JPH11104028A - 液体洗剤の吐出装置 - Google Patents

液体洗剤の吐出装置

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JPH11104028A
JPH11104028A JP26593697A JP26593697A JPH11104028A JP H11104028 A JPH11104028 A JP H11104028A JP 26593697 A JP26593697 A JP 26593697A JP 26593697 A JP26593697 A JP 26593697A JP H11104028 A JPH11104028 A JP H11104028A
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JP
Japan
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liquid detergent
motor
circuit
detergent
pump
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JP26593697A
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English (en)
Inventor
Koichi Yokono
浩一 横野
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体洗剤の移送路に吸入された空気を、簡単
かつ容易に、しかも速やかに排出して、液体洗剤の補充
や洗剤容器の交換を能率よく行う。 【解決手段】 液体洗剤の吐出装置は、液体洗剤を補充
でき、あるいは、交換できるようにケース2に内蔵して
いる洗剤容器3と、この洗剤容器3に蓄えられる液体洗
剤を吸入してノズル4から排出するポンプ5と、このポ
ンプ5を駆動するモーター1と、手を差し出したことを
検出してモーター1を回転させて、液体洗剤を排出する
ように構成されてなるモーター制御回路と、これらを内
蔵しているケース2とを備える。モーター制御回路は、
モーター1を強制的に回転させる手動スイッチ18を備
える。この手動スイッチ18が操作されると、モーター
1は強制的に回転される。手動スイッチ18で回転され
るモーター1は、ポンプ5を連続的に駆動して、液体洗
剤の移送路に含まれる空気を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として洗面所に
設置されて、手に液体洗剤を供給するのに使用される液
体洗剤の吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手を差し出したことを光センサーで検出
してポンプを駆動し、ポンプが液体洗剤を手に向かって
ノズルから吐き出す装置は開発されている。この装置
は、手を差し出したことを検出してモーターを回転させ
る回路を備えている。手が差し出されると、モーターが
回転され、回転するモーターがポンプを駆動し、ポンプ
で洗剤容器に蓄えている液体洗剤を吸入してノズルから
手に向かって噴射する。この装置は、手を差し出すと自
動的に液体洗剤を吐き出しするので、洗面所等に設置し
て便利に使用できる。
【0003】液体洗剤の吐出装置は、液体洗剤がなくな
ったときに、補充する必要がある。このため、吐出装置
は、ケースを開く等の構造で、洗剤容器を補充できる構
造としている。ケースを開いて洗剤容器を取り出し、こ
れに液体洗剤を補充してケースに再セットし、あるい
は、液体洗剤のなくなったものを新しい洗剤容器に交換
して、液体洗剤を補充できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この構造の吐出装置
は、洗剤容器に簡単に液体洗剤を補充できることが大切
である。一定時間使用すると、液体洗剤がなくなるから
である。さらに、液体洗剤がなくなって、洗剤容器を新
しいものに交換し、あるいは、洗剤容器に液体洗剤を補
充するとき、液体洗剤の移送路に吸入された空気を排出
する必要がある。空気が吸入された吐出装置は、手を差
し出したときに、液体洗剤が排出されないからである。
とくに、液体洗剤を排出するポンプは、液体洗剤を能率
よく移送できるが、空気を効率よく移送できず、短時間
で空気を排出できない。このため、液体洗剤の移送路に
空気が吸入されると、この空気を排出するために、何回
も繰り返し、ポンプを駆動する必要がある。ポンプを、
手を差し出して自動的に駆動するように設計している吐
出装置は、ポンプが停止されると、再々手を差し出し
て、再駆動して移送路の空気を排出する必要があり、能
率よく再起動できない検出がある。このため、液体洗剤
がなくなると、液体洗剤を補充して再び正常に使用でき
る状態にセットするのに手間と時間がかかる欠点があっ
た。
【0005】本発明はさらにこの欠点を解消することを
目的に開発されたもので、本発明は、液体洗剤の移送路
に吸入された空気を、簡単かつ容易に、しかも速やかに
排出して、液体洗剤の補充や洗剤容器の交換を能率よく
できる液体洗剤の吐出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の液体洗剤の吐出
装置は、液体洗剤を補充でき、あるいは、充填している
液体洗剤がなくなったときに交換できるようにケース2
に内蔵している洗剤容器3と、この洗剤容器3に蓄えら
れる液体洗剤を吸入してノズル4から排出するポンプ5
と、このポンプ5を駆動するモーター1と、手を差し出
したことを検出してモーター1を回転させて、液体洗剤
を排出するように構成されてなるモーター制御回路と、
モーター制御回路とモーター1とポンプ5と洗剤容器3
とを内蔵しているケース2とを備える。
【0007】モーター制御回路は、モーター1を強制的
に回転させる手動スイッチ18を備える。この手動スイ
