JPH11108194A - シール - Google Patents
シールInfo
- Publication number
- JPH11108194A JPH11108194A JP26988497A JP26988497A JPH11108194A JP H11108194 A JPH11108194 A JP H11108194A JP 26988497 A JP26988497 A JP 26988497A JP 26988497 A JP26988497 A JP 26988497A JP H11108194 A JPH11108194 A JP H11108194A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- shape memory
- piston
- seal
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所定の部位に嵌め易いシールを提供する。
【解決手段】 芯材を有するパッキンＰ1 またはＰ2 で
あって、前記芯材が、銅、鉛等の柔軟な鉛５または形状
記憶合金２であるもの。
あって、前記芯材が、銅、鉛等の柔軟な鉛５または形状
記憶合金２であるもの。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、パッキンとガス
ケット、すなわち、それらの総称であるシール（密封装
置）に関する。
ケット、すなわち、それらの総称であるシール（密封装
置）に関する。
【０００２】
【従来の技術】シールは、通常、運動部分に用いられる
パッキンと静止部分に用いられるガスケットを総称する
用語として使用されている。
パッキンと静止部分に用いられるガスケットを総称する
用語として使用されている。
【０００３】このうち、パッキンは、例えばピストンと
シリンダの間に、ここから流体が漏れるのを防ぐため
に、あるいは、回転軸と軸受部の間に、ここから潤滑油
やグリースが漏れるのを防ぐために、用いられる。一
方、ガスケットは、例えば、建築物や構造物の開口部と
これに取り付けるガラスの間に、ここから雨水が侵入し
たり、風が入るのを防ぐために、用いられる。
シリンダの間に、ここから流体が漏れるのを防ぐため
に、あるいは、回転軸と軸受部の間に、ここから潤滑油
やグリースが漏れるのを防ぐために、用いられる。一
方、ガスケットは、例えば、建築物や構造物の開口部と
これに取り付けるガラスの間に、ここから雨水が侵入し
たり、風が入るのを防ぐために、用いられる。
【０００４】パッキンの材料としては、合成ゴム、布入
りゴム、ＰＴＦＥ（弗素樹脂）などが使用され、ガスケ
ットとしては、非金属系のものでは、ゴム、合成ゴム，
ＰＴＦＥなどが使用されている。
りゴム、ＰＴＦＥ（弗素樹脂）などが使用され、ガスケ
ットとしては、非金属系のものでは、ゴム、合成ゴム，
ＰＴＦＥなどが使用されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来のシールは、この
ような種類、材質のものが一般的であるが、その形状が
環状であり、取付部位が特定されるので、嵌着しにくい
ものが多い。
ような種類、材質のものが一般的であるが、その形状が
環状であり、取付部位が特定されるので、嵌着しにくい
ものが多い。
【０００６】例えば、ピストンとシリンダの間に使用さ
れるＯリング（スクイーズパッキン）は、ピストンの径
より小さいので、ピストンの凹溝に嵌める場合、拡張し
ながら嵌めなければならない。このため嵌めにくい。水
圧、油圧機器のピストンパッキンやロッドパッキンの場
合も同様である。
れるＯリング（スクイーズパッキン）は、ピストンの径
より小さいので、ピストンの凹溝に嵌める場合、拡張し
ながら嵌めなければならない。このため嵌めにくい。水
圧、油圧機器のピストンパッキンやロッドパッキンの場
合も同様である。
【０００７】また、例えば自動車の開口部とガラスの間
に介装するガスケットも、開口部に合わせて環状になっ
ており、同開口部より大きいので、縮小しながら嵌めな
ければならない。このため嵌めにくい。
に介装するガスケットも、開口部に合わせて環状になっ
ており、同開口部より大きいので、縮小しながら嵌めな
ければならない。このため嵌めにくい。
【０００８】この発明は、このような従来のシールの問
題点を解決するためになされたもので、所定の部位に嵌
め易いシールを提供することを目的とする。
題点を解決するためになされたもので、所定の部位に嵌
め易いシールを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明が提供するシー
ルは、芯材を設けたシールであって、同芯材として、次
