JPH1099929A - 連続熱間加工方法及びそれに用いるスケール除去装置 - Google Patents

連続熱間加工方法及びそれに用いるスケール除去装置

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JPH1099929A
JPH1099929A JP27552196A JP27552196A JPH1099929A JP H1099929 A JPH1099929 A JP H1099929A JP 27552196 A JP27552196 A JP 27552196A JP 27552196 A JP27552196 A JP 27552196A JP H1099929 A JPH1099929 A JP H1099929A
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cooling medium
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 角形鋼管等の金属材料1を増肉加工或いは曲
げ加工する際に、不安定な変形を防止する。 【解決手段】 圧縮力Pを作用させた金属材料1を誘導
加熱コイル2で加熱し、増肉させながら、その誘導加熱
コイル2を金属材料の長手方向に移動させ且つ加熱領域
1aの下流側に冷却媒体5を吹き付けて冷却、固化する
増肉加工方法において、冷却媒体吹き付け位置8の直ぐ
上流位置の金属材料表面をへら工具25a〜25cで擦
って、塑性変形によって生じていた粗鬆なスケールを除
去し、スケールによる冷却むらを無くし、安定した増肉
変形を可能とする。また、曲げ加工においても同様に、
冷却位置の直ぐ上流で粗鬆なスケールを除去し、安定し
た曲げ変形を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管等の長尺の金
属材料に対して連続的に熱間曲げ加工や熱間増肉加工を
行う方法並びにその方法に用いるスケール除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋼管等の長尺の金属材料を曲
げ加工する方法として、金属材料に曲げモーメントを作
用させた状態でその金属材料の長手方向の狭幅領域を加
熱し、その加熱領域に曲げの塑性変形を生じさせると共
にその加熱領域を金属条材の長手方向に移動させること
で金属材料に連続的に曲げの塑性変形を生じさせ、同時
にその塑性変形を生じた領域の下流側に冷却水を吹き付
けて冷却、固化する連続熱間曲げ加工方法が知られてい
る。また、鋼管等の長尺の金属材料の長手方向の所望領
域を増肉加工する方法として、金属材料に長手方向の圧
縮力を作用させた状態でその金属材料の長手方向の狭幅
領域を加熱し、その加熱領域に増肉の塑性変形を生じさ
せると共にその加熱領域を金属材料の長手方向に移動さ
せて金属材料に連続的に増肉の塑性変形を生じさせ、同
時にその塑性変形を生じた領域の下流側に冷却水を吹き
付けて冷却、固化する連続熱間増肉加工方法も知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の連続熱間曲げ加工方法及び連続熱間増肉加工方法
(以下、連続熱間加工方法と総称する)では、塑性変形
を大きくした場合などに、加工中に好ましくない変形が
生じ、製品の外観を悪くするという問題があった。例え
ば、曲げ加工の場合には、曲げ内側で、じゃばらと呼ば
れる不安定な増肉が生じることがあった。また、増肉加
工の場合には、加熱され増肉変形を生じている部分が長
手方向の軸線に対して直角方向に不安定に変位し、この
ため金属材料の増肉部分に好ましくない曲がりを生じた
り、また曲げの場合と同様のじゃばらを生じたりするこ
とがあった。
【0004】本発明はかかる問題点を解決せんとするも
ので、金属材料に対して好ましくない変形を生じること
なく熱間曲げ加工或いは熱間増肉加工等を行うことを可
能とする金属材料の連続熱間加工方法を提供することを
目的とする。また、本発明はその連続熱間加工方法の実
施に用いるためのスケール除去装置を提供することも目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記した従
来の問題点の原因を検討した結果、これが、金属材料表
