JPH11105394A - 印章装置 - Google Patents

印章装置

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JPH11105394A
JPH11105394A JP27002997A JP27002997A JPH11105394A JP H11105394 A JPH11105394 A JP H11105394A JP 27002997 A JP27002997 A JP 27002997A JP 27002997 A JP27002997 A JP 27002997A JP H11105394 A JPH11105394 A JP H11105394A
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JP27002997A
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Takanobu Kameda
登信 亀田
Tomoyuki Niimura
朋之 新村
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King Jim Co Ltd
Original Assignee
King Jim Co Ltd
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印影の一部だけでなく全体の変更にも短時間
で容易に応じられる印章装置や、1個の装置で多様な印
影に応じられる印章装置を提供する。 【解決手段】 本発明の印章装置は、印影模様の情報を
入力する印影模様入力手段と、インクが浸透するベース
層と、その一面に設けられたインクをはじく材質でなる
被覆層とでなる長尺状の製版用紙リボンとを有する。ま
た、印影模様入力手段によって入力された情報から直接
又は間接的に定まる1又は複数の印影模様を製版用紙リ
ボンの未製版部分にそれぞれ製版させ、印影模様に応じ
た被覆層の局所位置を除去させる製版手段と、捺印用イ
ンクを有し、捺印外力が加わったときに、捺印位置に位
置している製版用紙リボンの部分に対してインクを供給
するインク供給手段と、いずれかの印影模様が製版され
た製版用紙リボンの部分を捺印位置に位置させる製版用
紙リボン移動手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印影模様の変更機
能を有する印章装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの印章は印影模様が固定不変のもの
である。また、日付印など印影模様を変更できる印章
(以下では適宜、可動部材などの多くの部材から構成さ
れている印章を印章装置と呼ぶ)も存在する。
【0003】日付印は、周知のように、会社名や部署名
や氏名などを表す凹凸を固定的に有する固定文字印面部
材と、年、月、日を表す凹凸を外周面に有する回動可能
な複数のベルト印面部材とを有し、印面になる平面上で
の各ベルト印面部材の位置を適宜変更することにより、
印影模様を変更するものである。
【0004】多くの日付印は、ベルト印面部材をユーザ
が回動することで所望の印面を得るものである。この
他、タイマを内蔵し、日付が変更したりした場合などに
モータで自動的にベルト印面部材を駆動して印面を変更
するものも既に提案されている。
【0005】また、日付印の別な構成は、日付要素を構
成する文字(数字等)の凹凸を一端面に有する小さな複
数の棒状部材が用意されており、印章本体の印面側から
穿設されている長孔に、日付に応じた複数の棒状部材を
適宜嵌合することにより、印影を変更するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、日付印
であっても、手動又は自動で印影模様を変更できるのは
日付部分であり、印影模様全体を変更することができな
い。例えば、その日付印の使用者の所属部署名が変更に
なった場合には、固定文字印面部材の固定文字が妥当で
なくなり、その日付印を用いることができなくなる。仮
に、その印章を継続して使用しようとすると、業者に頼
んで、新しい所属部署名を有する固定文字印面部材に張
り替えなければならず、その印章を使用できない状態の
期間が長くなる。
【0007】また、日付印以外の印影模様変更機能を持
たない印章の場合でも、その印影模様の文字列が意味を
なさなくなったときには、例えば、住所印に係る住所が
変更されたようなときには、その印章は、廃棄される。
又は、台座に対し、他の文字列(例えば新しい住所の文
字列)を有する印面部材に張り替えて使用しなければな
らず、この場合にも、業者に頼むことになるので、改め
て使用可能になるまでに長期間を有する。
【0008】日付印が印影模様を変更できると言っても
日付を捺印させるだけの用途しかなく、一般的な印章も
その印章に定まっている文字列の捺印しか行うことがで
きない。そのため、捺印に供する文字列の種類が多い場
合には、多くの印章を用意しなければならず、その管理
が煩雑になると共に、保管空間もばかにできない。
【0009】そのため、印影模様の一部だけでなく全体
の変更にも短時間で容易に応じられる印章装置が求めら
れている。また、1個の装置で多様な印影模様に応じら
れる印章装置が求められている。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の印章装置は、(1)印影模様の情報を入力
する印影模様入力手段と、(2)インクが浸透するベー
ス層と、その一面に設けられたインクをはじく材質でな
る被覆層とでなる長尺状の製版用紙リボンと、(3)上
記印影模様入力手段によって入力された情報から直接又
は間接的に定まる1又は複数の印影模様を上記製版用紙
リボンの未製版部分にそれぞれ製版させ、印影模様に応
じた上記被覆層の局所位置を除去させる製版手段と、
(4)捺印用インクを有し、捺印外力が加わったとき
に、捺印位置に位置している上記製版用紙リボンの部分
に対してインクを供給するインク供給手段と、(5)上
記製版用紙リボンを移動させるものであって、いずれか
の印影模様が製版された製版用紙リボンの部分を捺印位
置に位置させる製版用紙リボン移動手段とを有すること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、本発明による印章装置を日付印に適用した第1の
実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0012】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、この第1の実施形態の印章装置の概略構成を示
す概念ブロック図である。
【0013】図1において、第1の実施形態の印章装置
1は、おおむね直方体形状をしており、例えば、上端部
側や側面上部側にキー入力部2や表示部3が設けられ、
下端部側に捺印機構部4が設けられ、その中間に電気回
路部5が設けられている。
【0014】捺印機構部4は、供給リール7と、巻取リ
ール8と、複数(ここでは2個とする)のローラ9、1
0と、印刷ヘッド11と、インクパッド12と、袴体1
3とを有している。
【0015】供給リール7は、基本的には、図2(A)
に示す層構成を有する製版用紙リボン6を供給するもの
であるが、正逆回転可能なものであり、一方向(以下、
反時計回り方向と呼ぶ)については例えば図示しないモ
ータにより回転駆動されるものである。一方、巻取リー
ル8は、基本的には例えば図示しないモータにより駆動
されて時計回り方向に回転して製版用紙リボン6を巻き
取るものであるが、正逆回転可能なものでもある。
【0016】すなわち、供給リール7がモータによって
駆動されているときには、製版用紙リボン6は、巻取リ
ール8から供給リール7への方向へ移動し、巻取リール
8がモータによって駆動されているときには、製版用紙
リボン6は、供給リール7から巻取リール8への方向へ
移動し、製版用紙リボン6を進退動できるようになされ
ている。
【0017】ローラ9及び10は、供給リール7及び巻
取リール8間の製版用紙リボン6の走行経路を可変して
製版用紙リボン6の一部を捺印平面上に位置させる走行
経路変換用のものである。供給リール7や巻取リール8
の大きさ、捺印平面上に位置させる製版用紙リボン6の
部分の長さなどによっては、さらに多くのローラが走行
経路変換用に設けられていても良い。なお、以下では、
捺印平面上の位置であってインクパッド12に対向して
いる領域を捺印位置Pと呼ぶ。
【0018】印刷ヘッド11は、例えば、サーマルヘッ
ドでなり、供給リール7及びローラ9間の製版用紙リボ
ン6の走行経路上に位置して電気回路部5からの指令に
より製版用紙リボン6に対する印刷動作を行うものであ
る。
【0019】インクパッド12は、インクが含浸されて
いる部材でなり、捺印時に、捺印位置Pの製版用紙リボ
ン6の部分に接して製版用紙リボン6側に含浸されてい
るインク与えるものである。なお、インクパッド12
は、捺印平面上に位置している製版用紙リボン6の部分
に対して常時は離間しており、捺印時に捺印平面上に位
置している製版用紙リボン6の部分に接するように、捺
印平面上に位置している製版用紙リボン6の部分に対し
て相対的に移動可能になされている。逆に、インクパッ
ド12は、捺印平面上に位置している製版用紙リボン6
の部分に対して常時は接しており、製版用紙リボン6の
走行時に捺印平面上に位置している製版用紙リボン6の
部分から離間する位置に待避できるように、捺印平面上
に位置している製版用紙リボン6の部分に対して相対的
に移動可能になされているようにしても良い。
【0020】また、インクパッド12は、これ単体でカ
ートリッジ化されており、単独交換が可能となされてい
る。例えば、色成分が異なるインクパッド12に代えて
捺印した場合には、それまでと異なる色の印影が得られ
る。
【0021】なお、上述した製版用紙リボン6、供給リ
ール7及び巻取リール8(ローラ9及び10を含んでも
良い)は、例えば、1個のカートリッジに収容されてお
り、このカートリッジ毎に交換可能となされている。
【0022】以上のようなカートリッジ化だけでなく、
インクパッド12、製版用紙リボン6、供給リール7及
び巻取リール8(ローラ9及び10を含んでも良い)を
1個のカートリッジに収容するようにカートリッジ化し
ても良い。
【0023】袴体13は、当該装置1の下部の筐体を袴
状に覆うものであり、捺印位置Pに位置している製版用
紙リボン6の部分が捺印外力がない状態で装置外部と接
触することを防止するために、図示しない弾性部材によ
り下方に付勢されて、捺印外力がない状態でその先端部
が捺印位置Pの製版用紙リボン6の部分より下方に位置
するように設けられているものである。
【0024】ここで、第1の位置で袴体13の移動を許
