JPH11105270A - 電気凝固印刷装置 - Google Patents

電気凝固印刷装置

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JPH11105270A
JPH11105270A JP9272983A JP27298397A JPH11105270A JP H11105270 A JPH11105270 A JP H11105270A JP 9272983 A JP9272983 A JP 9272983A JP 27298397 A JP27298397 A JP 27298397A JP H11105270 A JPH11105270 A JP H11105270A
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JP
Japan
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gap
print head
printing apparatus
anode
support shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP9272983A
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English (en)
Inventor
Shigeto Hashimoto
繁人 橋本
Toshio Oshida
俊男 押田
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/283,870 priority patent/US6190527B1/en
Priority to EP99106134A priority patent/EP1043153A1/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme
    • B41C1/105Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme by electrocoagulation, by electro-adhesion or by electro-releasing of material, e.g. a liquid from a gel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S101/00Printing
    • Y10S101/37Printing employing electrostatic force

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陽極と陰極間のギャップを自動的に検出する
と共にコントロールして、印刷画像の高品位の安定化
と、ギャップの調整を容易にする。 【解決手段】 円柱状の陽極11と、インキ供給手段
と、凝固インキのドットを形成する陰極17を有した印
刷ヘッド19と、非凝固インキを除去せしめる除去手段
と、凝固インキのドットを被印刷体に接触させて転写し
印刷せしめる転写手段とで構成される電気凝固印刷装置
で、前記陽極11の表面と前記印刷ヘッド19に有して
いる陰極17とのギャップGを検出するギャップセンサ
31を有し、このギャップセンサ31で検出されたギャ
ップGを予め設定した設定値にコントロールせしめるギ
ャップコントロール手段33を、備えてなることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通電により凝固
するインキを用いた電気凝固印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている電気凝固印刷装置
101は、例えば図11に示されているように、立設さ
れたフレーム103R,103Lを備えており、このフ
レーム103Rと103Lとの間には回転自在な円柱状
の陽極105が支承されている。この円柱状の陽極10
5は陽極活性表面を画定する活性化表面を有していると
共に、水平方向へ延伸されている。
【0003】前記フレーム103R,103L上には支
持バー107R,107Lが設けられていると共にこの
支持バー107Rと107Lとには例えばピン形状の陰
極を有した印刷ヘッド109が設けられている。この印
刷ヘッド109の陰極と前記陽極105との表面との間
には例えば50μm程度のギャップGが形成されてい
る。また前記円柱状の陽極105の図11において手前
側にはブラケット111R,111Lが設けられている
と共に、このブラケット111Rと111Lとには凝固
インキ転写手段としての圧胴113が支承されている。
【0004】上記構成により、図示省略のコーティング
手段で陽極105の表面には油性物質がコーティングさ
れると共に、図示省略のインキ供給手段から着色剤を含
み通電により凝固するインキが噴出される。そして、陰
極と陽極105を通電せしめることによって、陽極10
5の表面に電気凝固でもって所望の画像を表す凝固イン
キのドットが形成される。次いで、陽極105と圧胴1
13との間に被印刷体としての例えばウエブを走行通過
せしめることによって、ウエブが凝固インキのドットに
接触されて凝固インキが陽極105の陽極活性表面から
ウエブに転写されて印刷されることになる。
【0005】前記支持バー107L,107Rの後端部
はピン115で前記フレーム103L,103Rに軸支
されている。そして、支持バー107L,107Rの前
端部は微動ねじ117L,117Rが設けられていて、
この微動ねじ117L,117Rを作業者が操作するこ
とによって、支持バー107L,107Rがピン115
を支点として回動されて、陽極105の表面と印刷ヘッ
ド109の陰極とのギャップGが調整されるようになっ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、望ましい陽
陰両極距離であるギャップGは約50μmと狭く、この
値の変化は印刷画像に及ぼす影響が大きいため、±5μ
