JPH11104992A - シートホルダおよびそのシートホルダを用いるシートの整形截断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】プリント写真の如きシートを制限を受けない位
置設定で保持することができるシートホルダを提供し、
さらにそのシートホルダに挟持したシートを各サイズ毎
に良好な仕上がりで整形裁断することができる整形裁断
装置を提供する。 【解決手段】シートホルダは、ほぼ同形，同寸法の二枚
のプラスチック平板を備え、二枚のプラスチック平板を
重ね合わせた状態でその周縁の複数箇所の各位置で磁極
対が引き合うようにこれらの平板の一方と他方に永久磁
石が埋め込み配置されて平板間に所望のシートが保持さ
れるように構成されている。このシートホルダの平板を
四角形とし、その平板間に所望のシートの周縁部がはみ
出した状態で保持されたシートホルダを搭載台に搭載し
た状態で、前記はみ出した状態の周縁部を該搭載台に取
付けられた截断刃で平板の端面に沿って整形截断する構
成を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インスタント写真
を含むプリント写真の如きシートを保持するシートホル
ダ、及びそのシートホルダを用いてプリント写真の如き
シートの整形截断をする装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、インスタント写真を含むプリント
写真（以下プリント写真という）を部屋の適宜の位置に
掲置する場合には、そのプリント写真のサイズに適した
寸法の額縁を用いるのが通例である。また、最近パスポ
ートや運転免許証等に用いる証明写真には特定のサイズ
・条件のプリント写真が添付されているが、このプリン
ト写真の整形截断には「型抜き方式」のカッターが用い
るか、もしくはプリント写真の表面に特定のサイズ・条
件に適合する線を引きその線に合わせて手鋏で整形裁断
をしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、額縁に
プリント写真を収容して部屋の適宜の位置に掲置する場
合には、プリント写真の収容保持の位置設定に自由度が
なくそのプリント写真の収容保持と取り外しに手間がか
かり、また額縁の自立支持などにより余分の収容空間を
必要とする欠点がある。また、「型抜き方式」のカッタ
ーを用いてプリント写真の整形截断を行う場合には、プ
リント写真の特定のサイズ・条件にそれぞれ適合する高
価な「型抜き方式」の証明写真用カッターを個別に備え
る必要があるが、昨今はプリント写真のサイズ・条件が
多種類にわたっているので、プリント写真のサイズ・条
件毎に個別の「型抜き方式」のカッターを備えることは
不経済であると共に、備付けのためのスペースも必要と
なる。 一方、手鋏で整形裁断をするのは特殊の用具を
必要としない利点はあるが、所定のサイズ・条件に対す
る整形裁断のミスを生じ易く、各サイズ・条件毎に均一
の良好な仕上がり状態を維持することは困難である。

【０００４】本発明の目的は、従来技術のこのような欠
点を考慮して、構造簡単にして取扱いも単純であり、プ
リント写真の如きシートを容易にかつ比較的制限を受け
ない位置設定で保持し配置することができるシートホル
ダを提供することにある。

【０００５】本発明の目的は、従来技術のこのような欠
点を考慮して、前記のシートホルダを用いて、構造簡単
にして取扱いも単純であり、プリント写真の如きシート
を容易かつ確実にしかも各サイズ・条件毎に均一の仕上
がり状態を維持することができるシートの整形裁断装置
を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるシートホルダは、ほぼ同形，同寸法の
二枚のプラスチック平板を備え、該二枚のプラスチック
平板の少なくとも一方は、透明材料板であって、該二枚
のプラスチック平板を重ね合わせた状態でその周縁の少
なくとも２箇所の各位置で相異なる極性の磁極対が相対
向するように該二枚のプラスチック平板の一方と他方に
複数の永久磁石が埋め込み配置され、前記少なくとも２
箇所で前記磁極対間の吸引力により前記二枚のプラスチ
ック平板の前記重ね合わせの状態が維持されて、該二枚
のプラスチック平板間に介在せしめた所望のシートが当
該二枚のプラスチック平板間に保持されるように構成さ
れている。

