JPS584388B2 - 車内補充券発行機の印刷兼入力装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、列車内において発行される車内補充券を、印
刷、発行およびデータ集計する車内補充券を、印刷、発
行およびデータ集計する車内補充券発行機の印刷兼入力
装置に関するものである。

車内補充券には、一般に文字を手書きで記入する手書方
式と、あらかじめ印刷されてある発行事由、発行券種、
駅名、料金、日付等の設定項目の所望事項の部分に入鋏
する印刷方式とがある。

従来、かかる印刷方式における車内補充券の印刷は、デ
ータの入力とは別個に、車内補充券発行機内部で機械的
に行なうため、その印刷機構が複雑となり、車内補充券
発行機の重量が増大し、携帯用とするに不可欠の重量の
軽減化をはかることはできない。

本発明はかかる従来の欠点を除去し、簡単な構成で車内
補充券を印刷し、かつそのデータを入力し得るように適
切に構成配置した携帯用車内補充券発行機の印刷兼入力
装置を提供せんとするにある。

本発明は、印刷方式において設定項目の所望部分を入鋏
する代りに、入鋏に相当する文字或いは記号を印刷する
ようにし、この際印刷時の圧力により作動する複数個の
スイッチ素子を、発行すべき車内補充券上のあらかじめ
印刷されてある設定項目と位置をそろえて発行すべき車
内補充券の下に配設しておくことにより印刷と同時にそ
のデータを集計用記憶装置に入力することができると云
う認識を基として成したものである。

本発明印刷兼入力装置は筐体と、該筐体の上側面に設置
されマトリックス配置の複数個の感圧スイッチ素子を有
する感圧式スイッチボードと、該感圧式スイッチボード
の上に絶縁シートを介して載置された発行すべき車内補
充券に所望の設定項目データを印刷すると共に該データ
を集計用記憶装置に入力するマ−キングペンと、前記筐
体の上側部に設けられ発行すべき車内補充券に領収額を
印刷する領収額印刷部と、前記筐体の最上側部に設けら
れ領収額および日付を表示する数字表示部とを備え、前
記マーキングベンの押圧により車内補充券に設定項目デ
ータを印刷すると同時に該データを感圧スイッチ素子を
経て前記集計用記憶装置に入力するようにしたことを特
徴とする。

本発明印刷兼入力装置は筐体の裏側に印刷用紙収納部を
設け、印刷時に該印刷用紙収納部から発行すべき車内補
充券を１枚づつ取出すようにしたことを特徴とする。

図面につき本発明を説明する。

本発明車内補充券発行機の印刷兼人力装置では発行すべ
き車内補充券の印刷用紙として感熱紙を使用し、この感
熱紙にサーマルプリンタによって印刷を行なうようにす
る。

図面に示す本発明印刷兼入力装置は筐体１を具え、この
筐体１を携帯に便利な形状に構成すると共に車内におい
て車掌が手に持って操作できる大きさおよび重量のもの
とする。

筐体１の上部には感圧式スイッチボード２を設ける。

この感圧式スイッチボード２には発行すべき車内補充券
３に印刷された発行事由、発行券種、駅名等の設定項目
に割当てられたスイッチ素子および車内補充券３の発行
に必要な操作キー４、例えば設定の訂正を行なうための
訂正釦、券番号、発行日等を入力するための夫々の設定
釦およびテンキー等が割当てられたスイッチ素子を配設
し、これらスイッチ素子によって入力されたデータを集
計用記憶装置（図示せず）に記憶し得るようにする。

これらスイッチ素子は、複数個の導電細条より成る縦方
向パターン５および複数個の導電細条より成る横方向パ
ターン６の各交差点における接点をもって構成し、これ
ら接点をマトリックス状に配列すると共に上記設定項目
の設定釦および操作キーの位置にそれぞれ対応して配置
する。

この場合操作キー４は筐体１の正向左端に縦方向に配列
する。

感圧式スイッチボード２の上側面には操作キー４の名称
および感圧スイッチ接点の位置が表示されている絶縁シ
一ト７を設け、これにより例えば７セグメントから成る
サーマルプリントヘッドの熱から感圧スイッチを保護し
得るようにする。