m以内に保つ必要がある。そして、ギャップGは40μ
m以下ではインキ不足による高濃度域での白抜けが、6
0μm以上ではドット形成の不良による印刷画像の不鮮
明が発生してしまう。さらに、陰極間距離以上のギャッ
プGでは通電により、陰極相互間で損傷が発生する。そ
のために、微動ねじ117L,117Rを作業者が操作
してギャップGが50μm±5μmになるよう頻繁に調
整を行っていて非常に操作が大変で面倒であるという問
題があった。
【0007】また、従来の電気凝固印刷装置101は装
置構成要素の温度変化による変動や、圧胴113など周
辺ユニットによる負荷変化などでフレーム103L,1
03Rなどの構造体や陽極105が変位し、前記ギャッ
プGが変化してしまう。例えば温度変化では、図11,
図12の場合、円柱状の陽極105の表面から印刷ヘッ
ド109の支持部までが170mmならば、ステンレス
で構成したフレーム103L,103R及び支持バー1
07L,107Rは10℃の変化で28μm変位するこ
とが判っている。そのため、印刷品位を保つ為に、上述
した従来の図11,図12に示した電気凝固印刷装置1
01では作業中にもギャップGの調整作業を頻繁に行う
必要があり、連続運転でこのギャップGの調整作業が追
従できないという問題があった。
【0008】この発明の目的は、陽極と陰極間のギャッ
プを自動的に検出すると共にコントロールして、印刷画
像の高品位での安定化と、ギャップの調整を容易にした
電気凝固印刷装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の電気凝固印刷装置は、活性
表面を有する陽極と、インキ供給手段と、通電によりイ
ンキを凝固させて前記陽極活性表面上に所望の画像を表
す凝固インキのドットを形成する陰極を有した印刷ヘッ
ドと、非凝固インキを前記陽極活性表面から除去する除
去手段と、凝固インキのドットを前記陽極活性表面から
被印刷体に転写して画像を印刷する転写手段とで構成さ
れる電気凝固印刷装置であって、前記陽極活性表面と前
記印刷ヘッドに有している陰極とのギャップを検出する
ギャップセンサを有し、このギャップセンサで検出され
たギャップを予め設定した設定値にコントロールせしめ
るギャップコントロール手段、を備えてなることを特徴
とするものである。
【0010】したがって、円柱状の陽極が回転されると
共にインキ供給手段から凝固インキが供給され、陽極と
陰極を通電せしめることによって、陽極の陽極活性表面
に電気凝固でもって所望の画像を表す凝固インキのドッ
トが形成される。次いで、除去手段により、陽極の陽極
活性表面に付着している非凝固インキが除去された後、
陽極と転写手段との間に被印刷体を通過せしめると、凝
固インキが被印刷体に転写され印刷される。
【0011】前記陽極の陽極活性表面と陰極との間のギ
ャップがギャップセンサによって常時検出されると共に
ギャップコントロール手段によって検出された実際の検
出値が予め設定した設定値と比較されて常に許容量内に
収まるようコントロールされる。
【0012】請求項2によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項1の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップコントロール手段が、少なくとも1つのギャップセ
ンサと、1つの駆動部とを有することを特徴とするもの
である。
【0013】したがって、1つの駆動部を駆動せしめる
ことにより、少なくとも1つのギャップセンサが作動し
て陽極と陰極との表面間のギャップが検出されると共に
このギャップが自動的に調整される。
【0014】請求項3によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項2の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップセンサが印刷ヘッドまたは前記印刷ヘッドを支持す
る支持軸に設けられ、駆動部が、前記印刷ヘッドの支持
軸に軸支されると共にフレームに回転可能に支承された
回動部材と、この回動部材を回転させる駆動部材とを有
することを特徴とするものである。
【0015】したがって、駆動部材を駆動せしめると、
回動部材が回動されて、印刷ヘッドを支持する支持軸を
介して印刷または支持軸に設けられたギャップセンサが
作動して陽極と陰極との表面間のギャップが検出される
と共にこのギャップが自動的に調整される。
【0016】請求項4によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項2の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップセンサが、印刷ヘッドまたは前記印刷ヘッドを支持
する支持軸に設けられ、駆動部が、印刷ヘッドの支持軸
の少なくとも両側に軸支された支持バーを有しフレーム
に回転可能に支承された回動軸と、この回動軸の少なく
とも一側に一端を固定すると共に他端を上下に動かし、
前記回動軸にほぼ垂直方向へ延伸されたレバーと、この
レバーを上下に動かす上下自在な押し棒と、前記押し棒
に駆動伝達手段を介して連結された駆動モータと、で構
成されていることを特徴とするものである。
【0017】したがって、印刷ヘッド又は印刷ヘッドを
支持する支持軸に設けられたギャップセンサによって、
陽極の陽極活性表面と陰極との間のギャップが常に検出
される。そして、この検出された実際の検出値が予め設
定された許容量内に収まるよう駆動モータが制御され
る。
【0018】すなわち、駆動モータを駆動せしめると、
駆動伝達手段を介して押し棒が上下動される。この押し
棒の上下動により、レバーの他端を支点としてフレーム
に対して回動されるので支持バーを介して印刷ヘッドを
支持した支持軸が上下方向に移動する。而して、印刷ヘ
ッドの陰極と陽極の陽極活性表面とのギャップが自動的
に許容量内に収まるように調整される。