【０００７】また、本発明によるシートホルダを用いる
シートの整形裁断装置は、ほぼ同形，同寸法の二枚の四
角形プラスチック平板を備え、該二枚の四角形プラスチ
ック平板の少なくとも一方は、透明材料板であって、該
二枚の四角形プラスチック平板を重ね合わせた状態でそ
の周縁の少なくとも３箇所の各位置で相異なる極性の磁
極対が相対向するように該二枚の四角形プラスチック平
板の一方と他方に複数の永久磁石が埋め込み配置され、
前記少なくとも３箇所で前記磁極対間の吸引力により前
記二枚の四角形プラスチック平板の前記重ね合わせの状
態が維持されて、該二枚の四角形プラスチック平板間に
介在せしめた所望のシートが当該二枚の四角形プラスチ
ック平板間に前記所望のシートの周縁部がはみ出した状
態で保持されるように構成されたシートホルダと、該シ
ートホルダを搭載する平坦表面を有する搭載台と、該搭
載台の前記平坦表面に該シートホルダを搭載した状態で
前記シートホルダの前記二枚の四角形プラスチック平板
間に前記所望のシートの周縁部がはみ出した状態で保持
された前記所望のシートの前記はみ出した状態の周縁部
を該二枚の四角形プラスチック平板の端面に沿って整形
截断するために下刃の刃のレベルが前記シートのはみ出
した状態の周縁部のレベルに一致するように該搭載台に
取付けられた截断刃とを備えた構成を有している。

【０００８】

【発明の実施の形態】ほぼ同形，同寸法の二枚のプラス
チック平板を用い、その二枚のプラスチック平板の少な
くとも一方は、透明材料板である。 これらの二枚のプ
ラスチック平板を重ね合わせた状態でその周縁の少なく
とも２箇所の各位置で相異なる極性の磁極対が相対向す
るように該二枚のプラスチック平板の一方と他方に複数
の永久磁石が埋め込み配置されている。前記の二枚のプ
ラスチック平板を重ね合わせると、前記の少なくとも２
箇所での前記の磁極対間の吸引力により、その重ね合わ
せの状態が維持されるように構成されている。プリント
写真の如き所望のシートをこれらの二枚のプラスチック
平板間に配置させたい場合には、これらの二枚のプラス
チック平板の内の一方にそのプリント写真の如き所望の
シートを載せるか又は密接させるように配置させて所望
の位置に位置決めする。このとき、プラスチック平板の
表面は平坦であり、配置されたシートの移動を制限する
ものは周縁端部にも存在しないから、プラスチック平板
の表面でのそのシートの位置決めを任意所望の位置に容
易かつ確実に行うことができる。この状態で透明材料よ
りなるもう一方のプラスチック平板を、先にシートを所
望の位置に位置決めした状態であるプラスチック平板に
両プラスチック平板の周縁が揃うように重ね合わせれ
ば、二枚のプラスチック平板に埋め込み配置した前記の
磁極対間の吸引力により、プリント写真の如き所望のシ
ートが当該二枚のプラスチック平板間に確実に保持され
ることになる。 この場合の二枚のプラスチック平板の
形状は通常は四角形であるが、他の多角形又は円形もし
くは楕円形などの任意の形状を採用することができる。
この二枚のプラスチック平板の一端部を挿入してその二
枚のプラスチック平板を支持する支持具の如き適宜の支
持具を付加すれば、シートホルダは自立構造となる。

