
ては、前記光導波路はチャネル型光導波路であり、前記
チャネル型光導波路の複数が平行に不透明領域を介して
並設されたことを特徴とする。上記した本発明の光導波
路記録媒体においては、前記屈折率不連続部は、前記チ
ャネル型光導波路の伸長方向に沿って配列された屈折率
不連続部列として、その複数が平行に並設されたことを
特徴とする。
ては、前記光導波路はチャネル型光導波路であり、前記
チャネル型光導波路の複数が平行に不透明領域を介して
並設されたことを特徴とする。上記した本発明の光導波
路記録媒体においては、前記屈折率不連続部は、前記チ
ャネル型光導波路の伸長方向に沿って配列された屈折率
不連続部列として、その複数が平行に並設されたことを
特徴とする。
【0008】上記した本発明の光導波路記録媒体におい
ては、前記表面弾性波は前記弾性体層において前記屈折
率不連続部列に垂直方向に伝播することを特徴とする。
上記した本発明の光導波路記録媒体においては、前記チ
ャネル型光導波路のその伸長方向に垂直方向における幅
は前記表面弾性波の波長以下であることを特徴とする。
ては、前記表面弾性波は前記弾性体層において前記屈折
率不連続部列に垂直方向に伝播することを特徴とする。
上記した本発明の光導波路記録媒体においては、前記チ
ャネル型光導波路のその伸長方向に垂直方向における幅
は前記表面弾性波の波長以下であることを特徴とする。
【0009】本発明の光導波路記録媒体再生装置は、光
ビームを導入する入力光結合部を有する光導波路及び前
記光導波路に配列された複数の屈折率不連続部を有し、
かつ前記屈折率不連続部の形状及び相対距離の少なくと
も一方が記録すべき情報の変数となるように形成されて
いる光導波路記録層と、自体に伝播する表面弾性波の波
頭だけと前記光導波路記録層とが前記光導波路への光ビ
ームの導入時に屈折率不連続部が生ぜしめる反射導波光
のエバネッセント波結合をなす距離で離間するように、
配置され、かつ反射導波光を出力する出力光結合部を有
した透光性の弾性体層と、からなる光導波路記録媒体か
ら記録情報を再生する装置であって、前記弾性体層に接
触しこれを励振せしめ表面弾性波を生成する励振手段
と、光ビームを前記光導波路記録層の前記入力光結合部
へ導出する照射手段と、前記屈折率不連続部により反射
され振幅と位相が変調されかつ表面弾性波の波頭のエバ
ネッセント波結合により前記弾性体層を経て前記出力光
結合部から出力される反射導波光を受光し光電変換して
電気的出力を生ぜしめる光検出手段と、を有することを
特徴とする。
ビームを導入する入力光結合部を有する光導波路及び前
記光導波路に配列された複数の屈折率不連続部を有し、
かつ前記屈折率不連続部の形状及び相対距離の少なくと
も一方が記録すべき情報の変数となるように形成されて
いる光導波路記録層と、自体に伝播する表面弾性波の波
頭だけと前記光導波路記録層とが前記光導波路への光ビ
ームの導入時に屈折率不連続部が生ぜしめる反射導波光
のエバネッセント波結合をなす距離で離間するように、
配置され、かつ反射導波光を出力する出力光結合部を有
した透光性の弾性体層と、からなる光導波路記録媒体か
ら記録情報を再生する装置であって、前記弾性体層に接
触しこれを励振せしめ表面弾性波を生成する励振手段
と、光ビームを前記光導波路記録層の前記入力光結合部
へ導出する照射手段と、前記屈折率不連続部により反射
され振幅と位相が変調されかつ表面弾性波の波頭のエバ
ネッセント波結合により前記弾性体層を経て前記出力光
結合部から出力される反射導波光を受光し光電変換して
電気的出力を生ぜしめる光検出手段と、を有することを
特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施例を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本実施例の光導波路
記憶媒体の拡大部分斜視図を示す。図1に示すように、
かかる光導波路記憶媒体は、光ビームが導波するチャネ
ル型光導波路10の複数が、光導波路10より屈折率の
低いクラッドをなす基板11上に平行に並設された光導
波路記録層1を有する。該光導波路10内において光ビ
ームが導波されたときに複数の異なる振幅と位相の反射
導波光が生じる微小な屈折率不連続部12の複数個が、
記録すべき情報に応じて光導波路10上部に配列されて
いる。光導波路10の上部境界面上には空間SPが存在
するが、又は表面弾性波を減衰させない低屈折率のクラ
ッド材料から形成してもよい。屈折率不連続部は光導波
路の境界面の凹部(又は凸部)である。すなわち、屈折
率不連続部の凹部は、その形状及びその相対距離の少な
くとも一方が記録すべき情報の変数となるように変化さ
せて設けられている。図1に示すように、屈折率不連続
部の凹部(例えば20nm径)は、チャネル型光導波路1