【0019】請求項5によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項1の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップコントロール手段が、複数のギャップセンサと、複
数の駆動部とを有することを特徴とするものである。
【0020】したがって、複数の駆動部を駆動せしめる
ことにより、複数のギャップセンサが作動して陽極と陰
極との表面間のギャップが検出されると共にこのギャッ
プが自動的に調整される。
【0021】請求項6によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項5の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップセンサが印刷ヘッドまたはこの印刷ヘッドを支持す
る支持軸に設けられ、前記駆動部が、前記印刷ヘッドの
支持軸の少なくとも両側を支持すると共に一端が固定さ
れたシャフトに回転可能に支承された複数の支持部材
と、前記支持部材を上下に動かす駆動部材とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0022】したがって、駆動部材を駆動せしめると、
複数の支持部材が上下に動いてシャフトに対して印刷ヘ
ッドの支持軸が回動して、複数の支持部材を介して支持
軸が上下動されることにより、支持軸に設けられたギャ
ップセンサが作動して陽極と陰極との表面間のギャップ
が検出されると共にこのギャップが自動的に調整され
る。
【0023】請求項7によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項1の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップセンサが印刷ヘッドまたはこの印刷ヘッドを支持す
る支持軸に設けられ、前記駆動部が、印刷ヘッドの支持
軸の少なくとも両側を支持すると共に一端がフレームに
固定されたシャフトに回転可能に支承された複数の支持
バーと、この支持バーに一端を固定された第1当接部材
と、この第1当接部材を上下に動かす上下動自在な押し
棒と、この押し棒に駆動伝達手段を介して連結された駆
動モータと、で構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0024】したがって、印刷ヘッドを支持する支持軸
に設けられた2個のギャップセンサによって、陽極の陽
極活性表面と陰極との間のギャップが独立して常に検出
される。そして、この検出された実際の各検出値が予め
設定された許容量内に収まるように各駆動モータが制御
される。
【0025】すなわち、各駆動モータを駆動せしめる
と、駆動伝達手段を介して各押し棒が上下動される。こ
の各押し棒の上下動により、各第1当接部材が上下動さ
れるから、フレームに固定されたシャフトに対して支持
部材を介して支持バーが回動されて印刷ヘッドを支持し
た支持軸が上下方向に移動する。而して、印刷ヘッドの
陰極と陽極の陽極活性表面とのギャップが自動的に許容
量内に収まるように調整される。
【0026】請求項8によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項4又は7の電気凝固印刷装置において、前
記駆動伝達手段が、前記押し棒に設けられたナット部材
と、このナット部材に螺合された上下方向へ延伸したボ
ールねじとで構成され、レバーの下の位置に第2当接部
材を設けてなることを特徴とするものである。
【0027】したがって、駆動モータを駆動せしめる
と、ボールねじが回転されてナット部材が上下動して押
し棒が上下動される。そして、レバーの下の位置に第2
当接部材が設けられているので、このレバーが第2当接
部材に当接することにより、印刷ヘッドが極端に下降し
て陽極と衝突して損傷することを防ぐため、安全化が図
られる。
【0028】請求項9によるこの発明の電気凝固印刷装
置は、請求項5の電気凝固印刷装置において、前記ギャ
ップセンサが印刷ヘッドまたはこの印刷ヘッドを支持す
る支持軸に設けられ、前記駆動部が、前記支持軸の両側
に設けられたヘッド支持ブロックと、この各ヘッド支持
ブロックを上下に動かす駆動手段とを有することを特徴
とするものである。
【0029】したがって、各駆動手段を駆動せしめる
と、各ヘッド支持ブロックが上下動されて、支持軸を介
して印刷ヘッドが上下動されることにより、印刷ヘッド
または支持軸に設けられたギャップセンサによって陽極
と陰極との間のギャップが検出されると共に、このギャ
ップが自動的に調整される。
【0030】請求項10によるこの発明の電気凝固印刷
装置は、請求項9の電気凝固印刷装置において、前記駆
動手段が、前記ヘッド支持ブロックに設けられたナット
部材と、このナット部材に螺合されたボールねじと、こ
のボールねじに連結された駆動モータとを有することを
特徴とするものである。
【0031】したがって、各駆動モータを駆動せしめる
と、各ボールねじが回転されて、ナット部材を介して各
ヘッド支持ブロックが上下動されて、支持軸を介して印
刷ヘッドが上下動されることにより、印刷ヘッドまたは
支持軸に設けられたギャップセンサによって陽極と陰極
との間のギャップが検出されると共に、このギャップが
自動的に調整される。
【0032】請求項11によるこの発明の電気凝固印刷
装置は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電
気凝固印刷装置において、ギャップセンサが、渦電流式
距離センサであることを特徴とするものである。
【0033】したがって、ギャップセンサを渦電流式距
離センサとすることにより、ギャップに存在している凝
固インキの有無に影響を受けずにギャップが正確に検出
される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0035】図10を参照するに、電気凝固印刷装置1
としては複数の足部3でもってベースプレート5が立設
されており、このベースプレート5上には複数のフレー
ム7が上下方向へ延伸して立設されている。このフレー
ム7の上部には一対の垂直プレート9が設けられ、この