容し、第2の位置で袴体13の移動を禁止する係止片を
設け、後述する電気的な処理を、係止片が第2の位置に
あるときのみ(係止片位置センサの出力による)実行で
きるようにし、係止片が第1の位置にあるときには、後
述する電気的な処理のうち、タイマ37による割り込み
から開始される処理を除き、後述する電気的な処理の実
行を禁止するようにしても良い。
【0025】製版用紙リボン6は、図2(A)に示すよ
うに、インクを通過させるベース層6aと、その一面に
設けられているインクをはじくロウ材層6bとからなる
ものである。この第1の実施形態の場合、ロウ材層6b
が印刷ヘッド11に面するように、また、捺印位置Pに
位置している製版用紙リボン6の部分におけるロウ材層
6bが装置外部に露出するように、製版用紙リボン6が
供給リール7、ローラ9、10及び巻取リール8間に懸
け渡されている。
【0026】ロウ材層6bを構成しているロウ材は、図
2(B)に示すように、印刷ヘッド11がサーマルヘッ
ドで構成されている場合には加熱により除去(例えば熱
蒸発による)されるものであり、又は、印刷ヘッド11
がピン部材が進退動するドットインパクトヘッドで構成
されている場合にはピン部材の衝突により除去されるも
のである。
【0027】このように一部のロウ材が除去された製版
用紙リボン6は、図2(C)に示すように、インクパッ
ド12のインクを部分的に通過させて、図2(D)に示
すように、捺印対象用紙にインクを部分的に付着させる
ことができるものとなる。
【0028】図3は、図1に示す電気的構成部(キー入
力部2、表示部3、電気回路部5なども含め)の詳細構
成を示すブロック図である。
【0029】この電気的構成部は、主として、印影模様
情報を取り込んだり、取り込んだ印影模様情報に係る印
影を捺印対象用紙に実現したりするために各部を制御し
たりするものであって、一種の情報処理装置に該当する
ものであり、他の情報処理装置と同様に、大きくは、入
力部20、制御部30及び出力部40から構成されてい
る。制御部30は、入力部20からの情報やその時点の
処理段階等に応じた処理を実行し、その処理結果等に応
じて出力部40を制御するものである。
【0030】入力部20は、キー入力部2と、各種の検
出センサ群21とから構成されている。
【0031】キー入力部2は、大きくは、文字入力のた
めの一般的な操作信号を出力する文字キーやカーソルキ
ーなどの一般的な入力キー部と、文字入力以外の機能に
係る操作信号や、入力文字の削除や記号文字入力等の文
字入力のための特殊な操作信号を出力する機能キー部と
からなる。一般的な入力キー部は、上方から見た場合、
中央の円形な選択改行キーと、その周囲の円環部分が4
分割されてなるカーソル移動キーと、さらに、その周囲
の円環部分でなる選字ダイヤルとから構成されているよ
うな選字ダイヤル部構成のものを適用できる。また、1
個のキーに「あいうえお」や「かきくけこ」などを割り
当てているようなものであっても良い。さらに、複数桁
の数字入力をキーとしたコード変換によって所定の文字
を入力するいわゆるコード入力方法だけを許容するよう
なものであっても良い。この第1の実施形態の場合、印
影模様の入力頻度はごく少ないので、文字入力に係る入
力キー部は、簡易な構成のもので十分である。
【0032】各種の検出センサ群21としては、上述し
たカートリッジの装着有無を検出するものや、製版用紙
リボン6の位置センサや、袴体13に対する係止片の位
置センサ等が該当する。
【0033】製版用紙リボン6の位置センサとしては、
例えば、ローラ9(又は10)の回転数をカウントする
カウンタが該当し、そのカウント値が捺印平面上に位置
する製版用紙リボン6の部分の位置を間接的に表すもの
として用いることができる。また、製版用紙リボン6の
幅方向の一方の端部に、製版用紙リボン6の長手方向に
位置情報を含む磁気ストライプを設けておき、これを読
み取る磁気ヘッド機構により、製版用紙リボン6の位置
センサを構成することもできる。
【0034】なお、製版用紙リボン6の位置センサは、
製版用紙リボン6を進退動させる際の位置管理用の情報
を提供するために設けられているが、製版用紙リボン6
を進退動させるための供給リール7及び巻取リール8を
駆動するモータとしてステッピングモータを適用してい
る場合には、製版用紙リボン6の位置センサを設けるこ
となく、ステッピングモータへの駆動用パルスの個数
を、製版用紙リボン6を進退動させる際の位置管理用の
情報として適用することもできる。
【0035】出力部40は、表示部3及び印刷ヘッド1
1と、それらの駆動回路41及び42を有する。さら
に、出力部40は、供給リール7や巻取リール8を駆動
するモータや上述した係止片を自動移動させるモータな
どからなる各種駆動源(図3では1個のブロックで示し
ている)42と、それに対する駆動回路群(図3ではこ
れも1個のブロックで示している)43とを有する。
【0036】表示部3は、上述したように、例えば、当
該印章装置1の上端部側やある側面の上部側に設けられ
ているものであり、例えば、数文字程度を表示可能な液
晶ディスプレイと、この液晶ディスプレイの周囲に配置
されたLED等でなる複数のインジケータ(液晶ディス
プレイの内部周囲のセルをインジケータとして適用して
も良い)とからなる。液晶ディスプレイには、ユーザに
対するガイダンスメッセージや、ユーザが入力している
文字列等が表示される。各インジケータに関連した装置
の表面には、そのインジケータに割り当てられている属
性や状態を示す文字が印刷されており、対応するインジ
ケータの点灯、消灯、点滅によって現在の属性や状態の
内容を示すようになされている。
【0037】印刷ヘッド11は、上述したように、サー
マルヘッドやドットインパクトヘッドなどでなり、制御
部30の制御下で、印刷ヘッド駆動回路42によって駆
動されて製版用紙リボン6に印影模様の印刷(部分的な
ロウ材の除去;製版)を行うものである。印刷ヘッド1
1は、固定形のものでも移動形のものでも良いが、以下
の説明においては、固定形のものとして行う。
【0038】各種駆動源42は、上述したように、供給
リール7や巻取リール8を駆動するモータ等が該当する
ものである。また、インクパッド12が製版用紙リボン
6に常時は接していて、製版用紙リボン6の走行時にイ
ンクパッド12を製版用紙リボン6から離間させるため
のモータが設けられている場合には、このモータも該当
するものである。各種駆動源42も、制御部30の制御
下で、それに対する駆動回路群43によって駆動されて
供給リール7や巻取リール8を駆動する。
【0039】制御部30は、例えばマイクロコンピュー
タによって構成されており、CPU31、ROM32、
RAM33、キャラクタジェネレータROM(CG−R
OM)34、入力インタフェース35、出力インタフェ
ース36及びタイマ37がシステムバス38を介して接
続されて構成されている。
【0040】ROM32には、CPU31が実行する後
述する各種の処理プログラム32a〜32eや、かな漢
字変換用辞書データ等の固定データが格納されている。
なお、図3では、ROM32を、物理的に1個のイメー
ジで記載しているが、実際上は、複数のROMチップで
なっている。
【0041】RAM33は、CPU31によってワーキ
ングメモリとして用いられるものであり、また、ユーザ
入力に係る固定データが格納されるものである。RAM
33は、主電源オフ時にもバックアップされている。R
AM33に設けられる各種のエリアについては、後述の
動作説明で明らかにするが、表示バッファ33aや印刷
バッファ33bや印影模様情報格納エリア33cや日付
−製版位置対応テーブル33dなどである。
【0042】なお、作業エリアとして電源バックアップ
されているRAMだけでなく、EEPROM等の不揮発
性メモリを設け、印影模様情報格納エリア33cや日付
−製版位置対応テーブル33dなどを不揮発性メモリに
形成させるようにしても良い。
【0043】CG−ROM34は、当該印章装置1に用
意されている文字や記号のドットパターン(フォント)
を格納しているものであり、文字や記号を特定するコー
ドデータが与えられたときに対応するドットパターンを
出力するものである。ここで、CG−ROM34に、表
示用のフォントと印刷用のフォントとして、別個のもの
を用意していても良い。
【0044】タイマ37は、当該印章装置1の動作用ク
ロックに基づいて、現在時刻を計時するものである。ま
た、タイマ37は、CPU31によって設定された時刻
に現在時刻がなったときに、そのことをCPU31に通
知するものである。
【0045】入力インタフェース35は、入力部20及
び制御部30間のインタフェースを行なうものであり、
出力インタフェース36は、出力部40及び制御部30
間のインタフェースを行なうものである。
【0046】CPU31は、入力部20からの入力信号
やそのときの処理段階に応じて定まるROM32内の処
理プログラムを、RAM33をワーキングエリアとして
利用しながら、また、必要ならばROM32やRAM3
3に格納されている固定データを適宜用いて処理するも
のであり、その処理状況や処理結果等を表示部3に表示
させたり、各種駆動部43や印刷ヘッド11を駆動して
印影模様を製版させたりするものである。
【0047】(A−2)動作の種類 以下、各動作の具体的説明に先立ち、第1の実施形態の
印章装置における動作の主たる種類を、図4の動作種類
説明図を参照しながら説明する。
【0048】「印影模様の入力(新規作成又は変更)、
初期製版動作」は、日付印に係る印影模様を取り込み、
直ちに、日付印として機能するように、製版用紙リボン
6に対して取り込んだ印影模様に応じたロウ材層6bの
局所的な除去を行う動作(製版動作)である。この「印
影模様の入力(新規作成又は変更)、初期製版動作」に
は、日付文字列だけが異なる印影模様への変更を、装置
が自動的に行う(自動更新モード)か、ユーザの指示が
あったときにのみ行う(手動更新モード)かのモード指
定処理を含んでおり、指定された日付更新モードによっ
て、動作が多少異なるようになっている。
【0049】「日付更新モードの変更動作」は、現在設
定されている日付更新モード(自動更新モード又は手動
更新モード)を、他方の日付更新モードに変更する処理
であり、変更後の日付更新モードに応じた製版動作を伴
うものである。
【0050】「手動日付更新モードの印影模様(日付文
字列)の変更動作」は、手動日付更新モードが設定され
ている状態において、印影模様に含める日付文字列の入
力動作、及び、新たに入力された日付文字列を有する印
影模様を製版する動作である。手動日付更新モードにお
いては、ユーザが日付文字列の入力操作を行うことを要
する。
【0051】「自動日付更新モードのタイマ割り込み時
動作」は、自動日付更新モードが設定されている状態に
おいて、タイマ37からの割り込みがあった場合に起動
