JPH11107484A - 目地シール材および目地シール構造 - Google Patents

目地シール材および目地シール構造

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JPH11107484A
JPH11107484A JP9269836A JP26983697A JPH11107484A JP H11107484 A JPH11107484 A JP H11107484A JP 9269836 A JP9269836 A JP 9269836A JP 26983697 A JP26983697 A JP 26983697A JP H11107484 A JPH11107484 A JP H11107484A
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JP
Japan
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adhesive layer
sensitive adhesive
joint sealing
pressure
sealing material
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JP9269836A
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English (en)
Inventor
Akihiro Kagiyama
明広 鍵山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上塗り塗料層にヒビ割れが発生しない目地シ
ール材や、目地シールと目地シール材のない場所の境界
に発生する段差の目立たない目地シール材および目地シ
ール材を貼り付けた目地シール構造を提供すること。 【解決手段】 伸縮性に富む長尺体からなる基材2の表
面に表面粘着剤層5を設け、基材2の裏面に第一粘着剤
層31と第二粘着剤層32からなる粘着剤層3を設け、
第一粘着剤層31と第二粘着剤層32の間に両方の粘着
剤層より小さい幅の離型シート4を基材2の中央線に沿
って設けた目地シール材1と目地シール材1を使用した
目地シール構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は外壁材と隣の外壁材
との接合部に貼り付けられる目地シール材および目地シ
ール材を使用した目地シール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外壁材(以後第一外壁材と
称する)と隣の外壁材(以後第二外壁材と称する)との
接合部から雨水が漏れないように取り付ける種々な目地
シール材やこの目地シール材を使用した目地シール構造
が知られている。例えば、特公平3−52889号公報
(従来例1と称する)に記載あるようにゴム製の目地シ
ール材がある。
【0003】この目地シール材は第一外壁材と第二外壁
材の隙間に圧縮した状態に挿入し、この目地シール材の
弾性で両側の外壁材の端面を押圧することによって雨水
を外壁材の内側に漏れないようにするものである。又、
特公平2−13702号公報(従来例2と称する)に記
載されている目地シール構造もある。
【0004】この目地シール構造は、第一外壁材と第二
外壁材との接合部の上を覆うようにテープを貼り、この
テープの上からこのテープより幅の広い寒冷紗を貼り、
更にこの寒冷紗の上からこの寒冷紗よりも幅の広い面積
にたわって弾性塗料を塗布した後、全体に上塗り塗料層
を設けるものである。
【0005】又、特開平6−280367号公報(従来
例3と称する)に記載されている目地シール材は、伸縮
性に富む柔軟な長尺体(不織布)の基材とこの基材の表
面および裏面に補強塗り層からなる補強層が設けられ、
補強層の裏面に粘着剤層が設けられ、この補強層と粘着
剤層の間に粘着剤層より小さい幅の離型シートが基材の
中央線に沿って設けられたものであり、この目地シール
材で第一外壁材と第二外壁材との接合部の上を覆うよう
に貼り付けることによって、雨水が接合部から外壁材の
裏側に漏れないようにするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1記載
の目地シール材を外壁材と隣の外壁材との隙間に挿入し
て使用していると、この外壁材と隣の外壁材との間から
