JPH11110550A - 色判別装置 - Google Patents

色判別装置

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JPH11110550A
JPH11110550A JP9267446A JP26744697A JPH11110550A JP H11110550 A JPH11110550 A JP H11110550A JP 9267446 A JP9267446 A JP 9267446A JP 26744697 A JP26744697 A JP 26744697A JP H11110550 A JPH11110550 A JP H11110550A
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JP
Japan
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color
data
image
black
image data
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Withdrawn
Application number
JP9267446A
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English (en)
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Daisaku Horie
大作 保理江
Noriyuki Nobuyuki
宣之 沖須
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像データの色判別を容易且つ正確に
行う。 【解決手段】 CCD23でR,G,Bの色成分に分離
して取り込まれたカラーー画像は、画像処理部25内の
色判別部255で各画素位置の色が判別され、色置換部
258でその判別結果に応じた色の画像データ(予め設
定されたデータ)に置換される。R,G,Bの色成分の
画像データXr,Xg,Xbは正規化演算回路255aで
2次以上の正規化データxi(=Xik/(Xrk+Xgk
Xbk))(i=r,g,b、k≧2)に変換され、色判
別部255dでxb−xg平面における正規化データ(x
b,xg)の座標位置に基づいて色判別が行われる。色成
分の偏差が強調される2次以上の正規化データを用いる
ことにより色判別を容易且つ正確に行えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤、緑、青等の色
成分データに分離して取り込まれている画像の色を当該
色成分データを用いて判別する色判別装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、電気信号からなる画像の色を判別
する方法として、画像を構成する色成分データの正規化
データを用いて色判別する方法が知られている。例えば
特開平6−105091号公報には、画像を構成する
赤、緑、青の各色成分データXr,Xg,Xbをxi=Xi
/(Xr+Xg+Xb)(i=r,g,b)の演算式によ
り正規化データとした後、図36に示すように、正規化
データxr,xgの点Pのxr-xg平面(三角形の平面)
内における位置に基づいてその画像の色判別を行う方法
が示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の色判別方法
は、画像を構成する赤、緑、青の各色成分データXr,
Xg,Xbの混合比率に相当する一次の正規化データx
r,xg,xbに変換しているので、各色成分データの混
合比率が大きく偏差していない場合は、点Pが三角形の
xr-xg平面の無彩色位置(xr=xg=1/3の位置)
に近くなり、明確な色判別が困難になる。すなわち、赤
味を帯びた橙と黄色を帯びた赤のように近似した色の場
合は色判別が困難で、誤判別を生じ易い。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、近似した色であっても容易且つ正確に色判別を
行うことのできる色判別装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の色成分
データX(i)(i=1,2,…n)で構成される画像の
色を判別する色判別装置であって、下記演算式により上
記色成分の正規化データx(i)を算出する演算手段と、
上記正規化データx(i)を用いて上記画像の色を判別す
る色判別手段とを備えたものである(請求項1)。 x(i)=X(i)k/{X(1)k+X(2)k+…X(n)k}(k≧
2) 上記構成によれば、複数の色成分データX(i)(i=
1,2,…n)で構成される画像は、各色成分データX
(i)がx(i)=X(i)k/{X(1)k+X(2)k+…X(n)k}(k
≧2)の演算式により正規化データx(i)に変換され
る。すなわち、各色成分データX(i)のk次の冪乗値X
(i)kについて正規化が行われる。そして、この正規化デ
ータx(i)を用いて色判別が行われる。
【0006】正規化データx(i)は、各色成分データX
(i)のk次の冪乗値X(i)kについて正規化を行ったもの
であるから、画像を構成する色成分の偏差が強調され、
その画像の特徴的な色味成分が明確となる。これにより
画像の色判別を容易且つ正確に行うことができる。
【0007】また、本発明は、上記色判別装置におい
て、上記色成分データを赤、緑、青の色成分データとし
たものである(請求項2)。
【0008】上記構成によれば、赤、緑、青の色成分デ
ータXr,Xg,Xbで構成される画像は、各色成分デー
タXr,Xg,Xbがxi=Xik/{Xrk+Xgk+Xbk}(i
=r,g,b、k≧2)の演算式により正規化データx
r,xg,xbに変換され、この正規化データxr,xg,
xbを用いて色判別が行われる。例えば正規化データx
g,xbを用い、xr-xg-xb座標におけるxg-xb平面内
の点(xg,xb)の座標位置から画像の色判別が行われ
る。なお、xb-xr平面又はxr-xg平面における座標
(xb,xr)又は(xr,xg)の位置から画像の色判別
を行うこともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明について、本発明に係る色
判別装置を備えたデジタルカメラを例に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る色判別装置を備えた
デジタルカメラの一実施の形態の外観を示す斜視図、図
2は、同デジタルカメラの背面図である。
【0011】同図において、デジタルカメラ1は、前面
の略中央にズームレンズからなる撮影レンズ2が配設さ
れ、その上部にアクティブ測距方式により被写体距離を
測定するための投光窓4と受光窓5とが配設され、両窓
の間に被写体の輝度を測定するための測光窓3が配設さ
れている。また、投光窓4の左側にファインダー対物窓
6が配設されている。
【0012】投光窓4は、被写体に対して赤外光を照射
する窓であり、受光窓5は、この赤外光の被写体からの
反射光を受光する窓である。なお、本実施の形態では測
距方式としてアクティブ測距方式を採用しているが、パ
ッシブ測距方式でもよい。
【0013】デジタルカメラ1の側面にはハードディス
クカード10(以下、HDカード10と略称する。)が
装着脱されるカード挿入口7が設けられ、このカード挿
入口7の上部にHDカード10をイジェクトするための
カード取出ボタン8が設けられている。また、デジタル
カメラ1の上面左端部にシャッタボタン9が設けられて
いる。
【0014】撮影結果をプリントアウトする場合、カー
ド取出ボタン8を押してHDカード10をデジタルカメ
ラ1から取り外し、HDカード10が装着可能なプリン
タにこのHDカード10を装着してプリントアウトする
ことができる。
【0015】なお、デジタルカメラ1にSCSIケーブ
ルのインターフェースを設け、デジタルカメラ1とプリ
ンタとをSCSIケーブルで接続し、デジタルカメラ1
からプリンタに画像データを転送して直接、撮影画像を
プリントアウトさせるようにしてもよい。
【0016】また、本実施の形態では画像データの記録
媒体としてPCMCIA準拠のハードディスクカードを
採用しているが、撮影結果を画像データとして記憶でき
るものであれば、メモリカードやミニディスク(MD)
等の他の記録媒体でもよい。
【0017】デジタルカメラ1の背面には、図2に示す
ように、その上部の左端部に電源投入用のメインスイッ
チ11が設けられ、略中央にファインダー接眼窓12が
設けられている。また、メインスイッチ11の下部に
は、色補正スイッチ13、ノイズ修正スイッチ14及び
濃度設定スイッチ15が設けられている。
【0018】更に、デジタルカメラ1の背面右端部に、
モード変更スイッチ16、色登録確認表示部17、色選
択ボタン18、セットボタン19及びデフォルトボタン
20が設けられている。
【0019】ホワイトボードに書かれた文字や図表など
を直接、撮影して記録資料とする場合、その撮影画像に
ついては通常の写真撮影のような描写性の高い画質より
も文字等が明瞭な情報性の高い画質が要求される。色補
正スイッチ13は、このような撮影画像に対して文字、
線図等の濃度を明瞭にするとともに、色分けを明確にす
