JPH11104822A - 加熱用チップおよびその製造方法 - Google Patents
加熱用チップおよびその製造方法Info
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- JPH11104822A JPH11104822A JP9283188A JP28318897A JPH11104822A JP H11104822 A JPH11104822 A JP H11104822A JP 9283188 A JP9283188 A JP 9283188A JP 28318897 A JP28318897 A JP 28318897A JP H11104822 A JPH11104822 A JP H11104822A
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- heating
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- B23K3/00—Tools, devices, or special appurtenances for soldering, e.g. brazing, or unsoldering, not specially adapted for particular methods
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- B23K3/025—Bits or tips
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- B23K3/02—Soldering irons; Bits
- B23K3/03—Soldering irons; Bits electrically heated
- B23K3/0315—Quick-heating soldering irons having the tip-material forming part of the electric circuit
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D—WORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21D53/00—Making other particular articles
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21K—MAKING FORGED OR PRESSED METAL PRODUCTS, e.g. HORSE-SHOES, RIVETS, BOLTS OR WHEELS
- B21K21/00—Making hollow articles not covered by a single preceding sub-group
- B21K21/08—Shaping hollow articles with different cross-section in longitudinal direction, e.g. nozzles, spark-plugs
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C18/00—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
- C23C18/54—Contact plating, i.e. electroless electrochemical plating
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10T—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
- Y10T279/00—Chucks or sockets
- Y10T279/17—Socket type
- Y10T279/17957—Friction grip
- Y10T279/17965—Drill type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Forging (AREA)
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電気ヒータの発熱量を増やして、こて先の立
上がり特性および応答性を向上させる。 【解決手段】 銅または銅合金製のチップ基材2に、ヘ
ッダやプレス等を用いて挿入穴5を成形加工し、この挿
入穴5に電気ヒータ4を挿入できるようにする。挿入穴
5を、電気ヒータ4の外面形状と同一の非真円形状,例
えば六角形にする。六角形の場合、真円よりも表面積が
増えるので、挿入穴5と電気ヒータ4との接触面積を増
やすことができる。
上がり特性および応答性を向上させる。 【解決手段】 銅または銅合金製のチップ基材2に、ヘ
ッダやプレス等を用いて挿入穴5を成形加工し、この挿
入穴5に電気ヒータ4を挿入できるようにする。挿入穴
5を、電気ヒータ4の外面形状と同一の非真円形状,例
えば六角形にする。六角形の場合、真円よりも表面積が
増えるので、挿入穴5と電気ヒータ4との接触面積を増
やすことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータやガス燃焼
触媒等の発熱部が挿入穴内に挿入されたこて先,ホット
ナイフあるいはホットブローチップ等の加熱用チップお
よびその製造方法に係り、特に熱効率の向上およびチッ
プ温度の立上がり特性の改善を図ることができる加熱用
チップおよびその製造方法に関する。
触媒等の発熱部が挿入穴内に挿入されたこて先,ホット
ナイフあるいはホットブローチップ等の加熱用チップお
よびその製造方法に係り、特に熱効率の向上およびチッ
プ温度の立上がり特性の改善を図ることができる加熱用
チップおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば電気半田ごてのこて先等の
加熱用チップを製造する場合には、例えば特公昭59ー
11386号公報に示されているように、銅製の基体表
面に鉄メッキを施してチップ基材を形成し、次いでこの
チップ基材を鍛圧加工により成形加工し、その後このチ
ップ基材の基端部に、ドリルやバイト等を用いた切削加
工により発熱部を挿入するための挿入穴を設けるように
している。
加熱用チップを製造する場合には、例えば特公昭59ー
11386号公報に示されているように、銅製の基体表
面に鉄メッキを施してチップ基材を形成し、次いでこの
チップ基材を鍛圧加工により成形加工し、その後このチ
ップ基材の基端部に、ドリルやバイト等を用いた切削加
工により発熱部を挿入するための挿入穴を設けるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の加熱用チッ
プの製造方法においては、発熱部の挿入穴を切削加工に
より形成しているが、切削加工の場合には、切削粉がす
べて材料の無駄となるため、材料費が嵩むとともに、運
搬作業時の負担が増大するという問題がある。特に加熱
用チップの全長に対し挿入穴の深さが深い場合にはこの
傾向が著しい。
プの製造方法においては、発熱部の挿入穴を切削加工に
より形成しているが、切削加工の場合には、切削粉がす
べて材料の無駄となるため、材料費が嵩むとともに、運
搬作業時の負担が増大するという問題がある。特に加熱
用チップの全長に対し挿入穴の深さが深い場合にはこの
傾向が著しい。
【0004】また、ドリルを用いて挿入穴を加工する場
合、切削粉が長く連続することになるため、その処理に
時間がかかり、生産効率が低下するという問題がある。
これを防止するためには、ドリルを往復動させながら挿
入穴を加工すればよいが、この場合には作業時間が増大
し、生産効率が低下するという問題がある。
合、切削粉が長く連続することになるため、その処理に
時間がかかり、生産効率が低下するという問題がある。