各垂直プレート9に図示省略の駆動モータによって回転
自在な円柱状の陽極11が挾持されている。この陽極1
1は図10において紙面に対して垂直方向(水平方向)
へ延伸されていて、しかも、陽極活性表面を有してい
る。
【0036】陽極活性表面とは表面に形成された不動態
層の通電による破壊によって、3価の金属イオンを溶出
し得る金属材料から構成される電極面であり、この陽イ
オンがインキの凝固をおこす。適切な陽極材料としては
電解質に耐食性を有するステンレススチール、クロム、
ニッケル、アルミなどがある。
【0037】前記陽極11の図10において右側上部に
は陽極活性表面を油性物質でコーティングするコーティ
ング手段13が備えられている。前記陽極11の上方斜
めにはインキ供給手段15が設けられていると共に、陽
極11の上方位置にはインキを電気凝固させて陽極11
の陽極活性表面上に所望の画像を表す凝固インキのドッ
トを形成せしめる陰極17を有する印刷ヘッド19が固
定して設けられている。前記陰極17はピン形状からな
り、図10において紙面に対して垂直方向へ適宜な間隔
で複数設けられている。そして、この陰極17と前記陽
極11の陽極活性表面との間にはギャップGが形成され
ている。
【0038】陰極電極の適切な材料として、陽極電極と
同一か、インキに含まれる電解質に対して耐食性のある
金属が用いられ、具体的にはステンレススチール、クロ
ム、ニッケル、アルミ、タングステンなどがある。
【0039】前記陽極11の図10において左上斜めに
は非凝固インキを陽極活性表面から除去せしめる除去手
段としてのスキージーブロック21が設けられている。
陽極11のて左側には被印刷体としての例えばウエブW
を凝固インキのドットと接触させて凝固インキを転写す
ることによってウエブWに画像を印刷する転写手段とし
ての圧胴23が設けられている。前記陽極11の下方位
置には陽極11の陽極活性表面に残留している凝固イン
キをクリーニング(除去)せしめる陽極クリーニング手
段25が設けられている。
【0040】上記構成により、回転している陽極11の
陽極活性表面にコーティング手段13で油性物質がコー
ティングされると共に、インキ供給手段15から着色剤
を含み陽極11から溶出する金属イオンにより凝固する
凝固インキ(電気凝固印刷インキ)が噴出される。そし
て、陰極17と陽極11を通電せしめることによって、
陽極11の陽極活性表面に電気凝固でもって所望の画像
を表す凝固インキのドットが形成される。
【0041】次いで、陽極11の陽極活性表面からスキ
ージーブロック21でもって非凝固インキが除去される
と共に、陽極11と圧胴23との間で前記ウエブWが凝
固インキのドットに接触されて凝固インキが陽極11の
陽極活性表面からウエブWに転写されて印刷される。印
刷されたウエブWは複数のガイドローラ27によって、
次の工程へ送られることになる。
【0042】陽極11の表面をコーティングするために
コーティング手段13で使用される油性物質としては、
オレフィン物質が好ましい。適切なオレフィン物質の例
は、不飽和脂肪酸、例えば、アラキドン酸、リノール
酸、リノレン酸、オレイン酸、パルミトレイン酸を含
み、不飽和植物油、例えば、コーン油、アマニ油、オリ
ーブ油、ピーナッツ油、大豆油及びひまわり油を含む。
特に好ましいオレフィン物質は、主成分としてオレフィ
ン酸を50%以上含むものである。また、前記油性物質
には酸化物例えば金属酸化物を含有させ、分散相として
金属酸化物を含む油性分散油の形態で陽極活性表面に塗
布することができる。適切な金属酸化物の例は、酸化ア
ルミニウム、酸化セリウム、酸化クロム、酸化銅、酸化
鉄、酸化マグネシウム、二酸化マンガン、酸化チタン及
び酸化亜鉛を含む。金属酸化物の量は分散液の総重量に
基づいて約1乃至約50重量%の範囲である。
【0043】凝固インキのドットを形成する印刷ヘッド
19は、複数の陰極17を有し、前記陰極17は互いに
電気的に絶縁され直線状に配置される。前記陰極17は
前記陽極11の長手方向に平行な面に配置されると共に
陽極活性表面から所定のギャップGだけ離間され、前記
各陰極17は少なくとも前記電極ギャップGに等しい距
離だけ離間され、前記電極ギャップGに、電気凝固可能
な液体のインキがインキ供給手段15で充填される。前
記複数の陰極17の内の選択された陰極17に電流を流
し、前記陽極11が回転する間に、前記通電された陰極
17と対向する油性物質でコーティングされた陽極活性
表面にインキがポイント毎に選択的に凝固及び付着され
る。
【0044】前記インキ供給手段15から前記ギャップ
Gに充填される電気的凝固可能な実質的に液体のインキ
は少なくともポリマー、着色剤、液体分散媒体及び可溶
性電解質を含む。適切なポリマーの重量平均分子量は、
約10,000乃至約1,000,000、好ましくは
100,000乃至600,000である。ポリマーの
具体例としては、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、寒
天等の天然ポリマーや、ポリアクリル酸、ポリアクリル
アミド、ポリビニルアルコール等の合成ポリマーを含
む。特に好ましいポリマーは、アリニオン性アクリルア
ミドポリマーである。例えばシアナミド社(Cyanamid I
nc. )で市販されているアコストレングス86(ACCOST
RENGTH 86)を用いるものである。ポリマーは、インキの
総重量に基づいて、約5乃至15重量%の量で使用され
ることが好ましい。
【0045】好ましい電解質は、アルカリ金属のハロゲ
ン化物及びアルカリ土類金属のハロゲン化物、例えば、
塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム及び塩化
カルシウムを含む。電解質はインキの総重量に基づい
て、約5乃至10重量%の量で使用されることが好まし
い。着色剤としては染料又は顔料を用いることができ
る。すなわち、染料としては、インジゴ系、アゾ系、ア
ントラキノン系、フルオラン系、オキサジン系、ジオキ
サジン系、フタロシアニン系などの染料があげられる。
顔料としては、アゾ系、フタロシアニン系、キチクリド
