JPH109958A - 低放射率測定用非接触温度計のアダプター - Google Patents
低放射率測定用非接触温度計のアダプターInfo
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- JPH109958A JPH109958A JP9054140A JP5414097A JPH109958A JP H109958 A JPH109958 A JP H109958A JP 9054140 A JP9054140 A JP 9054140A JP 5414097 A JP5414097 A JP 5414097A JP H109958 A JPH109958 A JP H109958A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 非接触温度計が不得手とする低放射率及び放
射率不明な測定対象物の温度を至極簡便にしかも正確に
測定できる上に、この非接触温度計の汎用性を飛躍的に
高めることができ、併せて経済的に提供できるようにす
る。 【解決手段】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分3aが薄膜に形成されて
いて、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤
外線放射部材3が非接触温度計Mの先端部mに対して着
脱可能に構成されている。
射率不明な測定対象物の温度を至極簡便にしかも正確に
測定できる上に、この非接触温度計の汎用性を飛躍的に
高めることができ、併せて経済的に提供できるようにす
る。 【解決手段】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分3aが薄膜に形成されて
いて、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤
外線放射部材3が非接触温度計Mの先端部mに対して着
脱可能に構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低放射率測定用非
接触温度計のアダプター、更に詳しくは、例えば高光沢
金属のような赤外線放射率の低い測定対象物の温度を測
定する際に使用する非接触温度計に取り付けて使用され
る赤外線放射部材を備えたアダプターに関する。
接触温度計のアダプター、更に詳しくは、例えば高光沢
金属のような赤外線放射率の低い測定対象物の温度を測
定する際に使用する非接触温度計に取り付けて使用され
る赤外線放射部材を備えたアダプターに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、合成樹脂成形金型の光沢仕上げ
が成された製品成形面や、その他各種の光沢金属の温度
を測定する場合、熱電対を利用した接触式の温度計で
は、温度測定に時間がかかる上、光沢金属面を傷付けた
り、熱電対が壊れ易くランニングコストがかかる等の虞
れがあるため、一般には、非接触式の放射温度計が使用
されている。この場合、測定対象物が低放射率の光沢金
属であるため、表面に黒体テープを貼着したり、黒体塗
料を塗布したりして、測定対象物と熱平衡状態となった
黒体テープや黒体塗料からの赤外線放射量とその放射率
とに基づいて、測定対象物の温度を間接的に測定してい
る。
が成された製品成形面や、その他各種の光沢金属の温度
を測定する場合、熱電対を利用した接触式の温度計で
は、温度測定に時間がかかる上、光沢金属面を傷付けた
り、熱電対が壊れ易くランニングコストがかかる等の虞
れがあるため、一般には、非接触式の放射温度計が使用
されている。この場合、測定対象物が低放射率の光沢金
属であるため、表面に黒体テープを貼着したり、黒体塗
料を塗布したりして、測定対象物と熱平衡状態となった
黒体テープや黒体塗料からの赤外線放射量とその放射率
とに基づいて、測定対象物の温度を間接的に測定してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の手段では、テープを貼着したり、塗料を塗布したり
する煩わしさがある上、測定後にテープや塗料を剥がす
手間も必要となり、加えてテープや塗料を剥がす際に、
光沢金属面を傷付ける虞れもあり、合成樹脂成型金型の
製品成型部を測定対象とする場合、この製品成型部の光
沢面部が受けるダメージが大きく、現実には実施が非常
に難しい。また、測定対象物からの放射率が不明な場
合、特に高温であった場合等には、テープが溶けたり塗
料が変質したりしてしまうために、たちどころに測定不
能に陥り、汎用性に欠ける欠点があった。そして、結果
的に非接触式の放射温度計では誤差が生じ易かった。
来の手段では、テープを貼着したり、塗料を塗布したり
する煩わしさがある上、測定後にテープや塗料を剥がす
手間も必要となり、加えてテープや塗料を剥がす際に、
光沢金属面を傷付ける虞れもあり、合成樹脂成型金型の
製品成型部を測定対象とする場合、この製品成型部の光
沢面部が受けるダメージが大きく、現実には実施が非常
に難しい。また、測定対象物からの放射率が不明な場
合、特に高温であった場合等には、テープが溶けたり塗
料が変質したりしてしまうために、たちどころに測定不
能に陥り、汎用性に欠ける欠点があった。そして、結果
的に非接触式の放射温度計では誤差が生じ易かった。
【0004】本発明は、これら従来技術の欠点を解消す
るために発案されたもので、第1の目的は、非接触温度
計が不得手とする低放射率及び放射率不明な測定対象物
の温度を至極簡便にしかも正確に測定できる上に、この
非接触温度計の汎用性を飛躍的に高めることができ、併
せて経済的に提供できるようにすることにある。また、
第2の目的は、殊に測定対象物が高温、例えば合成樹脂
のインジェクション成型に使用される金型等である場合
にも、その温度を簡便に測定でき、更に汎用性を高める
ようにすることにある。更に、第3の目的は、殊に低放
射率の測定対象物の温度を測定するのに好都合であるよ
うにすることにある。
るために発案されたもので、第1の目的は、非接触温度
計が不得手とする低放射率及び放射率不明な測定対象物
の温度を至極簡便にしかも正確に測定できる上に、この
非接触温度計の汎用性を飛躍的に高めることができ、併
せて経済的に提供できるようにすることにある。また、
第2の目的は、殊に測定対象物が高温、例えば合成樹脂
のインジェクション成型に使用される金型等である場合
にも、その温度を簡便に測定でき、更に汎用性を高める
ようにすることにある。更に、第3の目的は、殊に低放
射率の測定対象物の温度を測定するのに好都合であるよ
うにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、従来の測定対象物に黒体テープを貼った
り、黒体塗料をスプレーしたりするのとは全く異なり、
非接触温度計側に備えられていて、それ自体が前記黒体
テープや黒体塗料と基本的には同様の機能を備える赤外
線放射部材を採用とすることとしている。そしてこの赤
外線放射部材を非接触温度計側に備えさせることで、測
定対象物がどの様なものであっても、これに簡便、しか
も迅速に適用できる。
め、本発明は、従来の測定対象物に黒体テープを貼った
り、黒体塗料をスプレーしたりするのとは全く異なり、
非接触温度計側に備えられていて、それ自体が前記黒体
テープや黒体塗料と基本的には同様の機能を備える赤外
線放射部材を採用とすることとしている。そしてこの赤
外線放射部材を非接触温度計側に備えさせることで、測
定対象物がどの様なものであっても、これに簡便、しか
も迅速に適用できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、測定対象物側へ凸の断
面形状であって、少なくとも光軸を横断する部分が薄膜
に形成されていて、弾性を備えると共に耐熱性の素材で
形成された赤外線放射部材が低放射率測定用非接触温度
計の先端部に対して着脱可能に構成されているものであ
る。
面形状であって、少なくとも光軸を横断する部分が薄膜
に形成されていて、弾性を備えると共に耐熱性の素材で
形成された赤外線放射部材が低放射率測定用非接触温度
計の先端部に対して着脱可能に構成されているものであ
る。
【0007】前記赤外線放射部材を低放射率測定用非接
触温度計の先端部に対して着脱可能にする構成として
は、種々の手段が採用されるが、例えば図1〜図4に示
されるように、この赤外線放射部材の端部を着脱自在に
保持し、それ自体が、前記非接触温度計の先端部に着脱
自在に装着される保持部材を備えたり、また、この保持
部材には保持ポケットが備わっていたり、更には図5に
示されるように、赤外線放射部材の端部に夫々低放射率
測定用非接触温度計の先端部に設けた係止突起に係合で
きる孔を形成したり、或いは図6に示されるように、保
持部材をバンド替わりにして、この赤外線放射部材の端
部をこの保持部材と低放射率測定用非接触温度計の先端
部の側壁との間に挟持させて保持させる等の手段を採用
できる。また、図7〜図10に示されるような構成にて
前記赤外線放射部材を低放射率測定用非接触温度計の先
端部に対して着脱可能にできる。例えば図8、図9にお
いて、前記赤外線放射部材の下端部を中空部材の傾斜し
た外周面と環状部材の傾斜した環状内壁面とで挟持して
前記赤外線放射部材を仮止めし、更に、ネジ部材を中空
部材に締結することより、ネジ部材の開口部における傾
斜した内周面が仮止め状態の前記赤外線放射部材の下端
上方部分を中空部材の前記外周面の側に押圧する形で前
記赤外線放射部材を前記外周面に本止めできる。
触温度計の先端部に対して着脱可能にする構成として
は、種々の手段が採用されるが、例えば図1〜図4に示
されるように、この赤外線放射部材の端部を着脱自在に
保持し、それ自体が、前記非接触温度計の先端部に着脱
自在に装着される保持部材を備えたり、また、この保持
部材には保持ポケットが備わっていたり、更には図5に
示されるように、赤外線放射部材の端部に夫々低放射率
測定用非接触温度計の先端部に設けた係止突起に係合で
きる孔を形成したり、或いは図6に示されるように、保
持部材をバンド替わりにして、この赤外線放射部材の端
部をこの保持部材と低放射率測定用非接触温度計の先端
部の側壁との間に挟持させて保持させる等の手段を採用
できる。また、図7〜図10に示されるような構成にて
前記赤外線放射部材を低放射率測定用非接触温度計の先
端部に対して着脱可能にできる。例えば図8、図9にお
いて、前記赤外線放射部材の下端部を中空部材の傾斜し
た外周面と環状部材の傾斜した環状内壁面とで挟持して
前記赤外線放射部材を仮止めし、更に、ネジ部材を中空
部材に締結することより、ネジ部材の開口部における傾
斜した内周面が仮止め状態の前記赤外線放射部材の下端
上方部分を中空部材の前記外周面の側に押圧する形で前
記赤外線放射部材を前記外周面に本止めできる。
【0008】本発明に採用される前記赤外線放射部材
は、耐熱性の高い素材である、例えば耐熱温度は120
℃〜280℃程度で、具体的にはシリコンゴム、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエーテル・エーテルケト
ン、フッ素系樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリイミド
のいずれかを採用するのが好ましい。
は、耐熱性の高い素材である、例えば耐熱温度は120
℃〜280℃程度で、具体的にはシリコンゴム、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエーテル・エーテルケト
ン、フッ素系樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリイミド
のいずれかを採用するのが好ましい。
【0009】また、本発明に採用される前記赤外線放射
部材は、本来的に測定すべき赤外線を乱す外乱赤外線を
カットするために、つまり、熱伝導率を格段に高くして
低放射率の測定対象物の温度を高い精度で測定するため
に、素材にカーボンを混入させたり、部材表面にカーボ
ンをコーティング若しくは印刷したり、或いは金属を蒸
着させたり等の適宜の処理を施すことが好ましい。
部材は、本来的に測定すべき赤外線を乱す外乱赤外線を
カットするために、つまり、熱伝導率を格段に高くして
低放射率の測定対象物の温度を高い精度で測定するため
に、素材にカーボンを混入させたり、部材表面にカーボ
ンをコーティング若しくは印刷したり、或いは金属を蒸
着させたり等の適宜の処理を施すことが好ましい。
【0010】上記のように構成された本発明に係る低放
射率測定用非接触温度計のアダプターの前記赤外線放射
部材を測定対象物の温度測定対象面に押接させると、光
軸横断部分が薄膜で且つ測定対象側に突出されているの
で、温度測定対象面が凹凸面であってもこれに前記光軸
横断部分を馴染み良く面密着させ、当該光軸横断部分か
ら、測定対象物の温度が速やかに光軸横断部分に伝達さ
れ、かつ、その温度に見合った赤外線が光軸横断部分か
ら放射されるもので、温度測定のメカニズムとしては、
温度測定対象面に黒体テープを貼着したり、黒体塗料を
スプレーしたりする等の従来の手段をとった非接触式の
放射温度計の場合に比べて遜色のない応答速度で測定対
象物の温度測定を可能にする。
射率測定用非接触温度計のアダプターの前記赤外線放射
部材を測定対象物の温度測定対象面に押接させると、光
