JPH11110101A - 文字入力ボード及びそれを用いた文字入力装置 - Google Patents

文字入力ボード及びそれを用いた文字入力装置

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JPH11110101A
JPH11110101A JP9286160A JP28616097A JPH11110101A JP H11110101 A JPH11110101 A JP H11110101A JP 9286160 A JP9286160 A JP 9286160A JP 28616097 A JP28616097 A JP 28616097A JP H11110101 A JPH11110101 A JP H11110101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】超小型で、かつ漢字を含めた日本語その他の文
字記号を入力しやすいボード及びそれを用いた入力装置
を提供する。 【解決手段】平面視において各々が六角形をなし最密に
配列した多数の入力領域を有し、それら入力領域のうち
六方が他の入力領域で包囲されている各々は、50音図
中の母音及び子音のいずれかに割り当てられており、前
記入力領域は、指又はペンその他の入力部材との接触に
よって入力の要請を検知し、それらを離すことによって
入力されうるとともに、接点が入力領域の辺を通って隣
接する入力領域に移動した場合に、その移動方向にも母
音が割り当てられていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平仮名、カタカ
ナ、漢字、英字その他の文字記号を入力する文字入力ボ
ード及びそれを用いた文字入力装置に属する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ等へ文字記号を入力するた
めに、キーボードや、スタイラスペンで書いた文字を認
識し入力するタブレット等の文字入力装置が利用されて
いる。キーボードは、人の指によって押圧される多数の
キーを配置して構成されており、片手または両手を使っ
て操作される。キーボードのキーには、英語のアルファ
ベット26文字あるいは仮名46余字が割り当てられて
いる。そして、日本語を入力するとき、英語のアルファ
ベットをローマ字入力して仮名に変換する方法と、46
余字の仮名をそのまま仮名入力する方法とが用いられて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、次のような問題がある。キーボードにおい
て、キーは人の指によって押圧されるものであるため、
キー自体の大きさを人の指の大きさに合わせなければな
らない。そのため、キーの数をアルファベット26文字
分より減らせないとすると、キーボードを現在以上に小
型化することは難しい。
【0004】また、キーボードは、本来英語文化圏で発
達してきたので日本語を入力するとき不適切な部分があ
る。例えば、日本語をローマ字入力するとき、仮名のほ
とんどが「子音+母音」の形になっているため仮名1文
字はキーを2回押さねばならないことが多い。さらに、
日本語と英語とでは、各キーの使用頻度が異なるため入
力の効率が悪い。また、コンピュータに日本語を入力す
るときは「日本語入力のモード」に切り替えなければ日
本語を入力できないといった欠点がある。
【0005】一方、ペンで手書き文字をタブレットに入
力する方式は、ペンを文字の画数だけ方向変換させなが
ら移動させなければならないので、1文字1〜2ストロ
ークで入力するキーボードに比べて原理的に入力速度に
劣る。
【0006】それ故、本発明の目的は、その欠点を取り
除き、超小型で、かつ漢字を含めた日本語その他の文字
記号を入力しやすいボード及びそれを用いた入力装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、本発明の文字入力ボードは、平面視において各々が
六角形をなし最密に配列した多数の入力領域を有し、そ
れら入力領域のうち六方が他の入力領域(以下「第二音
域」という)で包囲されている各々(以下「第一音域」
という)が、50音図中の母音及び子音のいずれかに割
り当てられていることを特徴とする。
【0008】前記入力領域は、指又はペンその他の入力