これを防止するためには、ドリルを往復動させながら挿
入穴を加工すればよいが、この場合には作業時間が増大
し、生産効率が低下するという問題がある。
【0005】また、鉄メッキ後に挿入穴を切削加工する
場合、銅の切削粉中に鉄メッキが混在することになるた
め、銅の切削粉をリサイクルする際の作業が容易でな
く、銅と鉄とを完全に分離できない場合には、銅の切削
粉の価値が大幅に低下するという問題がある。これを防
止するためには、挿入穴の切削加工前に、加熱用チップ
の後端を機械的に切断すればよいが、この場合でも、切
断片は銅の切削粉と同一機械上に落下するため、その分
離は必ずしも容易でない。
場合、銅の切削粉中に鉄メッキが混在することになるた
め、銅の切削粉をリサイクルする際の作業が容易でな
く、銅と鉄とを完全に分離できない場合には、銅の切削
粉の価値が大幅に低下するという問題がある。これを防
止するためには、挿入穴の切削加工前に、加熱用チップ
の後端を機械的に切断すればよいが、この場合でも、切
断片は銅の切削粉と同一機械上に落下するため、その分
離は必ずしも容易でない。
【0006】また、切削加工の場合、鉄メッキの外面側
からセンタ出しを行なわざるを得ないが、メッキ層は必
ずしも均一の層厚となるとは限らないため、挿入穴のセ
ンタがずれてしまい、発熱部で加熱用チップを均一に加
熱することができないという問題がある。
からセンタ出しを行なわざるを得ないが、メッキ層は必
ずしも均一の層厚となるとは限らないため、挿入穴のセ
ンタがずれてしまい、発熱部で加熱用チップを均一に加
熱することができないという問題がある。
【0007】また、切削加工の場合、挿入穴の内周面を
鏡面に仕上げることはほとんど不可能であるため、短時
間の使用で酸化スケールが発生し、熱効率が悪くなると
いう問題がある。
鏡面に仕上げることはほとんど不可能であるため、短時
間の使用で酸化スケールが発生し、熱効率が悪くなると
いう問題がある。
【0008】そこで一部では、挿入穴内に無電解メッキ
を施す試みがなされているが、挿入穴内に前処理段階で
の切削粉が残っていると、メッキ液のバランスが崩れて
良好なメッキ層が得られないおそれがあり、また仮え良
好なメッキ層が得られた場合であっても、挿入穴の表面
が平滑でないため、極めて短時間でメッキ層が剥がれて
しまうという問題がある。そこで、挿入穴内にメッキを
施さず、ステンレス鋼製のパイプ等を挿入する方法が採
られていることもあるが、ステンレス鋼の場合には極め
て熱伝導率が悪いため、熱効率が極端に悪くなるという
問題がある。
を施す試みがなされているが、挿入穴内に前処理段階で
の切削粉が残っていると、メッキ液のバランスが崩れて
良好なメッキ層が得られないおそれがあり、また仮え良
好なメッキ層が得られた場合であっても、挿入穴の表面
が平滑でないため、極めて短時間でメッキ層が剥がれて
しまうという問題がある。そこで、挿入穴内にメッキを
施さず、ステンレス鋼製のパイプ等を挿入する方法が採
られていることもあるが、ステンレス鋼の場合には極め
て熱伝導率が悪いため、熱効率が極端に悪くなるという
問題がある。
【0009】また、切削加工の場合、超硬ドリル等を用
いてもその消耗が激しいため、挿入穴の穴径のバラツキ
が大きくなるという問題があり、また挿入穴を円形以外
の形状にすることができないため、発熱部もその表面積
が最も小さい円形にせざるを得ず、この点からも熱効率
が悪いという問題かある。
いてもその消耗が激しいため、挿入穴の穴径のバラツキ
が大きくなるという問題があり、また挿入穴を円形以外
の形状にすることができないため、発熱部もその表面積
が最も小さい円形にせざるを得ず、この点からも熱効率
が悪いという問題かある。
【0010】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、チップを小型にしても高速半田付け等に対応できる
大容量化が可能となり、しかもチップ温度の立上がり特
性を改善することができる加熱用チップを提供すること
を目的とする。
で、チップを小型にしても高速半田付け等に対応できる
大容量化が可能となり、しかもチップ温度の立上がり特
性を改善することができる加熱用チップを提供すること
を目的とする。
【0011】本発明の他の目的は、熱効率をより向上さ
せることができる加熱用チップを提供するにある。
せることができる加熱用チップを提供するにある。
【0012】本発明の他の目的は、挿入穴を容易かつ高
精度に成形加工することができるとともに、挿入穴の内
面を鏡面にして酸化スケールの発生を抑制でき、また材
料の無駄をなくしてコストダウンを図ることができる加
熱用チップの製造方法を提供するにある。
精度に成形加工することができるとともに、挿入穴の内
面を鏡面にして酸化スケールの発生を抑制でき、また材
料の無駄をなくしてコストダウンを図ることができる加
熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0013】本発明の他の目的は、組織を緻密ににして
均質化を図ることができ、また挿入穴のセンタ出しを正
確に行なってチップを均一に加熱することができる加熱
用チップの製造方法を提供するにある。
均質化を図ることができ、また挿入穴のセンタ出しを正
確に行なってチップを均一に加熱することができる加熱
用チップの製造方法を提供するにある。
【0014】本発明の他の目的は、挿入穴のセンタ出し
を正確に行なうことができ、しかもチップ基材の耐蝕性
を向上させることができる加熱用チップの製造方法を提
供するにある。
を正確に行なうことができ、しかもチップ基材の耐蝕性
を向上させることができる加熱用チップの製造方法を提
供するにある。
【0015】本発明の他の目的は、作業性を向上させる
ためにバレルメッキ法を用いた場合であっても、メッキ
液により挿入穴が損傷するのを防止することができる加
熱用チップの製造方法を提供するにある。
ためにバレルメッキ法を用いた場合であっても、メッキ
液により挿入穴が損傷するのを防止することができる加
熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0016】本発明の他の目的は、メッキ液のバランス
が崩れるおそれがない加熱用チップの製造方法を提供す
るにある。
が崩れるおそれがない加熱用チップの製造方法を提供す
るにある。
【0017】本発明の目的は、挿入穴の基端を容易かつ
確実に閉止することができる加熱用チップの製造方法を
提供するにある。
確実に閉止することができる加熱用チップの製造方法を
提供するにある。
【0018】本発明の他の目的は、挿入穴内面に安定し
たメッキ層を得ることができる加熱用チップの製造方法
を提供するにある。
たメッキ層を得ることができる加熱用チップの製造方法
を提供するにある。
【0019】本発明の他の目的は、チップ基材の形状寸
法が変更になっても、挿入穴を確実に閉止することがで
きる加熱用チップの製造方法を提供するにある。
法が変更になっても、挿入穴を確実に閉止することがで
きる加熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0020】本発明の他の目的は、加工を容易にして作
業性を向上させることができる加熱用チップの製造方法
を提供するにある。
業性を向上させることができる加熱用チップの製造方法
を提供するにある。
【0021】本発明の他の目的は、耐蝕性メッキを施し
た後に切削加工により挿入穴を穿けるのと同様の加熱用
チップを得ることができる加熱用チップの製造方法を提
供するにある。
た後に切削加工により挿入穴を穿けるのと同様の加熱用
チップを得ることができる加熱用チップの製造方法を提
供するにある。
【0022】本発明の他の目的は、挿入穴が鍛圧加工で
成形加工された加熱用チップを容易に得ることができる
加熱用チップの製造方法を提供するにある。
成形加工された加熱用チップを容易に得ることができる
加熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0023】本発明の他の目的は、先端部のみが半田の
濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得ることができる
加熱用チップの製造方法を提供するにある。
濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得ることができる
加熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0024】本発明の他の目的は、加工が容易で必要な
長さ寸法の加熱用チツプを容易に得ることができる加熱
用チツプの製造方法を提供するにある。
長さ寸法の加熱用チツプを容易に得ることができる加熱
用チツプの製造方法を提供するにある。
【0025】本発明の他の目的は、チップを小型にして
も高速半田付け等に対応できる大容量化が可能となり、
しかもチップ温度の立上がり特性を改善することができ
る加熱用チップの製造方法を提供するにある。
も高速半田付け等に対応できる大容量化が可能となり、
しかもチップ温度の立上がり特性を改善することができ
る加熱用チップの製造方法を提供するにある。
【0026】本発明のさらに他の目的は、熱効率をより
向上させることができる加熱用チップの製造方法を提供
するにある。
向上させることができる加熱用チップの製造方法を提供
するにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、銅または銅合金製のチップ基材に、発熱部を
挿入するための挿入穴を形成した加熱用チップにおい
て、前記挿入穴を、発熱部の外面形状と同一の非真円形
状とするようにしたことを特徴とする。そして、挿入穴
を非真円形状とすることにより、真円と同一容積であっ
ても、挿入穴の表面積が増大し、その分発熱部との接触
面積が増大することになる。このため、発熱部からの熱
の伝導が良好となり、立上がり特性および応答性を改善
することが可能となる。また、発熱部が電気発熱体で構
成されている場合、発熱量をその表面積で除して得られ
る表面負荷密度を下げることが、発熱部の損傷を少なく
して長寿命化を図る上で重要である。換言すれば、表面
負荷密度を同一にした場合、非真円形状の場合には真円
形状の場合よりも発熱量を増やすことができ、その分大
容量化が可能となって、小型のチップで高速半田付け等
に対応することが可能となる。また、チップと発熱部と
の軸廻りの位置合わせが可能となり、組立時の作業等が
容易となる。
本発明は、銅または銅合金製のチップ基材に、発熱部を
挿入するための挿入穴を形成した加熱用チップにおい
て、前記挿入穴を、発熱部の外面形状と同一の非真円形
状とするようにしたことを特徴とする。そして、挿入穴
を非真円形状とすることにより、真円と同一容積であっ
ても、挿入穴の表面積が増大し、その分発熱部との接触
面積が増大することになる。このため、発熱部からの熱
の伝導が良好となり、立上がり特性および応答性を改善
することが可能となる。また、発熱部が電気発熱体で構
成されている場合、発熱量をその表面積で除して得られ
る表面負荷密度を下げることが、発熱部の損傷を少なく
して長寿命化を図る上で重要である。換言すれば、表面
負荷密度を同一にした場合、非真円形状の場合には真円
形状の場合よりも発熱量を増やすことができ、その分大
容量化が可能となって、小型のチップで高速半田付け等
に対応することが可能となる。また、チップと発熱部と
の軸廻りの位置合わせが可能となり、組立時の作業等が
容易となる。
【0028】本発明はまた、挿入穴を、八角形以下の多
角形状とするようにしたことを特徴とする。そしてこれ
により、真円に比較して表面積を大幅に増大させること
が可能となるとともに、形状が簡単で加工が容易であ
る。
角形状とするようにしたことを特徴とする。そしてこれ
により、真円に比較して表面積を大幅に増大させること
が可能となるとともに、形状が簡単で加工が容易であ
る。
【0029】本発明はまた、銅または銅合金製のチップ
基材に、発熱部を挿入するための挿入穴を形成した加熱
用チップの製造方法において、前記挿入穴を、ヘッダあ
るいはプレス等を用いた鍛圧加工で成形加工するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、切削加工の
場合に比較して、材料の無駄を少なくして大幅なコスト
ダウンが可能となり、また挿入穴の内面を鏡面に仕上げ
ることが可能となる。また、切削工具に比較して工具の
消耗が少なく、挿入穴の精度を向上させることが可能と
なるとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
また、自動化が容易で作業性を大幅に向上させることが
可能となる。
基材に、発熱部を挿入するための挿入穴を形成した加熱
用チップの製造方法において、前記挿入穴を、ヘッダあ
るいはプレス等を用いた鍛圧加工で成形加工するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、切削加工の
場合に比較して、材料の無駄を少なくして大幅なコスト
ダウンが可能となり、また挿入穴の内面を鏡面に仕上げ
ることが可能となる。また、切削工具に比較して工具の
消耗が少なく、挿入穴の精度を向上させることが可能と
なるとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
また、自動化が容易で作業性を大幅に向上させることが
可能となる。
【0030】本発明はまた、鍛圧加工を、チップ基材の
絞り加工およびセンタ出しを行なう第1工程と、挿入穴
の穴穿け加工を行なう第2工程とで行なうようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、挿入穴の位置精度
が大幅に向上し、加熱用チップを均一に加熱することが
可能となる。
絞り加工およびセンタ出しを行なう第1工程と、挿入穴
の穴穿け加工を行なう第2工程とで行なうようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、挿入穴の位置精度
が大幅に向上し、加熱用チップを均一に加熱することが
可能となる。
【0031】本発明はまた、チップ基材表面に、発熱部
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に、耐蝕性メッキ
を施すようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、挿入穴の位置精度を低下させることなく耐蝕性メッ
キを施すことが可能となり、またチップ基材の表面が鍛
圧加工で緻密になるので、安定かつ強固な耐蝕性メッキ
層が得られる。
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に、耐蝕性メッキ
を施すようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、挿入穴の位置精度を低下させることなく耐蝕性メッ
キを施すことが可能となり、またチップ基材の表面が鍛
圧加工で緻密になるので、安定かつ強固な耐蝕性メッキ
層が得られる。
【0032】本発明はまた、耐蝕性メッキを、挿入穴の
基端を閉止した状態で施すようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、バレルメッキ法により耐蝕性メ
ッキを施した場合であっても、メッキ液が挿入穴内面の
金属を溶かして挿入穴内面が損傷するおそれがないとと
もに、溶けた金属によりメッキ液のバランスが崩れてメ
ッキ性能が低下するおそれもない。
基端を閉止した状態で施すようにしたことを特徴とす
る。そしてこれにより、バレルメッキ法により耐蝕性メ
ッキを施した場合であっても、メッキ液が挿入穴内面の
金属を溶かして挿入穴内面が損傷するおそれがないとと
もに、溶けた金属によりメッキ液のバランスが崩れてメ
ッキ性能が低下するおそれもない。