される動作であり、印影模様に含める日付文字列を自動
発生し、その日付文字列を有する印影模様を製版する動
作である。自動日付更新モードにおいては、ユーザが日
付文字列の入力操作を行うことを要しない。
【0052】「製版済み印影模様の選択動作」は、既に
製版済みの日付文字列だけが異なる複数の印影模様か
ら、捺印位置Pに位置させる印影模様を変更(選択)さ
せる動作である。これにより、過去の日付等を有する印
影模様の捺印をも可能にしている。
【0053】「捺印動作」は、その時点で捺印位置Pに
位置している印影模様を、捺印対象の用紙上に転写させ
る動作である。
【0054】上述した複数の動作の関係は、以下の通り
である。
【0055】まずは、「印影模様の入力(新規作成又は
変更)、初期製版動作」を実行して、入力された印影模
様について指定された日付更新モードに応じた初期製版
を行う。この段階でも印影模様の「捺印動作」が可能で
ある。
【0056】「印影模様の入力(新規作成又は変更)、
初期製版動作」等において指定されたその時点での日付
更新モードを変更したくなった場合には、ユーザは、
「日付更新モードの変更動作」を実行させる。このとき
も新たな製版動作が実行され、その後、新たな製版動作
に係る印影模様の「捺印動作」が可能である。
【0057】「印影模様の入力(新規作成又は変更)、
初期製版動作」や「日付更新モードの変更動作」によ
り、手動日付更新モードが設定されている状態におい
て、今までの製版済みの印影模様とは異なる日付文字列
を含む印影模様を必要となったときには、ユーザは、
「手動日付更新モードの印影模様(日付文字列)の変更
動作」を実行させ、新たな日付文字列を含む印影模様を
製版させる。その後、新たな製版動作に係る印影模様の
「捺印動作」が可能である。
【0058】一方、「印影模様の入力(新規作成又は変
更)、初期製版動作」や「日付更新モードの変更動作」
により、自動日付更新モードが設定されている状態にお
いて、タイマ37による計時時刻が日付文字列更新時刻
になると、タイマ37による「割り込み動作」によっ
て、自動的に新たな日付文字列を含む印影模様が製版さ
れ、これにより、それ以降、新たな製版動作に係る印影
模様の「捺印動作」が可能である。
【0059】また、「印影模様の入力(新規作成又は変
更)、初期製版動作」、「日付更新モードの変更動
作」、「手動日付更新モードの印影模様(日付文字列)
の変更動作」及び「自動日付更新モードのタイマ割り込
み時動作」等における製版動作を通じて既に製版済みで
あるが、捺印位置Pに位置していない印影模様を再び捺
印位置Pに位置させて「捺印動作」を可能としたい場合
には、ユーザは、「製版済み印影模様の選択動作」を実
行させれば良い。
【0060】以下、上述した主たる動作の具体的処理
を、図面(フローチャート)を参照しながら順に説明す
る。
【0061】(A−3)印影模様の入力(新規作成又は
変更)、初期製版動作 次に、第1の実施形態の印章装置における基本的な印影
模様の入力(新規作成又は変更)、初期製版動作を、主
として図5及び図6のフローチャートを参照しながら説
明する。
【0062】キー入力部2には、印影模様の入力(新規
作成又は変更)、製版動作を起動する印影模様設定キー
が設けられており、CPU31は、当該印影模様設定キ
ーの操作信号が与えられたときに、ROM32に格納さ
れている図5及び図6に示す印影模様入力製版処理ルー
チン32aを開始する。なお、製版用紙リボン6を有す
るカートリッジが新たに装着し直されたときに、当該処
理(又は当該処理のステップ116以降の処理)に自動
的に入るようにしても良い。
【0063】そして、CPU31はまず、表示部3に日
付印種類の入力を促すメッセージなどを表示させ、それ
に応じて、ユーザが入力した日付印種類を取り込む(ス
テップ100)。
【0064】ここで、日付印種類としては、例えば、図
7(A)及び(B)に示すような円形印の3段及び2段
構成のものや、図7(C)及び(D)に示すような角形
印の3段及び2段構成のものや、図7(E)に示すよう
なに日付だけのものや、図7(F)に示すような円形印
であって日付文字並びが周方向のものなどが許容されて
いる。また例えば、円形印としても複数(例えば、16
mm、25mm等)の直径のものが許容されており、角
形印としても複数(例えば、16mm、25mm等)の
辺の長さが許容されており、日付単独印も複数の長さの
ものが許容されている。なお、図6以外の枠形態のもの
(例えば星形、花形)を用意しても良いことは勿論であ
る。
【0065】例えば、「円形印3段大」、「円形印3段
小」、「円形印2段大」、「円形印2段小」、「角形印
3段大」、「角形印3段小」、「角形印2段大」、「角
形印2段小」、「日付単独印大」、「日付単独印小」、
「円形放射状文字大」、「円形放射状文字小」などの選
択用文字列、又は、そのことを表す選択用簡易図形(図
7参照)等でなる選択肢のいずれかにカーソルを付与し
て表示部3に表示させ、カーソル移動キーの操作に応じ
て、カーソルを付与して表示している選択肢を変更さ
せ、実行キーの操作時のカーソルが付与されている選択
肢に係る日付印種類を指定されたものとして取り込む。
なお、表示部3の表示面積は、実際上小さいので、選択
肢は、カーソル移動キーの操作に応じた一部ずつを表示
することが実際的である。
【0066】次に、CPU31は、表示部3に文字属性
の指定を促すメッセージなどを表示させ、それに応じ
て、ユーザが指定した文字属性を取り込む(ステップ1
01)。ここで、文字属性としては、明朝体やブロック
体などの書体や、文字サイズなどである。この第1の実
施形態では、文字サイズとしては、例えば大小2種類が
用意されているものとする。
【0067】なお、入力文字数によって自動的に文字サ
イズ等の文字属性を決定するようにしても良い。また、
装置が文字サイズ等の属性として1種類しか対応できな
いように構成しても良く(固定的に構成しても良く)、
この場合には、その属性の入力動作は不要となる。
【0068】その後、CPU31は、指定された日付印
種類が、日付を構成する文字列以外の文字列(以下、固
定文字列と呼ぶ)を含むものであるか否かを判断する
(ステップ102)。ここで、固定文字列とは、図7
(A)における「キングジム」や「開発部」などの文字
列を言う。
【0069】固定文字列を含む日付印種類であると、C
PU31は、表示部3に、固定文字列の入力を促すメッ
セージなどを表示させ、それに応じて、ユーザが入力し
た固定文字列を取り込む(ステップ103)。この際、
CPU31は、段数を指定して各段の固定文字列を区別
して入力させたりする。また、CPU31は、日付印の
大きさや指定された文字サイズに応じて、各段について
の許容最大文字数を設定してその文字数以内の固定文字
列を受け付ける。なお、文字入力自体の動作は、ワード
プロセッサなどとほぼ同様である。
【0070】CPU31は、指定された日付印種類が固
定文字列を含まないものであると直ちに、指定された日
付印種類が固定文字列を含むものであると固定文字列を
取り込んだ後に、表示部3に、日付文字列の表記方法の
入力を促すメッセージなどを表示させ、それに応じて、
ユーザが入力した日付文字列の表記方法を取り込む(ス
テップ104)。日付文字列の表記方法は、年号表記が
西暦か元号か、月表記が算用数字か英語略記か、「年月
日」の順序の指定などを言う。例えば、日付文字列の表
記方法の図8に示すようなサンプル文字列「平成1年1
月1日」、…を選択肢として表示させて選択させる。
【0071】なお、フローチャートの図示及び詳細説明
は省略するが、日付文字列の表記方法を修正させるため
の単独処理(上述の処理とほぼ同様)も、別個用意する
ようにしても良い。この場合、後述するRAM33の印
影模様情報格納エリア33cに格納させている日付文字
列の表記方法を、修正されたものに書き直す処理も行
う。
【0072】また、今回、図5及び図6に示すフローチ
ャートを開始する前に、印影模様が既に設定されている
場合には、日付印種類、文字属性、固定文字列及び日付
文字列の表記方法の取込処理において、既に設定されて
いる印影模様のものをデフォルト値として表示させて、
取り込み動作させるようにしても良い。
【0073】その後、CPU31は、今まで入力された
各種情報で定まる印影模様を表示部3にレイアウト表示
させ(ステップ105)、それに対してユーザが肯定結
果を与えたか否かを判別する(ステップ106)。な
お、表示部3の表示可能面積が小さく、一度に印影模様
の全体を表示できない場合には、レイアウト表示に、ス
クロール表示方法や分割表示方法などを利用する。
【0074】レイアウト表示されている印影模様に対し
て、ユーザが肯定結果を与えない場合には、CPU31
は、上述した各種情報の入力ステップに戻る。図5で
は、ステップ100〜104をこの順番でのみ処理する
ように表記しているが、これは図示の関係上であり、例
えば、文字属性の入力ステップから日付印種類の入力ス
テップに戻ることもでき、また、固定文字列の入力ステ
ップから文字属性の入力ステップに戻ることもでき、さ
らに、日付文字列の表記方法の指定ステップから固定文
字列の入力ステップに戻ることもできる。
【0075】レイアウト表示されている印影模様に対し
てユーザが肯定結果を与えると、CPU31は、タイマ
37が計時している現在時刻を取り出して表示部3に表
示させると共に、この表示時刻が現在時刻として妥当か
否かを入力することを求めるメッセージを表示部3に表
示させ(ステップ107)、それに応じて、ユーザが入
力した内容を取り込んでタイマ37が計時している現在
時刻が妥当か否かを判断する(ステップ108)。
【0076】タイマ37が計時している現在時刻が妥当
でない場合には、CPU31は、表示部3に、現在時刻
の入力を促す文字列を表示させ、それに応じて、ユーザ
が入力した現在時刻を取り込み、タイマ37による計時
時刻を取り込んだ現在時刻に修正させる(ステップ10
9)。
【0077】なお、フローチャートの図示及び詳細説明
は省略するが、タイマ37による計時時刻を修正させる
ための単独処理も、別個用意されている。
【0078】その後、CPU31は、日付の更新モード
として、自動日付更新モード又は手動日付更新モードの
いずれかを指示することを求めるメッセージを表示部3
に表示させ、それに応じて、ユーザが入力した日付更新
モードを取り込んで、その入力された日付更新モードを
判別する(ステップ110、111)。ここで、日付の
更新モードとは、上述したように、日付文字列だけが異
なる印影模様への変更を、装置が自動的に行うか、ユー
ザの指示があったときにのみ行うかを表すものである。
【0079】自動日付更新モードがユーザによって指示
されると、CPU31は、日付文字列だけが異なる印影
模様への変更動作を実行する更新時刻を入力することを