部材との接触によって入力の要請を検知し、それらを離
すことによって入力され、また、その接点の移動方向に
よって上記第二音域が定まるものとする。従って、接点
を面方向に移動させるだけで入力領域の指定を変更する
ことができ、入力及び変換の速度が速い。しかも指又は
入力部材を離した時点で入力されるので、誤入力が少な
い。就中ペンとの接触によって入力要請を検知しうるも
のは好ましい。各入力領域がペン先との接点を確保でき
る程度の面積しか占有せず、ボード全体を超小型化する
ことができるからである。
【0009】ここで、子音とは「K、S、T、N、H、
M、Y、R、W、G、Z、D、B、P」等である。本発
明文字入力ボードにおいて、母音及び子音のいずれかが
割り当てられた第一音域には6個の入力領域(以下「第
二音域」という)が隣接するから、第一音域に入力が要
請された後に、隣接する入力領域に「a、i、u、e、
o」の5つの母音及び無入力機能のいずれかを一つずつ
割り当てることができる。
【0010】これにて仮名1文字は、その仮名の子音に
対応する第一音域を指定した後、母音に対応する第二音
域への移動で指定される。これで入力するときは、そこ
で接点を離す。また、第一音域に続いてそれに隣接する
無入力領域に移動したときは、何も起こらない。
【0011】第一音域となりうるのは六方が他の入力領
域で包囲されている入力領域だけであって、端部に位置
する入力領域は第一音域とならない。従って、この端部
に位置する入力領域に文字入力モード、漢字変換モー
ド、記号入力モード、タブ、DEL、BS、リターン等
を割り当てることができる。
【0012】文字の入力モードは固定入力モードと変換
入力モードに大別できるが。固定入力モードの場合は第
二音域を指定した後、ペン先(または指)を離したとき
に仮名文字は確定しそのまま入力される。すなわち「固
定入力モード」では漢字変換できず、仮名文字や数字、
英字を直接入力する。この場合、「固定入力モード」→
「かな文字」入力→第一領域→第二領域→離す。以上の
動作でかな1文字が確定状態で入力される。変換入力モ
ードの時は仮名文字は未確定状態になる。未確定文字は
漢字変換モードの領域を指定したときに漢字仮名交じり
文に変換される。すなわち、「変換入力モード」で入力
されたかな文字はすべて未確定文字になり、漢字変換モ
ードに入ったときに一斉に漢字に変換される。このとき
にすべての文字が漢字に変換されるのではなく。例えば
「りんご」は「リンゴ」とカタカナに変換されるし、必
要なものはひらがなのまま残る。なお、漢字入力の時は
変換漢字の候補がリストアップされて表示される。そこ
で希望の漢字を選択して入力する。続いて仮名を入力し
たい場合は、文字入力モード入力領域を指定した後、上
記のように第一音域及び第二音域を指定すればよい。
【0013】指又はペン入力によるときは、更に各入力
領域の六角形の頂点上に突起を設け、且つ突起と隣の突
起との間隔を前記指又はペンが通れる程度に設定すると
良い。突起によって入力領域の境界が触覚的に判りやす
くなるし、誤移動を防止することもできる。また、端部
に位置する入力領域の辺のうち、他の入力領域が隣接し
ていない側の辺に、端部であることを物理的に認識しう
る縁を設けるとよい。この縁は、ボード全体の縁であっ
ても良いし、入力領域の全面積よりもボード面積のほう
が広い場合は他の入力領域が隣接していない側の辺上に
形成される突起でもよい。このように縁を設けると、ブ
ラインドタッチで端部の入力領域に接触することができ
るので、端部の入力領域を文字入力モードや漢字入力モ
ードのように接点移動の起点とすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明文字入力ボード及び文字入
力装置の実施形態を図面と共に説明する。図1は実施形
態の文字入力装置の構成図、図2は図1の文字入力装置
に用いられる文字入力ボードを示す平面図、図3は第一
音域に対する第二音域の割り当てを示す平面図、図4は
図2の一部拡大図である。
【0015】文字入力装置1は、文字入力ボード2、変
換手段3及び表示手段4からなる。変換手段3は、CP
UのほかRAM、ハードディスクなどの記憶媒体を内蔵
し、パソコンにおける本体に相当する。表示手段4はL
CDあるいはCRTである。
【0016】文字入力ボード1は、図2に示すように平