【0033】本発明はまた、チップ基材の基端部に機械
加工を施すことにより、挿入穴の基端を閉止するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、マスキング
材を用いて挿入穴の基端を閉止する場合と異なり、マス
キング材によりメッキ液のバランスガ崩れるおそれが全
くない。
加工を施すことにより、挿入穴の基端を閉止するように
したことを特徴とする。そしてこれにより、マスキング
材を用いて挿入穴の基端を閉止する場合と異なり、マス
キング材によりメッキ液のバランスガ崩れるおそれが全
くない。
【0034】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めの機械加工を、チップ基材を回転させるとともに、チ
ップ基材の基端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基
端外周面を中心側に絞ることにより行なうようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、工具の押圧力や工
具の変更により、加工の程度を調節することが可能とな
り、チツプ基材の形状寸法が変更になっても、挿入穴を
確実に閉止することが可能となる。
めの機械加工を、チップ基材を回転させるとともに、チ
ップ基材の基端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基
端外周面を中心側に絞ることにより行なうようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、工具の押圧力や工
具の変更により、加工の程度を調節することが可能とな
り、チツプ基材の形状寸法が変更になっても、挿入穴を
確実に閉止することが可能となる。
【0035】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めの機械加工を、チップ基材の基端部に加絞め加工また
はプレス加工を施すことにより行なうようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、加工を容易にして作業
性を向上させることが可能となる。
めの機械加工を、チップ基材の基端部に加絞め加工また
はプレス加工を施すことにより行なうようにしたことを
特徴とする。そしてこれにより、加工を容易にして作業
性を向上させることが可能となる。
【0036】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めのチップ基材基端の機械加工部を、耐蝕性メッキを施
した後に切断除去するようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、耐蝕性メッキを施した後に切削加工に
より挿入穴を穿けるのと同様の加熱用チップを得ること
が可能となる。
めのチップ基材基端の機械加工部を、耐蝕性メッキを施
した後に切断除去するようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、耐蝕性メッキを施した後に切削加工に
より挿入穴を穿けるのと同様の加熱用チップを得ること
が可能となる。
【0037】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めのチップ基材基端の機械加工部を切断除去した後、少
なくとも挿入穴内面に無電解メッキを施すようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、安定したメッキ層
を容易に得ることが可能となる。
めのチップ基材基端の機械加工部を切断除去した後、少
なくとも挿入穴内面に無電解メッキを施すようにしたこ
とを特徴とする。そしてこれにより、安定したメッキ層
を容易に得ることが可能となる。
【0038】本発明はまた、チップ基材表面に、発熱部
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に無電解メッキを
施すとともに、チップ基材先端に、チップ形状にするた
めの切削加工を施し、次いで挿入穴の基端を閉止した状
態で、チップ基材表面に耐蝕性メッキを施し、その後挿
入穴の基端を解放するようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、挿入穴が鍛圧加工で成形加工された加
熱用チップを容易に得ることが可能となる。
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に無電解メッキを
施すとともに、チップ基材先端に、チップ形状にするた
めの切削加工を施し、次いで挿入穴の基端を閉止した状
態で、チップ基材表面に耐蝕性メッキを施し、その後挿
入穴の基端を解放するようにしたことを特徴とする。そ
してこれにより、挿入穴が鍛圧加工で成形加工された加
熱用チップを容易に得ることが可能となる。
【0039】本発明はまた、挿入穴の基端部を開放した
後、先端部を除くチップ基材表面にクロムメッキを施す
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、先端
部のみが半田の濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得
ることが可能となる。
後、先端部を除くチップ基材表面にクロムメッキを施す
ようにしたことを特徴とする。そしてこれにより、先端
部のみが半田の濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得
ることが可能となる。
【0040】本発明はまた、チップ基材の基端を切断除
去することにより、挿入穴の基端部を開放するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、加工が容易で
必要な長さ寸法の加熱用チップを容易に得ることが可能
となる。
去することにより、挿入穴の基端部を開放するようにし
たことを特徴とする。そしてこれにより、加工が容易で
必要な長さ寸法の加熱用チップを容易に得ることが可能
となる。
【0041】本発明はまた、挿入穴を発熱部の外面形状
と同一の真円形状に成形加工するようにしたことを特徴
とする。そしてこれにより、伝熱特性の向上および立上
がり特性,応答性の改善を図ることが可能となる。
と同一の真円形状に成形加工するようにしたことを特徴
とする。そしてこれにより、伝熱特性の向上および立上
がり特性,応答性の改善を図ることが可能となる。
【0042】本発明はさらに、挿入穴を、八角形以下の
多角形状に成形加工するようにしたことを特徴とする。
そしてこれにより、熱効率を大幅に向上させることが可
能となる。
多角形状に成形加工するようにしたことを特徴とする。
そしてこれにより、熱効率を大幅に向上させることが可
能となる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱
用チップとしての電気半田ごて用こて先を示すもので、
このこて先1は、銅または銅合金製のチップ基材2を備
えており、その外表面には、電解処理により耐蝕用の鉄
メッキ層3が形成されている。
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る加熱
用チップとしての電気半田ごて用こて先を示すもので、
このこて先1は、銅または銅合金製のチップ基材2を備
えており、その外表面には、電解処理により耐蝕用の鉄
メッキ層3が形成されている。
【0044】一方、前記チップ基材2の基端部には、図
1(a),(b)に示すように、発熱部を構成する電気
ヒータ4を挿入するための挿入孔5が設けられており、
この挿入孔5は、電気ヒータ4の外面形状と同一の非真
円形状,例えば正六角形に形成されている。そして、こ
の挿入穴5の内面およびチップ基材2の基端面には、無
電解処理により、ニッケルメッキ層6が形成されてい
る。
