JPH11107114A - レピア織機 - Google Patents

レピア織機

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JPH11107114A
JPH11107114A JP29030897A JP29030897A JPH11107114A JP H11107114 A JPH11107114 A JP H11107114A JP 29030897 A JP29030897 A JP 29030897A JP 29030897 A JP29030897 A JP 29030897A JP H11107114 A JPH11107114 A JP H11107114A
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JP
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band
rapier
guide
warp
race
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JP29030897A
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English (en)
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Ryoji Yamashita
良次 山下
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/277Guide mechanisms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な調節と一部の部品を交換するだけでレ
ピアバンドの走行形態を、レースラン型とガイドラン型
に容易に切り替えることができ、織物に適したバンド走
行形式に簡単に切り替える。 【解決手段】 筬16を前後に揺動させるための筬揺動
部12と、筬揺動部12に着脱可能に設けられ装着中の
緯入れ時には経糸62の間に進入し、レピアバンド24
の少なくとも下面を案内する複数のバンドガイド64
と、筬揺動部12に着脱可能に設けられ装着中の緯入れ
時には経糸62と接触しレピアバンド24の下面との間
で経糸62を挟持してレピアバンド24を案内するバン
ドレース18とを有する。筬揺動部12には、バンドガ
イド64及びバンドレース18の一方が選択的に装着さ
れ、装着時におけるバンドガイド64のレピアバンド走
行面66とバンドレース18のレピアバンド走行面22
とが互いに同一の高さである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レピアを用いて
緯入れするレピア織機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レピア織機にはレピアが走行する
レピアバンドが設けられ、このレピアバンドは緯入れの
際に経糸の開口内に経糸に対して略直角に挿入される。
そしてレピアバンドの走行形態の種類としては、一つに
は特開昭62−191548号公報に開示されているレ
ースラン型のレピア織機があった。レースラン型は、筬
打ち装置に、バンドレースが形成され、バンドレースは
長尺部材で、上面には均一な厚みのモケットが貼られ、
モケットの表面は平坦なレピアバンド走行面を形成して
いる。バンドレースは、必ずしも織幅全体にわたって連
続的に設けられているものではなく、織幅より短い複数
のバンドレース2が5〜6mmの間隔をおいて併設され
ている場合もある。
【0003】レースラン型のレピア織機は、緯入れ時に
はバンドレースのレピアバンド走行面が下経糸に接した
状態となり、下経糸を挟んでバンドレースのレピアバン
ド走行面をレピアバンドが滑動するものである。
【0004】レースラン型のレピア織機の長所として、
ソフトなモケットを貼ったレピアバンド走行面をレピア
バンドが走行し緯糸を搬送するため緯入れ性能が高く、
緯糸に対する汎用性が高い。さらに、レピアヘッド及び
レピアバンドの損傷や摩耗が少ない。そして後述するガ
イドラン型のような経糸同士の間に挿入されるバンドガ
イドがないため、下経糸、上経糸に損傷を与えることは
少ない。
【0005】また、その他のレピアバンドの走行形態と
して、特開平3−45747号公報に開示されているガ
イドラン型のレピア織機があった。このガイドラン型