面視において各々が一辺2〜3mm程度の六角形をなし
最密に配列した多数の入力領域5を有する。それらすべ
ての入力領域5のうち六方が他の入力領域で包囲されて
いる各々に、50音図中の母音及び子音のいずれかが割
り当てられ、領域内に視覚的に表示されている。これら
音が視覚的に表示された領域は仮名の第一音を入力する
ための第一音域となりうる。又、これら第一音域となり
うる入力領域に隣接する6つの入力領域への移動には、
図3に示すように第一音域からの移動方向に応じて母音
「a、i、u、e、o」及び無入力のいずれかが割り当
てられている。これは、どの第一音域を基準としても同
じである。音が割り当てられていない周辺部の入力領
域、例えば「甲」には漢字変換モード、「乙」には文字
入力モード、「丙」には記号入力モード、その他にはリ
ターン、スペース、DEL、BSなどが割り当てられて
いる。
【0017】各入力領域5の六角形の頂点及び辺は、隣
接する入力領域のそれらと共通しているが、頂点上に正
三角形の突起6が設けられている。突起6と突起6の間
隔は通常のペンが通過する程度である。隣接する入力領
域が存在しない辺上には突起6と同じ高さの縁7が設け
られている。従って、突起6や縁7の頂上を基準とすれ
ば入力領域5内は窪みとなる。次に入力方法を説明す
る。モードは文字入力モードになっているとする。
【0018】図4において「か」を入力するとき、文字
入力ボードの(K)の領域にペンを接触させ、続いて接
点を左下の(S)へ移動すると、移動方向に母音の
「a」が割り当てられていることと移動の履歴とから
「かS」がモニターに表示される。表示の意味は、「こ
こでペンを離すと『か』が入力される。さらに移動する
と(さ)行が表示される。」ということである。又、図
4において「つ」を入力するつもりが誤って(K)の領
域にペンを接触させた場合も、一旦左下の(S)の領域
に移動させる。「かS」と表示されるが気にせずに、さ
らに左下の(T)の領域に接点を移動する。「さT」と
表示される。その後、右へ移動すると移動方向に母音の
「u」が割り当てられているので「つP」が表示され、
ペンを文字入力ボードから離すと目的の「つ」が入力さ
れる。
【0019】次に、漢字に変換するときは、変換に適当
な仮名文字を入力した後、図2の甲の領域にペンを接触
させる。変換される漢字の候補のリストは図5の例のよ
うにモニターに表示される。このリストの各候補はモニ
ターには長方形の領域に表示されているが、その配列は
文字入力ボードの六角形の入力領域の配列と対応してい
る。図5は「かい」を変換する例である。図5では「下
位」が枠で囲まれている(枠囲いに代えて反転でもよ
い)が、これはペンの位置を示しており、ペンを文字入
力ボードから離すと「下位」が入力される。ペンを文字
入力ボードから離さずに左下へ移動すると「甲斐」が枠
で囲まれるか反転し、ここでペンを離すと「甲斐」が入
力される。
【0020】続いて仮名を入力したければペンを(乙)
に接触させて文字入力モードに戻す。仮名入力にしろ漢
字変換にしろ、入力領域からペンを離した時点で文字が
入力される。全文が正しく変換されていることが確認で
きれば、リターン入力領域にペンを接触し離すことで全
文が確定する。
【0021】この実施形態においては、ペン接触で入力
可能であり、しかも蜂の巣状に配置された各入力領域の
移動方向を母音と対応させているのでワンタッチで入力
することができる。従って、子音と母音とを別々に入力
するよりもペンのタッチ回数を半分近くに減らすことが
できる。漢字変換候補を選択する場合もペンの接点をス
ライドさせるだけでよいので、従来のキーボードの変換
キーを連打するよりも高速に選択することができる。
又、(甲)(乙)(丙)などの領域が縁7で囲まれてい
るので、これらの領域にペンをブランドタッチで入れる
ことができる。従って、(乙)からの位置を記憶するこ
とで、全ての仮名文字をブラインドタッチで入力するこ
とが可能になる。即ち、一旦(乙)にペンを接触させて
文字入力モードに替えると、その後は(乙)に触れなく
とも連続して仮名文字を入力することができるが、常に
(乙)を意識することでブランドタッチを簡単に修得す
ることができる。
【0022】図6は上記実施形態の入力領域に対する音
などの割り当て例である。図示の便宜上入力領域は長方
形で示されている。図7は他の割り当て例である。これ