1(a),(b)に示すように、発熱部を構成する電気
ヒータ4を挿入するための挿入孔5が設けられており、
この挿入孔5は、電気ヒータ4の外面形状と同一の非真
円形状,例えば正六角形に形成されている。そして、こ
の挿入穴5の内面およびチップ基材2の基端面には、無
電解処理により、ニッケルメッキ層6が形成されてい
る。
【0045】次に、前記こて先1の製造方法について説
明する。まず、図2(a)に示すように、銅または銅合
金製の丸棒状をなす長尺な材料11を、カッタダイス1
2を通して供給し、その先端を材料ストッパ13に当接
させて切断長さを決定する。そしてその後、カッタ14
で材料11を把持するとともに、その状態でカッタ14
を移動させ、カッタ14とカッタダイス12との間で材
料を切断してチップ基材2を得る。このチップ基材2
は、カッタ14の移動により、図2(b)に示すよう
に、第1ダイス16まで搬送される。
明する。まず、図2(a)に示すように、銅または銅合
金製の丸棒状をなす長尺な材料11を、カッタダイス1
2を通して供給し、その先端を材料ストッパ13に当接
させて切断長さを決定する。そしてその後、カッタ14
で材料11を把持するとともに、その状態でカッタ14
を移動させ、カッタ14とカッタダイス12との間で材
料を切断してチップ基材2を得る。このチップ基材2
は、カッタ14の移動により、図2(b)に示すよう
に、第1ダイス16まで搬送される。
【0046】次いで、図2(c)に示すように、第1パ
ンチ17を前進させ、第1ダイス16と第1パンチ17
とによりチップ基材2の絞り加工を行なう。
ンチ17を前進させ、第1ダイス16と第1パンチ17
とによりチップ基材2の絞り加工を行なう。
【0047】次いで、図2(d)に示すように、第1ダ
イス16の位置まで第2パンチ18を移動させ、第1ダ
イスノックアウトピン19でチップ基材2を第1パンチ
17から押出すとともに、押出されたチップ基材2を、
第2パンチ18で把持する。そして、第2パンチ18の
移動により、把持したチップ基材2を第2ダイス20の
位置まで搬送するとともに、図2(e)に示すように、
第2パンチ18と第2ダイス20とにより、チップ基材
2のセンタ出し加工を行なう。
イス16の位置まで第2パンチ18を移動させ、第1ダ
イスノックアウトピン19でチップ基材2を第1パンチ
17から押出すとともに、押出されたチップ基材2を、
第2パンチ18で把持する。そして、第2パンチ18の
移動により、把持したチップ基材2を第2ダイス20の
位置まで搬送するとともに、図2(e)に示すように、
第2パンチ18と第2ダイス20とにより、チップ基材
2のセンタ出し加工を行なう。
【0048】次いで、図2(f)に示すように、第3パ
ンチ21を第2ダイス20の位置まで移動させるととも
に、第3パンチ21を前進させ、図2(g)に示すよう
に、第2ダイス20と第3パンチ21とにより挿入穴の
穴穿け加工を行なう。
ンチ21を第2ダイス20の位置まで移動させるととも
に、第3パンチ21を前進させ、図2(g)に示すよう
に、第2ダイス20と第3パンチ21とにより挿入穴の
穴穿け加工を行なう。
【0049】次いで、図2(h)に示すように、第3パ
ンチ21を後退させるとともに、第3パンチノックアウ
トピン22を突出させ、チップ基材2を第2ダイス20
に確実に保持させるとともに、その直後に第2ダイスノ
ックアウトピン23を突出させて、チップ基材2を第2
ダイス20から放出する。
ンチ21を後退させるとともに、第3パンチノックアウ
トピン22を突出させ、チップ基材2を第2ダイス20
に確実に保持させるとともに、その直後に第2ダイスノ
ックアウトピン23を突出させて、チップ基材2を第2
ダイス20から放出する。
【0050】次いで、図3(a)に示すように、挿入穴
5を有するチップ基材2の先端をチャック24で把持し
て回転させるとともに、このチップ基材2の基端外周面
に、表面に硬質クロムメッキを施したへら部材25ある
いはローラ26を押し当てる。この機械加工により、図
3(b)に示すように、チップ基材2の基端部には機械
加工部27が形成され、この機械加工部27により挿入
穴5の基端が完全に閉止される。そこで、このチップ基
材2をバレル(図示せず)を用いて電解処理し、図3
(c)に示すように、その表面に鉄メッキ層3を形成す
る。
5を有するチップ基材2の先端をチャック24で把持し
て回転させるとともに、このチップ基材2の基端外周面
に、表面に硬質クロムメッキを施したへら部材25ある
いはローラ26を押し当てる。この機械加工により、図
3(b)に示すように、チップ基材2の基端部には機械
加工部27が形成され、この機械加工部27により挿入
穴5の基端が完全に閉止される。そこで、このチップ基
材2をバレル(図示せず)を用いて電解処理し、図3
(c)に示すように、その表面に鉄メッキ層3を形成す
る。
【0051】次いで、鉄メッキ層3を有するチップ基材
2を、例えば特公昭59−11386号公報に示されて
いるスエージング加工等を用いて、図4(a)に示すよ
うに、こて先の形状に成形加工する。そしてその後、図
4(b)に示すように、チップ基材2基端の機械加工部
27を切断除去する。
2を、例えば特公昭59−11386号公報に示されて
いるスエージング加工等を用いて、図4(a)に示すよ
うに、こて先の形状に成形加工する。そしてその後、図
4(b)に示すように、チップ基材2基端の機械加工部
27を切断除去する。
【0052】次いで、図4(c)に示すように、挿入穴
5の内面およびチップ基材2の基端面に、無電解処理に
よりニッケルメッキ層6を形成してこて先1を完成させ
る。
5の内面およびチップ基材2の基端面に、無電解処理に
よりニッケルメッキ層6を形成してこて先1を完成させ
る。
【0053】しかして、挿入穴5がヘッダを用いた鍛圧
加工により成形加工されるので、挿入穴5の容積分の材
料がチップ基材2の軸方向の伸びに変換され、切削加工
で挿入穴5を形成する場合と比較して、約50%以上材
料を節減することができる。
加工により成形加工されるので、挿入穴5の容積分の材
料がチップ基材2の軸方向の伸びに変換され、切削加工
で挿入穴5を形成する場合と比較して、約50%以上材
料を節減することができる。
【0054】また、挿入穴5を切削加工で形成する場
合、超硬ドリルを用いた場合でも消耗が著しいため、1
本で1000本の挿入穴5を加工するのが限度である
が、ヘッダの場合には消耗が少ないため、1本の第3パ
ンチ21(図2参照)で約15000本の挿入穴5を加
工することができる。また、挿入穴5の寸法精度を大幅
に向上させることもできる。
合、超硬ドリルを用いた場合でも消耗が著しいため、1
本で1000本の挿入穴5を加工するのが限度である
が、ヘッダの場合には消耗が少ないため、1本の第3パ
ンチ21(図2参照)で約15000本の挿入穴5を加
工することができる。また、挿入穴5の寸法精度を大幅
に向上させることもできる。
【0055】また、挿入穴5は、電気ヒータ4の外面形
状に符合する非真円形状をなしているので、表1に示す
ように、電気ヒータ4との接触面積を拡大することがで
きる。
状に符合する非真円形状をなしているので、表1に示す
ように、電気ヒータ4との接触面積を拡大することがで
きる。
【0056】
【表1】
【0057】表1は、挿入穴5の容積を同一とした場合
の挿入穴5の断面形状による周面の表面積比を比較した
もので、表1からも明らかなように、挿入穴5の断面形
状を非真円形状とすることにより、真円の場合に比較し
て電気ヒータ4との接触面積を増大させることができる
ことが判る。すなわち、単位面積当りの伝熱量が同一で
あっても、接触面積が増大した分だけ発熱量を増やして
大容量化を図ることができる。
の挿入穴5の断面形状による周面の表面積比を比較した
もので、表1からも明らかなように、挿入穴5の断面形
状を非真円形状とすることにより、真円の場合に比較し
て電気ヒータ4との接触面積を増大させることができる
ことが判る。すなわち、単位面積当りの伝熱量が同一で
あっても、接触面積が増大した分だけ発熱量を増やして
