JPH1110026A - 泥状物の固液分離方法及び固液分離装置 - Google Patents

泥状物の固液分離方法及び固液分離装置

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JPH1110026A
JPH1110026A JP9178962A JP17896297A JPH1110026A JP H1110026 A JPH1110026 A JP H1110026A JP 9178962 A JP9178962 A JP 9178962A JP 17896297 A JP17896297 A JP 17896297A JP H1110026 A JPH1110026 A JP H1110026A
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JP
Japan
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solid
liquid
sludge
mud
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP9178962A
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English (en)
Inventor
Atsushi Akita
篤志 秋田
Takao Goto
孝雄 後藤
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Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
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Publication of JPH1110026A publication Critical patent/JPH1110026A/ja
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで,泥状物から液体と固形物質とを
分離することができる,泥状物の固液分離方法及び固液
分離装置を提供する。 【解決手段】 液体を含む泥状物2から液体と固形物質
とを分離する固液分離装置7である。パレット3の中
に,泥状物2を収容する。パレット3を,工場設備の一
部である振動発生装置1を搭載した架台5の上に載置す
る。泥状物は,例えば,表面処理スラッジ,電着塗装ス
ラッジ,塗料カス,又は排水処理スラッジである。振動
発生装置は,排気ファン,ポンプ等である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,泥状物に含まれる液体と固形物
質とを分離する,泥状物の固液分離方法及び固液分離装
置に関する。
【0002】
【従来技術】塗装工程で発生する塗料カス等の汚泥(泥
状物)は,焼却後に埋め立て処分を行っている。焼却の
ときには,焼却に要求されるエネルギーを少なくするた
めに,水抜きが行われている。水抜きの方法としては,
従来,重力脱水方法,機械脱水方法,加熱脱水方法があ
る。重力脱水方法は,図4に示すごとく,パレット91
に汚泥92を収容し,パレット91の下方に設けた水抜
き孔93から,汚泥92の中で重力落下する水921を
排出する方法である。機械脱水方法は,遠心分離機,圧
縮機等により機械的に汚泥に圧力を加えて汚泥内の水を
分離する方法である。また,汚泥に振動を与えて液体を
分離する方法が提案されている(特開平5−21605
1号公報,特公平6−32786号公報)。加熱脱水方
法には,熱風乾燥,真空乾燥,高周波加熱等の方法があ
る。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の固
液分離方法においては,いずれも脱水のために特別の装
置や多大なエネルギーを必要とする。そのため,汚泥の
処理に多大な費用がかかってしまう。
【0004】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,低コ
ストで,泥状物から液体と固形物質とを分離することが
できる,泥状物の固液分離方法及び固液分離装置を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,液体を含む泥状
物から液体と固形物質とを分離する固液分離方法であっ
て,パレットの中に,上記泥状物を収容し,該パレット
を,工場設備の一部である振動発生装置を配設した架台
の上に載置することを特徴とする泥状物の固液分離方法
である。
【0006】本発明において最も注目すべきことは,工
場設備の一部である振動発生装置を利用して泥状物内の
液体と固形物質とを分離することである。
【0007】本発明の作用及び効果について説明する。
本発明の固液分離方法においては,振動発生装置を配設
した架台の上に,泥状物を収容したパレットを載置して
いる。これにより,振動発生装置の振動が,架台を通じ