は子音を行の筆頭文字で表示したものである。
【0023】本発明の文字入力ボードは小型軽量である
から、これを漢字変換手段と一体化すると共に、漢字変
換機能を据置のコンピュータから分離して各自が自分で
カスタマイズしたものを持ち運ぶことができる。すなわ
ち、現在のコンピュータは、それのハードディスクに漢
字変換プログラムと変換用の辞書を格納していた。その
ため他人が使うときは自分のコンピュータと操作や登録
単語が違っていて使いにくかった。これに対して、漢字
変換手段と一体化した携帯用の文字入力ボードからケー
ブルや光通信などで据置のコンピュータに指示して文字
を入力するようにすれば、どのコンピュータを使用して
も各人の操作や登録単語は変わらないので、入力者の負
担は少なく、入力効率が格段に向上する。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明文字入力ボード
は、小型であるから持ち運びに便利である。又、音が割
り当てられた任意の入力領域に隣接する6つの入力領域
に母音が割り当てられているので、入力効率に優れる。
さらに入力領域から離れることによって入力されるの
で、誤入力を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の文字入力装置を示す構成図であ
る。
【図2】 実施形態の文字入力ボードを示す平面図であ
る。
【図3】 入力領域に対する母音の割り当て方法を示す
平面図である。
【図4】 文字入力の手順を示す図である。
【図5】 漢字変換候補のリストの一例を示す図であ
る。
【図6】 実施形態の文字入力ボード全体の割り当て例
を示す図である。
【図7】 他の実施形態の文字入力ボード全体の割り当
て例を示す図である。
【符号の説明】
1 文字入力装置 2 文字入力ボード 3 変換手段 4 表示手段 5 入力領域 6 突起 7 縁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平面視において各々が六角形をなし最密に
    配列した多数の入力領域を有し、 それら入力領域のうち六方が他の入力領域で包囲されて
    いる各々は、50音図中の母音及び子音のいずれかに割
    り当てられており、 前記入力領域は、指又はペンその他の入力部材との接触
    によって入力の要請を検知し、それらを離すことによっ
    て入力されうるとともに、接点が入力領域の辺を通って
    隣接する入力領域に移動した場合に、その移動方向にも
    母音が割り当てられていることを特徴とする文字入力ボ
    ード。
  2. 【請求項2】前記六角形の頂点上に突起が設けられ、突
    起と隣の突起との間隔は前記指又はペンその他の入力部
    材が通れる程度である請求項1に記載の文字入力ボー
    ド。
  3. 【請求項3】端部に位置する入力領域の辺のうち、他の
    入力領域が隣接していない側の辺に、端部であることを
    物理的に認識しうる縁が設けられている請求項1又は2
    に記載の文字入力ボード。
  4. 【請求項4】前記入力領域のうち端部に位置する1つの
    入力領域に文字入力モード、同じく端部に位置する他の
    入力領域に漢字変換モードがそれぞれ割り当てられた請
    求項3〜5のいずれかに記載の文字入力ボードと、 接点が文字入力モードの入力領域を起点として隣接する
    入力領域に移動した場合に、移動前の入力領域に割り当
    てられた音とその移動方向に割り当てられた母音とをそ
    れら2つの音で定まる仮名文字に変換するとともに、仮
    名文字変換後に接点が漢字変換モード入力領域に移動し
    た場合に、各入力領域にその仮名の読みに対応する漢字
    を割り当てる変換手段と、 前記変換手段によって変換された仮名文字又は割り当て
    られた漢字を表示する表示手段とを備えたことを特徴と
    する文字入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107168552A (zh) * 2017-06-20 2017-09-15 北京京东尚科信息技术有限公司 输入方法、输入装置和电子设备

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