大容量化を図ることができる。
【0058】図5および図6は、本発明の第2の実施の
形態を示すもので、挿入穴5をプレス加工により成形加
工するとともに、機械加工部27を、プレスあるいは加
絞め加工により形成するようにしたものである。
形態を示すもので、挿入穴5をプレス加工により成形加
工するとともに、機械加工部27を、プレスあるいは加
絞め加工により形成するようにしたものである。
【0059】すなわち、本実施の形態に係る製造方法で
は、まず図5(a)に示すように、所定寸法に切断した
チップ基材2を第1ダイプレート31に装着した後、図
5(b)に示すように、第1パンチ32を下降させてチ
ップ基材2の絞り加工およびセンタ出し加工を行なう。
そしてその後、図5(c)に示すように、第1ノックア
ウトピン33を上昇させて、第1ダイプレート31から
チップ基材2を取出す。
は、まず図5(a)に示すように、所定寸法に切断した
チップ基材2を第1ダイプレート31に装着した後、図
5(b)に示すように、第1パンチ32を下降させてチ
ップ基材2の絞り加工およびセンタ出し加工を行なう。
そしてその後、図5(c)に示すように、第1ノックア
ウトピン33を上昇させて、第1ダイプレート31から
チップ基材2を取出す。
【0060】次いで、図5(d)に示すように、このチ
ツプ基材2を第2ダイプレート34に装着するととも
に、図5(e)に示すように、第2パンチ35を下降さ
せ、チップ基材2に挿入穴5の穴穿け加工を施す。そし
てその後、第2ノックアウトピン36を上昇させて、第
2ダイプレート34からチップ基材2を取出す。
ツプ基材2を第2ダイプレート34に装着するととも
に、図5(e)に示すように、第2パンチ35を下降さ
せ、チップ基材2に挿入穴5の穴穿け加工を施す。そし
てその後、第2ノックアウトピン36を上昇させて、第
2ダイプレート34からチップ基材2を取出す。
【0061】次いで、図6(a)に示すように、挿入穴
5を有するチップ基材2の基端部を、プレス加工あるい
は加絞め加工を行なう加工機械37で加工し、図6
(b)に示すように、機械加工部27を形成する。
5を有するチップ基材2の基端部を、プレス加工あるい
は加絞め加工を行なう加工機械37で加工し、図6
(b)に示すように、機械加工部27を形成する。
【0062】その後は、前記第1の実施の形態と同一の
方法および手順を用いてチップ基材2を加工し、第1の
実施の形態と同様のこて先1を得る。
方法および手順を用いてチップ基材2を加工し、第1の
実施の形態と同様のこて先1を得る。
【0063】しかして、本実施の形態によっても、前記
第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。
第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。
【0064】図7(a)〜(c)および図8(a)〜
(c)は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、前
記第1の実施の形態とは異なる方法でこて先1を製造す
るようにしたものである。
(c)は、本発明の第3の実施の形態を示すもので、前
記第1の実施の形態とは異なる方法でこて先1を製造す
るようにしたものである。
【0065】すなわち、本実施の形態においては、図7
(a)に示すように、まず前記第1の実施の形態と同一
の方法により、挿入穴5を有するチップ基材2を製造す
る。そしてその後、このチップ基材2の表面に、図7
(b)に示すように、無電解処理によりニッケルメッキ
層41を形成する。
(a)に示すように、まず前記第1の実施の形態と同一
の方法により、挿入穴5を有するチップ基材2を製造す
る。そしてその後、このチップ基材2の表面に、図7
(b)に示すように、無電解処理によりニッケルメッキ
層41を形成する。
【0066】次いで、図7(c)に示すように、ニッケ
ルメッキ層41を有するチップ基材2の先端に切削加工
を施しこて先部42を形成するとともに、チップ基材2
の基端部43を切断除去する。
ルメッキ層41を有するチップ基材2の先端に切削加工
を施しこて先部42を形成するとともに、チップ基材2
の基端部43を切断除去する。
【0067】次いで、図8(a)に示すように、前記第
1の実施の形態と同一の方法により機械加工を施し、チ
ップ基材2の基端部に機械加工部27を形成する。そし
て、この機械加工部27により、挿入穴5の基端を完全
に閉止する。
1の実施の形態と同一の方法により機械加工を施し、チ
ップ基材2の基端部に機械加工部27を形成する。そし
て、この機械加工部27により、挿入穴5の基端を完全
に閉止する。
【0068】次いで、このチップ基材2をバレル(図示
せず)を用いて電解処理し、図8(b)に示すように、
その表面に鉄メッキ層3を形成するとともに、鉄メッキ
層3を有するチップ基材2基端の機械加工部27を切断
除去する。
せず)を用いて電解処理し、図8(b)に示すように、
その表面に鉄メッキ層3を形成するとともに、鉄メッキ
層3を有するチップ基材2基端の機械加工部27を切断
除去する。
【0069】次いで、図8(c)に示すように、こて先
42をマスキング材44を用いて被覆した状態で、チッ
プ基材2の表面に、電解処理によりクロムメッキ層45
を形成してこて先1を完成させる。
42をマスキング材44を用いて被覆した状態で、チッ
プ基材2の表面に、電解処理によりクロムメッキ層45
を形成してこて先1を完成させる。
【0070】しかして、本実施の形態の場合にも、挿入
穴5が鍛圧加工により成形加工されるので、材料の節減
を図ることができるとともに、挿入穴5の寸法精度を大
幅に向上させることができる。
穴5が鍛圧加工により成形加工されるので、材料の節減
を図ることができるとともに、挿入穴5の寸法精度を大
幅に向上させることができる。
【0071】また、チップ基材2の先端に切削加工を施
してこて先部42を形成するようにしているので、どの
ような形状のこて先部42であっても、容易に加工する
ことができる。また、先端部を除くチップ基材2の表面
には、クロムメッキ層45が形成されているので、先端
部のみが半田の濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得
ることができる。
してこて先部42を形成するようにしているので、どの
ような形状のこて先部42であっても、容易に加工する
ことができる。また、先端部を除くチップ基材2の表面
には、クロムメッキ層45が形成されているので、先端
部のみが半田の濡れ性に優れた加熱用チップを容易に得
ることができる。
【0072】なお、前記各実施の形態においては、加熱
用チップとして電気ヒータ4を用いるこて先1を製造す
る場合について説明したが、ガス燃焼触媒を発熱部とし
て用いるこて先,ホットナイフあるいはホットブローチ
ップ等の加熱用チップにも同様に適用でき、同様の効果
が期待できる。
用チップとして電気ヒータ4を用いるこて先1を製造す
る場合について説明したが、ガス燃焼触媒を発熱部とし
て用いるこて先,ホットナイフあるいはホットブローチ
ップ等の加熱用チップにも同様に適用でき、同様の効果
が期待できる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、挿入穴
を、発熱部の外周形状と同一の非真円形状にしているの
で、真円と同一容積であっても、挿入穴の表面積が増大
し、その分発熱部との接触面積を増大させることができ
る。このため、熱伝導率を向上させ、立上がり特性およ
び応答性を改善することができる。また、発熱部が電気
発熱体で構成されている場合には、発熱量をその表面積
で除して得られる表面負荷密度を下げ、発熱部の損傷を
少なくして長寿命化を図ることができ、また表面負荷密
度を同一にした場合には、発熱量を増やして大容量化を
図り、小型のチップで高速半田付け等に対応することが
できる。また、チップと発熱部との軸廻りの位置合わせ
ができ、組立時の作業等を容易なものとすることができ
