JPH11108143A - 電動シリンダ - Google Patents

電動シリンダ

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JPH11108143A
JPH11108143A JP27722297A JP27722297A JPH11108143A JP H11108143 A JPH11108143 A JP H11108143A JP 27722297 A JP27722297 A JP 27722297A JP 27722297 A JP27722297 A JP 27722297A JP H11108143 A JPH11108143 A JP H11108143A
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thrust
nut
electric cylinder
thrust nut
rod
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JP27722297A
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Kenji Yamano
健治 山野
Hiroshi Tanaka
広 田中
Osamu Otani
治 大谷
Shin Ito
慎 伊藤
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 推力ナットと推力シャフトとのねじ部の偏ア
タリを防止する、また異常時の衝撃を緩和させる電動シ
リンダを提供すること。 【解決手段】 本発明の電動シリンダ1は、回転出力を
与える駆動モータ2と、雄ねじを備えフレーム42内に
回転自在に支持された推力シャフト21と、駆動モータ
2の回転出力を推力シャフト21へ伝達する駆動伝達手
段4,6,7と、推力シャフト21の雄ねじ21aに螺
合する雌ねじ22aを備えた推力ナット22と、雄ねじ
21aを覆設してフレーム42から摺動自在に軸方向に
突設された推力ロッド25とを有し、推力ナット22が
推力ロッド25に推力を伝達すべく該推力ロッド25に
対して保持したものであって、その推力ナット22の軸
方向直交面にて転動体27が回転可能に装填したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】電動モータの回転出力を直線
運動に変換し、エアシリンダと同程度の直線運動を出力
することが可能な電動シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からモータの回転出力を直線運動に
変換する機構として電動シリンダが広く採用されてい
る。図13は、従来の電動シリンダを示した一部断面図
である。電動シリンダ101は、駆動モータ102の回
転出力が直線運動を出力するシリンダ部へ伝達される構
成をなしている。その駆動伝達手段は、駆動軸側スプロ
ケット103と被駆動側スプロケット104の間にタイ
ミングベルト105が張設されている。被駆動側スプロ
ケット104は、回転自在に支持された推力シャフト1
06に固定され、その推力シャフト106には雄ねじ1
06aが形成されている。その雄ねじ106aは、推力
ナット108の雌ねじ108aに螺合され、その推力ナ
ット108には推力ロッド109が同軸上に固定されて
いる。推力ロッド109と推力ナット108との間には
カップリング110が介在し、両者は、そのカップリン
グ110に螺合して固く締結され一体のものとなってい
る。推力シャフト106及び推力ロッド109はフレー
ム111に覆われ、その推力ロッド109がブラケット
112に摺動自在に支持され、フレーム111先端から
突設されている。
【0003】そして、このような構成の電動シリンダ1
01では、駆動モータ102の駆動によって回転出力が
タイミングベルト105を介して推力シャフト106へ
伝達され、雄ねじ106aに回転が与えられることとな
る。雄ねじ106aが回転すれば、その雄ねじ106a
に螺合した推力ナット108に推力が与えられ、カップ
リング110を介して一体となった推力ロッド109が
軸方向に移動することとなる。その移動方向は雄ねじ1
06aに与えられる回転方向によって決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動シリンダ101は、推力ナット108と
推力ロッド109とがともにカップリング110に螺合
して固く締結されているため、異音を発したり、油膜切
れによる発熱や異常摩耗が起こり充分な機能を発揮でき
ないといった問題があった。即ち、推力ロッド109と
推力ナット108とが同軸上で形成されていない場合や
締結面で角度が出ていない場合には、雄ねじ106aと
雌ねじ108aとが、複数あるねじ山の一部しか噛み合
わない、いわゆる偏アタリを起こすこととなるためであ
る。
【0005】また、従来の電動シリンダ101では、推
力ロッド109に対し、ストローク動作の際に回転軸に
対して直交方向(以下、「ラジアル方向」と表現する)
に力が及ぶことが多々ある。例えば、新製された直後で
は部品が正確に加工されているため前述した偏アタリの
問題が生じなくても、ユーザが負荷機械にこの電動シリ
ンダ101を取り付けた場合に、センタの位置を合わせ
た取り付けが正しく行われないことがあるからである。
そのため、推力ロッド109に大きなラジアル方向の力
が作用すれば、ブラケット112の内側にあるメタル軸
受113やラジアル荷重受114に過大な力が加わって
摩耗の進行が早くなり、しかもその摩耗は偏ったものと
なる。
【0006】そこで、このラジアル方向の力によってメ
タル軸受113とラジアル荷重受114が摩耗すれば、
負荷機械と電動シリンダ101とは、センタがずれたま
まいわゆるナジミがついた状態となってしまう。これで
は、推力ロッド109がセンタを外した動作を行うこと
となるため、雄ねじ106aと推力ナット108に形成
された雌ねじの噛み合いに偏アタリが生じ、やはり異音
を発したり、油膜切れによる発熱や異常摩耗が起こり充
分な機能を発揮できないといった問題を引き起こすこと
になる。
【0007】また、電動シリンダ101の使用は、通常
の正常状態では高速、低速、そして停止の動作を繰り返
すことになるが、この電動シリンダ101が作用する相
手方の負荷機械に異常が起こったり、若しくは電動シリ
ンダ101のセンサや制御機器に異常が起こることがあ
る。そのような場合、駆動モータ102から駆動トルク
がかけられた高速状態のままで衝突が生じることがあ
り、電動シリンダ101内の各構成部品に過大な衝撃力
が加わり、破損したり、或いは耐久性を著しく低下させ
ることとなる。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点を解決す
べく、推力ナットと推力シャフトとのねじ部の偏アタリ
を防止する電動シリンダを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電動シリンダ
は、回転出力を与える駆動モータと、雄ねじを備えフレ
ーム内に回転自在に支持された推力シャフトと、前記駆