の（１）〜（３）に記載の材料を使用したものである。
ルは、芯材を設けたシールであって、同芯材として、次
の（１）〜（３）に記載の材料を使用したものである。
【００１０】（１）銅、鉛等の柔軟な金属 （２）形状記憶合金 （３）銅、鉛等の柔軟な金属と形状記憶合金
【００１１】
（１）柔軟な金属を芯材とするシールは、環状であって
も、シール全体を変形させながら所定の部位に嵌めるこ
とができる。
も、シール全体を変形させながら所定の部位に嵌めるこ
とができる。
【００１２】（２）形状記憶合金を芯材とするシール
は、環状であっても、全体を変形させながら、所定の部
位に嵌めることができる。嵌めた後、加熱すると、シー
ルは元の環状に戻って所定の部位にしっかりと嵌まる。
は、環状であっても、全体を変形させながら、所定の部
位に嵌めることができる。嵌めた後、加熱すると、シー
ルは元の環状に戻って所定の部位にしっかりと嵌まる。
【００１３】また、同シールは、環状であっても、全体
を低温で一旦拡張してから所定の部位に嵌めることがで
きる。嵌めた後、加熱すると、シールは収縮して元の環
状に戻って所定の部位にしっかりと嵌まる。
を低温で一旦拡張してから所定の部位に嵌めることがで
きる。嵌めた後、加熱すると、シールは収縮して元の環
状に戻って所定の部位にしっかりと嵌まる。
【００１４】（３）柔軟な金属と形状記憶合金を芯材と
するシールは、上記（１）と（２）の機能を合わせ備え
ている。
するシールは、上記（１）と（２）の機能を合わせ備え
ている。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例によって図面を参照しながら説明する。
施例によって図面を参照しながら説明する。
【００１６】（実施例１）図１は、実施例１のパッキン
Ｐ1 の構成を示す断面図である。図において、１は合成
ゴム製のリング、２はリング１に芯材として埋設した環
状の形状記憶合金である。合金２は、Ｔｉ−Ｎｉ合金で
ある。
Ｐ1 の構成を示す断面図である。図において、１は合成
ゴム製のリング、２はリング１に芯材として埋設した環
状の形状記憶合金である。合金２は、Ｔｉ−Ｎｉ合金で
ある。
【００１７】パッキンＰ1 は、図２に示すように、ピス
トン３の環状凹溝３ａに嵌めて、同ピストン３とシリン
ダ４との間に介装する、凹溝３ａの径よりやや小さ目に
作ったＯリングである。
トン３の環状凹溝３ａに嵌めて、同ピストン３とシリン
ダ４との間に介装する、凹溝３ａの径よりやや小さ目に
作ったＯリングである。
【００１８】ピストン３の環状凹溝３ａにパッキンＰ1
を嵌める場合は、低温下で形状記憶合金２の内径を拡張
してパッキンＰ1 全体を大きくする。このようにする
と、ピストン３に嵌め易くなる。嵌めた後、パッキンＰ
1 を加熱すると、パッキンＰ1は形状記憶効果によって
収縮して環状凹溝３ａにしっかりと嵌まる。
を嵌める場合は、低温下で形状記憶合金２の内径を拡張
してパッキンＰ1 全体を大きくする。このようにする
と、ピストン３に嵌め易くなる。嵌めた後、パッキンＰ
1 を加熱すると、パッキンＰ1は形状記憶効果によって
収縮して環状凹溝３ａにしっかりと嵌まる。
【００１９】（実施例２）図２に示すパッキンＰ2 は、
実施例２のパッキンで、図１における形状記憶合金２に
代えて環状の鉛５を使用したものである。パッキンＰ2
は、シリンダ４の環状凹溝４ａに嵌めて同シリンダ４と
ピストン３のロッド５との間に介装する、凹溝４ａの径
よりやや大き目に作ったＯリングである。
実施例２のパッキンで、図１における形状記憶合金２に
代えて環状の鉛５を使用したものである。パッキンＰ2
は、シリンダ４の環状凹溝４ａに嵌めて同シリンダ４と
ピストン３のロッド５との間に介装する、凹溝４ａの径
よりやや大き目に作ったＯリングである。
【００２０】シリンダ４の環状凹溝４ａにパッキンＰ2
を嵌める場合は、嵌め易い形状に変形しながら嵌めるこ
とができる。このため、嵌め易い。
を嵌める場合は、嵌め易い形状に変形しながら嵌めるこ
とができる。このため、嵌め易い。
【００２１】（実施例３）図３は、実施例３のパッキン
Ｐ3 の構成を示す断面図である。図において、６はＰＴ
ＦＥ、合成ゴム等のリングで、７は芯材として埋設した
形状記憶合金、すなわちＴｉ−Ｎｉ合金である。
Ｐ3 の構成を示す断面図である。図において、６はＰＴ
ＦＥ、合成ゴム等のリングで、７は芯材として埋設した
形状記憶合金、すなわちＴｉ−Ｎｉ合金である。
【００２２】パッキンＰ3 は、図示しないが、油圧、水
圧、空気圧機械の回転部等に用いられるリップパッキン
で、同図（ａ）はＶパッキン、（ｂ）はＵパッキン、
（ｃ）はＬパッキン、（ｄ）はＪパッキンを示す。