る所定の画像処理を指示するためのスイッチである。
【0020】この画像処理では、ホワイトボードには通
常、赤、青、緑、橙、黒等の数種類のカラーペンで文
字、図表等が書かれること、また、この文字、図表等を
撮影した画像では色再現性よりも撮影画像の文字等の情
報性(見易さ、判り易さ等)が重視されることから、撮
影された画像内の文字等が赤、青、緑、橙、黒等のいず
れの色に着色されているかを判別し、その文字等に判別
結果に応じた予め設定された所定の色を割り付ける処理
(その文字等を構成する領域の画像データを予め設定さ
れた色の画像データで置換する処理)が行われる。
【0021】色補正スイッチ13がオンであれば、撮影
画像に対する上記画像処理が行われ、オフであれば、撮
影画像に対する上記画像処理は行われず、通常の写真撮
影に対する画像処理が行われる。従って、通常の写真撮
影を行う撮影モードを「ノーマルモード」、ホワイトボ
ードに書かれた文字等の記録撮影を行う撮影モードを
「ドキュメントモード」とすると、色補正スイッチ13
はノーマルモードとドキュメントモードとを切換設定す
るスイッチとなっている。
【0022】ノイズ修正スイッチ14は、ドキュメント
モードにおける上記画像処理において、撮影画像の文字
等にノイズとして発生した偽色を修正するためのスイッ
チである。ノイズ修正スイッチ14をオンにすると、後
述するように撮影画像の文字等に発生した偽色の修正処
理が行われ、オフにすると、その修正処理は行われな
い。ノイズ修正スイッチ14はドキュメントモードで機
能するため、色補正スイッチ13がオフになっていると
きにノイズ修正スイッチ14をオンにしても、偽色修正
処理の指示は無視される。
【0023】濃度設定スイッチ15は、ドキュメントモ
ードの画像処理において、例えば線の細い文字や濃度の
淡い図形等が明瞭な画像となるようにするために、被写
体の濃度情報を設定するものである。濃度設定スイッチ
15で設定された濃度情報は、ドキュメントモードの画
像処理の色判別における判別閾値を被写体の濃度に応じ
て切り換える際に用いられる。本実施の形態では、濃度
設定スイッチ15により「濃」,「淡」、2種類の濃度
情報が切換設定される。濃度設定スイッチ15もドキュ
メントモードにおいて機能するため、色補正スイッチ1
3がオフになっているときに濃度設定スイッチ15をオ
ンにしても、文字等の濃度の修正処理の指示は無視され
る。なお、濃度設定は、連続的に設定できるようにして
いてもよい。
【0024】モード変更スイッチは、写真撮影を行う撮
影モードと色判別の際の判別色の登録を行う色登録モー
ドとを切換設定するものである。色登録モードは、色見
本(ホワイトボード上にカラーペンで作成されたカラー
パッチ等)を実際に撮影して上述の色判別処理及び色置
換処理で使用される色の画像データを設定、登録する処
理を行うためのモードである。なお、デジタルカメラ1
には予め色データのデフォルト値が設定されており、ユ
ーザーが色登録モードにおいて、色データを登録設定し
なかった場合は、このデフォルト値が色判別及び色デー
タ置換の処理に利用される。
【0025】本実施の形態では、図3に示すように、
赤、青、橙、緑の4つの色について登録することができ
るようになっている。従って、モード変更スイッチ16
が「色登録」に設定されていると、赤、青、橙、緑の4
つの色について、色見本を撮影して所望の色データを登
録することができ、モード変更スイッチ16が「撮影」
に設定されていると、写真撮影が可能になる。
【0026】色登録確認表示部17は、色登録の内容や
色データ置換処理における使用色を表示するものであ
る。色登録確認表示部17は、色登録モードにおいて
は、登録すべき色の選択を行うための表示部として、ま
た、撮影モードにおいては、色データ置換処理に使用す
る色の選択を行うための表示部としても機能する。図3
において、「赤」、「青」、「橙」及び「緑」の表示
は、登録可能な色の種類を示すものである。本実施例で
は、4種類の色を登録可能にしているが、4種類以上の
色を登録可能にしてもよく、また、上記4種類の色以外
の色(例えば黄、茶等の色)を登録可能にするようにし
てもよい。
【0027】上部にバー表示171が付されている色
は、色登録又は色使用の選択を行う際、その色が選択さ
れていることを示している。図3では、「青」が選択さ
れている。このバー表示171は、色選択ボタン18の
操作により左右に移動し、ユーザーは、色登録モードに
おいて色選択ボタン18を操作することにより所望の色
を選択することができるようになっている。なお、右側
の色選択ボタン18を押す毎に、バー表示171は「赤
→青→橙→緑→赤」と右方向に移動し、左側の色選択ボ
タン18を押す毎に、バー表示171は「緑←赤←青←
橙←緑」と左方向に移動する。
【0028】また、色登録欄の○印表示171で囲まれ
ている色は、その色が登録されていることを示し、○印
表示171で囲まれていない色は、その色が登録されて
いないことを示している。色登録は、色登録モードを設
定し、バー表示171で所望の色、例えば「赤」を選択
した後、ホワイトボード上の適当な大きさの領域を赤ペ
ンで塗り潰す等して作成した色見本を撮影することによ
り行われる。この場合、ファインダー内には、図4に示
すように、中央部に色データ取込範囲を示す枠21が表
示され、この枠21内の一定の領域以上に色見本22が
含まれるようにフレームを調整して撮影すると、色デー
タの登録処理が行われる。色登録モードでの撮影では、
撮影画像内の枠21内に含まれる画像データを用いて、
その枠内の色(図4の例では赤)を構成するR,G,B
の色成分のデータとこれらのデータを用いて生成された
2次の正規化データ(後述する)とが登録される(メモ
リに記憶される)。
【0029】色使用欄は、色補正モードにおける色判別
及び色データ置換の処理において、登録色又はデフォル
ト色が使用されるか否かを示す表示である。○印表示1
73で「ON」が囲まれている色は、使用されることを
示し、「OFF」が囲まれている色は使用されないこと
を示す。図3の表示例では、橙を除く赤、青、緑の3色
が色データ置換処理に使用されることを示している。
【0030】色使用欄のON/OFF設定は、色登録モ
ードにおいて、色選択ボタン18により色を選択した
後、セットボタン20を操作して行われる。色使用欄の
○印表示173の位置は、セットボタン20を押す毎に
ONとOFFとが交互に切り換わり、ユーザーは、○印
表示173の表示位置を見ながらセットボタン20を操
作することで色の使用/不使用を設定することができ
る。
【0031】デフォルトボタン20は、色登録した色を
デフォルト色に戻すための操作ボタンである。色登録モ
ードにおいて、バー表示171で所望の色に設定した
後、デフォルトボタン20を押すと、○印表示172の
表示が消え、色登録が抹消される。
【0032】図5は、本発明に係るデジタルカメラのド
キュメントモードにおける撮影画像の画像処理に関する
ブロック構成図である。同図において、図1,図2に示
した部材と同一の部材には同一番号を付している。ま
た、撮像部23は、撮影レンズ2により撮像素子の撮像
面に結像された被写体光像を画像信号に変換して出力す
るものである。撮像部23には、例えばCCDカラーエ
リアセンサからなる撮像素子とこの撮像素子(以下、C
CDという。)の駆動を制御するCCD駆動制御回路と
CCDから出力される画像信号(アナログ信号)のノイ
ズ低減、レベル調整等の所定の信号処理を行うアナログ
信号処理回路が含まれている。
【0033】CCDカラーエリアセンサは、被写体光像
をR,G,Bの色成分の画像データに分離して出力する
ものであり、単板式エリアセンサ、3板式エリアセンサ
のいずれであってもよい。撮像部23は、カメラの撮影
動作を集中制御する制御部34から入力される露出制御
値(シャッタスピード)に基づきCCDの撮影動作(電
荷蓄積及び蓄積電荷の読出)が制御される。すなわち、
制御部34からの露光開始信号に基づきCCDの露光
(電荷蓄積)が開始され、所定時間経過後に露光が終了
すると、その蓄積電荷がR,G,Bの色成分毎にCCD
から読み出され、アナログ信号処理回路で所定の信号処
理が行われた後、A/D変換器24を介して画像処理部
26に読み出される。
【0034】A/D変換器24は撮像部23から読み出
されたアナログの画像信号を、例えば8ビットのデジタ
ルの画像信号(以下、画像データという。)に変換する
ものである。
【0035】画像処理部25は、A/D変換器24から
入力された画像データに、ノーマルモードにおいてはホ
ワイトバランス、γ補正、シェーディング補正等の所定
の画像処理を施し、ドキュメントモードにおいては後述
する下地飛ばし、色補正、黒領域補正及色データ置換等
の所定の画像処理を施し、所定の圧縮処理をした後、H
Dカード10に出力するものである。
【0036】HDカード10は、撮影画像を構成する画
像データを記録する記録媒体である。また、カード駆動
制御部26は、HDカードの駆動を制御するものであ
る。
【0037】RAM(Random Access Memory)27は、
制御部34が撮影や色登録その他の機能に関する処理を
行うためのメモリである。ROM(Read Only Memory)
28は、撮像駆動の制御に必要なデータや処理プログラ
ム、後述するドキュメンモードにおける下地飛ばし、色