求めるメッセージを表示部3に表示させ、それに応じ
て、ユーザが入力した更新時刻を取り込み(ステップ1
12)、取り込んだ更新時刻をタイマ37に割り込み起
動時刻として設定する(ステップ113)。例えば、更
新時刻の表示デフォルト値として「午前0時」を表示さ
せ、カーソル移動キーの操作毎に、表示時刻を30分ず
つ前又は後に変更し、実行キーが操作されたときの表示
時刻を更新時刻として取り込む。デフォルト値として
「午前0時」を表示させるのは、日付の変わり目である
と同時に、一般的に、ユーザが当該印章装置を使用しな
い時間帯と考えられるからであり、その変更を許容して
いるのは、その時間帯に頻繁に残業を行っているユーザ
も存在し得るためである。
【0080】なお、フローチャートの図示及び詳細説明
は省略するが、印影模様の自動更新時刻を修正させるた
めの単独処理(上述の処理とほぼ同様)も、別個用意さ
れている。
【0081】一方、手動日付更新モードがユーザによっ
て指示されると、CPU31は、印影模様に含める日付
の入力を求めるメッセージなどを表示部3に表示させ、
それに応じて、ユーザが入力した日付を取り込む(ステ
ップ114)。例えば、印影模様に盛り込む日付の表示
デフォルト値として現在時刻に係る日付を表示させ、カ
ーソル移動キーの操作に応じて、表示日付を変更し、実
行キーが操作されたときの表示日付を印影模様に盛り込
む日付として取り込む。
【0082】ここで、当該印章装置1の悪用を防止する
ため、指定日付と現在時刻に係る日付とを比較し、現在
時刻に係る日付よりかけ離れた日付の指定を拒否するよ
うにしても良い。また、暗号番号を入力させ、その暗号
番号が正しいときに指定日付を取り込むようにしても良
い。
【0083】以上のようにして、今回(又は将来)にお
ける製版のために必要な情報が全て揃うと、CPU31
は、製版を実行しても良いか否かを問うメッセージを表
示部3に表示させ、それに応じて、ユーザが入力した内
容を取り込んで、製版の実行有無を判定する(ステップ
115、116)。
【0084】ここで、製版とは、製版用紙リボン6のロ
ウ材層6bに対して、印影模様に応じた部分のロウを除
去する動作(図2(B)参照)をいう。
【0085】製版が指示されない場合には、CPU31
は、上述した各種情報の入力ステップに戻る。図5で
は、上述したステップ100〜104だけでなく、それ
以降のステップ115に至る処理も、上述した順番での
み処理するように表記しているが、これは図示の関係上
であり、情報入力処理を、前の情報入力処理に戻ること
ができる。例えば、日付更新モードの入力ステップから
現在時刻の入力ステップに戻ることもできる。
【0086】製版が指示された場合には、CPU31
は、RAM33の入力情報取込用の作業エリアに格納し
ている取り込んだ日付印種類、文字属性、固定文字列、
日付文字列の表記方法、日付更新モード(自動日付更新
モードの更新時刻を含む)を、RAM33の印影模様情
報格納エリア33cに格納させると共に、表示部3の自
動日付更新モード又は手動更新モードを表す表示部3の
インジケータを点灯させ、かつ、「製版中」を表すメッ
セージを表示部3に表示させる(ステップ117)。
【0087】その後、指示された日付更新モードを判別
し(ステップ118)、製版処理に移行する。
【0088】自動日付更新モードでの初期製版では、C
PU31は、パラメータnをN(Nは例えば3)に初期
設定した後(ステップ119)、RAM33の印影模様
情報格納エリア33cに格納されている情報に基づき、
適宜CG−ROM34にアクセスしながら、日付が現在
時刻が属する日付のn日前である印影模様を、RAM3
3の印刷バッファ33bに展開し(この実施形態の場
合、孔版式印刷方法を採用し、かつ、印刷ヘッド11が
図1に示すように設けられているので展開は鏡像文字で
行われる;以下同じ)、印刷ヘッド11並びに巻取リー
ル8及び供給リール7を駆動して、製版用紙リボン6の
未製版部分に対する製版(印刷)を実行させる(ステッ
プ120)。さらに、CPU31は、その日付情報と、
その日付に係る印影模様の製版位置(製版用紙位置セン
サの出力、又は、リボン先頭から数えて何番目の印影模
様か)とを対応付けてRAM33の日付−製版位置対応
テーブル33dに格納し(ステップ121;この情報は
上述したような未製版部分を捉えるためなどに利用され
る)、パラメータnを1デクリメントした後(ステップ
122)、パラメータnが0か否かを判断する(ステッ
プ123)。
【0089】そして、パラメータnが0以外であると、
CPU31は、上述したステップ120に戻る。これに
対して、パラメータnが0であると、CPU31は、巻
取リール8を駆動して、製版用紙リボン6における最後
に製版した印影模様(現在時刻に係る日付を含む印影模
様)部分を捺印位置Pに位置させると共に、日付−製版
位置対応テーブル33dの最後に製版した印影模様につ
いての情報に捺印位置フラグをセットする(ステップ1
24)。
【0090】図9は、上述した日付−製版位置対応テー
ブル33dの構成例を示すものである。日付−製版位置
対応テーブル33dは、小さい番号ほど古いことを表す
通し番号と、日付と、製版位置と、捺印位置フラグとか
らなる。
【0091】また、図10は、ステップ119〜124
の処理が終了した時点での製版用紙リボン6における製
版結果の様子を示す説明図である。この図10に示すよ
うに、日付だけが1日ずつ異なる複数の印影模様が、製
版用紙リボン6上に等間隔で製版されている。
【0092】一方、手動日付更新モードでの製版では、
RAM33の印影模様情報格納エリア33cに格納され
ている情報に基づき、適宜CG−ROM34にアクセス
しながら、日付が指定日付である印影模様をRAM33
の印刷バッファ33bに展開し、印刷ヘッド11並びに
巻取リール8及び供給リール7を駆動して、製版用紙リ
ボン6の未製版部分に対する製版(印刷)を実行させる
(ステップ125)。また、CPU31は、その日付情
報と、その日付に係る印影模様の製版位置(製版用紙位
置センサの出力、又は、リボン先頭から数えて何番目
か)とを対応付けて、RAM33の上記日付−製版位置
対応テーブル33dの0番のエリアにしかも捺印位置フ
ラグをセットして格納する(ステップ126;この情報
は上述したような未製版部分を捉えるためなどに利用さ
れる)。なお、RAM33の上記日付−製版位置対応テ
ーブル33dの他の通し番号のエリアはクリアされる。
さらに、CPU31は、巻取リール8を駆動して、製版
した印影模様を捺印位置Pに位置させる(ステップ12
7)。
【0093】以上のようにして、製版が終了すると、C
PU31は、製版が終了した旨のメッセージを所定時間
だけ表示部3に表示させた後(ステップ128)、一連
の処理を終了する。
【0094】(A−4)日付更新モードの変更動作 次に、第1の実施形態の印章装置における日付更新モー
ドの変更動作を、主として図11のフローチャートを参
照しながら説明する。
【0095】なお、日付更新モードの変更では、日付文
字列を除いた印影模様は、変更前のモードのものを維持
する。
【0096】キー入力部2には、日付更新モードの変更
動作を起動する更新モード変更キーが設けられており、
CPU31は、当該更新モード変更キーの操作信号が与
えられたときに、ROM32に格納されている図11に
示す更新モード変更処理ルーチン32bを開始する。
【0097】CPU31は、まず、RAM33の印影模
様情報格納エリア33cに格納されている日付更新モー
ドの情報を取り出して、変更を実行させるか否かを問う
メッセージ(例えば「変更YES」、「変更NO」)と
共に表示部3に表示させる(ステップ150)。そし
て、CPU31は、ユーザが日付更新モードの更新実行
を指示したか(例えば「変更YES」にカーソルが位置
しているときの実行キーの操作)否か(例えば「変更N
O」にカーソルが位置しているときの実行キーの操作)
を判別する(ステップ151)。
【0098】日付更新モードの変更が指示されない場合
には、CPU31は、図11に示す一連の処理を終了す
る。これに対して、日付更新モードの変更が指示された
場合には、CPU31は、変更後の日付更新モードが自
動日付更新モードか手動日付更新モードかを判別する
(ステップ152)。
【0099】変更後の日付更新モードが自動日付更新モ
ードであると、CPU31は、日付が異なる印影模様へ
の変更動作を実行する時刻を入力することを求めるメッ
セージを表示部3に表示させ、それに応じて、ユーザが
入力した更新時刻を取り込み(ステップ153)、取り
込んだ更新時刻をタイマ37に割り込み起動時刻として
設定する(ステップ154)。さらに、CPU31は、
RAM33の印影模様情報格納エリア33cに格納され
ている日付更新モードの情報(自動日付更新モードであ
ること、及び、自動更新時刻)を変更すると共に、表示
部3の自動日付更新モードのインジケータを点灯させる
(ステップ155)。さらにまた、CPU31は、タイ
マ37が指示している現在時刻に係る日付のN日前の日
付を有する印影模様から、タイマ37が指示している現
在時刻に係る日付を有する印影模様までの計N+1個の
印影模様を製版用紙リボン6に製版(印刷)させる(ス
テップ156)。このステップ156の処理は、上述し
た図6でのステップ119〜124の処理ルーチンと同
一である。
【0100】一方、変更後の日付更新モードが手動日付
更新モードであると、CPU31は、印影模様に含める
日付の入力を求めるメッセージなどを表示部3に表示さ
せ、それに応じて、ユーザが入力した日付を取り込む
(ステップ157)。この際、タイマ37の現在時刻に
係る日付をデフォルト値として表示させ、これを変更さ
せる又はそのまま入力させることにより、ユーザの指定
時刻を取り込むようにすることは好ましい。また、CP
U31は、RAM33の印影模様情報格納エリア33c
に格納させている日付更新モードの情報(手動日付更新
モードであること)を変更すると共に、表示部3の手動
日付更新モードのインジケータを点灯させる(ステップ
158)。その後、CPU31は、日付が指定日付であ
る印影模様を、製版用紙リボン6に製版させる(ステッ
プ159)。このステップ159の処理は、上述した図
6でのステップ125〜127の処理と同様である。
【0101】自動日付更新モードへの変更でも手動日付
更新モードへの変更でも、以上のような製版が終了する
と、一連の処理を終了する。
【0102】(A−5)手動日付更新モードの印影模様
(日付文字列)変更動作 次に、第1の実施形態の印章装置における手動日付更新
モードの印影模様(日付文字列)の変更動作を、主とし
て図12のフローチャートを参照しながら説明する。
【0103】キー入力部2には、手動日付更新モードの
印影模様(日付文字列)の変更動作を起動する日付文字
列変更キーが設けられており、CPU31は、当該日付