ッチ18が操作されると、モーター1は強制的に回転さ
れる。手動スイッチ18で回転されるモーター1は、ポ
ンプ5を連続的に駆動して、液体洗剤の移送路に含まれ
る空気を排出するように構成されている。
【0008】本発明の請求項2の液体洗剤の吐出装置
は、モーター制御回路が、液体洗剤を排出した後、一定
時間は液体洗剤の排出を強制的に休止する強制オフタイ
マー回路15を有する。強制オフタイマー回路15は、
連続して液体洗剤を排出しないようにして、いたずら
で、液体洗剤が無駄に使用されるのを防止する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための液体洗剤の吐出装置のモ
ーター制御回路を例示するものであって、本発明はモー
ター制御回路を下記のものに特定しない。
【0010】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。
【0011】図1の断面図に示す液体洗剤の吐出装置
は、洗面台等に内蔵されない後付けタイプの吐出装置
で、プラスチック製のケース2に、洗剤容器3と、この
洗剤容器3に蓄えられる液体洗剤を吸入してノズル4か
ら排出するポンプ5と、このポンプ5を駆動するモータ
ー1と、モーター1を回転させる電池6と、モーター1
の回転を制御するモーター制御回路とを備える。
【0012】ケース2はプラスチック製で、洗剤容器3
に液体洗剤を補充でき、また、洗剤容器3を新しいもの
に交換できるように、洗面台や建物の壁面等に固定され
るスタンドケース2Aと、このスタンドケース2Aに脱
着自在に装着されている脱着ケース2Bとを備える。脱
着ケース2Bは、電池6とモーター1とポンプ5と洗剤
容器3とからなる機器を収納している。
【0013】スタンドケース2Aは、図1ないし図3に
示すように、周壁20と、脱着ケース2Bの底面に延長
された載せ台21とをプラスチックで一体成形して、周
壁20の内側に、脱着ケース2Bの挿入連結部22を入
れて連結する装着開口を設けている。周壁20は、両側
に設けた縦壁の上下を、横壁で連結して全体の形状をほ
ぼ方形状とする形状に成形している。スタンドケース2
Aの周壁20は、上部の幅を下部の幅よりも多少広くし
ている。
【0014】スタンドケース2Aは、周壁20の両側、
すなわち、両側の縦壁に、脱着ケース2Bを脱着するた
めのロックツマミ23を設けている。ロックツマミ23
は、スタンドケース2Aの外側から操作できるように、
周壁20の外部に表出して、上下に摺動できるように連
結される。ロックツマミ23は、脱着ケース2Bを脱着
するときに下方に移動され、脱着ケース2Bを装着する
状態では上方に移動される。ロックツマミ23が上方に
位置するとき、脱着ケース2Bはスタンドケース2Aか
ら外れない。
【0015】ロックツマミ23は、図3と図4に示すよ
うに、背面に突出して、ロック凸部23Aと、引掛フッ
ク23Bを一体成形している。ロック凸部23Aは、脱
着ケース2Bの挿入連結部22に設けたガイドスリット
22Aに引っかけられて、脱着ケース2Bがスタンドケ
ース2Aから抜けるのを、ロックして阻止する。引掛フ
ック23Bは4本あって、スタンドケース2Aの周壁2
0に設けたスライド窓20Aに挿入されて、ロックツマ
ミ23を上下に移動できるように、スタンドケース2A
の周壁20に連結する。引掛フック23Bは、先端を外
側に折曲させる形状とし、この折曲部をスライド窓20
Aに摺動できるように引っかけて、周壁20に外れない
ように装着される。
【0016】脱着ケース2Bは、その背面に、スタンド
ケース2Aの周壁20の内側に挿入される挿入連結部2
2を設けている。挿入連結部22は、ロックツマミ23
のロック凸部23Aを係止するためのガイドスリット2
2Aを設けている。ガイドスリット22Aは、図2に示
すように、先端部を上方に延長して全体の形状をL字状
としている。ガイドスリット22Aは、ロックツマミ2
3のロック凸部23Aを案内する位置に配設している。
ロックツマミ23を上昇位置に移動させると、ロック凸
部23Aはガイドスリット22Aの垂直部に沿って移動
して、その上端に移動する。ロック凸部23Aがこの位
置にあると、ロックツマミ23のロック凸部23Aがガ
イドスリット22Aに引っかかって、脱着ケース2Bは
スタンドケース2Aから外れない。ロックツマミ23を
降下させて、ロック凸部23Aをガイドスリット22A
の水平部に位置させると、脱着ケース2Bをスタンドケ
ース2Aから水平に引き出して脱着できる。ガイドスリ
ット22Aは、垂直部の下端の幅を多少狭くして、上昇
位置にあるロック凸部23Aが、自重で降下するのを防
止する。
【0017】この図のガイドスリット22Aは、ロック
ツマミ23の上昇位置をロック位置とするために、垂直
部を上方に延長している。ロックツマミの降下位置をロ
ック位置とするガイドスリットは、垂直部を下方に延長
する。
【0018】さらに、脱着ケース2Bは、ノズル4を装
着する部分を前方に突出させる形状に成形している。脱
着ケース2Bは、内部に垂直壁24を固定し、この垂直
壁24に、ポンプ5と、このポンプ5を駆動するモータ
ー1と、モーター1を駆動する電池6を装着している。
【0019】脱着ケース2Bに装着している洗剤容器3
は、図1と図4と図5に示すように、外箱3Aと、この
外箱3Aに入れられた密閉袋3aとからなっている。外
箱3Aは、段ボール紙や硬質のプラスチックを箱形とし
たものである。外箱3Aは、上端に突出する筒部3Bで
吸入管25を垂直に保持している。吸入管25は、下端
を外箱3Aの底面から少し離す位置で、外箱3Aの筒部
3Bの内面に密着して保持されている。
【0020】密閉袋3aは、水密構造の可撓性シート材
を気密に閉塞して内部に液体洗剤を充填している。可撓
性シートは、充填している液体洗剤を吸入管25から吸
い出すと変形する可撓性のあるプラスチックシートであ
る。可撓性シートはヒートシールして気密の袋状にでき
るように、内面あるいは全体を熱可塑性のプラスチック