は、図22に示すように、筬打ち装置1に一対のバンド
ガイド9が設けられている。バンドガイド9には、レピ
アバンド6の側面とこの側面に連続する底面の一部と上
面の一部を包むコの字形のガイド部10が各々互いに対
向する面に形成されている。バンドガイド9は下経糸
5、上経糸8に対して平行に位置する薄板状で、筬打ち
装置1に織幅方向に沿って複数個設けられている。
【0006】ガイドラン型のレピア織機は、緯入れ時に
は各バンドガイド9を下経糸5同士の間に進入させ、各
バンドガイド9に案内されながらレピアバンド6が走行
するものである。この時各バンドガイド9は下経糸5と
は接触しないようにされている。
【0007】また、ガイドラン型のレピア織機は、特開
平5−209341号公報に開示されているものがあっ
た。このレピア織機は、図23に示すように台形の板状
のバンドガイド11が設けられている。そしてバンドガ
イド11の上面が、レピアバンド6の下面に当接するガ
イド部11aとなっている。そしてレピアバンド6は、
カーボンクロスの積層によるFPR製で、軽量で真直保
持性に富み、かつ腰の強さ、屈曲性も適度にそなえてい
る。
【0008】このガイド型のレピア織機は、緯入れ時に
は各バンドガイド11を下経糸5同士の間に進入させ、
各バンドガイド11に案内されながらレピアバンド6が
走行するものである。
【0009】上記各ガイドラン型のレピア織機の長所と
して、下経糸5がバンドガイド9、11の間に入り込む
ため、高密度織ものやスパン織物の製織に有効である。
そして緯糸の受け渡し性能が良い。
【0010】また、実開昭59−37381号に示すよ
うにレースラン型とガイドラン型の装置の両方を備えた
たものがあり、レピアバンドの下面はバンドレースのモ
ケット上面を走行し、レピアバンドの両側面とこの側面
に連続する上面の一部をバンドガイドがガイドするもの
であった。このレースラン型とガイドラン型を併用した
レピア織機は、緯入れ時にはバンドレースのレピアバン
ド走行面が下経糸に接した状態となり、各バンドガイド
は下経糸同士の間に進入させ、バンドレースとバンドガ
イドに案内されながらレピアバンドが滑動するものであ
る。
【0011】このレースラン型とガイドラン型を併用し
たレピア織機の長所としては、緯入れ性能が良く、緯糸
の受け渡し性能が良いという点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のレー
スラン型のレピア織機場合、高密度織物や経糸に毛羽の
覆いスパン糸系織物では経糸開口時のさばきが若干悪く
なり、下経糸がバンドレース面及びワープサポータ上面
で規制されるため、経糸切れの発生が若干多くなるとい
う問題があった。
【0013】また、上記従来の技術のガイドラン型のレ
ピア織機場合、ループ上の節糸、分離しやすい糸、強度
の弱い糸等を経糸に使用するとき、バンドガイド9、1
1によって経糸を損傷しやすいという問題があった。そ
して、レピアバンド6の損傷や摩耗の進行がレースラン
型に比べて早く、またガイドラン型特有の微少振動がレ
ピアヘッド7の緯糸把持性能に若干悪影響を及ぼしてい
た。
【0014】また、上記従来のレースラン型とガイドラ
ン型を併用した場合、上記レースラン型と上記ガイドラ
ン型のレピア織機の両方の利点を有する反面、上記両型
の課題も有しており、中途半端なタイプであった。
【0015】以上のように、レピア織機のバンド走行形
態には、それぞれ長所と短所を持っており完全なタイプ
はなく、製織工場では、多種ある織物をそれぞれに適合
したバンド走行形態のレピア織機を選択し、製織してい
た。しかし、従来、レピア織機はこれらのバンド走行形
態に関しては、一つの走行形態型を設計的に構成し準備
して個別の織機として市場に提供され、一通りのバンド
走行形態しか出来なかった。このため、製織工場では種
々の織物の比率とレピア織機の設備状態が一致しないこ
とが多々発生し、その中には、本来バンド走行形態を切
り替えできれば総合的に、生産性、製織性が向上すると
いう場合も多かった。このように織物の種類に適した走
行形態を取れない場合があった。
【0016】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、簡単な調節と一部の部品を交換す
るだけでレピアバンドの走行形態を、レースラン型とガ
イドラン型に容易に切り替えることができ、製織する織
物に適したバンド走行形式に簡単に切り替え可能なレピ