判別、黒領域補正、偽色消去等の各種処理を行うための
必要なデータや処理プログラムが記憶されたメモリであ
る。
【0038】また、測距部29は、投光窓4及び受光窓
5の後方位置に設けられた被写体距離を検出するもので
ある。測光部30は、測光窓3の後方位置に設けられた
SPC等の受光素子を有し、被写体輝度を検出するもの
である。
【0039】設定色正規化演算部31は、色登録モード
において、取り込まれた色見本の画像データを用いて、
後述する正規化データを演算するものである。この正規
化データは、R,G,Bの各色成分の画像データのレベ
ルをXr,Xg,Xbとし、正規化データをxr,xg,xb
とすると、xr=Xr2/(Xr2+Xg2+Xb2),xg=X
g2/(Xr2+Xg2+Xb2),xb=Xb2/(Xr2+Xg2
+Xb2)で算出され、xb-xg平面における正規化デー
タの座標位置により色判別を行う際の色領域分割に利用
される。なお、正規化データの座標位置による色判別方
法の詳細は、後述する。
【0040】設定色正規化演算部31は、色登録モード
において取り込まれた色見本の画像データの内、撮影画
面内の枠21に含まれる画像データを抽出し、更にその
抽出データから予め設定された所定レベル以下の画像デ
ータを抽出する。この抽出処理は、図4において、枠2
1内の赤の色見本に相当する画像データを抽出するもの
である。そして、設定色正規化演算部31は、抽出され
た色見本の画像データを用いて2次の正規化データを演
算する。この演算結果は、制御部34を介してRAM2
7に記憶される。
【0041】色領域設定演算部32は、上述したxb-x
g平面における正規化データの座標位置により色判別を
行う際の色領域を分割するものである。すなわち、例え
ば有彩色を青,緑,橙,赤の4色に色判別する場合、x
b-xg平面における正規化データの座標位置による色判
別では、xb-xg平面を青,緑,橙,赤の4つの色領域
に分割し、正規化データの座標位置がいずれの色領域に
あるかで色判別が行われるが、色領域設定演算部32
は、xb-xg平面を青,緑,橙,赤の4つの色領域に分
割するための境界線を演算するものである。この境界線
の演算結果もRAM27に記憶される。なお、色領域の
設定についても後述する。
【0042】制御部34は、デジタルカメラ1の撮影動
作を集中制御するもので、マイクロコンピュータで構成
されている。制御部34は、撮像部23の駆動を制御し
て被写体光像を撮像し、画像処理部25の駆動を制御し
て撮像画像に所定の画像処理を施すとともに、カード駆
動制御部26の駆動を制御して画像処理後の撮像画像を
HDカードに記録する。
【0043】図6は、画像処理部25のドキュメントモ
ードにおける画像処理(色補正処理)に関するブロック
構成図である。
【0044】画像処理部25には、ドキュメントモード
における色補正処理を行うための回路ブロックとして、
画像メモリ251、第1ノイズ消去部252、下地飛ば
し演算部253、γ特性設定部254、色判別部25
5、黒領域補正部256、第2ノイズ消去部257及び
色置換部258が含まれている。
【0045】ドキュメントモードにおいては、図7に示
すように、画像処理部25に入力にされた画像データ
は、まず、下地を白く飛ばす前処理が行われた後(処理
A)、各画素位置の画像データ(R,G,Bの画像デー
タ)の2次の冪乗値について正規化データが作成され
(処理B)、この正規化データを用いて色判別が行われ
る(処理C)。そして、文字等を構成する画像データの
うち、誤って色判別された画像データが修正されるとと
もに、黒色領域の画像データのうち、有彩色に着色され
た画像データが修正された後(処理D)、各画素位置の
画像データが色判別結果に基づく所定の色データに置換
されてHDカード10に出力される(処理E)。
【0046】画像メモリ251は、A/D変換器24か
ら入力されるR,G,Bの各色成分の画像データを一時
的に記憶するものである。第1ノイズ消去部252は、
例えば各画素位置の画像データを隣接する画素位置の8
個の画像データとの平均値に置換することによって画像
メモリ251に入力された画像データのノイズを低減す
るものである。
【0047】下地飛ばし演算部253は、画像データの
下地部分と文字部分とを分離し、下地部分に相当する領
域を所定の白レベルデータに変換するものである。すな
わち、例えばホワイトボードに文字や図形が描かれた被
写体を撮影した画像(以下、ホワイトボード撮影画像と
いう。)の場合、図8に示すように、ホワイトボード3
5のボード部分351の画像を一律に白くし、文字部分
352の画像を見易くするものである。下地飛ばし演算
部253は、γ特性設定部254から入力されるγ特性
に従って各画素位置の画像データのγ補正を行うことに
より下地飛ばし処理を行う。
【0048】γ特性設定部254は、下地飛ばし処理の
ためのγ特性を設定するものである。γ特性設定部25
4は、入力された画像データのヒストグラムを作成し、
このヒストグラムに基づいてγ特性を決定する。図9
は、ホワイトボード撮影画像の典型的なヒストグラムで
あるが、このような文字画像では、一般に大小2つの山
U1,U2が生じる。明領域に生じる大きい山U1は、
ボード部分351に相当し、暗領域に生じる小さい山U
2は、文字部分352の明瞭な文字や図形に相当してい
る。そして、大きい山U1と小さい山U2との谷の部分
Rは、ボード部分351の汚れや文字部分352の色の
薄い或いは線の細い文字や図形の部分である。
【0049】γ特性設定部254は、例えば大きい山U
1のピークに対応する画像データのレベルwを算出し、
図10に示すように、このレベルwを白飽和レベルとす
るγ特性を決定する。なお、図10は、画像データが
8ビットデータの場合のγ特性で、レベル「255」
は、白レベルであり、レベル「0」は、黒レベルであ
る。同図に示すγ特性では、レベルw以上の画像デー
タは、すべて一律に白レベルに変換され、レベルwより
小さい画像データは、そのレベルに応じて所定の変換比
率(γ値)でリニアにレベル変換される。なお、文字部
分352の黒を強調するため、所定の低レベルbを黒飽
和レベルとするγ特性を用いるようにしてもよい。γ
特性では、レベルb以下の画像データは、すべて一律
に黒レベルに変換される。
【0050】従って、γ特性設定部254で設定された
γ特性(又は)を用いて下地飛ばし演算部253で
画像データのγ補正が行われると、図8に示すように、
ボード部分351の画像データが略均等に白データに変
換され、撮影画像の下地が白く飛ばされることになる。
【0051】色判別部255は、各画素位置の色を判別
するものである。色判別部255は、色判別処理を行う
ための回路として正規化演算回路255a、輝度演算回
路255b、形状認識回路255c及び色判別回路25
5dを有している。
【0052】R,G,Bの色成分の画像データを用いた
色判別方法としては、特開平6−105091号公報に
示されるように、3個の色成分の内、2個の色成分を選
択し、選択された色成分の正規化データの座標平面にお
ける2個の色成分の正規化データの位置により色判別す
る方法が知られている。本実施の形態でも、2個の色成
分の正規化データの位置により色判別が行われるが、上
記公報が1次の正規化データ、すなわち、R,G,Bの
各色成分の画像データの混合比率を表す正規化データx
r=Xr/(Xr+Xg+Xb),xg=Xg/(Xr+Xg+
Xb),xb=Xb/(Xr+Xg+Xb)を用いて色判別を
行うのに対して、本実施の形態は、2次の冪乗値につい
ての正規化データxi=Xi2/(Xr2+Xg2+Xb2
(i=r,g,b)を用いる点で異なる。
【0053】本実施の形態で2次の正規化データを用い
るのは、ドキュメントモードでの撮影では、文字等を見
易くする観点から色分類性が重視され、以下に説明する
ように、2次の正規化データを用いた方が色判別処理に
有利だからである。
【0054】図11は、一次の正規化データxb,xgを
用いて色判別する場合のxb-xg平面における青、緑、
橙、赤の各系統の色分布を示す図であり、図12は、2
次の正規化データxb,xgを用いて色判別する場合のx
b-xg平面における青、緑、橙、赤の各系統の色分布を
示す図である。
【0055】両図において、(xb,xg)=(1/3,
1/3)のQ点は、理想的なホワイトバランスを有する
カメラで撮影した場合の完全に無彩色と判別される位置
である。また、(xb,xg)=(1,0),(0,
1),(0,0)の各点は、それぞれ完全な青色、緑
色、赤色と判別される位置である。実際のカメラでは理
想的なホワイトバランスを有していないので、例えば青
色の純色を撮影してもその撮影画像の正規化データ(x
b,xg)は、(xb,xg)=(1,0)にはならず、一
般にQ点側に偏ったある領域内に位置する。
【0056】例えば標準的な青色、緑色、橙色、赤色の
4つカラーペンでホワイトボード上に作成された色見本
を撮影した場合の各色の正規化データ(xb,xg)は、
それぞれ楕円Sb,Sg,So,Srで示す領域内に分布す
る。また、白又は黒の無彩色についてもQ点の近傍のあ
る領域Sw内に分布する。
【0057】両図の楕円Sb,Sg,So,Srを比較すれ
ば明らかなように、2次の正規化データ(xb,xg)を
用いると、楕円Sb,Sg,So,Srがより偏平になり、
同一の有彩色の画像データから生成された正規化データ