また筐体１の下側端部には発行すべき車内補充券３の印
刷用紙を止めるリング８を設け、このリング８を、車内
補充券３の下側端部に形成した孔９に挿通し、通常は、
車内補充券３を筐体１の裏側に設けられた印刷用紙収納
部１０に束状にして収納し、使用時にはこの印刷用紙収
納部１０から車内補充券３を１枚づつ用紙止リング８を
介して筐体１の上側すなわち表面に移動させ、その上側
部分を領収額印刷部１１の下側に挿入し、この領収額印
刷部１１によって領収額、券番号、発行日をサーマルプ
リンタにより印刷し得るようにする，すなわち発行すべ
き車内補充券３は、領収額等の印刷すべき項目と感圧ス
イッチ素所とが正しい位置にくるように領収額印刷部１
１と印刷用紙止リング８とによって適切に位置決めする
。

また本発明印刷兼入力装置にはサーマルプリントヘッド
（図示せず）を備えるマーキングペン１２を設け、これ
により従来の車内補充券の発行における入鋏のパンチ孔
に相当するマークを印刷し得るようにする。

この場合このマーキングペン１２は筐体１の側面から導
出したコード１３に接続してマーキングペン１２のサー
マルプリントヘッドの発熱体（図示せず）に電流を供給
し得るようにする。

車内補充券３の領収額、券番号、発行日の印刷は、領収
額印刷部１１に設けた発行釦１４を押圧して領収額印刷
部１１の内部に設けられた７セグメントのサーマルプリ
ントヘッド（図示せず）を発行すべき車内補充券３に密
着させることにより行う。

発行釦１４の上方には数字表示部１５を設けこれにより
発行した車内補充券の領収額、発行日或いはこれまでに
発行した車内補充券の合計金額等を表示し得るようにす
る。

この数字表示部１５の下方には電源スイッチ１６を設け
これにより車内補充券発行機の電源をＯＮ．ＯＦＦし得
るようにする。

次に、本発明で使用する車内補充券について説明する。

第２図は本発明で使用する車内補充券３の一例を示す線
図である。

この車内補充券の寸法は第１図に示すように筐体１の上
面の車内補充券３の位置に丁度適合するように選定する
。

この補充券３の表面には上部より「券番号」，「日付」
および「領収額」欄２１、車内補充券発行「事由Σ欄２
２、券種等欄２３および発着駅欄２４が順送に配置して
印刷されている。

この車内補充券３を筐体１の上面にセットすると［券番
号」，「日付」および「領収額」欄２１の部分が上述し
たように領収額印刷部１１の下にもぐり込むように挿入
されて固定される。

発行釦１４を押圧すると、内剖に設けられた７セグメン
トのサーマルプリントヘッドにより夫々の欄に図示する
ような字体で、その車内補充券の「券番号」、発行する
「日付」および車内補充券発行事由欄２２、券種等欄２
３、発着駅欄２４の設定内容から本発明の車内補充券発
行機内部で演算され、追加徴収した「領収額」が印字さ
れる。

車内補充券発行車内欄２２は、補充券３を筐体１の上面
にセットした時、この事由欄の右側の各丸印２５の位置
が丁度縦方向パターン５と横方向パターン６との交差点
から成るスイッチ素子の位置に一致するような構造とな
っているので、該当する事由欄のこの丸印２５の位置に
マーキングペン１２を押圧して交差点スイッチを動作さ
せ、必要データを設定することが出来る。

スイッチが動作すると同時にマーキングペン１２に数十
ミリ秒にわたってマーキングペン先端に組み込まれてい
るサーマルプリントヘッドに電流が流れて加熱され、丸
印２５の内部に図示のように角形マーク２６で印字され
る。

このようにして車内補充券３上に従来の補充券で人鋏し
て表示したのと対応して、角形マーク２７を印字して表
示すると同時に表示内容に該当するスイッチを動作させ
て本発明の補充券発行機内の演算装置および集計用記憶
装置に該情報を入力させることが出来る。

券種等欄２３も同様で、該当する欄右側丸印２７をマー
キングペンにて押圧することにより、同欄に角形マーク
２８で印字表示すると同時に、該情報を本発明の車内補
充券発行機内演算装置および集計用記憶装置に入力する
。

発着駅欄２４も同様であるが駅名を記入した各欄の左側
のウスく見える丸印（図中、便宜上点線で示す）２９を
マーキングペン１２で押圧して印字および入力すれば、
その駅名が精算すべき乗越区間の発駅であることを表わ
すように構成されてある。

