JPH11103935A - 歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 折り畳み構造、伸縮構造及び分割構造等とす
ることなく、小型で携帯性に優れ且つ使い易い歯ブラシ
を提供すること。 【解決手段】 把持部に、ブリッスルを設けた植毛部
を、首部を介して一体的に結合し、且つ該首部を、該ブ
リッスル側を内側として湾曲させた歯ブラシにおいて、
上記把持部側の端縁である後端から上記植毛部側の端縁
である先端までの歯ブラシの全長を、１２０〜１４０ｍ
ｍに設定し、且つ該植毛部の全長を１０〜３０ｍｍに設
定し、上記把持部の中心線と大多数のブリッスルの先端
に接する平面とのなす角度を、５〜１０度に設定したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、歯ブラシに関し、詳し
くは、携帯性及び使い易さを両立させた歯ブラシに関す
る。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、携帯性に優れた歯ブラシとして、把持部を折り畳み
又は伸縮可能にした歯ブラシ、把持部とその他の部分を
分割可能にして、その他の部分を把持部内部に収納可能
にした歯ブラシ、及び通常の歯ブラシに比して単に歯ブ
ラシ全体の長さを短くした歯ブラシ等が知られている。

【０００３】しかし、上述の歯ブラシは、携帯性は向上
するものの、通常の歯ブラシに比して高価になったり、
使い易さに欠ける等の課題があった。

【０００４】従って、本発明の目的は、折り畳み構造、
伸縮構造及び分割構造等とすることなく、小型で携帯性
に優れ且つ使い易い歯ブラシを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、歯ブラシの全長を短くしても、歯ブラシの形
状及び寸法等に工夫を重ねることにより、上記目的を達
成し得ることを知見した。本発明は、上記知見に基づい
てなされたもので、把持部に、ブリッスルを設けた植毛
部を、首部を介して一体的に結合し、且つ該首部を、該
ブリッスル側を内側として屈曲若しくは湾曲させた歯ブ
ラシにおいて、上記把持部側の端縁である後端から上記
植毛部側の端縁である先端までの歯ブラシの全長を、１
２０〜１４０ｍｍに設定し、且つ該植毛部の全長を１０
〜３０ｍｍに設定し、上記把持部の中心線と大多数のブ
リッスルの先端に接する平面とのなす角度を、５〜１０
度に設定したことを特徴とする歯ブラシを提供すること
により、上記目的を達成したものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の歯ブラシについ
て、添付図面を参照して説明する。図１は本発明の歯ブ
ラシの一実施形態を示す背面図、図２は、図１に示す歯
ブラシの側面図、図３は図１に示す歯ブラシの正面図で
ある。

【０００７】図１〜図３に示す本実施形態の歯ブラシ１
は、把持部２に、ブリッスル５を設けた植毛部３を、首
部４を介して一体的に結合し、且つ該首部４を、該ブリ
ッスル５側を内側として湾曲させたものである。このよ
うな構成は、従来公知の歯ブラシと同様である。

【０００８】而して、本実施形態の歯ブラシ１において
は、その全体的な形状・サイズを下記（Ａ）及び（Ｂ）
のように設定している。

【０００９】（Ａ）上記把持部２側の端縁である後端か
ら上記植毛部３側の端縁である先端までの歯ブラシ１の
全長を、１２０〜１４０ｍｍ、好ましくは１２５〜１３
５ｍｍに設定し、且つ該植毛部３の全長を、１０〜３０
ｍｍ、好ましくは１５〜２５ｍｍに設定している。この
範囲に設定するのは、歯ブラシ１の携帯性を最大限に高
めるためである。

【００１０】（Ｂ）上記把持部２の中心線Ｌと大多数の
ブリッスル５の先端に接する平面Ｓ（以下、ブリッスル
先端面Ｓという）とのなす角度θを、５〜１０度、好ま
しくは６〜１０度に設定している。この範囲に設定する
のは、奥歯を磨き易く、また、短い把持部でも安定して
歯にブリッスル５が当接して歯を磨けるようにするため
である。

【００１１】更に、本実施形態の歯ブラシ１において
は、その部分的な形状・サイズを下記（Ｃ）〜（Ｆ）の
ように設定している。

【００１２】（Ｃ）上記後端から３０〜５０ｍｍの位置
における厚さを、上記把持部２において最大とし且つ好
ましくは９〜１１ｍｍ、更に好ましくは９．５〜１０．
５ｍｍに設定している。この範囲に設定するのは、上記
把持部２を、使用者の指が主にこの位置に当たるような
全体として椰子の木状とするためである。

【００１３】（Ｄ）上記後端から１０〜３０ｍｍの位置
における厚さを、好ましくは８〜１０ｍｍ、更に好まし
くは８．５〜１０ｍｍに設定している。この範囲に設定
するのは、上記把持部２に、使用者の指が主にこの位置
に当たるペン状部分を有させるためである。