【０００９】前記のシートホルダの前記の二枚のプラス
チック平板の形状を四角形とし、これらの四角形状の二
枚のプラスチック平板の間に、プラスチック平板のサイ
ズより大きいサイズのプリント写真の如き所望のシート
を挟持させる。この場合に、プリント写真の如き所望の
シートが当該二枚の四角形プラスチック平板間に前記所
望のシートの周縁部がはみ出した状態で保持されるよう
にして、プリント写真の如き所望のシート内の、四角形
状の二枚のプラスチック平板の間に挟持された領域が、
そのプリント写真の如き所望のシートを整形截断するべ
きサイズと条件に適合するように位置させる。この場合
の位置決めは、前記のように容易かつ確実に行うことが
できる。このシートホルダを搭載するための平坦表面を
有する搭載台のその平坦表面に、前記の状態に準備され
たシートホルダが載せられる。この搭載台の前記平坦表
面に前記の状態に準備されたシートホルダを搭載した状
態で、この搭載台に取付けられた裁断刃により、前記シ
ートホルダの前記二枚の四角形プラスチック平板間に所
望のシートの周縁部がはみ出した状態で保持されたその
シートの前記はみ出した状態の周縁部をこの二枚の四角
形プラスチック平板の端面に沿って容易かつ確実に整形
截断することができる。裁断刃としては、ギロチンカッ
ター，ロータリーカッターの如き任意のカッターを使用
することができる。なお、前記のはみ出した状態の周縁
部を整形截断する操作の途中で、シートがプラスチック
平板に対して「ずれ」生じないように、永久磁石の相異
なる磁極が対向する位置は、個数が少なくとも３個にな
るようにプラスチック平板の周縁部に配置する。

【００１０】

【実施例】まず、シートホルダの実施例について説明す
る。図１は、本発明によるシートホルダの一実施例を示
す斜視図であり、１Ａ，１Ｂはほぼ同形の四角形で同寸
法の二枚のプラスチック平板でありその少なくとも上側
の一方は透明材料板である。これらの二枚のプラスチッ
ク平板１Ａ，１Ｂの四隅には、それぞれ縦方向に磁化さ
れた永久磁石２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄと２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄが、これらの二枚のプラスチック平板１Ａ，１
Ｂを重ね合わせた状態でこれらの四隅の各位置でこれら
の永久磁石２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄと２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄの相異なる極性Ｎ，Ｓの磁極対が相対向するよ
うに埋め込み配置されている。この場合の永久磁石の埋
め込みには、プラスチック平板に埋め込み用の穴をあ
け、この穴に永久磁石片を埋め込み適宜の接着剤で接着
することによって取り付けが可能である。二枚のプラス
チック平板１Ａ，１Ｂを重ね合わせると、前記の四隅の
各位置での前記の相異なる極性Ｎ，Ｓの磁極対間の吸引
力により、その重ね合わせの状態が維持されることにな
る。プリント写真の如き所望のシート３をこれらの二枚
のプラスチック平板間に配置させたい場合には、これら
の二枚のプラスチック平板の内の一方１Ｂの上にそのプ
リント写真の如き所望のシート３を載せるか又は他方１
Ａの下にシート３を密接するように配置して所望の位置
に位置決めする。このとき、プラスチック平板１Ｂの表
面は平坦であり、配置されたシートの移動を制限するも
のは周縁端部にも存在しないから、プラスチック平板１
Ｂの表面でのそのシート３の位置決めを任意所望の位置
に容易かつ確実に行うことができる。この状態で透明材
料よりなるもう一方のプラスチック平板１Ａを、先にシ
ート３を配置して所望の位置に位置決めした状態である
プラスチック板１Ｂの上に両プラスチック板１Ａ，１Ｂ
の周縁が揃うように重ね合わせれば、二枚のプラスチッ
ク平板１Ａ，１Ｂに埋め込み配置した前記の磁極対間の
吸引力により、プリント写真の如き所望のシート３が当
該二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂ間に確実に保持さ
れることになる。二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂの
四隅に永久磁石片を埋め込みをした例でテストをした結
果では、永久磁石の磁極の磁化の強さとしては、８００
乃至１０００ガウスで前記のように二枚のプラスチック
平板１Ａ，１Ｂ間にプリント写真３を確実に保持するこ
とができた。この磁化の強さはプラスチック平板のサイ
ズと保持するシートのサイズとにより適宜選定すればよ
い。

【００１１】この場合の二枚のプラスチック平板の形状
は通常は四角形であるが、図２に示すように、他の多角
形（例えば、（ａ）の八角形）又は円形（ｂ）もしくは
楕円形（ｃ）などの任意の形状を採用することができ
る。この二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂにプリント
写真の如き所望のシート３を保持したシートホルダ１の
一端部を挿入する挿入孔４─１を備えてそのシートホル
ダ１を支持する図２（ｄ）に示す支持具４の如き適宜の
支持具を付加すれば、シートホルダ１は自立構造とな
る。