右側の明瞭に見える丸印の位置３０が同様に乗越区間の
着駅を表わすごとく構成されてある次に第３図Ａおよび
Ｂを参照してマーキングペン１２について説明する。

マーキングペン１２の車内補充券３を押圧する抑圧面３
１には、通電により発熱する角形の加熱素子３２が埋め
込まれており、上述したようにマーキング１２で車内補
充券３上の所定の丸印（２５，２７，２９または３０）
の位置を押圧するとスイッチが動作すると同時に、数十
ミリ秒の間、上記加熱素子３２に電流が流れて発熱し、
感熱印刷用紙である上記車内補充券３の押圧している丸
印（２５，２７，２９または３０）の内側に加熱素子３
２の角形形状のように加熱発色印字させ、現在一般に行
われている入鋏の代りの表示とするものである。

加熱素子３１の形状は角形と限らず三角形でも丸形でも
よくその形状は任意であり、扱者毎に形状を替えて区別
することも出来る。

七述したように構成した本発明車内補充券発行機の印刷
兼人力装置の動作を以下説明する。

まず最初、乗客の要求により車内補充券発行機の電源ス
イッチ１６をＯＮ状態にし、マーキングペン１２によっ
て車内補充券３の設定項目の欄あるいは操作ギー４を押
圧し車内補充券の発行に必要なデータを入力する。

すなわち感圧式スイッチボード２の所望のスイッチ接点
が押圧されたことが検知されるとマーキングペン１２に
数十ミリ秒にわたって電流が流れ、このマーキングベン
１２の先端のザーマルプリントヘッドによって所望のマ
ークを、感熱紙より成る車内補充券３に印刷する。

この場合絶縁シ一ト７の保護および消費電流の軽減を達
成するために、操作キーが押圧されている場合は、マー
キングペン１２への電流供給を禁止するのが好適である
。

かようにして必要事項を集計記憶装置に入力した後発行
釦１４を押圧すると、マーキングベン１２により入力さ
れたデータを記憶した集計用記憶装置から領収額が検索
かつ演算されて数字表示部１５に表示されると共にこの
領収額は車内補充券３に券番号、発行日と一緒に同時に
印刷される。

上述したように本発明によれば車内補充券の印刷と同時
に、集計のためのデータを記憶装置に入力し得るように
構成することにより車内補充券の印刷に要する機構を著
しく簡略化し得、従って小型かつ軽量であることが要求
される車内補充券発行機自体を著しく小型化かつ軽量化
することができ、しかも信頼性の向上をはかることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明車内補充券発行機の印刷兼入力装置の構
成を示す斜視図、第２図は本発明で使用して好適な車内
補充券の一例を示す線図および第３図ＡおよびＢはマー
キングペンの構成を説明するための正面図および底面図
である。 １・・・筐体、２・・・感圧式スイッチボード、３・・
・車内補充券、４・・・操作キー、５・・・縦方向導電
細条パターン、６・・・横方向導電細条パターン、７・
・・絶縁シート、８・・・印刷用紙止リング、９・・・
リング挿通孔、１０・・・印刷用紙収納部、１１・・・
領収額印刷部、１２・・・マーキングペン，１３・・・
コード、１４・・・発行釦、１５・・・数字表示部、１
６・・・電源スイッチ、２１・・・「券番号」，「日付
」および「領収額」欄、２２・・・車内補充券発行「事
由」欄、２３・・・券種等欄、２４・・・発着駅欄、２
５，２７．３０・・・丸印、２６．２８．２９・・・（
マーキングペンの）形印、３１・・・（マーキングペン
の）押圧面、３２・・・（マーキングペンの）加熱素子
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 筐体と、該筐体の上側面に設置されマトリックス配
   置の複数個の感圧スイッチ素子を有する感圧式スイッチ
   ボードと、該感圧式スイッチボードの上に絶縁シートを
   介して載置された発行すべき車内補充券に所望の設定項
   目データを印刷すると共に該データを集計用記憶装置に
   入力するマーキングペンと、前記筐体の上側部に設けら
   れ発行すべき車内補充券に領収額を印刷する領収額印刷
   部と、前記筐体の最上側部に設けられ領収額および日付
   を表示する数字表示部とを具え、前記マーキングペンの
   押圧により車内補充券に設定項目データを印刷すると同
   時に該データを感圧スイッチ素子を経て前記集計用記憶
   装置に入力するようにしたことを特徴とする車内補充券
   発行機の印刷兼入力装置。 ２ 筐体の裏側に印刷用紙収納部を設け、印刷時に該印
   刷用紙収納部から発行すべき車内補充券を１枚づつ取出
   すようにしたことを特徴とする特許請求の範囲１記載の
   車内補充券発行機の印刷兼入力装置。