る。
を、発熱部の外周形状と同一の非真円形状にしているの
で、真円と同一容積であっても、挿入穴の表面積が増大
し、その分発熱部との接触面積を増大させることができ
る。このため、熱伝導率を向上させ、立上がり特性およ
び応答性を改善することができる。また、発熱部が電気
発熱体で構成されている場合には、発熱量をその表面積
で除して得られる表面負荷密度を下げ、発熱部の損傷を
少なくして長寿命化を図ることができ、また表面負荷密
度を同一にした場合には、発熱量を増やして大容量化を
図り、小型のチップで高速半田付け等に対応することが
できる。また、チップと発熱部との軸廻りの位置合わせ
ができ、組立時の作業等を容易なものとすることができ
る。
【0074】本発明はまた、挿入穴を八角形以下の多角
形状としているので、真円の場合に比較して、形状が簡
単でしかも表面積を大幅に増大させることができる。
形状としているので、真円の場合に比較して、形状が簡
単でしかも表面積を大幅に増大させることができる。
【0075】本発明はまた、チップ基材の挿入穴を、ヘ
ッダあるいはプレス等を用いた鍛圧加工で成形加工する
ようにしているので、切削加工の場合に比較して、材料
の無駄をなくして大幅なコストダウンを図ることがで
き、また挿入穴の内面を鏡面に仕上げることができる。
また、切削工具に比較して工具の消耗が少なく、挿入穴
の精度向上およびコストダウンが可能となり、また自動
化が容易で作業性を大幅に向上させることができる。
ッダあるいはプレス等を用いた鍛圧加工で成形加工する
ようにしているので、切削加工の場合に比較して、材料
の無駄をなくして大幅なコストダウンを図ることがで
き、また挿入穴の内面を鏡面に仕上げることができる。
また、切削工具に比較して工具の消耗が少なく、挿入穴
の精度向上およびコストダウンが可能となり、また自動
化が容易で作業性を大幅に向上させることができる。
【0076】本発明はまた、チップ基材の絞り加工およ
びセンタ出しを行なった後に、挿入穴の穴穿け加工を行
なうようにしているので、挿入穴の位置精度を大幅に向
上させて、加熱用チップを均一に加熱することができ
る。
びセンタ出しを行なった後に、挿入穴の穴穿け加工を行
なうようにしているので、挿入穴の位置精度を大幅に向
上させて、加熱用チップを均一に加熱することができ
る。
【0077】本発明はまた、鍛圧加工後に、チップ基材
の表面に耐蝕性メッキを施すようにしているので、挿入
穴の位置精度を低下させることなく耐蝕性メッキを施す
ことができ、また鍛圧加工でチップ基材の表面が緻密に
なるので、安定かつ強固な耐蝕性メッキとなる。
の表面に耐蝕性メッキを施すようにしているので、挿入
穴の位置精度を低下させることなく耐蝕性メッキを施す
ことができ、また鍛圧加工でチップ基材の表面が緻密に
なるので、安定かつ強固な耐蝕性メッキとなる。
【0078】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止した状
態で、耐蝕性メッキを施すようにしているので、生産性
のよいバレルメッキ法を用いてメッキを施した場合で
も、挿入穴内がメッキ液により損傷するおそれがないと
ともに、溶けた金属によりメッキ液のバランスが崩れて
メッキ性能が低下するおそれもない。
態で、耐蝕性メッキを施すようにしているので、生産性
のよいバレルメッキ法を用いてメッキを施した場合で
も、挿入穴内がメッキ液により損傷するおそれがないと
ともに、溶けた金属によりメッキ液のバランスが崩れて
メッキ性能が低下するおそれもない。
【0079】本発明はまた、機械加工により挿入穴の基
端を閉止しているので、挿入穴の成形加工と同一ライン
で連続して加工できるとともに、加工後直ちに耐蝕性メ
ッキを施すことができ、またマスキング材を用いて挿入
穴の基端を閉止する場合と異なり、メッキ液のバランス
が崩れるおそれが全くない。
端を閉止しているので、挿入穴の成形加工と同一ライン
で連続して加工できるとともに、加工後直ちに耐蝕性メ
ッキを施すことができ、またマスキング材を用いて挿入
穴の基端を閉止する場合と異なり、メッキ液のバランス
が崩れるおそれが全くない。
【0080】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めの機械加工を、チップ基材を回転させるとともに、チ
ップ基材の基端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基
端外周面を中心側に絞ることにより行なうようにしてい
るので、工具の押圧力調節や工具の変更により加工の程
度を調節でき、チップ基材の形状寸法や材質が変更にな
っても、挿入穴を確実に閉止することができる。
めの機械加工を、チップ基材を回転させるとともに、チ
ップ基材の基端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基
端外周面を中心側に絞ることにより行なうようにしてい
るので、工具の押圧力調節や工具の変更により加工の程
度を調節でき、チップ基材の形状寸法や材質が変更にな
っても、挿入穴を確実に閉止することができる。
【0081】本発明はまた、挿入穴の基端を閉止するた
めの機械加工を、チップ基材の基端部に加絞め加工やプ
レス加工を施すことにより行なうようにしているので、
加工が容易で作業性を向上させることができる。
めの機械加工を、チップ基材の基端部に加絞め加工やプ
レス加工を施すことにより行なうようにしているので、
加工が容易で作業性を向上させることができる。
【0082】本発明はまた、チップ基材基端の機械加工
部を、耐蝕性メッキを施した後に切断除去するようにし
ているので、耐蝕性メッキを施した後に切削加工により
挿入穴を穿けた場合と同様の加熱用チップを得ることが
できる。
部を、耐蝕性メッキを施した後に切断除去するようにし
ているので、耐蝕性メッキを施した後に切削加工により
挿入穴を穿けた場合と同様の加熱用チップを得ることが
できる。
【0083】本発明はまた、チップ基材基端の機械加工
部を切断除去した後に、少なくとも挿入穴内面に無電解
メッキを施すようにしているので、安定したメッキ層を
容易に得ることができる。
部を切断除去した後に、少なくとも挿入穴内面に無電解
メッキを施すようにしているので、安定したメッキ層を
容易に得ることができる。
【0084】本発明はまた、チップ基材表面に、発熱部
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に無電解メッキを
施すとともに、チップ基材先端に、チップ形状にするた
めの切削加工を施し、次いで挿入穴の基端を閉止した状
態で、チップ基材表面に耐蝕性メツキを施し、その後挿
入穴の基端を開放するようにしているので、挿入穴が鍛
圧加工で成形加工された加熱用チップを容易に得ること
ができる。
を挿入するための挿入穴の鍛圧加工後に無電解メッキを
施すとともに、チップ基材先端に、チップ形状にするた
めの切削加工を施し、次いで挿入穴の基端を閉止した状
態で、チップ基材表面に耐蝕性メツキを施し、その後挿
入穴の基端を開放するようにしているので、挿入穴が鍛
圧加工で成形加工された加熱用チップを容易に得ること
ができる。
【0085】本発明はまた、挿入穴の基端部を開放した
後、先端部を除くチップ基材表面にクロムメッキを施す
ようにしているので、先端部のみが半田の濡れ性に優れ
た加熱用チップを容易に得ることができる。
後、先端部を除くチップ基材表面にクロムメッキを施す
ようにしているので、先端部のみが半田の濡れ性に優れ
た加熱用チップを容易に得ることができる。
【0086】本発明はまた、チップ基材の基端を切断除
去することにより、挿入穴の基端部を開放するようにし
ているので、加工が容易で必要な長さ寸法の加熱用チッ
プを容易に得ることができる。
去することにより、挿入穴の基端部を開放するようにし
ているので、加工が容易で必要な長さ寸法の加熱用チッ
プを容易に得ることができる。
【0087】本発明はまた、挿入穴を発熱部の外面形状