(xb,xg)の位置は、理想的な無彩色点Qから遠くな
ることが分かる(図11,図12の青色領域内のプロッ
トされたP点,P′点を比較参照)。従って、2次の正
規化データを用いる方が1次の正規化データを用いるよ
りも容易かつ正確に色判別を行うことができる。
【0058】正規化演算回路255aは、各画素位置の
R,G,Bの各色成分の画像データを2次の冪乗値によ
る正規化データxr=Xr2/(Xr2+Xg2+Xb2),xg
=Xg2/(Xr2+Xg2+Xb2),xb=Xb2/(Xr2
Xg2+Xb2)に変換するものである。
【0059】正規化演算回路255aは、図13のフロ
ーチャートに従って各画素位置の画像データXr,Xg,
Xbを2次の正規化データxr,xg,xbに変換する。
【0060】すなわち、各色成分の画像データXr,X
g,Xbをそれぞれ2乗し、その演算結果をそれぞれレジ
スタRr1,Rg1,Rb1に格納する(#2)。続い
て、レジスタRr1,Rg1,Rb1に格納された画像デ
ータXr,Xg,Xbの2乗値Xr2,Xg2,Xb2を加算し、
その結果をレジスタSUMに格納する(#4)。続い
て、レジスタRr1,Rg1,Rb1に格納された画像デ
ータXr,Xg,Xbの2乗値Xr2,Xg2,Xb2をそれぞ
れレジスタSUMに格納された加算値(Xr2+Xg2+X
b2)で除し、その結果をそれぞレジスタRr2,Rg2,
Rb2に格納して処理を終了する(#6)。
【0061】なお、2次より大きい次数の正規化データ
(xb,xg)を用いると、xb-xg平面における正規化
データ(xb,xg)の位置の無彩色点Qから遠くなる傾
向はより強くなり、その画像データの有する色味の特徴
(すなわち、青、緑、橙、赤のいずれに偏っているか)
がより明確となるので、正規化データとして、 xr=Xrk/(Xrk+Xgk+Xbk) xg=Xgk/(Xrk+Xgk+Xbk) xb=Xbk/(Xrk+Xgk+Xbk) の演算式により算出されるk次(k>2)の正規化デー
タを用いてもよい。
【0062】また、本実施の形態では、R,G,Bの色
成分の画像データについて説明したが、他の色成分の画
像データの正規化データX(1),X(2),…X(n)を用い
る場合にも2次以上の冪乗値に対する正規化データx
(1)k=X(1)k/ΣX(i)k,x(2)k=X(2)k/ΣX(i)k
…x(n)k=X(n)k/ΣX(i)k(i=1,2,…n、k≧
2)を用いることできる。
【0063】ところで、色判別では、有彩色の色の判別
とともに、有彩色と無彩色の白及び黒との判別を行う必
要がある。有彩色と無彩色の白及び黒との判別も、上述
のようにxg-xb平面内における正規化データの位置を
調べることにより行うことができる。
【0064】しかし、R,G,Bの色成分の画像データ
から生成された正規化データは、画像内のR,G,Bの
色成分の偏差のみを抽象し、明暗の情報は捨象されてい
るので、正規化データのみを用いて色判別を行うと、低
輝度の黒色や高輝度の白色が赤や青等の有彩色と誤判別
される場合が生じる。すなわち、例えばR,G,Bの色
成分の画像データ(Xr,Xg,Xb)が(20,5,
5)の黒い画素位置に対する2次の正規化データ(x
b,xg)は(0.06,0.06)で、画像データ(X
r,Xg,Xb)=(200,50,50)の赤い画素位
置に対する2次の正規化データ(xb,xg)と同一とな
るので、黒色が赤色に誤判別される。
【0065】そこで、このような誤判別を防止するた
め、本実施の形態では、各画素位置の輝度データと上述
の正規化データとを用いて色判別(無彩色の判別を含
む。)を行うようにしている。また、線幅の広狭の色判
別への影響を低減するため、後述するように、文字、図
形等の幾何学的形状を加味して色判別を行うようにして
いる。
【0066】輝度演算回路255bは、上述の色判別処
理に使用する各画素位置の輝度データを演算するもので
ある。輝度演算回路255bは、例えばR,G,Bの色
成分の画像データXr,Xg,Xbの平均値Y(=(Xr+
Xg+Xb)/3)を、各画素位置の色判別用の輝度デー
タとして算出する。
【0067】また、形状認識回路255cは、文字、図
形等を構成する領域が線状であるか、面状であるかを認
識するものである。形状認識回路255cは、5×5画
素又は7×7画素のブロック毎に、そのブロック内の画
像データのレベルを最大値が「255」となるように補
正した後、「0」及び「255」のレベルの画像データ
或いは「0」〜「255」の数種類のレベルの画像デー
タを有するテンプレートとの2乗誤差計算等によるパタ
ーンマッチングにより、図14に示すように、細線部分
のパターンαと太線部分のパターンβとを検出する。こ
の検出結果は、色判別回路255dに入力される。な
お、パターンマッチングに代えて高周波成分検出処理に
より形状判別を行うようにしてもよい。
【0068】色判別回路255dは、正規化演算回路2
55aで算出された正規化データ(xb,xg)、輝度演
算回路255bで算出された輝度データY及び形状認識
回路255cで認識されたパターン結果に基づき、図1
5〜図18に示す所定の閾値プロファイルを用いて各画
素位置の色判別(例えば白、黒、青、緑、橙、赤の色判
別)を行うものである。
【0069】図15は、色判別用の輝度データにより有
彩色と無彩色との色判別を行うための閾値プロファイル
の第1の実施形態を示す図である。また、図16〜図1
8は、色判別用の輝度データにより有彩色と無彩色との
色判別を行うための閾値プロファイルの変形例で、それ
ぞれ第2〜第4の実施形態を示す図である。
【0070】図15〜図18において、横軸は、xb-x
g平面における無彩色点Qからの距離情報を示し、縦軸
は、色判別用の輝度レベルを示している。
【0071】なお、距離情報は、xb-xg平面での点Q
から正規化データ(xb,xg)の位置までの実際の距離
を示すものではなく、xr-xg-xb空間において無彩色
点(1/3,1/3,1/3)から等距離にある閉曲面をxb-xg
平面に射影して得られる等距離線(無彩色点Q(1/3,1
/3)を含む閉曲線)を特定するための距離の情報であ
る。
【0072】ここで、距離情報について、簡単に説明す
ると、xb-xg平面における等距離線上の任意の正規化
データ(xb,xg)を同一距離にある一群のデータとし
て扱う場合、等距離線が無彩色点Q(1/3,1/3)を中心
とする円になるのであれば、距離情報としてxb-xg平
面における点Qから正規化データ(xb,xg)の位置ま
での実際の距離を採用することができる。
【0073】しかし、等距離線は、上述のようにxr-x
g-xb空間における無彩色点(1/3,1/3,1/3)から等距
離にある閉曲面をxb-xg平面に射影したもので、無彩
色点Q(1/3,1/3)を中心とする円でない同心状の閉曲
線となるから、点Qから正規化データ(xb,xg)の位
置までの実際の距離を距離情報とすることはできない。
【0074】そこで、本実施の形態では、等距離線上に
ある正規化データ(xb,xg)について同一の距離情報
を与えるため、正規化データ(xb,xg)とそれが属す
る等距離線が一対一に対応することから、xb-xg平面
における等距離線の位置を定義する距離情報をその等距
離線上の正規化データ(xb,xg)の距離情報としてい
る。
【0075】正規化データ(xb,xg)が与えられた場
合、その正規化データ(xb,xg)に対する距離情報を
決定するには、その正規化データ(xb,xg)が属する
等距離線を決定する必要がある。しかし、必ずしもxr-
xg-xb空間における無彩色点(1/3,1/3,1/3)を中心
に同心状に形成される複数の等距離面をxb-xg平面に
射影してなる複数の等距離線の中の正規化データ(x
b,xg)が属する等距離線を決定する必要はない。なぜ
なら、正規化データ(xb,xg)の距離情報は、所定の
閾値との相対比較による色判別に使用するものであるか
ら、相対的な距離情報で無彩色点Q(1/3,1/3)からの
正規化データ(xb,xg)の位置が特定できればよいか
らである。
【0076】与えられた正規化データ(xb,xg)に対
して等距離線から相対的な距離情報を決定するとすれ
ば、等距離線としては、その正規化データ(xb,xg)
とこれ以外の等距離線上にある複数の正規化データ(x
b,xg)とにより決定される特定形状の閉曲線を採用す
ることができる。
【0077】一方、xr-xb-xg空間において、成分を
相互に入れ換えた6個の正規化データ(xr,xb,x
g),(xb,xg,xr),…は、無彩色点(1/3,1/3,
1/3)から等距離にあり、これらの正規化データをxb-
xg平面に射影した点は、xb-xg平面において等距離線
を構成するから、等距離線として採用し得る形状は、少
なくとも与えられた正規化データ(xb,xg)とこの正
規化データの成分を相互に入れ換えて生成される他の5
個の正規化データ(xr,xb),(xr,xg),(x
b,xr),(xg,xr),(xg,xb)とにより構成さ
れるものでなければならない。
【0078】従って、xb-xg平面上おいては、3個の
成分を相互に入れ換えて生成されるxb-xg平面上の6
個の正規化データ(xb,xg),(xr,xb),(x
r,xg),(xb,xr),(xg,xr),(xg,xb)
を通る任意の形状を等距離線の特定形状とすることがで
きる。
【0079】図19は、成分を相互に入れ換えた6個の