【００１２】以上の実施例は、図３（ａ）に示すよう
に、四角形のプラスチック平板１Ａ，１Ｂの四隅の各位
置に永久磁石２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄと２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄが配置されている場合について説明したが、こ
れらの永久磁石が縦方向に磁化されている場合には、例
えば図３（ｂ）に示すように、左側の周縁に２個の永久
磁石２Ａ，２Ｂと右側の周縁に１個の永久磁石２Ｅを配
置してもよい。さらに、（ａ）に示した２個の磁石２
Ａ，２Ｂ又は２個の磁石２Ａ，２Ｃのみを用いてもプリ
ント写真のごときシートの保持を行うことができる。ま
た、永久磁石が縦方向に磁化されている場合に限らず、
シートホルダ１の二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂに
平行な方向に磁化された永久磁石２Ａー１，２Ｂー１，
２Ｃー１，２Ｄー１を図３（ｃ）に示すように備えて、
該二枚のプラスチック平板を重ね合わせた状態でその周
縁の少なくとも４箇所の各位置で相異なる極性の磁極対
が相対向するようにしてもよい。すなわち、図３（ｃ）
の場合にはシートホルダ１の二枚の四角形プラスチック
平板１Ａ，１Ｂの相対向する２対の辺の周縁に２対の永
久磁石（２Ａー１，２Ｄー１），（２Ｂー１，２Ｃー
１）を備えて、合計８箇所の各位置で相異なる極性の磁
極対が相対向するように配置されていることになる、前
記２対の永久磁石（２Ａー１，２Ｄー１），（２Ｂー
１，２Ｃー１）のうちの１対のみ（２Ａー１，２Ｄー
１）または（２Ｂー１，２Ｃー１）を備えて、合計４箇
所の各位置で相異なる極性の磁極対が相対向するように
してもよい。さらに、図２（ｄ）に示したような支持具
を用いる場合等においては、例えば１個の永久磁石２Ａ
ー１のみを用いて両端の２箇所の磁極が対向するように
してもよい。

【００１３】次に、シートホルダを用いるシートの整形
裁断装置の実施例について説明する。前記のシートホル
ダ１の前記の二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂの形状
を四角形とし、これらの四角形状の二枚のプラスチック
平板１Ａ，１Ｂの間に、プラスチック平板のサイズより
大きいサイズのプリント写真の如き所望のシート３を挟
持させる。この場合に、プリント写真の如き所望のシー
トが当該二枚の四角形プラスチック平板１Ａ，１Ｂ間に
前記所望のシート３の周縁部が、図４に示すようにはみ
出した状態で保持されるようにして、プリント写真の如
き所望のシート３内の、四角形状の二枚のプラスチック
平板の間に挟持された領域が、そのプリント写真の如き
所望のシートを整形截断するべきサイズと条件に適合す
るように位置させる。なお、前記のはみ出した状態の周
縁部を整形截断する操作の途中で、シート３がプラスチ
ック平板１Ａ，１Ｂに対して「ずれ」を生じないよう
に、永久磁石の相異なる磁極が対向する位置は、個数が
少なくとも３個になるようにプラスチック平板１Ａ，１
Ｂの周縁部に配置する。

【００１４】図５には、証明写真のサイズの数例が示さ
れており、（ａ）は運転免許証、（ｂ）は履歴書、
（ｃ）はパスポート、（ｄ）はビザにそれぞれ用いる証
明写真のサイズをしめしている。寸法の単位はミリメー
トルである。これらの外、種々の用途別のサイズと写真
の頭部の位置などの条件に適合するように、基準線や写
真の頭部のイラストを二枚の四角形プラスチック平板１
Ａ，１Ｂの何れかまたは双方に記載しておくことによ
り、前記のようにプラスチック平板１Ｂの表面は平坦で
あり、配置されたシートの移動を制限するものは周縁端
部にも存在しないとゆう理由と相まって、この場合の位
置決めは、前記のように容易かつ確実に行うことができ
る。

