JPH1110088A - 廃プラスチック選別機 - Google Patents

廃プラスチック選別機

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JPH1110088A
JPH1110088A JP9161325A JP16132597A JPH1110088A JP H1110088 A JPH1110088 A JP H1110088A JP 9161325 A JP9161325 A JP 9161325A JP 16132597 A JP16132597 A JP 16132597A JP H1110088 A JPH1110088 A JP H1110088A
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belt
waste plastic
belt conveyor
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Zen Hirabayashi
漸 平林
Kenichi Yoneda
健一 米田
Tomitaka Yonezawa
富任 米澤
Yoshiharu Arai
良晴 荒井
Masayasu Kimura
真康 木村
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡素な設備で比重が近似している物
を確実に分離選別できる廃プラスチック選別機を提供す
ることを課題とする。 【解決手段】被選別物を投入する投入口35を有するト
ンネル型の機体21と、この機体の内部にその長手方向
に沿って架設され被選別物搬送方向と交差する方向に沿
う複数の桟46をベルト搬送面に被選別物搬送方向に間
隔を存して設けたベルトコンベア22と、投入口に対し
てベルトコンベアの被選別物搬送方向下流側の位置に設
置されベルトコンベアの被選別物搬送方向上流側に向け
て機体の内部に風を送る風発生手段23とを備え、トン
ネル型の機体には投入口に対してベルトコンベアの被選
別物搬送方向下流側の位置と被選別物搬送方向上流側の
位置に夫々選別された被選別物を排出する排出口38、
39を夫々有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃プラスチック品な
どの廃棄物を風力により重量物と軽量物と選別する廃プ
ラスチック選別機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチック製品、例えばポリエ
チレンなどからなるフィルム、ポリスチレンなどからな
るトレイ、また、パック、ボトルなどのプラスチック製
品を廃棄する場合に、フィルムなどの軽量物と発泡トレ
イ、パックおよびボトルなどの重量物とが混合された混
合物のなかから重量物と軽量物とを分離する方法として
は、である混合物を液体のなかに置き液体と混合物との
比重差を利用して選別する比重分離法(湿式法)と、風
力を利用してプラスチック製品を飛ばしてその飛距離の
差を利用して選別する風力選別法(乾式法)が一般的で
ある。
【0003】前者の選別機は例えば特開平6−1789
38号公報に開示されている。この選別機は図9に示す
ようにフレーク状態にした混合物1を液体2とともにス
クリューコンベア3に供給して比重により遠心分離をす
るものである。後者の選別機は例えば特開平8−476
72号公報に開示されている。この選別機は図10に示
すようにノズル11から空気を噴流として吹き出し、吸
い込み口12から重量シュート13の内部に空気を吸い
込み上昇させることにより、重量物から軽量物をはぎ取
り、はぎ取られた軽量物を重量物室14から軽量物室1
5へ搬送するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した前者
の比重分離を採用した選別機は、比重を調整した液体や
この液体の処理が必要であり、このため大規模な設備と
高い費用を必要とするという問題がある。
【0005】また、前述した後者の風力分離を採用した
選別機は、湿式法を採用した選別機に比較して設備が簡
素であるが、比重が近似している発泡トレイとフィルム
とを分離選別することが困難であるという問題がある。
本発明は、簡素な設備で比重が近似している物を確実に
分離選別できる廃プラスチック選別機を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の廃プラ
スチック選別機は、被選別物を投入する投入口を有する
トンネル型の機体と、この機体の内部にその長手方向に
沿って架設され被選別物搬送方向と交差する方向に沿う
起立した複数の桟をベルト搬送面に被選別物搬送方向に
間隔を存して設けたベルトコンベアと、前記投入口に対
して前記ベルトコンベアの被選別物搬送方向下流側の位
置に設置され前記ベルトコンベアの被選別物搬送方向上
流側に向けて前記機体の内部に風を送る風発生手段とを
備え、前記トンネル型の機体には前記投入口に対して前
記ベルトコンベアの被選別物搬送方向下流側の位置と被
選別物搬送方向上流側の位置に選別された被選別物を排
出する排出口を夫々有することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の廃プ
ラスチック選別機において、前記風発生手段は風を吹出
す吹出し口を備え、この吹出し口には吹出される風の向
きを調整する風向調整ダンパが設けられていることを特
徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の廃プ
ラスチック選別機において、前記機体の投入口には前記
機体の内部を流れる風の向きを調整する風向調整ダンパ
が設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1に記載の廃プ
ラスチック選別機において、前記機体は前記風発生手段
設置側の端部の高さが調節可能であることを特徴とす
る。請求項5の発明は、請求項1に記載の廃プラスチッ
ク選別機において、前記ベルトの桟は高さ方向に沿って
孔が並べて形成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1ないし図4を参照して説明する。図1はこの実施
の形態の廃プラスチック選別機を示す正面図、図2
(a)は平面図、図2(b)は図1のZ−Z線に沿う断
面図、図3は図1のY−Y線に沿う断面図、図4は図1
のX−X線に沿う断面図である。
【0011】図21はトンネル型をなす機体、22はこ
の機体21の内部に長さ方向に沿って架設されたベルト
コンベア、23は機体21の一方の端部に設けられた風
発生手段の一例である送風機、24は第1の風向調整ダ
ンパ、25は第2の風向調整ダンパである。
【0012】機体21は、所定長さの帯形をなすベース
31(図4参照)の両側縁に所定長さの一対の側板32
をべース長さ方向に沿い配置してボルト34により取付
け、一対の側板32の上端間に所定長さの上板33をべ
ース長さ方向に沿い配置して取付けて断面四角形をなす
トンネル形をなす形態に構成されている。図2(b)に
示すように機体21における上板33の長さ方向の中間
部の部分には被選別物を投入する投入口35が形成さ
れ、この投入口35にはホッパ36が取り付けられてい
る。機体21における一方の端部の下面部にはベース3
1の一方端の前方に位置して第1の排出口38が形成さ
れており、機体21における他方の端面には第2の排出
口39が形成されている。
【0013】機体21は長さ方向の一方の端、他方の端
およびこれら両端に挟まれた長さ方向に間隔を存した複
数箇所に夫々脚体40が設けられている。脚体40は設
置面に直立して置かれたねじ棒41、このねじ棒41に
直立して組合されたパイプ42およびこのパイプ42に
枢着されベース31に取付けられた支持体43により構
成されている。パイプ42は内部にはねじ棒41と螺合
する図示しないナットを有しており、ねじ棒41の回転
によりパイプ42が上下方向に移動できる。従って、ね
じ棒41により脚体40全体の高さを調整でき、脚体4
0高さ調整によりベース31、すなわち機体21の高さ
を調整できる。図1では機体21は水平に高さ調節され
ている。
【0014】ベルトコンベア22は、ベース31に支持
されて機体21に設けられている。ベース31に一方の
端は機体21における第1の排出口38に接し、他方の
端は機体31における第2の排出口39から外方へ突出
している。これらベース31における両方の端部には夫
々プーリ51、52が設けられ、これらプーリ51、5
2にはベース31の全長にわたりベース31(機体2
1)長手方向に沿って配設された無端ベルト53が巻き
掛けられている。一方のプーリ51は電動機54の出力
軸とベルト55を介して連結されている。すなわち、電
動機54の回転によりプーリ51が回転されて無端ベル
ト53の上部(搬送面)がプーリ51とプーリ52との
間を図示A方向へ回転する。
【0015】また、無端ベルト53の搬送面には、ベル
ト被選別物搬送方向(ベルト長さ方向)に対して直交
(交差)し且つ搬送面から起立する複数の桟56がベル
ト被選別物搬送方向に間隔を存して並べて配置されてお
り、各桟桟56はねじ止めなどの手段により無端ベルト
53に取付けられている。各桟桟56は孔がない単なる
板材を用いて形成する。各桟56の高さは一定であって
もよく、異なっていても良い。
【0016】送風機23は機体21における一方の端面
部の上部に設けられており、機体21に接続するケーシ
ング61、このケーシング61の内部に設けられた電動
機62およびこの電動機62により回転される回転羽根
63を有している。ケーシング61は機体21と接続す
る部分が風の吹出し口64であり、吹出し口64とは反
対側の部分は空気の取入れ口65となっている。吹出し
口64は機体21の第1の排出口38の上側に位置す
る。すなわち、送風機23は回転羽根63の回転により
外部から空気を取入れて機体21の一方の端部から機体
21の内部へ図示B方向へ風を送るものである。なお、
ケーシング61の吹出し口64は第1の排出口38の上
側に位置する。
【0017】第1の風向調節ダンパ24は、送風機23
におけるケーシング61の吹出し口64の下部(機体2
1の第1の排出口38の上側)に位置して機体21に設
けられている。すなわち、第1の風向調節ダンパ24は
一対の側板32に支持された軸71により水平位置と垂
直位置との間を回動するように配置され、その回動角度
で吹出し口64から吹き出される風の向きを調整するも
のである。風向調節ダンパ24が水平位置にある場合に
は、風はベルトコンベア22と平行な方向に調整され、
風向調節ダンパ24が垂直位置にある場合には、風はベ
ルトコンベア22に対して下向き方向に調整される。
【0018】図3に示すように側板32の外部に突出し
た軸71の一方の端部には腕72が取付けられ、機体2
1の外部から腕72を動かし軸71を介して風向調節ダ
ンパ24を回動操作できるようになっている。側板32
の外面に取付けられた板73にはダンパ24の回動角度
に応じた複数の孔74が軸71を中心とした円軌跡上に
並べて形成されている.腕72には板73の孔74に挿
入されるボルト75が螺合して設けられ、このボルト7
5を操作して孔74に挿入し、また外すことにより腕7
2、つまり風向調節ダンパ24を必要とする回動位置を
選定して停止させることができる。
【0019】第2の風向調節ダンパ25は、機体21の
投入口35の下側において送風機寄り端(被選別物搬送
方向上流側端)に位置して機体21に設けられている。
すなわち、第2の風向調節ダンパ25は一対の側板32
に支持された軸76により水平位置とし垂直位置との間
を回動するように配置され、その回動角度で投入口35
に対する風の向きを調整するものである。風向調節ダン
パ25が水平位置にある場合には、風はベルトコンベア
22と平行な方向(投入口35の軸線に対して直角な方
向)に調整され、風向調節ダンパ24が垂直位置にある
場合には、風はベルトコンベア22に対して下向きの方
向(投入口35の軸線に対して下向きの方向)に調整さ
れる。なお、第2の風向調節ダンパ25を機体21の外
部から回動操作して必要とする回動位置を選定して停止
させる構成は第1の風向調節ダンパ24と同様であるた
めに説明を省略する。
【0020】このようにこの廃プラスチック選別機は簡
素な構成をなしている。次にこの廃プラスチック選別機
により廃棄されるプラスチック製品を選別する動作につ
いて説明する。
【0021】電動機54によりベルトコンベア22の無
端ベルト53を図示A方向へ回転させる。無端ベルト5
3に設けた各桟56も無端ベルト53と同じA方向へ移
動する。A方向はベルトコンベア22の無端ベルト53
が物品を搬送する方向である。すなわち、ベルトコンベ
ア22は機体21の第2の排出口39から第1の排出口
38へ向けて物を搬送する。また、送風機23は回転羽
根63を回転して風をケース61の吹出し口64から機
体21の内部へ図示B方向へ向けて吹き出す。すなわ
ち、送風機23は機体21のベルトコンベア被選別物搬
送方向下流側端から上流側端へ風を送る。つまり、送風
機23はベルトコンベア23の被選別物搬送方向とは逆
方向へ風を送る。
【0022】さらに、第1の風向調節ダンパ24は例え
ば図1に示すように水平位置と垂直位置との中心よりや
や水平位置へ寄った傾斜位置に位置を設定する。これに
より第1の風向調節ダンパ24は吹出し口64から吹き
出される風をベルトコンベア23の一方の端部側へ向け
て案内する。第2の風向調節ダンパ25も例えば図1に
示すように水平位置と垂直位置との中心よりやや水平位
置へ寄った傾斜位置に位置を設定する。これにより第2
の風向調節ダンパ25は機体21の内部を流れる風を投
入口35の軸線に対して直角ではなくベルトコンベア2
3の被選別物搬送方向上流側へ向けて傾斜して案内す
る。
【0023】そして、適宜な方法によりポリエチレンな
どからなるフィルム類(手提げ袋、ごみ袋、ひも、食品
用ラップなど)、ポリスチレンなどからなる発泡トレ
イ、また、パック、ボトルなどのプラスチック製品が混
在した物を投入口35から機体21の内部へC方向に沿
い投入する。この場合、投入されたプラスチック製品が
混在した物は第2の風向調節ダンパ25により投入口3
5の軸線に対して直角な方向から風を受けることがな
く、混在物に含まれるフィルム類などが投入口35へ舞
い上がって戻ることがない。
【0024】混在物に含まれる偏平な形状のパック、カ
ップ、トレイおよび重量の大きなボトルは投入口35か
ら機体21内部を落下してベルトコンベア23の無端ベ
ルト53の搬送面上に載る。これらの物は無端ベルト5
3の搬送面に被選別物搬送方向に間隔存して設けられた
被選別物搬送方向に対して直角な各桟56に挟まれた部
分に載るために、機体21内部を流れる風の影響を受け
にくくなり、無端ベルト53の回転とともにA方向へ運
ばれ機体21の一方の端部まで搬送されて機体21に設
けた第1の排出口38から外方にD方向へ落下して排出
される。
【0025】前記の物に軽量なフィルムが混在して無端
ベルト53上に載っている場合には第1の風向調節ダン
パ24により案内された風により吹き上げられ風に乗っ
て機体21の他方の端部へ向けて搬送されて行く。
【0026】また、投入口35から投入された混在物に
含まれるフィルム類は、密度が小さく、形状が一定でな
く、風の影響を受けやすい物である。このため、フィル
ム類は風によりベルトコンベア22の被選別物搬送方向
Aとは逆の風が吹くB方向へ運ばれて、最終的には機体
21の他方の端部まで搬送されて機体21に設けた第2
の排出口39から外方にE方向へ落下して排出される。
【0027】このようにしてフィルム製品において比重
が近似している発泡トレイとフィルムとを風力により全
く分離選別することができる。家庭から出される各種プ
ラスチック容器ごみを模擬的に作り、ボトル、トレイ類
(飲料ボトル、パック、カップ、トレイ)とフィルム類
(手提げ袋、ごみ袋、ひも、食品用ラップなど)の選別
試験を全長4mの試験機を用いて行った結果、出口風速
V2.5m/Sにおいてボトル、トレイ類回収率99.
9%、フィルム回収率88.1%が得られた。
【0028】なお、第1の風向調節ダンパ24は水平位
置においてケーシング61の吹出し口64から吹出され
る風をベルトコンベア22に対して平行に案内してベル
トコンベア22へ向かう度合いを小さくし、垂直位置に
おいて風の一部を第1の排出口28に向けて案内する。
すなわち、第1の風向調節ダンパ24はベルトコンベア
22に載っている物の種類によって選別する上で適切な
風の向きを得るように調節する。第2の風向調節ダンパ
25は水平位置において機体21の内部を流れる風をベ
ルトコンベア22に対して平行に案内し、垂直位置にお
いて風の一部が投入口35の下側で投入口35の軸線に
対して直角な方向へ流れることを阻止する。すなわち、
第2の風向調節ダンパ25は投入口35から投入される
物の種類によって選別する上で適切な風の向きを得るよ
うに調節する。
【0029】ベルトコンベア22に設ける桟56は単な
る板でも良いが、さらに各桟56の間にある物に風の力
を加えたい場合には、後述するように孔を明けた構造と
すると良い。図5に示す桟56Aは、複数個の孔57が
桟長さ方向(ベルト幅方向)に沿って一列に並べて形成
したものである。図6に示す桟56Bは、複数個の孔5
7が桟長さ方向(ベルト幅方向)に沿って並ぶ列を高さ
方向に2列形成したものである。図7に示す桟56C
は、複数個の孔57が桟長さ方向(ベルト幅方向)に沿
って並ぶ列を高さ方向に3列並べて形成したものであ
る。
【0030】前述したように機体21の内部においてフ
ィルム類は風の力でベルトコンベア22の被選別物搬送
方向上流側へ吹き飛ばされ第2の排出口39から排出回
収されるが、なかにはベルト53の搬送面に付着するも
のがある。桟56(56A〜56C)に孔57を形成し
て風が通り抜けるようにすれば、ベルト53の搬送面に
付着したフィルム類は風によって吹き飛ばされる。桟5
6において高さ方向に並べる孔57の数は、風の力、フ
ィルム類の種類,量などの条件に応じて適宜選択する。
【0031】図1において第1の排出口38からの回収
率が低い場合には送風機23が送くる風力を弱くするこ
とが有効であり、逆に第2の排出口39での回収率が低
い場合には風力を強くすることが考えられる。送風機2
3の能力などの点から風力を強くすることが困難である
場合には、機体21の一方の端部を高く、他方の端部
(風の吹く方向下流側)を低くして機体21を傾斜させ
ることが考えられる。このように機体21を傾斜させる
ことにより、機体21の内部における被選別物は重力の
影響により第2の排出口39に向かう力を受け風の力を
強くしたことと同様な効果を得ることができる。
【0032】図1に示す構成で機体21を前述したよう
に傾斜させるためには、機体21を支持する脚体40の
高さを調節する。脚体40のねじ棒41を回転してパイ
プ42を上下方向に移動させて機体21のベース31の
高さ位置を調整する。すなわち、機体21の一方の端を
支持する脚体40の高さを高くし、順次機体21の他方
の端に向け各脚体40の高さを順次低くしている。
【0033】図8は機体21を一方の端部が高く、他方
の端部が低くなるように傾斜させた形態を示している。
ここでは、例えば機体21をその他方の端部を除く部分
で脚体40と同じ構成であるねじ棒41、パイプ42お
よびブラケット43を有する脚体40Aで支持してい
る。なお、機体21の他方の端を支持する脚体58はパ
イプ42とブラケット43のみで構成している。そし
て、機体21の一方の端を支持する脚体40Aの高さを
高くし、順次各脚体40を機体21の他方の端部に向け
て脚体40の高さを順次低くしている。
【0034】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。前述した
形態では廃棄するプラスチック製品を選別しているが、
これに限らず分離可能な品物が混在したものを選別の対
象にすることもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、従来の風力選別機では
発泡トレイとプラスチックフィルムのような選別が困難
であった被選別物の選別が可能な廃プラスチック選別機
を簡素な構成で提供できる。
【0036】また、風発生手段の吹出し口に風向調整ダ
ンパが設けられているので、風発生手段の風を被選別物
を選別するに適した風向に調整することができる。機体
の投入口に風向調整ダンパが設けられているので、機体
内部を流れる風を投入口から投入される被選別物の状態
に応じて適切な風向に調整することができる。
【0037】さらに、風発生手段による風の強さに限界
がある場合に機体を傾斜させることにより被選別物の回
収効率を高めることができる。ベルトコンベアのベルト
に設けた桟に孔を形成することにより風を利用した被選
別物の回収効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態における廃プラスチ
ック選別機を示す図。
【図2】同実施の形態における廃プラスチック選別機を
示す図。
【図3】同実施の形態の廃プラスチック選別機における
風向調整ダンパを示す図。
【図4】同実施の形態の廃プラスチック選別機における
機体を示す図。
【図5】同実施の形態の廃プラスチック選別機における
桟を示す図。
【図6】同実施の形態の廃プラスチック選別機における
桟を示す図。
【図7】同実施の形態の廃プラスチック選別機における
桟を示す図。
【図8】第2の実施の形態における廃プラスチック選別
機を示す図。
【図9】従来の一形態の廃プラスチック選別機を示す
図。
【図10】従来の他の形態の廃プラスチック選別機を示
す図。
【符号の説明】
21…機体、 22…ベルトコンベア、 23…送風機、 24…第1の風向調節ダンパ、 25…第2の風向調節ダンパ、 35…投入口、 38…第1の排出口、 39…第2の排出口、 40…脚体、 53…ベルト、 56…桟、 57…孔、 64…吹出し口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 良晴 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 木村 真康 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社横浜製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被選別物を投入する投入口を有するトン
    ネル型の機体と、この機体の内部にその長手方向に沿っ
    て架設されベルト搬送面に被選別物搬送方向と交差する
    方向に沿う起立した複数の桟を被選別物搬送方向に間隔
    を存して設けたベルトコンベアと、前記投入口に対して
    前記ベルトコンベアの被選別物搬送方向下流側の位置に
    設置され前記ベルトコンベアの被選別物搬送方向上流側
    に向けて前記機体の内部に風を送る風発生手段とを備
    え、前記トンネル型の機体には前記投入口に対して前記
    ベルトコンベアの被選別物搬送方向下流側の位置と被選
    別物搬送方向上流側の位置に選別された被選別物を排出
    する排出口を夫々有することを特徴とする廃プラスチッ
    ク選別機。
  2. 【請求項2】 前記風発生手段は風を吹出す吹出し口を
    備え、この吹出し口には吹出される風の向きを調整する
    風向調整ダンパが設けられていることを特徴とする請求
    項1に記載の廃プラスチック選別機。
  3. 【請求項3】 前記機体の投入口には前記機体の内部を
    流れる風の向きを調整する風向調整ダンパが設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック
    選別機。
  4. 【請求項4】 前記機体は前記風発生手段設置側の端部
    の高さが調節可能であることを特徴とする請求項1に記
    載の廃プラスチック選別機。
  5. 【請求項5】 前記ベルトの桟は高さ方向に沿って孔が
    並べて形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の廃プラスチック選別機。
JP16132597A 1997-06-18 1997-06-18 廃プラスチック選別機 Expired - Lifetime JP3752522B2 (ja)

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