JPH11102717A - 固体高分子型可搬式燃料電池装置 - Google Patents

固体高分子型可搬式燃料電池装置

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JPH11102717A
JPH11102717A JP9259777A JP25977797A JPH11102717A JP H11102717 A JPH11102717 A JP H11102717A JP 9259777 A JP9259777 A JP 9259777A JP 25977797 A JP25977797 A JP 25977797A JP H11102717 A JPH11102717 A JP H11102717A
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fuel cell
rear part
fuel gas
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water tank
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JP9259777A
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Inventor
Akira Fujio
昭 藤生
Yoshio Azegami
義男 畔上
Nobuyoshi Nishizawa
信好 西沢
Akio Kawakami
彰雄 河上
Katsuyuki Makihara
勝行 槙原
Taketoshi Ouki
丈俊 黄木
Akira Hamada
陽 濱田
Koji Shindo
浩二 進藤
Ryuji Hatayama
龍次 畑山
Satoshi Yamamoto
聡史 山本
Osamu Tajima
収 田島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座り安定性、熱安定性、安全性などに優れる
コンパクトな固体高分子型可搬式燃料電池装置を提供す
ること。 【解決手段】 上段、中段および下段に区画された後部
と前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記上段
に収納された制御装置と、前記中段に収納された燃料ガ
スおよび空気の供給を受けて発電する燃料電池本体と、
前記下段に収納された電力変換器とを備える。好ましく
は前記上段あるいは中段に補助水タンクと、前記下段に
前記補助水タンクと連結された主水タンクとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体高分子型可搬式
燃料電池装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料電池、蓄電池、燃料供給
源、制御器等を備え、燃料電池で発生した電力を外部負
荷に供給した後の余剰電力を蓄電池に蓄え、燃料電池で
発生した電力が不足の場合に蓄電池から電力を補って外
部負荷に供給する燃料電池装置が知られている。このよ
うな燃料電池装置の中には、ケース内部に上記の燃料電
池、蓄電池、燃料供給源及び種々の制御器等を搭載した
移動式のものも知られている。かかる移動式燃料電池
は、可搬性に優れるため、土木建築工事用電源、家庭用
非常電源等として多くの期待が集められている。
【0003】固体高分子型燃料電池の特徴 固体高分子型燃料電池は、図4に示すように、電解質0
1に高分子イオン交換膜(例えば、スルホン酸基を持つ
フッ素樹脂系イオン交換膜)を用い、その両側に触媒電
極(例えば、白金等)02,03及び集電体04,05
を具備した電極接合体06の構成からなっている。
【0004】そして、アノード極側に供給された加湿燃
料中の水素は、触媒電極(アノード極)02上で水素イ
オン化され、この水素イオンは電解質01中を水の介在
のもとH+ ・xH2 Oとして、カソード極側へ水と共に
移動する。この移動した水素イオンは、触媒電極(カソ
ード極)03上で酸化剤(例えば、空気)中の酸素及び
外部回路07を流通してきた電子と反応して水を生成す
る。この生成水はカソード極03,05より残存酸化剤
に搬送されて燃料電池外へ排出されることになる。この
時、外部回路07を流通した電子の流れを直流の電気エ
ネルギーとして利用することができる。
【0005】なお、電解質01となる高分子イオン交換