正規化データのxb-xg平面上の位置関係の一例を示す
図である。
【0080】同図に示すP1(1/2,1/3),P2(1/
2,1/6),P3(1/3,1/6),P1′(1/3,1/2),P
2′(1/6,1/2),P3′(1/6,1/3)の各点は、点P
1に対する正規化データxr(=1/6),xg(=1/2),
xb(=1/3)の成分を相互に入れ換えて生成される5個
の正規化データをxb-xg平面上にプロットしたもので
ある。同図から明らかなように、点P1′,P2′,P
3′は、それぞれ点P1,P2,P3の直線L(原点と
点Qとを結ぶ直線)に対する線対称点となっている。ま
た、点P3,P3′は、それぞれ点P1,P1′の直線
L′(点Qを通る直線Lに直交する直線)に対する線対
称点となっている。このような点P1〜P3,P1′〜
P3′の対称性は、xr+xb+xg=1の関係を有する
成分を相互に入れ換えて各点の正規化データが決定され
ていることに基づくものである。
【0081】従って、点P1の属する等距離線は、点P
1〜P3,P1′〜P3′を通り、かつ、直線L,L′
に対して対称性を有する形状でなければならないが、こ
のような形状としては、例えば図20に示す楕円C1、
図21に示す二等辺三角形C2、又は図22に示す六角
形C3などが考えられる。
【0082】等距離線の形状が特定されると、その形状
の等距離線について無彩色点Q(1/3,1/3)からの距離
の算出方法を決定しておけば、正規化データ(xb,x
g)からその正規化データ(xb,xg)が属する特定形
状の等距離線を算出し、更にその等距離線について無彩
色点Q(1/3,1/3)からの距離を算出することにより、
与えられた正規化データ(xb,xg)に対する距離情報
を決定することができる。
【0083】図20〜図22の例では、各等距離線の無
彩色点Q(1/3,1/3)からの距離として、例えば直線L
と等距離線C1,C2,C3との交点P4と点Qとの距
離dを取ることができる。この距離dは、閉曲線として
楕円C1を採用した場合は、楕円C1の中心Qから最近
接点までの距離(短軸長の1/2)であり、閉曲線とし
て二等辺三角形C2を採用した場合は、点Qから斜辺の
中点までの距離である。
【0084】なお、等距離線C2とC3とは形状は異な
るが、点P3,P3′を通る斜辺は同一であるから、点
Qからの距離dは同一となる。従って、距離情報を考え
る上では等距離線C2とC3とは実施的に同一である。
【0085】本実施の形態では、正規化データ(xb,
xg)から距離情報dを直接、算出する演算テーブルを
設け、正規化データ(xb,xg)が算出されると、この
演算テーブル用いて直接、距離情報dを算出するように
している。
【0086】図15に戻り、同図に示す閾値プロファイ
ルは、無彩色位置から距離情報d1内の近傍領域を無彩
色領域Swとし、この領域Sw内では白色と黒色との判
別閾値を固定値Y2とし、無彩色領域外では有彩色と黒
色との判別閾値を固定値Y1、有彩色と白色との判別閾
値を固定値Y3(Y1<Y2<Y3)としたものであ
る。
【0087】この閾値プロファイルでは、正規化データ
(xb,xg)の位置が距離情報d1の等距離線の内部に
位置しているときは(d≦d1)、輝度レベルYと閾値
Y2とを比較し、Y≧Y2であれば、白色と判別され、
Y<Y2であれば、黒色と判別される。また、正規化デ
ータ(xb,xg)の位置が距離情報d1の等距離線より
外側に位置しているときは(d>d1)、輝度レベルY
と閾値Y1,Y3とを比較し、Y>Y3であれば、白色
と判別され、Y<Y1であれば、黒色と判別され、Y3
≧Y≧Y1であれば、有彩色と判別される。そして、有
彩色の場合は、更に上述した正規化データ(xb,xg)
の位置により、例えば青,緑,橙,赤の4色の色判別が
行われる。
【0088】図16に示す閾値プロファイルは、図15
において、正規化データ(xb,xg)の位置が距離情報
d1の等距離線より外側にあるときの有彩色と白色又は
黒色との判別閾値をY1,Y3からY1,Y3,Y4,
Y5(Y3>Y4>Y1>Y5>Y2)にそれぞれ2段
階に増加させたものである。この閾値プロフィルでは、
正規化データ(xb,xg)の位置が距離情報d1の等距
離線と距離情報d2の等距離線との間にあるとき(d2
>d>d1)、Y>Y4であれば、白色と判別され、Y
<Y5であれば、黒色と判別され、Y4≧Y≧Y5であ
れば、有彩色と判別される。また、正規化データ(x
b,xg)の位置が距離情報d2の等距離線と距離情報d
3の等距離線との間にあるとき(d3>d>d2)、Y
>Y3であれば、白色と判別され、Y<Y5であれば、
黒色と判別され、Y3≧Y≧Y5であれば、有彩色と判
別される。更に、正規化データ(xb,xg)の位置が距
離情報d2の等距離線と距離情報d3の等距離線との間
にあるとき(d>d3)、Y>Y3であれば、白色と判
別され、Y<Y2であれば、黒色と判別され、Y3≧Y
≧Y2であれば、有彩色と判別される。
【0089】図17に示す閾値プロファイルは、図16
において、正規化データ(xb,xg)の位置が距離情報
d1の等距離線と距離情報d2の等距離線との間にある
ときの有彩色と白色の判別閾値をY4からY3までリニ
アに変化させ、正規化データ(xb,xg)の位置が距離
情報d1の等距離線と距離情報d3の等距離線との間に
あるときの有彩色と黒色の判別閾値をY5からY2まで
リニアに変化させたものである。
【0090】また、図18に示す閾値プロファイルは、
図16において、正規化データ(xb,xg)の位置が距
離情報d1の等距離線と距離情報d2の等距離線との間
にあるときの有彩色と白色の判別閾値をY4からY3ま
でノンリニア(単調増加)に変化させ、正規化データ
(xb,xg)の位置が距離情報d1の等距離線と距離情
報d3の等距離線との間にあるときの有彩色と黒色の判
別閾値をY5からY2までノンリニア(単調減少)に変
化させたものである。
【0091】なお、図15〜図18は閾値プロファイル
の代表例を示したもので、これ以外の閾値プロファイル
を任意に採用することができるものである。
【0092】図15〜図18に示す閾値プロファイルに
おいて、xb-xg平面における正規化データ(xb,x
g)の位置から、青,緑,橙,赤の4色の色判別を行う
場合は、図23に示すように、楕円Sb,Sg,So,Sr
を基にして分割線m1,m2,m3,m4を設けて三角
形のxg-xb平面を4つの領域Ab,Ag,Ao,Arに分
割し、正規化データ(xb,xg)の位置が4つの領域A
b,Ag,Ao,Ar(領域Swを除く。)のいずれに入っ
ているかで、色判別が行われる。例えば正規化データの
座標(xb,xg)が領域Ab内に入っていれば、その画
素位置は青系統の色と判別され、領域Ag内に入ってい
れば、その画素位置は緑系統の色と判別される。
【0093】分割線m1,m2,m3,m4は、色領域
設定演算部32で設定され、図23における点Pb,P
g,Po,Prを、それぞれ色登録された、或いは予め設
定された青,緑,橙,赤の画像データ(デフォルト値)
の正規データの座標位置とすると、例えば∠PbQPg,
∠PgQPo,∠PoQPr,∠PrQPbの二等分線や△P
bQPg,△PgQPo,△PoQPr,△PrQPbの点Qと
対辺の中点とを結ぶ中線として設定される。なお、上述
のように、本実施の形態に係るデジタルカメラ1では、
判別すべき色を青,緑,橙,赤の4色の範囲で任意に設
定できるようになっているので、例えば図3に示す例の
ように、色認識表示部17の色使用欄で橙色が「OF
F」に設定されている場合は、「ON」に設定されてい
る青,緑,赤の3色について分割線m1,m2,m3が
設定され、3色について色判別が行われる。この場合、
分割線m3は、∠PgQPrの二等分線や△PgQPrの点
Qと対辺の中点とを結ぶ中線として設定される。
【0094】色判別回路225dは、形状認識回路25
5cから入力されるパターン結果が一定であれば、予め
設定された閾値プロファイルを固定的に利用して色判別
を行うが、形状認識回路255cから入力されるパター
ン結果が変化する場合は、以下に説明するように、パタ
ーン結果の変化に応じて閾値プロファイルを全体的に、
或いは部分的に上下させるように補正した閾値プロファ
イルを用いて対応する領域の色判別を行う。これは、文
字等を構成する線幅の広狭に応じて閾値プロファイルを
全体的又は部分的に上下させることにより、線幅の変化
に関らず好適な線幅の画像が得られるようにするためで
ある。
【0095】図24は、線幅の広狭の相違に基づく濃度
レベルの変化の一例を示す図である。
【0096】同図は、ホワイトボード撮影画像の四角形
で囲まれた数字の「1」の文字部分36の直線M上の画
像データの濃度レベルを示すものである。文字部分36
の上部に描かれたグラフは、濃度レベルを示している。
直線MのA,Cの部分は、四角形の線幅に相当する部分
(細線部分)であり、Bは、数字「1」の線幅に相当す
る部分(太線部分)である。A,Cは細線部分であり、
Bは太線部分であるから、A,Cの濃度レベルは、Bの
濃度レベルより高くなっている。すなわち、細線部分
は、太線部分より白っぽくなっている。
【0097】図25は、図24の直線M上の画像データ
に対して閾値プロファイルを用いて白黒判別を行ったも
のである。
【0098】例えば図18に示す形の閾値プロファイル