ア織機を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、レピアヘッ
ドを有するレピアバンドを経糸開口内へ挿入して緯入れ
を行なうレピア織機であって、筬を前後に揺動させるた
めの織機主軸や、スレソート等の筬揺動部からなる筬揺
動機構と、上記筬揺動機構に着脱可能に設けられ装着中
の緯入れ時には経糸の間に進入し、レピアバンドの少な
くとも下面を案内する複数のバンドガイドと、上記筬揺
動機構に着脱可能に設けられ装着中の緯入れ時には経糸
と接触しレピアバンドの下面との間で経糸を挟持して上
記レピアバンドを案内するバンドレースとを有し、上記
筬揺動機構には、上記バンドガイド及び上記バンドレー
スの一方が選択的に装着され、装着時における上記バン
ドガイドのレピアバンド走行面と上記バンドレースのレ
ピアバンド走行面とが互いに同一の高さとしたレピア織
機である。
【0018】また、織物をガイドするクロスガイドに上
下方向の高さ調節機構が設けられ、上記バンドガイドが
装着されるとき、上記バンドレースが装着されるときよ
りもクロスガイドの位置をさげ、上記バンドガイドが上
記経糸の開口内に進入可能としたレピア織機である。
【0019】また、経糸を保持するヘルドのメールの高
さを調節する調節機構が設けられ、上記バンドガイドが
装着されるとき、上記バンドレースが装着されるときよ
りも経糸の位置を下げ、上記バンドガイドが上記経糸の
開口内に進入可能としたものである。
【0020】この発明のレピア織機は、織物の種類に応
じてバンドガイド、バンドレースのいずれかをレピア織
機(詳細には、筬を揺動させるための機構)に装着し、
経糸の高さを調整する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。図1〜図7は、この発明
の第一実施形態のレピア織機10を示すもので、このレ
ピア織機10は、レースラン型とガイドラン型の両方を
選択的に設定可能なものである。先ずレースラン型の場
合、図1に示すように図示しない織機主軸等の駆動装置
に連結されるスレーソード12が設けられ、スレーソー
ド12の先端部分には、固定部材であるリードホルダ1
4が取り付けられ、リードホルダ14の上端部には筬1
6が立設されている。筬16の近傍には、ボルト等によ
り容易に着脱自在なバンドレース18が取りつけられて
いる。
【0022】バンドレース18は、図7に示すように縦
断面がT字形に形成された長尺部材で、バンドレース1
8の上面には均一な厚みのソフトなモケット20が貼り
付けられ、モケット18の上面は平坦で後述するレピア
バンド24のレピアバンド走行面22となる。
【0023】バンドレース18の長手方向の両脇には、
図示しない駆動装置が各一個設けられ、この駆動装置に
はバンドレース18のレピアバンド走行面22上を所定
のタイミングで両側から中心に向かって走行する一対の
レピアバンド24が取り付けられている。各レピアバン
ド24はバンドレース18のレピアバンド走行面22を
走行していないときにはこの駆動装置に各々巻き回され
て収容されている。レピアバンド24の、バンドレース
18中心側の端部付近には、各々図示しない緯糸を互い
に受け渡しするレピアヘッド26が各々取り付けられて
いる。
【0024】織上げられた織物両側各々20〜30cm
に渡って、織物を織口近傍でガイドするクロスガイド2
8が設けられ、クロスガイド28は上方に開口するコの
字状に形成され、さらに下方に延出している棒状の固定
部30が設けられている。クロスガイド28の固定部3
0には垂直方向に長い長孔34が形成され、長孔34に
ネジ32が挿通され、レピア織機10に設けられた保持
部材36に固定されている。保持部材36には、クロス
ガイド28の固定部30が当接する面に、固定部30の
上下に位置し互いに所定間隔はなれた突起であるストッ
パ38、40が設けられている。クロスガイド28の保
持部材36に対する高さは、ストッパ38、40の内側
で変えることが出来る。
【0025】クロスガイド28のコの字状の内側には織
物の両端を保持するロール状のテンプル42が設けられ
ている。そしてテンプル42から所定間隔はなれて斜め
下方に、織物の先端をガイドするロール44が設けられ
ている。
【0026】筬16を挟んでクロスガイド28の反対側
に、四本の経糸を各々保持し所定のタイミングで経糸を
所定高さにかえるヘルド44、46、48、50が垂直
方向に設けられている。各ヘルド44、46、48、5
0には経糸が挿通されるメール52が設けられている。