系、アントラキノン系、ジオキサジン系、チオインジコ
系、ペリノン系、ペリレン系、イソインドリノン系、ア
ゾメチンアゾ系等の有機顔料やカーボンブラック等ジク
トピロロピロール系、イソインドリン系が挙げられる。
着色剤が顔料の場合、顔料を液体が分散媒体に均一に分
散させるために分散剤が用いられる。分散剤としては、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の金属塩である
アニオン系分散剤が好ましい。顔料は、インキの総重量
に基づいて、約6.5乃至約12重量%の量で使用され
ることが好ましく、分散剤は約0.4乃至約6重量%の
量で使用されることが好ましい。
【0046】前記ポリマー、着色剤、電解質を溶解また
は分散させて所望のインキを提供するための液体分散媒
体としては、水が使用されることが望ましい。
【0047】前記電気凝固印刷装置1において、安定し
た高品位の印刷を得るためには、前記陽極11と印刷ヘ
ッド19に設けた陰極17との間のギャップGを、例え
ば50μm±5μm内に常にコントロールせしめる必要
がある。そのために、図1に示されているように印刷ヘ
ッド19を支持している支持軸29に、例えばギャップ
センサとしての渦電流式距離センサ31が取り付けら
れ、ギャップGが常に検出される。
【0048】前記渦電流式距離センサ31にはギャップ
コントロール手段33のうちのアンプ35を介して比較
器37が接続されている。この比較器37には論理回路
(ロジック回路)39、ドライバー回路41を経てパル
スモータなどの駆動モータ43が接続されている。前記
比較器37には予め設定された設定値H0 例えばH0
50μmが記憶されている設定値・メモリ47が接続さ
れている。
【0049】上記構成により、電気凝固印刷を行ってい
る間すなわち陽極11が回転しているときに、陽極11
と印刷ヘッド19に設けた陰極17との間のギャップG
として、渦電流式距離センサ31でもって常時実際の検
出値Hが検出され、この実際の検出値Hがギャップコン
トロール手段33のアンプ35を経て比較器37に取り
込まれる。
【0050】この比較器37には設定値・メモリ47に
記憶されている設定値H0 がすでに取り込まれているか
ら、比較器37では実際の検出値Hと設定値H0 が比較
されて差値ΔH=H−H0 の演算処理が行われる。この
演算処理された差値ΔHが論理回路39,ドライバー回
路41を経て駆動モータ43に転送され、駆動モータ4
3ではこの値ΔHが許容量ΔH0 例えば5μm内に収ま
るように駆動されて前記印刷ヘッド19が前記陽極11
に対して上下方向へ移動される。
【0051】したがって、陽極11が回転している間つ
まり電気凝固印刷装置1を運転している間、ギャップG
を渦電流式距離センサ31で常時検出して、実際の検出
値Hが常に(H0 −ΔH0 )≦H≦(H0 +ΔH0 )と
なるようコントロールされて電気凝固印刷を行うことが
できる。その結果、従来のように作業者がその都度ギャ
ップGをチェックし、調整作業を頻繁に行う作業から解
消せしめることができる。しかも、印刷画像の高品質の
安定化を図ることができる。また、連続運転中にフレー
ム7や圧胴23などの構造体が温度変化で熱的変位を生
じていても、この熱的変位に関係なく常にギャップGを
渦電流式距離センサ31で検出して、ギャップGを一定
の範囲に維持できるよう自動的にコントロールし、連続
運転中でのギャップGの調整を追従せしめることができ
る。さらに、ギャップセンサとして渦電流式距離センサ
31を使用することにより、ギャップGに存在している
凝固インキの有無に影響を受けないので、ギャップGを
正確かつ確実に検出することができる。なお、ギャップ
Gの初期設定は陽極11の表面に対向する陰極17を接
触させたり、陽極11の表面と陰極17との間に厚みゲ
ージを挾んで行われるものである。
【0052】前記ギャップコントロール手段33でギャ
ップGをコントロールする際の印刷ヘッド19を上下方
向へ移動せしめる移動機構について説明する。
【0053】図2および図3を参照するに、印刷ヘッド
19は図2において水平方向(左右方向)へ延伸した支
持軸29に支持されており、この支持軸29には複数の
支持バー49の後端が設けられている。この支持バー4
9の前端は図2において水平方向(左右方向)へ延伸し
た回転軸51に設けられている。前記支持軸29には前
記渦電流式距離センサ31が取付具53を介して取付け
られている。また、図2において左側の支持バー49に
は油圧モータなどの回転用駆動モータ55が取付けられ
ており、この回転用駆動モータ55は前記支持軸29に
連結されている。
【0054】前記回動軸51の両側は前記フレーム7に
回転可能に支承されていると共に、回動軸51の両端に
はレバー57L,57Rの前端が設けられている。この
レバー57L,57Rの後端下部には、図4および図5
に示されているように、上下方向へ延伸した押し棒59
L,59Rの先端が当接されている。この押し棒59
L,59Rは上下方向に適宜に離隔して設けられたフレ
ーム61L,61R;63L,63R内のリニアベアリ
ング65でもって上下方向へスムーズに上下動されるよ
うになっている。
【0055】前記押し棒59L,59Rには駆動伝達手
段67L,67Rを介してパルスモータなどの駆動モー
タ69L,69R(駆動モータ43に相当する)に連結
されている。駆動伝達手段67L,67Rは前記駆動モ
ータ69L,69Rに連結され、上下方向へ延伸したボ
ールねじ71L,71Rと、このボールねじ71L,7
1Rに一端が螺合され、他端が前記押し棒59L,59
Rに一体化されたナット部材73L,73Rとで構成さ
れている。
【0056】上記構成により、駆動モータ69L,69
Rを駆動せしめると、駆動伝達手段67L,67Rのボ
ールねじ71L,71Rが回転されてナット部材73
L,73Rが上下動される。このナット部材73L,7
3Rの上下動により押し棒59L,59Rが上下動され
るから、レバー57L,57Rの後端が上下動されて回
動軸51がフレーム7に対して回動し、複数の支持バー