【００１５】図６は、裁断装置４の一例が示されてい
る。裁断装置４には、シートホルダ１を搭載するための
平坦表面４ー１ａを有する搭載台４ー１のその平坦表面
４ー１ａに、前記の状態に準備されたシートホルダが載
せられる。この場合に、下刃４ー２Ｂの上端（すなわち
刃のレベル）はシートホルダ１の下側のプラスチック平
板１Ｂの上表面のレベル、即ち四角形状の二枚のプラス
チック平板１Ａ，１Ｂの間に挟持されたプリント写真の
如きシート３の前記はみ出した状態の周縁部のレベルに
一致するように配置されている。従って、この搭載台の
前記平坦表面に前記の状態、すなわち、「プリント写真
の如き所望のシート３内の、四角形状の二枚のプラスチ
ック平板の間に挟持された領域が、そのプリント写真の
如き所望のシートを整形截断するべきサイズと条件に適
合するように位置させる」ように準備されたシートホル
ダ１を図４に占めたように搭載した状態で、この搭載台
４ー１に取付けられた上刃４ー２Ａと下刃４ー２Ｂより
なる裁断刃４ー２により、前記シートホルダの前記二枚
の四角形プラスチック平板間に所望のシート３の周縁部
が図４のようにはみ出した状態で保持されたそのシート
３の前記はみ出した状態の周縁部をこの二枚の四角形プ
ラスチック平板１Ａ，１Ｂの端面１ー１に沿って容易か
つ確実に整形截断することができる。

【００１６】裁断刃４ー２としては、搭載台４ー１に取
付けられた上刃４ー２Ａと下刃４ー２Ｂよりなる裁断刃
４ー２を備えたギロチンカッターを用いた場合を示して
いる。 上刃４ー２Ａの刃は、図６に示すように、取替
え可能な構造とすることができる。搭載台４ー１には、
引き出し５を設けて前記の多種類のシートホルダ１，上
刃４ー２Ａの替え刃などを一時収納することができるよ
うに構成してもよい。

【００１７】図７は、丸刃のロータリーカッターを用い
る場合を示しており、搭載台４ー１の端部に丸刃４ー３
の中心軸４ー３ａのガイド４ー３ｂを取り付けている。
４ー３ｃは、シート３のはみ出した状態の周縁部を引き
出すための引き出し溝であり、その下端はプラスチック
平板１Ａ，１Ｂに挟持されたシート３の前記のはみ出し
た状態の周縁部のレベルと一致するように配置されてい
る。（ａ）は丸刃４ー３が右側にあって、シートホルダ
１からシート３の前記はみ出した状態の周縁部をまだ整
形截断していない状態を示している。 （ｂ）丸刃４ー
３が左側にあって、シート３の前記はみ出した状態の周
縁部の整形截断が終了した状態を示している。

【００１８】図８は、角刃カッターを用いる場合を示し
ており、搭載台４ー１の端部に角刃４ー４のガイド軸４
ー４ａのガイド４ー４ｂを取り付けている。引き出し溝
４ー４ｃは、図７の引き出し溝４ー３ｃと同様の構造と
機能を有している。動作は図７に示す丸刃のロータリー
カッターを用いる場合と同様である。

【００１９】図９は、手挟み型のカッターを用いる場合
を示しており、下刃４ー２Ｂの上端がシートホルダ１の
下側のプラスチック平板１Ｂの上表面のレベル、即ち四
角形状の二枚のプラスチック平板１Ａ，１Ｂの間に挟持
されたプリント写真の如きシート３の前記はみ出した状
態の周縁部のレベルに一致するように、搭載台４ー１の
端部には、挟み４ー５の下刃４ー５ｂが、配置されてい
る。このような構造のため、図示の状態で上刃４ー５ａ
と下刃４ー５ｂにより通常の手挟みと同様の操作でシー
ト３の前記はみ出した状態の周縁部を二枚の四角形プラ
スチック平板１Ａ，１Ｂの端面１ー１に沿って容易かつ
確実に整形截断することができる。