そして筬16に近傍には、経糸の下面に接触し、経糸の
高さを調節するワープサポータ54が設けられ、ワープ
サポータ54には垂直方向に長い長孔56が形成され、
長孔56にネジ58が挿通され、レピア織機10に設け
られたホルダ56に固定されている。ホルダ56は、複
数のスレーソード12の間に伸び、筬揺動機構と緩衝し
ないようにフレームに設けられている。ワープサポータ
54のホルダ56に当接する面の下端部には、ホルダ5
6の下端面に当接する突起であるストッパ60が形成さ
れている。ワープサポータ54のホルダ56に対する高
さは、長孔56の上部にネジ58が当接する位置まで下
がり、またストッパ60がホルダ56の下端面に当接す
る位置まで上がり、高さ調節を行なうことが出来る。ワ
ープサポータ54の上下方向の高さ調節は、二段階又は
無段階に行なえるようにする。
【0027】レピア織機10のレースラン型の場合、四
本の経糸62a、62b、62c、62dおよびワープ
ラインAは、図1に示す位置に保持され、経糸62c、
62dにはワープサポータ54が当接し上方に持ち上げ
られ、ワープサポータ54上面が織口点Aとバンドレー
ス18のレピアバンド走行面22の延長線上に位置して
いる。
【0028】この実施形態のレースラン型のレピア織機
10の動作について以下に説明する。バンドレース18
が図1に示すように経糸62c、62dに当接したと
き、バンドレース18の両側から中心に向かって、経糸
62c、62dを介してバンドレース18のレピアバン
ド走行面22上を、一対のレピアバンド24が走行す
る。一方のレピアバンド24に取り付けられたレピアヘ
ッド26は、図示しない緯糸を保持して経糸62a、6
2b、62c、62dの開口内に緯糸を挿入させ、中央
付近で他方のレピアヘッド26に緯糸を受け渡す。次に
レピアバンド24が経糸62a、62b、62c、62
dの開口内から引き抜かれ、緯入れが完了する。次にス
レーソード12が駆動され織口点Aで筬16による筬打
ちが行なわれる。
【0029】次に、この実施形態のレピア織機10のガ
イドラン型のレピア織機10として用いる形態を、図2
に基づいて説明する。リードホルダー14には、バンド
レース18が取り外されバンドガイド64が取り付けら
れている。バンドガイド64は、図4に示すように経糸
62に対して平行に設けられた薄板状で、二種類の形状
のバンドガイド64a、64bが互いに交互に等間隔で
一直線上に設けられている。バンドガイド64a、64
bは、上端面が各々同一面に位置し、レピアバンド24
が走行するレピアバンド走行面66となる。バンドガイ
ド64a、64bは、図5、図6に示すガイドセッタ6
8により各々保持され、ガイドセッタ68は複数のネジ
70でリードホルダ14に取り付けられている。
【0030】そして、レピア織機10のバンドガイド6
4のレピアバンド走行面66と、前述のバンドレース1
8のレピアバンド走行面22は同一面上であり、レピア
バンド24の位置は変える必要がない。しかし、ガイド
ラン型はバンドガイド64のレピアバンド走行面66が
経糸62c、62dを通過して経糸62の開口内に進入
させる必要があり、経糸62の高さ調節を行なう。ま
ず、クロスガイド28を保持部材36に対して下方に移
動させ、レースラン型のときの織口点Aを織口点Bに下
降させる。これにともないレースラン型のときのワープ
ラインAをワープラインBに下降させ、さらにワープサ
ポータ54をホルダ56に対して下方に移動させ、経糸
62c、62dから離間させ、バンドガイド64のレピ
アバンド走行面66は経糸62の開口内に確実に位置す
る。
【0031】この実施形態のレピア織機10のガイドラ
ン型の動作について説明する。バンドガイド64のレピ
アバンド走行面66が図1に示すように経糸62c、6
2dを通過して経糸の開口内に位置するとき、バンドガ
イド64のレピアバンド走行面66の両側から中心に向
かって、一対のレピアバンド24が走行する。一方のレ
ピアバンド24に取り付けられたレピアヘッド26は、
図示しない緯糸を保持して経糸62の開口内に緯糸を挿
入させ、中央付近で他方のレピアヘッド26に緯糸を受
け渡す。次にレピアバンド24が経糸62の開口内から
引き抜かれ、緯入れが完了する。次にスレーソード12
が駆動され織口点Bで筬16による筬打ちが行なわれ
る。
【0032】この実施形態のレピア織機10によれば、
バンドレース18とバンドガイド64を選択して簡単に
装着することができ、レピアバンド24の走行形態を、