動モータの回転出力を前記推力シャフトへ伝達する駆動
伝達手段と、前記推力シャフトの雄ねじに螺合する雌ね
じを備えた推力ナットと、前記雄ねじを覆設して前記フ
レームから摺動自在に軸方向に突設された推力ロッドと
を有し、前記推力ナットが前記推力ロッドに推力を伝達
すべく該推力ロッドに対して保持されたものであって、
その推力ナットの軸方向直交面にて転動体が回転可能に
装填されたものであることを特徴とする。
【0010】よって、駆動モータの回転出力は駆動伝達
手段を介して推力シャフトへ伝達され、推力シャフトに
回転力が与えられる。推力シャフトの回転は、それに形
成された雄ねじと螺合する推力ナットの雌ねじを介して
推力ナットへの推力として伝達される。そのため、駆動
モータの回転によって推力ナットへ推力が伝達され、推
力ナットを介して推力ロッドへの軸方向出力が得られ
る。このとき、推力ナットは、その軸方向直交面に転動
体を回転可能に装填した状態で推力ロッドに対して保持
されているため、推力ロッドと推力シャフトとのセンタ
がずれているような場合でも、推力ナットがラジアル方
向などへ移動(フローティング)することができる。特
に、推力ロッドにかかる荷重が大きい場合にでも、転動
体によって推力ナットをフローティングさせるのに要す
るラジアル方向の力は小さくてすみ、推力ナットと推力
シャフトとのねじ部が良好な噛み合を保って偏アタリが
防止される。
【0011】また、本発明の電動シリンダは、前記転動
体が、前記推力ナットの軸方向直交面と、その直交面に
対面する前記推力ナットを保持すべく前記推力ロッドに
固設された部材の軸方向直交面とに形成された双方の穴
内に装填されたものであることを特徴とする。よって推
力シャフトの回転により推力ナットへ回転方向の力が加
わっても、双方の穴内に装填された転動体が回転止めの
働きをする一方、ラジアル方向に移動する推力ナットの
フローティングをスムーズにし、推力ナットと推力シャ
フトとのねじ部が良好な噛み合を保って偏アタリを防止
する。
【0012】また、本発明の電動シリンダは、前記転動
体が、前記推力ナットと前記推力ナットを保持すべく前
記推力ロッドに固設された部材との間に配設された保持
部材によって回転可能に保持され、前記推力ナットと前
記推力ロッドに固設された部材との対面する軸方向直交
面に形成された双方の溝内に装填されたものであること
を特徴とする。よって推力シャフトの回転により推力ナ
ットへ回転方向の力が加わっても、双方の溝内に装填さ
れた転動体が回転止めの働きをする一方、ラジアル方向
に移動する推力ナットのフローティングをスムーズに
し、推力ナットと推力シャフトとのねじ部が良好な噛み
合を保って偏アタリを防止する。
【0013】本発明の電動シリンダは、前記推力ナット
と前記推力ナットを保持すべく前記推力ロッドに固設さ
れた部材との間に中間部材を配設し、前記転動体が、前
記推力ナット、前記推力ロッドに固設された部材及び前
記中間部材の間に配設された保持部材によって回転可能
に保持され、前記推力ナットと前記保持部材との対面す
る軸方向直交面に形成された双方の溝内及び、前記推力
ロッドに固設された部材と前記保持部材との対面する軸
方向直交面に形成された双方の溝内に装填されたもので
あって、前記中間部材の軸方向直交面に形成された各々
の溝が異なる方向に形成されたものであることを特徴と
する。よって推力シャフトの回転により推力ナットへ回
転方向の力が加わっても、溝内に装填された転動体が回
転止めの働きをする一方、ラジアル方向に移動する推力
ナットのフローティングをスムーズにし、推力ナットと
推力シャフトとのねじ部が良好な噛み合を保って偏アタ
リを防止する。
【0014】また、本発明の電動シリンダは、前記推力
ナットの回転を制限する係止部材を有することを特徴と
する。よって推力シャフトの回転により推力ナットへ回
転方向の力が加わっても、係止部材が回転止めの働きを
する一方、転動体がラジアル方向に移動する推力ナット
のフローティングをスムーズにし、推力ナットと推力シ
ャフトとのねじ部が良好な噛み合を保って偏アタリを防
止する。
【0015】また、本発明の電動シリンダは、通常運転
時に前記推力ナットにかかる推力より大きな荷重で当該
推力ナットを前記推力ロッドに対して付勢する付勢部材
を有することを特徴とする。よって、電動シリンダ運転
時に推力ナットと推力ロッドとの隙間は見かけ上ゼロと
なり、正確な直線運動出力が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る電動シリンダ
の一実施の形態について具体的に説明する。図1は、電
動シリンダの第1の実施の形態を示した断面図である。
なお、本実施の形態の電動シリンダ1は、前記従来例の
ものと多くの部分同様な構成をなすものであるが、改め
てその詳細について説明する。電動シリンダ1は、駆動
源としてNBブレーキ(無励磁作動形電磁ブレーキ)を
備えた駆動モータ2が使用され、その駆動モータ2には
ロータリエンコーダ3が取り付けられている。そのた
め、駆動モータ2の回転位置の信号を電気的に発信し、
推力ロッドの位置をストローク全域に亘って確認でき、
任意の位置において多点で位置決めできるものである。
そして、その出力軸2aに駆動側スプロケット4が嵌合
されている。
【0017】駆動モータ2は、駆動側スプロケット4が
嵌合され、推力シャフト21に嵌合した被駆動側スプロ
ケット6との間にタイミングベルト7が張設されてい
る。そして、本電動シリンダ1では、被駆動側スプロケ
ット6がスプロケット軸受(ボールベアリング)8,8
によって回転自在に支持されている。その被駆動側スプ
ロケット6内周面には雌スプラインが設けられる一方、
推力シャフト21の外周面には雄スプラインが設けら
れ、両者が噛み合っている。従って、推力シャフト21
は、被駆動側スプロケット6に対して回転が制限される
一方、軸方向には移動が自由な状態にある。なお、スプ
ラインは、多角形(例えば6角形)シャフトやスライド
キー付丸シャフトなどとしてもよい。そして、これらは
カバー5とフレーム9によって覆われている。
【0018】推力シャフト21は、ボールベアリング1
1,11によって回転自在に支持され、そのボールベア
リング11,11の間には予圧荷重をかけるスプリング
12が嵌装されている。このスプリング12による予圧
荷重は、定格推力以上で設定されており、通常の送り動
作において定格推力が発生しているときには、スプリン
グ12は組付位置以上にたわむことなく正確な位置決め
送りを可能としている。ボールベアリング11,11
は、推力シャフト21の軸方向の移動に対しては内輪と
外輪が共に摺動できるようになっており、特に、推力シ
ャフト21の段差部及び係止リングによって互いに対向
する方向にのみ摺動するよう構成されている。
【0019】推力シャフト21は、雄ねじ21aが延設
され、先端はニードルベアリング13にて回転支持され
ている。雄ねじ21aは、ボールねじを構成するもので
あり、推力ナット22の雌ねじ22a側に保持されたボ
ールが転がるよう螺旋状のU字溝が切られている。従っ
て、推力ナット22は、推力シャフト21に対してボー
ルねじによって螺合されている。なお、雄ねじ21a及