【００２０】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ートホルダによれば、次のような効果が得られる。 （１）四角形などの多角形又は円形もしくは楕円形など
の任意の形状のプラスチック平板の表面は平坦であり、
配置されたシートの移動を制限するものは周縁端部にも
存在しないから、プラスチック平板の表面でのそのシー
トの位置決めを任意所望の位置に容易かつ確実に行うこ
とができる。 （２）この状態で透明材料よりなるもう一方のプラスチ
ック平板を、先にシートを廃止して所望の位置に位置決
めした状態であるプラスチック平板の上に両プラスチッ
ク平板の周縁が揃うように重ね合わせれば、二枚のプラ
スチック平板に埋め込み配置した磁極対間の吸引力によ
り、プリント写真の如き所望のシートが当該二枚のプラ
スチック平板間に確実に保持されることになる。 （３）シートホルダは自立構造とすることができる。

【００２１】また、本発明のシートホルダを用いるシー
トの整形截断装置によれば、次のような効果が得られ
る。 （１）前記のシートホルダの前記の二枚のプラスチック
平板の形状を四角形とし、これらの四角形状の二枚のプ
ラスチック平板の間に、プラスチック平板のサイズより
大きいサイズのプリント写真の如き所望のシートを挟持
させる。この場合に、プリント写真の如き所望のシート
が当該二枚の四角形プラスチック板間に前記所望のシー
トの周縁部がはみ出した状態で保持されるようにして、
プリント写真の如き所望のシート内の、四角形状の二枚
のプラスチック平板の間に挟持された領域が、そのプリ
ント写真の如き所望のシートを整形截断するべきサイズ
と条件に適合するように位置させる。この場合の位置決
めは、前記のように容易かつ確実に行うことができる。 （２）このシートホルダを搭載するための平坦表面を有
する搭載台のその平坦表面に、前記の状態に準備された
シートホルダが載せられる。この搭載台の前記平坦表面
に前記の状態に準備されたシートホルダを搭載した状態
で、この搭載台に取付けられた裁断刃により、前記シー
トホルダの前記二枚の四角形プラスチック平板間に所望
のシートの周縁部がはみ出した状態で保持されたそのシ
ートの前記はみ出した状態の周縁部をこの二枚の四角形
プラスチック平板の端面に沿って容易かつ確実に整形截
断することができる。 （３）裁断刃としては、ギロチンカッター，ロータリー
カッターの如き任意のカッターを使用することができ
る。

【００２２】このように、本発明によれば、構造簡単に
して取扱いも単純であり、プリント写真の如きシートを
容易にかつ比較的制限を受けない位置設定で保持し配置
することができるシートホルダを実現することができ
る。また、前記のシートホルダを用いて、構造簡単にし
て取扱いも単純であり、プリント写真の如きシートを容
易かつ確実にしかも各サイズ・条件毎に均一の仕上がり
状態を維持することができるシートの整形裁断装置を実
現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるシートホルダの一実施例を示す斜
視図である。

【図２】本発明によるシートホルダの他の実施例を示す
平面図である。

【図３】本発明によるシートホルダにおける永久磁石の
配置例を示す平面図である。

【図４】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置においてシートホルダに整形裁断するシート
を保持させる状態を説明するための平面図である。

【図５】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置においてシートホルダの種類例を説明するた
めの平面図である。

【図６】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置をギロチンカッターの例で説明するための斜
視図である。

【図７】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置をロータリーカッターの例で説明するための
正面図である。

【図８】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置を角刃型カッターの例で説明するための正面
図である。

【図９】本発明によるシートホルダを用いるシートの整
形裁断装置を手挟み型カッターの例で説明するための正
面図である。

【符号の説明】１ シートホルダ １Ａ，１Ｂ プラスチック平板 ２，２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ，２Ｅ，２ａ，２ｂ，２
ｃ，２ｄ 永久磁石 ３ プリント写真の如きシート ４ 整形裁断装置 ４ー１ 裁断台 ４ー１ａ 平坦表面 ４ー２ 裁断刃 ４ー２Ａ 上刃 ４ー２Ｂ 下刃 ４ー３ 丸刃 ４ー３ａ 丸刃の中心軸 ４ー３ｂ 丸刃のガイド ４ー３ｃ シート引き出し溝 ４ー４ 角刃 ４ー４ａ 角刃のガイド軸 ４ー４ｂ 角刃のガイド ４ー４ｃ シート引き出し溝 ４ー５ 手挟み ４ー５ａ 上刃 ４ー５ｂ 下刃

