JPH11100314A - 歯磨き剤 - Google Patents

歯磨き剤

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JPH11100314A
JPH11100314A JP1546598A JP1546598A JPH11100314A JP H11100314 A JPH11100314 A JP H11100314A JP 1546598 A JP1546598 A JP 1546598A JP 1546598 A JP1546598 A JP 1546598A JP H11100314 A JPH11100314 A JP H11100314A
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Japan
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dentifrice
water
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xylitol
soluble polymer
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JP1546598A
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Kazushi Oshino
一志 押野
Hiroki Kamiyama
弘樹 上山
Toshiaki Shintani
俊朗 真谷
Akitsugu Maeda
晃嗣 前田
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不快な臭いや味をマスキングし、爽快感やサ
ッパリ感を与えて使用感を高める、優れた香味効果を有
するとともに、きめが細かく、泡保ちの良い泡を生じる
歯磨き剤の提供。 【解決手段】 次の成分(a)〜(c): (a)キシリトールを、甘味成分中固形分換算で50重
量%以上、(b)水に単独で溶解したときに水溶液がシ
ュードプラスチック性を有する水溶性高分子を、水溶性
高分子全体中10重量%以上、及び(c)発泡剤を含有
する歯磨き剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯磨き剤、さらに詳
しくは甘味等香味のバランスが良く、また使用時にきめ
が細かく、泡保ちの良い泡を生じ、テクスチャーに優れ
た歯磨き剤に関する。
【0002】
【従来の技術】キシリトールは歯磨き剤に配合すること
により、口腔内の連鎖状球菌の糖代謝を阻害してムシ歯
予防効果を発揮する(特開昭63−45215号公報)
とともに、歯の再石灰化を促進する。またキシリトール
は砂糖に似た甘味を有することから、香味の調和と爽快
感を付与するため、香味剤として歯磨き剤に用いること
が期待されている。
【0003】また歯磨き剤には、歯磨き剤を口腔中に拡
散させて清掃効果を高め、歯磨き剤使用時の感覚的な安
定感を付与するため、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキ
ルスルホコハク酸ナトリウム等の発泡剤が配合されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらキシリト
ールは、研磨剤、湿潤剤、発泡剤、粘結剤、薬効成分等
の歯磨き剤の他の成分と混合した場合、他成分の不快な
味をマスクしたり、嗜好性の良い香味を付与する効果は
必ずしも十分ではない。また発泡剤としてラウリル硫酸
ナトリウム等を用いると、泡は発生するが、泡が粗大で
泡保ちが必ずしも十分でないという問題を有する。
【0005】したがって本発明は、甘味等の香味のバラ
ンスに優れ、きめが細かく、泡保ちの良い泡を生じる、
テクスチャーに優れた歯磨き剤を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究した結果、特定量のキシリトール、
発泡剤とともに、水に単独で溶解したときに水溶液がシ
ュードプラスチック性を有する特定の水溶性高分子を含
有する歯磨き剤であれば、甘味等の香味のバランスに優
れるとともに、これを用いてブラッシングした際に発生
する泡をきめ細かくし、しかも泡を安定して保持するこ
とができ、総合的なテクスチャーに優れたものであるこ
とを見出し本発明を完成させた。
【0007】すなわち本発明は、次の成分(a)〜
(c): (a)キシリトールを、甘味成分中固形分換算で50重
量%以上、(b)水に単独で溶解したときに水溶液がシ
ュードプラスチック性を有する水溶性高分子を、水溶性
高分子全体中10重量%以上、及び(c)発泡剤を含有
する歯磨き剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、キシリトールは
甘味成分中、固形分換算で50重量%以上であることが
必要であり、75重量%以上であることが好ましい。5
0重量%以上であれば、甘味の質が向上することで香味
全体のバランスが優れたものになるとともに泡をきめ細
かくし、かつ安定性を向上させることができる。またキ
シリトールの歯磨き剤中の含有量は、15〜50重量%
であることが好ましく、25〜40重量%であることが
特に好ましい。15〜50重量%であれば、優れた香味
効果を発揮し、泡の安定性を向上させることができる。