と同一の非真円形状に成形加工するようにしているの
で、伝熱特性の向上および立上がり特性,応答性の改善
を図ることができる。
と同一の非真円形状に成形加工するようにしているの
で、伝熱特性の向上および立上がり特性,応答性の改善
を図ることができる。
【0088】本発明はさらに、挿入穴を、八角形以下の
多角形状に成形加工するようにしているので、比較的簡
単な形状で表面積を大幅に向上させ、熱効率を向上させ
ることができる。
多角形状に成形加工するようにしているので、比較的簡
単な形状で表面積を大幅に向上させ、熱効率を向上させ
ることができる。
【図1】(a)は本発明の第1の実施の形態に係る加熱
用チップを示す断面図、(b)は(a)の右側面図であ
る。
用チップを示す断面図、(b)は(a)の右側面図であ
る。
【図2】(a)〜(h)は図1の加熱用チップの挿入穴
をヘッダを用いて製造する方法を手順に従って順次示す
説明図である。
をヘッダを用いて製造する方法を手順に従って順次示す
説明図である。
【図3】(a)〜(c)は挿入穴の基端を閉止して耐蝕
性メッキを施す方法を手順に従って順次示す説明図であ
る。
性メッキを施す方法を手順に従って順次示す説明図であ
る。
【図4】(a)〜(c)は挿入穴内に無電解メッキを施
す方法を手順に従って順次示す説明図である。
す方法を手順に従って順次示す説明図である。
【図5】(a)〜(f)は図1の加熱用チップの挿入穴
をプレス機械を用いて製造する本発明の第2の実施の形
態に係る方法を手順に従って順次示す説明図である。
をプレス機械を用いて製造する本発明の第2の実施の形
態に係る方法を手順に従って順次示す説明図である。
【図6】(a)および(b)は挿入穴の基端をプレス加
工あるいは加絞め加工により閉止する方法を示す説明図
である。
工あるいは加絞め加工により閉止する方法を示す説明図
である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の第3の実施の形態に
係る加熱用チップの製造方法を手順に従って順次示す説
明図である。
係る加熱用チップの製造方法を手順に従って順次示す説
明図である。
【図8】(a)〜(c)は図7の手順の続きを順次示す
説明図である。
説明図である。
1 こて先 2 チップ基材 3 鉄メッキ層 4 電気ヒータ 5 挿入穴 6,41 ニッケルメッキ層 12 カッタダイス 14 カッタ 16 第1ダイス 17,32 第1パンチ 18,35 第2パンチ 19 第1ダイスノックアウトピン 20 第2ダイス 21 第3パンチ 22 第3パンチノックアウトピン 23 第2ダイスノックアウトピン 24 チャック 25 へら部材 26 ローラ 27 機械加工部 31 第1ダイプレート 33 第1ノックアウトピン 34 第2ダイプレート 36 第2ノックアウトピン 37 加工機械 42 こて先部 43 基端部 44 マスキング材 45 クロムメッキ層
Claims (19)
- 【請求項1】 銅または銅合金製のチップ基材に、発熱
部を挿入するための挿入穴を形成した加熱用チップにお
いて、前記挿入穴を、発熱部の外面形状と同一の非真円
形状としたことを特徴とする加熱用チップ。 - 【請求項2】 挿入穴を、八角形以下の多角形状とした
ことを特徴とする請求項1記載の加熱用チップ。 - 【請求項3】 銅または銅合金製のチップ基材に、発熱
部を挿入するための挿入穴を形成した加熱用チップの製
造方法において、前記挿入穴を、ヘッダあるいはプレス
等を用いた鍛圧加工で成形加工することを特徴とする加
熱用チップの製造方法。 - 【請求項4】 鍛圧加工は、チップ基材の絞り加工およ
びセンタ出しを行なう第1工程と、挿入穴の穴穿け加工
を行なう第2工程とを備えていることを特徴とする請求
項3記載の加熱用チップ製造方法。 - 【請求項5】 チップ基材表面には、発熱部を挿入する
ための挿入穴の鍛圧加工後に、耐蝕性メッキが施される
ことを特徴とする請求項3または4記載の加熱用チップ
の製造方法。 - 【請求項6】 耐蝕性メッキは、挿入穴の基端を閉止し
た状態で施されることを特徴とする請求項5記載の加熱
用チップの製造方法。 - 【請求項7】 チップ基材の基端部に機械加工を施すこ
とにより、挿入穴の基端を閉止することを特徴とする請
求項6記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項8】 挿入穴の基端を閉止するための機械加工
は、チップ基材を回転させるとともに、チップ基材の基
端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基端外周面を中
心側に絞ることにより行なわれることを特徴とする請求
項7記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項9】 挿入穴の基端を閉止するための機械加工
は、チップ基材の基端部に加絞め加工またはプレス加工
を施すことにより行なわれることを特徴とする請求項7
記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項10】 挿入穴の基端を閉止するためのチップ
基材基端の機械加工部は、耐蝕性メッキを施した後に切
断除去されることを特徴とする請求項7,8または9記
載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項11】 挿入穴の基端を閉止するためのチップ
基材基端の機械加工部を切断除去した後、少なくとも挿
入穴内面に無電解メッキを施すことを特徴とする請求項
10記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項12】 チップ基材表面には、発熱部を挿入す
るための挿入穴の鍛圧加工後に無電解メッキが施される
とともに、チップ基材先端には、チップ形状にするため
の切削加工が施され、次いで挿入穴の基端を閉止した状
態で、チップ基材表面に耐蝕性メッキが施され、その後
挿入穴の基端が開放されることを特徴とする請求項3ま
たは4記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項13】 挿入穴の基端部を開放した後、先端部
を除くチップ基材表面にクロムメッキを施すことを特徴
とする請求項12記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項14】 チップ基材の基端部に機械加工を施す
ことにより、挿入穴の基端を閉止することを特徴とする
請求項12または13記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項15】 挿入穴の基端を閉止するための機械加
工は、チップ基材を回転させるとともに、チップ基材の
基端外周面に工具を押圧し、チップ基材の基端外周面を
中心側に絞ることにより行なわれることを特徴とする請
求項14記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項16】 挿入穴の基端を閉止するための機械加
工は、チップ基材の基端部に加絞め加工またはプレス加
工を施すことにより行なわれることを特徴とする請求項
14記載の加熱用チップの製造方法。 - 【請求項17】 挿入穴の基端部は、チップ基材の基端
を切断除去することにより開放されることを特徴とする
請求項12,13,14,15または16記載の加熱用
チップの製造方法。 - 【請求項18】 挿入穴を、発熱部の外面形状と同一の
非真円形状に成形加工することを特徴とする請求項3,
4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,1
4,15,16または17記載の加熱用チップの製造方
法。 - 【請求項19】 挿入穴を、八角形以下の多角形状に成
形加工することを特徴とする請求項18記載の加熱用チ
ップの製造方法。
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