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ほぼ同形，同寸法の二枚のプラスチック
   板を備え、該二枚のプラスチック平板の少なくとも一方
   は、透明材料板であって、該二枚のプラスチック平板を
   重ね合わせた状態でその周縁の少なくとも２箇所の各位
   置で相異なる極性の磁極対が相対向するように該二枚の
   プラスチック平板の一方と他方に複数の永久磁石が埋め
   込み配置され、前記少なくとも２箇所で前記磁極対間の
   吸引力により前記二枚のプラスチック平板の前記重ね合
   わせの状態が維持されて、該二枚のプラスチック板間に
   介在せしめた所望のシートが当該二枚のプラスチック平
   板間に保持されるように構成されたシートホルダ。
2. 【請求項２】 ほぼ同形，同寸法の二枚の四角形プラス
   チック平板を備え、該二枚の四角形プラスチック平板の
   少なくとも一方は、透明材料板であって、該二枚の四角
   形プラスチック平板を重ね合わせた状態でその周縁の少
   なくとも２箇所の各位置で相異なる極性の磁極対が相対
   向するように該二枚の四角形プラスチック平板の一方と
   他方に複数の永久磁石が埋め込み配置され、前記少なく
   とも２箇所で前記磁極対間の吸引力により前記二枚の四
   角形プラスチック平板の前記重ね合わせの状態が維持さ
   れて、該二枚の四角形プラスチック平板間に介在せしめ
   た所望のシートが当該二枚の四角形プラスチック平板間
   に保持されるように構成されたシートホルダ。
3. 【請求項３】 前記複数の永久磁石は、前記少なくとも
   ２箇所の各位置で、前記二枚の四角形プラスチック平板
   に直交する方向に磁化されていることを特徴とする請求
   項２に記載のシートホルダ。
4. 【請求項４】 前記複数の永久磁石のうちの少なくとも
   一つは、前記二枚の四角形プラスチック平板に平行な方
   向に磁化されることによりその両端に相異なる極性の磁
   極が形成されていることを特徴とする請求項２に記載の
   シートホルダ。
5. 【請求項５】 ほぼ同形，同寸法の二枚の四角形プラス
   チック平板を備え、該二枚の四角形プラスチック平板の
   少なくとも一方は、透明材料板であって、該二枚の四角
   形プラスチック平板を重ね合わせた状態でその周縁の少
   なくとも３箇所の各位置で相異なる極性の磁極対が相対
   向するように該二枚の四角形プラスチック平板の一方と
   他方に複数の永久磁石が埋め込み配置され、前記少なく
   とも３箇所で前記磁極対間の吸引力により前記二枚の四
   角形プラスチック平板の前記重ね合わせの状態が維持さ
   れて、該二枚の四角形プラスチック平板間に介在せしめ
   た所望のシートが当該二枚の四角形プラスチック平板間
   に前記所望のシートの周縁部がはみ出した状態で保持さ
   れるように構成されたシートホルダと、 該シートホルダを搭載する平坦表面を有する搭載台と、 該搭載台の前記平坦表面に該シートホルダを搭載した状
   態で前記シートホルダの前記二枚の四角形プラスチック
   平板間に前記所望のシートの周縁部がはみ出した状態で
   保持された前記所望のシートの前記はみ出した状態の周
   縁部を該二枚の四角形プラスチック平板の端面に沿って
   整形截断するために下刃の刃のレベルが前記シートのは
   み出した状態の周縁部のレベルに一致するように該搭載
   台に取付けられた截断刃とを備えたシートホルダを用い
   るシートの整形截断装置。
6. 【請求項６】 前記二枚の四角形プラスチック平板のう
   ちの少なくとも一方の四角形プラスチック平板には、前
   記整形截断の際における該一方の四角形プラスチック平
   板に対する前記所望のシートの位置決め用マークが表示
   されていることを特徴とする請求項５に記載のシートホ
   ルダを用いるシートの整形裁断装置。