0の伸長方向に沿って例えば、20nmのピッチPLで屈
折率不連続部の列として配列される。これらの屈折率不
連続部の列は、例えば、40nmのピッチPWで平行に並
設される。よって、1μmの幅の該光導波路10内に2
5列の屈折率不連続部の列が配列できる。読み取り用の
レーザビームは、該光導波路10の端面13の入力光結
合部に入射される。光導波路10の構成材料には、光に
透明な光学ガラスやポリカーボネイト、ポリメタクリレ
ートなどのプラスチックが用いられる。チャネル型光導
波路10は不透明領域15を介挿して分離して並設され
ている。これは、導波路10内にレーザビームを閉じ込
めるためである。
に基づいて詳細に説明する。図1は本実施例の光導波路
記憶媒体の拡大部分斜視図を示す。図1に示すように、
かかる光導波路記憶媒体は、光ビームが導波するチャネ
ル型光導波路10の複数が、光導波路10より屈折率の
低いクラッドをなす基板11上に平行に並設された光導
波路記録層1を有する。該光導波路10内において光ビ
ームが導波されたときに複数の異なる振幅と位相の反射
導波光が生じる微小な屈折率不連続部12の複数個が、
記録すべき情報に応じて光導波路10上部に配列されて
いる。光導波路10の上部境界面上には空間SPが存在
するが、又は表面弾性波を減衰させない低屈折率のクラ
ッド材料から形成してもよい。屈折率不連続部は光導波
路の境界面の凹部(又は凸部)である。すなわち、屈折
率不連続部の凹部は、その形状及びその相対距離の少な
くとも一方が記録すべき情報の変数となるように変化さ
せて設けられている。図1に示すように、屈折率不連続
部の凹部(例えば20nm径)は、チャネル型光導波路1
0の伸長方向に沿って例えば、20nmのピッチPLで屈
折率不連続部の列として配列される。これらの屈折率不
連続部の列は、例えば、40nmのピッチPWで平行に並
設される。よって、1μmの幅の該光導波路10内に2
5列の屈折率不連続部の列が配列できる。読み取り用の
レーザビームは、該光導波路10の端面13の入力光結
合部に入射される。光導波路10の構成材料には、光に
透明な光学ガラスやポリカーボネイト、ポリメタクリレ
ートなどのプラスチックが用いられる。チャネル型光導
波路10は不透明領域15を介挿して分離して並設され
ている。これは、導波路10内にレーザビームを閉じ込
めるためである。
【0011】図2に示すように、かかる光導波路記憶媒
体は、上記光導波路記録層1の他に、光導波路記録層1
から離間して配置された透光性の弾性体層2を有する。
弾性体層2は表面弾性波20を伝搬する媒体であり、反
射導波光を出力する出力光結合部、例えば端面23を有
している。弾性体層2の構成材料には、ニオブ酸リチウ
ムなどの圧電材料が用いられるが、弾性体であればこれ
に限られない。
体は、上記光導波路記録層1の他に、光導波路記録層1
から離間して配置された透光性の弾性体層2を有する。
弾性体層2は表面弾性波20を伝搬する媒体であり、反
射導波光を出力する出力光結合部、例えば端面23を有
している。弾性体層2の構成材料には、ニオブ酸リチウ
ムなどの圧電材料が用いられるが、弾性体であればこれ
に限られない。
【0012】図2に示すように、表面弾性波20は、弾
性体層2において屈折率不連続部列に垂直方向に伝播す
るように表面弾性波発振器によって励振される。表面弾
性波20としては、例えば、周波数100MHz,速度
100m/s,波長(λ)1μmのものが励振される。
図3に示すように、弾性体層2及び光導波路記録層1の
離間した距離Dは、光導波路10への光ビームの導入時
において屈折率不連続部12が反射導波光を生ぜしめる
時に、弾性体層に伝播する表面弾性波20の波頭20a
だけが導波路記録層1と反射導波光のエバネッセント波
結合をなすような距離である。よって光ビームの非導入
時に、エバネッセント波結合は生じない。弾性体層の表
面弾性波20の波頭20aが導波路記録層1とエバネッ
セント波結合をなす距離DEを、結合する光エネルギー
が光導波路10の表面からの距離に応じて指数関数的に
減衰するが、100nm以下に設定すれば、屈折率不連続
部12による反射導波光が表面弾性波20の波頭20a
を経て弾性体層に伝播する。表面弾性波20の波頭20
aは弾性体層2において光導波路10すなわち屈折率不
連続部列の伸張方向に垂直方向(矢印AW)に伝播する
ので、波頭20aが屈折率不連続部列上を走査して反射
導波光すなわち記録信号光を読み取っていることにな
る。したがって、図3に示すように、チャネル型光導波
路10のその伸長方向に垂直方向における幅Wは表面弾
性波20の波長λ以下と設定して、チャネル型光導波路
の1個毎に波頭20aで走査され、複数の屈折率不連続
部列の記録信号光を光導波路毎に弾性体層2から得るこ
とができる。