なおキシリトール以外の甘味成分としては、例えばグリ
セリン、エリスリトール、ソルビトール、マルチトー
ル、ラクチトール、パラチトール等の多価アルコール、
サッカリン、サッカリンナトリウム、ステビア、アスパ
ルテーム、グリチルリチン酸ジカリウム等の甘味剤、砂
糖、グルコース、フルクトース等の糖類等を含有するこ
とができるが、このうちムシ歯の原因となる酸を生成す
ることのない多価アルコール、甘味剤が好ましい。
【0009】本発明においては、水に単独で溶解したと
きに水溶液がシュードプラスチック性を有する水溶性高
分子(以下「シュードプラスチック性高分子」という)
を用いる。ここでシュードプラスチック性とは、力の小
さいときは見かけの粘度が大きく、力が大きいときは見
かけの粘度が小さくなる流体の性質である。かかるシュ
ードプラスチック性高分子を含有する歯磨き剤は、ブラ
ッシング力が加わることで速やかに低粘度化して発泡し
やすくなり、ブラッシング力が加わっていない場合には
増粘して破泡を抑制することができる。本発明において
用いるシュードプラスチック性高分子は、シュードプラ
スチック性の高いものが好ましく、キサンタンガム、λ
−カラギーナン、ヒドロキシエチルセルロースが特にシ
ュードプラスチック性が高く好ましい。さらにキサンタ
ンガムが最も好ましい。本発明においてはこれらを1種
または2種以上用いることができる。これらシュードプ
ラスチック性高分子の市販品としては例えば以下のもの
が挙げられる。キサンタンガム:エコーガム、エコーガ
ムT、モナートガムGS(大日本製薬)等、λ−カラギ
ーナン:カラギーナンLX−22(MRCポリサッカラ
イド)等、ヒドロキシエチルセルロース:HECダイセ
ルSE600、HECダイセルSE900(ダイセル化
学)等。
【0010】かかるシュードプラスチック性高分子は、
水溶性高分子全体中に10重量%以上含有することが必
要であり、20重量%以上含有することが好ましい。1
0重量%以上であればきめ細かな泡を発生させることが
でき、さらにかかる泡を安定して保持することができ
る。またシュードプラスチック性高分子としてキサンタ
ンガムを用いる場合、歯磨き剤中に0.2〜2重量%、
特に0.25〜1重量%含有することが好ましい。
【0011】またかかるシュードプラスチック性高分子
は、単独で水に溶解したときに水溶液がゲル化しないも
のであること(すなわち単独でゲル化能を有しない)が
好ましい。ゲル化能が大きいとシュードプラスチック性
高分子のシュードプラスチック性が損なわれる場合があ
る。また、例えばシュードプラスチック性高分子として
キサンタンガムを用いる場合、キサンタンガムは単独で
はゲル化能を有さないが、ローカストビーンガムと併用
するとゲルを形成する場合があるので、ローカストビー
ンガムを併用する場合はキサンタンガムのシュードプラ
スチック性を損なわない範囲で用いることが好ましい。
またκ−カラギーナン、ι−カラギーナン、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、寒天等単独でゲル化能を有する高分子
も併用して差しつかえないが、この場合常温でも可逆性
ゲルを形成する高分子、例えばι−カラギーナン等が好
ましい。またニュートン流動性高分子としてアルギン酸
ナトリウム等、グレードによって異なるが比較的ニュー
トン流動性に近い高分子としてカルボキシメチルセルロ
ース等があり、これらを併用することもできる。
【0012】本発明の歯磨き剤は、さらに発泡剤を含有
する。これにより口中に歯磨き剤を拡散させる効果が向
上する。発泡剤としては例えば、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウロイルサルコシンナトリウム、アルキルスルホ
コハク酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸モノグリセリンスル
ホン酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル等が挙げられ
るが、このうちラウリル硫酸ナトリウムが特に好まし
い。かかる発泡剤の歯磨き剤中の含有量に特に制限はな
いが、例えば0.5〜2重量%であることが好ましい。
【0013】シュードプラスチック性高分子は、上記の
ように本発明において、優れた泡の安定性効果を発揮す
るが、粘結剤としての機能も有する。したがって研磨剤
を配合すれば、歯磨き剤中で研磨剤が均一に分散しやす
くなり、歯磨き剤の一個装のいずれの部分を用いても、
ほぼ均一の研磨効果を得ることができる。研磨剤として
は、無水ケイ酸等の研磨性シリカが特に好ましい。歯磨
き剤中の研磨剤の含有量に特に制限はないが、例えば1
0〜30重量%であることが好ましい。
【0014】また増粘性シリカを配合すると、歯磨き剤
の構造粘性が向上するため好ましい。歯磨き剤中の増粘
性シリカの含有量に特に制限はないが、例えば3〜10
重量%であることが好ましい。
【0015】本発明においては、フッ素イオン供給化合
物、特にフッ化ナトリウムまたはモノフルオロリン酸ナ
トリウムを配合することが好ましい。フッ素イオンは、
歯の再石灰化を促進し、ムシ歯の予防効果を有する。フ
ッ化ナトリウム等を配合することにより、ムシ歯予防効
果が顕著に向上する。歯磨き剤中のフッ化ナトリウム、
モノフルオロリン酸ナトリウムの含有量は特に制限はな
いが、例えばフッ素換算で0.01〜0.2重量%であ
ることが好ましい。