てパレット内の泥状物に伝わる。この振動により,泥状
物の中の比重の軽い液体は上層に移行し,比重の重い固
形物質は下層に沈む。これにより,泥状物の中の固形物
質と液体とを分離することができる。
【0008】また,振動発生装置は,工場設備の一部で
あり,泥状物に振動を与えるために特別に設けた装置で
はない。そのため,泥状物に振動を与えるための特別の
装置を全く用いることなく,工場内の既存の設備のロス
エネルギーによる振動によって,泥状物に振動を与える
ことができる。従って,泥状物の固液分離に特別のエネ
ルギーを使わず,全くコストがかからない。
【0009】本発明において,泥状物は,水分,溶媒等
の液体中に分散した固形物質がゲル状に固化したものを
いう。請求項2の発明のように,上記泥状物は,表面処
理スラッジ,電着塗装スラッジ,又は排水処理スラッジ
であることが好ましい。これにより,焼却困難な塗料カ
ス又は上記のスラッジを効率よく焼却することができ,
廃棄処理が容易になる。
【0010】振動発生装置は,工場設備の一部である振
動を発生させ得る装置である。振動発生装置は,例え
ば,それ自身が振動しているもの,空気等の媒体を振動
させるもの等がある。具体的には,請求項3の発明のよ
うに,上記振動発生装置は,排気ファン,ポンプ,コン
プレッサー,モーター等の一定周期の振動を発生する装
置であることが好ましい。これにより,泥状物の固液分
離に適した振動を与えることができる。
【0011】架台は,振動発生装置の振動をパレットに
伝達するための台である。架台は,例えば,工場設備の
一部であり,その上に振動発生装置があらかじめ配設さ
れていることが好ましい。これにより,架台の上にパレ
ットを載置するという極く簡単な操作によって泥状物の
固液分離を行うことができる。
【0012】また,架台は,振動伝達性のよい材料から
なることが好ましい。これにより,振動発生装置の振動
を効率よくパレット内の泥状物に伝達でき,効率よく固
液分離を行うことができる。架台としては,例えば,鉄
板,木板,FRP(ガラス繊維強化プラスチック)等を
用いることができる。この中でも特に鉄板は振動伝達性
の点から好ましい。
【0013】パレットは,その中の泥状物に振動を伝達
しやすい性質を有することが好ましい。これにより,固
液分離を効率よく行うことができる。泥状物を収容した
パレットは,架台上において,振動発生装置から発生す
る振動が伝わる位置に載置される。
【0014】上記固液分離方法に使用できる固液分離装
置としては,例えば,請求項4の発明のように,液体を
含む泥状物から液体と固形物質とを分離するための固液
分離装置であって,泥状物を収容するためのパレット
と,該パレットを載置するための架台と,該架台に配設
した振動発生装置とからなることを特徴とする泥状物の
固液分離装置がある。
【0015】本発明においては,泥状物を収容するため
のパレットが,振動発生装置を配設した架台の上に載置
されている。そのため,振動発生装置の振動が,架台を
通じてパレット内の泥状物に伝わる。この振動により,
泥状物の中の比重の軽い液体は上層に移行し,比重の重
い固形物質は下層に沈む。これにより,泥状物の中の固
形物質と液体とを分離することができる。
【0016】また,振動発生装置は,工場設備の一部と
して使用されている装置を用いることができる。そのた
め,泥状物に振動を与えるための,特別の装置及び特別
なエネルギーを全く用いることなく,泥状物に振動を与
えることができる。従って,本発明によれば,低コスト
で泥状物の固液分離を行うことができる。
【0017】本装置において,泥状物,振動発生装置及
び架台の詳細は,上述したものと同様である。また,請
求項5の発明のように,上記振動発生装置は,排気ファ
ン,ポンプ,コンプレッサー,モーター等の一定周期の
振動を発生する装置であることが好ましい。その理由
は,泥状物の固液分離に適した振動を与えることができ
るからである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本発明の実施形態例に係る泥状物の固液分離方法及び固
液分離装置について,図1〜図3を用いて説明する。本
例の固液分離装置7は,図1に示すごとく,液体を含む
泥状物2から液体と固形物質とを分離する装置である。
固液分離装置7は,泥状物2を収容するパレット3と,
パレット3を載置する架台5と,架台5の上に配置した
振動発生装置1とからなる。泥状物2は,自動車の車体
の塗装の際に廃棄物として生じる塗料カスである。この
塗料カスは,主に塗料であり,水分,有機溶媒等の液体
を含む。
【0019】振動発生装置1は,排気装置10の一部を
構成する排気ファンである。排気装置10は,塗装ブー
ス(図示略)内の換気を行うための装置であり,排気フ
ァンは,パイプ19を介して塗装ブースに連結してい
る。符号17は排気パイプである。振動発生装置1とし
ての排気ファンは,高速回転して比較的大きな振動を発
生している。
【0020】架台5は,振動発生装置1及びパレット3
を配設した搭載部51と,地面8に立設させた脚部52
とからなる。架台5は,振動を伝達しやすい部材,例え