を用いたとして、同図(a)は、図26の閾値レベルの
高い閾値プロフィルを用いて白黒判別を行ったもので
あり、同図(b)は、図26の閾値レベルの低い閾値プ
ロフィルを用いて白黒判別を行ったものである。ま
た、同図(c)は、線幅に応じて閾値プロフィル,
を使い分けて白黒判別を行ったものである。
【0099】閾値レベルの高い閾値プロフィルを用い
た場合は、太線部分Bは好適な線幅となるが、細線部分
A,Cは閾値レベルY1より高くなるので、白色に誤判
別され、四角形の図形が飛んでしまうことになる。一
方、閾値レベルの低い閾値プロフィルを用いた場合
は、細線部分A,Cは好適な線幅となるが、太線部分B
は、輪郭部分の画像データも閾値レベルY1′より低く
なり、線幅が必要以上に太くなってしまうことになる。
このように、線幅の広狭がある場合、固定的な閾値プロ
フィルでは一方の線幅に対しては適切であっても他方の
線幅に対しては不適切となることが多く、線幅に関係な
く適切な白黒判別を行うことは困難となる。
【0100】そこで、本実施の形態では、同図(c)に
示すように、線幅を判別し、その判別結果に応じて閾値
プロフィル,を切り換えることにより好適な線幅が
得られるようにしている。従って、色判別回路225d
は、形状認識回路255cから入力される判別結果がパ
ターンαのときは、閾値プロフィルを用いて白黒判別
を行い、判別結果がパターンβのときは、閾値プロフィ
ルを閾値プロフィルに切り換えて白黒判別を行う。
【0101】なお、この白黒判別における閾値プロフィ
ルの補正は、上述のように、予め設定された複数の閾値
プロファイルを線幅の判別結果に応じて切換設定するよ
うにしてもよいが、標準の閾値プロフィルを線幅の判別
結果に応じた所定レベルだけ全体的に、或いは部分的に
上下にシフトさせて設定するようにしてもよい。
【0102】図6に戻り、黒領域補正部256は、色の
誤判別により有彩色が含まれる黒領域を有彩色を含まな
い黒一色に補正するものである。
【0103】図15〜図18に示す閾値プロファイルを
用いて色判別を行う場合、無彩色と有彩色との判別閾値
である距離情報d1を高く設定すると、比較的色の濃い
有彩色(すなわち、輝度の低い有彩色)は黒色に、ま
た、比較的色の淡い有彩色(すなわち、輝度の高い有彩
色)は白色に誤判別され易くなる。このため、このよう
な誤判別を防止するため、距離情報d1は低めに設定す
るのが望ましい。
【0104】しかし、距離情報d1を低めに設定した閾
値プロファイルを用いた場合は、黒色が有彩色に誤判別
され、図27に示すように、黒一色の領域が有彩色の混
じった斑模様の領域となることがある。黒色領域が斑模
様の領域となり易くなる原因は、黒色の画像データはレ
ベルが低いため、正規化データxb,xgがxb/xg=
1となることは少なく、正規化データ(xb,xg)の
位置が無彩色領域Sw外になり易いということ、また、
ある程度大きな領域で画像データの平均では黒色となる
場合、その領域内に、例えば黒色を青色と誤判別した画
素位置の近傍には黒色を赤や緑や橙等と誤判別した画素
位置が存在する可能性が高いということに基づくもので
ある。
【0105】文字、図形等を構成する比較的広い黒領域
が斑模様の領域になると、著しく見辛い画像となる。黒
領域補正部256は、斑模様の領域を黒領域に変換し、
斑模様に起因する画質不良を低減するもので、同色画素
数計数回路256a、分散度演算回256b及び黒判別
回路256cを備えている。
【0106】同色画素数計数回路256aは、ブロック
内の同一色の画素数をカウントする回路である。ブロッ
クサイズを5×5画素とし、各画素位置の色分布が、例
えば図28に示すようになっている場合、同色画素数計
数回路256aは、赤,青,橙,緑,黒の各色について
ブロック内に存在する画素数をカウントする。赤,青,
橙,緑,黒の各色の画素数をNr,Nb,No,Ng,Nb
k、これらの合計をNtをとすると、同図(a)の例で
は、Nr=17,Nb=2,No=3,Ng=1,Nbk=
2,Nt=25がカウントされ、同図(b)の例では、
Nr=4,Nb=4,No=5,Ng=6,Nbk=4,Nt
=23がカウントされる。なお、(b)の例では、ブロ
ック内に白色の画素が2個含まれているが、これらの画
素は黒領域補正処理では無視される。
【0107】分散度演算回路256bは、赤,青,橙,
緑,黒の各色の画素数Nr,Nb,No,Ng,Nbk及びこ
れらの合計Ntを用いて、各ブロックの色の分散度pを
演算するものである。分散度pは、p=(白以外の色の
画素数)/Σ(各色の画素数)2=Nt/(Nr2+Nb2
No2+Ng2+Nbk2)の演算式で算出される。なお、こ
の分散度pは、分散の演算式の逆数である。図28
(a)の例では、p=23/(42+42+52+62+4
2)=0.211が算出され、同図(b)の例では、p
=25/(172+22+32+12+22)=0.081
が算出される。
【0108】黒判別回路256cは、分散度演算回路2
56bで算出された分散度pを用いて各ブロックの中心
位置の画素が黒色であるか否かを判別するものである。
すなわち、黒判別回路256cは、予め設定された閾値
K1と分散度pとを比較し、p>K1であれば、黒色と
判別し、p≦K1であれば、有彩色と判別する。例えば
K1=0.1とすると、図28(a)の例は、黒色と判
別され、同図(b)の例は、有彩色と判別される。な
お、図28(b)の例では、各色の画素数から圧倒的に
赤が多いので、中心位置の画素は「赤」と判別すること
ができる。
【0109】図29は、黒領域補正部256の補正処理
の手順を示すフローチャートである。
【0110】色判別部255から出力される色判別結果
は、黒領域補正部256内の図略のメモリに格納され、
図29のフローチャートに従って黒領域の補正処理が行
われる。すなわち、まず、メモリから左上隅の1ブロッ
ク分(5×5画素分)の色判別データが読み出され(#
10)、そのブロック内に含まれる白色以外の各色の画
素数とその合計数がカウントされる(#12)。判別色
を赤,青,橙,緑,黒とすると、各色の画素数Nr,N
b,No,Ng,Nbkとこれらの合計数Ntがカウントされ
る。
【0111】続いて、分散度p(=Nt/(Nr2+Nb2
+No2+Ng2+Nbk2))が演算され(#14)、この
分散度pと所定の閾値K1とを比較してそのブロックの
中心の画素が黒色である否かが判別される(#16)。
p>K1であれば(#16でYES)、ブロック中心の
画素位置(そのブロックの3行3列目の画素位置)の色
判別データを黒色のデータに変更することが記憶される
(#18)。一方、p≦K1であれば(#16でYE
S)、上述のデータ変更の指示は行われない。
【0112】続いて、色判別データ全体に対する上記処
理が終了したか否かが判別され(#20)、処理が終了
していなければ(#20でNO)、ブロックの読出位置
を1画素分だけ横方向にシフトして(#22)、ステッ
プ#10に戻り、上述の黒判別処理が行われる(#10
〜#20)。以下、ブロックの読出位置をラスタ方向に
1画素分ずつシフトしつつ、各画素位置の色判別データ
について黒判別処理が行われ(#10〜#22のルー
プ)、色判別データ全体に対する黒判別処理が終了する
と(#20でYES)、色判別データを黒色のデータに
変更するように指示された画素位置の色判別データが黒
色のデータに変更され(#24)、処理を終了する。
【0113】なお、本実施の形態では、黒領域補正処理
の1ブロックの大きさを5×5画素としたが、1ブロッ
クのサイズはこれに限定されるものではなく、処理精度
や処理速度を考慮して任意の適宜のサイズを設定するこ
とができる。また、色の分散具合を計るものとして分散
度pを定義したが、色のバラツキを表し得るものであれ
ば、他の演算式を定義してもよい。例えば標準偏差σ=
1/√(p)を用いてもよい。
【0114】また、青,緑,橙,赤,黒の各色を、例え
ばそれぞれ(0,1,0,0)、(0,0,1,0)、
(0,0,0,1)、(1,0,0,0)、(1,1,
1,1)のようにベクトル表現した場合、ブロック内の
ベクトル平均のベクトル長の逆数を分散の度合いを示す
ものとしてもよい。なお、ベクトル表現は、各色独立で
も、「赤と橙は近似した色」というように情報を加味し
たものでもよい。また、4次元に限定されず、任意の次
元を考えることができる。
【0115】また、簡単な方法として、ブロックの中心
位置に隣接する8個の画素位置に何個の色が存在する
か、その異なる色の数で斑の程度を判断するようにして
もよい。
【0116】第2ノイズ消去部257は、色判別された
黒領域内に含まれる有彩色や白色(誤判別された色)を
黒色に補正するものである。すなわち、黒領域補正部2
56により斑模様の領域を黒領域に補正する処理を行っ
ても、なお、黒領域内に有彩色が島状に残る場合があ
り、第2ノイズ消去部257は、この偽色を黒色に変換
して消去するものである。
【0117】図30は、文字等の黒領域内に有彩色が島
状に残っている状態の一例を示す図である。
【0118】同図は、数字「2」を構成する黒色領域に
有彩色の画素37,38が残っている場合を示すもので
あるが、第2ノイズ消去部257では、黒色領域内の画
素37が黒色に補正されて偽色が消去される。なお、数
字「2」を構成する黒領域の輪郭位置にある画素38に
ついては、黒色補正は行われない。黒領域内に島状に黒
以外の色が混じっている場合は、その色が目立って文字