レースラン型とガイドラン型に容易に変更することがで
きる。レースラン型とガイドラン型は、レピアバンド2
4が走行するレピアバンド走行面22、66が同じ面と
なるため、レピアバンドの走行形態の切り替えに際して
レピアバンド24の走行高さを変える必要がない。すな
わち、レピアバンド24の駆動装置を改造する必要がな
く、織物に最適な走行形態を容易に採用することが可能
である。
【0033】なお、この実施形態のレピア織機10は、
図3に示すようにガイドラン型のときに、経糸62密度
の多くないものや、経糸62さばきの良い織物、経糸密
度が少なく質量の重い織物等の時には、ワープサポータ
54上面をわずかに経糸62c,62dに接触させて使
用しても良い。
【0034】次に、この発明の第二実施形態について図
8、図9にもとづいて説明する。ここで、上述の実施形
態と同様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態のレピア織機10について、図8はレース
ラン型を示すものである。そして、第一実施形態と同様
にリードホルダ14からバンドレース18を取り外し、
バンドガイド64を取り付けて図9に示すガイドラン型
に変更する。そして経糸62を保持するヘルド46は、
図示しない開口装置を操作して、ヘルド46の開口位置
を調整することにより、メール52の高さ変更可能なも
のとする。
【0035】そして、第一実施形態と同様にレピア織機
10のバンドガイド64のレピアバンド走行面66と、
前述のバンドレース18のレピアバンド走行面22は同
一面上であり、レピアバンド24の位置は変える必要が
ない。そして、経糸62の高さ調節方法は、バンドガイ
ド64のレピアバンド走行面66に最も近接している経
糸62dを下方に移動させる。経糸62dをガイドして
いるヘルド46の開口位置を調整することによりメール
52の位置を下方に所定長さLを下げ、またはLだけ開
口量を増やすことによって、経糸62dの位置を経糸6
2d’に変更する。これにより、ワープラインAはワー
プラインBに引き下がり、さらにワープサポータ54を
下降させ、緯糸c、dから離間させる。
【0036】この実施形態のレピア織機10によれば、
上記実施形態とほぼ同様の効果を有するものである。そ
して、一つのヘルド46のメール52の位置を下げるだ
けなので、簡単に経糸62の高さを調整することができ
る。
【0037】次に、この発明の第三実施形態について図
10に基づいて説明する。この実施形態のレピア織機1
0は、レースラン型については図8に示す第二実施形態
と同様である。そして、リードホルダ14からバンドレ
ース18を取り外し、バンドガイド64を取り付けて図
10に示すガイドラン型に変更した場合、経糸62を保
持するヘルド44、46、48、50の開口位置を調整
することによりを、メール52の高さを変更する。
【0038】そして、経糸62の高さ調節方法は、四本
の経糸62a、62b、62c、62dをガイドしてい
るヘルド44、46、48、50のメール52の位置を
各々下方に引き下げ、開口量は変えずに開口位置を変更
し、ワープラインCを下方に移動させるものである。こ
れによっても上記実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0039】次に、この発明の第四実施形態について図
11、12にもとづいて説明する。この実施形態のレピ
ア織機72は、上方に開口したコの字形が二つ連続して
形成されたクロスガイド74を有し、クロスガイド74
の内側に二つのテンプル42が設けられている。
【0040】この実施形態のレピア織機72において、
図11はレースラン型を示すものである。そしてリード
ホルダ14からバンドレース18を取り外し、バンドガ
イド64を取り付けて図12に示すガイドラン型に変更
する。
【0041】そして経糸62の高さ調節方法は、クロス
ガイド74を保持部材36に対して下方に移動させ、レ
ースラン型の時の織口点Aを織口点Bに下降させ、さら
にワープサポータ54をホルダ56に対して下方に移動
させ、経糸62から離間させる。これによっても、上記
実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0042】次にこの発明の第五実施形態について図1
3、14にもとづいて説明する。この実施形態のレピア
織機76は、棒状のバーテンプル78が設けられ、バー
テンプル78はL字形の保持部材80に保持されてい
る。保持部材80の他方の先端部には、垂直方向に長い
