JPH11109052A - 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法 - Google Patents

封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法

Info

Publication number
JPH11109052A
JPH11109052A JP26907397A JP26907397A JPH11109052A JP H11109052 A JPH11109052 A JP H11109052A JP 26907397 A JP26907397 A JP 26907397A JP 26907397 A JP26907397 A JP 26907397A JP H11109052 A JPH11109052 A JP H11109052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
glass
shape
sealing
timepiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP26907397A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kobayashi
篤志 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP26907397A priority Critical patent/JPH11109052A/ja
Publication of JPH11109052A publication Critical patent/JPH11109052A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防水性や防塵性の高い封止装置、封止装置を
有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を
使用した時計の製造方法を提供する。 【解決手段】 被固定部材をケースに設けられた固定部
に挿入して固定する際に、前記被固定部材の側面と前記
固定部の内壁側面との間に挟み込まれて圧縮され、前記
被固定部材を固定する封止部材300の上部に、前記被
固定部材の案内となる案内部330を設ける。そして、
前記封止部材の側面上部の形状を、前記被固定部材の側
面上部の形状又は前記固定部の内壁上部の形状に沿って
変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被固定部材の側面
と固定部の内壁側面との間に挟み込まれて圧縮され、被
固定部材を固定する封止部材を備えた封止装置、封止装
置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装
置を使用した時計の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】封止装置を有する時計あるいは電子機器
の一例として一般的なパッキン装置を有する腕時計を例
にして説明する。腕時計には、胴の上面に透明なガラス
がはめ込まれており、そのガラスを通して例えば長針、
短針、文字板の文字や日付・曜日等を使用者が視認でき
るようになっている。このガラスを胴にはめ込む際に
は、ある程度のクリアランスが必要であるが、このクリ
アランスにより腕時計の防水性や防塵性が損なわれない
ように、パッキン装置が用いられている。
【0003】図8(A)は、従来のパッキン装置の一例
の主要部であるパッキンの一例を示す平面図、同図
(B)は、そのA−A線断面側面図である。
【0004】このパッキン100は、略矩形状のガラス
を備えた腕時計の防水性や防塵性を確保するためのパッ
キンである。パッキン100は、プラスチックで成り、
平面方向の概略形状は、同図(A)に示すように、ガラ
スの外形状やガラスをはめ込むために胴に設けられた開
口部の縁部形状と略同一の略矩形の環状に形成されてお
り、断面側面方向の概略形状は、同図(B)に示すよう
に、圧縮部110と脚部120が段差を持って一体成形
された略矩形状に形成されている。
【0005】パッキン100の外周の大きさは、開口部
の縁部の大きさと略同一か若干大きくなるように形成さ
れており、パッキン100の外周面は、開口部の縁部の
内壁側面に密着できるように形成されている。即ち、圧
縮部110と脚部120の外周面は、段差のない連続し
た面となるように形成されている。
【0006】一方、パッキン100の内周の大きさは、
ガラスの外周よりも若干小さくなるように形成されてお
り、パッキン100の内周面は、ガラスの側面に密着で
きるように形成されている。即ち、パッキン100は、
ガラスの側面と開口部の縁部の内壁側面との間に挟み込
まれて圧縮されるので、その圧縮を確実にするため及び
圧縮によりはみ出す分のスペースを確保するために、圧
縮部110と脚部120の内周面には、段差が設けられ
ている。また、圧縮部110の内周面上部には、ガラス
の側面下部に設けられている面取りに対応した面取り1
11が設けられている。