が見辛くなるが、境界部分に黒以外の色が混じっている
場合は、その偽色による弊害は少ないので、黒領域の補
正処理による処理速度の遅延を考慮して、黒領域内部に
ついてのみ補正処理を行うものである。なお、黒領域の
輪郭位置の偽色に対しても黒補正を行うようにしてもよ
い。
【0119】図31は、第2ノイズ消去部257の偽色
消去の処理手順を示すフローチャートである。
【0120】同図に示すフローチャートは、図32に示
すように、中心位置GAとそれに隣接する8個の画素位
置の色を調べ、同一色が所定数K2を超えていれば、中
心の画素位置GAの色を所定数K2を超えている色に変
更するのものである。図32は、所定数K2を6個とし
たもので、中心と右下隅を除く7個の画素が黒となって
いるので、中心位置の画素GAの色が黒色に変更される
ことを示している。
【0121】黒領域補正部256から出力された色判別
データは、第2ノイズ消去部257内の図略のメモリに
格納され、図31のフローチャートに従って黒領域の補
正処理が行われる。すなわち、まず、メモリから左上済
の1ブロック分(3×3画素分)の色判別データが読み
出され(#30)、そのブロック内に含まれる各色の画
素数がカウントされる(#32)。
【0122】続いて、最も多い画素数Nmaxと所定の閾
値K2とを比較し、Nmax>K2であるか否かが判別さ
れる(#34)。Nmax>K2であれば(#34でYE
S)、ブロック中心の画素位置(そのブロックの2行2
列目の画素位置)の色判別データを画素数Nmaxの色の
データに変更することが記憶される(#36)。一方、
Nmax≦K2であれば(#34でYES)、上述のデー
タ変更の指示は行われない。
【0123】続いて、色判別データ全体に対する偽色修
正処理が終了したか否かが判別され(#38)、処理が
終了していなければ(#38でNO)、ブロックの読出
位置を1画素分だけ横方向にシフトして(#40)、ス
テップ#30に戻り、上述の偽色修正処理が行われる
(#30〜#38)。以下、ブロックの読出位置をラス
タ方向に1画素分ずつシフトしつつ、各画素位置の色判
別データについて偽色修正処理が行われ(#30〜#4
0のループ)、色判別データ全体に対する偽色修正処理
が終了すると(#38でYES)、色判別データを画素
数Nmaxの色のデータに変更するように指示された画素
位置の色判別データが指示された色のデータに変更され
(#42)、処理を終了する。
【0124】図6に戻り、色置換部258は、各画素位
置の画像データを、色判別部255、黒領域補正部25
6及び第2ノイズ消去部257で設定された色のデータ
に基づいて予め設定された、或いは色登録で設定された
対応する色の画像データ(R,G,Bの色成分の画像デ
ータ)に置換するものである。そして、色置換部258
で置換された画像データは、HDカードに出力され、記
録される(図5参照)。
【0125】次に、図33〜図35のフローチャートに
従って、デジタルカメラ1の撮影動作について説明す
る。
【0126】図33は、ドキュメントモードに関する撮
影動作手順を示すフローチャートである。
【0127】メインスイッチ11がオンになると(#5
0でYES)、デジタルカメラ1が起動し、撮影可能状
態となる。まず、モード変更スイッチ16が撮影モード
に設定されているか否かが判別され(#52)、撮影モ
ードが設定されていなければ、すなわち、色登録モード
が設定されていれば(#52でNO)、図34に示すフ
ローチャートに従って色登録処理が行われ(#54)、
撮影モードが設定されていれば(#52でYES)、ス
テップ#54に移行し、撮影処理が行われる。
【0128】色登録処理に移行すると、まず、色選択ボ
タン18により指定されている色が登録処理対象の色と
して設定される(#80)。この色設定処理では、バー
表示171の表示位置により登録対象の色が判別、設定
される。続いて、その設定された色が未登録であるか否
かが○印表示172の有無により判別され(#82)、
未登録であれば(#82でNO)、更にデフォルトボタ
ン20により登録色のデータ消去が指示されているか否
かが判別される(#84)。
【0129】登録色のデータ消去が指示されていれば
(#84でYES)、RAM27に記憶されている登録
色の2次の正規化データが予め設定されているその色の
デフォルト値に書き換えられ(#84)、ステップ#8
2に戻る。一方、登録色のデータ消去が指示されていな
ければ(#84でNO)、ステップ#88に移行する。
【0130】ステップ#82で、設定された色が未登録
であれば(#82でYES)、シャッタボタン9のレリ
ース操作により色見本(図4参照)の撮像が指示されて
いるか否かが判別され(#88)、撮像が指示されてい
れば(#88でYES)、測光部30により被写体輝度
が検出されるとともに(#90)、測距部29により被
写体距離が検出され(#92)、この被写体距離に基づ
いて焦点調節が行われる(#94)。また、検出された
被写体輝度を用いて露出制御値(絞り値とCCDの積分
時間)が設定される(#96)。
【0131】続いて、設定された露出制御値に基づいて
色見本の撮像が行われる(#98)。撮像部23で取り
込まれた画像データは、設定色正規化演算部31で撮影
画面中央の枠21内の画像データが抽出され、更にこの
画像データの内、色見本部分のみの画像データが抽出さ
れる(#100)。そして、この色見本の画像データに
ついて2次の正規化データが算出され(#102)、そ
の算出結果がRAM27の所定の記憶領域に記憶される
(#104)。
【0132】色見本の2次の正規化データのRAM27
への記憶(色登録)が終了すると、続いて、セットボタ
ン19の操作により色使用が指示されているか否かが判
別され(#106)、色使用が指示されていれば(#1
06でYES)、登録色の色判別における色使用が設定
され(#108)、リターンする。このとき、色登録確
認表示部17では色使用「on」の表示が行われる。ま
た、色使用が指示されていなければ(#106でN
O)、登録色の色判別における色使用が解除され(#1
10)、リターンする。このとき、色登録確認表示部1
7では色使用「off」の表示が行われる。
【0133】一方、ステップ#88で、撮像が指示され
ていなければ(#88でNO)、ステップ#90〜#1
04をジャンプし、上述の色見本の2次の正規化データ
の登録処理を行うことなくステップ#106に移行す
る。
【0134】上述のように、色登録モードにおいては、
デフォルトボタン20が操作されると、設定された色に
対して、既に登録されている色見本の画像データ(R,
G,Bの色成分の画像データ)及び2次の正規化データ
が消去され、それに代えて予め設定された画像データ及
び2次の正規化データ(デフォルト値)が設定される。
また、セットボタン19が操作されると、設定された色
に対して、色使用の設定又は解除が行われる。また、未
登録又は登録済に関係なく、色見本の撮影が行われる
と、撮影された色見本の2次の正規化データが算出さ
れ、この算出値と取り込まれた画像データとが新規に又
は更新的に登録される。
【0135】図33に戻り、ステップ52で、撮影モー
ドが設定されていると(#52でYES)、続いて、シ
ャッタボタン9のレリーズ操作により撮像が指示されて
いるか否かが判別され(#56)、撮像が指示されてい
なければ(#56でNO)、ステップ#52に戻り、撮
像が指示されていると(#56でYES)、更に色補正
補正スイッチ13がONに設定されているか(すなわ
ち、ドキュメントモードが設定されているか)否かが判
別される(#58)。
【0136】ドキュメントモードが設定されていなけれ
ば、すなわち、ノーマルモードが設定されていれば(#
58でNO)、通常の写真撮影の処理が行われる。すな
わち、被写体輝度及び被写体距離が検出され、これらの
検出値に基づき焦点調節と露出制御値設定とが行われた
後、被写体の撮影が行われる。そして、撮像部23で取
り込まれた画像データは、画像処理部25で所定の画像
処理(描写性の高い画質が得られる画像処理)が行わ
れ、圧縮された後、HDカード10に記録される。
【0137】一方、ドキュメントモードが設定されてい
れば(#58でYES)、まず、濃度設定スイッチ15
の設定位置により濃度データ(濃/淡のデータ)が取り
込まれる(#62)。続いて、画像処理部25がドキュ
メントモードの画像処理に設定されるとともに、濃度デ
ータが色判別部255に設定される(#64)。
【0138】続いて、測光部30により被写体輝度が検
出されるとともに(#66)、測距部29により被写体
距離が検出され(#68)、この被写体距離に基づいて
焦点調節が行われる(#70)。また、検出された被写
体輝度を用いて露出制御値(絞り値とCCDの積分時
間)が設定される(#72)。
【0139】続いて、設定された露出制御値に基づき撮
像部23で被写体の撮像が行われ(#74)、その撮像
動作で取り込まれた画像データは、図35に示すフロー
チャートに従って画像処理部25で所定の色補正処理が
行われた後(#76)、HDカード10に記録される
(#78)。そして、これにより1枚の撮影が終了し、
次の撮影を行うべく、ステップ#52に戻る。
【0140】色補正処理に移行すると、まず、γ特性設
定部254で画像メモリ251に格納された画像データ
を用いて下地飛ばし処理のためのγ特性が設定される