フィルムとしている。密閉袋3aは、開口部に吸入管2
5を挿通している。密閉袋3aは、開口部を吸入管25
の外周に気密に密着している。洗剤容器3は、外箱3A
の筒部3Bと吸入管25の間に密閉袋3aを挟着して、
吸入管25を気密に固定している。この洗剤容器3は、
ポンプ5で密閉袋3aから液体洗剤を吸い出すと、これ
が次第に小さくなって、液体洗剤を残り少なく排出す
る。
【0021】外箱3Aは、密閉袋3aが小さくなったと
きに変形しないように、密閉袋3aとの間に空気を入れ
る空気路を設けている。ただ、外箱は、密閉袋との間に
空気を入れる空気路を必ずしも設ける必要はない。空気
路のない外箱は、液体洗剤をポンプで吸い出したとき
に、密閉袋と共に小さく変形する。空気路のない外箱
は、液体洗剤が吸い出されるにしたがって、小さく変形
する可撓性が要求される。この外箱は、変形できる紙や
プラスチックで製作される。
【0022】さらに、密閉袋と外箱を一緒に変形させる
洗剤容器は、たとえば、外箱の内面に密閉袋を密着した
構造とすることもできる。この洗剤容器は、たとえば、
牛乳の紙パックのように、紙製の外箱の内面に、プラス
チックをコーティングして密閉袋を設けた構造とするこ
ともできる。この構造の洗剤容器は、開口部に吸入管を
気密に密着して、吸入管を定位置に固定する。内部に充
填している液体洗剤が、吸入管から吸い出されると、洗
剤容器は小さく変形する。
【0023】以上の構造の洗剤容器は、液体洗剤がなく
なると、液体洗剤を満たしている新しいものに交換す
る。ただ、本発明の液体洗剤の吐出装置は、図示しない
が、洗剤容器の上方に液体洗剤の供給口を開口し、この
供給口から液体洗剤を補充できる構造とすることもでき
る。
【0024】ポンプ5は、上端の固定端をケース2に固
定して、下端の移動端7Aを往復運動させることによっ
て内容積を変化させるジャバラ状容器7と、このジャバ
ラ状容器7の吸入側と排出側とに連結されている逆止弁
とを備える。ジャバラ状容器7は、吸入側と排出側を逆
止弁に連結している。吸入側の逆止弁は、ホース26を
介して洗剤容器3の吸入管25に連結され、排出側の逆
止弁は、ホース27を介してノズル4に連結される。こ
の構造のポンプ5は、モーター1がジャバラ状容器7の
移動端7Aを往復運動させて、洗剤容器3の液体洗剤
を、ジャバラ状容器7からノズル4に供給して排出す
る。
【0025】ジャバラ状容器7は、可撓性のプラスチッ
クを、ジャバラ状で下端を閉塞した筒状に成形したもの
で、図6に示すように、上端の開口部を、逆止弁28を
内蔵するヘッドパーツ29に連結し、下端には連結具3
0を、たとえば、接着し、あるいは嵌入して固定してい
る。
【0026】ヘッドパーツ29は、硬質のプラスチック
をT字状の筒状、すなわち、チーズの形状に成形してい
る。ヘッドパーツ29は、図6において、左側に吸入側
の逆止弁28を、右側に排出側の逆止弁28を内蔵して
いる。さらに、下方の開口端には、ジャバラ状容器7を
挿入して、気密に連結している。
【0027】逆止弁28は、弁体28Aと、この弁体2
8Aを弁座に弾性的に押圧する弾性体28Bとを備え
る。弁体28Aが弁座に密着されると、逆止弁28は閉
弁され、弁座から離れると開弁される。弁体28Aは、
中心にロッドを一体成形して、ロッドを弾性体28Bに
連結している。吸入側の弁体28Aは、図においてヘッ
ドパーツ29に一体成形された弁座に密着し、排出側の
弁体28Aは、ヘッドパーツ29に挿入された弁プレー
ト31の中心に開口された弁座に密着している。図の逆
止弁28は、弁体28Aと弁座をテーパー状としてい
る。この形状の弁体28Aと弁座は、隙間なく密着でき
る特長がある。
【0028】弾性体28Bは、放射状に成形したアーム
の中心を弁体28Aのロッドに連結して、弁体28Aを
弾性的に弁座に押圧している。図6のポンプ5は、ジャ
バラ状容器7の移動端7Aが降下されて、ジャバラ状容
器7の内容積が増加するとき、ヘッドパーツ29の左側
に設けられた逆止弁28が開弁して、液体洗剤がジャバ
ラ状容器7に吸入される。このとき、ヘッドパーツ29
の右側に配設される逆止弁28は開弁されない。その
後、移動端7Aが上昇されてジャバラ状容器7の内容積
が減少すると、ジャバラ状容器7に吸入された液体洗剤
が、排出側の逆止弁28を通過して圧送される。このと
き、吸入側の逆止弁28は開弁しない。
【0029】ヘッドパーツ29の左端に設けられた連結
筒29Aは、ホース26を介して洗剤容器3の吸入管2
5に連結される。ヘッドパーツ29の右端に連結された
連結筒29Bは、ホース27を介してノズルに連結され
る。ヘッドパーツ29をケースに装着する部分の斜視図
を図7に示す。この図に示すように、ケースは、T字状
のヘッドパーツ29を保持する保持部32を内部に垂直
に配設されるプラスチック製の垂直壁24に一体成形し
ている。
【0030】保持部32は、ヘッドパーツ29の両側を
嵌入するための凹部のある保持リブ32Aと、この保持
リブ32Aの凹部にヘッドパーツ29をセットする弾性
アーム32Bとを備える。保持リブ32Aは、T字状に
成形されたヘッドパーツ29の両端部を保持できる位置
に、上下に延長してプラスチック製の垂直壁24から突
出して、これに一体成形して設けられる。凹部は、ヘッ
ドパーツ29を嵌入して、上下に移動しないように、保
持できる形状、すなわち、ヘッドパーツ29に沿う形状
に成形されてい。弾性アーム32Bは、L字状に成形さ
れて、ケースの垂直壁24に一体成形して設けられる。
弾性アーム32Bは、上端をケースの垂直壁24に連結
している。図8と図9に示すように、ヘッドパーツ29
を下方に引き抜いて外すためである。
【0031】ヘッドパーツ29は、図9に示すように、
下端の移動端7Aを手前に引き出してジャバラ状容器7
を傾斜させた姿勢で、下方に引っ張って保持部32から
外される。ヘッドパーツ29を保持リブ32Aの凹部に
セットした状態で、ヘッドパーツ29は、弾性アーム3
2Bと保持リブ32Aに挟着されて定位置に装着され