【0007】このような構成のパッキン100を腕時計
に組み込む方法を、図9を参照して説明する。
【0008】腕時計の胴201に設けられた開口部の縁
部201aにパッキン100を、パッキン100の外周
面が開口部の縁部201aの内壁側面側を向くように、
かつパッキン100の底面、即ち脚部120の底面が開
口部の縁部201aの内壁底面側を向くように挿入する
(同図(A)、(B))。
【0009】そして、パッキン100の上にガラス20
3を、ガラス203の面取り203aとパッキン100
の面取り111とが接触するようにして載置する(同図
(C))。
【0010】そして、ガラス203の上面をパンチ等に
より加圧し、ガラス203の底面が開口部の縁部201
aの内壁底面に達するまで圧入する(同図(D))。
【0011】これにより、パッキン100の圧縮部11
0は、ガラス203の側面と開口部の縁部201aの内
壁側面との間で圧縮されると共に、その圧縮によりはみ
出す分は、ガラス203の面取り203aとパッキン1
00の脚部120の内周面との間に生じるスペースに入
り込む。従って、パッキン100の圧縮部110の内外
周面とガラス203の側面及び開口部の縁部201aの
内壁側面とは密着することになり、それらの間の防水性
や防塵性を確保することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述したパッキン10
0にガラス203を圧入する際は、パッキン100の圧
縮部110は圧入方向に直交する方向に押しつぶされる
が、同時にパッキン100の圧縮部110の上面が圧入
方向に引っ張られる。これにより、図9(D)に示すよ
うに、パッキン100の上面、即ち圧縮部110の上面
が沈み込んでしまい、ガラス203と開口部の縁部20
1aの間に隙間が生じる。従って、腕時計を長期間使用
していると、この隙間にゴミ等が溜まり、パッキン10
0が傷つけられたり腐食して防水性や防塵性が損なわれ
る場合があるという問題がある。さらに、外観上見栄え
が悪くなる。
【0013】また、パッキン100にガラス203を圧
入する際は、ガラス203の上面とパンチ等の下面とが
全面で均一に当たるようして加圧しているが、パッキン
100の上にガラス203を載置したときに位置ずれが
生じた場合、ガラス203の上面が平面であるときは、
ガラス203の上面とパンチ等の下面との当たりは自動
的に修正されるので問題は生じない。
【0014】ところが、図10(A)に示すように、ガ
ラス203の上面が曲面であるときは、パッキン100
の上にガラス203を載置したときに位置ずれが生じた
場合、同図(B)に示すように、ガラス203の上面と
パンチ等1の下面との当たりは自動的に修正されず、片
当たりのままで加圧される。従って、同図(C)に示す
ように、パッキン100にガラス203が偏った状態で
圧入されることになり、パッキン100の圧縮部110
の内外周面とガラス203の側面及び開口部の縁部20
1aの内壁側面とは密着しないことになり、それらの間
の防水性や防塵性が損なわれる場合があるという問題が
ある。
【0015】本発明の目的は、上記課題を解消して、防
水性や防塵性の高い封止装置、封止装置を有する時計、
封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計
の製造方法を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被固
定部材をケースに設けられた固定部に挿入して固定する
際に、前記被固定部材の側面と前記固定部の内壁側面と
の間に挟み込まれて圧縮され、前記被固定部材を固定す
る封止部材を備えた封止装置において、前記封止部材の
上部に、前記被固定部材の案内となる案内部を設け、か
つ前記封止部材の側面上部の形状を、前記被固定部材の
側面上部の形状又は前記固定部の内壁上部の形状に沿っ
て変化させたことを特徴とする封止装置である。
【0017】この請求項1の発明では、封止部材の案内
部により被固定部材の固定部への挿入を案内しているの
で、封止部材の被固定部材への挿入をスムーズに行うこ
とができる。また、封止部材の側面上部の形状を、被固
定部材の側面上部の形状又は固定部の内壁上部の形状に
沿って変化させているので、封止後の封止部材、被固定
部材及び固定部の上面を平滑にすることができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載の構成
において、前記封止部材の上部に設けられた案内部が、
前記被固定部材の側面に沿った形状に形成されているこ
とを特徴とする封止装置である。
【0019】この請求項2の発明では、封止部材におけ
る被固定部材の位置決めを精度良く行うことができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
の構成において、前記封止部材の上面の形状が、前記被
固定部材の上面の形状の延長形状に形成されていること
を特徴とする封止装置である。
【0021】この請求項3の発明では、封止後の封止部
材、被固定部材及び固定部の上面を連続的に滑らかな面