圧、空気圧機械の回転部等に用いられるリップパッキン
で、同図（ａ）はＶパッキン、（ｂ）はＵパッキン、
（ｃ）はＬパッキン、（ｄ）はＪパッキンを示す。
【００２３】これらのパッキンＰ3 も、実施例１のパッ
キンＰ1 と同様、低温で拡張して回転軸に嵌め、加熱し
て復元させることができるので、嵌め易い。
キンＰ1 と同様、低温で拡張して回転軸に嵌め、加熱し
て復元させることができるので、嵌め易い。
【００２４】（実施例４）図４は実施例４のガスケット
Ｇ1 を示し、図５は、その装着状態を示す断面図であ
る。
Ｇ1 を示し、図５は、その装着状態を示す断面図であ
る。
【００２５】このガスケットＧ1 は、自動車Ｍのトラン
クリッド８とトランクルーム９の間に、防塵、防水用と
して、装着するトランクリッドウエザストリップで、ト
ランクルーム９の開口部のパネル１０を挟み付けるよう
にして取り付けられている。ガスケットＧ1 の材質はゴ
ムで、芯材として、クリップ機能を有する形状記憶合金
１１を埋設した構成になっている。
クリッド８とトランクルーム９の間に、防塵、防水用と
して、装着するトランクリッドウエザストリップで、ト
ランクルーム９の開口部のパネル１０を挟み付けるよう
にして取り付けられている。ガスケットＧ1 の材質はゴ
ムで、芯材として、クリップ機能を有する形状記憶合金
１１を埋設した構成になっている。
【００２６】このような構成となっているので、ガスケ
ットＧ1 をトランクルーム９のパネル１０に取り付ける
場合には、パネル１０に嵌め易い形状に変形しながら取
り付けることができる。ガスケットＧ1 は、加熱すれ
ば、復元してパネル１０にしっかりと嵌着される。この
ため、ガスケットＧ1 の取付作業が容易になる。
ットＧ1 をトランクルーム９のパネル１０に取り付ける
場合には、パネル１０に嵌め易い形状に変形しながら取
り付けることができる。ガスケットＧ1 は、加熱すれ
ば、復元してパネル１０にしっかりと嵌着される。この
ため、ガスケットＧ1 の取付作業が容易になる。
【００２７】（実施例５）図６は、実施例５のパッキン
Ｐ4 の構成を示す断面図である。このパッキンＰ4 は、
回転軸１２に取り付けられ、図外の軸受部から潤滑油や
グリースの漏れるのを防ぐために用いられる。
Ｐ4 の構成を示す断面図である。このパッキンＰ4 は、
回転軸１２に取り付けられ、図外の軸受部から潤滑油や
グリースの漏れるのを防ぐために用いられる。
【００２８】図において、１３はゴム製のリップ、１４
は芯材として埋設した環状の形状記憶合金、１５は同じ
く芯材として埋設した環状の銅である。合金１４はＴｉ
−Ｎｉ合金である。パッキンＰ4 は上記部材１３，１
４，１５で形成されていて、リップ１３の溝を金属間１
６のフランジ１６ａに嵌めることによって、同金属環１
６に取り付けられている。
は芯材として埋設した環状の形状記憶合金、１５は同じ
く芯材として埋設した環状の銅である。合金１４はＴｉ
−Ｎｉ合金である。パッキンＰ4 は上記部材１３，１
４，１５で形成されていて、リップ１３の溝を金属間１
６のフランジ１６ａに嵌めることによって、同金属環１
６に取り付けられている。
【００２９】実施例４のパッキンＰ4 は、このような構
成になっているので、これを金属環１６に取り付けると
きは、そのフランジ１６ａに嵌め易い形状に変形しなが
ら嵌めることにより、容易に取り付けることができる。
一方、金属環１６に取り付けたパッキンＰ4 を回転軸１
２に嵌める場合は、低温下で形状記憶合金１４を拡張し
てパッキンＰ4 の合金部分を拡張して大きくすることに
より、容易に嵌めることができる。パッキンＰ4 は、嵌
めた後、加熱すれば復元して回転軸１２にしっかりと嵌
まる。
成になっているので、これを金属環１６に取り付けると
きは、そのフランジ１６ａに嵌め易い形状に変形しなが
ら嵌めることにより、容易に取り付けることができる。
一方、金属環１６に取り付けたパッキンＰ4 を回転軸１
２に嵌める場合は、低温下で形状記憶合金１４を拡張し
てパッキンＰ4 の合金部分を拡張して大きくすることに
より、容易に嵌めることができる。パッキンＰ4 は、嵌
めた後、加熱すれば復元して回転軸１２にしっかりと嵌
まる。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のシール
によれば、上述のような構成としたので、所定の部位に
嵌め易くなる。
によれば、上述のような構成としたので、所定の部位に
嵌め易くなる。
【図１】 実施例１のパッキンの断面図
【図２】 実施例１と実施例２のパッキンとそれらの使
用状態を示す断面図
用状態を示す断面図
【図３】 実施例３のパッキンの断面図
【図４】 実施例４のガスケットの断面図