膜において、前述のような水素イオン透過性を実現させ
るためには、この高分子イオン交換膜を常に充分なる保
水状態に保持しておく必要があり、例えば燃料又は酸化
剤に燃料電池の運転温度(常温〜100℃程度)近傍相
当の飽和水蒸気を含ませて、すなわち加湿して燃料及び
酸化剤を電極接合体06に供給し、膜の保水状態を保つ
ようにしている。また燃料電池は運転中に発熱するので
冷却する必要がある。
【0006】特開平6−310166号公報に開示され
た従来の可搬式燃料電池は、例えば図5に示すように、
燃料ボンベ1と、この燃料ボンベ1から噴出されるメタ
ノール水溶液を水素成分に改質する燃料改質装置2と、
この水素主成分ガスを燃料として発電を行う燃料電池本
体3とこれらを収納するケース5とからなり、燃料ボン
ベ1は燃料改質装置2に着脱自在に接続されている。4
は制御装置である。
【0007】一方、特開平9−171842号公報に開
示された従来の可搬式ハイブリッド燃料電池は、例え
ば、図6に示すように、ケース5の内部を空間A、B、
C、Dに分割し、ケース5の左側部のA空間に収納され
た水素ボンベ1と、この水素ボンベ1から供給される水
素を燃料として発電を行うケース5の右側部の上部のB
空間に収納された燃料電池本体3と、ケース5の右側部
のC空間に収納された蓄電池6と、ケース5の右側部の
D空間に収納されたDC/ACインバータなどの電力変
換器や制御装置4から構成されており、ケース5の上部
には閉塞蓋7が設けられている。8は空気排出ファンで
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−3
10166号公報や特開平9−171842号公報に開
示された従来の可搬式燃料電池は固体高分子型燃料電池
でないため、上記高分子イオン交換膜を常に充分な保水
状態に保持し、かつ冷却するための工夫がなされておら
ず、示唆する記載もない。本発明の目的は、上記高分子
イオン交換膜を常に充分な保水状態に保持し、かつ燃料
電池本体を冷却するための工夫を備えるとともに、安全
性の高いコンパクトな固体高分子型可搬式燃料電池装置
を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等はかかる問題
について鋭意研究した結果、可搬式ケースの前部に燃料
ガスボンベを配置し、隔壁で完全に仕切られた後部に燃
料電池本体などの電源部その他を配置すると共に後部を
上段、中段、下段に区画して、制御装置、電力変換器な
どを所定の順に配置することにより課題を解決できるこ
とを見いだし、本発明を成すに到った。
【0010】すなわち、上記課題を解決するため請求項
1の発明は、上段、中段および下段に区画された後部と
前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記後部
の上段に収納された制御装置と、前記後部の中段に収納
された燃料ガスおよび空気の供給を受けて発電する燃料
電池本体と、前記後部の下段に収納された電力変換器と
を備えたことを特徴とする。高分子イオン交換膜を常に
保水状態に保ち、かつ、冷却するためには、上記のよう
に加湿して燃料及び空気を燃料電池本体に供給するか、
外部の水供給源からの水を燃料電池本体に供給するか、
あるいは水タンクを本発明の固体高分子型可搬式燃料電
池装置の例えば後部の下段に収納してポンプなどにより
燃料電池本体に供給することが必要である。水タンクを
本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装置内に配設する
場合は、この水タンクの液面が燃料電池本体よりも下に
くるように配設することが好ましい。こうすることによ
り電源停止時などに水タンク内の水が燃料電池本体に逆
流せず、燃料電池本体が水没することを避けることがで
きる。
【0011】本発明においては、水素ガスやメタンガス
などの燃料ガスおよび空気の供給を受けて発電し、高温
の排空気をだす燃料電池本体と、燃料電池で発電した直
流電力を交流に変換するDC/ACインバータなどの電
力変換器などを備える電源部を収納した後部と、この燃
料電池本体に燃料ガスを供給する燃料ガスボンベを収納
した前部とを隔壁で仕切って両者を完全に分離すること
により燃料ガスボンベが排空気に触れることがなくな
り、また燃料ガスボンベから燃料が漏洩しても電源部に
は行かないので安全性が高められるとともに全体がコン
パクトになる。