にすることができる。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の封止装置を有することを特徴とする時計であ
り、請求項5の発明は、請求項4に記載の構成におい
て、前記被固定部材がガラスであり、前記封止部材がプ
ラスチックパッキンであることを特徴とする封止装置を
有する時計である。
【0023】この請求項4及び5の発明では、時計のガ
ラスの形状に左右されずに、防水性や防塵性を高めるこ
とができる。
【0024】請求項6の発明は、請求項4に記載の構成
において、前記被固定部材が裏ぶたであり、前記封止部
材がプラスチックパッキンであることを特徴とする封止
装置を有する時計である。
【0025】この請求項6の発明では、時計の裏ぶたの
形状に左右されずに、防水性や防塵性を高めることがで
きる。
【0026】請求項7の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の封止装置を有することを特徴とする電子機器
である。
【0027】この請求項7の発明では、電子機器自体の
防水性や防塵性を高めることができる。
【0028】請求項8の発明は、被固定部材をケースに
設けられた固定部に固定する封止部材を備えており、前
記封止部材の上部に、前記被固定部材を前記固定部に挿
入する際の案内となる案内部が設けられていると共に、
前記封止部材の側面上部の形状が、前記被固定部材の側
面上部の形状又は前記固定部の内壁上部の形状に沿って
変化させてある封止装置を使用して時計を製造する方法
であり、前記封止部材を前記固定部に挿入し、前記被固
定部材を前記封止部材の案内部に挿入し、前記被固定部
材の上面を加圧して前記被固定部材を前記封止部材に圧
入し、前記封止部材を前記被固定部材のの側面と前記固
定部の内壁側面との間に挟み込ませて圧縮させることを
特徴とする封止装置を使用した時計の製造方法である。
【0029】この請求項8の発明では、封止部材の案内
部により被固定部材の固定部への挿入を案内しているの
で、封止部材の被固定部材への挿入をスムーズに行うこ
とができ、時計のガラスの形状に左右されずに、製造効
率を高めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0031】図1は、本発明の封止装置を有する時計の
実施形態を示す断面側面図であり、図2(A)は、本発
明の封止装置の主要部である封止部材の第1の実施形態
を示す平面図、同図(B)は、そのA−A線断面側面図
である。
【0032】この時計200は、腕時計又は携帯用時計
であり、概略的には胴201、裏ぶた202、ガラス2
03、ムーブメント204、文字板205、ボタン装置
206、封止装置の1つであるパッキン装置のパッキン
300等を備えている。
【0033】ここで、封止部材は、被固定部材をケース
に設けられた固定部に挿入して固定する際に、被固定部
材の側面と固定部の内壁側面との間に挟み込まれて圧縮
され、被固定部材を固定する部材である。この実施形態
では、封止部材は、パッキン装置のパッキン300であ
り、被固定部材は、ガラス203であり、固定部は、胴
201である。
【0034】胴201の裏側には、裏ぶた202が固定
されており、胴201の表側には、ガラス203がパッ
キン300を介して固定されている。胴201及び裏ぶ
た202の材質としては、例えばステンレスや銅系合金
にメッキを施したものや、チタン、チタン合金、プラス
チックあるいはアルミニウム合金、さらにはプラチナ、
金のむく材等、あるいは超硬合金等が用いられている。
ガラス203の材質としては、例えばサファイアガラ
ス、ホウケイ酸ガラスあるいはアクリル樹脂等が用いら
れている。
【0035】胴201の中にはムーブメント204が配
設されている。このムーブメント204上には文字板2
05が配設されており、さらにムーブメント204の軸
に対して長針205aや短針205bが取り付けられて
いる。
【0036】ボタン装置206は、胴201の側面のり
ゅうず付近に配設されており、例えばストップウォッチ
機能を制御する制御手段や日付・曜日を変更する変更手
段等のスイッチのオン・ オフを切り替えるためのもので
ある。ボタン装置206の材質としては、例えばステン
レスや銅系合金にメッキを施したものや、チタン、チタ
ン合金、プラスチックあるいはアルミニウム合金、さら
にはプラチナ、金のむく材等、あるいは超硬合金等が用
いられている。
【0037】パッキン300は、略矩形状のガラス20
3を備えた腕時計200の防水性や防塵性を確保するた
めのパッキンである。パッキン300の平面方向の概略
形状は、図2(A)に示すように、ガラス203の外形
状やガラス203をはめ込むために胴201に設けられ
た開口部の縁部201aの形状と略同一の略矩形の環状
に形成されており、断面側面方向の概略形状は、同図
(B)に示すように、案内部330と圧縮部310と脚
部320が段差を持って一体成形された略矩形状に形成
されている。
【0038】パッキン300の外周の大きさは、開口部
の縁部201aの大きさと略同一か若干大きくなるよう
に形成されており、パッキン300の外周面は、開口部
の縁部201aの内壁側面に密着できるように形成され
ている。即ち、案内部330と圧縮部310と脚部32
0の外周面は、段差のない連続した面となるように形成
されている。また、パッキン300の外周面上部の形状
は、開口部の縁部201aの内壁側面上部の形状に沿っ
た形状となっている。即ち、パッキン300の外周面の
高さは、開口部の縁部201aの内壁側面の高さと同一
となるように形成されている。
【0039】一方、パッキン300の内周の大きさは、
ガラス203の外周よりも若干小さくなるように形成さ
れており、パッキン300の内周面は、ガラス203の
側面に密着できるように形成されている。即ち、案内部
330の内周面は、パッキン300の上にガラス203
を載置する際に、ガラス203の側面を案内できるよう
に形成されている。そして、圧縮部310の内周面上部
には、案内部330の内周面に沿って案内されてきたガ
ラス203の位置決めを精度良く行うために、ガラス2
03の側面下部に設けられている面取りに対応した面取
り311が案内部330の内周面に連続して設けられて
いる。
【0040】また、パッキン300は、ガラス203の
側面と開口部の縁部201aの内壁側面との間に挟み込
まれて圧縮されるので、その圧縮を確実にするため及び
圧縮によりはみ出す分のスペースを確保するために、圧
縮部310と脚部320の内周面には、段差が設けられ
ている。また、パッキン300の内周面上部の形状は、
ガラス203の側面上部の形状に沿った形状となってい
る。即ち、パッキン300の内周面の高さは、ガラス2
03の側面の高さと同一となるように形成されている。
【0041】パッキン300の材質としては、例えばポ
リプロピレン(PP)、熱可塑性ポリエステルエラスト
マ(TPE)や、ポリ四フッ化エチレン(PTFE、T
FE)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PF
A)、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体
(FEP)、フッ化ビニリデン(PVDF)、エチレン
四フッ化エチレン共重合体(ETFE)、フッ化ビニル
(PVF)等のフッ素樹脂が用いられ、低コストが要求
されるときは、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性ポリ
エステルエラストマ(TPE)が用いられ、品質が要求
されるときは、ポリ四フッ化エチレン(PTFE、TF
E)、四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体
(FEP)、エチレン四フッ化エチレン共重合体(ET
FE)フッ素ゴム(FKM)が用いられる。
【0042】このような構成のパッキン300を腕時計
に組み込む方法を、図3を参照して説明する。
【0043】腕時計200の胴201に設けられた開口
部の縁部201aにパッキン300を、パッキン300
の外周面が開口部の縁部201aの内壁側面側を向くよ
うに、かつパッキン300の底面、即ち脚部320の底
面が開口部の縁部201aの内壁底面側を向くように挿
入する(同図(A)、(B))。
【0044】そして、パッキン300の上にガラス20
3を載置し、ガラス203の側面をパッキン300の案
内部330の内周面に沿わせながらパッキン300の中
にガラス203を挿入し、ガラス203の面取り203
aとパッキン300の面取り311とを接触させる(同
図(C))。
【0045】これにより、ガラス203はパッキン30
0の案内部330の内周面及び面取り311により保持
されて正確に位置決めされるので、ガラス203の上面
とパンチ等の下面とが常に全面で均一に当たるようにな
る。
【0046】そして、ガラス203の上面をパンチ等に
より加圧し、ガラス203の底面が開口部の縁部201
aの内壁底面に達するまで圧入する(同図(D))。
【0047】これにより、パッキン300の圧縮部31
0は圧入方向に直交する方向に押しつぶされるが、圧縮
部310の上に案内部330が設けられているので、従
来のパッキン100のように圧縮部110の上面が圧入
方向に引っ張られることはない。従って、図(D)に示
すように、パッキン300の上面、即ち案内部330の
上面はガラス203の上面や開口部の縁部201aの上
面と面一となり、ガラス203と開口部の縁部201a
の間に隙間が生じることはなくなる。
【0048】また、パッキン300の圧縮部310は、
ガラス203の側面と開口部の縁部201aの内壁側面
との間で圧縮されると共に、その圧縮によりはみ出す分
は、ガラス203の面取り203aとパッキン300の
脚部320の内周面との間に生じるスペースに入り込
む。
【0049】以上より、腕時計を長期間使用してもガラ
ス203と開口部の縁部201aとの間にゴミ等が溜ま
ることはなく、パッキン300の圧縮部310の内外周
面とガラス203の側面及び開口部の縁部201aの内
壁側面とは密着することになり、それらの間の防水性や
防塵性を確保することができ、さらに外観上見栄えも良
くなる。また、ガラス203のパッキン300へのセッ