る。この位置に保持されるヘッドパーツ29は、凹部に
嵌入され、弾性アーム32Bに押圧されて、上下に移動
しないように定位置に保持される。
【0032】連結具30は、図6と図7に示すように、
硬質ないし半硬質のプラスチックで、ジャバラ状容器7
の下端を挿入して連結されるカップ状に成形され、下端
に連結穴30Bを設けた凸部30Aを一体成形してい
る。凸部30Aは、ジャバラ状容器7を上下に往復運動
させる摺動子9に連結される。
【0033】ジャバラ状容器7は、回転運動を往復運動
に変換する変換機構33を介してモーター1で往復運動
される。変換機構33は、減速歯車34を介してモータ
ー1に回転されるカム軸8と、このカム軸8で往復運動
される摺動子9とを備える。
【0034】摺動子9は、上下に往復運動できるように
ケース2に装着される。摺動子9は、図7に示すよう
に、ジャバラ状容器7を連結する連結凸起9Aを上部に
有し、その両側には、上下に延長する摺動溝9Bを有す
る。摺動子9は、カム軸8を連結するスリット穴9Cを
連結凸起9Aの下方に設けている。摺動溝9Bは、ケー
ス2の垂直壁24に一体成形された凸条24Aを摺動で
きるように案内して、上下に移動できるように垂直壁2
4に連結される。
【0035】凸条24Aは、プラスチック製の垂直壁2
4に一体成形して設けられる。凸条24Aは、水平断面
形状をL字状とし、垂直壁24から多少離されて上下に
延長して設けられる。垂直壁24は、凸条24Aの下方
に、カム軸8を貫通させるための貫通孔24Bを開口し
ている。
【0036】モーター1は、垂直壁24に下向きに垂直
の姿勢で固定されている。モーター1が、減速歯車34
を介してカム軸8を回転させる部分の水平断面図を図1
0に示す。減速歯車34は、図10に示すように、モー
ター1の回転軸に固定されているウォーム歯車34A
と、このウォーム歯車34Aで回転される2組の平歯車
34Bとからなる。2組の平歯車34Bは、回転軸を介
して垂直壁24に回転できるように装着されている。2
組の平歯車34Bは、大歯車の中心に小歯車を固定した
ものである。カム軸8は、ウォーム歯車34Aと2組の
平歯車34Bで減速して回転される。カム軸8は、平歯
車34Bの小歯車に噛み合う大歯車を固定している。
【0037】モーター1はウォーム歯車34Aを回転
し、ウォーム歯車34Aは平歯車34Bを介してカム軸
8を回転させる。モーター1の回転は、ウォーム歯車3
4Aと平歯車34Bで減速されて、カム軸8を回転させ
る。カム軸8は、回転軸を介して垂直壁24に回転でき
るように連結されている。カム軸8の回転軸は、図10
に示すように、垂直壁24の凸条24Aの下方に一体成
形される軸受プレート24Cと、垂直壁24の背面に固
定される背面プレート35に両端を支持している。
【0038】カム軸8は、摺動子9のスリット穴9Cに
挿入される。カム軸8は、偏心する位置に回転軸を挿通
している。カム軸8の外径は、スリット穴9Cの上下幅
にほぼ等しく、カム軸8をスリット穴9Cに挿入して、
摺動子9を上下に往復運動させる。回転するカム軸8
は、回転軸を偏心させているので、上下左右に移動す
る。スリット穴9Cは、カム軸8を横方向に移動できる
幅に設計される。
【0039】図11は、図10の背面図である。図10
と図11に示すカム軸8は、後端にストッパアーム36
を固定している。ストッパアーム36は、カム軸8が1
回転したことを検出して、カム軸8の回転を停止させ
る。ストッパアーム36は、リミットスイッチ19のプ
ランジャー37を押して、カム軸8の回転を停止させ
る。リミットスイッチ19はモーター1の制御回路に接
続されて、モーター1の回転を制御する。
【0040】モーター制御回路は、ノズル4の下方に手
が差し出されたときと、手動スイッチ18が操作された
ときに、モーター1を強制的に回転させる。モーター1
はポンプ5を駆動して、洗剤容器3の液体洗剤を吸入し
てノズル4から吐出する。図に示すポンプ5は、ジャバ
ラ状容器7を往復運動させるもので、回転するモーター
1が、ジャバラ状容器7の下端を往復運動させて、液体
洗剤をノズル4から排出する。ただ、本発明は、ポンプ
を前述のタイプに特定しない。ポンプは、モーターが回
転されて液体洗剤を移送できる全てのタイプ、たとえ
ば、ジャバラ状容器に代わって、シリンダー内にピスト
ンを往復運動させるピストンポンプ、あるいは、ギアー
ポンプ等の定流量ポンプが使用できる。
【0041】モーター1の回転を制御する、モーター制
御回路のブロック線図を図12に、回路図を図13に示
す。これ等の図に示すモーター制御回路は、手を差し出
したときに、一定時間モーター1を回転させて定量の液
体洗剤を排出した後停止される。さらに、この図のモー
ター制御回路は、液体洗剤を排出した後、一定時間は液
体洗剤の排出を強制的に停止する強制オフタイマー回路
15を内蔵している。いたずら等で、何回も連続して液
体洗剤が排出されるのを防止するためである。さらにま
た、図13に示すモーター制御回路は、洗剤容器3を交
換し、あるいは、洗剤容器3に液体洗剤を補充したとき
に、モーター1を強制的に回転させる手動スイッチ18
を備えている。手動スイッチ18が操作されると、強制
オフタイマー回路15の動作がキャンセルされて、モー
ター1は強制的に回転される。手動スイッチ18を操作
して、液体洗剤がなくなったときに、液体洗剤の移送路
に吸入された空気を排出するためである。
【0042】手動スイッチ18は、図1と図4に示すよ
うに、脱着ケース2Bの背面で、モーター1の近傍に配
設されている。手動スイッチ18は、脱着ケース2Bを
スタンドケース2Aから外したときに操作できるよう
に、脱着ケース2Bの背面に表出して配設されている。
この位置に配設される手動スイッチ18は、洗剤容器3
の液体洗剤がなくなって、補充あるいは交換したとき
に、手動スイッチ18を押して液体洗剤の移送路に吸入
された空気を排出する。このように、脱着ケース18の
背面に配設される手動スイッチ18は、脱着ケース2B