性体層2において屈折率不連続部列に垂直方向に伝播す
るように表面弾性波発振器によって励振される。表面弾
性波20としては、例えば、周波数100MHz,速度
100m/s,波長(λ)1μmのものが励振される。
図3に示すように、弾性体層2及び光導波路記録層1の
離間した距離Dは、光導波路10への光ビームの導入時
において屈折率不連続部12が反射導波光を生ぜしめる
時に、弾性体層に伝播する表面弾性波20の波頭20a
だけが導波路記録層1と反射導波光のエバネッセント波
結合をなすような距離である。よって光ビームの非導入
時に、エバネッセント波結合は生じない。弾性体層の表
面弾性波20の波頭20aが導波路記録層1とエバネッ
セント波結合をなす距離DEを、結合する光エネルギー
が光導波路10の表面からの距離に応じて指数関数的に
減衰するが、100nm以下に設定すれば、屈折率不連続
部12による反射導波光が表面弾性波20の波頭20a
を経て弾性体層に伝播する。表面弾性波20の波頭20
aは弾性体層2において光導波路10すなわち屈折率不
連続部列の伸張方向に垂直方向(矢印AW)に伝播する
ので、波頭20aが屈折率不連続部列上を走査して反射
導波光すなわち記録信号光を読み取っていることにな
る。したがって、図3に示すように、チャネル型光導波
路10のその伸長方向に垂直方向における幅Wは表面弾
性波20の波長λ以下と設定して、チャネル型光導波路
の1個毎に波頭20aで走査され、複数の屈折率不連続
部列の記録信号光を光導波路毎に弾性体層2から得るこ
とができる。
【0013】図4(a)に示すように、かかる光導波路記
憶媒体の光導波路10に形成された屈折率不連続部12
は、レーザビームの入射導波光Pinに対し、端面からの
相対位置及び形状に基づく複素反射率によって種々の振
幅及び位相を持つ反射導波光Pref(即ち、振幅と位相
が変調された信号光)を生ぜしめる。例えば、屈折率不
連続部12の凹部が図4(a)に示すように等間隔Lの複
数のa,b,c,d,eの位置に存在するか否かを対応
させて1,1,0,1,0の記録すべき情報として記録
された場合、例えば図4(b)に示すレーザビームパルス
Pinをコア10に導波すると、反射導波光Prefはかか
る記録情報に応じて、図4(c)に示すように、異なる振
幅と位相情報を持った時間間隔tの複数の光パルスの信
号光となる。そこで、エバネッセント波結合により、反
射導波光Prefを表面弾性波20の波頭20aを経て弾
性体層2へ伝播させることによって、弾性体層2の端面
23から複数の光パルスの記録信号光を得ることができ
る。また、上記した光導波路記憶媒体を積層してよい。
憶媒体の光導波路10に形成された屈折率不連続部12
は、レーザビームの入射導波光Pinに対し、端面からの
相対位置及び形状に基づく複素反射率によって種々の振
幅及び位相を持つ反射導波光Pref(即ち、振幅と位相
が変調された信号光)を生ぜしめる。例えば、屈折率不
連続部12の凹部が図4(a)に示すように等間隔Lの複
数のa,b,c,d,eの位置に存在するか否かを対応
させて1,1,0,1,0の記録すべき情報として記録
された場合、例えば図4(b)に示すレーザビームパルス
Pinをコア10に導波すると、反射導波光Prefはかか
る記録情報に応じて、図4(c)に示すように、異なる振
幅と位相情報を持った時間間隔tの複数の光パルスの信
号光となる。そこで、エバネッセント波結合により、反
射導波光Prefを表面弾性波20の波頭20aを経て弾
性体層2へ伝播させることによって、弾性体層2の端面
23から複数の光パルスの記録信号光を得ることができ
る。また、上記した光導波路記憶媒体を積層してよい。
【0014】上記した光導波路記録媒体の10mm×1
0mm×5mmの直方体チップ100から記録情報を再
生する装置は、図5に示すように、チップの一辺におけ
る弾性体層端面に接触しこれを励振せしめ表面弾性波を
生成する励振手段としての表面弾性波トランスデューサ
30を有しており、さらにチップの直角位置の一辺にお
ける光導波路記録層の端面(光導波路の入力光結合部)
に接触しこれに光ビームを注入する照射手段としてレー
ザビーム入射装置31をも有している。レーザビーム入
射装置31は、一端が単一レーザに接続されこれから分
岐する光ファイバの複数の端末をそれぞれ光導波路の端
面に接続したものでもよく、各光導波路の端面に接続し
た半導体レーザアレイでもよい。この光導波路記録媒体
再生装置はさらに、図5に示すように、レーザビーム入
射装置31の直上にてチップ一辺における弾性体層端面
(出力光結合部)に接触しこれから受光した光を光電変
換し電気的出力を生ぜしめる受光手段としての複数の受
光素子が並設された受光素子アレイ32をも備えてい
る。受光素子アレイ32には、屈折率不連続部により反
射され振幅と位相が変調された反射導波光が、表面弾性