ト性が向上し、かつ安定するので、組立作業の効率を向
上させることができる。
【0050】図4は、本発明の封止装置の主要部である
封止部材の第2の実施形態を示す断面側面図である。
【0051】このパッキン(封止部材)400は、基本
的には上述した第1の実施形態のパッキン300と同一
構成であるが、腕時計200の胴201に設けられた開
口部の縁部201aにパッキン400を挿入したとき
に、パッキン400がそこから抜け出ないように、パッ
キン400の外周面に突起部401が設けられている点
で異なる構成となっている。尚、このパッキン400を
使用する場合には、開口部の縁部201aの内壁側面
に、突起部401が入り込む溝を設けておく必要があ
る。
【0052】このパッキン400によれば、パッキン4
00の開口部の縁部201aへのセット性が向上し、か
つ安定するので、組立作業の効率を向上させることがで
きる。
【0053】上述した各実施形態では、ガラス203及
び開口部の縁部201aの形状が一般的な形状、即ちガ
ラス203及び開口部の縁部201aの上面は全面にわ
たって平面であり、かつガラス203の側面及び開口部
の縁部201aの内壁側面の高さは全周にわたって同一
である形状に適用する場合について説明した。しかし、
ガラス203及び開口部の縁部201aの形状が異形、
例えばガラス203及び開口部の縁部201aの上面が
曲面形状であったり、ガラス203の側面及び開口部の
縁部201aの内壁側面の高さが変化した形状であって
も、本発明を適用することができる。
【0054】図5は、本発明の封止装置の主要部である
封止部材の第3の実施形態を示す断面側面図である。
【0055】このパッキン(封止部材)500は、基本
的には上述した第1の実施形態のパッキン300と同一
構成であるが、案内部530の上面が、ガラス203の
上面や開口部の縁部201aの上面の曲面形状の延長形
状に形成されている。
【0056】このようなパッキン500によれば、図6
(A)に示すように、ガラス203はパッキン500の
案内部530の内周面及び面取り511により保持され
て正確に位置決めされるので、同図(B)に示すよう
に、ガラス203の上面の略中央部とパンチ等1の下面
の略中央部とが常に均一に当たるようになる。そして、
パッキン500の圧縮部510は圧入方向に直交する方
向に押しつぶされるが、圧縮部510の上に案内部53
0が設けられているので、従来のパッキン100のよう
に圧縮部110の上面が圧入方向に引っ張られることは
ない。従って、同図(C)に示すように、パッキン50
0の上面、即ち案内部530の上面はガラス203の上
面や開口部の縁部201aの上面と略同一の曲面とな
り、ガラス203と開口部の縁部201aの間に隙間が
生じることはなくなる。また、パッキン500の圧縮部
510は、ガラス203の側面と開口部の縁部201a
の内壁側面との間で圧縮されると共に、その圧縮により
はみ出す分は、ガラス203の面取り203aとパッキ
ン500の脚部520の内周面との間に生じるスペース
に入り込む。
【0057】以上より、腕時計を長期間使用してもガラ
ス203と開口部の縁部201aとの間にゴミ等が溜ま
ることはなく、パッキン500の圧縮部510の内外周
面とガラス203の側面及び開口部の縁部201aの内
壁側面とは密着することになり、それらの間の防水性や
防塵性を確保することができ、さらに外観上見栄えも良
くなる。また、ガラス203のパッキン500へのセッ
ト性が向上し、かつ安定するので、組立作業の効率を向
上させることができる。
【0058】また、本発明の封止装置の別の実施形態と
して、ガラスの平面形状が四角形又は楕円形等の変形形
状で、かつ上面形状が曲面の場合、ガラスの外周上面高
さが平面位置により異なるので、それに沿ってパッキン
の上面高さ、即ち案内部の上面高さを変化させるように
構成しても良い。尚、このパッキンのその他の構成は、
基本的には上述した第1の実施形態のパッキン300と
同一構成である。
【0059】このような構成によれば、腕時計を長期間
使用してもガラスと開口部の縁部との間にゴミ等が溜ま
ることはなく、パッキンの圧縮部の内外周面とガラスの
側面及び開口部の縁部の内壁側面とは密着することにな
り、それらの間の防水性や防塵性を確保することがで
き、さらに外観上見栄えも良くなる。また、ガラスのパ
ッキンへのセット性が向上し、かつ安定するので、組立
作業の効率を向上させることができる。
【0060】尚、上述した各実施形態では、被固定部材
をガラス203、封止部材をパッキン装置のパッキン3
00として説明したが、特にこれに限定されるものでは
なく、被固定部材と封止部材を備えていれば本発明を適
用することができ、例えば図7に示すように、裏ぶた2
02と裏ぶたパッキン207にも適用可能であり、同様
の構成とすれば同様の効果を得ることができる。
【0061】本発明は、上記実施の形態に限定されず、
本発明の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形
を行うことができる。
【0062】本発明における時計の概念としては、例え