目地シール材が見えて醜いという問題がある。
【0007】従来例2記載の目地シール構造は、外壁材
と隣の外壁材との接合部の上に塗料が塗布されていて接
合部が見え難く好ましいのであるが、夏冬の温度差によ
る外壁材の膨張収縮によって発生する上塗り塗料層のひ
び割れを防止するためにテープと寒冷紗を貼り付けると
いうように二重に貼る必要があり、煩雑であり、作業性
が悪いという問題がある。
【0008】従来例3では施工が簡単であり、目地シー
ル材を一重に貼り、この上から上塗り塗料を塗布するだ
けでよく極めて良好な目地シール材であるが、未だ、上
塗り塗料層にヒビ割れが発生し易いという問題がある。
更に、この目地シール材を施工した目地シール構造で
は、目地シール材と目地シール材のない場所との境界に
直線状の段差が発生し、この直線状の段差が目立って外
観が悪いという問題がある。
【0009】そこで、本発明の目的は、従来例3記載の
目地シール材を改良して、上塗り塗料層にヒビ割れが発
生せず、しかも、目地シール材と目地シール材のない場
所との境界に発生する段差の目立たない目地シール材お
よび目地シール材を貼り付けた目地シール構造を提供す
ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
するためになされたものであって、請求項1記載の発明
は、伸縮性に富む柔軟な長尺体からなる基材の表面に表
面粘着剤層が設けられ、基材の裏面に第一粘着剤層と第
二粘着剤層からなる接着剤層が設けられ、この第一粘着
剤層と第二粘着剤層の間に両方の粘着剤層より小さい幅
の離型シートが基材の中央線に沿って設けられた目地シ
ール材であって、基材の両側縁が波状になされている
か、又は、基材の両側縁部が次第に薄くなされているも
のである。
【0011】請求項2記載の発明は、第一外壁材と隣の
第二外壁材との接合部が目地シール材で覆われた目地シ
ール構造であって、前記目地シール材は請求項1記載の
目地シール材であり、第一外壁材と第二外壁材の相対す
る縁部表面に、第一外壁材から第二外壁材に跨がる幅が
目地シール材の幅にほぼ等しく、しかも、目地シール材
の厚みにほぼ等しい深さに穿設された切欠部が接合部に
沿って設けられ、この切欠部に目地シール材が貼り付け
られ、この上に上塗り塗料層が設けられているものであ
る。
【0012】本発明において、伸縮性に富む柔軟な長尺
体からなる基材としては、布、不織布等の布類や、ゴム
等のシート類等の長尺体等種々あるが、不織布の長尺体
が最も好適である。本発明では、この基材の表面に設け
られた表面粘着剤層の上に保護シートを設けることが好
ましい。即ち、表面粘着剤層の上に保護シートを設ける
と、目地シール材をロール状に巻いて保管や運搬し易い
製品にしたとき、表面の粘着剤層と裏面の粘着剤層とが
接着することがなく、又、施工するまで表面にゴミ等が
付着することを防止できるのである。
【0013】本発明においては基材の表面に表面粘着剤
層が設けられ、基材の裏面に第一粘着剤層と第二粘着剤
層が設けられているが、この表面粘着剤層、第一粘着剤
層、第二粘着剤層に使用する粘着剤は同じであってもよ
いし、又、別の粘着剤であってもよい。この粘着剤とし
てはゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等種々な粘着剤が
使用できるがアクリル系粘着剤が好適である。
【0014】本発明における離型シートとは、粘着剤に
接着し難いものであって、離型剤を塗布して離型性を付
与させた紙、布、合成樹脂シート等や、フッ素樹脂シー
ト、シリコーンシートの如くシート自体が離型性を有す
るもの等があるが、シリコーンシートが最も好ましい。
【0015】本発明ではこの離型シートは第一粘着剤層
と第二粘着剤層の間に設けられているが、このように離
型シートを設ける方法としては、先ず、第一粘着剤層を
設け、この上に離型シートを貼り付け、この上から第二
粘着剤層を設けると、簡単に粘着剤層の中に離型シート
を設けることができる。又、第一粘着剤層と第二粘着剤
層に使用する粘着剤が同じである場合には粘着剤の中に
離型シートを挿入しながら第一粘着剤層と第二粘着剤層
を同時に設けてもよい。
【0016】請求項1記載の発明では、基材の両側縁が
波状になされているが、この波状とはサインカーブのよ
うな曲線でもよいし、鋸刃のように先端が角状に尖った
ものでもよいし、不規則な曲線や折線であってもよい。