【００１４】（Ｅ）上記先端から４８〜５０ｍｍの位置
における厚さ及び幅を、好ましくはそれぞれ４〜６ｍｍ
及び５〜７ｍｍ、更に好ましくはそれぞれ４．５〜５．
５ｍｍ及び５．５〜６．５ｍｍに設定している。この範
囲に設定するのは、この位置が細すぎて、上記首部４が
上記把持部２から折れたり、この位置が太すぎて、使用
者の唇に当たって歯磨きの邪魔になる虞がないようにす
るためである。

【００１５】（Ｆ）上記後端から５〜５０ｍｍの位置に
おける扁平率を好ましくは０．５〜１．０、更に好まし
くは０．５〜０．９ｍｍに設定している。この範囲に設
定するのは、上記把持部２をより握り易いものとするた
めである。

【００１６】更にまた、本実施形態においては、上記植
毛部３を、平面視において好ましくは１００〜３００ｍ
ｍ² 、更に好ましくは１５０〜２５０ｍｍ² の面積を有
する楕円形に形成している。このように形成するのは、
小型でも充分なブリッスル５を有し得るようにして歯磨
き性を高めるためである。また、該植毛部３の正面を段
差を有する二つの面とし、該植毛部３の先端側の面を後
端側の面より高くして、該ブリッスル５を先端側の植毛
部３においてより深く埋設し、より撓みに対して抵抗す
るようになしてある。また、上記ブリッスル５の先端
を、球状に形成し、歯磨き時に歯茎等を傷つけ難いもの
としている。

【００１７】上記首部４の長さ、厚さ及び幅を、好まし
くはそれぞれ２０〜４０ｍｍ、３〜６ｍｍ及び３〜７ｍ
ｍ、更に好ましくは２５〜３５ｍｍ、３．５〜５．５ｍ
ｍ及び４〜６．５ｍｍに設定している。この範囲に設定
するのは、歯のどの部分（裏側や奥歯）にも充分に上記
ブリッスル５が到達するようにするためである。

【００１８】本実施形態の歯ブラシ１は、全長が１４０
ｍｍ以下と短く、歯ブラシの折り畳みや分割をしなくと
も携帯可能である。また、本実施形態の歯ブラシ１によ
れば、把持部２が握り易い形状をしているため使用し易
く歯を磨き易い。更に、本実施形態の歯ブラシ１によれ
ば、把持部２の中心線Ｌとブリッスル先端面Ｓとのなす
角度、並びに首部４の形状及び大きさを上述の如く設定
することにより、歯ブラシ１のブリッスルが歯のどの部
分にも安定して当接して良好な歯磨きを行うことができ
る。

【００１９】本発明は上述した実施形態に限定されるも
のではなく、具体的な形状や寸法等は、本発明の趣旨を
逸脱しない限りにおいて適宜変更可能である。例えば、
上記実施形態において、首部を湾曲させたものとしたが
屈曲させたものでも良い。

【００２０】

【発明の効果】本発明の歯ブラシは、折り畳み構造、伸
縮構造及び分割構造等とされなくとも、小型で携帯性に
優れ且つ使い易い歯ブラシである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明の歯ブラシの一実施形態を示
す背面図である。

【図２】 図２は、図１に示す歯ブラシの側面図であ
る。

【図３】 図３は、図１に示す歯ブラシの正面図であ
る。

【符号の説明】

１． 歯ブラシ ２． 把持部 ３． 植毛部 ４． 首部 ５． ブリッスル Ｌ． 把持部の中心線 Ｓ． 大多数のブリッスルの先端に接する平面（ブリッ
スル先端面） θ． 角度

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 把持部に、ブリッスルを設けた植毛部
   を、首部を介して一体的に結合し、且つ該首部を、該ブ
   リッスル側を内側として屈曲若しくは湾曲させた歯ブラ
   シにおいて、 上記把持部側の端縁である後端から上記植毛部側の端縁
   である先端までの歯ブラシの全長を、１２０〜１４０ｍ
   ｍに設定し、且つ該植毛部の全長を、１０〜３０ｍｍに
   設定し、 上記把持部の中心線と大多数のブリッスルの先端に接す
   る平面とのなす角度を、５〜１０度に設定したことを特
   徴とする歯ブラシ。
2. 【請求項２】 上記後端から３０〜５０ｍｍの位置にお
   ける厚さを、上記把持部において最大とし且つ９〜１１
   ｍｍに設定し、 上記後端から１０〜３０ｍｍの位置における厚さを、８
   〜１０ｍｍに設定し、 上記先端から４８〜５０ｍｍの位置における厚さ及び幅
   を、それぞれ４〜６ｍｍ及び５〜７ｍｍに設定し、 上記後端から５〜５０ｍｍの位置における扁平率（厚さ
   ÷幅）を０．５〜１．０に設定したことを特徴とする請
   求項１記載の歯ブラシ。