ば水晶発振式の腕時計であり、電池式あるいは手巻発電
式、あるいは自動巻発電式、あるいは太陽電池発電式等
の形式のものを含むものである。さらに、電子式の腕時
計に限らず、機械式の手巻腕時計あるいは自動巻腕時計
をも含むものである。また、腕時計に限らず、置き時計
や掛け時計等も含むものである。
【0063】また、本発明における電子機器の概念とし
ては、封止装置を含むものであれば良く、例えば電子卓
上計算機、電子手帳、携帯型コンピュータ、携帯電話、
ページャー等があり、また他の分野あるいは他の領域の
ものにも本発明が適用できる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、防水性や防塵性の高め
ることができると共に、製造効率を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の封止装置を有する時計の実施形態を示
す断面側面図。
【図2】図1に示す封止装置の主要部である封止部材の
第1の実施形態を示す平面図及び断面側面図。
【図3】図1に示す封止装置の主要部である封止部材を
時計に組み込む方法を示す断面側面図。
【図4】図1に示す封止装置の主要部である封止部材の
第2の実施形態を示す断面側面図。
【図5】図1に示す封止装置の主要部である封止部材の
第3の実施形態を示す断面側面図。
【図6】図5に示す封止装置の主要部である封止部材を
時計に組み込む方法を示す断面側面図。
【図7】本発明の封止装置の別の実施形態を示す断面側
面図。
【図8】従来の封止装置の主要部である封止部材の一例
を示す平面図及び断面側面図。
【図9】図8に示す封止装置の主要部である封止部材を
時計に組み込む方法を示す断面側面図。
【図10】図8に示す封止装置の主要部である封止部材
を時計に組み込む際の問題点を示す断面側面図。
【符号の説明】
200 時計 201 胴 201a 開口部の縁部 202 裏ぶた 203 ガラス 204 ムーブメント 205 文字板 206 ボタン装置 207 裏ぶたパッキン 300 パッキン装置のパッキン 310 圧縮部 320 脚部 330 案内部 400 パッキン装置のパッキン 410 圧縮部 420 脚部 430 案内部 500 パッキン装置のパッキン 510 圧縮部 520 脚部 530 案内部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被固定部材をケースに設けられた固定部
    に挿入して固定する際に、前記被固定部材の側面と前記
    固定部の内壁側面との間に挟み込まれて圧縮され、前記
    被固定部材を固定する封止部材を備えた封止装置におい
    て、 前記封止部材の上部に、前記被固定部材の案内となる案
    内部を設け、かつ前記封止部材の側面上部の形状を、前
    記被固定部材の側面上部の形状又は前記固定部の内壁上
    部の形状に沿って変化させたことを特徴とする封止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記封止部材の上部に設けられた案内部
    が、前記被固定部材の側面に沿った形状に形成されてい
    る請求項1に記載の封止装置。
  3. 【請求項3】 前記封止部材の上面の形状が、前記被固
    定部材の上面の形状の延長形状に形成されている請求項
    1又は2に記載の封止装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の封止装
    置を有することを特徴とする時計。
  5. 【請求項5】 前記被固定部材がガラスであり、前記封
    止部材がプラスチックパッキンである請求項4に記載の
    封止装置を有する時計。
  6. 【請求項6】 前記被固定部材が裏ぶたであり、前記封
    止部材がプラスチックパッキンである請求項4に記載の
    封止装置を有する時計。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載の封止装
    置を有することを特徴とする電子機器。
  8. 【請求項8】 被固定部材をケースに設けられた固定部
    に固定する封止部材を備えており、前記封止部材の上部
    に、前記被固定部材を前記固定部に挿入する際の案内と
    なる案内部が設けられていると共に、前記封止部材の側
    面上部の形状が、前記被固定部材の側面上部の形状又は
    前記固定部の内壁上部の形状に沿って変化させてある封
    止装置を使用して時計を製造する方法であり、 前記封止部材を前記固定部に挿入し、 前記被固定部材を前記封止部材の案内部に挿入し、 前記被固定部材の上面を加圧して前記被固定部材を前記
    封止部材に圧入し、 前記封止部材を前記被固定部材のの側面と前記固定部の
    内壁側面との間に挟み込ませて圧縮させることを特徴と
    する封止装置を使用した時計の製造方法。
