JPH11107146A - 経編機における落下板駆動機構 - Google Patents

経編機における落下板駆動機構

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JPH11107146A
JPH11107146A JP26473797A JP26473797A JPH11107146A JP H11107146 A JPH11107146 A JP H11107146A JP 26473797 A JP26473797 A JP 26473797A JP 26473797 A JP26473797 A JP 26473797A JP H11107146 A JPH11107146 A JP H11107146A
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弘 鳴島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位伝達部材の編機駆動部への負荷が少な
く、落下板支持用の長尺部材を必要としない落下板駆動
機構を装備することにより、落下板駆動機構を有する経
編機の高速化を実現すること。 【解決手段】 上部機枠2aに固定してなる保持枠7
に、往復自在に挿通されてなる駆動杆14に、落下板支
持用長尺部材を介さずに取着された落下板16は、機枠
2に固定されている案内部材18に往復自在に支持され
ている。この構成により落下板が、変位伝達手段を介し
て伝えられた変位によって、振動の少ない状態で高速で
昇降されることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経編機における落
下板駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の経編機における落下板駆動機構を
示す図5において、落下板駆動機構200は、次の各部
材により構成されている。即ち支点部202aにおいて
支持部材201を介して機枠(図示せず)に回動可能に
固定されてなり、下端部202bにおいて変位伝達用プ
ッシャーロッド203に回動可能に固定されたL字型レ
バー202と、L字型レバー202の上端部202cに
一端部を回動可能に固定されてなる水平変位伝達用プッ
シャーロッド204と、水平変位伝達用プッシャーロッ
ド204の他方端に螺合してなる吊り軸205と、リン
ク手段により水平変位を垂直変位に変換可能に吊り軸に
連結してなるとともに、機枠(図示せず)に固定してな
る吊持枠206に本体部207aを螺着された落下板駆
動装置207と、落下板駆動装置207の下端部207
bに固定してなる長尺支持部材208と、長尺支持部材
208に螺着してなる薄板状の落下板209とで構成さ
れている。そして、編機駆動部(図示せず)より変位伝
達用プッシャーロッド203に伝達された矢印A方向の
略垂直変位は、L字型レバー202を介して矢印B方向
の略水平変位として水平変位伝達用プッシャーロッド2
04、吊り軸205へと伝達され、更に落下板駆動装置
207を介して矢印C方向の略垂直変位として、長尺支
持部材208、落下板209へと伝達される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の落下板駆動
機構においては、伝達部材を介して直進的な変位がその
変位方向を変換して伝達され、更に落下板支持用に長尺
部材を必要とするので、落下板駆動時において、編機駆
動部に過大な負荷がかかり、編機高速化への障害となっ
ていた。本発明は上記の課題を解決し、直進的な変位の
伝達による編機駆動部への過大な負荷を軽減し、又落下
板支持用長尺部材を必要としない落下板駆動機構を装備
することにより、落下板駆動機構を有する経編機の高速
化を実現することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一端部を変位
伝達手段の一部に連結してなり端部に薄板状の落下板を
長尺支持部材を介さずに取着してなる複数の駆動杆と、
機枠に固定されており落下板を往復自在に支持してなる
案内部材とで構成してなるもので、変位伝達手段を介し
て駆動杆に伝えられた変位は落下板に伝達され、その変
位により落下板は、案内部材に支持された状態で摺動す
るので、落下板を支持する長尺部材が必要なくなる。
【0005】
【発明の実施の形態】前記駆動杆が、上部機枠に固定し
てなる保持枠に往復自在に挿通され、前記保持枠に複数
の前記案内部材が直接あるいは支持部材を介して固定さ