軸横断部分が薄膜で且つ測定対象側に突出されているの
で、温度測定対象面が凹凸面であってもこれに前記光軸
横断部分を馴染み良く面密着させ、当該光軸横断部分か
ら、測定対象物の温度が速やかに光軸横断部分に伝達さ
れ、かつ、その温度に見合った赤外線が光軸横断部分か
ら放射されるもので、温度測定のメカニズムとしては、
温度測定対象面に黒体テープを貼着したり、黒体塗料を
スプレーしたりする等の従来の手段をとった非接触式の
放射温度計の場合に比べて遜色のない応答速度で測定対
象物の温度測定を可能にする。
【0011】耐熱性の素材で形成される赤外線放射部材
は、測定対象物が常温である場合は言うまでもなく、高
温の場合であつても、赤外線放射部材、殊に光軸横断部
分を熱で損傷させて、たちまちのうちに測定不能となる
ようなことがなく、この高温の測定対象物にうまく対応
して的確な温度測定を可能にする。
は、測定対象物が常温である場合は言うまでもなく、高
温の場合であつても、赤外線放射部材、殊に光軸横断部
分を熱で損傷させて、たちまちのうちに測定不能となる
ようなことがなく、この高温の測定対象物にうまく対応
して的確な温度測定を可能にする。
【0012】また光軸横断部分が薄膜であって熱容量が
小さいことから、より好ましい応答速度で測定対象物の
温度測定を可能にする。すなわち、従来の非接触式の放
射温度計の場合のみならず、温度測定に時間がかかる
上、光沢金属面を傷付けたり、熱電対が壊れ易くランニ
ングコストがかかる等の虞れがある接触式の温度計に比
しても、光沢金属面を傷付けることなく応答速度、ラン
ニングコスト面で大変有利である。
小さいことから、より好ましい応答速度で測定対象物の
温度測定を可能にする。すなわち、従来の非接触式の放
射温度計の場合のみならず、温度測定に時間がかかる
上、光沢金属面を傷付けたり、熱電対が壊れ易くランニ
ングコストがかかる等の虞れがある接触式の温度計に比
しても、光沢金属面を傷付けることなく応答速度、ラン
ニングコスト面で大変有利である。
【0013】そして、この赤外線放射部材は幾度かの使
用によって損傷したり汚損した場合にはこの低放射率測
定用非接触温度計の先端部や保持部材あるいは中空部材
等から取り外して廃棄し、新たな赤外線放射部材を前記
非接触温度計の先端部や保持部材あるいは中空部材等に
セットすることによって、測定精度が何時までも好まし
い状態に保たれ、これにより、光沢金属面や測定対象物
からの放射率が不明なものでも正確に測定できる。
用によって損傷したり汚損した場合にはこの低放射率測
定用非接触温度計の先端部や保持部材あるいは中空部材
等から取り外して廃棄し、新たな赤外線放射部材を前記
非接触温度計の先端部や保持部材あるいは中空部材等に
セットすることによって、測定精度が何時までも好まし
い状態に保たれ、これにより、光沢金属面や測定対象物
からの放射率が不明なものでも正確に測定できる。
【0014】また、非接触温度計に着脱自在に取付けら
れた保持部材は、これを非接触温度計から容易、簡便に
離脱して、赤外線放射部材の簡便、迅速な取り替えを可
能にする。
れた保持部材は、これを非接触温度計から容易、簡便に
離脱して、赤外線放射部材の簡便、迅速な取り替えを可
能にする。
【0015】そして、この保持部材が保持ポケットを備
えると、この保持ポケットは低放射率測定用非接触温度
計の先端部の側壁とほゞ同じレベルに位置して、赤外線
放射部材に不用意な外力が付加されないことと、この保
持ポケットの外壁がこの赤外線放射部材の端部を外側か
ら支えるように働くことで、この赤外線放射部材の光軸
を横断する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出
する作用姿勢をうまく保持する。また、赤外線放射部材
の着脱操作も、この赤外線放射部材の端部を保持ポケッ
トに嵌挿・離脱させるだけで達成できる。
えると、この保持ポケットは低放射率測定用非接触温度
計の先端部の側壁とほゞ同じレベルに位置して、赤外線
放射部材に不用意な外力が付加されないことと、この保
持ポケットの外壁がこの赤外線放射部材の端部を外側か
ら支えるように働くことで、この赤外線放射部材の光軸
を横断する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出
する作用姿勢をうまく保持する。また、赤外線放射部材
の着脱操作も、この赤外線放射部材の端部を保持ポケッ
トに嵌挿・離脱させるだけで達成できる。