【0017】(作用)請求項1記載の発明では、基材の
裏面に第一粘着剤層と第二粘着剤層が設けられているか
ら、この目地シール材を第一外壁材から第二外壁材に跨
がらせて貼り付けると、粘着剤層が第一外壁材と第二外
壁材に接着し目地シール材を強固に取り付けることがで
きる。又、このように目地シール材を取り付けると、こ
の外壁材の接合部が見えなくなるし、この接合部から外
壁材の裏側に雨水が漏れなくなる。又、この目地シール
材を貼り付けた上に上塗り塗料層を設けると、基材の表
面に表面粘着剤層があるから、この表面粘着剤層の上に
上塗り塗料層が強固に接着する。
【0018】この目地シール材は伸縮性に富む柔軟な長
尺体からなる基材の表面に表面粘着剤層が設けられ、基
材の裏面に第一粘着剤層と第二粘着剤層からなる粘着剤
層が設けられ、この第一粘着剤層と第二粘着剤層の間に
両方の粘着剤層より小さい幅の離型シートが基材の中央
線に沿って設けられている。この基材は伸縮性に富む柔
軟な長尺体であるし、この表面に設けられた表面粘着剤
層、裏面に設けられた第一粘着剤層、第二粘着剤層は伸
縮性に富む。従って、目地シール材の上面または下面に
表面に沿った方向に力が加わると、上面と下面との間に
ズレが生じ易い性質を有する。特に、第一粘着剤層と第
二粘着剤層の間に両方の粘着剤層より小さい幅の離型シ
ートが基材の中央線に沿って設けられているから、この
離型シートが設けられている中央線部分では第一粘着剤
層と第二粘着剤層との間が離れて、第一粘着剤層と第二
粘着剤層とが大きくズレ易い。
【0019】目地シール材を第一外壁材と第二外壁材に
跨がらせて取り付け、この上に上塗り塗料層を設けて、
長年月使用していると、第一外壁材と第二外壁材が夏冬
の温度差によって膨張収縮し、接合部の隙間が大きくな
ったり小さくなったりし、第一外壁材と第二外壁材の接
合部を覆って貼り付けられた目地シール材の下面に幅方
向に伸縮させようとする力が加わる。しかし、本発明の
目地シール材は上記のように上面と下面とがズレ易い性
質を有するから、このようになると、目地シール材の上
面と下面とがズレて上塗り塗料層に影響を与えない。特
に、中央の離型シートが設けられている部分のでは上面
と下面とが大きくズレて上塗り塗料層に影響を与えな
い。この結果、上塗り塗料層にひび割れが発生せず、
又、目地シール材が剥がれたり破損することがない。
【0020】又、基材の両側縁が波状になされている
か、又は、基材の両側縁部が次第に薄くなっているか
ら、この目地シール材の上から上塗り塗料層を設ける
と、目地シール材と目地シール材のない場所との境界に
は波状の段差が発生するが、この波状の段差は上塗り塗
料層の模様との差が見難くなったり目地シール材と目地
シール材のない場所との境界に段差が発生し難く美麗で
ある。
【0021】請求項2記載の発明では、第一外壁材と第
二外壁材の相対する縁部表面が、第一外壁材から第二外
壁材に跨がる幅が目地シール材の幅にほぼ等しく、しか
も、目地シール材の厚みにほぼ等しい深さに穿設された
切欠部が接合部に沿って設けられ、この切欠部に目地シ
ール材が貼り付けられているから、切欠部に貼り付けら
れた目地シール材の表面は外壁材の表面とほぼ高さであ
って突出しない。従って、この上に上塗り塗料層を設け
ても、目地シール材と目地シール材のない場所との境界
に段差が発生せず美麗である。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1および図2は本発明の一実施例を示す
もので、図1(イ)は目地シール材をロール状に巻いた
製品を示す説明図、(ロ)は(イ)のA−A線における
断面図、図2は目地シール材の使用状態を示す断面図で
ある。
【0023】図1および図2において、1は目地シール
材であり、この目地シール材1は伸縮性に富む柔軟な長
尺体からなる基材2と、この基材1の裏面に設けられた
粘着剤層3と、この粘着剤層3の中に設けられた離型シ
ート4と、基材1の表面に設けられた表面粘着剤層5と
からなり、この目地シール材1を使用するまで、図1に
示すように、保護したり運搬し易いように、表面粘着剤
層5の上に保護シート6を貼り付けロール状に巻いてお
く。
【0024】基材2は合成繊維を12g/mに積層した
幅50mmの不織布であり、この基材2の両側縁21が
波状の曲線になされている。粘着剤層3はアクリル系粘
着剤を基材2の裏面に層状に設けたものであり、第一粘
着剤層31と第二粘着剤層32からなる。第一粘着剤層