長孔84が形成され、長孔84にネジ86が挿通され、
レピア織機76に設けられた固定部材82に取り付けら
れている。
【0043】この実施形態のレピア織機76において、
図13はレースラン型を示すものである。そしてリード
ホルダ14からバンドレース18を取り外し、バンドガ
イド64を取り付けて図14に示すガイドラン型に変更
する。
【0044】そして経糸62の高さ調節方法は、バーテ
ンプル78を保持部材82に対して下方に移動させ、レ
ースラン型の時の織口点Aを織口点Bに下降させ、さら
にワープサポータ54をホルダ56に対して下方に移動
させ、経糸62から離間させる。そして、この実施形態
によっても、上記実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0045】次にこの発明の第六実施形態について図1
5にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機8
8は、図15(a)に示すレースラン型と図15(c)
に示すガイドラン型に変更する際、スレーソード12か
ら、バンドレース18が設けられたリードホルダ90を
取り外し、バンドガイド64が設けられたリードホルダ
92を取り付ける。
【0046】スレーソード12と、リードホルダ90、
92は、ボルト96とナット94で着脱自在に連結され
ている。スレーソード12の上面にはリードホルダ9
0、92を取り付ける圧接基準面98が形成され、圧接
基準面98の両端にはリードホルダ90、92の側面を
ガイドする案内面100、102が形成され、リードホ
ルダ90、92は確実に位置決めされる。
【0047】この実施形態のレピア織機88によれば、
あらかじめバンドレース18及びバンドガイド64をリ
ードホルダ90、92に適正に組み付けたレースラン型
とガイドラン型の組み立て部品をそれぞれ用意してお
き、必要に応じていずれの走行形態切り替え部材とも短
時間に、かつ正確に組み込み切り替えることができる。
【0048】つまりスレーラン型とガイドラン型の変更
の際、バンドレース18が設けられたリードホルダ90
とバンドガイド64が設けられたリードホルダ92を交
換するだけなので短時間で簡単に行なうことができる。
スレーラン型からガイドラン型、またはガイドラン型か
らスレーラン型といずれの切り替えの場合においても、
スレーラン型のバンドレース18の取り付けボルトやガ
イドラン型のバンドガイド64の取り付けボルト数が大
変多いため、切り替え所要時間が多大であり、またバン
ドレース18やバンドガイド64の取り替え作業のバラ
付きも発生しやすかった。この実施形態のレピア織機8
8によれば、切り替え所要時間の大幅な短縮と切り替え
作業の均一化が確実に達成できる。バンドレース18や
バンドガイド64の設定の再現性の安定化は、バンド走
行性能、緯入れ性能の安定化に大きな効果を発揮する。
【0049】次にこの発明の第七実施形態について図1
6にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機1
04は、図16(a)に示すレースラン型と図16
(c)に示すガイドラン型に変更する際、スレーソード
12から、バンドレース18が設けられたリードホルダ
90を取り外しバンドガイド64が設けられたリードホ
ルダ92を取り付ける。
【0050】スレーソード12と、リードホルダ90、
92は、ボルト96とナット94で着脱自在に連結され
ている。スレーソード12の上面にはリードホルダ9
0、92を取り付ける傾斜面である圧接基準面106が
形成され、圧接基準面106の端部にはリードホルダ9
0、92の一側面をガイドする案内面108が形成さ
れ、リードホルダ90、92は確実に位置決めされる。
【0051】この実施形態のレピア織機104によれ
ば、第六実施形態と同様の効果を有するものである。そ
して、圧縮基準面106は一方向に傾斜し、圧縮基準面
106の端部に設けられた案内面108にリードホルダ
90、92の重量の分力がかかり、リードホルダ90、
92の角部が、圧接基準面106と案内面108で形成
される角部に確実に圧接し、正確に位置決めされる。
【0052】なお、この実施形態のレピア織機104
は、図17に示すように、スレーソード12の上面全て
に傾斜面である圧接基準面106が形成され、圧接基準
面に106の高いほうの端部に下方へ連接する案内面1
10が設けられていても良い。そして、リードホルダ9
0、92の底面の一部に、案内面110に当接する係合