49を介して支持軸29が上下動されることにより、印
刷ヘッド19が陽極11に対して上下動されて前記ギャ
ップGが変化し、このギャップGの変化を前記渦電流式
距離センサ31で正確かつ確実に検出することができ
る。
【0057】また、回転用駆動モータ55を駆動せしめ
て支持軸29を回動せしめると、印刷ヘッド19が回転
して、印刷ヘッド19に備えている陰極17が下方の位
置から上方の位置に位置決めされる。したがって、電気
凝固印刷を行っていないときには、陰極17を上方の位
置に位置決めせしめることによって、凝固インキが乾燥
しても陰極17に付着するのを防止することができる。
【0058】さらに、レバー57L,57Rの下位置に
第2当接部材77L,77Rが設けられているので、レ
バー57L,57Rが過度に下方向へ移動した場合に、
第2当接部材77L,77Rに接触して印刷ヘッド19
が過度に下方向に移動し、陽極11と衝突して損傷する
ことを防止して安全化を図ることができる。
【0059】図6,図7には図2,図3に代る他の実施
の形態の移動機構が示されている。図6,図7において
図2,図3における部品と同じ部品には同一符号を符し
て重複する説明を省略する。
【0060】図6,図7において、支持軸29における
印刷ヘッド19の両側には取付具53を介して渦電流式
距離センサ31A,31Bが取付けられている。支持軸
29に取付けられた複数の支持バー49L,49Rの各
々一端(先端)が、フレーム7に取付けられ図6におい
て水平方向(左右方向)へ延伸したシャフト79に回転
可能に支承されている。前記支持バー49L,49Rの
各々他端(後端)には第1当接部材50L,50Rが設
けられており、この第1当接部材50L,50Rの下部
には前記押し棒59L,59Rが当接されている。
【0061】上記構成により、駆動モータ69L,69
Rを駆動せしめると、駆動伝達手段67L,67Rのボ
ールねじ71L,71Rが回転されてナット部材73
L,73Rの上下動により押し棒59L,59Rが上下
動されるから、第1当接部材50L,50Rの後端が上
下動されて支持バー49L,49Rの先端がフレーム7
に固定されたシャフト79に対して回動されるから、支
持軸29が上下動されることにより、印刷ヘッド19が
陽極11に対して上下動されて前記ギャップGが変化
し、このギャップGの変化を前記渦電流式距離センサ3
1A,31Bで個々に正確かつ確実に検出することがで
きる。
【0062】また、回転用駆動モータ55並びに第2当
接部材77L,77Rは上述した作用、効果を奏するも
のである。
【0063】図8,図9には図6,図7に代る別の実施
の形態の移動機構が示されている。図8,図9において
図6,図7における部品と同じ部品には同一符号を符し
て重複する説明を省略する。
【0064】図8,図9において、前記支持軸29の左
右両側にはヘッド支持ブロック81L,81Rが設けら
れており、このヘッド支持ブロック81L,81Rは、
前記フレーム7に上下方向へ延伸して設けられた直線案
内軸受83に案内されて上下動されるようになってい
る。前記ヘッド支持ブロック81L,81Rにはヘッド
回転用モータ85が取付けられており、このヘッド回転
用モータ85は前記支持軸29の右端に連結されてい
る。
【0065】前記ヘッド支持支持ブロック81L,81
Rの上部には駆動手段87L,87Rの一部を構成する
ナット部材89L,89Rが一体化されており、このナ
ット部材89L,89Rにはボールねじ91L,91R
が螺合されている。このボールねじ91L,91Rの上
端はカップリング93L,93Rを介して前記フレーム
7に取付けられたパルスモータなどの駆動モータ95
L,95Rに連結されている。
【0066】上記構成により、ヘッド回転用モータ85
を駆動せしめると支持軸29が回転されることにより、
印刷ヘッド19が回転して、印刷ヘッド19に備えてい
る陰極17が下方の位置から上方の位置に位置決めされ
る。したがって、電気凝固印刷を行っていないときに
は、陰極17を上方の位置に位置決めせしめることによ
って、凝固インキが乾燥しても陰極17に付着するのを
防止することができる。
【0067】また、駆動モータ95L,95Rを駆動せ
しめると、カップリング93L,93Rを介してボール
ねじ91L,91Rが回転されてナット部材89L,8
9Rを介してヘッド支持ブロック81L,81Rが上下
動されるから、支持軸29も上下動されることにより、
印刷ヘッド19が陽極11に対して上下動される。その
結果、ギャップGが変化し、このギャップGの変化を前
記渦電流式距離センサ31A,31Bで個々に正確かつ
確実に検出することができる。
【0068】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜の変更を行うことにより、その
他の態様で実施し得るものである。本実施の形態ではギ
ャップセンサとして渦電流式距離センサ31を用いて説
明したが、陽極11を形成している円柱状のシリンダの
一端における外周に溝を設け、この溝の外側に凝固イン
キが付着しない部分を設け、この部分の上方にギャップ
センサを設けて陽極11と陰極17とのギャップを検出
すれば、渦電流式距離センサ31以外の他の距離センサ
でも対応できるものである。また、駆動伝達手段67
L,76Rとしてボールねじ71L,71R,ナット部
材73L,73Rの例で説明したが、ラックとピニオン
などのそれ以外の駆動伝達手段であっても構わない。
【0069】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように、請求項1の発明によれば、円柱状の陽極
が回転されると共に、インキ供給手段から凝固インキが
供給され、陽極と陰極を通電せしめることによって、陽
極の陽極活性表面に電気凝固でもって所望の画像を表す
凝固インキのドットが形成される。次いで、除去手段に
より、陽極の陽極活性表面に付着している非凝固インキ
が除去された後、陽極と転写手段との間に被印刷体を通
過せしめると、凝固インキが被印刷体に転写されて印刷
される。
【0070】前記陽極の陽極活性表面と陰極との間のギ