31の厚みは20μmであり、第二粘着剤層の厚みは5
0μmである。
【0025】離型シート4は厚み5μm、幅15mmの
シリコーンシートであり、基材2の中央線に沿って、第
一粘着剤層31と第二粘着剤層32の間に設けられてい
る。表面粘着剤層5は基材2の表面にアクリル系粘着剤
を90μmの厚みに設けたものである。
【0026】保護シート6は厚み38μm、幅50mm
のポリエチレンテレフタレートフィルムであり、表面粘
着剤層5の表面に貼り付けられている。この保護シート
6を設けた目地シール材1は、保護シート6の上に表面
粘着剤層5を設け、この上に基材2を貼り付け、この上
に第一粘着剤層31を設け、この第一粘着剤層31の中
央線に沿って離型シート4を設け、この上に第二粘着剤
層32を設けた後、両側縁21を波状に切断し、ロール
状に巻いて、図1に示す製品とする。
【0027】この目地シール材1では、基材2が伸縮性
に富む柔軟な長尺体であるし、この基材2の表面に設け
られた表面粘着剤層5、基材2の裏面に設けられた第一
粘着剤層31と第二粘着剤層32は伸縮性に富む。従っ
て、目地シール材1の上面または下面に表面に沿った方
向の力が加わると、上面と下面との間にズレが生じ易い
性質を有する。特に、第一粘着剤層31と第二粘着剤層
32の間に両方の粘着剤層31、32より小さい幅の離
型シート4が基材2の中央線に沿って設けられているか
ら、この離型シート4が設けられている中央線部分では
第一粘着剤層31と第二粘着剤層32との間が離れて、
第一粘着剤層31と第二粘着剤層32とが大きくズレ易
い。
【0028】7は第一外壁材であり、8は隣の第二外壁
材である78は第一外壁材7と隣の第二外壁材8との接
合部である。9は目地シール材1の上に設けた上塗り塗
料層であり、この上塗り塗料層9の表面には凹凸状の模
様が設けられている。
【0029】次に、この目地シール材1の使用方法につ
いて説明する。図1に示す保護シート6が表面に貼り付
けられロール状に巻かれた目地シール材1を巻き戻しな
がら、図2に示すように、第一外壁材7と第二外壁材8
との接合部78を覆い被せるようにして、目地シール材
1を第一外壁材7と第二外壁材8とに跨がらせて貼り付
ける。
【0030】このように目地シール材1を貼り付ける
と、この目地シール材1は、基材2の裏面に粘着剤層3
が設けられているから、粘着剤層3が第一外壁材7と第
二外壁材8に接着して目地シール材1を強固に取り付け
ることができる。又、このように目地シール材1を取り
付けると、第一外壁材7と第二外壁材8の接合部78が
見えなくなるし、この接合部78から雨水が漏れなくな
る。
【0031】次に、保護シート6を剥がして、第一外壁
材7、目地シール材1、第二外壁材8の上に塗装して上
塗り塗料層9を設ける。すると、基材2の表面に表面粘
着剤層5があるから、この表面粘着剤層5の上に上塗り
塗料層9が強固に接着する。又、基材2の両側縁が波状
になっているから、目地シール材1と目地シール材1の
ない場所との境界の上塗り塗料層9の表面には波状の段
差が発生するが、この波状の段差は上塗り塗料層9の模
様との差が見難く、従って、目立たず美麗である。
【0032】このように第一外壁材7と第二外壁材8と
の接合部58に目地シール材1を取り付け、上塗り塗装
層9を設けて使用する。長年月経過すると、夏冬の温度
差によって第一外壁材7と第二外壁材8が膨張収縮を繰
り返して、接合部78の幅が拡がったり狭くなったりす
る。
【0033】しかし、目地シール材1は上面と下面とが
ズレ易く、特に中央線に沿った部分では上面と下面とが
大きくズレ易い性質を有するので、第一外壁材7と第二
外壁材8が夏冬の温度差によって膨張収縮し、接合部7
8の隙間の距離が大きくなったり小さくなったりして
も、目地シール材1の上面と下面とがズレて上塗り塗料
層9に影響を与えない。特に、中央の離型シート4が設
けられている部分のでは上面と下面とが大きくズレて上
塗り塗料層9に影響を与えない。その結果、上塗り塗料
層9にひび割れが発生せず、又、目地シール材1が剥が
れたり破損することがない。
【0034】(実施例2)図3および図4は本発明の他
の実施例を示すもので、図3(イ)は目地シール材をロ
ール状に巻いた製品を示す説明図、(ロ)は(イ)のB
−B線における断面図、図4は目地シール材の使用状態
を示す断面図である。
【0035】図3および図4において、1aは目地シー
ル材であり、この目地シール材1aを実施例1に使用し