文字列変更キーの操作信号が与えられたときに、ROM
32に格納されている図12に示す日付文字列変更処理
ルーチン32cを開始する。
【0104】そしてまず、CPU31は、新たな印影模
様に含める日付の入力を求めるメッセージなどを表示部
3に表示させ、それに応じて、ユーザが入力した日付を
取り込む(ステップ200)。その後、CPU31は、
RAM33の印影模様情報格納エリア33cに格納され
ている情報に基づき、適宜CG−ROM34にアクセス
しながら、日付が指定日付である印影模様をRAM33
の印刷バッファ33bに展開し、印刷ヘッド11並びに
巻取リール8及び供給リール7を駆動して、製版済み部
分に最も近い製版用紙リボン6の未製版部分に対する製
版(印刷)を実行させる(ステップ201)。この際に
は、「製版中」を表すメッセージを表示部3にも表示さ
せる。また、CPU31は、その日付情報と、その日付
に係る印影模様の製版位置とを対応付けてさらに捺印位
置フラグをセットしてRAM33の日付−製版位置対応
テーブル33dに格納する(ステップ202)。さら
に、CPU31は、巻取リール8を駆動して、製版した
印影模様を捺印位置Pに位置させる(ステップ20
3)。
【0105】そして、製版が終了すると、CPU31
は、製版が終了した旨のメッセージを所定時間だけ表示
部3に表示させた後(ステップ204)、一連の処理を
終了する。
【0106】上述したステップ202の日付−製版位置
対応テーブル33dに対する書込み処理を、より詳しく
述べると、以下の通りである。
【0107】RAM33の日付−製版位置対応テーブル
33dには、日付情報と、その日付に係る印影模様の製
版位置との組情報は、N+1組だけ格納できるようにな
されており、今回の組情報を格納してもN+1組を越え
ない場合には、その組情報を、空き状態の通し番号の中
で最も小さい番号のエリアに格納する。この際には、上
述したように、このエリアの捺印位置フラグをセット
し、他の通し番号に係るエリアの捺印位置フラグはリセ
ットする。
【0108】一方、今回の組情報を格納するとN+1組
を越える場合には、最も小さい組情報を消去して今回の
組情報を格納させる。すなわち、今まで、日付−製版位
置対応テーブル33dの通し番号1〜Nのエリアに格納
されていたものをそれぞれ、通し番号0〜N−1のエリ
アに移し、今回の組情報を通し番号Nのエリアに格納す
ると共に、上述したように、このエリアの捺印位置フラ
グをセットし、他の通し番号に係るエリアの捺印位置フ
ラグはリセットする。
【0109】(A−6)自動日付更新モードのタイマ割
り込み時動作 次に、第1の実施形態の印章装置における自動日付更新
モードのタイマ割り込み時動作を、主として図13のフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0110】タイマ37は、現在時刻がCPU31によ
って設定された時刻になると、CPU31に割り込み通
知を与え、このとき、CPU31は、ROM32に格納
されている図13に示す割り込み通知時処理ルーチン3
2dを開始する。
【0111】そしてまず、CPU31は、表示部3に
「製版中」であることを表すメッセージを表示させ(ス
テップ250)、また、RAM33の日付−製版位置対
応テーブル33dに格納されている製版済み印影模様に
おける日付と、その製版位置とのN+1組の組情報の内
の最も日付が新しい組情報(通し番号Nのエリアの情
報)を取り出す(ステップ251)。
【0112】その後、CPU31は、RAM33の印影
模様情報格納エリア33cに格納されている情報に基づ
き、適宜CG−ROM34にアクセスしながら、日付が
取り出した組情報の日付の次の日付である印影模様をR
AM33の印刷バッファ33bに展開し、印刷ヘッド1
1並びに巻取リール8及び供給リール7を駆動して、製
版用紙リボン6の取り出した組情報の製版位置が規定す
る製版済み部分の直後の未製版部分に対して製版(印
刷)を実行させる(ステップ252)。さらに、CPU
31は、今回の製版に係る日付情報と、今回の印影模様
の製版位置とを対応付けてしかも捺印位置フラグをセッ
トしてRAM33の日付−製版位置対応テーブル33d
に格納し(ステップ253)、さらに、巻取リール8を
駆動して、今回製版した印影模様を捺印位置Pに位置さ
せる(ステップ254)。
【0113】そして、製版が終了すると、CPU31
は、製版が終了した旨のメッセージを所定時間だけ表示
部3に表示させた後(ステップ255)、一連の処理を
終了する。
【0114】上述したステップ253の日付−製版位置
対応テーブル33dに対する書込み処理を、より詳しく
述べると、以下の通りである。今まで、日付−製版位置
対応テーブル33dの通し番号1〜Nのエリアに格納さ
れていたものをそれぞれ、通し番号0〜N−1のエリア
に移し、今回の組情報を通し番号Nのエリアに格納する
と共に、上述したように、このエリアの捺印位置フラグ
をセットし、他の通し番号に係るエリアの捺印位置フラ
グはリセットする。
【0115】(A−7)製版済み印影模様の選択動作 次に、第1の実施形態の印章装置における製版済み印影
模様の選択動作を、主として図14のフローチャートを
参照しながら説明する。
【0116】キー入力部2には、製版済み印影模様の選
択動作を起動する製版済み印影模様選択起動キーが設け
られており、CPU31は、当該製版済み印影模様選択
起動キーの操作信号が与えられたときに、ROM32に
格納されている図14に示す製版済み印影模様選択処理
ルーチン32eを開始する。
【0117】そしてまず、CPU31は、日付−製版位
置対応テーブル33dの捺印位置フラグがセットされて
いるエリアの、通し番号を含めた全ての情報を作業エリ
アに取り出し(ステップ300)、取り出した情報のう
ちの日付情報を表示部3に表示させる(ステップ30
1)。
【0118】その後、いずれかのキーからの操作信号を
待ち受け(ステップ302)、入力操作されたキーが判
別する(ステップ303)。入力操作キーが「前印影模
様キー」(例えばカーソル右、下移動キーが該当する)
であれば、ステップ305以降の処理に進み、入力操作
キーが「次印影模様キー」(例えばカーソル左、上移動
キーが該当する)であれば、ステップ309以降の処理
に進み、入力操作キーが「実行キー」であれば、ステッ
プ313以降の処理に進み、その他のキーであればステ
ップ302に戻る。
【0119】「前印影模様キー」が操作されたときに
は、CPU31は、作業エリアに取り出している情報の
通し番号(すなわち表示部3に現時点で日付が表示され
ている情報についての通し番号)が0であるか否かを判
別する(ステップ305)。これは、これ以上、前の印
影模様に戻れるか否かの判断を意味する。通し番号が0
である場合には、CPU31は、「これ以上、前の印影
模様に戻れないこと」を表すメッセージを表示部3に所
定時間だけ表示させた後、日付の表示状態に復帰して上
述したステップ302に戻る(ステップ308)。一
方、通し番号が1以上である場合には、CPU31は、
作業エリアに取り出されている通し番号の、1だけ小さ
い通し番号のエリアの全ての情報を、日付−製版位置対
応テーブル33dから取り出して作業エリアに上書きし
(ステップ306)、取り出した情報のうちの日付情報
を表示部3に表示させて上述したステップ302に戻る
(ステップ307)。
【0120】これに対して、「次印影模様キー」が操作
されたときには、CPU31は、作業エリアに取り出し
ている情報の通し番号(すなわち表示部3に現時点で日
付が表示されている情報についての通し番号)がNであ
るか否かを判別する(ステップ309)。これは、これ
以上、次の印影模様に進めるか否かの判断を意味する。
通し番号がNである場合には、CPU31は、「これ以
上、次の印影模様に進めないこと」を表すメッセージを
表示部3に所定時間だけ表示させた後、日付の表示状態
に復帰して上述したステップ303に戻る(ステップ3
12)。一方、通し番号がN−1以下である場合には、
CPU31は、作業エリアに取り出されている通し番号
の、1だけ大きい通し番号のエリアの全ての情報を、日
付−製版位置対応テーブル33dから取り出して作業エ
リアに上書きし(ステップ310)、取り出した情報の
うちの日付情報を表示部3に表示させて上述したステッ
プ302に戻る(ステップ311)。
【0121】一方、「実行キー」が操作されたときに
は、CPU31は、製版用紙位置検出センサの値を確認
しながら、作業エリアに取り出している情報のうち製版
位置Pに基づいて、供給リール7又は巻取リール8を駆
動して、「実行キー」が操作されたときに作業エリアに
格納されている情報に係る印影模様を捺印位置Pに位置
させ(ステップ313)、さらに、作業エリアに取り出
している情報に対応している日付−製版位置対応テーブ
ル33dの捺印位置フラグだけをセットさせ(ステップ
314)、一連の処理を終了させる。
【0122】以上の処理を実行させることにより、ユー
ザは、直近に製版されたN+1個の印影模様の中から任
意のものを捺印位置Pに位置させることができる。
【0123】(A−8)捺印動作 当該印章装置1に対して下方への外力が加わると、それ
に連動してインクパッド12が相対的に捺印位置Pの製
版用紙リボン6の部分に対して下方への力を与え、これ
により、インクパッド12に含浸されているインクがロ
ウ材層6bが除去されている製版用紙リボン6の部分を
透過して、そのインクが被捺印用紙に付着し、被捺印用
紙に印影を形成させる。
【0124】(A−9)第1の実施形態の効果 上述した第1の実施形態の印章装置(日付印)によれ
ば、以下の効果を奏することができる。
【0125】キー入力部や印刷ヘッドを備えて当該印章
自体が任意の印影模様の製版機能を有するので、日付文
字列だけでなく、固定文字列を含めた全体の印影模様
を、ユーザの要求に応じて短時間で変更させることがで
きる。また、日付文字列の表記方法を変えるようなこと
にも、ユーザの要求に応じて短時間で実行させることが
できる。
【0126】自動日付変更モードを用意しているため、
ユーザが一々日付を変更するような操作を行うことを不
要とすることができる。
【0127】製版済み印影模様については、N+1個の
範囲内でユーザが印影模様を任意に選択できるので、こ
の面での使い勝手が良好である。実際上、前日の日付で
捺印したいことも多く生じる。一方、印影模様を選択で
きる範囲をN+1個に限定しているので、現在より非常
に離れた過去の日付の捺印を防止することができ、言い
換えると、捺印の悪用を防止することができる。
【0128】(B)第2の実施形態 次に、本発明による印章装置を日付印に適用した第2の
実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
【0129】(B−1)第2の実施形態の構成 第2の実施形態の印章装置1Aは、図15に示すよう