突起112が形成されている。
【0053】次にこの発明の第八実施形態について図1
8にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機1
14は、図18(a)に示すレースラン型と図18
(c)に示すガイドラン型に変更する際、小型のリード
ホルダ116から、バンドレース18が設けられガイド
ベース118を取り外しバンドガイド64が設けられた
ガイドベース120を取り付ける。
【0054】リードホルダ116はスレーソード12に
固定され、ガイドベース118、120は、セット用ボ
ルト123でリードホルダ116に着脱自在に連結され
ている。リードホルダ116の側面にはガイドベース1
18、120を取り付ける圧接基準面122が形成さ
れ、圧接基準面122の上下端部にはガイドベース11
8の上下端面をガイドする案内面124、126が形成
され、ガイドベース118、120は確実に位置決めさ
れる。ガイドベース118、120の側面は筬16の基
端部に当接し、筬16を固定する機能を有している。
【0055】次にこの発明の第九実施形態について図1
9にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機1
28は、図19(a)に示すレースラン型と図19
(c)に示すガイドラン型に変更する際、小型のリード
ホルダ116から、バンドレース18が設けられたガイ
ドベース118を取り外しバンドガイド64が設けられ
たガイドベース120を取り付ける。
【0056】リードホルダ116はスレーソード12に
固定され、ガイドベース118、120は、セット用ボ
ルト123でリードホルダ116に着脱自在に連結され
ている。リードホルダ116の側面にはガイドベース1
18、120を取り付ける傾斜面である圧接基準面13
0が形成され、圧接基準面130の下端部にはガイドベ
ース118の下端面をガイドする案内面132が形成さ
れ、ガイドベース118、120は確実に位置決めされ
る。
【0057】次にこの発明の第十実施形態について図2
0にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機
は、図20(a)に示すレースラン型と図20(c)に
示すガイドラン型に変更する際、小型のリードホルダ1
16から、バンドレース18が設けられたガイドベース
136を取り外しバンドガイド64が設けられたガイド
ベース138を取り付ける。
【0058】リードホルダ116はスレーソード12に
固定され、ガイドベース136、138は、セット用ボ
ルト123でリードホルダ116に着脱自在に連結され
ている。リードホルダ116の側面にはガイドベース1
36、138を取り付ける圧接基準面140が形成さ
れ、圧接基準面140の上下端部にはガイドベース13
6、138の上下端面をガイドする案内面142、14
4が形成され、ガイドベース136、138は確実に位
置決めされる。
【0059】次にこの発明の第十一実施形態について図
21にもとづいて説明する。この実施形態のレピア織機
146は、図21(a)に示すレースラン型と図21
(c)に示すガイドラン型に変更する際、小型のリード
ホルダ116から、バンドレース18が設けられたガイ
ドベース136を取り外しバンドガイド64が設けられ
たガイドベース138を取り付ける。
【0060】リードホルダ116はスレーソード12に
固定され、ガイドベース136、138は、セット用ボ
ルト123でリードホルダ116に着脱自在に連結され
ている。リードホルダ116の側面にはガイドベース1
36、138を取り付ける傾斜面である圧接基準面14
8が形成され、圧接基準面148の下端部にはガイドベ
ース136、138の下端面をガイドする案内面150
が形成され、ガイドベース136、138は確実に位置
決めされる。
【0061】なお、この発明のレピア織機は、上記各実
施の形態に限定されるものではなく、各部材の形状等適
宜変更可能である。
【0062】
【発明の効果】この発明のレピア織機は、簡単な調節と
一部の部品を交換するだけで、レピアバンドの走行形態
を、いわゆるレースラン型とガイドラン型に容易に切り
替えることができ、製織する織物に適したバンド走行形
態に簡単に切り替え可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態のレースラン型のレピ
ア織機の正面図である。
【図2】この実施形態のガイドラン型のレピア織機の正