【0012】前記後部の上段に比較的軽量の制御装置を
収納し、前記後部の中段に燃料電池本体を収納し、前記
後部の下段に重量のあるDC/ACインバータなどの電
力変換器を収納してある。
【0013】下段に重量のあるDC/ACインバータな
どの電力変換器を配置してあるので、固体高分子型可搬
式燃料電池装置が振動などに対して座り安定性がよくな
り、また熱に対して弱いDC/ACインバータなどが熱
の影響を受けて寿命が短くなるのを抑制できる。前部の
前面において燃料ガスボンベの着脱作業、検査、保守点
検などを行うことができるようにしておけば、例え本発
明の固体高分子型可搬式燃料電池装置の両側面と背面が
壁面などに接して配置されたとしても、燃料ガスボンベ
を容易に取り扱うことができる。
【0014】本発明の請求項2の発明は、請求項1記載
の固体高分子型可搬式燃料電池装置において、上段、中
段および下段に区画された後部と前部が隔壁により仕切
られて形成された可搬式ケースと、前記前部に収納され
た燃料ガスボンベと、前記後部の上段に収納された制御
装置と、前記後部の中段に収納された燃料ガスおよび空
気の供給を受けて発電する燃料電池本体と、前記後部の
上段あるいは中段に収納された補助水タンクと、前記後
部の下段に収納された電力変換器と前記補助水タンクと
連結された主水タンクとを備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2の発明においては、水素
ガスやメタンガスなどの燃料ガスおよび空気の供給を受
けて発電し、高温の排空気をだす燃料電池本体と、この
燃料電池本体の高分子イオン交換膜を常に充分な保水状
態に保持するために水を供給するための主水タンクと、
この主水タンクの水が限界まで少なくなった時に水を補
給するための補助水タンクと、燃料電池で発電した直流
電力を交流に変換するDC/ACインバータなどの電力
変換器などを備える電源部を収納した後部と、この燃料
電池本体に燃料ガスを供給する燃料ガスボンベを収納し
た前部とを隔壁で仕切って両者を完全に分離する。
【0016】前記後部の上段に比較的軽量の制御装置を
収納し、前記後部の中段に燃料電池本体を収納し、前記
後部の上段あるいは中段に補助水タンクを収納し、前記
後部の下段に重量のあるDC/ACインバータなどの電
力変換器と主水タンクを収納してあるので、ポンプなど
で主水タンクから水を汲み上げて燃料電池本体の高分子
イオン交換膜に供給して循環使用するようにすれば、高
分子イオン交換膜を常に保水状態に保ち、かつ、冷却で
きる。
【0017】下段に重量のあるDC/ACインバータな
どの電力変換器や主水タンクを配置してあるので、固体
高分子型可搬式燃料電池装置が振動などに対して座り安
定性がよくなり、また熱に対して弱いDC/ACインバ
ータなどが熱の影響を受けて寿命が短くなるのを抑制で
きる。主水タンクの水が少なくなれば、それをセンサな
どで検知して補助水タンクの水を主水タンクに供給する
ようにすれば安全に、安定して発電を続けることができ
る。
【0018】本発明の請求項3の発明は、上段、中段お
よび下段に区画された後部と前部が隔壁により仕切られ
て形成された可搬式ケースと、前記前部に収納された燃
料ガスボンベと、前記後部の上段に収納された燃料ガス
および空気の供給を受けて発電する燃料電池本体と、前
記後部の中段に収納された制御装置と、前記後部の下段
に収納された電力変換器とを備えたことを特徴とする固
体高分子型可搬式燃料電池装置である。
【0019】請求項1の発明と請求項3の発明の相違点
は、請求項3の発明においては前記後部の上段に燃料電
池本体を配置し、前記後部の中段に制御装置を配置した
点である。高温の排空気をだす燃料電池本体を上段に配
置したことにより座り安定性を阻害することなく上記熱
の問題をさらに改善することができる。
【0020】本発明の請求項4の発明は、請求項3記載
の固体高分子型可搬式燃料電池装置において、上段、中
段および下段に区画された後部と前部が隔壁により仕切
られて形成された可搬式ケースと、前記前部に収納され
た燃料ガスボンベと、前記後部の上段に収納された燃料
ガスおよび空気の供給を受けて発電する燃料電池本体
と、前記後部の中段に収納された制御装置と、前記後部
の上段あるいは中段に収納された補助水タンクと、前記
後部の下段に収納された電力変換器と前記補助水タンク
と連結された主水タンクとを備えたことを特徴とする。
高温の排空気をだす燃料電池本体を上段に配置したこと