ば鉄板からなる。振動発生装置1及び架台5は,いずれ
も塗装工場内の既存の設備である。パレット3は,振動
を伝達しやすい材料,例えば鉄板からなる。パレット3
は,箱型であり,その側壁に排水口30を設けている。
【0021】上記固液分離装置を用いて泥状物の固液分
離を行うに当たっては,図2に示すごとく,パレット3
の中に泥状物2を収容する。このとき,パレット3の側
壁に設けた排水口30の栓31を閉止し,泥状物2の上
面が排水口30よりも上に位置するようにする。次い
で,図1に示すごとく,パレット3を,振動発生装置1
を配設した架台5の搭載部51上に載置し,数時間放置
する。
【0022】すると,図2に示すごとく,振動発生装置
1としての排気ファンの振動が架台5を通じてパレット
3内の泥状物2に伝わる。この振動により,図3に示す
ごとく,泥状物2の中の比重の軽い液体21は上層に移
行し,比重の重い固形物質22は下層に沈む。これによ
り,泥状物の中の固形分質22と液体21とを分離する
ことができる。分離終了後,排水口30の栓31を開口
し,上層の液体21を排出する。液体21を十分に排出
した後の固形物質22は,その後焼却し,埋め立てされ
る。
【0023】次に,本例の効果について説明する。振動
発生装置1は,図1に示すごとく,排気装置10の一部
である排気ファンであり,泥状物に振動を与えるために
特別に設けた装置ではない。そのため,泥状物に振動を
与えるための特別の装置を全く用いることなく,工場内
の既存の設備のロスエネルギーによる振動によって,泥
状物に振動を与えることができる。従って,本例によれ
ば,低コストで,泥状物の固液分離をすることができ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば,低コストで,泥状物か
ら液体と固形物質とを分離することができる,泥状物の
固液分離方法及び固液分離装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,固液分離装置を示す説明
図。
【図2】実施形態例における,パレット内に収容した泥
状物の説明図。
【図3】実施形態例における,固液分離後の泥状物の説
明図。
【図4】従来例における,固液分離方法を示す説明図。
【符号の説明】
1...振動発生装置, 10...排気装置, 2...泥状物, 21...液体, 22...固形物質, 3...パレット, 5...架台, 7...固液分離装置,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を含む泥状物から液体と固形物質と
    を分離する固液分離方法であって,パレットの中に,上
    記泥状物を収容し,該パレットを,工場設備の一部であ
    る振動発生装置を配設した架台の上に載置することを特
    徴とする泥状物の固液分離方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記泥状物は,表面
    処理スラッジ,電着塗装スラッジ,又は排水処理スラッ
    ジであることを特徴とする泥状物の固液分離方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記振動発生
    装置は,排気ファン,ポンプ,コンプレッサー,モータ
    ー等の一定周期の振動を発生する装置であることを特徴
    とする泥状物の固液分離方法。
  4. 【請求項4】 液体を含む泥状物から液体と固形物質と
    を分離するための固液分離装置であって,泥状物を収容
    するためのパレットと,該パレットを載置するための架
    台と,該架台に配設した振動発生装置とからなることを
    特徴とする泥状物の固液分離装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において,上記振動発生装置
    は,排気ファン,ポンプ,コンプレッサー,モーター等
    の一定周期の振動を発生する装置であることを特徴とす
    る泥状物の固液分離装置。
JP9178962A 1997-06-18 1997-06-18 泥状物の固液分離方法及び固液分離装置 Pending JPH1110026A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113087360A (zh) * 2021-03-18 2021-07-09 杭州国泰环保科技股份有限公司 一种污泥高效浓缩的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113087360A (zh) * 2021-03-18 2021-07-09 杭州国泰环保科技股份有限公司 一种污泥高效浓缩的方法
CN113087360B (zh) * 2021-03-18 2022-11-11 杭州国泰环保科技股份有限公司 一种污泥高效浓缩的方法

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