た目地シール材と比較すると、実施例1に使用した目地
シール材では両側縁が波状になっているが、この実施例
の目地シール材1aでは基材2aの両側縁部21aが次
第に薄くなっていることが異なる。
【0036】即ち、この目地シール材1aは伸縮性に富
む柔軟な長尺体からなる基材2aと、この基材1aの裏
面に設けられた粘着剤層3aと、この粘着剤層3aの中
に設けられた離型シート4aと、基材1aの表面に設け
られた表面粘着剤層5とからなり、この目地シール材1
aを使用するまで、図1に示すように、表面粘着剤層5
aの上に保護シート6aを貼り付けておく。この際使用
する基材2aは合成繊維を12g/mに積層した幅50
mmの不織布であり、この基材2aの両側縁部21aは
次第に薄くなっている。
【0037】粘着剤層3a、離型シート4a、表面粘着
剤層5a、保護シート6a、第一外壁材7a、第二外壁
材8a、接合部78a、上塗り塗料層9aは実施例1と
同じであるので、説明を省略する。
【0038】次に、この目地シール材1の使用方法につ
いて説明する。図3に示す保護シート6aが表面に貼り
付けられロール状に巻かれた目地シール材1aを巻き戻
しながら、図4に示すように、第一外壁材7aと第二外
壁材8aとの接合部78aを覆い被せるようにして、目
地シール材1aを第一外壁材7aと第二外壁材8aとに
跨がらせて貼り付ける。
【0039】このように目地シール材1aを貼り付ける
と、この目地シール材1aは基材2aの裏面に粘着剤層
3aが設けられているから、この粘着剤層3aが第一外
壁材7aと第二外壁材8aに接着して目地シール材1a
を強固に取り付けることができる。又、このように目地
シール材1を取り付けると第一外壁材7aと第二外壁材
8aの接合部78aが見えなくなるし、この接合部78
aから雨水が漏れなくなる。
【0040】次に、保護シート6aを剥がして、第一外
壁材7a、目地シール材1a、第二外壁材8aの上に塗
装して上塗り塗料層9aを設ける。すると、基材2aの
表面に表面粘着剤層5aがあるから、この表面粘着剤層
5aの上に上塗り塗料層9aが強固に接着する。又、基
材2aの両側縁部21aが次第に薄くなっているから、
この目地シール材1aの上から塗料を凹凸状に塗布する
と、目地シール材1aとない場所との境界には曲線状の
段差が発生し難く、段差が発生しても、上塗り塗料層9
aの凹凸模様大きく見えて、この段差が目立たず美麗で
ある。
【0041】このように第一外壁材7aと第二外壁材8
aとの接合部58aに目地シール材1aを取り付け、上
塗り塗装層9aを設けて使用する。長年月経過すると、
夏冬の温度差によって第一外壁材7aと第二外壁材8a
が膨張収縮を繰り返して、接合部78aの幅が拡がった
り狭くなったりする。
【0042】しかし、目地シール材1aは上面と下面と
がズレ易く、特に中央線に沿った部分では上面と下面と
が大きくズレ易い性質を有するので、第一外壁材7aと
第二外壁材8aが夏冬の温度差によって膨張収縮し、接
合部78aの隙間の距離が大きくなったり小さくなった
りしても、目地シール材1aの上面と下面とがズレて上
塗り塗料層9aに影響を与えない。特に、中央の離型シ
ート4aが設けられている部分のでは上面と下面とが大
きくズレて上塗り塗料層9aに影響を与えない。その結
果、上塗り塗料層9aにひび割れが発生せず、又、目地
シール材1aが剥がれたり破損することがない。
【0043】(実施例3)図5および図6は本発明の別
の実施例を示すもので、図5(イ)は目地シール材をロ
ール状に巻いた製品を示す説明図、(ロ)は(イ)のC
−C線における断面図、図6は目地シール材の使用状態
を示す断面図である。
【0044】図5および図6において、1bは目地シー
ル材であり、この目地シール材1bを実施例1に使用し
た目地シール材と比較すると、基材2bの両側縁21b
がほぼ直線状になされていることが異なる。
【0045】即ち、この目地シール材1bは伸縮性に富
む柔軟な長尺体からなる基材2bと、この基材1bの裏
面に設けられた粘着剤層3bと、この粘着剤層3bの中
に設けられた離型シート4bと、基材1bの表面に設け
られた表面粘着剤層5bとからなり、この目地シール材
1bを使用するまで、図5に示すように、表面粘着剤層
5bの上に保護シート6bを貼り付けておく。この際使
用する基材2aは合成繊維を12g/mに積層した幅5
0mmの不織布であり、この基材2aの両側縁21aは
ほぼ直線状になっている。