により補助水タンクからの主水タンクへの水補給や座り
安定性を阻害することなく上記熱の問題をさらに改善す
ることができる。
【0021】本発明の請求項5の発明は請求項1から請
求項4のいずれかに記載の固体高分子型可搬式燃料電池
装置において、前記前部の前面に開閉可能な扉と操作盤
を設けたことを特徴とする。このように構成することに
より、例え本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装置の
両側面と背面が壁面などに接して配置されたとしても、
前面において扉を開けて燃料ガスボンベを取り扱った
り、交換したり、検査したりすることが容易にでき、ま
た操作盤に設けた運転/停止ボタンを操作して容易に運
転を開始させたり、停止することができ、操作盤に設け
たデジタル表示部を見れば出力、燃料圧力などの状況を
知ることができる。
【0022】本発明の請求項6の発明は、請求項1から
請求項5のいずれかに記載の固体高分子型可搬式燃料電
池装置において、前記電力変換器は直流電力を交流に変
換するDC/ACインバータであることを特徴とする。
本発明においては、燃料電池本体からの電力を所定の電
圧の電力に変換するDC/DCコンバータと、直流電力
を交流に変換するDC/ACインバータとの両方、また
はいずれか一方を備えることができる。DC/ACイン
バータは重く、熱に対して弱いので後部の下段に配置す
ることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の固体高分子型可
搬式燃料電池装置の一実施例の外観を示す斜視図であ
る。図2は、図1に示した本発明の固体高分子型可搬式
燃料電池装置の内部を示す側面説明図である。図3は、
図1に示した本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装置
の構成部間における、電気信号経路(図中1点鎖線で表
示)、水素ガス経路(図中3点鎖線で表示)、空気経路
(図中実線で表示)、電力経路(図中太実線で表示)、
水経路(図中破線で表示)を示す説明図である。
【0024】図1〜図3において、本発明の固体高分子
型可搬式燃料電池装置10は、隔壁11により一体構造
の可搬式ケース12中が前部イと後部ロに仕切られた構
造となっている。前部イに燃料ガスボンベ1が2本起立
状態で収納してある。後部ロは上段13、中段14、下
段15に区画されており、上段13には2次電池44や
DC/DCコンバータ46を備えた制御装置16および
補助水タンク17が収納されており、中段14には燃料
と空気が供給されて電気化学反応させることにより発電
する燃料電池本体3が収納されており、下段15にはD
C/ACインバータ18および前記補助水タンク17と
連結されている主水タンク19が収納されている。20
は可動輪である。21は移動時に使用する把手、22、
22は別個に回転可能な補助腕棒である。可動輪20や
把手21などを用いて一人で本発明の固体高分子型可搬
式燃料電池装置10を容易に移動することができる。
【0025】可搬式ケース12は、前面にL字型の扉2
3と操作盤24を備え、両側面25、26、背面27、
底面28、上面29、前記前部イを覆蓋する開閉自在な
蓋本体30から構成されている。31は扉23の上部に
設けた排気口であり、32は後部ロ内の空気などを排気
するための側面排気口である。ここで、可搬式ケース1
2の高さは、燃料ガスボンベ1の高さより若干高く設定
されている。前部イの幅は燃料ガスボンベ1の2本の径
の和、排気ダクト33の幅、操作盤24の幅の合計より
若干広く、前部イの奥行は燃料ガスボンベ1の径より若
干広く設定されている。後部ロの幅および奥行は配置さ
れる各部材の幅および奥行よりも若干広く設定されてい
る。このようにして可搬式ケース12は例え屋外に設置
されても水が侵入しにくく、コンパクトなサイズとする
ことができる。
【0026】燃料ガスボンベ1は、例えば市販のもの
(10L容器、水素量1.5m3 )を用いることができ
る。燃料ガスボンベ1のそれぞれの上端には水素送出バ
ルブ34が設けられており、この水素送出バルブ34と
燃料電池本体3とが水素供給管35によって連結される
ようになっている。さらに、この水素供給管35の所定
の位置には、燃料ガスボンベ1内の圧力を表示する圧力
計51及びレギュレータ47、電磁弁48が挿入されて
いる。
【0027】前記操作盤24には、デジタル表示部3