JP26907397A 1997-10-01 1997-10-01 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法 Withdrawn JPH11109052A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26907397A JPH11109052A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26907397A JPH11109052A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11109052A true JPH11109052A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17467292

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26907397A Withdrawn JPH11109052A (ja) 1997-10-01 1997-10-01 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11109052A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001235559A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Citizen Watch Co Ltd 腕時計
US10302202B2 (en) 2016-01-18 2019-05-28 Siemens Schweiz Ag Valve with a ceramic disc

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001235559A (ja) * 2000-02-23 2001-08-31 Citizen Watch Co Ltd 腕時計
JP4503765B2 (ja) * 2000-02-23 2010-07-14 シチズンホールディングス株式会社 腕時計
US10302202B2 (en) 2016-01-18 2019-05-28 Siemens Schweiz Ag Valve with a ceramic disc

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103177891B (zh) 防水手表按钮
CN208314299U (zh) 光学机构及其镜头模块
US20030174590A1 (en) Push button structure and an electronic device and timepiece having the same
EP0616345A1 (en) Keytop sheet for push-button switches
CN101005288B (zh) 便携式电子装置密封结构
US20160313700A1 (en) Device with Axial Lock and Retention Device and Methods Therefor
US10382601B2 (en) Housing, method for manufacturing housing, and mobile terminal having housing
JPH11109052A (ja) 封止装置、封止装置を有する時計、封止装置を有する電子機器及び封止装置を使用した時計の製造方法
CN210670153U (zh) 一种壳体及电子设备
CN206249349U (zh) 防水指纹传感模组及移动终端设备
US4182020A (en) Method of manufacturing a battery cover for placement in an opening in a battery container
US6788623B2 (en) Wrist watch
US3789606A (en) Watertight watch case
CN210038460U (zh) 一种陶瓷手表
JPH11109057A (ja) 外部操作装置、外部操作装置を有する時計及び外部操作装置を有する電子機器
JPS5840715B2 (ja) 全電子式時計
JP2006170637A (ja) 携帯機器の嵌合固定構造及び携帯機器
JP4360633B2 (ja) 特に時計用のプッシュ部品用制御装置、前記装置を含む携帯用電子装置
JPH11118954A (ja) 部材取付装置、部材取付装置を有する時計、及び部材取付装置を有する電子機器
CN210573216U (zh) 一种表
CN220438763U (zh) 圈口锁牙装配防水结构及手表
CN216487768U (zh) 壳组件及电子设备
JP6924417B2 (ja) ケース、ケースの製造方法および時計
CN213484558U (zh) 充电底座和充电装置
CN218585183U (zh) 一种电子手表用显示屏

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20040126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761