を外して、液体洗剤を補充あるいは交換するとき、いい
かえると液体洗剤の移送路に空気が吸入されるときに、
操作できる状態となる。さらに、脱着ケース2Bをスタ
ンドケース2Aに連結する通常の設置状態においては、
ケース2の表面に表出しないので、いたずら等で操作さ
れたり、誤って操作されることがなく、液体洗剤を無駄
に消費することなく、有効に利用できる特長がある。
【0043】図12と図13に示すモーター制御回路
は、液体洗剤を噴射する手に向かって光を照射する発光
素子10と、この発光素子10の光が手で反射された反
射光を受光する受光素子11と、受光素子11の出力を
増幅する増幅回路12と、増幅回路12の出力が入力さ
れて反射光が所定の時間入力されたときに液体洗剤の吐
出信号を出力する蓄積回路13と、蓄積回路13の吐出
信号でオンオフにスイッチングされて、吐出信号が出力
されたときにポンプ5を駆動するモーター1を回転させ
るスイッチング回路14と、スイッチング回路14がモ
ーター1を回転して停止させた後、一定時間はモーター
1の回転を禁止する強制オフタイマー回路15と、スイ
ッチング回路14のスイッチング素子Q1と並列に接続
される手動スイッチ18とを備える。
【0044】発光素子10と受光素子11は、図14の
底面図に示すように、ノズル4の両側に位置して下向き
に配設される。図のモーター制御回路は、発光素子10
をLEDとし、受光素子11はフォトダイオードとして
いる。発光素子はLEDに代わって、電気で発光する全
ての素子、たとえば、電球等も使用できる。LEDは、
応答時間が短く、寿命が長いので、一定の周期で点滅す
るのに適した発光素子である。受光素子には、フォトダ
イオードに代わってフォトトランジスタも使用できる。
【0045】発光素子10と受光素子11とは一対にな
って、発光素子10から放射される光ビームが、手で反
射されて受光素子11に受光される位置に配設される。
【0046】さらに、図に示すモーター制御回路は、発
光素子10を連続して点灯させない。発光素子10は、
点滅して点灯される。発光素子10を点滅させるため
に、モーター制御回路は、発振回路16と、発振回路1
6の出力でスイッチングされる電源供給スイッチ回路1
7を備える。発振回路16は、一定周期の矩形波を発振
する。発振回路16の矩形波は、電源供給スイッチ回路
17に供給される。電源供給スイッチ回路17は、発振
回路16から入力される矩形波で、オンオフに切り換え
られて、発光素子10を断続的に点灯する。
【0047】電源供給スイッチ回路17は、発光素子1
0に加えて、増幅回路12と蓄積回路13にも電力を供
給する。電源供給スイッチ回路17から電力が供給され
る増幅回路12と蓄積回路13は、連続的に電力を消費
せず、断続的に電力が供給される。このように、電源供
給スイッチ回路17を介して、電力を発光素子10と増
幅回路12と蓄積回路13とに供給するモーター制御回
路は、平均的な電力消費を少なくできる。このため、電
池6の消耗を少なくして電池6の交換時期を延長でき
る。発光素子10と増幅回路12と蓄積回路13とは、
互いに同期して一緒に動作されて、受光素子11の出力
を増幅して処理する。
【0048】増幅回路12は、受光素子11の出力を増
幅して蓄積回路13に入力する。蓄積回路13は、増幅
回路12から入力される”H”信号を蓄積して、吐出信
号を出力する。図の蓄積回路13は、より正確に手が差
し出されたことを検出するために、第1蓄積回路13A
と第2蓄積回路13Bを備える。第1蓄積回路13Aの
出力は、遅延回路13Cを介して遅れて第2蓄積回路1
3Bに入力される。この蓄積回路13は、外部の雑音や
外光での誤動作を防止できる。第1蓄積回路13Aと第
2蓄積回路13Bの両方が、吐出信号を出力したとき
に、スイッチング回路14をオンにしてモーター1を回
転させるからである。
【0049】増幅回路12からの”H”信号は、最初に
第1蓄積回路13Aに入力される。このため、第1蓄積
回路13Aは、最初に吐出信号を出力する。第1蓄積回
路13Aの吐出信号は、遅れて第2蓄積回路13Bに入
力される。したがって、第2蓄積回路13Bは、第1蓄
積回路13Aよりも遅れて吐出信号を出力する。連続し
て手が差し出された状態にあるとき、第1蓄積回路13
Aは連続して吐出信号を出力している。したがって、第
1蓄積回路13Aと第2蓄積回路13Bの両方から吐出
信号が出力される。ただ、雑音や外光で一時的なパルス
状の”H”信号が蓄積回路13に入力されると、最初に
第1蓄積回路13Aは吐出信号を出力して、この出力で
第2蓄積回路13Bも吐出信号を出力するが、第2蓄積
回路13Bが吐出信号を出力するとき、第1蓄積回路1
3Aは吐出信号を出力しなくなる。このため、増幅回路
12から瞬間的に”H”信号が入力されても、第1蓄積
回路13Aと第2蓄積回路13Bの両方が一緒に吐出信
号を出力しない。受光素子11に手の反射光が入力され
た状態では、一定時間は増幅回路12が”H”信号を蓄
積回路13に入力するので、蓄積回路13は、第1蓄積
回路13Aと第2蓄積回路13Bの両方から吐出信号を
出力する。このため、手が差し出されたことを正確に検
出して、蓄積回路13は吐出信号をスイッチング回路1
4に出力する。
【0050】スイッチング回路14は、モーター1に直
列に接続されたスイッチング素子Q1と、このスイッチ
ング素子Q1の入力側に接続されて、吐出信号でスイッ
チング素子Q1をオンオフに切り換えるドライバーとを
備える。ドライバーは、吐出信号が入力される入力トラ
ンジスターQ2と、この入力トランジスターQ2でオン
オフされるバッファートランジスターQ3とからなる。
【0051】入力トランジスターQ2は、入力側である
ベースを、ダイオードD1、D2を介して第1蓄積回路
13Aと第2蓄積回路13Bの出力側に接続している。
バッファートランジスターQ3は、入力側であるベース
を、入力トランジスターQ2の出力側であるエミッタに
接続している。さらに、バッファートランジスターQ3