波の波頭のエバネッセント波結合により弾性体層を経
て、出力光結合部から出力されるので、複数の受光素子
の各々はそれぞれ光導波路毎に対応してその直上の弾性
体層端面に接している。
0mm×5mmの直方体チップ100から記録情報を再
生する装置は、図5に示すように、チップの一辺におけ
る弾性体層端面に接触しこれを励振せしめ表面弾性波を
生成する励振手段としての表面弾性波トランスデューサ
30を有しており、さらにチップの直角位置の一辺にお
ける光導波路記録層の端面(光導波路の入力光結合部)
に接触しこれに光ビームを注入する照射手段としてレー
ザビーム入射装置31をも有している。レーザビーム入
射装置31は、一端が単一レーザに接続されこれから分
岐する光ファイバの複数の端末をそれぞれ光導波路の端
面に接続したものでもよく、各光導波路の端面に接続し
た半導体レーザアレイでもよい。この光導波路記録媒体
再生装置はさらに、図5に示すように、レーザビーム入
射装置31の直上にてチップ一辺における弾性体層端面
(出力光結合部)に接触しこれから受光した光を光電変
換し電気的出力を生ぜしめる受光手段としての複数の受
光素子が並設された受光素子アレイ32をも備えてい
る。受光素子アレイ32には、屈折率不連続部により反
射され振幅と位相が変調された反射導波光が、表面弾性
波の波頭のエバネッセント波結合により弾性体層を経
て、出力光結合部から出力されるので、複数の受光素子
の各々はそれぞれ光導波路毎に対応してその直上の弾性
体層端面に接している。
【図1】 本発明による実施例の光導波路記憶媒体の拡
大部分斜視図である。
大部分斜視図である。
【図2】 本発明による実施例の光導波路記憶媒体の拡
大部分斜視図である。
大部分斜視図である。
【図3】 本発明による実施例の光導波路記憶媒体の拡
大部分断面図である。
大部分断面図である。
【図4】 本発明による実施例の光導波路記憶媒体から
信号を再生する原理を示す概略図である。
信号を再生する原理を示す概略図である。
【図5】 本発明による実施例の光導波路記憶媒体を装
着し、これから情報を読み取る光再生装置の要部を示す
概略斜視図である。
着し、これから情報を読み取る光再生装置の要部を示す
概略斜視図である。
1 光導波路記録層 2 弾性体層 10 光導波路 12 屈折率不連続部 13 光導波路の入力結合部 20 表面弾性波 20a 表面弾性波の波頭 23 出力光結合部 30 表面弾性波トランスデューサ 31 レーザビーム入射装置 32 受光素子アレイ 100 光導波路記録媒体の直方体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/00 G02B 6/28 W
Claims (8)
- 【請求項1】 光ビームを導入する入力光結合部を有す
る光導波路及び前記光導波路に配列された複数の屈折率
不連続部を有し、かつ前記屈折率不連続部の形状及び相
対距離の少なくとも一方が記録すべき情報の変数となる
ように形成されている光導波路記録層と、 前記光導波路への光ビームの導入時において前記屈折率
不連続部が反射導波光を生ぜしめるとき、自体に伝播す
る表面弾性波の波頭のみと前記光導波路記録層とが前記
反射導波光のエバネッセント波結合をなす距離で前記光
導波路記録層から離間するように、配置され、かつ反射
導波光を出力する出力光結合部を有した透光性の弾性体
層と、からなることを特徴とする光導波路記録媒体。 - 【請求項2】 前記光導波路記録層及び前記弾性体層に
伝播する表面弾性波の波頭間の前記エバネッセント波結
合をなす距離は、100nm以下であることを特徴とする
請求項1記載の光導波路記録媒体。 - 【請求項3】 前記屈折率不連続部は前記光導波路の境
界面の凹部又は凸部であることを特徴とする請求項1記
載の光導波路記録媒体。 - 【請求項4】 前記光導波路はチャネル型光導波路であ
り、前記チャネル型光導波路の複数が平行に不透明領域
を介して並設されたことを特徴とする請求項1記載の光
導波路記録媒体。 - 【請求項5】 前記屈折率不連続部は、前記チャネル型
光導波路の伸長方向に沿って配列された屈折率不連続部
列として、その複数が平行に並設されたことを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1記載の光導波路記録媒体。 - 【請求項6】 前記表面弾性波は前記弾性体層において
前記屈折率不連続部列に垂直方向に伝播することを特徴
とする請求項5記載の光導波路記録媒体。 - 【請求項7】 前記チャネル型光導波路のその伸長方向
に垂直方向における幅は前記表面弾性波の波長以下であ
ることを特徴とする請求項6記載の光導波路記録媒体。 - 【請求項8】 光ビームを導入する入力光結合部を有す
る光導波路及び前記光導波路に配列された複数の屈折率