ャップをギャップセンサによって常時検出することがで
きると共にギャップコントロール手段によって、検出さ
れた実際の検出値を予め設定された設定値と比較されて
常に許容量内に収まるようコントロールせしめることが
できる。
【0071】而して、従来のように作業者がその都度ギ
ャップをチェックし、調整作業を頻繁に行う作業から解
消しせめることができる。しかも、印刷画像の高品質の
安定化を図ることができる。また、連続運転中にフレー
ムや転写手段などの構造体が温度変化で熱的変位を生じ
ていても、この熱的変位に関係なく、常にギャップをギ
ャップセンサで検出して、ギャップを一定の範囲に維持
できるように自動的にコントロールでき、連続運転中で
のギャップの調整を追従せしめることができる。
【0072】請求項2の発明によれば、1つの駆動部を
駆動せしめることにより、少なくとも1つのギャップセ
ンサが作動して陽極と陰極との表面間のギャップを検出
することができ、ギャップの調整を自動的に行うことが
できる。
【0073】請求項3の発明によれば、駆動部材を駆動
せしめると、回動部材が回動されて、印刷ヘッドを支持
する支持軸を介して印刷または支持軸に設けられたギャ
ップセンサが作動して陽極と陰極との表面間のギャップ
を検出することができ、ギャップの調整を自動的に行う
ことができる。
【0074】請求項4の発明によれば、印刷ヘッドを支
持する支持軸に設けられたギャップセンサによって、陽
極の陽極活性表面と陰極との間のギャップが常に検出さ
れる。そして、この検出された実際の検出値が予め設定
された設定値と比較されて常に許容量内に収まるように
駆動モータを制御せしめることができる。
【0075】すなわち、駆動モータを駆動せしめると、
駆動伝達手段を介して押し棒が上下動される。この押し
棒の上下動により、レバーの他端が回動されてフレーム
に対して回動されるので支持バーを介して印刷ヘッドを
支持した支持軸が上下方向に移動する。而して、印刷ヘ
ッドの陰極と陽極の陽極活性表面とのギャップを自動的
に設定値内に収まるように調整することができる。
【0076】請求項5の発明によれば、複数の駆動部を
駆動せしめることにより、複数のギャップセンサが作動
して陽極と陰極との表面間のギャップを検出することが
でき、ギャップの調整を自動的に行うことができる。
【0077】請求項6の発明によれば、駆動部材を駆動
せしめると、複数の支持部材が上下に動いてシャフトに
対して印刷ヘッドの支持軸が回動して、複数の支持部材
を介して支持軸が上下動されることにより、支持軸に設
けられたギャップセンサが作動して陽極と陰極との表面
間のギャップを検出することができ、ギャップの調整を
行うことができる。
【0078】請求項7の発明によれば、印刷ヘッドを支
持する支持軸に設けられた2個のギャップセンサによっ
て、陽極の陽極活性表面と陰極との間のギャップが常に
検出される。そして、この検出された実際の各検出値が
予め設定された設定値と比較されて許容量内に収まるよ
うに各駆動モータを各々独立して制御せしめることがで
きる。
【0079】すなわち、各駆動モータを駆動せしめる
と、駆動伝達手段を介して各押し棒が上下動される。こ
の各押し棒の上下動により、各レバーが上下動されるか
ら、フレームに固定されたシャフトに対して支持部材を
介して支持バーが回動されて印刷ヘッドを支持した支持
軸が上下方向に移動する。而して、印刷ヘッドの陰極と
陽極の陽極活性表面とのギャップが自動的に許容量内に
収まるように調整することができる。
【0080】請求項8の発明によれば、駆動モータを駆
動せしめると、ボールねじが回転されてナット部材が上
下動して押し棒が上下動される。そして、レバーの下の
位置に第2当接部材が設けられているので、このレバー
が第2当接部材に当接することにより、印刷ヘッドが極
端に下降して陽極に衝突することを防ぎ、安全化を図る
ことができる。
【0081】請求項9の発明によれば、各駆動手段を駆
動せしめると、各ヘッド支持ブロックが上下動されて、
支持軸を介して印刷ヘッドが上下動されることにより、
印刷ヘッドまたは支持軸に設けられたギャップセンサに
よって陽極と陰極との間のギャップを検出することがで
きると共に、このギャップの調整を自動的に行うことが
できる。
【0082】請求項10の発明によれば、各駆動モータ
を駆動せしめると、各ボールねじが回転されて、ナット
部材を介して各ヘッド支持ブロックが上下動されて、支
持軸を介して印刷ヘッドが上下動されることにより、印
刷ヘッドまたは支持軸に設けられたギャップセンサによ
って陽極と陰極との間のギャップを検出することができ
ると共に、このギャップの調整を自動的に行うことがで
きる。
【0083】請求項11の発明によれば、ギャップセン
サを渦電流式距離センサとすることにより、ギャップに
存在している凝固インキの有無に影響を受けずにギャッ
プが正確にかつ確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の主要部を示し、ギャップセンサで検
出した陽極と陰極との間のギャップをコントロールせし
める構成ブロック図である。
【図2】陽極と陰極との間のギャップを検出するギャッ
プセンサを設けた陽極と陰極ヘッドの部分を示した拡大
正面図である。
【図3】図2における平面図である。
【図4】図3における左側図面である。
【図5】図3における右側図面である。
【図6】図2に代る他の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図7】図6における平面図である。
【図8】図6に代る他の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図9】図8における側面図である。
【図10】この発明を実施する電気凝固印刷装置の側面
図である。
【図11】従来の電気凝固印刷装置の斜視外観図であ
る。
【図12】図11におけるXII矢視図である。
【符号の説明】