に、大きくは、印章装置本体50と、印影模様入力装置
51とからなっており、印章装置本体50及び印影模様
入力装置51は、ケーブル52によって適宜接続可能と
なっている。
【0130】印章装置本体50は、図15では詳細は示
していないが、図1及び図3に示した第1の実施形態の
印章装置1とほぼ同様な構成からなる。
【0131】印章装置本体50が第1の実施形態の印章
装置1と異なる点は、ケーブル52が着脱されるコネク
タや通信信号の送受信を担う電気回路でなる通信部50
aを有する点、上述した図5、図6に示した処理ルーチ
ン32aに代えて、図17に示す初期製版処理ルーチン
を実行する点、キー入力部としてテンキーと機能キーな
どのごく僅かなキーを備えている点などである。
【0132】なお、印章装置本体50のCPU(31)
は、上述した図11〜図14に示した処理ルーチン32
b〜32eは実行するものである。また、日付文字列の
表記方法の単独変更処理にも応じられるようになされて
いる。すなわち、第2の実施形態の印章装置本体50
は、印影模様の入力動作以外は、第1の実施形態の印章
装置1と同様に実行するものである。
【0133】印影模様入力装置51は、詳細構成の図示
は省略しているが、入力部や制御部や表示部や通信部5
1aを有する情報処理装置としての一般的な構成を有す
る(図3やパソコン参照)。印影模様入力装置51は、
例えば、パソコンなどの汎用装置で構成されていても良
く、専用装置として構成されていても良い。印影模様入
力装置51内のCPUは、図16に示した印影模様入力
処理ルーチンを実行するものである。すなわち、印影模
様の入力にのみ用いられるものである。
【0134】(B−2)印影模様入力装置51の印影模
様入力動作 次に、第2の実施形態の印章装置における印影模様入力
装置51の印影模様入力動作(新規作成)を、主として
図16のフローチャートを参照しながら説明する。な
お、図16において、図5及び図6との同一、対応ステ
ップには同一符号を付して示している。
【0135】印影模様入力装置51のキー入力部には、
印影模様の入力(新規作成)動作を起動する印影模様設
定キーが設けられており、印影模様入力装置51のCP
Uは、当該印影模様入力キーの操作信号が与えられたと
きに、内蔵するROMに格納されている図16に示す印
影模様入力処理ルーチンを開始する。
【0136】そして、CPUは、ユーザが入力した日付
印種類の取り込み(ステップ100)、ユーザが指定し
た文字属性を取り込み(ステップ101)、指定された
日付印種類が固定文字列を含むものであるか否かの判断
(ステップ102)、固定文字列を含む日付印種類であ
る場合のユーザが入力した固定文字列の取り込み(ステ
ップ103)、ユーザが入力した日付文字列の表記方法
の取り込み(ステップ104)、今まで入力された各種
情報で定まる印影模様の表示部上へのレイアウト表示
(ステップ105)、それに対してユーザが肯定結果を
与えたか否かの判別(ステップ106)を行う。
【0137】レイアウト表示されている印影模様に対し
て、ユーザが肯定結果を与えない場合には、CPUは、
上述した各種情報の入力ステップに戻る。
【0138】レイアウト表示されている印影模様に対し
てユーザが肯定結果を与えると、CPUは、通信部51
aを起動して、印章装置本体50との通信コネクション
を確立し(ステップ350)、そして、印影模様を規定
する取り込んだ各種情報を印章装置本体50に送信する
(ステップ351)。その後、印章装置本体50からの
受信応答を待ち受け(ステップ352)、受信応答があ
れば通信コネクションを切断して一連の処理を終了す
る。
【0139】(B−3)印章装置本体50の印影模様情
報の受信時動作 次に、第2の実施形態の印章装置における印章装置本体
50の印影模様情報の受信時動作を、主として図17の
フローチャートを参照しながら説明する。なお、図17
において、図5及び図6との同一、対応ステップには同
一符号を付して示している。
【0140】印章装置本体50においては、そのCPU
は、通信部50aから、印影模様入力装置51との通信
コネクションが確立したことを通知されると、図17に
示す処理を開始し、まず、通信部50aに対して、印影
模様入力装置51から転送されてくる印影模様を規定す
る各種情報を、通信部50aが内蔵する受信バッファに
格納させると共に、全ての情報を受信したかを監視する
(ステップ400、401)。全ての情報を受信する
と、CPUは、通信部50aから受信応答を印影模様入
力装置51に返信させると共に、その通信コネクション
を解放させる(ステップ402)。
【0141】その後、CPUは、第1の実施形態のCP
U31が実行するステップ107以降の処理と同一の処
理を実行する。
【0142】すなわち、CPUは印章装置本体50が内
蔵するタイマが計時している現在時刻を正しい時刻に合
わせ込むための処理(ステップ107〜109)や、日
付更新モードの設定処理(ステップ110〜114)
や、製版処理(ステップ115〜128)を実行する。
【0143】(B−4)第2の実施形態の効果 第2の実施形態の印章装置(日付印)によれば、第1の
実施形態の印章装置(日付印)と同様な効果を奏するこ
とができる。
【0144】また、第2の実施形態の印章装置(日付
印)によれば、実際の捺印に使用する部分、すなわち、
印章装置本体50を小形、安価なものとし得るという効
果を奏する。また、印影模様入力装置51を、多くの印
章装置本体50が共通に用いることができるという効果
を奏することができる。
【0145】さらに、第2の実施形態の印章装置(日付
印)によれば、印章装置本体50自体には印影模様の入
力機能が設けられていないので、印影模様入力装置51
を用いることなく、ある印章装置本体50の所有者が印
影模様を変更できない。このことは、例えば、印影模様
入力装置51を管理する者と、印章装置本体50が割り
当てられた者とが異なる場合には、管理者に無断で印影
模様を変更できないことを意味するので、偽造防止とい
う効果を奏することができる。
【0146】(C)第3の実施形態 次に、本発明による印章装置を汎用印に適用した第3の
実施形態を、図面を参照しながら詳述する。ここで、汎
用印とは、1個の印章装置が「複数種類」の印影模様の
捺印に使用できるものをいう。第3の実施形態の印章装
置は、最大M種類の印影模様の捺印に対応できるものと
する。
【0147】(C−1)第3の実施形態の構成 この第3の実施形態の印章装置は、ハードウェア構成
は、上述した第1の実施形態に係る図1、図2、図3に
示したと同様な構成を有する。第3の実施形態の印章装
置の説明においては、図1及び図2については流用す
る。図18は、図3に対応した図面であり、図3との同
一、対応部分には同一符号を付している。
【0148】なお、第3の実施形態の印章装置1Bが、
上述した第1の実施形態の印章装置1とハードウェア的
に異なる点は、タイマ37が設けられていない点、及
び、捺印位置Pの領域の大きさが日付印程度の印影模様
の大きさより大きい印影模様に応じられる大きさを有す
る点等である。また、製版用紙リボン6の長さは、捺印
位置Pの領域のM倍の長さより長くなっているが、捺印
位置Pに位置させることができる部分は、捺印位置Pの
領域のほぼM倍の長さの部分だけとなっている。
【0149】一方、第3の実施形態の印章装置1Bは、
ソフトウェア的には、上述した第1の実施形態と大きく
異なっている。すなわち、ROM32に格納されてい
て、CPU31が実行する処理ルーチンが、図18及び
図3との比較から明らかなように、上述した第1の実施
形態と大きく異なっている。第3の実施形態の印章装置
におけるCPU31が実行する処理ルーチンについて
は、以下の動作説明で明らかにする。
【0150】(C−2)印影模様の入力、製版動作 次に、第3の実施形態の印章装置における基本的な印影
模様の入力、製版動作を、主として図19のフローチャ
ートを参照しながら説明する。
【0151】キー入力部2には、印影模様の入力(新規
作成又は変更)、製版動作を起動する印影模様設定キー
が設けられており、CPU31は、当該印影模様設定キ
ーの操作信号が与えられたときに、ROM32に格納さ
れている図19に示す印影模様入力製版処理ルーチン3
2mを開始する。
【0152】なお、この開始前には、その時点で捺印位
置Pに位置している印影模様識別情報が表示部3に表示
されている。一方、製版済みの印影模様が1個もない状
態では、「印影模様の入力から操作を始めて下さい」と
いうメッセージ等のような初期画面用のメッセージが表
示部3に表示されている。
【0153】そして、CPU31はまず、RAM33に
格納されている、図20に詳細構成を示す印影模様情報
格納テーブル33eを参照し、M種類の印影模様が既に
製版されているか否かを判断する(ステップ450、4
51)。この判断は、後述する図20に示す印影模様情
報格納テーブル33eにおける印影模様識別情報のM個
のフィールド全てに印影模様識別情報が格納されている
か否かで行う。
【0154】ここで、肯定結果を得ると、CPU31
は、新規の印影模様を受け付けられない旨のメッセージ
等を表示部3に所定時間だけ表示させ(ステップ45
2)、その時点で捺印位置Pに位置している印影模様識
別情報の表示状態に戻って一連の処理を終了する(ステ
ップ453)。
【0155】図20は、上述した印影模様情報格納テー
ブル33eの構成例を示すものである。印影模様情報格
納テーブル33eは、小さい番号ほど印影模様の入力が
古いことを表す通し番号と、製版位置と、印影模様識別
情報と、捺印位置フラグとからなる。通し番号と製版位
置とは、装置側が予め格納している情報である。
【0156】ステップ451の判別により、既に製版済
みの印影模様がM種類未満であるという結果を得ると、
CPU31は、表示部3に印影模様の入力を促すメッセ
ージなどを表示させ、それに応じて、ユーザが入力した
印影模様情報を取り込む(ステップ454)。
【0157】ここで、印影模様情報とは、(1)円形、
角形、矩形等の外形や大きさや文字の段数等の印章種類
情報、(2)明朝体やブロック体などの書体や、文字サ
イズなどの文字属性、(3)文字や記号や絵等の文字列
等を総称したものである。この入力方法自体には、この
第3の実施形態の特徴はないので、詳細説明は行わない
が、フォーム入力方法等を適用することもできる。フォ
ーム入力方法とは、氏名印であれば、姓の入力フィール
ド、名の入力フィールド毎に入力させたり、住所印であ
れば、郵便番号の入力フィールド、1行目にくる住所の
入力フィールド、2行目にくる住所の入力フィールド、
氏名の入力フィールド毎に入力させたりする方法であ
る。
【0158】その後、CPU31は、入力された印影模
様情報で定まる印影模様を表示部3にレイアウト表示さ
せ(ステップ455)、それに対してユーザが肯定結果