不連続部を有し、かつ前記屈折率不連続部の形状及び相
対距離の少なくとも一方が記録すべき情報の変数となる
ように形成されている光導波路記録層と、 自体に伝播する表面弾性波の波頭だけと前記光導波路記
録層とが前記光導波路への光ビームの導入時に屈折率不
連続部が生ぜしめる反射導波光のエバネッセント波結合
をなす距離で離間するように、配置され、かつ反射導波
光を出力する出力光結合部を有した透光性の弾性体層
と、からなる光導波路記録媒体から記録情報を再生する
装置であって、 前記弾性体層に接触しこれを励振せしめ表面弾性波を生
成する励振手段と、 光ビームを前記光導波路記録層の前記入力光結合部へ導
出する照射手段と、 前記屈折率不連続部により反射され振幅と位相が変調さ
れかつ表面弾性波の波頭のエバネッセント波結合により
前記弾性体層を経て前記出力光結合部から出力される反
射導波光を受光し光電変換して電気的出力を生ぜしめる
光検出手段と、を有することを特徴とする光導波路記録
媒体再生装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266833A JPH11110814A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 光導波路記録媒体及び光再生装置 |
US09/163,194 US6064785A (en) | 1997-09-30 | 1998-09-30 | Optical wave guide path recording medium and optical reproducing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9266833A JPH11110814A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 光導波路記録媒体及び光再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11110814A true JPH11110814A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17436298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9266833A Pending JPH11110814A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 光導波路記録媒体及び光再生装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6064785A (ja) |
JP (1) | JPH11110814A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1311824A4 (en) * | 2000-06-25 | 2010-12-08 | Affymetrix Inc | OPTICALLY ACTIVE SUBSTRATES |
US20030232427A1 (en) * | 2002-06-18 | 2003-12-18 | Montagu Jean I. | Optically active substrates for examination of biological materials |
JP2012231595A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Canon Inc | 振動装置の駆動回路、塵埃除去装置及び振動型アクチュエータにおける振動装置の駆動回路 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0810491B2 (ja) * | 1988-12-13 | 1996-01-31 | 直弘 丹野 | 光記録媒体及び記録再生装置 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP9266833A patent/JPH11110814A/ja active Pending
-
1998
- 1998-09-30 US US09/163,194 patent/US6064785A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6064785A (en) | 2000-05-16 |
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050627 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051031 |