面に生じるスケールに起因した冷却むらによって生じて
いることを見出した。すなわち、金属材料の熱間加工の
際には、高温に(例えば赤熱状態)に加熱された材料の
塑性変形に伴ってその表面に、粗い突起状、うろこ状等
の粗鬆なスケールがむら状に生じており、その上に冷却
水を吹き付けて冷却すると、冷却水が不均一に飛び散っ
て塑性変形中の加熱領域に冷却スポットを生じるとか、
スケールと金属材料の表面との間に形成されている微小
な空隙によって冷却効果が悪くなり、その部分の冷却固
化、即ち塑性変形の停止が遅れ、塑性変形が不均一に進
行してじゃばらや好ましくない曲がりを生じていた。
【0006】本発明はかかる知見に基づいてなされたも
ので、金属材料の熱間加工時において、加熱され、塑性
変形を生じている領域の、冷却水等の冷却媒体を吹き付
ける位置若しくはその上流で、金属材料の表面に生じて
いる粗鬆なスケールを除去することを特徴とする。この
ように粗鬆なスケールを除去した後の表面に冷却媒体を
吹き付けることにより、均一な冷却が可能となり、曲げ
や増肉の塑性変形が安定し、じゃばらや曲がりという好
ましくない変形を生じることなく所望の熱間加工を行う
ことができる。
【0007】本発明はまた、このスケール除去を行う装
置として、へら工具を、金属材料の表面に当接し、金属
条材に対する熱間加工の進行方向と略直角な方向に摺動
させる構成のものを用いたものである。塑性変形した金
属材料の表面に生じる粗鬆なスケールは、細い突起状或
いは一部が材料表面から浮き上がったような形態で付着
しているため、へら工具で機械的に擦る、払う乃至は掃
くという簡単な動作を行うことにより除去可能であり、
本発明装置により除去できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の方法は、金属材料の長手
方向の狭幅領域を加熱し、その加熱領域に塑性変形を生
じさせると共に、その加熱領域を金属条材の長手方向に
移動させることで金属条材に連続的に塑性変形を生じさ
せ、同時にその加熱領域の後端に冷却媒体を吹き付けて
冷却、固化する連続熱間加工方法において、前記加熱領
域の後端の冷却媒体吹き付け位置若しくはその上流で、
金属材料の表面に生じている粗鬆なスケールを除去する
ことを特徴とするものである。
【0009】本発明の対象とする金属材料は、主とし
て、丸形鋼管、角型鋼管等の鋼製管材であるが、その他
の金属材料の管材でもよい。また、H型材、I型材、L
型材、棒材、板材等の管材以外のものでもよく、その場
合、材質は通常は鋼材であるが、その他の金属材料に適
用されてもよい。熱間加工の種類としては、曲げ加工、
増肉加工を挙げることができる。冷却媒体には、通常は
冷却水が使用されるが、もちろん、冷却油等の水以外の
冷却媒体を用いてもよい。
【0010】スケールを除去する位置は、冷却媒体吹き
付け位置若しくはその上流であるが、好ましくは、冷却
媒体吹き付け位置に隣接する直ぐ上流の位置である。本
発明で除去するスケールは、塑性変形に伴って発生する
粗鬆なスケールであるので、あまり上流に設定すると、
スケール除去後の部分が冷却媒体吹き付け位置に達する
までに再び粗鬆なスケールが生じる恐れがある。また、
通常、塑性変形は、正常に進行している場合には、冷却
媒体吹き付け位置より少し上流で終了するため、その位
置よりも下流では表面位置が安定しており、スケール除
去がし易い。一方、冷却媒体吹き付け位置でスケール除
去を行う構成とすると、場所によってはスケール除去前
のタイミングで冷却媒体の吹き付けが行われることとな
り、その部分の冷却むら、あるいはその部分からの冷却
媒体の飛散による加熱領域内の温度むらが生じる場合が
ある。このため、スケール除去位置は、上記したよう
に、冷却媒体吹き付け位置の直ぐ上流の位置が好まし
い。
【0011】本発明で除去するスケールは、上記したよ
うに粗鬆なスケールである。一般に鋼材等の金属材料を
加熱して塑性変形させた際に生じるスケールとしては、
表面に薄い皮膜状(一様な膜状)に密着したものと、粗
い突起状、うろこ状等に付着した粗鬆なものがあるが、
前者の皮膜状のスケールはさほど冷却むらを生じない。
従って、本発明では後者の粗鬆なスケールのみを除去す
ればよい。この場合、粗鬆なスケールを完全に除去する
必要はなく、その大部分を除去すればよく、粗鬆なスケ
ールの除去の具体的な程度としては、例えば、表面粗さ
が0.5〜2mm程度の粗鬆なスケールがある場合にお
いて、表面粗さを0.2mm程度以下とすればよい。
【0012】本発明の方法において粗鬆なスケールを除
去する方法は、特に限定されず、粗鬆なスケールを除去
しうる任意の方法を使用可能である。例えば、ブラシや
サンドペーパ等で擦る方法、グラインダーで削る方法、
細長い棒、板等によってへら状に作ったへら工具で擦り
落とす方法等を挙げることができる。なかでも、へら工
具を用いる方法は、装置が簡単となるので好ましい。
【0013】本発明は、また、粗鬆なスケールの除去に
使用するのに好適なスケール除去装置を提供するもので
あり、そのスケール除去装置は、へら工具を、金属材料
の表面に当接し、金属材料の長手方向とは略直角な方向
に摺動させて、金属材料表面の粗鬆なスケールを除去す
るように構成している。このようにへら工具を、金属材
料の長手方向とは略直角な方向に摺動させることによ
り、金属材料の長手方向の一部領域の外周を効率良くへ
ら工具で払って粗鬆なスケールを除去することができ、
且つそのへら工具は細いので冷却媒体の吹き付けにほと
んど干渉しないという効果が得られる。
【0014】ここで、へら工具を金属材料に対して摺動
させる機構は、任意であり、例えば、金属材料の表面に
沿って且つ長手方向とは直角方向に移動可能な移動台
と、該移動台を往復動させる駆動装置とを設け、前記へ
ら工具を、金属材料の表面に弾性的に押し付けられるよ
うにその移動台に保持させる構成とすることができる。
この構成とすると、へら工具を金属材料の表面に押し付
けた状態で往復動させることができ、へら工具の両面を
有効に利用してスケール除去を行うことができる。な
お、この場合において、金属材料が角筒状の場合には、
4面に対応してそれぞれへら工具及びそれを保持した支
持台を設けることが好ましい。
【0015】また、へら工具の柄を長くしておき、その
柄の先端を中心に旋回させることにより、へら工具の金
属材料に当接する部分を大きい円弧状に移動させ、熱間
加工の進行方向と略直角な方向に摺動する構成とするこ
ともできる。
【0016】前記へら工具は、棒材、線材或いは板材に
よって作り、材質としては、耐熱性の点で金属、セラミ
ックス、あるいは金属母材にセラミックスやサーメット
を被覆した複合材が適するが、加熱手段として誘導加熱
法を採用した場合には非磁性材によるのが良い。これ
は、磁性材であると誘導加熱コイルによる引力が作用し
て支障を来たす場合があるからである。SUS304の
ような非磁性のステンレスは、耐熱性にも優れており、
鋼材を汚染することもないので好適な材料である。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を説
明する。図1は本発明を角形鋼管の増肉加工に適用した
実施例を示す概略断面図である。図1において、1は増
肉加工すべき金属材料であり、本実施例では角形鋼管が
用いられている。この金属材料1には、図示しない加圧
機構によって長手方向の圧縮力Pが付与されるようにな
っている。2は、その金属材料を取り囲むように配置さ
れた誘導加熱コイルであり、その内側に位置する金属材
料1の長手方向の狭幅領域を加熱することができる。こ
の誘導加熱コイル2は移動装置(図示せず)に連結され
ており、増肉加工時には金属材料1に沿って矢印A方向
に移動し、金属材料1の加熱領域1aを金属材料1の長
手方向に移動させるようになっている。4は誘導加熱コ
イル2と一緒に移動するように設けられ、金属材料1の
加熱領域1aの下流側に冷却水等の冷却媒体5を吹き付
ける冷却装置である。
【0018】そして、この装置による増肉加工は次のよ
うに行われる。すなわち、金属材料1に長手方向の圧縮
力Pを作用させた状態で、誘導加熱コイル2が金属材料
1の長手方向の狭幅領域を、塑性変形を容易に行いうる
状態に、例えば赤熱状態に加熱し、その加熱領域1aに
塑性変形による増肉を生じさせると共に、誘導加熱コイ
ル2を金属材料1の長手方向に連続的に移動させること
によってその加熱領域1aを金属材料の長手方向に連続
的に移動させ、それによって金属材料1に連続的に塑性
変形を生じさせ、同時にその塑性変形を生じた領域の下
流側に冷却装置4が冷却媒体5を吹き付けて冷却、固化
してゆく。これによって、金属材料1の長手方向の所望
領域に連続的に増肉を生じさせてゆくことができる。こ
こで、増肉加工中における加熱領域1aの長さL(誘導
加熱コイル2が加熱する領域の先端7から冷却媒体5の
吹き付け位置8までの距離)は、増肉率によっても異な
るが、通常、金属材料1の増肉前の厚さtの2〜5倍程
度に選定している。このように選定しておくと、増肉が
比較的ゆっくりと進行するためか、安定した増肉変形が
可能である。また、この時、図面に誇張して示すよう
に、所定量の増肉変形は加熱領域1aの後端即ち冷却媒
体5の吹き付け位置8よりも少し上流で完了しており、
冷却媒体5は平坦となった領域に吹き付けられるため、
冷却効果も安定する利点が得られる。
【0019】ところで、従来の技術の欄で説明したよう
に、赤熱状態で増肉のための塑性変形を行うと、その表
面に粗鬆なスケールが生じており、それが冷却媒体の吹
き付けによる冷却を不均一にし、加熱領域1aに温度む
らを生じさせており、このため、増肉加工を生じている
加熱領域1aを全体的に金属材料1の中心軸線から直角
方向に変位させて曲がりを生じるとか、局部的に不安定
な増肉を生じてじゃばら状の変形を生じさせることがあ
った。本実施例ではこれを防止するため、誘導加熱コイ
ル2の下流に、スケール除去装置10を設けている。以
下、このスケール除去装置10を詳細に説明する。
【0020】図2は図1のB−B矢視概略断面図であ
る。図1、図2において、11は金属材料1を通過させ
る大きい開口を備えたベース板であり、増肉加工のため
の所定位置にセットされた金属材料1の長手方向に対し
て直角となるように配置され、且つ誘導加熱コイル2と
一緒に移動するように設けられている。12は、その金
属材料1の一つの平面に平行になるようにベース板11
に取り付けられたガイドロッド、13はそのガイドロッ
ド12に移動可能に保持された移動台、14はガイドロ
ッド12に平行に設けられ、移動台13を往復動させる
ロッドレスシリンダ、16はそれぞれ、金属材料1の他
の三つの平面に平行になるようにベース板11に取り付
けられたスライドベッド、17は各スライドベッド16
に移動可能に保持された移動台、18は、全ての移動台
13、17を直列に連結するチェーン、19は金属材料
1の四つの角部の外方に配置されたチェーンスプロケッ
トであり、チェーン18を保持している。かくして、ロ
ッドレスシリンダ14で一つの移動台13を往復動させ
ると、他の三つの移動台17も一緒に往復動することと
なり、各移動台13、17は、金属材料1の表面に沿っ
て且つ長手方向とは直角方向に往復動する。従って、こ
れらのロッドレスシリンダ14、チェーン18、チェー
ンスプロケット19等は移動台13、17を往復動させ
る駆動装置を構成する。
【0021】各移動台13、17には、図3、図4(移
動台17についてのものであるが、移動台13について
も同様な構造である)に拡大して示すように、ばね付ヒ
ンジ23を介してへら取付具24が回動可能に連結され
ており、そのへら取付具24には3本のへら工具25
a、25b、25cが取り付けられている。なお、へら
工具の使用個数は3本に限るものでなく、スケール除去
の難易度に応じて適宜変更可能である。ばね付ヒンジ2
3に設けられているばね(図示せず)は、へら工具25
a、25b、25cに対して図1及び図4で矢印F方向
の回転力を作用させるように配置されており、これによ
り、通常は、へら工具25a、25b、25cを金属材
料1の表面に弾性的に押し付けるように作用する。
【0022】へら工具25a、25b、25cは、金属
材料1の表面を拭って粗鬆なスケールを除去可能なもの
であればその形状は任意であり、本実施例では、金属材
料表面の一定幅を効率良く拭うことができるように、先
端に直線部26を備えている。この直線部26の長さと
しては、1〜5mm程度が好ましく、更には2〜3mm
程度が一層好ましい。また、へら工具25a、25b、
25cは、断面が丸や四角の棒材又は線材、或いは細長
い板材を折り曲げて容易に製造でき、本実施例では、へ
ら工具25a、25cに線径が約3mmの線材を用い、
へら工具25bに幅4mm、厚さ2mmの板材を用いて
いる。へら工具の材料としては、当然、熱的な損傷を受
けにくい材質のものが選定されており、誘導加熱法によ
る加熱が行われている場合には、オーステナイトステン