れてなる構成とすることで、駆動杆に伝えられた変位
は、より振動の少ない安定した状態で落下板に伝達され
落下板が摺動し、又、案内部材の重量が軽減される。
【0006】前記変位伝達手段が、下部機枠に固定して
なる台座と、該台座に軸支してなる駆動側プーリと突端
部において編機駆動部に回動可能に連結してなり、前記
駆動側プーリと同軸に嵌着してなる変位伝達レバーと、
前記保持枠に回動可能に固定してなるアイドラープーリ
と、機枠上部において編機長手方向に回動可能に架設し
てなる回動軸と、該回動軸に固定してなる従動側プーリ
と、前記駆動側プーリ、前記アイドラープーリ、前記従
動側プーリを各々回動可能に連係してなる可撓長尺体
と、前記回動軸に嵌着してなる揺動レバーと、該揺動レ
バー及び前記駆動杆を回動可能に連結するリンク部材と
で構成してなることで、可撓長尺体を介して円滑な回動
としての変位が揺動レバーに伝達されるので、落下板駆
動時における変位伝達手段の編機駆動部への負荷が一層
軽減される。
【0007】前記可撓長尺体を複数本のワイヤとするこ
とで、経編機を高速で稼働した際においても、落下板駆
動機構の充分な耐久性が保たれる。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。図1
は本発明の経編機における落下板駆動機構の一実施例を
一部断面にして示す側面図、図2は図1の経編機におけ
る落下板駆動機構の実施例を一部切り欠きにして、一部
の構成部材を除いて示す正面図、図3は図1の経編機に
おける落下板駆動機構の落下板及びその周辺構成部材を
示す正面図、図4は図1の経編機における落下板駆動機
構の落下板及びその周辺構成部材を示す側面図、図5は
従来の落下板駆動機構を示す概略正面図である。
【0009】図1、図2、図3及び図4において、1は
落下板駆動機構を示しており、下部機枠2bに固定され
ている台座3と、台座3に回動可能に固定してなり、編
機駆動部(図示せず)にて生起された変位を伝達するプ
ッシャーロッド5に、突端部4aにおいて回動可能に連
結されている変位伝達レバー4と、変伝達レバー4に螺
着してなり、台座3に回動可能に固定されている駆動側
プーリ6と、上部機枠2aに固定されいる保持枠7と、
保持枠7に回動可能に固定されているアイドラープーリ
8a,8bと、編機上側において編機長手方向に回動可
能に架設されている回動軸9と、回動軸9に割り締めさ
れている従動側プーリ10と、駆動側プーリ6、アイド
ラプーリ8a,8b、従動側プーリ10を各々回動可能
に連係している複数本のワイヤ11と、回動軸9に割り
締めされている揺動レバー12と、揺動レバー12に一
端部13aが回動可能に連結されているリンク部材13
と、リンク部材13の他端部13bに一端部14aが回
動可能に連結されているとともに、保持枠7の矩体部7
aに摺動可能に挿通されている駆動杆14と、駆動杆1
4の他端部14bに螺合されている吊持片15と、吊持
片15に螺着してなり、打ち抜き穴17aが設けられて
いる薄板状の落下板16と、保持枠7に螺着されている
支持部材17と落下板16を摺動可能に支持していると
ともに、保持枠7に螺着されており、押さえ部材18a
及び受け部材18bよりなる案内部材18とで構成され
ている。 なお、図2においては、アイドラープーリ8
aと複数本のワイヤ11は、図示の都合上省略されてい
る。
【0010】次に本発明の落下板駆動機構の作用状態を
説明する。まず、プッシャーロッド5を介して、編機駆
動部より変位伝達レバー4に伝えられた矢印D方向の昇
降変位は、変位伝達レバー4、駆動側プーリ6、複数本
のワイヤ11を介して従動側プーリ10の回動変位とし
て伝達され、該回動変位は回動軸9、揺動レバー12、
リンク部材13を介して駆動杆14の矢印E方向の昇降
変位として伝達され、該昇降変位による駆動杆14の昇
降運動によって、落下板16もまた矢印E方向に昇降す
る。
【0011】なお、本実施例においては可撓長尺体とし
て複数本のワイヤを使用しているが、他に長尺のスチー
ルバンド等を使用してもよく、又変位伝達手段として
は、モータ、油圧シリンダー、エアシリンダー等により
直接的に駆動杆を昇降させる手段を使用してもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、落下板支持用に長尺部
材を必要としないため、落下板駆動時において、編機駆
動部に過大な負荷がかからず、ある実施形態においては
より振動の少ない状態で落下板が昇降し、又ある実施形
態においては可撓長尺体を介して円滑な回動としての変