1 電気凝固印刷装置 7 フレーム 11 陽極 13 コーティング手段 15 インキ供給手段 17 陰極 19 印刷ヘッド 21 スキージーブロック(除去手段) 23 圧胴(転写手段) 25 陽極クリーニング手段 29 支持軸 31 渦電流式距離センサ(ギャップセンサ) 33 ギャップコントロール手段 37 比較器 43 駆動モータ 47 設定値・メモリ 49 支持バー 50L,50R 第1当接部材 51 回転軸 53 取付具 55 回転用駆動モータ 57L,57R レバー 59L,59R 押し棒 67L,67R 駆動伝達手段 69L,69R 駆動モータ 71L,71R ボールねじ 73L,73R ナット部材 77L,77R 第2当接部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性表面を有する陽極と、インキ供給手
    段と、通電によりインキを凝固させて前記陽極活性表面
    上に所望の画像を表す凝固インキのドットを形成する陰
    極を有した印刷ヘッドと、非凝固インキを前記陽極活性
    表面から除去する除去手段と、凝固インキのドットを前
    記陽極活性表面から被印刷体に転写して画像を印刷する
    転写手段とで構成される電気凝固印刷装置であって、前
    記陽極活性表面と前記印刷ヘッドに有している陰極との
    ギャップを検出するギャップセンサを有し、このギャッ
    プセンサで検出されたギャップを予め設定した設定値に
    コントロールせしめるギャップコントロール手段、を備
    えてなることを特徴とする電気凝固印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記ギャップコントロール手段が、少な
    くとも1つのギャップセンサと、1つの駆動部とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の電気凝固印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記ギャップセンサが印刷ヘッドまたは
    前記印刷ヘッドを支持する支持軸に設けられ、駆動部
    が、前記印刷ヘッドの支持軸に軸支されると共にフレー
    ムに回転可能に支承された回動部材と、この回動部材を
    回転させる駆動部材とを有することを特徴とする請求項
    2記載の電気凝固印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記ギャップセンサが、印刷ヘッドまた
    は前記印刷ヘッドを支持する支持軸に設けられ、駆動部
    が、印刷ヘッドの支持軸の少なくとも両側に軸支された
    支持バーを有しフレームに回転可能に支承された回動軸
    と、この回動軸の少なくとも一側に一端を固定すると共
    に他端を上下に動かし、前記回動軸にほぼ垂直方向へ延
    伸されたレバーと、このレバーを上下に動かす上下自在
    な押し棒と、前記押し棒に駆動伝達手段を介して連結さ
    れた駆動モータと、で構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の電気凝固印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記ギャップコントロール手段が、複数
    のギャップセンサと、複数の駆動部とを有することを特
    徴とする請求項1記載の電気凝固印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記ギャップセンサが印刷ヘッドまたは
    この印刷ヘッドを支持する支持軸に設けられ、前記駆動
    部が、前記印刷ヘッドの支持軸の少なくとも両側を支持
    すると共に一端が固定されたシャフトに回転可能に支承
    された複数の支持部材と、前記支持部材を上下に動かす
    駆動部材とを有することを特徴とする請求項5記載の電
    気凝固印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記ギャップセンサが印刷ヘッドまたは
    この印刷ヘッドを支持する支持軸に設けられ、前記駆動
    部が、印刷ヘッドの支持軸の少なくとも両側を支持する
    と共に一端がフレームに固定されたシャフトに回転可能
    に支承された複数の支持バーと、この支持バーに一端を
    固定された第1当接部材と、この第1当接部材を上下に
    動かす上下動自在な押し棒と、この押し棒に駆動伝達手
    段を介して連結された駆動モータと、で構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の電気凝固印刷装置。
  8. 【請求項8】 駆動伝達手段が、押し棒に固定されたナ
    ット部材と、このナット部材に螺合された上下方向へ延
    伸したボールねじとで構成され、前記レバーの下の位置
    に第2当接部材を設けてなることを特徴とする請求項4
    または7記載の電気凝固印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記ギャップセンサが印刷ヘッドまたは
    この印刷ヘッドを支持する支持軸に設けられ、前記駆動
    部が、前記支持軸の両側に設けられたヘッド支持ブロッ
    クと、この各ヘッド支持ブロックを上下に動かす駆動手
    段とを有することを特徴とする請求項5記載の電気凝固
    印刷装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動手段が、前記ヘッド支持ブロ
    ックに設けられたナット部材と、このナット部材に螺合
    されたボールねじと、このボールねじに連結された駆動
    モータとを有することを特徴とする請求項9記載の電気
    凝固印刷装置。
  11. 【請求項11】 ギャップセンサが、渦電流式距離セン
    サであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
    か1項に記載の電気凝固印刷装置。
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