は出力側であるコレクターをスイッチング素子Q1の入
力側であるベースに接続している。
【0052】スイッチング素子Q1と並列に接続された
手動スイッチ18は、これを押したり回したりする等の
操作をして、オンに切り換えられる。手動スイッチ18
がオンになると、モーター1は強制的に回転される。手
動スイッチ18は、洗剤容器3を交換したとき、あるい
は、洗剤容器3に液体洗剤を補充したときに操作して、
モーター1を強制的に回転させる。洗剤容器3を交換
し、あるいは、液体洗剤を補充したときに、液体洗剤の
移送路に入った空気を排出するためである。手動スイッ
チ18は、液体洗剤の移送路に入った空気を完全に排出
するまでモーター1を回転させ、空気が完全に排出され
ると、オフに切り換えて、モーター1の回転を停止させ
る。液体洗剤の移送路の空気が完全に排出されると、手
を差し出して、モーター1が回転されると、直ちに定量
の液体洗剤が排出される。しかしながら、液体洗剤がな
くなって、移送路に空気が入ると、手を差し出してモー
ター1が回転されても、液体洗剤が排出されなくなる。
手動スイッチ18は、手を差し出してモーター1が回転
されると、必ず液体洗剤が排出されるように、モーター
1を強制的に回転させる。
【0053】さらに、図13のモーター制御回路は、バ
ッファートランジスターQ3と並列にリミットスイッチ
19を接続している。リミットスイッチ19は、ポンプ
が定量の液体洗剤を排出したときに、モーター1の回転
を停止させる。リミットスイッチ19は、ポンプである
ジャバラ状容器が1往復したことを検出して、モーター
1の回転を停止する。このリミットスイッチ19は、図
11に示すように、ジャバラ状容器の下端が下死点に移
動したときに、プランジャー37が押されて、オフに切
り換えられる。リミットスイッチ19のプランジャー3
7は、ジャバラ状容器を往復運動させるカム軸8に設け
られたストッパアーム36で押される。ストッパアーム
36は、カム軸8の後端に固定している。リミットスイ
ッチ19は、ジャバラ状容器が下死点に移動したとき
に、ストッパアーム36でプランジャー37が押される
位置に配設している。そして、リミットスイッチ19
は、ストッパアーム36にプランジャー37が押された
ときにオフ、プランジャー37が押されないときにオン
になる。
【0054】以上のモーター制御回路は、カム軸8の回
転位置をリミットスイッチ19で検出して、モーター1
の回転を停止するので、ポンプ5が定量の液体洗剤を排
出した後に停止される。いいかえると、手が差し出され
たときに、ポンプ5から常に一定量の液体洗剤がノズル
4から排出される。本発明のモーター制御回路は、ポン
プを停止させる構造を、リミットスイッチに特定しな
い。たとえば、タイマーでポンプの回転時間を制御し、
リミットスイッチを使用しないで、タイマーの設定時間
だけポンプを回転させることもできる。
【0055】強制オフタイマー回路15は、モーター1
の回転が停止された後、カウントを開始して設定時間は
モーター1の回転を強制的に停止させる。図13の強制
オフタイマー回路15は、蓄積回路13の出力側をアー
スに接続して、吐出信号をキャンセルする短絡トランジ
スターQ4と、この”L”設定時間を特定するタイミン
グコンデンサーCとを備える。強制オフタイマー回路1
5は、短絡トランジスターQ4がオンのときに、蓄積回
路13の吐出信号である”H”信号をアースに短絡し
て、スイッチング素子Q1がオンになるのを阻止する。
【0056】この強制オフタイマー回路15は、モータ
ー1が回転されているとき、タイミングコンデンサーC
の電荷をダイオードD3を介して放電する。オン状態に
あるリミットスイッチ19が、タイミングコンデンサー
Cの+側の端子を、ダイオードD3を介してアースに接
続するからである。タイミングコンデンサーCの電荷が
放電されて両端の電位が0Vであるとき、短絡トランジ
スターQ4はオン状態となる。短絡トランジスターQ4
のベース電位が、コレクター電位と同電位になるからで
ある。この状態で、蓄積回路13から吐出信号が出力さ
れると、この吐出信号は短絡トランジスターQ4でアー
スに短絡されて、スイッチング回路14には出力されな
い。”H”信号である吐出信号を短絡トランジスターQ
4が0Vに短絡するからである。
【0057】タイミングコンデンサーCは、モーター1
の回転が停止された後、次第に充電されて+側の電圧が
上昇する。タイミングコンデンサーCの電圧が高くなる
と、短絡トランジスターQ4のベース電位がエミッタ電
位まで高くなり、短絡トランジスターQ4はオフ状態に
切り換えられる。したがって、短絡トランジスターQ4
は、タイミングコンデンサーCが所定の電圧に充電され
るまで、オン状態を保持し、この間、蓄積回路13の吐
出信号をキャンセルする。
【0058】モーター1の回転が停止された後、タイミ
ングコンデンサーCが次第に充電されるのは、リミット
スイッチ19とバッファートランジスターQ3がオフに
なって、タイミングコンデンサーCの+側端子がアース
に短絡されなくなり、+側端子が、スイッチング素子Q
1であるトランジスターを介して、電源の+側に接続さ
れるからである。この状態において、タイミングコンデ
ンサーCの+側は、スイッチング素子Q1であるトラン
ジスターと、このトランジスターのベース抵抗R1と、
ダイオードD3に並列接続されたタイミング抵抗R2を
介して電源の+側に接続される。したがって、タイミン
グコンデンサーCは、モーター1の回転が停止された
後、ベース抵抗R1と、タイミング抵抗R2を介して充
電される。
【0059】タイミングコンデンサーCの電圧が所定の
電圧まで上昇する時間は、タイミングコンデンサーCの
静電容量と、ベース抵抗R1とタイミング抵抗R2の抵
抗を加算した抵抗値の積と、充電する電圧とで決定され
る。実際の回路は、ベース抵抗R1に比較して、タイミ
ング抵抗R2の抵抗値が相当に大きく設計される。この
ため、タイミングコンデンサーCの電圧上昇時間は、タ
イミングコンデンサーCの静電容量と、タイミング抵抗