6、運転・停止ボタン37、表示切り替えボタン38な
どが設置されており、運転・停止ボタン37を押すこと
により本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装置10の
運転をスタートさせたり、停止させることができる。表
示切り替えボタン38を押すことによりデジタル表示部
36に表示される内容を例えば、AC出力としたり、燃
料圧力としたり、あるいはその他の表示に切り替えるこ
とができる。39は耐水性のコンセントである。操作盤
24には過負荷状態や燃料ガスボンベ1の交換などを警
告する警報ランプ類やエラーなどを表示する表示部を設
けてもよい。
【0028】前記前部イ内には、前記燃料電池本体3か
らでる排空気を可搬式ケース12外へ放出するための排
気ダクト33が設けてあり、この排気ダクト33の一端
は前記隔壁11に固定して装着してあり、他端は例えば
その先端部に備えたパッキンを介して扉23に設けた排
気口31と密着して連通するようにしてある。したがっ
て、排空気が前部イ内に漏洩することがない。前部イ内
の排気ダクト33の位置は特に限定されないが、燃料電
池本体3になるべく近い位置に設けるのが好ましい。
【0029】40は、図3に示すように主水タンク19
から水を汲み上げて燃料電池本体3の高分子イオン交換
膜に供給して常に保水状態に保ち、かつ、冷却するため
の循環ポンプであり、水は循環して使用するようになっ
ている。主水タンク19の水が少なくなって限界に達す
るとそれを図示しないセンサなどで検知して、制御装置
16に信号を送り、この制御装置16からの信号により
補助水タンク用電磁弁49を開いて主水タンク19と連
結されている補助水タンク17の水を主水タンク19に
供給するようになっている。
【0030】42は、反応空気を可搬式ケース12内に
取り入れて燃料電池本体3に送るファンである。図3に
示すように、燃料ガスボンベ1からレギュレータ47、
電磁弁48を経て燃料電池本体3のアノード極に供給さ
れた水素ガスは、ファン42により外部から反応空気取
入口43を経て可搬式ケース12内に取り入れて燃料電
池本体3のカソード極に送られた空気と燃料電池本体3
内で前記電気化学反応を行って発電し、反応しなかった
少量の残水素と排空気は混合器50を経て前記のように
して可搬式ケース12の外部に廃棄される。41は排水
タンクであり、前記排空気に含まれる水(生成水および
循環水の一部を含む)を分離して一時溜めて、排水する
ために用いられる。生成水は排水せずに循環使用するこ
ともできる。なお、固体高分子型可搬式燃料電池装置1
0は、燃料電池本体3が可搬式ケース12の反応空気取
入口43近傍に位置されており外部からの吸気をスムー
ズに行うことができるようになっている。
【0031】本発明において、前記前部の上部や前記上
段に図示しない可燃性ガスセンサーを配設することがで
きる。ここで、水素ガスやメタンガス等の燃料ガスには
上昇性があるので、可燃性ガスセンサーは、効果的に燃
料ガスの検出を行うことができ、燃料電池本体3の起動
時及び運転時に排空気中の未反応燃料ガス濃度や、燃料
ガスボンベ1並びに燃料ガス配管系の接続部等からの燃
料ガスの漏出の有無を監視し、その結果により警報を発
したり、固体高分子型可搬式燃料電池装置10の運転を
停止させることができる。このようにして固体高分子型
可搬式燃料電池装置10の起動時及び運転時の安全性を
向上させることができる。
【0032】本発明において、制御装置16に外部の通
信回線と連結する図示しない通信用端子を備え、遠隔地
より該通信回線を経由して、固体高分子型可搬式燃料電
池装置10の運転操作をする機能を具備させることがで
きる。このようにすれば、操作者は、遠隔地より固体高
分子型可搬式燃料電池装置10の操作をすることができ
るため、操作時において傍で運転監視をする必要がな
く、操作時の煩わしさが軽減される。その上、一人ある
いは比較的小人数で、ほぼ同時に多数の固体高分子型可
搬式燃料電池装置10の運転監視等の制御を行うことも
可能となる。
【0033】2次電池44は、例えば正極にニッケル電
極を用い負極にカドミウム電極を用いたNi−Cd2次
電池(12V−40Ah)であり、この例では制御装置
16内に設置されている。なお、2次電池44は、通常
は固体高分子型可搬式燃料電池装置10の余剰電力によ
って自動的に充電されるようになっているが、図示しな
い電力取出端子部に設けられた充電用入力端子45と外
部交流電源(AC100V)とを接続させることによ
り、外部から強制的に充電させることもできる。DC/
DCコンバータ46は、固体高分子型可搬式燃料電池装
置10からの直流電力の電圧(DC24〜50V)を所
定の電圧(例えばDC100V)に変換するものであ
り、DC/ACインバータ18は、直流(DC100
V)から交流(AC100V)に変換する働きをするも
のである。
【0034】制御装置16は各種制御を司るものであ
り、外部出力のON/OFF、図示しない可燃性ガスセ
ンサーからの信号処理、レギュレータ47、電磁弁48
や電磁弁49への開閉信号の送信、燃料電池本体3から
の異常信号の受信及びDC/ACインバータ18へのO
N/OFF信号の送信等を行う。また、図示しない圧力
センサーにより測定された一次圧力値を取り込み、水素
ガス残量に換算してデジタル表示部36に送信して表示
させることもできる。また、デジタル表示部36に、外
部に出力している電力のデータや2次電池44の充電量
のデータを送り、これを表示させることもできる。
【0035】水素供給管35は、燃料ガスボンベ1と、
燃料電池本体3とを連結するように配されている。さら
に、燃料ガスボンベ1と燃料電池本体3との間には、上
記のようにレギュレータ47及び電磁弁48が挿入され
ており、電磁弁48の開閉により燃料ガスボンベ1から
の水素ガス送出のON/OFFがなされる。
【0036】制御装置16は、燃料電池本体3、2次電
池44、DC/DCコンバータ46、DC/ACインバ
ータ18、電磁弁48、ファン42、循環ポンプ40、
図示しない可燃性ガスセンサーおよび主水タンク水位
計、充電用入力端子45および補助水タンク用電磁弁4
9と接続され、これらと電気信号を授受するようになっ
ている。例えば、図示しない可燃性ガスセンサーが規定
濃度以上の水素ガスを検知した場合には、その信号を受
け電磁弁48を閉じて水素ガスの供給を停止させ燃料電
池本体3の運転を停止させたり、図示しない警報ランプ
類で警報を発したり、固体高分子型可搬式燃料電池装置
10全体の運転を停止させたりする。
【0037】燃料電池本体3及び2次電池44は、互い
に電気的に並列接続されており、燃料電池3からの電力
が十分でない起動時において、2次電池44から電力を
補うことにより、制御装置16や水ポンプ40などの補
機類に対して一定した電力供給(AC100V−1K
W)ができるようになっている。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱
しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装
置は、振動などに対して座り安定性がよく、また熱に対
して弱いDC/ACインバータなどが寿命が短くなるの
を抑制できる上、燃料電池本体の高分子イオン交換膜を
容易に常に充分な保水状態に保持し、かつ冷却すること
ができるので安定して発電を行うことができ、しかも移
動可能であり、燃料ガスボンベの取り扱い性などに優
れ、安全性が高く、コンパクトである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の固体高分子型可搬式燃料電池装置の
一実施例の斜視図である。
【図2】 図1に示した本発明の固体高分子型可搬式燃
料電池装置の内部を示す側面説明図である。
【図3】 図1に示した本発明の固体高分子型可搬式燃
料電池装置の構成部間における、電気信号経路、水素ガ
ス経路、空気経路、電力経路、水経路を示す説明図であ
る。
【図4】 固体高分子型燃料電池の特徴を示す説明図で
ある。
【図5】 従来の可搬式燃料電池の説明図である。
【図6】 従来の他の可搬式燃料電池の説明図である。
【符号の説明】
イ 前部 ロ 後部 1 燃料ガスボンベ 3 燃料電池本体 10 固体高分子型可搬式燃料電池装置 11 隔壁 12 可搬式ケース 13 上段 14 中段 15 下段 16 制御装置 17 補助水タンク 18 DC/ACインバータ 19 主水タンク 20 可動輪 23 扉 24 操作盤 30 蓋本体 31 排気口 32 側面排気口 33 排気ダクト 36 デジタル表示部 37 運転・停止ボタン 38 表示切替ボタン 39 コンセント 40 循環ポンプ 41 排水タンク 42 ファン 43 反応空気取入口 44 2次電池 46 DC/DCコンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河上 彰雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 槙原 勝行 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 黄木 丈俊 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 濱田 陽 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 進藤 浩二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 畑山 龍次 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山本 聡史 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 田島 収 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上段、中段および下段に区画された後部
    と前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
    と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記後部
    の上段に収納された制御装置と、前記後部の中段に収納
    された燃料ガスおよび空気の供給を受けて発電する燃料
    電池本体と、前記後部の下段に収納された電力変換器と
    を備えたことを特徴とする固体高分子型可搬式燃料電池
    装置。
  2. 【請求項2】 上段、中段および下段に区画された後部
    と前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
    と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記後部
    の上段に収納された制御装置と、前記後部の中段に収納
    された燃料ガスおよび空気の供給を受けて発電する燃料
    電池本体と、前記後部の上段あるいは中段に収納された
    補助水タンクと、前記後部の下段に収納された電力変換
    器と前記補助水タンクと連結された主水タンクとを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の固体高分子型可搬式
    燃料電池装置。
  3. 【請求項3】 上段、中段および下段に区画された後部
    と前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
    と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記後部
    の上段に収納された燃料ガスおよび空気の供給を受けて
    発電する燃料電池本体と、前記後部の中段に収納された
    制御装置と、前記後部の下段に収納された電力変換器と
    を備えたことを特徴とする固体高分子型可搬式燃料電池
    装置。
  4. 【請求項4】 上段、中段および下段に区画された後部
    と前部が隔壁により仕切られて形成された可搬式ケース
    と、前記前部に収納された燃料ガスボンベと、前記後部
    の上段に収納された燃料ガスおよび空気の供給を受けて
    発電する燃料電池本体と、前記後部の中段に収納された
    制御装置と、前記後部の上段あるいは中段に収納された
    補助水タンクと、前記後部の下段に収納された電力変換
    器と前記補助水タンクと連結された主水タンクとを備え
    たことを特徴とする請求項3記載の固体高分子型可搬式
    燃料電池装置。
  5. 【請求項5】 前記前部の前面に開閉可能な扉と操作盤
    を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいず
    れかに記載の固体高分子型可搬式燃料電池装置。
  6. 【請求項6】 前記電力変換器は直流電力を交流に変換
    するDC/ACインバータであることを特徴とする請求
    項1から請求項5のいずれかに記載の固体高分子型可搬
    式燃料電池装置。
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