【0046】又、第一外壁材7bと第二外壁材8bの相
対する縁部表面に第一外壁材7bと第二外壁材8bに跨
がる幅が目地シール材1bの幅にほぼ等しく、しかも、
目地シール材1bの厚みにほぼ等しい深さに穿設されて
切欠部75bが設けられていることが異なる。粘着剤層
3b、離型シート4b、表面粘着剤層5b、保護シート
6b、接合部78b、上塗り塗料層9bは実施例1と同
じであるので、説明を省略する。
【0047】次に、この目地シール材1bの使用方法に
ついて説明する。先ず、第一外壁材7bと第二外壁材8
bの相対する縁部表面を第一外壁材7bと第二外壁材8
bに跨がる幅が目地シール材1bの幅にほぼ等しく、し
かも、目地シール材1bの厚みにほぼ等しい深さに穿設
して切欠部75bを設ける。図5に示す保護シート6b
が表面に貼り付けられロール状に巻かれた目地シール材
1bを巻き戻しながら、図6に示すように、第一外壁材
7bと第二外壁材8aに跨がった切欠部75bに貼り付
けて、この目地シール材1bで接合部78bを覆い被せ
る。
【0048】このように目地シール材1bを貼り付ける
と、この目地シール材1bは基材2bの裏面に粘着剤層
3bが設けられているから、この粘着剤層3bが第一外
壁材7bと第二外壁材8bに接着し目地シール材1bを
強固に取り付けることができる。又、このように目地シ
ール材1bを取り付けると、第一外壁材7bと第二外壁
材8bの接合部78bが見えなくなるし、この接合部7
8bから雨水が漏れなくなる。
【0049】次に、保護シート6bを剥がして、第一外
壁材7b、目地シール材1b、第二外壁材8bの上に塗
装して上塗り塗料層9bを設ける。すると、基材2bの
表面に表面粘着剤層5bがあるから、この表面粘着剤層
5bの上に上塗り塗料層9bが強固に接着する。又、第
一外壁材7bと第二外壁材8bの相対する縁部表面が、
第一外壁材7bから第二外壁材8bに跨がる幅が目地シ
ール材の幅にほぼ等しく、しかも、目地シール材1bの
厚みにほぼ等しい深さに穿設された切欠部75bが接合
部に沿って設けられ、この切欠部75bに目地シール材
1bが貼り付けられているから、切欠部75bに貼り付
けられた目地シール材1bの表面は外壁材7b、8bの
表面とほぼ高さになり突出しない。
【0050】従って、この上に上塗り塗料層9bを設け
ても、目地シール材1bと目地シール材1bのない場所
との境界に段差が発生せず美麗である。このように第一
外壁材7bと第二外壁材8bとの接合部58bに目地シ
ール材1bを取り付け、上塗り塗装層9bを設けて使用
する。長年月経過すると、夏冬の温度差によって第一外
壁材7bと第二外壁材8bが膨張収縮を繰り返して、接
合部78bの幅が拡がったり狭くなったりする。
【0051】しかし、目地シール材1bは上面と下面と
がズレ易く、特に中央線に沿った離型シート4bが設け
られている部分では上面と下面とが大きくズレ易い性質
を有するので、第一外壁材7bと第二外壁材8aが夏冬
の温度差によって膨張収縮し、接合部78bの隙間の距
離が大きくなったり小さくなったりしても、目地シール
材1bの上面と下面とがズレて上塗り塗料層9bに影響
を与えない。特に、中央の離型シート4bが設けられて
いる部分のでは上面と下面とが大きくズレて上塗り塗料
層9bに影響を与えない。その結果、上塗り塗料層9b
にひび割れが発生せず、又、目地シール材1bが剥がれ
たり破損することがない。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、基材の裏面に
第一粘着剤層と第二粘着剤層が設けられているから、こ
の目地シール材を第一外壁材から第二外壁材に跨がらせ
て貼り付けると、目地シール材を強固に取り付けること
ができる。又、このように目地シール材を取り付ける
と、外壁材の接合部が見えなくなし、この部分から雨水
が漏れなくなり極めて便利である。
【0053】又、請求項1記載の発明では、基材の表面
に表面粘着剤層があるから、この目地シール材を貼り付
けた上に上塗り塗料層を設けると、この表面粘着剤層の
上に上塗り塗料層が強固に接着する。
【0054】又、請求項1記載の発明は、伸縮性に富む
柔軟な長尺体からなる基材の表面に表面粘着剤層が設け
られ、基材の裏面に第一粘着剤層と第二粘着剤層からな
る粘着剤層が設けられ、この第一粘着剤層と第二粘着剤
層の間に両方の粘着剤層より小さい幅の離型シートが基
剤の中央線に沿って設けられているから、第一外壁材と