R2の抵抗値の積と、充電電圧とで決定される。静電容
量が大きくて抵抗値が大きく、充電電圧が低いと、モー
ター1の回転が停止してから、タイミングコンデンサー
Cの電圧が所定の値まで上昇する時間は長くなる。この
ため、タイミングコンデンサーCの静電容量を大きくし
て、タイミング抵抗R2の抵抗値を大きくして、充電電
圧を低くすると、強制オフタイマー回路15が、モータ
ー1の回転を強制的に停止する時間は長くなる。短絡ト
ランジスターQ4が、オンからオフに切り替えられる時
間が長くなるからである。
【0060】図の強制オフタイマー回路15は、タイミ
ングコンデンサーCを、安定化されない電池電圧で充電
している。スイッチング素子Q1が電池6に直接に接続
されるからである。電池電圧は、放電が進行するにした
がって低下する。このため、この強制オフタイマー回路
15は、モーター1を駆動する電池電圧が低くなるにし
たがって、モーター1の回転を強制的に停止する時間が
長くなる。
【0061】図12と図13に示すモーター制御回路
は、以下のようにモーターの回転を制御して、手が差し
出されたときに液体洗剤を排出する。 手を差し出すと、発光素子10から照射される光
が、手に反射されて受光素子11に受光される。手が差
し出されないとき、発光素子10から照射される光は、
手で反射されることなく、受光素子11に手の反射光は
受光されない。図に示すモーター制御回路は、発光素子
10と受光素子11を同期して動作させるので、発光素
子10から光を照射するとき、受光素子11は反射光を
受光できる状態にあり、発光素子10の反射光を受光し
て、受光したときの信号を出力する。
【0062】 受光素子11が、手の反射光を受光す
ると、その信号は増幅回路12で増幅されて”H”信号
として蓄積回路13に入力される。蓄積回路13も、発
光素子10および受光素子11と同期して動作される。
増幅回路12から蓄積回路13に入力される最初の”
H”信号は、第1蓄積回路13Aに入力される。第1蓄
積回路13Aは、増幅回路12から入力される”H”信
号で吐出信号を出力する。第1蓄積回路13Aから出力
される吐出信号は、遅延されて第2蓄積回路13Bに入
力される。吐出信号の入力された第2蓄積回路13B
は、吐出信号を出力する。第2蓄積回路13Bは、第1
蓄積回路13Aから入力される吐出信号を遅延させて吐
出信号を出力するので、第1蓄積回路13Aよりも遅れ
て吐出信号を出力する。受光素子11が連続して、手の
反射光を受光するとき、増幅回路12は連続して”H”
信号を出力する。しかしながら、他の雑音等で増幅回路
12が一時的に”H”信号を出力すると、第1蓄積回路
13Aが吐出信号を出力するときに、第2蓄積回路13
Bが吐出信号を出力せず、また、第2蓄積回路13Bが
吐出信号を出力するときに、第1蓄積回路13Aは吐出
信号を吐出信号しない。したがって、手が差し出され
て、受光素子11が連続して手の反射光を受光すると
き、第1蓄積回路13Aと第2蓄積回路13Bの両方が
吐出信号を出力する。
【0063】 第1蓄積回路13Aと第2蓄積回路1
3Bの両方から吐出信号が出力されると、その信号はス
イッチング回路14に入力される。このとき、強制オフ
タイマー回路15が蓄積回路13の出力を短絡してキャ
ンセルしない状態にあると、蓄積回路13の吐出信号
は、スイッチング回路14に入力される。
【0064】 スイッチング回路14に吐出信号が入
力されると、スイッチング回路14のスイッチング素子
Q1が一時的にオンになって、モーター1の回転を開始
させる。モーター1が回転すると、カム軸8が回転され
てストッパアーム36がリミットスイッチ19のプラン
ジャー37を押さなくなって、リミットスイッチ19を
オフからオンに切り換える。リミットスイッチ19がオ
ンになると、スイッチング回路14のスイッチング素子
Q1がオフになっても、モーター1は連続して回転す
る。回転するモーター1は、ポンプ5を駆動して、液体
洗剤を排出する。
【0065】 モーター1がカム軸8を1回転させ
て、カム軸8のストッパアーム36がリミットスイッチ
19のプランジャー37を押すと、リミットスイッチ1
9はオンからオフに切り換えられる。リミットスイッチ
19がオフになると、バッファートランジスターQ3は
すでにオフになっているので、スイッチング素子Q1は
オフになる。バッファートランジスターQ3がオフにな
っているのは、蓄積回路13が吐出信号を出力しない状
態となっているからである。
【0066】 モーター1が回転しているとき、リミ
ットスイッチ19は、強制オフタイマー回路15のタイ
ミングコンデンサーCを放電して、両端の電位を0Vと
している。リミットスイッチ19とバッファートランジ
スターQ3の両方がオフになって、モーター1の回転が
停止されると、タイミングコンデンサーCは、スイッチ
ング素子Q1とベース抵抗R1とタイミング抵抗R2を
介して次第に充電される。
【0067】 タイミングコンデンサーCが充電され
るようになって、所定の電圧になるよりも以前に、手が
差し出されて、第1蓄積回路13Aと第2蓄積回路13
Bから吐出信号が出力されると、その出力は、強制オフ
タイマー回路15の短絡トランジスターQ4によってア
ースに短絡される。強制オフタイマー回路15の短絡ト
ランジスターQ4がオン状態にあるからである。蓄積回
路13から出力される、”H”信号である吐出信号は0
Vとなり、スイッチング回路14をオンに切り換えるこ
とはない。
【0068】モーター1の回転が停止されて、一定時間
経過し、タイミングコンデンサーCが所定の電圧まで上
昇されると、強制オフタイマー回路15の短絡トランジ
スターQ4がオンからオフに切り換えられる。この状態
になって、蓄積回路13から吐出信号が出力されると、
短絡トランジスターQ4でアースに短絡されることはな
く、吐出信号でスイッチング回路14はモーター1を回
転させる。
【0069】したがって、以上のモーター制御回路は、
モーター1が停止されてから、強制オフタイマー回路1