び雌ねじ22aはすべりねじであってもよい。推力ナッ
ト22は、カップリング23及び推力ナットホルダ24
を介して推力ロッド25に対して結合されている。しか
し、本実施の形態の推力ナット22は、前述した従来例
のもののようにカップリング23に螺合して固く締結さ
れたものではなくフローティング構造としたものであ
る。
【0020】即ち、推力ロッド25は、カップリング2
3に対しては螺合することによって固く締結される一
方、推力ナット22は、カップリング23に螺合した円
筒形状の推力ナットホルダ24内にフリーな状態で装填
される。推力ナットホルダ24の寸法は、推力ナット2
2の外径、長さに比して大きく覆うように形成されてい
るため、推力ナット22にはラジアル方向及び軸方向に
隙間(以下、「フローティング隙間」という)が形成さ
れる。そこで、推力ナット22は、推力ナットホルダ2
4内に装填された皿ばね26によって予圧荷重がかけら
れ、カップリング23に押圧されることで推力ロッド2
5に対して結合される。
【0021】ところで、本実施の形態のように推力ナッ
ト22に予圧荷重をかけて推力ロッド25と結合したも
のには、本出願人が先に出願した特願平9―75874
号で開示したように、推力ナットと推力ロッドとを面接
触させ、その箇所のすべり摩擦力によって推力ナットを
回り止めさせ、同時にラジアル方向へは推力ナットをフ
ローティング保持させたものがある。これによれば、通
常運転時に推力ナットが発生する推力より大きな荷重F
pで予圧をかければ、電動シリンダ運転時にでも推力ナ
ットを推力ロッドに対して面接触させたままの状態を維
持して隙間は見かけ上ゼロとなり、正確な直線運動を出
力できる。即ち、予圧荷重Fpの最も望ましい最小値
は、 Fpmin ≧通常運転時の推力F である。また、推力ナットを回り止めしておくのに必要
な予圧荷重Ffは、 Ff=共回りトルクTf/((摩擦係数μ)×(予圧半
径R)) である。
【0022】ところが、運転推力Fを一定とした時に発
生する共回りトルクTfは、ボールねじの場合には、リ
ードが大きくなる程大きくなり、すべりねじの場合に
は、同じリードでも摩擦係数の差によってボールねじの
約10倍程度の大きさにまでなってしまう。そして、送
り運動をするためには推力ナットの回り止めは不可欠
で、Ffの値はFpmin の値に対して優先する。従っ
て、ねじ回りの摩擦係数μと予圧半径Rが一定の場合に
リードの大きいボールねじやすべりねじを使用するに
は、Fpmin を超えた値でFfを設定する必要がある。
【0023】予圧荷重Ffの値が大きくなれば、それに
比例して推力ナット22の位置をずらすなど、フロート
させるのに要するラジアル方向の力も何倍或いは10倍
程度の大きさにまでなってしまうことがある。そのた
め、推力ナットがフロートする際の反力として、推力シ
ャフトにはラジアル方向にも何倍或いは10倍程度の大
きさの力がかかることになる。その結果、ねじ部にリー
ドの大きいボールネジや、すべりネジを使用した電動シ
リンダでは、このような大きなラジアル方向の力に耐え
得るため推力シャフトの直径を大きくせざるをえなくな
る。だとすれば、推力ナットや推力ロッドなどの構成部
材も大型化する必要が生じ、電動シリンダ自体が大型
化、大重量、更にはコスト高といった悪影響を及ぼすこ
ととなる。
【0024】そこで、本実施の形態の電動シリンダ1で
は、ねじ部の形状がリードの大きなボールネジの場合や
すべりねじの場合にも推力シャフト21へかかるラジア
ル方向の力が小さくてすむ構成とした。即ち、図1に示
すように皿ばね26に予圧荷重がかけられた推力ナット
22の端面(特許請求の範囲に記載の「軸方向直交面」
に該当する)にボールを介在させるものとした。図2
は、そのボール保持部を示した図であり、図2(A)は
推力ナット22の前方(図1左側)端面部分、カップリ
ング23の後方(図1右側)端面部分を示し、図2
(B)はボール保持器28を示している。
【0025】図示するように推力ナット22の端面とカ
ップリング23の端面には各々合計6個の座ぐり穴が形
成され、そのうち一対の回転防止穴A,Aは、他の4個
のスラスト受穴a,a,a,aに比べて小径に形成され
ている。この回転防止穴A,Aは、推力ナット22の回
り止め用に設けられ、スラスト受穴a,a,a,aは、
推力ナット22の水平を維持するために設けられてい
る。これら回転防止穴及びスラスト受穴の数や位置は図
示したものに限定されるわけではない。そこで、推力ナ
ット22及びカップリング23に形成された回転防止穴
A,A及びスラスト受穴a,a,a,aに同径のボール
27,27…がそれぞれ装填される。このとき、ボール
27,27の直径が回転防止穴A,A及びスラスト受穴
a,a,a,aの深さの2倍以上で形成され、図1に示
すように推力ナット22とカップリング23との間に隙
間sが空くように構成されている。
【0026】また、推力ナット22後方の図2(B)に
示したものは、リング形状のボール保持器28であり、
6箇所に均等に貫通穴B,B…が開けられている。これ
は、推力ナット22の水平を維持するために設けられた
もので、貫通穴B,B…は少なくとも3箇所以上であれ
ばよい。そして、ボール保持器28の厚みよりも径の大
きいボール27…が、各貫通穴B,B…に装填されてい
る。このように両端面にボール27,27…を介在させ
た推力ナット22は、ボール受ワッシャ29を介して後
方から皿ばね26によって予圧荷重がかけられ、前方の
カップリング23に対して保持されている。ところで、
電動シリンダ1は、推力ロッド25が不図示の負荷機械
によって回り止めされているため、回転しないカップリ
ング23との間に装填されたボール27…が回り止めピ
ンの役割を果たし、推力ナット22が推力シャフト21
と共回りすることを防止している。
【0027】皿ばね26は、負荷機械(負荷)から受け
る定格推力を超える予圧荷重がかかるよう設計され、推
力ナット22の位置決め精度が保たれている。そのた
め、フローティング隙間のうち軸方向隙間は皿ばね26
及びボール27,27…によって見かけ上ゼロとなり、
推力ナット22と推力ロッド25との間に皿ばね26に
よる予圧荷重を超える過大な力が加わらない限り軸方向
隙間は発生しないよう構成されている。推力ロッド25
の内周面は、ニードルベアリング13の外周面と緩いは
め合い状態となっており、その推力ロッド25の外周面
は、図面左右に軽く摺動できるメタル軸受32によって
支持されている。ニードルベアリング13は、推力シャ
フト21と軸心を合わせて保持されている。
【0028】一方、フレーム9には、ブラケット41を
介して円筒形状のパイプフレーム42が固定され、推力
ナット22、推力ロッド25及び推力シャフト21が覆
われている。パイプフレーム42の先端にもブラケット
43が固定され、そのブラケット43を貫通して推力ロ
ッド25が摺動自在に支持されている。また、推力ロッ
ド25には、環状のラジアル軸受44が嵌合され、それ
がパイプフレーム42内周面に摺接されている。
【0029】また、ブラケット43から突出した推力ロ
ッド25先端には結合金具45が固定され、その結合金
具45の出力位置を検出するため推力ロッド25には永
久磁石46が取り付けられ、パイプフレーム42外周の
所定位置には永久磁石46の位置を検出する磁気センサ
47a,47bが取り付けられている。なお、前後のブ
ラケット41,43にはゴムクッション48,48が異
常作動時の対応用として取り付けられている。更に、電
動シリンダ1には、推力シャフト21の軸方向の移動を
検出するための推力値発信磁石51が推力シャフト21
端部に固定され、カバー5には推力値発信磁石51の位
置を検出する磁気センサ52が装着されている。
【0030】このような構成からなる本実施の形態の電
動シリンダ1は、次のように動作することとなる。電動
シリンダ1は、駆動モータ2が駆動して出力軸2aが回
転すると、その回転が駆動側スプロケット4からタイミ
ングベルト7を介して被駆動側スプロケット6へ伝達さ
れる。被駆動側スプロケット6へ伝達された回転出力
は、直接推力シャフト21の回転となる。このとき、推
力シャフト21に与えられる回転は、駆動モータ2の回
転出力が駆動側スプロケット4と被駆動側スプロケット
6との歯数比によって、被駆動側スプロケット6におい
て減速しトルクを増大させたもの(増速しトルクを減少
させる場合もある)である。
【0031】回転が与えられた推力シャフト21は、ボ
ールベアリング11,11及びニードルベアリング13
によって支持されて回転する。推力シャフト21が回転
すれば、それに形成された雄ねじ21aも回転し、また
雄ねじ21aが回転すれば、これに螺合した雌ねじ22
aを有する推力ナット22へ推力が与えられることとな
る。このように推力シャフト21に回転トルクが与えら
れると、推力ナット22には推力に変換された直線方向
の力が加わり、一方で分力として推力ナット22を回転
させる方向の力も加わる。しかし、推力ナット22及び
カップリング23の回転防止穴A,Aに装填されたボー
ル27,27が、回転しようとする推力ナット22と非
回転状態のカップリング23との間に入って回転防止ピ
ンの役割を果たしている。
【0032】即ち、回転防止穴A,Aは、スラスト受穴
a,a,a,aに比べて小径に形成されているため、推
力ナット22に回転方向の分力がかかった場合、推力ナ
ット22の回転によって図3に示すように推力ナット2
2及びカップリング23の回転防止穴A,Aの互いの側
面が装填されたボール27に当たり、推力ナット22と
カップリング23との間にはわずかな回転ずれが生じる
のみである。そのため、雄ねじ21aの回転力が雌ねじ
22aとの螺合によって軸方向の力として推力ナット2
2へ与えられることとなる。
【0033】このように、回転防止穴A,A内のボール
27,27が回り止め作用をしている時(図3)、ボー
ル27,27に加わるせん断力がそのボール27,27
の自由な運動を制限することになる。しかし、回転防止
穴A,Aの側面に回転方向から挟み込まれたボール2
7,27は、図3に示すようにその回転軸Lがラジアル
方向に直交するため、ボール27,27に加わるせん断
力は、そのボール27,27がラジアル方向に転がるこ
とに抵抗となる作用を殆ど及ぼさない。従って、回転防
止穴A,Aの形成には、推力ナット22及びカップリン
グ23においてラジアル方向の対称位置に設けるように
するのが好ましい。一方、回転防止穴A,Aより大径の
スラスト受穴a,a,a,a及びボール保持器28の貫
通穴B,B…内に装填されたボール27,27…は、回
転方向及びラジアル方向にゆとりをもって転がる。
【0034】推力シャフト21へ所定方向の回転が与え
られることによって、推力ナット22が図面左方へ推進
する。推力ナット22の推力は推力ロッド23へ伝達さ
れ、推力ロッド23が軸方向へ移動し、結合金具24に
結合された不図示の負荷機械へは図面左方への直線運動
が出力されることとなる。このとき、推力ナット22に
は皿ばね26によって定格推力を超える予圧荷重がかけ
られているので、皿ばね26が組付位置以上にたわむこ
とは無く、軸方向の隙間は見かけ上ゼロである。また、
推力シャフト21へ逆回転が与えられれば推力ナット2
2は図面右方へ推進し、皿ばね26にかかる推力によっ
て推力ナットホルダ24が右方へ押される。このとき
も、推力ナット22には皿ばね26によって定格推力を
超える予圧荷重がかけられているので、皿ばね26が組
付位置以上たわむことは無く、軸方向に隙間は見かけ上
ゼロである。そこで、推力ロッド25が軸方向へ移動
し、結合金具45に結合された不図示の負荷機械へは図
面右方への直線運動が出力されることとなる。
【0035】ところで、結合金具45を負荷機械に締結
させた場合、多くのケースではストローク全域において
負荷機械と推力シャフト21のセンタを合わせることが
困難である。そのため、推力ロッド25には往復運動す
る動作中に絶えずラジアル方向に力が加わり、メタル軸
受32及びラジアル軸受44が摩耗することとなる。そ
して、摩耗が止まって安定したレベル、いわゆるナジミ
がついた状態では、負荷機械と推力シャフト21とのセ
ンタにずれが生じるところまで摩耗が進行した状態にな
ってしまう。
【0036】しかしこのような場合でも、本実施の形態
の電動シリンダ1では、推力ナット22がカップリング
23に対しラジアル方向には小さい力で保持したフロー
ティング状態にあるため、カップリング23と推力ナッ
ト22との位置がずれるだけで、推力ナット22の雌ね
じ22aと推力シャフト21の雄ねじ21aの噛み合い
は良好な状態が保たれる。特に、本実施の形態の電動シ
リンダ1では、皿ばね26によって予圧荷重がかけられ
る推力ナット22の軸方向両端にボール27,27…が
装填されているため、容易に推力ナット22の位置ず
れ、即ちフローティングが行われる。推力シャフト21
のセンタに追従して推力ナット22がフローティングす
るときには、回転防止穴A,A内のボール27,27が
ラジアル方向に転がって軽い力で動くことになる。
【0037】従って、前述したように推力シャフト21
と推力ナット22とのねじ部(21a,22a)のリー
ドが大きいことによりラジアル方向に大きな力が加わる
場合にも抵抗を小さくすることができる。なお、小径で
形成した回転防止穴A,Aは、推力ナット22がラジア
ル方向にずれるズレ量として十分であるものとする。高
度の位置決め精度を必要とする場合には、ラジアル方向
に長い楕円穴とする。また、推力ロッド25の角度が微
少量ずれたときも皿ばね26が非対称にたわんで角度の
ずれを補正することでも、推力ナット22の雌ねじ22
aと推力シャフト21の雄ねじ21aの噛み合いは良好
な状態が保たれる。
【0038】また、例えば、部品の機械加工精度がでな
い場合に生ずる推力シャフト21と推力ロッド25との
センタのずれや微少な角度ずれも同様に補正される。従
って、センタずれや微少な角度ずれが生じた場合、従来
の電動シリンダでは異音や異常発熱を引き起こすねじ部
の偏アタリによって耐久性能が著しく低下したが、本実
施の形態の電動シリンダ1では、良好な噛み合いによっ
て高い耐久性能を得ることができる。特に、電動シリン
ダでは、ねじの噛み合い部が耐久性能を決定するため、
本電動シリンダ1は高い信頼性を得ることができるもの
である。
【0039】このように、推力ナット22が常に推力シ
ャフト21に適切に螺合し、駆動モータ2の回転によっ
て推力ナット22が推進し、負荷機械などへ直線運動が
出力されるが、異常が起こって高速運転のまま衝突が起
こったときには、推力ロッド25の直線運動が強制的に
止められる。即ち、推力ナット22は、軸方向の移動が
制限されるため推力シャフト21と共回りしようとする
が、前述したようにカップリング25に対して所定量だ
け回転すべりしたところで、ボール27,27によって
回転が制限される。一方、推力シャフト21は、駆動モ
ータ2の駆動トルクと、駆動系に蓄えられていた運動エ
ネルギによって更に回転しようとする力が働く。
【0040】そこで、電動シリンダ1では、軸方向に摺
動するボールベアリング11,11に支持された推力シ
ャフト21が、回転が制限された推力ナット22内を螺
進することとなる。このとき回転数とねじリード分だけ
推力シャフト21が軸方向へ移動するため、一方のボー
ルベアリング11がその分だけ押されて摺動し、スプリ
ング12がたわめられることとなる。そして、推力シャ
フト21が軸方向へ移動することにより、磁気センサ5
2が推力値発信磁石51の動きに感応してON信号が発
信され、駆動モータ2がOFFされてNBブレーキによ
って停止される。
【0041】よって、高速度運転のまま相手機械やワー
クに衝突するなどした場合、推力ロッド25の運動が制
限されることによって生じる各箇所の衝撃力が、慣性吸
収弾性体であるスプリング12によって吸収することで
衝撃力のピーク値が抑制される。そして、推力シャフト
21の回転が、推力ナット22内を螺旋運動として消費
されるため、各動力伝達機構への負担も軽減されて破損
が回避されることとなる。また、相手機械やワークに衝
突しないでクッション48に衝突したケースでは、クッ
ション48によっても大きな衝撃が緩和され、より破損
防止効果が高められている。
【0042】更に、本電動シリンダ1では、位置決めの
みでなく押し当て(引きつけ)動作も可能である。即
ち、ロータリエンコーダ3の信号によって駆動モータ2
の回転角を制御し、高速でワークに近寄せ近接したら低
速に切換え、ワークに推力ロッド25を押し当て(引き
つけ)てそのまま駆動トルクをかける。ワークから受け
る反力によって推力ロッド25は停止し、先に示したと
同様推力シャフト21が軸方向に移動してスプリング1
2をたわませる。所定のたわみ状態で推力値発信磁石5
1に感応した磁気センサ52がON信号を発信する。そ
して、駆動モータ2は、このON信号によって先にNB
ブレーキがかけられ、ブレーキが効いてからOFFして
停止することとなる。この状態では、スプリング12の
復元しようとする弾拡力によって推力ロッド25はワー
クに対して押しつけられ(引きつけられ)、その弾性体
のひずみ力によって無通電でも押しつけ(引きつけ)推
力が発生されることとなる。
【0043】よって、以上の本電動シリンダ1では、皿
ばね26によって付勢したフローティング構造の推力ナ
ット22は、推力ロッド25が負荷機械からラジアル方
向への力を受けたとしても、カップリング23が推力ナ
ット22に対してボール27,27…を介してずれるだ
けで、雌ねじ22aと雄ねじ21aの噛み合い状態は良
好に保たれる。また、負荷機械と推力シャフト21との
センタにずれが生じていても、皿ばね26が非対称にた
わんで角度のずれを補正することで、推力ナット22と
推力シャフト21とのボールねじが偏アタリ起こしてこ
じれることなく、スムーズな推力が発生される。そのた
め、良好な噛み合いによって高い耐久性能を得、また高
い信頼性を得ることができるものとなる。
【0044】また、本実施の形態の電動シリンダ1は、
皿ばね26の予圧荷重をボール27,27…を介して推
力ナット22に加えるようにしたので、推力ロッド25
に固定されたカップリング23とはラジアル方向にはこ
ろがり摩擦係数で結合された状態となっている。そのた
め、前述のごとくねじ部(21a,22a)にリードの
大きいボールねじ又はすべりねじを使用し、予圧荷重を
大きくしなければならない場合にでも、推力ナット22
をフローティングさせるのに要するラジアル方向の力は
小さくてすむ。従って、ねじ部にリードの大きいボール
ネジや、すべりネジを使用した電動シリンダの場合で
も、大きなラジアル力に耐え得るために推力シャフトの
直径を大きくする必要はなく、推力ナットや推力ロッド
などの構成部材の大型化による電動シリンダ自体の大型
化、大重量、更にはコスト高、といった悪影響を回避す
ることができる。
【0045】次に、本発明の電動シリンダにかかる第2
の実施の形態について説明する。図4は、本実施の形態
の電動シリンダを示した一部断面図である。本実施の形
態の電動シリンダは、基本構造を前記第1の実施の形態
のものと同様とし、推力ナットのフローティング構造に
変更を加えたものである。従って、図面には同様な構成
には同一の符号を付して示して説明は省略する本実施の
形態の推力ナット61も前記第1の実施の形態のものと
同様に皿ばね26による予圧荷重がかけられ、ボール2
7,27…を介して保持されている。しかし、本実施の
形態の推力ナット61にはボール保持用の座ぐり穴は形
成されておらず、ボール保持器62が設けられている。
ボール保持器62は、推力ナット61とカップリング6
3に接触しない厚さのリング形状をなしたものであり、
図5に示すようにラジアル方向に一対の貫通穴C,Cが
開けられている。
【0046】また、推力ナット61及びカップリング6
3には、対向する端面においてそれぞれ図6に示すよう
なラジアル方向に沿った回転防止溝Dが形成されてい
る。回転防止溝Dは、断面V字形の溝が形成されてい
る。そこで、推力ナットホルダ24内に保持された推力
ナット61は、前記第1の実施の形態と同様軸方向両端
にボール保持器62,28によって保持されたボール2
7,27…が装填され、ボール受ワッシャ29を介して
皿ばね26によって予圧荷重がかけられている。このと
き、ボール保持器62の貫通穴C,C内のボール27,
27は、図7に示すように推力ナット61及びカップリ
ング63端面に形成された回転防止溝D,D内にはめ込
まれ、その回転防止溝D,Dの溝面に対し4箇所で当接
して位置決めされている。
【0047】従って、本電動シリンダは、推力シャフト
21の回転により推力ナット61に推力が発生し、推力
ロッド25からは直線運動が出力される。そして、推力
ナット61は、皿ばね26及びボール27,27…によ
って見かけ上軸方向に隙間なく構成されているため送り
精度は維持される(図4では、ボール27は回転防止溝
Dの斜面に当接している)。即ち、推力シャフト21に
回転トルクが与えられると、推力ナット61には推力に
変換された直線方向の力が加わり、その一方で推力ナッ
ト61を回転させる方向の力も加わる。しかし、推力ナ
ット61及びカップリング63に形成された回転防止溝
D,Dに装填されたボール27が、回転しようとする推
力ナット61に対し回転防止ピンの役割を果し、推力ナ
ット61が推力シャフト21と共回りすることを防止す
る。この時、V字形溝に挟まれたボール27は、回転方
向に対して隙間はない。そのため、前記第1の実施の形
態のように回転方向に微少な隙間も生じないため、バッ
クラッシュが無くより正確な位置決め送りが可能とな
る。
【0048】一方、回転防止溝D,Dはラジアル方向に
溝切りされているため、ボール27,27はラジアル方
向には拘束されずに転がることができる。そのため、推
力シャフト21と推力ロッド25とのセンタずれが生じ
ても推力ナット61とカップリング63とはラジアル方
向に位置がずれて、推力ナット61の雌ねじ61aと推
力シャフト21の雄ねじ21aの噛み合いは良好な状態
が保たれる。よって、推力ナット61と推力シャフト2
1とのボールねじが偏アタリ起こしてこじれることな
く、高い耐久性能を得、また高い信頼性を得ることがで
きる。また、推力ナット61がラジアル方向に位置ずれ
する場合、推力シャフト21と推力ナット61とのねじ
部(61a,21a)のリードが大きいなどのため予圧
荷重を大きくしなければならないときでも、推力ナット
61をフローティングさせるのに要するラジアル方向の
力は小さくてすむ。
【0049】また、シーケンサ等の異常により高速回転
のまま衝突が起きた場合、推力ナット61の回転を制限
しているボール27,27は皿ばね26の予圧力で単に
回転防止溝D,D内に挟み込まれているだけのため、過
大な回転力に対してはトルクの伝達を制限するトルクリ
ミット作用を持ち、過大な異常力を抑制する。即ち、異
常事態で過大なトルクが推力ナット61に生じた場合、
皿ばね26は予圧力相当によりたわみを増して軸方向に
押し縮められる。そのため、推力ナット61とカップリ
ング63との距離が開き、ボール27,27が回転防止
溝D,Dから乗り出して回転防止機能を失い、推力ナッ
ト61が推力シャフト21と共回りすることとなる。従
って、推力ナット61には、推力をある値以上には発生
させない作用がある。このリミット値を定める要素は、
皿ばね26による予圧力、ばね係数、ボール27の直
径、回転防止溝D,Dの角度である。
【0050】このようなトルクリミット作用のためボー
ル27,27が回転防止溝D,Dから外れた場合には、
推力シャフト21に対して外部からの力(人力またはモ
ータ)を加え正転或いは逆転方向に回転させる。する
と、ボール27,27が推力ナット61及びカップリン
グ63の端面を滑り再び回転防止溝D,Dに挟み込まれ
て原状へ復帰する。なお、異常状態でボール27,27
が回転防止溝D,Dから外れてしまっても、ボール保持
器62によって保持されているため、ボール27,27
の位置関係は失われず、また散失してしまうこともな
い。
【0051】従って、本実施の形態の電動シリンダで
も、ねじ部にリードの大きいボールネジやすべりネジを
使用した電動シリンダの場合でも、大きなラジアル方向
の力に耐え得るために推力シャフトの直径を大きくする
必要はなく、推力ナットや推力ロッドなどの構成部材の
大型化による電動シリンダ自体が大型化、大重量、更に
はコスト高といった悪影響を回避することができる。ま
た、本実施の形態の電動シリンダでは、簡易な構成によ
ってトルクリミット機構を構成することができ、そのリ
ミット値も皿ばね26による予圧力、ばね係数、ボール
27,27の直径、回転防止溝D,Dの角度といった簡
易な設計変更によって達成することができる。また、前
記第1の実施の形態では、衝突時に発生する衝撃力を吸
収する慣性吸収弾性体であるスプリング12(図1)を
必要とするが、本第2の実施の形態では不要となりコス
トを下げることができる。
【0052】次に、本発明の電動シリンダにかかる第3
の実施の形態について説明する。図8は、本実施の形態
の電動シリンダを示した一部断面図である。本実施の形
態の電動シリンダも、基本構造を前記第1の実施の形態
のものと同様とし、推力ナットのフローティング構造に
変更を加えたものである。従って、図面の同様な構成に
は同一の符号を付して示して説明は省略する本実施の形
態の電動シリンダは、材料として市販され入手容易なフ
ランジ付きの推力ナット71を使用し、そのフランジ部
71bの両端面(特許請求の範囲に記載の「軸方向直交
面」に該当する)にころがり摩擦支持用のボール27,
27…を装填するよう座ぐり穴を形成したものである。
即ち、フランジ前方(図面左方)にはラジアル方向に一
対の回転防止穴E,Eが形成され、対向するカップリン
グ72の端面にも回転防止穴E,Eが形成されている。
また、フランジ後方(図面右方)には、推力ナット71
をころがり摩擦支持するためのボール27,27…を装
填するためのスラスト受穴F,F…が6箇所に均等に開
けられている。なお、スラスト受穴Fは、少なくとも3
個以上あればよい。
【0053】そして、このような推力ナット71は、回
転防止穴E,E…及びスラスト受穴F,F…にボール2
7,27…を装填したフランジ部71bが、カップリン
グ72及び推力ナットホルダ73によって挟み込まれる
ようにして構成されている。但し、フランジ部71bに
は軸方向に隙間rが空けられるよう寸法が取られている
が、ボール27,27…が抜け落ちることはない。この
隙間rは、目標とする位置決め精度にみあう微少な値で
ある。
【0054】そこで、推力シャフト21に回転が与えら
れると、雄ねじ21aに螺合した雌ねじ71aを有する
推力ナット71へ推力が与えられることとなる。即ち、
第1の実施の形態のものと同様に、推力シャフト21に
回転トルクが与えられると、推力ナット71には推力に
変換された直線方向の力が加わる。その一方で推力ナッ
ト71には回転方向の力も分力として加わるが、推力ナ
ット71及びカップリング23の回転防止穴A,Aに装
填されたボール27,27が、回転しようとする推力ナ
ット71と非回転状態のカップリング23との間に入っ
て回転防止ピンの役割を果たす。そのため、推力ナット
71は推力シャフト21の回転によって推進し、推力ロ
ッド25から負荷機械へ直線運動が出力されることとな
る。
【0055】よって、本実施の形態の電動シリンダは、
前記第1の実施の形態のものと同様に、フローティング
構造をなす推力ナット71によって雌ねじ71aと雄ね
じ21aの噛み合いは良好な状態が保たれるものであ
り、推力ナット71と推力シャフト21とのボールねじ
が偏アタリ起こしてこじれることなく、スムーズな推力
が発生される。そのために、良好な噛み合いによって高
い耐久性能を得、また高い信頼性を得ることができる。
また、本実施の形態の電動シリンダでは、フランジ付き
の推力ナット71を使用し、そのフランジ部71bにボ
ール27,27…を装填するよう構成したので、市販の
ものを推力ナットの材料としてそのまま使えるのでコス
トを下げることができ、更に軸方向寸法を短くすること
で電動シリンダ自体を小型化することができる。
【0056】また、推力ナット71は、軸方向に微少な
隙間を持った状態のカップリング72と推力ナットホル
ダ73とに挟み込まれ、ラジアル方向にはころがり摩擦
状態で保持されているだけなので、推力ナット71をフ
ローティングさせるのに要するラジアル方向の力は少な
くてすむ。従って、本実施の形態の電動シリンダでも、
ねじ部にリードの大きいボールネジやすべりネジを使用
した電動シリンダの場合でも、大きなラジアル方向の力
に耐え得るために推力シャフトの直径を大きくする必要
はなく、推力ナットや推力ロッドなどの構成部材の大型
化による電動シリンダ自体が大型化、大重量、更にはコ
スト高といった悪影響を回避することができる。
【0057】次に、本発明の電動シリンダにかかる第4
の実施の形態について説明する。図9は、本実施の形態
の電動シリンダを示した一部断面図である。本実施の形
態の電動シリンダも、基本構造を前記第1の実施の形態
のものと同様とし、推力ナットのフローティング構造に
変更を加えたものである。従って、図面の同様な構成に
は同一の符号を付して示して説明は省略する本実施の形
態は、前記第3の実施の形態のものと同様にフランジ付
きの推力ナット81を採用したものである。推力ロッド
25に螺合したカップリング82には、軸方向にショル
ダボルト83が固定される一方、推力ナット81のフラ
ンジ部81bには貫通孔81cが穿設され、そのショル
ダボルト83が遊嵌されている。また、推力ナット81
のフランジ部81bにはリング形状のボール受リング8
4が設けられ、ショルダボルト83は、そのボール受リ
ング84に穿設された貫通孔84aにも遊嵌されてい
る。
【0058】一方、推力ナット81のフランジ部81b
を挟んだカップリング82及びボール受リング84に
は、座ぐり穴、即ちスラスト受穴G,G…が複数形成さ
れ、そこへボール27,27…が装填されている。即
ち、ショルダボルト83は、推力ナット81の回転防止
のために設けられ、スラスト受穴G,G…及びそこに装
填されたボール27,27…が推力ナット81をころが
り摩擦支持するために設けられている。
【0059】そこで、推力シャフト21に回転が与えら
れると、雄ねじ21aに螺合した雌ねじ81aを有する
推力ナット81へ推力が与えられることとなる。即ち、
第1の実施の形態のものと同様に、推力シャフト21に
回転トルクが与えられると、分力の一部は推力ナット8
1の回転方向となるが、推力ナット81ショルダボルト
83によって回転が制限されるため推力ナット81には
直線力が発生することとなる。
【0060】よって、本実施の形態の電動シリンダで
は、前記第1の実施の形態のものと同様に、フローティ
ング構造をなす推力ナット81によって雌ねじ81aと
雄ねじ21aの噛み合いは良好な状態が保たれ、推力ナ
ット81と推力シャフト21とのボールねじが偏アタリ
起こしてこじれることなく、スムーズな推力が発生され
る。そのために、良好な噛み合いによって高い耐久性能
を得、また高い信頼性を得ることができる。また、材料
として市販のフランジ付きの推力ナット81を使用し、
そのフランジ部81bにボール27,27…を装填する
よう構成したので、電動シリンダのコストを下げ、軸方
向寸法を短くすることで電動シリンダ自体を小型化する
ことができる。また、フランジ部81bのボール27,
27…によって推力ナット81をフローティングさせる
のに要するラジアル方向の力は小さくしたので、ねじ部
にリードの大きいボールネジやすべりネジを使用した電
動シリンダの場合でも、大きなラジアル方向の力に耐え
得るために推力シャフトの直径を大きくする必要はな
く、推力ナットや推力ロッドなどの構成部材の大型化に
よる電動シリンダ自体が大型化、大重量、更にはコスト
高といった悪影響を回避することができる。
【0061】次に、本発明の電動シリンダにかかる第5
の実施の形態について説明する。図10は、本実施の形
態の電動シリンダを示した一部断面図である。本実施の
形態の電動シリンダも、基本構造を前記第1の実施の形
態のものと同様とし、推力ナットのフローティング構造
に変更を加えたものである。従って、図面には同様な構
成には同一の符号を付して示して説明は省略する本実施
の形態も、前記第3の実施の形態のものと同様にフラン
ジ付きの推力ナット91を採用したものである。推力ナ
ット91のフランジ部91bには、ラジアル方向に一対
の貫通孔91cが穿設され、2箇所にカムフォロ93が
固定されている(図面では上方のみを示す)。一方、カ
ップリング92には、図11(A)に示すようにU字形
状の一対のカム溝92a,92aが形成されている。
【0062】そして、そのカム溝92a,92aを通る
カムフォロ93は、そのカムフォロ外径が回転方向でカ
ム溝92a,92a側面に接するようはめ込まれてい
る。また、推力ナットホルダ94内に皿ばね26によっ
て予圧荷重がかけられたボール受リング96には、図1
1(B)に示すように一対のナット逃げ穴96a,96
aが形成されている。更に、そのカップリング92及び
ボール受リング96には座ぐり穴、即ちスラスト受穴
H,H…が複数形成され、そこへボール27,27…が
装填されている。即ち、カムフォロ93は、推力ナット
91の回転防止のために設けられ、スラスト受穴H,H
…及びそこに装填されたボール27,27…が推力ナッ
ト91をころがり摩擦支持するために設けられている。
【0063】そこで、推力シャフト21に回転が与えら
れると、雄ねじ21aに螺合した雌ねじ91aを有する
推力ナット91へ推力が与えられることとなる。即ち、
第1の実施の形態のものと同様に、推力シャフト21に
回転トルクが与えられると、その力の一部は推力ナット
91の回転方向となるが、推力ナット91はカムフォロ
93によって回転が制限されるため推力ナット91には
直線力が発生することとなる。
【0064】よって、本実施の形態の電動シリンダで
は、前記第1の実施の形態のものと同様に、皿ばね26
によって予圧荷重がかけられてフローティング構造をな
す推力ナット91によって雌ねじ91aと雄ねじ21a
の噛み合いは良好な状態が保たれ、推力ナット91と推
力シャフト21とのボールねじが偏アタリ起こしてこじ
れることなく、スムーズな推力が発生される。そのため
に、良好な噛み合いによって高い耐久性能を得、また高
い信頼性を得ることができる。また、本実施の形態の電
動シリンダは、皿ばね26の予圧荷重をボール27,2
7…を介して推力ナット91に加えるようにしたので、
推力ロッド25に固定されたカップリング92とはころ
がり摩擦支持状態となっている。従って、ねじ部(91
a,21a)のリードが大きいために予圧荷重を大きく
しなければならない場合にでも、推力ナット22をフロ
ートさせるのに要するラジアル力は小さくてすむ。
【0065】以上、本発明にかかる電動シリンダの実施
の形態を示したが、本発明はこれらのものに限定される
わけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更
が可能である。例えば、前記第1及び第2の実施の形態
では、推力ロッド25に対して保持された推力ナット2
2,61を皿ばね26で付勢するようにしたが、第3の
実施の形態のように付勢部材を設けることなく、目標と
する位置決め精度にみあう微少な隙間r(図8)によっ
てボール27が抜け落ちないよう装填する構成としたも
のであってもよい。
【0066】また、前記第2の実施の形態では、図4に
示すように推力ナット61とカップリング63との対面
する軸方向直交面に形成された双方の回転防止溝D,D
にボール27を直接装填するようにした。この場合、推
力ナット61は回転防止溝Dが形成された方向にしか移
動できないが、例えば推力ナット61とカップリング6
3との間に図12に示すような中間部材66を設け、ラ
ジアル方向の移動に自由度をもたせるようにしてもよ
い。即ち、中間部材66両端の軸方向直交面に対して異
なる方向(直交方向)に断面V字形の回転防止溝D1,
D2を形成する。そして、それぞれ対面する軸方向直交
面に形成された中間部材66の回転防止溝D1,D2と
推力ナット61とカップリング63との回転防止溝D,
Dにボール27を装填するようにする。更に、中間部材
を追加させれば異なるラジアル方向への移動が可能とな
る。また、前記各実施の形態において転動体としてボー
ル27を挙げて説明したが、例えば第2の実施の形態に
おける回転防止溝へはそろばん玉状の転動体を装填する
ようにしてもよい。
【0067】また、第1の実施の形態では、皿ばね26
を使用してフローティング状態にある推力ナット22の
保持を行ったが、他の付勢部材、例えばゴムなどの弾性
材を挿入するようにしてもよい。また、皿ばねなどの付
勢部材によって推力ナット22を推力ロッド25側へ付
勢するようにしたが、反対側へ挿入して逆方向に付勢す
るようにしてもよいし、若しくは両側へ挿入するように
してもよい。また、前記実施の形態では、推力ロッドの
位置検出に磁気センサを使用したが、その他の光学式、
或いは機械式のもの等であってもよい。また、前記実施
の形態では、回り止めを分担するボールやカムフォロは
最も効果的にフローティングを行うように2個とした
が、若干のラジアル方向力が増加する3個以上としても
よい。
【0068】
【発明の効果】本発明は、回転出力を与える駆動モータ
と、雄ねじを備えフレーム内に回転自在に支持された推
力シャフトと、駆動モータの回転出力を推力シャフトへ
伝達する駆動伝達手段と、推力シャフトの雄ねじに螺合
する雌ねじを備えた推力ナットと、雄ねじを覆設してフ
レームから摺動自在に軸方向に突設された推力ロッドと
を有し、推力ナットが推力ロッドに推力を伝達すべく該
推力ロッドに対して軸方向に荷重を受けて保持されたも
のであって、その荷重を受ける推力ナットの軸方向直交
面にて転動体が回転可能に装填した構成としたので、軽
い力で推力ナットがフローティングでき、推力シャフト
への応力を小さな値に抑え、且つ推力ナットと推力シャ
フトとのねじ部が良好な噛み合を保って偏アタリを防止
する電動シリンダを提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電動シリンダの第1の実施の形
態を示した断面図である。
【図2】ボール保持部を示した図である。
【図3】回転防止穴A,Aとボール27による回転止め
状態を示した概念図である。
【図4】本発明にかかる電動シリンダの第2の実施の形
態を示した一部断面図である。
【図5】ボール保持器62を示した図である。
【図6】推力ナット61及びカップリング63の端面を
示した図である。
【図7】ボール保持部を示した断面図である。
【図8】本発明にかかる電動シリンダの第3の実施の形
態を示した一部断面図である。
【図9】本発明にかかる電動シリンダの第4の実施の形
態を示した一部断面図である。
【図10】本発明にかかる電動シリンダの第5の実施の
形態を示した一部断面図である。
【図11】カップリング92及びボール受リング96を
示した図である。
【図12】中間部材を示した外観斜視図である。
【図13】従来の電動シリンダを示した断面図である。
【符号の説明】
1 電動シリンダ 2 駆動モータ 4 駆動側スプロケット 6 被駆動側スプロケット 7 タイミングベルト 21 推力シャフト 21a 雄ねじ部 22 推力ナット 22a 雌ねじ 23 カップリング 25 推力ロッド 24 推力ナットホルダ 26 皿ばね 27 ボール 28 ボール保持器 29 ボール受ワッシャ A 回転防止穴 a スラスト受穴
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 慎 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転出力を与える駆動モータと、 雄ねじを備えフレーム内に回転自在に支持された推力シ
    ャフトと、 前記駆動モータの回転出力を前記推力シャフトへ伝達す
    る駆動伝達手段と、 前記推力シャフトの雄ねじに螺合する雌ねじを備えた推
    力ナットと、 前記雄ねじを覆設して前記フレームから摺動自在に軸方
    向に突設された推力ロッドとを有し、 前記推力ナットが前記推力ロッドに推力を伝達すべく該
    推力ロッドに対して保持されたものであって、その推力
    ナットの軸方向直交面にて転動体が回転可能に装填され
    たものであることを特徴とする電動シリンダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動シリンダにおい
    て、 前記転動体が、前記推力ナットの軸方向直交面と、その
    直交面に対面する前記推力ナットを保持すべく前記推力
    ロッドに固設された部材の軸方向直交面とに形成された
    双方の穴内に装填されたものであることを特徴とする電
    動シリンダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動シリンダにおい
    て、 前記転動体が、前記推力ナットと前記推力ナットを保持
    すべく前記推力ロッドに固設された部材との間に配設さ
    れた保持部材によって回転可能に保持され、前記推力ナ
    ットと前記推力ロッドに固設された部材との対面する軸
    方向直交面に形成された双方の溝内に装填されたもので
    あることを特徴とする電動シリンダ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電動シリンダにおい
    て、 前記推力ナットと前記推力ナットを保持すべく前記推力
    ロッドに固設された部材との間に中間部材を配設し、 前記転動体が、前記推力ナット、前記推力ロッドに固設
    された部材及び前記中間部材の間に配設された保持部材
    によって回転可能に保持され、 前記推力ナットと前記保持部材との対面する軸方向直交
    面に形成された双方の溝内及び、前記推力ロッドに固設
    された部材と前記保持部材との対面する軸方向直交面に
    形成された双方の溝内に装填されたものであって、 前記中間部材の軸方向直交面に形成された各々の溝が異
    なる方向に形成されたものであることを特徴とする電動
    シリンダ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電動シリンダにおい
    て、 前記推力ナットの回転を制限する係止部材を有すること
    を特徴とする電動シリンダ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の電動シリンダにおいて、 通常運転時に前記推力ナットにかかる推力より大きな荷
    重で当該推力ナットを前記推力ロッドに対して付勢する
    付勢部材を有することを特徴とする電動シリンダ。
JP27722297A 1997-10-09 1997-10-09 電動シリンダ Pending JPH11108143A (ja)

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