第二外壁材が夏冬の温度差によって膨張収縮して目地シ
ール材の下面には幅方向に伸縮させようとする力が加わ
っても、上面と下面とがズレ、特に、中央の離型シート
が設けられている部分のでは上面と下面とが大きくズレ
て上塗り塗料層に影響を与えない。この結果、上塗り塗
料層にひび割れが発生せず、又、目地シール材が剥がれ
たり破損することがないので安心である。
【0055】請求項1記載の発明は、基材の両側縁が波
状になされているか、又は、基材の両側縁部が次第に薄
くなっているから、この目地シール材の上から塗料を塗
布すると、目地シール材と目地シール材のない場所との
境界には波状の段差が発生しても、この波状の段差は塗
料の模様との差が見難くなったり、目地シール材と目地
シール材のない場所との境界に段差が発生し難く美麗で
ある。
【0056】請求項2記載の発明では、第一外壁材と第
二外壁材の相対する縁部表面が、第一外壁材から第二外
壁材に跨がる幅が目地シール材の幅にほぼ等しく、しか
も、目地シール材の厚みにほぼ等しい深さに穿設された
切欠部が接合部に沿って設けられ、この切欠部に目地シ
ール材が貼り付けられているから、この上に上塗り塗料
層を設けても、目地シール材と目地シール材のない場所
との境界に段差が発生せず美麗である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、(イ)は目地
シール材をロール状に巻いた製品を示す説明図、(ロ)
は(イ)のA−A線における断面図である。
【図2】目地シール材の使用状態を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、(イ)は目
地シール材をロール状に巻いた製品を示す説明図、
(ロ)は(イ)のB−B線における断面図である。
【図4】目地シール材の使用状態を示す断面図である。
【図5】本発明の別の実施例を示すもので、(イ)は目
地シール材をロール状に巻いた製品を示す説明図、
(ロ)は(イ)のC−C線における断面図である。
【図6】目地シール材の使用状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 目地シール材 2、2a、2b 基材 21 両側縁 21a 両側縁部 3、3a、3b 粘着剤層 31、31a、31b 第一粘着剤層 32、32a、32b 第二粘着剤層 4、4a、4b 離型シート 5、5a、5b 表面粘着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性に富む柔軟な長尺体からなる基材
    の表面に表面粘着剤層が設けられ、基材の裏面に第一粘
    着剤層と第二粘着剤層からなる接着剤層が設けられ、こ
    の第一粘着剤層と第二粘着剤層の間に両方の粘着剤層よ
    り小さい幅の離型シートが基材の中央線に沿って設けら
    れた目地シール材であって、基材の両側縁が波状になさ
    れているか、又は、基材の両側縁部が次第に薄くなされ
    ていることを特徴とする目地シール材。
  2. 【請求項2】 第一外壁材と隣の第二外壁材との接合部
    が目地シール材で覆われた目地シール構造であって、前
    記目地シール材は請求項1記載の目地シール材であり、
    第一外壁材と第二外壁材の相対する縁部表面に、第一外
    壁材から第二外壁材に跨がる幅が目地シール材の幅にほ
    ぼ等しく、しかも、目地シール材の厚みにほぼ等しい深
    さに穿設された切欠部が接合部に沿って設けられ、この
    切欠部に目地シール材が貼り付けられ、この上に上塗り
    塗料層が設けられていることを特徴とする目地シール構
    造。
JP9269836A 1997-10-02 1997-10-02 目地シール材および目地シール構造 Pending JPH11107484A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100681786B1 (ko) 2006-03-20 2007-02-12 주식회사 월드와이즈월 겹분리지와 장식재를 갖는 외벽 균열 방지용 구획띠
JP2019116739A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 大和ハウス工業株式会社 内壁のクロス貼り構造

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