5の短絡トランジスターQ4がオンの状態にあるとき、
手を差し出しても、スイッチング回路14がモーター1
を回転させることはなく、連続してポンプ5が液体洗剤
を排出するのを確実に阻止できる。
【0070】
【発明の効果】本発明の液体洗剤の吐出装置は、手を差
し出したときに、液体洗剤を自動的に排出して便利に使
用できることに加えて、液体洗剤がなくなって補充した
とき、あるいは、新しい洗剤容器に交換したときに、液
体洗剤の移送路に吸入された空気を、簡単かつ容易に、
しかも速やかに排出できる特長がある。このため、液体
洗剤の移送路に空気が吸入されても、この空気を排出す
るために、何回も繰り返し手を差し出してポンプを駆動
する必要がなく、移送路の空気が排出されるまで、手動
スイッチを操作して能率よく短時間で空気を排出でき
る。したがって、液体洗剤を補充し、あるいは洗剤容器
を交換した後は、手を差し出すと確実に定量の液体洗剤
を排出して便利に使用できる特長がある。
【0071】この特長は、とくに、液体洗剤を排出した
後、一定時間は液体洗剤の排出を強制的に停止させる請
求項2に記載する吐出装置において、とくに便利な機構
である。それは、液体洗剤を連続して排出できない装置
は、手を差し出して移送路の空気を排出すると極めて時
間がかかるからである。この吐出装置は、手を差し出し
て液体洗剤を排出すると、排出と休止とを繰り返し、さ
らに、休止時間を短縮しないで、何回も繰り返し液体洗
剤を排出して、移送路に吸入された空気を排出するの
で、空気の排出に相当な時間がかかる。ところが、手動
スイッチを操作して、液体洗剤を連続して排出できる構
造を備える本発明の装置は、手を差し出すことなく、連
続して強制的に液体洗剤を排出できるので、排出を休止
させることなく、移送路の空気を速やかに排出できる特
長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる液体洗剤の吐出装置の
垂直縦断面図
【図2】本発明の実施例にかかる液体洗剤の吐出装置の
分解側面図
【図3】図2に示す吐出装置のスタンドケースの内面を
示す断面図
【図4】図1に示す吐出装置のスタンドケース部分の垂
直横断面図
【図5】図1に示す吐出装置の脱着ケース部分の垂直横
断面図
【図6】本発明の実施例にかかる吐出装置に内蔵される
ポンプの一部断面正面図
【図7】本発明の実施例にかかる吐出装置の内部構造を
示す分解斜視図
【図8】図7に示すポンプを垂直壁に連結した状態を示
す側面図
【図9】図8に示すポンプを垂直壁から脱着する状態を
示す側面図
【図10】図4に示す吐出装置のモーターと減速歯車と
カム軸部分を示す水平断面図
【図11】図10に示すモーターと減速歯車とカム軸部
分の背面図
【図12】本発明の実施例にかかる液体洗剤の吐出装置
のモーター制御回路のブロック線図
【図13】本発明の実施例にかかる液体洗剤の吐出装置
のモーター制御回路の回路図
【図14】図1に示す液体洗剤の吐出装置の底面図
【符号の説明】
1…モーター 2…ケース 2A…スタンドケース
2B…脱着ケース 3…洗剤容器 3A…外箱
3B…筒部 3a…密閉袋 4…ノズル 5…ポンプ 6…電池 7…ジャバラ状容器 7A…移動端 8…カム軸 9…摺動子 9A…連結凸起
9B…摺動溝 9C…スリット穴 10…発光素子 11…受光素子 12…増幅回路 13…蓄積回路 13A…第1蓄積回路
13B…第2蓄積回路 13C…遅延回路 14…スイッチング回路 15…強制オフタイマー回路 16…発振回路 17…電源供給スイッチ回路 18…手動スイッチ 19…リミットスイッチ 20…周壁 20A…スライド窓 21…載せ台 22…挿入連結部 22A…ガイドスリット 23…ロックツマミ 23A…ロック凸部
23B…引掛フック 24…垂直壁 24A…凸条
24B…貫通孔 24C…軸受プレート 25…吸入管 26…ホース 27…ホース 28…逆止弁 28A…弁体
28B…弾性体 29…ヘッドパーツ 29A…連結筒
29B…連結筒 30…連結具 30A…凸部
30B…連結穴 31…弁プレート 32…保持部 32A…保持リブ
32B…弾性アーム 33…変換機構 34…減速歯車 34A…ウォーム歯車
34B…平歯車 35…背面プレート 36…ストッパアーム 37…プランジャー Q1…スイッチング素子 Q2…入力トランジスター Q3…バッファートランジスター Q4…短絡トランジスター C…タイミングコンデンサー R1…ベース抵抗 R2…タイミング抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体洗剤を補充でき、あるいは、充填し
    ている液体洗剤がなくなったときに交換できるようにケ
    ース(2)に内蔵している洗剤容器(3)と、この洗剤容器
    (3)に蓄えられる液体洗剤を吸入してノズル(4)から排出
    するポンプ(5)と、このポンプ(5)を駆動するモーター
    (1)と、手を差し出したことを検出してモーター(1)を回
    転させて、液体洗剤を排出するように構成されてなるモ
    ーター制御回路と、モーター制御回路とモーター(1)と
    ポンプ(5)と洗剤容器(3)とを内蔵しているケース(2)と
    を備える液体洗剤の吐出装置において、 モーター制御回路が、モーター(1)を強制的に回転させ
    る手動スイッチ(18)を備え、手動スイッチ(18)を操作し
    てモーター(1)を回転し、モーター(1)でポンプ(5)を駆
    動して、液体洗剤の移送路に含まれる空気を排出するよ
    うに構成されてなることを特徴とする液体洗剤の吐出装
    置。
  2. 【請求項2】 モーター制御回路が、液体洗剤を排出し
    た後、一定時間は液体洗剤の排出を強制的に休止する強
    制オフタイマー回路(15)を有する請求項1に記載される
    液体洗剤の吐出装置。
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