位が伝達されるので、編機駆動部への負荷が一層軽減さ
れ、結果的に落下板駆動機構を有する経編機の高速化が
実現できる。更にある実施形態においては、可撓長尺体
を複数本のワイヤとすることで、落下板駆動機構に良好
な耐久性を付与できるので、一層の高速化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の経編機における落下板駆動機構を一部
断面にして示す側面図。
【図2】図1の経編機における落下板駆動機構を一部断
面にして示す側面図。
【図3】図1の経編機における落下板駆動機構の落下板
及びその周辺構成部材を示す正面図。
【図4】図1の経編機における落下板駆動機構の落下板
及びその周辺構成部材を示す側面図。
【図5】従来の落下板駆動機構を示す概略正面図。
【符号の説明】
1…落下板駆動機構 2…機枠 2a…上部機枠 2b…下部機枠 3…台座 4…変位伝達レバー 4a…突端部 6…駆動側プーリ 7…保持枠 8a,8b…アイドラプーリ 9…回動軸 10…従動側プーリ 11…ワイヤ 12…揺動レバー 13…リンク部材 14…駆動杆 14a…一端部 14b…他端部 16…落下板 17…支持部材 18…案内部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端部(14a)を変位伝達手段の一部に
    連結してなり他端部(14b)に薄板状の落下板(1
    6)を長尺支持部材を介さずに取着してなる複数の駆動
    杆(14)と、機枠(2)に固定されており落下板(1
    6)を往復自在に支持してなる案内部材(18)とで構
    成してなることを特徴とする経編機における落下板駆動
    機構。
  2. 【請求項2】駆動杆(14)が、上部機枠(2a)に固
    定してなる保持枠(7)に往復自在に挿通され、保持枠
    (7)に複数の案内部材(18)が直接あるいは支持部
    材(17)を介して固定されてなることを特徴とする請
    求項1に記載の経編機における落下板駆動機構。
  3. 【請求項3】変位伝達手段が、下部機枠(2b)に固定
    してなる台座(3)と、台座(3)に回動可能に軸支し
    てなる駆動側プーリ(6)と、突端部(4a)において
    編機駆動部に連結してなり前記駆動側プーリ(6)と同
    軸に嵌着してなる変位伝達レバー(4)と、保持枠
    (7)に回動可能に固定してなるアイドラープーリ(8
    a,8b)と、編機上側において編機長手方向に回動可
    能に架設してなる回動軸(9)と、回動軸(9)に固定
    してなる従動側プーリ(10)と、駆動側プーリ
    (6),アイドラープーリ(8a,8b),従動側プー
    リ(10)を各々回動可能に連係してなる可撓長尺体
    と、回動軸(9)に嵌着してなる揺動レバー(12)
    と、揺動レバー(12)に駆動杆(14)の一端部(1
    4a)を回動可能に連結するリンク部材(13)とで構
    成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の経編機における落下板駆動機構。
  4. 【請求項4】可撓長尺体が複数本のワイヤ(11)であ
    ることを特徴とする請求項3に記載の経編機における落
    下板駆動機構。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433996B1 (ko) * 2001-12-20 2004-06-04 린 첸-후이 직기의 고가형 송사 장치 조립체
KR101222805B1 (ko) * 2012-06-12 2013-01-16 하문석 랏셀낙하판용 낙하판 구동장치
KR200470905Y1 (ko) * 2012-09-21 2014-01-24 박승헌 랏셀 경편기의 무늬부 편환 다짐판 구동장치
CN103556385A (zh) * 2013-11-22 2014-02-05 郑依福 一种经编机压纱板的独立传动机构
CN103590184A (zh) * 2013-11-22 2014-02-19 郑依福 一种经编机压纱板的导向机构

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CN103556385A (zh) * 2013-11-22 2014-02-05 郑依福 一种经编机压纱板的独立传动机构
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