【図５】 図４のＡ−Ａ断面拡大図
【図６】 実施例５のパッキンの断面図
Ｐ1 ，Ｐ2 ，Ｐ3 ，Ｐ4 パッキン Ｇ1 ガスケット １，６ リング ２，７，１１，１４ 形状記憶合金 ３ ピストン ４ シリンダ ３ａ，４ａ 環状凹溝 ５ 環状の鉛 ８ トランクリッド ９ トランクルーム １０ パネル １２ 回転軸 １３ リップ １５ 環状の銅 １６ 金属環
Claims (3)
- 【請求項１】 芯材を有するシールであって、前記芯材
は、銅、鉛等の柔軟な金属であることを特徴とするシー
ル。 - 【請求項２】 芯材を有するシールであって、前記芯材
は、形状記憶合金であることを特徴とするシール。 - 【請求項３】 芯材を有するシールであって、前記芯材
は、銅、鉛等の柔軟な金属と形状記憶合金であることを
特徴とするシール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26988497A JPH11108194A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | シール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26988497A JPH11108194A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | シール |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11108194A true JPH11108194A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17478563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26988497A Pending JPH11108194A (ja) | 1997-10-02 | 1997-10-02 | シール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11108194A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2000709A1 (en) * | 2007-06-04 | 2008-12-10 | C.R.F. Società Consortile per Azioni | Sealing ring |
| EP2796733A4 (en) * | 2011-12-06 | 2015-06-24 | Lanzhou Seemine Shape Memory Alloy Co Ltd | ELASTIC SELF-PRESSURE SEAL |
-
1997
- 1997-10-02 JP JP26988497A patent/JPH11108194A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2000709A1 (en) * | 2007-06-04 | 2008-12-10 | C.R.F. Società Consortile per Azioni | Sealing ring |
| US8100410B2 (en) | 2007-06-04 | 2012-01-24 | C.R.F. Societa Consortile Per Azioni | Sealing ring interposed between the block and the cylinder head of an internal combustion engine, having a composite structure |
| EP2796733A4 (en) * | 2011-12-06 | 2015-06-24 | Lanzhou Seemine Shape Memory Alloy Co Ltd | ELASTIC SELF-PRESSURE SEAL |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20041004 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070518 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070529 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071016 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |