JPH11100997A - コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ− - Google Patents
コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ−Info
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- JPH11100997A JPH11100997A JP27817397A JP27817397A JPH11100997A JP H11100997 A JPH11100997 A JP H11100997A JP 27817397 A JP27817397 A JP 27817397A JP 27817397 A JP27817397 A JP 27817397A JP H11100997 A JPH11100997 A JP H11100997A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定尺の補強用鉄筋をスペ−サ−1を用いて接
続可能とし、長さの異なるコンクリ−ト製柱状材2の配
筋に対応出来ることを目的とする。 【解決手段】 略リング状で外周に多数の保持溝1aを有
した複数のスペ−サ−1を用い、その各スペ−サ−1の
多数の保持溝1aに対して、一つ置きに定尺なる所定本数
の補強用鉄筋2を嵌入させながら、複数のスペ−サ−1
を補強用鉄筋2の長手方向に適宜間隔で配置し、更に一
端側に配置されたスペ−サ−1の補強用鉄筋2が入って
いない一つ置きの保持溝1aに、所定本数の新たな補強用
鉄筋2の端部側を嵌入させ、先の補強用鉄筋2より延長
し接続させると共に、その接続した新たな補強用鉄筋2
にも新たな複数のスペ−サ−1を用い適宜間隔で配筋保
持し、次々に新たな補強用鉄筋2を延長し接続できる。
続可能とし、長さの異なるコンクリ−ト製柱状材2の配
筋に対応出来ることを目的とする。 【解決手段】 略リング状で外周に多数の保持溝1aを有
した複数のスペ−サ−1を用い、その各スペ−サ−1の
多数の保持溝1aに対して、一つ置きに定尺なる所定本数
の補強用鉄筋2を嵌入させながら、複数のスペ−サ−1
を補強用鉄筋2の長手方向に適宜間隔で配置し、更に一
端側に配置されたスペ−サ−1の補強用鉄筋2が入って
いない一つ置きの保持溝1aに、所定本数の新たな補強用
鉄筋2の端部側を嵌入させ、先の補強用鉄筋2より延長
し接続させると共に、その接続した新たな補強用鉄筋2
にも新たな複数のスペ−サ−1を用い適宜間隔で配筋保
持し、次々に新たな補強用鉄筋2を延長し接続できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリ−ト製の
柱,擬木等の柱状体を製造する際に、補強するために入
れる補強用鉄筋の保持方法及びそれに用いるスペ−サ−
に関し、特にはスペ−サ−を用い補強用鉄筋を配筋する
と共に延長し接続できるコンクリ−ト製柱状体における
補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ−に関する。
柱,擬木等の柱状体を製造する際に、補強するために入
れる補強用鉄筋の保持方法及びそれに用いるスペ−サ−
に関し、特にはスペ−サ−を用い補強用鉄筋を配筋する
と共に延長し接続できるコンクリ−ト製柱状体における
補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ−に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリ−ト製柱状体、つまりコ
ンクリ−ト製の柱,擬木等の柱状体には補強用鉄筋を複
数本入れ強度を高めている。この補強用鉄筋はコンクリ
−トを打設する前に予め組立てられるが、その組立てに
おいては、柱状体の長さに対応させて切断した所定本数
の補強用鉄筋を柱状体の断面形状に沿って配列し、それ
を横筋で溶接するか、あるいはスペ−サ−を用いて配筋
し保持していた。
ンクリ−ト製の柱,擬木等の柱状体には補強用鉄筋を複
数本入れ強度を高めている。この補強用鉄筋はコンクリ
−トを打設する前に予め組立てられるが、その組立てに
おいては、柱状体の長さに対応させて切断した所定本数
の補強用鉄筋を柱状体の断面形状に沿って配列し、それ
を横筋で溶接するか、あるいはスペ−サ−を用いて配筋
し保持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の補強用鉄筋の保持方法においては、柱状体の長さはま
ちまちで、それらの長さに対応した補強用鉄筋を用意す
る必要があり、それらの長さの異なる鉄筋の加工に手間
を要し、且つ鉄筋が長いものでは、錆びの防止する表面
処理で特にカチオン塗装をする際に、現況の処理槽に入
らない場合もあり、表面処理が困難となる。又、長い表
面処理した鉄筋を現場で柱状体の長さに対応して切断す
るにしても、その切断面から直ぐに錆びが発生し、柱状
体の強度を弱める。
の補強用鉄筋の保持方法においては、柱状体の長さはま
ちまちで、それらの長さに対応した補強用鉄筋を用意す
る必要があり、それらの長さの異なる鉄筋の加工に手間
を要し、且つ鉄筋が長いものでは、錆びの防止する表面
処理で特にカチオン塗装をする際に、現況の処理槽に入
らない場合もあり、表面処理が困難となる。又、長い表
面処理した鉄筋を現場で柱状体の長さに対応して切断す
るにしても、その切断面から直ぐに錆びが発生し、柱状
体の強度を弱める。
【0004】更に鉄筋の長さがまちまちでは、種類が多
いためその在庫管理も手間となり、使用するものと余り
しないものとの保管に要する費用の差も大きくなる。
いためその在庫管理も手間となり、使用するものと余り
しないものとの保管に要する費用の差も大きくなる。
【0005】他方、鉄筋を組立てる際に、横筋で溶接し
て組立てた場合には、それを現場に送るのにがさばり、
あまり積み込みできず輸送の面で不利となる等の問題点
を有していた。
て組立てた場合には、それを現場に送るのにがさばり、
あまり積み込みできず輸送の面で不利となる等の問題点
を有していた。
【0006】又、補強用鉄筋を防錆処理するために、亜
鉛メッキ,一般塗装等の防錆処理を行っていたが、亜鉛
メッキはコンクリ−トの内部が強アルカリ性(PH10〜1
2)のため、亜鉛が直ぐに溶けて短期間で防錆効果がな
くなり、一般塗装では補強用鉄筋の端部や突起の部分の
塗装性が悪く、その部分から錆の発生が起り易い等の問
題点を有していた。
鉛メッキ,一般塗装等の防錆処理を行っていたが、亜鉛
メッキはコンクリ−トの内部が強アルカリ性(PH10〜1
2)のため、亜鉛が直ぐに溶けて短期間で防錆効果がな
くなり、一般塗装では補強用鉄筋の端部や突起の部分の
塗装性が悪く、その部分から錆の発生が起り易い等の問
題点を有していた。
【0007】本発明は、前記の点に鑑み、異なった長さ
の柱状体に対して、それに対応する補強用鉄筋の長さを
接続することにより自在に調整できる保持方法を可能と
し、補強用鉄筋も一定長さのもの一種類用意し、それを
スペ−サ−で保持し組立てるだけで全ての柱状体に対応
できることを目的とする。
の柱状体に対して、それに対応する補強用鉄筋の長さを
接続することにより自在に調整できる保持方法を可能と
し、補強用鉄筋も一定長さのもの一種類用意し、それを
スペ−サ−で保持し組立てるだけで全ての柱状体に対応
できることを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、補強用鉄筋の接続し
た保持部分はコンクリ−ト打設後に強度的に強く、且つ
補強用鉄筋の防錆効果も大きいことである。
た保持部分はコンクリ−ト打設後に強度的に強く、且つ
補強用鉄筋の防錆効果も大きいことである。
【0009】本発明の他の目的は、補強用鉄筋が容易に
配筋し接続できるスペ−サ−を提供することである。
配筋し接続できるスペ−サ−を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリ−ト製
柱状体における補強用鉄筋の保持方法は、補強用鉄筋
(2)を入れたコンクリ−ト製柱状体(3)を製造する
際に、所定本数の前記補強用鉄筋(2)が複数のスペ−
サ−(1)を用いて所定位置に保持される補強用鉄筋の
保持方法において、略リング状で外周に多数の保持溝
(1a)を有した複数の前記スペ−サ−(1)を用い、そ
の各前記スペ−サ−(1)の多数の前記保持溝(1a)に
対して、一つ置きに定尺なる所定本数の前記補強用鉄筋
(2)を嵌入させながら、前記複数のスペ−サ−(1)
を前記補強用鉄筋(2)の長手方向に適宜間隔で配置
し、更に一端側に配置された前記スペ−サ−(1)の前
記補強用鉄筋(2)が入っていない一つ置きの前記保持
溝(1a)に、所定本数の新たな前記補強用鉄筋(2)の
端部側を嵌入させ、先の前記補強用鉄筋(2)より延長
し接続させると共に、その接続した新たな前記補強用鉄
筋(2)にも新たな複数の前記スペ−サ−(1)を用い
適宜間隔で配筋保持し、次々に新たな前記補強用鉄筋
(2)を延長し接続できることを特徴としている。
柱状体における補強用鉄筋の保持方法は、補強用鉄筋
(2)を入れたコンクリ−ト製柱状体(3)を製造する
際に、所定本数の前記補強用鉄筋(2)が複数のスペ−
サ−(1)を用いて所定位置に保持される補強用鉄筋の
保持方法において、略リング状で外周に多数の保持溝
(1a)を有した複数の前記スペ−サ−(1)を用い、そ
の各前記スペ−サ−(1)の多数の前記保持溝(1a)に
対して、一つ置きに定尺なる所定本数の前記補強用鉄筋
(2)を嵌入させながら、前記複数のスペ−サ−(1)
を前記補強用鉄筋(2)の長手方向に適宜間隔で配置
し、更に一端側に配置された前記スペ−サ−(1)の前
記補強用鉄筋(2)が入っていない一つ置きの前記保持
溝(1a)に、所定本数の新たな前記補強用鉄筋(2)の
端部側を嵌入させ、先の前記補強用鉄筋(2)より延長
し接続させると共に、その接続した新たな前記補強用鉄
筋(2)にも新たな複数の前記スペ−サ−(1)を用い
適宜間隔で配筋保持し、次々に新たな前記補強用鉄筋
(2)を延長し接続できることを特徴としている。
【0011】又、本発明のスペ−サ−は、略リング状の
プラスチックあるいは金属製であり、少なくともその外
周に等間隔で補強用鉄筋(2)の所定本数の2倍の保持
溝(1a)を形成したことを特徴としている。
プラスチックあるいは金属製であり、少なくともその外
周に等間隔で補強用鉄筋(2)の所定本数の2倍の保持
溝(1a)を形成したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及
びそのスペ−サ−を詳細に説明する。
コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及
びそのスペ−サ−を詳細に説明する。
【0013】図1及び図2は本発明の補強用鉄筋の保持
方法に用いるスペ−サ−を示す全体斜視図及び正面図、
図3は本発明のスペ−サ−の保持溝を示す説明図であ
る。図4は本発明のスペ−サ−を用いた補強用鉄筋の保
持方法を示す説明図である。図5は本発明の補強用鉄筋
の保持方法で型枠内に配筋した状態を示す説明図であ
る。
方法に用いるスペ−サ−を示す全体斜視図及び正面図、
図3は本発明のスペ−サ−の保持溝を示す説明図であ
る。図4は本発明のスペ−サ−を用いた補強用鉄筋の保
持方法を示す説明図である。図5は本発明の補強用鉄筋
の保持方法で型枠内に配筋した状態を示す説明図であ
る。
【0014】図1〜図3に基づき、本発明の補強用鉄筋
の保持方法に使用するスペ−サ−について説明する。
(1)は略リング状で、その外周に多数の保持溝(1a)
を形成したプラスチックあるいは金属製のスペ−サ−
(1)である。該スペ−サ−(1)は、全体的に略リン
グ状で、その肉厚の程度としては打設コンクリ−トの強
度の面でなるべく薄肉が好ましいが、後述する補強用鉄
筋(2)の配筋した状態を保持する目的から、少なくと
もコンクリ−ト打設時に変形しない強度を充分に保つ肉
厚が要求される。
の保持方法に使用するスペ−サ−について説明する。
(1)は略リング状で、その外周に多数の保持溝(1a)
を形成したプラスチックあるいは金属製のスペ−サ−
(1)である。該スペ−サ−(1)は、全体的に略リン
グ状で、その肉厚の程度としては打設コンクリ−トの強
度の面でなるべく薄肉が好ましいが、後述する補強用鉄
筋(2)の配筋した状態を保持する目的から、少なくと
もコンクリ−ト打設時に変形しない強度を充分に保つ肉
厚が要求される。
【0015】又、各保持溝(1a)は、補強用鉄筋(2)
を手で押し込んで嵌入させた際に容易に抜けることなく
弾性保持状態を保つ形状に形成している。つまり保持溝
(1a)に補強用鉄筋(2)を押し込むと保持溝(1a)の
少しつぼまっている入口が弾性的に開き、補強用鉄筋
(2)が保持溝(1a)内に完全に嵌入した後、開いた保
持溝(1a)の入口も弾性的に元に戻り、補強用鉄筋
(2)が保持溝(1a)全体で弾性的に挾持し容易に外れ
ない状態になる。この場合に保持溝(1a)を弾性変形さ
せるためスペ−サ−(1)の材質はプラスチックが好ま
しく、金属ではスペ−サ−(1)の成形上アルミニウム
が好ましいが、保持溝(1a)の弾性変形を容易にするた
めに保持溝(1a)の底部にスリ割を設けたりすることも
考えられる。更に、鉄製では、鉄板をプレス打抜で加工
したもので、保持溝(1a)の入口を前後にずれて開くか
あるいは保持溝(1a)の入口が弾性的に開くように形成
するとよい。
を手で押し込んで嵌入させた際に容易に抜けることなく
弾性保持状態を保つ形状に形成している。つまり保持溝
(1a)に補強用鉄筋(2)を押し込むと保持溝(1a)の
少しつぼまっている入口が弾性的に開き、補強用鉄筋
(2)が保持溝(1a)内に完全に嵌入した後、開いた保
持溝(1a)の入口も弾性的に元に戻り、補強用鉄筋
(2)が保持溝(1a)全体で弾性的に挾持し容易に外れ
ない状態になる。この場合に保持溝(1a)を弾性変形さ
せるためスペ−サ−(1)の材質はプラスチックが好ま
しく、金属ではスペ−サ−(1)の成形上アルミニウム
が好ましいが、保持溝(1a)の弾性変形を容易にするた
めに保持溝(1a)の底部にスリ割を設けたりすることも
考えられる。更に、鉄製では、鉄板をプレス打抜で加工
したもので、保持溝(1a)の入口を前後にずれて開くか
あるいは保持溝(1a)の入口が弾性的に開くように形成
するとよい。
【0016】又、図2では、スペ−サ−(1)の外周に
等分割で芯出し用の複数(3本)の突起(1c)が放射状
に突出させ、この突起(1c)によりコンクリ−ト打設用
の型枠(4)に対してスペ−サ−(1)の芯出しを可能
とする。
等分割で芯出し用の複数(3本)の突起(1c)が放射状
に突出させ、この突起(1c)によりコンクリ−ト打設用
の型枠(4)に対してスペ−サ−(1)の芯出しを可能
とする。
【0017】図3は、保持溝(1a)の形状を示したもの
であり、この図3(a)は単に補強用鉄筋(2)の断面
形状に合わせた半円状の保持溝(1a)で、その入口を補
強用鉄筋(2)の外径より適宜に狭くした形状のもので
ある。又、図3(b)は他の形状を示したものであり、
この例では保持溝(1a)の入口に一体成形でカギ爪(1
b)を形成し、補強用鉄筋(2)を押し込んだ際に入口
のカギ爪(1b)が内側に弾性変形し、補強用鉄筋(2)
が容易に保持溝(1a)内に嵌入され、その嵌入した補強
用鉄筋(2)はスプリングバックされたカギ爪(1b)に
よって係止され保持溝(1a)から外れることがないので
ある。
であり、この図3(a)は単に補強用鉄筋(2)の断面
形状に合わせた半円状の保持溝(1a)で、その入口を補
強用鉄筋(2)の外径より適宜に狭くした形状のもので
ある。又、図3(b)は他の形状を示したものであり、
この例では保持溝(1a)の入口に一体成形でカギ爪(1
b)を形成し、補強用鉄筋(2)を押し込んだ際に入口
のカギ爪(1b)が内側に弾性変形し、補強用鉄筋(2)
が容易に保持溝(1a)内に嵌入され、その嵌入した補強
用鉄筋(2)はスプリングバックされたカギ爪(1b)に
よって係止され保持溝(1a)から外れることがないので
ある。
【0018】次に本発明の補強用鉄筋の保持方法につい
て図4に基づき説明する。先ず図4においては、定尺な
る補強用鉄筋(2)の所定本数が3本単位で接続する場
合を示したものであり、これに使用するスペ−サ−
(1)は保持溝(1a)が補強用鉄筋(2)の所定本数の
少なくとも2倍を必要とするため、最低6箇所形成した
ものを使用する。先ず始めにこのスペ−サ−(1)を3
枚用意し、定尺の補強用鉄筋(2)の長手方向に向かっ
て、スペ−サ−(1)の保持溝(1a)に補強用鉄筋
(2)を嵌入させながら適宜間隔で配置するのである
が、この際に補強用鉄筋(2)の一端側から他端側に順
次配置され、しかもスペ−サ−(1)の保持溝(1a)に
対して一つ置きに3本の補強用鉄筋(2)を順次嵌入し
三角状に配置させる。この嵌入では、補強用鉄筋(2)
を保持溝(1a)に押し込むと、保持溝(1a)の入口は補
強用鉄筋(2)の外径より若干狭く形成させているた
め、保持溝(1a)が弾性的に開き、補強用鉄筋(2)が
保持溝(1a)内に差し込まれると同時に、弾性的に開い
ていた保持溝(1a)も元の状態に閉じて補強用鉄筋
(2)を弾性的に挾持して保持するのである。これによ
って保持溝(1a)に嵌入した3本一組の補強用鉄筋
(2)が3枚のスペ−サ−(1)によって保持される
[図3(a)参照]。
て図4に基づき説明する。先ず図4においては、定尺な
る補強用鉄筋(2)の所定本数が3本単位で接続する場
合を示したものであり、これに使用するスペ−サ−
(1)は保持溝(1a)が補強用鉄筋(2)の所定本数の
少なくとも2倍を必要とするため、最低6箇所形成した
ものを使用する。先ず始めにこのスペ−サ−(1)を3
枚用意し、定尺の補強用鉄筋(2)の長手方向に向かっ
て、スペ−サ−(1)の保持溝(1a)に補強用鉄筋
(2)を嵌入させながら適宜間隔で配置するのである
が、この際に補強用鉄筋(2)の一端側から他端側に順
次配置され、しかもスペ−サ−(1)の保持溝(1a)に
対して一つ置きに3本の補強用鉄筋(2)を順次嵌入し
三角状に配置させる。この嵌入では、補強用鉄筋(2)
を保持溝(1a)に押し込むと、保持溝(1a)の入口は補
強用鉄筋(2)の外径より若干狭く形成させているた
め、保持溝(1a)が弾性的に開き、補強用鉄筋(2)が
保持溝(1a)内に差し込まれると同時に、弾性的に開い
ていた保持溝(1a)も元の状態に閉じて補強用鉄筋
(2)を弾性的に挾持して保持するのである。これによ
って保持溝(1a)に嵌入した3本一組の補強用鉄筋
(2)が3枚のスペ−サ−(1)によって保持される
[図3(a)参照]。
【0019】3枚のスペ−サ−(1)を配置する順序に
ついては、一例として初めに補強用鉄筋(2)の一端側
を1枚のスペ−サ−(1)で保持し、次いで補強用鉄筋
(2)の一端側を保持したスペ−サ−(1)と同様に他
の2枚のスペ−サ−(1)を順次適宜間隔に離して補強
用鉄筋(2)が保持される。
ついては、一例として初めに補強用鉄筋(2)の一端側
を1枚のスペ−サ−(1)で保持し、次いで補強用鉄筋
(2)の一端側を保持したスペ−サ−(1)と同様に他
の2枚のスペ−サ−(1)を順次適宜間隔に離して補強
用鉄筋(2)が保持される。
【0020】このように保持された3本一組とする補強
用鉄筋(2)は、その他端側のスペ−サ−(1)の一つ
置きに空いている保持溝(1a)に、図4(b)のよう
に、更に同じ寸法である別の3本の補強用鉄筋(2)で
もって、その一端側を嵌入させ保持し、その補強用鉄筋
(2)には他のスペ−サ−(1)2枚でもって適宜間隔
離して保持することにより、一定長さの補強用鉄筋
(2)は、コンクリ−ト製柱状体(3)に対応する長さ
に延長され接続することができるのである。
用鉄筋(2)は、その他端側のスペ−サ−(1)の一つ
置きに空いている保持溝(1a)に、図4(b)のよう
に、更に同じ寸法である別の3本の補強用鉄筋(2)で
もって、その一端側を嵌入させ保持し、その補強用鉄筋
(2)には他のスペ−サ−(1)2枚でもって適宜間隔
離して保持することにより、一定長さの補強用鉄筋
(2)は、コンクリ−ト製柱状体(3)に対応する長さ
に延長され接続することができるのである。
【0021】この場合に、延長接続された補強用鉄筋
(2)はその接続部分が互に交叉した状態であるから、
その接続箇所においてはコンクリ−ト打設した後のコン
クリ−ト製柱状状態の曲げ強度が極めて強いのである。
(2)はその接続部分が互に交叉した状態であるから、
その接続箇所においてはコンクリ−ト打設した後のコン
クリ−ト製柱状状態の曲げ強度が極めて強いのである。
【0022】尚、本実施例では、補強用鉄筋(2)がコ
ンクリ−ト製柱状体(3)の長手方向に平行して入る所
定本数として、補強用鉄筋(2)が3本必要な場合を例
示したものであるが、4本ではスペ−サ−(1)の保持
溝(1a)を8箇所とすればよく、つまり補強用鉄筋
(2)の必要な所定本数の少なくとも2倍の保持溝(1
a)を有するスペ−サ−(1)を使用すればよい。又、
本実施例では補強用鉄筋(2)の接続が2段であるも、
コンクリ−ト製柱状体(3)の長さによっては3段以上
とすればよい。又、補強用鉄筋(2)の定尺の寸法は、
製造されるコンクリ−ト製柱状体(3)の一番短いもの
に対応する長さを定尺とすれば、他の長いコンクリ−ト
製柱状体(3)に対して、この定尺の補強用鉄筋(2)
を本発明方法で接続することにより対応できる。
ンクリ−ト製柱状体(3)の長手方向に平行して入る所
定本数として、補強用鉄筋(2)が3本必要な場合を例
示したものであるが、4本ではスペ−サ−(1)の保持
溝(1a)を8箇所とすればよく、つまり補強用鉄筋
(2)の必要な所定本数の少なくとも2倍の保持溝(1
a)を有するスペ−サ−(1)を使用すればよい。又、
本実施例では補強用鉄筋(2)の接続が2段であるも、
コンクリ−ト製柱状体(3)の長さによっては3段以上
とすればよい。又、補強用鉄筋(2)の定尺の寸法は、
製造されるコンクリ−ト製柱状体(3)の一番短いもの
に対応する長さを定尺とすれば、他の長いコンクリ−ト
製柱状体(3)に対して、この定尺の補強用鉄筋(2)
を本発明方法で接続することにより対応できる。
【0023】図5はスペ−サ−(1)で接続保持された
補強用鉄筋(2)を型枠に入れ配筋した状態を示したも
のであり、スペ−サ−(1)の芯出し用の突起(1c)に
よってその各先端が型枠内に当接し、スペ−サ−(1)
の芯出し及びそのスペ−サ−(1)で保持状態の補強用
鉄筋(2)の芯出しが完全にできるのである。
補強用鉄筋(2)を型枠に入れ配筋した状態を示したも
のであり、スペ−サ−(1)の芯出し用の突起(1c)に
よってその各先端が型枠内に当接し、スペ−サ−(1)
の芯出し及びそのスペ−サ−(1)で保持状態の補強用
鉄筋(2)の芯出しが完全にできるのである。
【0024】次に本発明で使用する補強用鉄筋(2)に
ついて説明する。本補強用鉄筋(2)は熱間圧延異形棒
鋼であり、全部一定長さの定尺物で、その長さは、製造
する種々コンクリ−ト製柱状体(3)の長さの内で、最
小長さに対応すべき長さに設定される。又、太さつまり
外径寸法は、コンクリ−ト製柱状体(3)の太さに対応
した外径のものを用意するかあるいは全て同一の外径で
もって本数の増減にて対応すればよい。
ついて説明する。本補強用鉄筋(2)は熱間圧延異形棒
鋼であり、全部一定長さの定尺物で、その長さは、製造
する種々コンクリ−ト製柱状体(3)の長さの内で、最
小長さに対応すべき長さに設定される。又、太さつまり
外径寸法は、コンクリ−ト製柱状体(3)の太さに対応
した外径のものを用意するかあるいは全て同一の外径で
もって本数の増減にて対応すればよい。
【0025】又、本補強用鉄筋(2)は表面をダブルコ
−トカチオン電着塗装にて防錆処理する。このダブルコ
−トカチオン電着塗装とは、カチオン電着塗装を2回行
う塗装方法であって、一般のカチオン電着塗装に比べ、
塗膜が極めて防錆効果の高い塗装が形成され、特に端面
や突起箇所に塗料の付着性が極めてよい塗装方法であ
る。従って、本発明を用いる補強用鉄筋(2)は熱間圧
延異形棒鋼であるから、その外周面にふしやリブの突起
が多数形成されており、一般の塗装あるいは一般のカチ
オン電着塗装では、この突起に充分な塗膜の形成が困難
であり、ダブルコ−トカチオン電着塗装を行うことによ
って突起の部分に強固な塗装を可能とするのである。
尚、ダブルコ−トカチオン電着塗装において使用される
塗料はエポキシ樹脂系がコンクリ−トの強アルカリに対
し強いので好ましい。
−トカチオン電着塗装にて防錆処理する。このダブルコ
−トカチオン電着塗装とは、カチオン電着塗装を2回行
う塗装方法であって、一般のカチオン電着塗装に比べ、
塗膜が極めて防錆効果の高い塗装が形成され、特に端面
や突起箇所に塗料の付着性が極めてよい塗装方法であ
る。従って、本発明を用いる補強用鉄筋(2)は熱間圧
延異形棒鋼であるから、その外周面にふしやリブの突起
が多数形成されており、一般の塗装あるいは一般のカチ
オン電着塗装では、この突起に充分な塗膜の形成が困難
であり、ダブルコ−トカチオン電着塗装を行うことによ
って突起の部分に強固な塗装を可能とするのである。
尚、ダブルコ−トカチオン電着塗装において使用される
塗料はエポキシ樹脂系がコンクリ−トの強アルカリに対
し強いので好ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明は、このように構成させたことに
より、下記の効果を有する。
より、下記の効果を有する。
【0027】(イ)コンクリ−ト製柱状体(3)の長さが
変わっても、一定長さの補強用鉄筋(2)でもって接続
保持して配筋ができ、又、補強用鉄筋(2)の加工及び
防錆処理も極めて簡単となる。 (ロ)一定長さで且つ防錆処理(ダブルコ−トカチオン電
着塗装)を施した補強用鉄筋(2)を用いるため、コン
クリ−ト製柱状体(3)の長さが変化しても、そのまま
の状態で使用でき、切断の必要がなく、従来のように補
強用鉄筋(2)を切断した場合に、その切断面からの錆
の発生もない。 (ハ)又、補強用鉄筋(2)を専門に製造する側にとっ
て、コンクリ−ト製品製造側に補強用鉄筋(2)を輸送
する場合にも、補強用鉄筋(2)を配筋状態に組み立て
る必要もなく、補強用鉄筋(2)を束ねて輸送できるの
で嵩張らず有利なものとなる。
変わっても、一定長さの補強用鉄筋(2)でもって接続
保持して配筋ができ、又、補強用鉄筋(2)の加工及び
防錆処理も極めて簡単となる。 (ロ)一定長さで且つ防錆処理(ダブルコ−トカチオン電
着塗装)を施した補強用鉄筋(2)を用いるため、コン
クリ−ト製柱状体(3)の長さが変化しても、そのまま
の状態で使用でき、切断の必要がなく、従来のように補
強用鉄筋(2)を切断した場合に、その切断面からの錆
の発生もない。 (ハ)又、補強用鉄筋(2)を専門に製造する側にとっ
て、コンクリ−ト製品製造側に補強用鉄筋(2)を輸送
する場合にも、補強用鉄筋(2)を配筋状態に組み立て
る必要もなく、補強用鉄筋(2)を束ねて輸送できるの
で嵩張らず有利なものとなる。
【図1】本発明の補強用鉄筋の保持方法に用いるスペ−
サ−を示す斜視図である。
サ−を示す斜視図である。
【図2】本発明の補強用鉄筋の保持方法に用いるスペ−
サ−を示す正面図である。
サ−を示す正面図である。
【図3】本発明のスペ−サ−の保持溝の形状を示す説明
図である。
図である。
【図4】本発明のスペ−サ−を用いた補強鉄筋の保持方
法を示す説明図である。
法を示す説明図である。
【図5】本発明の補強用鉄筋の保持方法で型枠内に配筋
した状態を示す説明図である。
した状態を示す説明図である。
1 スペ−サ− 1a 保持溝 1c 突起 2 補強用鉄筋 3 柱状体
Claims (4)
- 【請求項1】 補強用鉄筋(2)を入れたコンクリ−ト
製柱状体(3)を製造する際に、所定本数の前記補強用
鉄筋(2)が複数のスペ−サ−(1)を用いて所定位置
に保持される補強用鉄筋の保持方法において、略リング
状で外周に多数の保持溝(1a)を有した複数の前記スペ
−サ−(1)を用い、その各前記スペ−サ−(1)の多
数の前記保持溝(1a)に対して、一つ置きに定尺なる所
定本数の前記補強用鉄筋(2)を嵌入させながら、前記
複数のスペ−サ−(1)を前記補強用鉄筋(2)の長手
方向に適宜間隔で配置し、更に一端側に配置された前記
スペ−サ−(1)の前記補強用鉄筋(2)が入っていな
い一つ置きの前記保持溝(1a)に、所定本数の新たな前
記補強用鉄筋(2)の端部側を嵌入させ、先の前記補強
用鉄筋(2)より延長し接続させると共に、その接続し
た新たな前記補強用鉄筋(2)にも新たな複数の前記ス
ペ−サ−(1)を用い適宜間隔で配筋保持し、次々に新
たな前記補強用鉄筋(2)を延長し接続できることを特
徴とするコンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保
持方法。 - 【請求項2】 前記補強用鉄筋(2)が、熱間圧延異形
棒鋼であり、且つ表面にダブルコ−トカチオン電着塗装
を施した請求項1記載のコンクリ−ト製柱状体における
補強用鉄筋の保持方法。 - 【請求項3】 略リング状のプラスチックあるいは金属
製であり、少なくとも、その外周に等間隔で補強用鉄筋
(2)の所定本数の2倍の保持溝(1a)を形成したこと
を特徴とするスペ−サ−。 - 【請求項4】 前記外周には芯出し用の突起(1c)を等
分割に複数形成した請求項3記載のスペ−サ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27817397A JPH11100997A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27817397A JPH11100997A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ− |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11100997A true JPH11100997A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17593617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27817397A Pending JPH11100997A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | コンクリ−ト製柱状体における補強用鉄筋の保持方法及びそのスペ−サ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11100997A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008500473A (ja) * | 2004-05-27 | 2008-01-10 | スティーブン・エドワルト・ケリー | 構造要素、基本要素、保持手段、並びに補強材の製造のための補助手段、このような補助手段を組み立てる方法、及び補強材を製造する方法 |
JP2012240204A (ja) * | 2011-05-14 | 2012-12-10 | Nippon Concrete Ind Co Ltd | 高い耐久性能を有するコンクリート管及びその製造方法。 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP27817397A patent/JPH11100997A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008500473A (ja) * | 2004-05-27 | 2008-01-10 | スティーブン・エドワルト・ケリー | 構造要素、基本要素、保持手段、並びに補強材の製造のための補助手段、このような補助手段を組み立てる方法、及び補強材を製造する方法 |
JP2012240204A (ja) * | 2011-05-14 | 2012-12-10 | Nippon Concrete Ind Co Ltd | 高い耐久性能を有するコンクリート管及びその製造方法。 |
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