レス、セラミックスのような非磁性材料によることが望
ましい。
【0023】へら工具25a、25b、25cの金属材
料1に対する接触位置は、金属材料1に対する冷却媒体
5の吹き付け位置8の直ぐ上流の位置で、増肉変形をほ
ぼ終わった領域とする。
【0024】図2において、金属材料1の各平面に平行
に往復動する移動台13、17の移動ストロークの一端
には、へら工具25a、25b、25cを金属材料1の
表面から離す方向に作用するカム30が設けられてい
る。このカム30は図5に拡大して示すように、ベース
板11に取り付けられたカム取付具31に高さ方向の位
置を調整可能に取り付けられており、且つベース板11
に面する側にカム面30aを備えている。そして、各移
動台13、17(図2参照)が対応するカム30に接近
して来ると、図6に示すように、ばね付ヒンジ23先端
の先端側がカム面30aに係合して回動させられ、これ
により、保持しているへら工具25a、25b、25c
が金属材料1の表面から離され、金属材料1の出し入れ
に干渉しない位置となる。
【0025】次に上記構成のスケール除去装置10の動
作を説明する。このスケール除去装置10は、金属材料
1に対する増肉加工中連続して運転され、ロッドレスシ
リンダ14は連続的に往復動を繰り返す。これにより、
各移動台13、17が金属材料1の各平面に沿って連続
的に往復動し、へら工具25a、25b、25cが金属
材料1の表面に弾性的に押し付けられた状態で、各平面
の全幅を連続的に往復動し、粗鬆なスケールをかき落と
す。かくして、金属材料1の冷却媒体5を吹き付けられ
る表面では、粗鬆なスケールが除去された状態となって
いるので、吹き付けられた冷却媒体5が不均一に飛び散
るとか、スケールと金属材料の表面との間に微小な空隙
があって冷却効果が悪くするということがなく、均一な
冷却が行われる。これにより、加熱領域の温度分布が均
一に保持され、増肉変形が安定して生じ、良好な増肉加
工を行うことができる。
【0026】ここで、へら工具25a、25b、25c
が金属材料1の平面のみのスケール除去を行っており、
角部でのスケール除去を行っていないが、角部は小さい
のでさほど問題とはならない。もし、必要なら、角部の
スケール除去を行う適当な装置を設けてもよい。また、
へら工具25a、25b、25cは金属材料1に吹き付
けられる冷却媒体5を横切って移動しているが、へら工
具25a、25b、25cはきわめて細いため、それに
よる悪影響はほとんどない。
【0027】へら工具25a、25b、25cによるス
ケール除去に当たっての、へら工具25a、25b、2
5cの移動速度としては、金属材料1の平面のほぼ全領
域を拭うことができるように選定することが好ましい。
例えば、へら工具の直線部26の長さを2mm、増肉加
工速度(誘導加熱コイル2の金属材料1に対する移動速
度)を1.6mm/s、金属材料1の1辺の長さを30
0mmとすると、金属材料1の平面の全領域を確実に拭
うためには、へら工具の移動速度を240mm/s(=
300mm×1.6/2.0)とすることが必要とな
る。実際には、へら工具で拭わない領域が多少あっても
良い場合もあるし、また、少し重複して拭うことが望ま
しい場合もあるので、上記例の場合はへら工具の移動速
度は200〜300mm/s程度に設定することが好ま
しい。
【0028】金属材料1の増肉加工を終了した時には、
ロッドレスシリンダ14は移動台13、17をカム30
のところに移動させ、その位置で停止する。このため、
各移動台13、17が保持しているへら工具25a、2
5b、25cはカム30により金属材料1の表面から離
れた位置に保持される。この状態で増肉加工済の金属材
料1が抜き出され、また、新たな金属材料1が挿入さ
れ、次の増肉加工に備える。
【0029】以上に本発明を角形鋼管の増肉加工に適用
した実施例を説明したが、本発明は角形鋼管以外の金属
材料、例えば丸形鋼管の増肉加工に適用することも可能
である。また、増肉加工に限らず曲げ加工に適用するこ
とも可能である。曲げ加工に適用する場合、不安定な塑
性変形を主として曲げ内側に生じるので、スケール除去
は、主として曲げ内側について行うのみでもよい。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明方法は、
金属材料の熱間加工時において、加熱され、塑性変形を