【0016】本発明においては、香料を配合することが
好ましい。香料を配合することにより、キシリトールと
シュードプラスチック性高分子とによる優れた香味効果
をさらに向上させることができる。香料としては天然の
精油または合成品を混合して使用することで爽快性を高
めることができ、例えばペパーミントオイル、スペアミ
ントオイル、メントール等が挙げられる。また歯磨き剤
中の香料の含有量は特に制限はないが、例えば0.5〜
1.5重量%であることが好ましい。
【0017】本発明においては、本発明の効果を害さな
い範囲で歯磨き剤に一般に用いられている湿潤剤、着色
剤、保存剤、薬効成分等を配合することができる。
【0018】本発明の歯磨き剤は例えば、キシリトー
ル、シュードプラスチック性高分子、発泡剤、及び必要
に応じてその他の原料を水に添加し、適宜撹拌すること
により製造することができる。本発明の歯磨き剤は、潤
性歯磨き剤、練り歯磨き剤、液状歯磨き剤、液体歯磨き
剤等として用いることができる。
【0019】
【実施例】次に実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0020】実施例1〜6、比較例1〜4 表1に示す配合の原料を水に添加し、撹拌して歯磨き剤
を製造した。
【0021】
【表1】
【0022】試験例1 パネラーを8群に分け、上記で得られた各歯磨き剤2g
を用いて5分間歯磨きをさせ、香味、泡質、泡保ちを以
下の評価基準で評価させた。その結果を表2に示す。 (評価基準) 香味: ◎:香味のバランスが非常に良い ○:香味のバランスが比較的良い △:香味のバランスがやや悪い ×:香味のバランスが悪い 泡質: ◎:非常にきめが細かい ○:きめが細かい △:きめがやや荒い ×:きめが荒い 泡保ち: ◎:非常に泡保ちが良い ○:泡保ちが良い △:泡保ちがやや悪い ×:泡保ちが悪い
【0023】
【表2】
【0024】表2より、実施例1〜6の歯磨き剤は、香
味、泡質、泡保ちのいずれもが優れており、キシリトー
ル含有量、またはキサンタンガム含有量がより多い実施
例2及び4が特に優れていることが確認された。一方キ
シリトール含有量の少ない比較例1、2は香味のバラン
スが悪く、またシュードプラスチック性高分子を含有し
ないかまたは含有量の少ない比較例3、4は泡質、泡保
ちが悪く、いずれも総合的なテクスチャーが劣っている
ことが確認された。
【0025】
【発明の効果】本発明の歯磨き剤は、甘味等の香味のバ
ランスに優れ、きめが細かく、泡保ちの良い泡を生じ
る、総合的なテクスチャーに優れたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 晃嗣 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)〜(c): (a)キシリトールを、甘味成分中固形分換算で50重
    量%以上、(b)水に単独で溶解したときに水溶液がシ
    ュードプラスチック性を有する水溶性高分子を、水溶性
    高分子全体中10重量%以上、及び(c)発泡剤を含有
    する歯磨き剤。
  2. 【請求項2】 水に単独で溶解したときに水溶液がシュ
    ードプラスチック性を有する水溶性高分子が、キサンタ
    ンガム、λ−カラギーナン及びヒドロキシエチルセルロ
    ースからなる群より選ばれる1種または2種以上である
    請求項1記載の歯磨き剤。
  3. 【請求項3】 キシリトールを15〜50重量%含有す
    る請求項1または2記載の歯磨き剤。
  4. 【請求項4】 キサンタンガムを0.2〜2重量%含有
    する請求項2または3記載の歯磨き剤。
JP1546598A 1997-08-01 1998-01-28 歯磨き剤 Pending JPH11100314A (ja)

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JP1546598A JPH11100314A (ja) 1997-08-01 1998-01-28 歯磨き剤

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JP20764797 1997-08-01
JP9-207647 1997-08-01
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070257A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Kao Corp 歯磨き組成物
US8961938B2 (en) 2005-09-05 2015-02-24 Kao Corporation Dentifrice composition

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007070257A (ja) * 2005-09-05 2007-03-22 Kao Corp 歯磨き組成物
JP4658744B2 (ja) * 2005-09-05 2011-03-23 花王株式会社 歯磨き組成物
US8961938B2 (en) 2005-09-05 2015-02-24 Kao Corporation Dentifrice composition

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