を与えたか否かを判別する(ステップ456)。
【0159】レイアウト表示されている印影模様に対し
て、ユーザが肯定結果を与えない場合には、CPU31
は、上述した印影模様情報の入力ステップ454に戻
る。なお、図示は省略しているが、ユーザは、印影模様
情報の入力ステップ454から、取消キー等の操作によ
って、当該処理を終了させることができるようになされ
ている。
【0160】レイアウト表示されている印影模様に対し
てユーザが肯定結果を与えると、CPU31は、表示部
3に印影模様識別情報の入力を促すメッセージなどを表
示させ、それに応じて、ユーザが入力した印影模様識別
情報を取り込む(ステップ457)。
【0161】印影模様識別情報は、捺印待ち又は捺印中
の一般的な使用状態において、捺印位置Pに位置してい
る印影模様に係る印影模様識別情報が表示部3に常時表
示され、その時点で捺印位置Pに位置している印影模様
をユーザが認識するために用いられるものである。印影
模様識別情報は、印影模様を構成する文字列の一部をユ
ーザに指定させることで取り込むようにしても良く、ま
た、新たな文字入力で指定させるようにしても良い。
【0162】なお、印影模様識別情報として印影情報を
そのまま適用することもでき、この場合には、当該入力
ステップ457は省略される。この場合、その時点で捺
印位置Pに位置している印影模様をユーザが認識させる
表示方法は、レイアウト表示となる。
【0163】次に、CPU31は、製版を実行しても良
いか否かを問うメッセージを表示部3に表示させ、それ
に応じて、ユーザが入力した内容を取り込んで、製版の
実行有無を判定する(ステップ458、459)。
【0164】製版が指示されない場合には、CPU31
は、上述した印影模様情報や印影模様識別情報の入力ス
テップに戻る。
【0165】製版が指示された場合には、CPU31
は、「製版中」を表すメッセージを表示部3に表示さ
せ、かつ、RAM33の入力情報取込用の作業エリアに
格納している印影模様識別情報を、印影模様情報格納テ
ーブル33eにおける印影模様識別情報フィールドに情
報が設定されていない通し番号が最も小さい印影模様識
別情報フィールドに格納させると共に、その通し番号の
捺印位置フラグだけをセットさせる(ステップ46
0)。
【0166】その後、CPU31は、RAM33の作業
エリアに格納されている印影情報(コードデータ)に基
づき、適宜CG−ROM34にアクセスしながら、その
印影模様(ドットパターンデータ)を、RAM33の印
刷バッファ33bに展開し(この実施形態の場合、孔版
式印刷方法を採用し、かつ、印刷ヘッド11が図1に示
すように設けられているので展開は鏡像文字で行われ
る)、印刷ヘッド11並びに巻取リール8及び供給リー
ル7を駆動して、印影模様情報格納テーブル33eに印
影模様識別情報を格納した通し番号のエリアの製版位置
が規定する製版用紙リボン6の未製版部分に対する製版
(印刷)を実行させる(ステップ461)。そして、C
PU31は、巻取リール8を駆動して、製版用紙リボン
6における今回製版した印影模様部分を捺印位置Pに位
置させる(ステップ462)。
【0167】以上のようにして、製版が終了すると、C
PU31は、製版が終了した旨のメッセージを所定時間
だけ表示部3に表示させた後(ステップ463)、さら
に、続けて次の印影模様の入力を行うか否かをユーザに
問うメッセージを表示部3に表示させ(ステップ46
4)、それに応じてユーザが入力操作した内容を判別す
る(ステップ465)。
【0168】ユーザが続けて印影模様の入力を求めた場
合には、CPU31は、上述したステップ450に戻
る。これに対して、ユーザが続けての印影模様の入力を
求めない場合には、CPU31は、印影模様情報格納テ
ーブル33eにおける捺印位置フラグがセットされてい
る通し番号エリアの印影模様識別情報を取り出して表示
部3に表示させて一連の処理を終了する(ステップ46
6)。
【0169】(C−3)製版済み印影模様の選択動作 次に、第3の実施形態の印章装置における製版済み印影
模様の選択動作を、主として図21のフローチャートを
参照しながら説明する。
【0170】キー入力部2には、製版済み印影模様の選
択動作を起動する製版済み印影模様選択起動キーが設け
られており、CPU31は、当該製版済み印影模様選択
起動キーの操作信号が与えられたときに、ROM32に
格納されている図21に示す製版済み印影模様選択処理
ルーチン32nを開始する。
【0171】そしてまず、CPU31は、いずれかのキ
ーからの操作信号を待ち受け(ステップ500)、入力
操作されたキーを判別する(ステップ501)。入力操
作キーが「前印影模様キー」(例えばカーソル右、下移
動キーが該当する)であれば、ステップ502以降の処
理に進み、入力操作キーが「次印影模様キー」(例えば
カーソル左、上移動キーが該当する)であれば、ステッ
プ506以降の処理に進み、入力操作キーが「実行キ
ー」であれば、ステップ510以降の処理に進み、その
他のキーであればステップ500に戻る。
【0172】「前印影模様キー」が操作されたときに
は、CPU31は、印影模様情報格納テーブル33eに
おいて捺印位置フラグがセットされているエリアの通し
番号(すなわち表示部3に現時点で印影模様識別情報が
表示されている印影についての通し番号)が1であるか
否かを判別する(ステップ502)。これは、これ以
上、前の印影模様に戻れるか否かの判断を意味する。
【0173】通し番号が1である場合には、CPU31
は、「これ以上、前の印影模様に戻れないこと」を表す
メッセージを表示部3に所定時間だけ表示させた後、印
影模様識別情報の表示状態に復帰して上述したステップ
500に戻る(ステップ505)。一方、その通し番号
が2以上である場合には、CPU31は、その通し番号
より1だけ小さい通し番号のエリアの捺印位置フラグだ
けをセットすると共に、そのエリアの印影模様識別情報
を印影模様情報格納テーブル33eから取り出し(ステ
ップ503)、取り出した印影模様識別情報を表示部3
に表示させて上述したステップ500に戻る(ステップ
504)。
【0174】これに対して、「次印影模様キー」が操作
されたときには、CPU31は、印影模様情報格納テー
ブル33eにおいて捺印位置フラグがセットされている
エリアの通し番号(すなわち表示部3に現時点で印影模
様識別情報が表示されている印影についての通し番号)
がMであるか否かを判別する(ステップ506)。これ
は、これ以上、次の印影模様に進めるか否かの判断を意
味する。
【0175】通し番号がMである場合には、CPU31
は、「これ以上、次の印影模様に進めないこと」を表す
メッセージを表示部3に所定時間だけ表示させた後、印
影模様識別情報の表示状態に復帰して上述したステップ
500に戻る(ステップ509)。一方、その通し番号
がM未満である場合には、CPU31は、その通し番号
より1だけ大きい通し番号のエリアの捺印位置フラグだ
けをセットすると共に、そのエリアの印影模様識別情報
を印影模様情報格納テーブル33eから取り出し(ステ
ップ507)、取り出した印影模様識別情報情報を表示
部3に表示させて上述したステップ500に戻る(ステ
ップ508)。
【0176】一方、「実行キー」が操作されたときに
は、CPU31は、製版用紙位置検出センサの値を確認
しながら、印影模様情報格納テーブル33eにおける捺
印位置フラグがセットされているエリアの製版位置に基
づいて、供給リール7又は巻取リール8を駆動して、
「実行キー」が操作されたときに表示部3に表示されて
いる印影模様識別情報に係る印影模様を捺印位置Pに位
置させ(ステップ510)、一連の処理を終了させる。
【0177】以上の処理を実行させることにより、ユー
ザは、その時点までに製版されている複数の印影模様の
中から任意のものを捺印位置Pに位置させることができ
る。
【0178】なお、捺印位置Pに位置されている印影模
様を捺印させるための動作は、第1の実施形態と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0179】(C−4)第3の実施形態の効果 上述した第3の実施形態の印章装置(汎用印)によれ
ば、キー入力部や印刷ヘッドを備えて当該印章自体が任
意の印影模様の製版機能を有するので、ユーザの要求に
応じて、任意の印影模様を短時間で製版させることがで
きる。そして、製版した複数の印影模様の中から任意の
印影模様を選択して捺印させることができる。
【0180】また、第3の実施形態の印章装置によれ
ば、複数の印影模様の中から任意の印影模様を選択して
捺印させることができるので、多くの印章を作成するこ
とが不要となり、その保管や管理が簡単になる。
【0181】(D)他の実施形態 上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に
ついても言及したが、さらに、以下のような変形実施形
態を挙げることができる。
【0182】(D−1)第1の実施形態の変形実施形態 上記第1の実施形態においては、ロウ材層6bが外部に
露出するものを示したが、ベース層6a側を外部に露出
するようにしても良い。この場合には、製版を、鏡像文
字ではなく、通常文字で行うことができる。
【0183】上記第1の実施形態においては、自動日付
更新モードと手動日付更新モードの双方に対応できるも
のを示したが、一方の日付更新モードにのみ対応できる
印章装置であっても良い。
【0184】上記第1の実施形態においては、自動日付
更新モードにおいて更新時刻になると必ず次の日付文字
を有する印影模様の製版を行うものを示したが、更新時
刻になっても製版を実行させない条件を盛り込むように
しても良い。例えば、タイマ37として曜日も管理でき
るものを適用し、新たに印影模様に含める日付が土曜日
や日曜日の場合(ユーザ指定による)には、更新時刻に
なっても製版を実行させないようにしても良い。
【0185】上記第1の実施形態の説明においては、主
電源について言及しなかったが、上述した各種処理32
a〜32eの終了時には自動的に主電源を切断し、その
後の印影模様の表示のみをバックアップ電源で実行させ
るようにしても良い。
【0186】上記第1の実施形態においては、本発明の
印章装置を日付印に適用したものを示したが、時刻印
(午前、午後を区別するものを含む)に本発明を適用す
ることができる。
【0187】上記第1の実施形態においては、捺印回数
を管理する機能を有しないものであったが、印影模様ご
とに捺印回数を管理し、必要に応じて表示するものであ
っても良い。例えば、袴体13の移動を検出するセンサ
及びその有効出力回数をカウントするカウンタを備え、
計数回数を例えば日付−製版位置対応テーブル33dに
格納させるようにしても良い。また、その回数が所定回
数(例えば200回)になると、その製版用紙リボン6
の部分はだいぶ痛むので、同一印影模様を他の位置に製