(#120)。続いて、画像メモリ251に格納された
画像データが第1ノイズ消去部252でノイズ低減処理
がなされた後、下地飛ばし演算部253で上記γ特性を
用いてγ補正を行うことにより下地飛ばしの処理(背景
の白地部分を一律に白色に変換する処理)が行われる
(#122)。
【0141】続いて、色判別部255の正規化演算回路
255aで画像メモリ251に格納された画像データを
用いて色判別処理のための2次の正規化データが演算さ
れる(#124)。また、色判別部255の輝度演算色
255bで画像メモリ251に格納された画像データを
用いて各画素位置毎に色判別用の輝度データが演算され
る(#126)。更に、色判別部255の形状認識回路
255cで画像メモリ251に格納された画像データを
用いて、所定ブロック単位で文字、図形等の形状認識処
理(パターンマッチングによるパターン認識処理)が行
われる(#128)。そして、色判別部255の色判別
回路255dで、2次の正規化データ、輝度データ及び
形状認識結果に基づき予め設定された閾値プロファイル
(図15〜図18参照)を用いて上述の色判別方法によ
り各画素位置の色判別が行われる(#128)。
【0142】続いて、黒領域補正部256で、色判別デ
ータに対して斑模様を修正する処理が行われるとともに
(#132)、第2ノイズ消去部257で、色判別デー
タに対して島状に発生している偽色を消去する処理が行
われた後(#257)、色置換部258で、色判別デー
タに基づき各画素位置の画像データ(撮影時の画像デー
タ)が所定の色データ(予め設定されたR,G,Bの色
成分の画像データ(デフォルト値)又は登録処理で登録
されたR,G,Bの色成分の画像データ)に置換され
(#136)、これにより色補正処理を終了し、リター
ンする。
【0143】上記のように、本実施の形態では、R,
G,Bの色成分の画像データの2次の冪乗値に対する正
規化データを用いて色判別を行うようにしたので、色判
別処理を容易且つ正確に行うことができる利点がある。
【0144】なお、上記実施の形態では、デジタルカメ
ラを例に説明したが、本発明は、例えばコンピュータに
よる色判別処理等の他のカラー画像処理装置においても
適用することができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の色成分データで構成される画像の色を判別する色
判別装置であって、各色成分の2次以上の冪乗値に対す
る正規化データを算出し、この正規化データを用いて色
判別するようにしたので、画像の色を容易且つ正確に判
別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る色判別装置を備えたデジタルカメ
ラの一実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る色判別装置を備えたデジタルカメ
ラの背面図である。
【図3】色登録確認表示部の表示の一例を示す図であ
る。
【図4】色登録モードでファインダー内に色データ取込
範囲を示す枠が表示された状態を示す図である。
【図5】本発明に係るデジタルカメラのドキュメントモ
ードにおける撮像画像の画像処理に関するブロック構成
図である。
【図6】画像処理部のドキュメントモードにおける画像
処理に関するブロック構成図である。
【図7】ドキュメントモードにおける画像処理手順の概
要を示す図である。
【図8】下地飛ばし処理の内容を示す図である。
【図9】ホワイトボード撮影画像を構成する画像データ
のヒストグラムの典型例を示す図である。
【図10】下地飛ばし用に設定されるγ特性の一例を示
す図である。
【図11】1次の正規化データxb,xgを用いて色判別
する場合のxb-xg平面における青、緑、橙、赤の各系
統の色分布を示す図である。
【図12】2次の正規化データxb,xgを用いて色判別
する場合のxb-xg平面における青、緑、橙、赤の各系
統の色分布を示す図である。
【図13】画像データXr,Xg,Xbを2次の正規化デ
ータxr,xg,xbに変換するフローチャートである。
【図14】パターンマッチングにより細線部分と太線部
分とを検出する方法を示す図である。
【図15】色判別用の輝度データにより有彩色と無彩色
との色判別を行うための閾値プロファイルの第1の実施
形態を示す図である。
【図16】色判別用の輝度データにより有彩色と無彩色
との色判別を行うための閾値プロファイルの第2の実施
形態を示す図である。
【図17】色判別用の輝度データにより有彩色と無彩色
との色判別を行うための閾値プロファイルの第3の実施
形態を示す図である。
【図18】色判別用の輝度データにより有彩色と無彩色
との色判別を行うための閾値プロファイルの第4の実施
形態を示す図である。
【図19】成分を相互に入れ換えた6個の正規化データ
のxb-xg平面上の位置関係の一例を示す図である。
【図20】成分を相互に入れ換えた6個の正規化データ
により生成される等距離線の形状を楕円とした図であ
る。
【図21】成分を相互に入れ換えた6個の正規化データ
により生成される等距離線の形状を二等辺三角形とした
図である。
【図22】成分を相互に入れ換えた6個の正規化データ
により生成される等距離線の形状を六角形とした図であ
る。
【図23】xb-xg平面を青、緑、橙、赤の色領域に分
割した状態を示す図である。
【図24】文字等の線幅と輝度レベルとの関係を示す図
である。
【図25】文字等の線幅の異なる部分を閾値プロファイ
ルを用いて白黒判別を行ったときの判別結果を示すもの
で、(a)は閾値レベルの高い閾値プロフィルを用いて
場合、(b)は閾値レベルの低い閾値プロフィルを用い
た場合、(c)は線幅に応じて閾値レベルを変更した場
合、の判別結果である。
【図26】線幅に応じて補正される閾値プロファイルの
補正例を示す図である。
【図27】色判別結果が斑模様となった場合の一例を示
す図である。
【図28】分散度の演算例を示す図で、(a)は、斑模
様の領域の分散度を示す図、(b)は、赤領域の分散度
を示す図である。
【図29】黒領域補正部の補正処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図30】文字等の黒領域内に有彩色が島状に残ってい
る状態の一例を示す図である。
【図31】第2ノイズ消去部の偽色消去の処理手順を示
すフローチャートである。
【図32】隣接する8個の画素位置の色判別結果を用い
て中心画素の色修正を行う方法を示す図である。
【図33】本発明に係るデジタルカメラのドキュメント
モードに関する撮影動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図34】色登録処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図35】色補正処理の処理手順を示すフローチャート
である。
【図36】赤、緑、青の各色成分の混合比率に相当する
正規化データを用いて色判別を行う方法を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 撮影レンズ 3 測光窓 4 投光窓 5 受光窓 6 ファインダー対物窓 7 カード挿入口 8 カード取出ボタン 9 シャッタボタン 10 HDカード 11 メインスイッチ 12 ファインダー接眼窓 13 色補正スイッチ 14 ノイズ修正スイッチ 15 濃度設定スイッチ 16 モード変更スイッチ 17 色登録確認表示部 18 色選択ボタン 19 セットボタン 20 デフォルトボタン 21 枠 22 色見本 23 撮像部 24 A/D変換器 25 画像処理部(色判別装置) 251 画像メモリ 252 第1ノイズ消去部 253 下地飛ばし演算部 254 γ特性設定部 255 色判別部 255a 正規化演算回路(演算手段) 255b 輝度演算回路 255c 形状認識回路 255d 色判別回路(色判別手段) 256 黒領域補正部 256a 同色画素数計数回路 256b 分散度演算回路 256c 黒判別回路 257 第2ノイズ消去部 258 色置換部 26 カード駆動制御部 27 RAM 28 ROM 29 測距部 30 測光部 31 設定色正規化演算部 32 色領域設定演算部 34 制御部 35 ホワイトボード 36 文字部分 37,38 誤判別された画素

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分データX(i)(i=1,
    2,…n)で構成される画像の色を判別する色判別装置
    であって、下記演算式により上記色成分の正規化データ
    x(i)を算出する演算手段と、上記正規化データを用い
    て上記画像の色を判別する色判別手段とを備えたことを
    特徴とする色判別装置。 x(i)=X(i)k/{X(1)k+X(2)k+…X(n)k}(k≧
    2)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の色判別装置において、上
    記色成分データは、赤、緑,青の色成分データであるこ
    とを特徴とする色判別装置。
JP9267446A 1997-09-30 1997-09-30 色判別装置 Withdrawn JPH11110550A (ja)

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