面図である。
【図3】この実施形態のガイドラン型のレピア織機の変
形例の正面図である。
【図4】この実施形態のレピア織機のバンドガイドの斜
視図である。
【図5】この実施形態のレピア織機のガイドセッタの上
面図である。
【図6】この実施形態のレピア織機のガイドセッタの左
側面図である。
【図7】この実施形態のレピア織機のバンドレースの斜
視図である。
【図8】この発明の第二実施形態のレースラン型のレピ
ア織機の正面図である。
【図9】この実施形態のガイドラン型のレピア織機の正
面図である。
【図10】この発明の第三実施形態のガイドラン型のレ
ピア織機の正面図である。
【図11】この発明の第四実施形態のレースラン型のレ
ピア織機の正面図である。
【図12】この実施形態のガイドラン型のレピア織機の
正面図である。
【図13】この発明の第五実施形態のレースラン型のレ
ピア織機の正面図である。
【図14】この実施形態のガイドラン型のレピア織機の
正面図である。
【図15】この発明の第六実施形態のレピア織機の正面
図である。
【図16】この発明の第七実施形態のレピア織機の正面
図である。
【図17】この発明の第七実施形態のレピア織機の変形
例の正面図である。
【図18】この発明の第八実施形態のレピア織機の正面
図である。
【図19】この発明の第九実施形態のレピア織機の正面
図である。
【図20】この発明の第十実施形態のレピア織機の正面
図である。
【図21】この発明の第十一実施形態のレピア織機の正
面図である。
【図22】従来のガイドラン型のレピア織機の正面図で
ある。
【図23】従来のガイドラン型のレピア織機の正面図で
ある。
【符号の説明】
10 レピア織機 12 スレーソード 14 リードホルダ 16 筬 18 バンドレース 22、66 レピアバンド走行面 24 レピアバンド 26 レピアヘッド 28 クロスガイド 42 テンプル 46 ヘルド 52 メール 54 ワープサポータ 62 経糸 64 バンドガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レピアヘッドを有するレピアバンドを
    経糸開口内へ挿入して緯入れを行なうレピア織機におい
    て、筬を前後に揺動させるための筬揺動機構と、上記筬
    揺動機構に着脱可能に設けられ装着中の緯入れ時には経
    糸の間に進入し、レピアバンドの少なくとも下面を案内
    する複数のバンドガイドと、上記筬揺動機構に着脱可能
    に設けられ装着中の緯入れ時には経糸と接触しレピアバ
    ンドの下面との間で経糸を挟持して上記レピアバンドを
    案内するバンドレースとを有し、上記筬揺動機構には、
    上記バンドガイド及び上記バンドレースの一方が選択的
    に装着され、装着時における上記バンドガイドのレピア
    バンド走行面と上記バンドレースのレピアバンド走行面
    とが互いに同一の高さとしたことを特徴とするレピア織
    機。
  2. 【請求項2】 織物をガイドするクロスガイドに上下
    方向の高さ調節機構が設けられ、上記バンドガイドが装
    着されるとき、上記バンドレースが装着されるときより
    もクロスガイドの位置をさげ、上記バンドガイドが上記
    経糸の開口内に進入可能としたことを特徴とする請求項
    1記載のレピア織機。
  3. 【請求項3】 経糸を保持するヘルドのメールの高さ
    を調節する調節機構が設けられ、上記バンドガイドが装
    着されるとき、上記バンドレースが装着されるときより
    も経糸の位置を下げ、上記バンドガイドが上記経糸の開
    口内に進入可能としたことを特徴とする請求項1記載の
    レピア織機。
JP29030897A 1997-10-06 1997-10-06 レピア織機 Pending JPH11107114A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107700039A (zh) * 2017-10-19 2018-02-16 广东康特斯织造装备有限公司 采用窄剑带引纬的毛巾机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107700039A (zh) * 2017-10-19 2018-02-16 广东康特斯织造装备有限公司 采用窄剑带引纬的毛巾机

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