版し直して使用させるようにしても良い。
【0188】上記第1の実施形態においては、製版用紙
リボン6が往復動し得るものを示したが、製版用紙リボ
ン6が供給リール7から巻取リール8への方向にのみ移
動可能なものであっても良い。インクが付着した部分を
逆方向に戻すことが好ましくないインク種類を適用する
場合には、上記の方法は有効である。
【0189】製版用紙リボン6の一方向移動の場合、捺
印位置Pを通過した印影模様は再び捺印位置に戻すこと
ができないので、過去の日付文字列を含む印影模様が必
要となった場合には、再製版で対応することになる。
【0190】また、製版用紙リボン6の一方向移動の場
合、印刷ヘッド11で製版した直後の印影模様を捺印位
置Pに直ちに移動させるようにすると、図22(A1)
及び(A2)に示すように、印刷ヘッド11及び捺印位
置P間の距離に応じた長さ分ずつ製版用紙リボン6の部
分が無駄となることがある。そこで、図22(B1)及
び(B2)に示すように、印刷ヘッド11の位置と捺印
位置Pとの間を捺印位置Pの長さのX倍(図22では1
倍)分だけ離間させ、自動日付更新モードでは、更新時
刻になると、捺印位置Pに位置させるべき印影模様にお
ける日付「H1.1.10」よりX日後の日付文字列
(図22では、印刷ヘッド11の位置と捺印位置Pとの
間を捺印位置Pの長さの1倍分だけ離間させているので
「H1.1.11」)を有する印影模様を製版させると
共に、X日前の更新時刻で製版された日付文字列「H
1.1.10」を有する印影模様を、今回の製版動作に
伴う移動で捺印位置Pに移動させるようにして、製版用
紙リボン6に無駄な部分が生じることを防止するように
することが好ましい。
【0191】(D−2)第2の実施形態の変形実施形態 上述した第1の実施形態の変形実施形態は、第2の実施
形態の変形実施形態ともなり得る。
【0192】上記第2の実施形態においては、印影模様
情報入力装置51から印章装置本体50への転送情報
は、印影模様を直接規定する情報だけであったが、日付
更新モードの情報なども印影模様情報入力装置51で入
力して印章装置本体50へ転送するようにしても良い。
【0193】上記第2の実施形態においては、印影模様
情報入力装置51には印影模様情報を格納しないものを
示したが、印影模様情報入力装置51にも印影模様情報
を格納するようにしても良い。この場合、異なる印章装
置本体50へ同一の印影模様情報を転送するようなこと
もできる。
【0194】(D−3)第3の実施形態の変形実施形態 上述した第1の実施形態や第2の実施形態の変形実施形
態のいくつかは、第3の実施形態の変形実施形態ともあ
り得る。
【0195】上記第3の実施形態においては、1個の筐
体でなる印章装置(汎用印)を示したが、第1及び第2
の実施形態の関係と同様に、印影模様情報入力装置と印
章装置本体とで構成するようにしても良い。
【0196】上記第3の実施形態においては、記憶容量
の削減のために印影模様情報を格納しないものを示した
が、印影模様情報を格納するようにしても良い。このよ
うにした場合には、捺印回数が多くなった印影模様を、
製版用紙リボン6の他の部分(ここでは長さに余裕があ
るとする)に製版し直すこともでき、また、製版用紙リ
ボン6全体が傷んで交換をしたときに、再度入力し直す
ことなく、全ての印影模様を新たな製版用紙リボン6に
製版し直すことができる。なお、捺印回数の管理は、上
述したように行う。また、一部の文字列だけを変更した
印影模様の入力が容易となる。
【0197】(D−4)他の変形実施形態 第1の実施形態の日付印及び第3の実施形態の汎用印を
組み合わせて印章装置を構成しても良い。この場合、当
該印章装置を日付印として用いるのか汎用印として用い
るのかの初期設定動作が必要となる。
【0198】
【発明の効果】以上のように、本発明の印章装置によれ
ば、(1)印影模様の情報を入力する印影模様入力手段
と、(2)インクが浸透するベース層と、その一面に設
けられたインクをはじく材質でなる被覆層とでなる長尺
状の製版用紙リボンと、(3)上記印影模様入力手段に
よって入力された情報から直接又は間接的に定まる1又
は複数の印影模様を上記製版用紙リボンの未製版部分に
それぞれ製版させ、印影模様に応じた上記被覆層の局所
位置を除去させる製版手段と、(4)捺印用インクを有
し、捺印外力が加わったときに、捺印位置に位置してい
る上記製版用紙リボンの部分に対してインクを供給する
インク供給手段と、(5)上記製版用紙リボンを移動さ
せるものであって、いずれかの印影模様が製版された製
版用紙リボンの部分を捺印位置に位置させる製版用紙リ
ボン移動手段とを有するので、印影の一部だけでなく全
体の変更にも短時間で容易に応じられる印章装置や、1
個の装置で多様な印影に応じられる印章装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の印章装置の概略構成を示す説
明図である。
【図2】第1の実施形態の製版用紙リボン及び製版方法
の説明図である。
【図3】第1の実施形態の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】第1の実施形態の動作種類説明図である。
【図5】第1の実施形態の印影模様の基本的な入力、製
版動作を示すフローチャート(1)である。
【図6】第1の実施形態の印影模様の基本的な入力、製
版動作を示すフローチャート(2)である。
【図7】第1の実施形態の日付印種類の説明図である。
【図8】第1の実施形態の日付文字列の表記方法の説明
図である。
【図9】第1の実施形態の日付−製版位置対応テーブル
の構成例を示す説明図である。
【図10】第1の実施形態の複数の印影模様の製版結果
を示す説明図である。
【図11】第1の実施形態の日付更新モードの変更動作
を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施形態の手動日付更新モードにおけ
る新たな印影模様への変更動作を示すフローチャートで
ある。
【図13】第1の実施形態の自動日付更新モードにおけ
るタイマ割り込み時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】第1の実施形態の捺印位置に位置する製版済
み印影模様の変更動作を示すフローチャートである。
【図15】第2の実施形態の印章装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図16】第2の実施形態の印影模様情報入力装置での
入力動作を示すフローチャートである。
【図17】第2の実施形態の印章装置本体の印影模様情
報の受信時動作を示すフローチャートである。
【図18】第3の実施形態の印章装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図19】第3の実施形態の印影模様の基本的な入力、
製版動作を示すフローチャートである。
【図20】第3の実施形態の印影模様情報格納テーブル
の構成例を示す説明図である。
【図21】第3の実施形態の捺印位置に位置する製版済
み印影模様の変更動作を示すフローチャートである。
【図22】第1の実施形態の変形実施形態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1、1A、1B…印章装置、2…キー入力部、3…表示
部、4…捺印機構部、6…製版用紙リボン、6a…ベー
ス層、6b…ロウ材層、7…供給リール、8…巻取リー
ル、9、10…ローラ、11…印刷ヘッド、12…イン
クパッド、20…入力部、30…制御部、31…CP
U、32…ROM、33…RAM、40…出力部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印影模様の情報を入力する印影模様入力
    手段と、 インクが浸透するベース層と、その一面に設けられたイ
    ンクをはじく材質でなる被覆層とでなる長尺状の製版用
    紙リボンと、 上記印影模様入力手段によって入力された情報から直接
    又は間接的に定まる1又は複数の印影模様を上記製版用
    紙リボンの未製版部分にそれぞれ製版させ、印影模様に
    応じた上記被覆層の局所位置を除去させる製版手段と、 捺印用インクを有し、捺印外力が加わったときに、捺印
    位置に位置している上記製版用紙リボンの部分に対して
    インクを供給するインク供給手段と、 上記製版用紙リボンを移動させるものであって、いずれ
    かの印影模様が製版された製版用紙リボンの部分を捺印
    位置に位置させる製版用紙リボン移動手段とを有するこ
    とを特徴とする印章装置。
  2. 【請求項2】 上記捺印位置に位置している製版用紙リ
    ボンの部分に製版されている印影模様を規定する情報を
    表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求
    項1に記載の印章装置。
  3. 【請求項3】 上記印影模様入力手段を有する第1の装
    置と、 上記印影模様入力手段以外の構成を有する第2の装置と
    でなり、 上記第1の装置から上記第2の装置へ通信により、入力
    された印影模様を転送することを特徴とする請求項1又
    は2に記載の印章装置。
  4. 【請求項4】 時刻又は日付情報を一部又は全部に含む
    印影模様を捺印させる請求項1〜3のいずれかに記載の
    印章装置において、 現在時刻を計時し、現在時刻が、新たな時刻又は日付情
    報を含む印影模様の製版を実行する印影模様更新時刻に
    なったときにそのことを通知する計時手段をさらに備
    え、 上記印影模様入力手段は、印影模様の情報として、時刻
    又は日付情報を除いた印影模様部分の情報と、時刻又は
    日付情報の盛り込み方の情報とを入力させ、 上記製版手段は、上記計時手段から上記印影模様更新時
    刻になった旨の通知があったときに、上記計時手段の現
    在時刻から定まる時刻又は日付情報を盛り込んだ印影模
    様を製版させ、 上記製版用紙リボン移動手段は、上記計時手段から上記
    印影模様更新時刻になった旨の通知があったときに、製
    版用紙リボンの上記印影模様が製版された部分を捺印位
    置に移動させることを特徴とする印章装置。
JP27002997A 1997-10-02 1997-10-02 印章装置 Withdrawn JPH11105394A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018144241A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 電子押印装置

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