生じている領域の、冷却水等の冷却媒体を吹き付ける位
置若しくはその上流で、金属材料の表面に生じている粗
鬆なスケールを除去する構成としたことにより、粗鬆な
スケールによる冷却むらを無くして金属材料の均一な冷
却が可能となり、曲げや増肉の塑性変形が安定し、じゃ
ばらや曲がりという好ましくない変形を生じることなく
所望の熱間加工を行うことができ、高品質の製品を得る
ことができるという効果を有している。
【0031】また、本発明のスケール除去装置は、へら
工具を、金属材料の表面に当接し、金属条材の長手方向
とは略直角な方向に摺動させる構成としたことにより、
単純な構造のへら工具を用いて、金属材料表面の粗鬆な
スケールを除去することができ、これを熱間加工装置に
組み合わせることにより、安定した熱間加工を行うこと
ができるという効果を有している。また、本発明のスケ
ール除去装置は構造が簡単であり、熱間加工装置に対し
て容易に取り付けることができるという効果も有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を角形鋼管の増肉加工に適用した実施例
を示す概略断面図
【図2】図1のB−B矢視概略断面図
【図3】図2に示す装置において、移動台17にへら工
具を取り付けている部分を拡大して示す概略平面図
【図4】図3に示す部分の概略側面図
【図5】図2のC−C矢視概略断面図
【図6】図5において、移動台に保持されたばね付ヒン
ジ23及びへら工具等がカム30の位置に移動して来た
状態を矢印D−D方向に見た概略断面図
【符号の説明】
1 金属材料 1a 加熱領域 2 誘導加熱コイル 4 冷却装置 5 冷却媒体 10 スケール除去装置 11 ベース板 13 移動台 14 ロッドレスシリンダ 16 スライドベッド 17 移動台 23 ばね付ヒンジ 24 へら取付具 25a、25b、25c へら工具 26 直線部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料の長手方向の狭幅領域を加熱
    し、その加熱領域に塑性変形を生じさせると共に、その
    加熱領域を金属条材の長手方向に移動させることで金属
    条材に連続的に塑性変形を生じさせ、同時にその塑性変
    形を生じた領域の下流側に冷却媒体を吹き付けて冷却、
    固化する連続熱間加工方法において、前記加熱領域の後
    端の冷却媒体吹き付け位置若しくはその上流で、金属材
    料の表面に生じている粗鬆なスケールを除去することを
    特徴とする連続熱間加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の連続熱間加工方法に用
    いるスケール除去装置であって、へら工具を、金属材料
    の表面に当接し、金属材料の長手方向とは略直角な方向
    に摺動させて、金属材料表面の粗鬆なスケールを除去す
    るように構成したスケール除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の連続熱間加工方法に用
    いるスケール除去装置であって、金属材料の表面に沿っ
    て且つ長手方向とは直角方向に移動可能な移動台と、該
    移動台を往復動させる駆動装置と、前記金属材料の表面
    に弾性的に押し付けられるように前記移動台に保持され
    たへら工具とを有するスケール除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013173187A (ja) * 2009-05-19 2013-09-05 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 曲げ加工装置
CN108548171A (zh) * 2018-04-24 2018-09-18 华电电力科学研究院有限公司 用于消除锅炉高温受热面u型管弯头处氧化皮堵塞的装置及方法
WO2018174405A1 (ko) * 2017-03-20 2018-09-27 포항공과대학교 산학협력단 표면연마를 적용시켜 기계적 성질이 향상된 금속 봉재의 비틀림 강소성 가공법

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