【0016】赤外線放射部材が、その端部に係止孔を備
えた構造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定
用非接触温度計の先端部に着脱させる作業の格段の簡素
化と迅速性、更に構造の簡素化とを可能にする。
えた構造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定
用非接触温度計の先端部に着脱させる作業の格段の簡素
化と迅速性、更に構造の簡素化とを可能にする。
【0017】赤外線放射部材と、この赤外線放射部材の
端部を前記低放射率測定用非接触温度計の先端部の側壁
との間で弾性的に挟持する保持部材とから構成される構
造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定用非接
触温度計の先端部に着脱させる作業の簡素化と構造の簡
素化とを可能にする。
端部を前記低放射率測定用非接触温度計の先端部の側壁
との間で弾性的に挟持する保持部材とから構成される構
造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定用非接
触温度計の先端部に着脱させる作業の簡素化と構造の簡
素化とを可能にする。
【0018】更に、中空部材の外周面に、環状部材で仮
止めされた後ネジ部材で本止めされる赤外線放射部材の
場合は、環状部材の傾斜した環状内壁面とネジ部材の開
口部に形成された傾斜した内周面とが、赤外線放射部材
の基端部分を前記中空部材の前記外周面に強くへばりつ
けるように働くため、この赤外線放射部材の光軸を横断
する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢のみならず、ドーム状の作用姿勢をもうまく保持
する。しかも仮止めで前記赤外線放射部材の下端部が挟
持される上に、前記下端部よりも上方の部分を前記中空
部材の前記外周面の側に押圧する状態で前記赤外線放射
部材が本止めされるので、使用時に、つまり、低放射率
測定用非接触温度計の先端部に装着された状態で、例え
ば、揺すると前記赤外線放射部材が定位置から動いて前
記赤外線放射部材の薄膜の位置が光軸からずれたりする
ことを防止できる。また、前記赤外線放射部材を強く嵌
込んであるので、中空部材の外周面から外れ難い。つま
り、不用意に抜け出てしまうのを確実に防止できる。一
方、赤外線放射部材の着脱操作も、ネジ部材による締結
および環状部材による仮止め状態を解除するだけで達成
できる。
止めされた後ネジ部材で本止めされる赤外線放射部材の
場合は、環状部材の傾斜した環状内壁面とネジ部材の開
口部に形成された傾斜した内周面とが、赤外線放射部材
の基端部分を前記中空部材の前記外周面に強くへばりつ
けるように働くため、この赤外線放射部材の光軸を横断
する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢のみならず、ドーム状の作用姿勢をもうまく保持
する。しかも仮止めで前記赤外線放射部材の下端部が挟
持される上に、前記下端部よりも上方の部分を前記中空
部材の前記外周面の側に押圧する状態で前記赤外線放射
部材が本止めされるので、使用時に、つまり、低放射率
測定用非接触温度計の先端部に装着された状態で、例え
ば、揺すると前記赤外線放射部材が定位置から動いて前
記赤外線放射部材の薄膜の位置が光軸からずれたりする
ことを防止できる。また、前記赤外線放射部材を強く嵌
込んであるので、中空部材の外周面から外れ難い。つま
り、不用意に抜け出てしまうのを確実に防止できる。一
方、赤外線放射部材の着脱操作も、ネジ部材による締結
および環状部材による仮止め状態を解除するだけで達成
できる。
【0019】シリコンゴム、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエーテル・エーテルケトン、フッ素系樹脂、ポ
リエーテルサルホン、ポリイミドのいずれかを素材にし
て、120℃〜280℃の耐熱性の高い素材で形成され
る赤外線放射部材は、測定対象物からの放射率が不明な
場合、特に高温である、例えば合成樹脂のインジェクシ
ョン成型に使用される金型等である場合等でも、至極簡
便にしかも正確にこの測定対象物の温度を測定でき、適
用対象物を選ばない点で好都合である。そして、素材に
カーボンを混入させる、或いは部材表面にカーボンをコ
ーティング若しくは印刷する、更には金属を蒸着させる
かのいずれかの処理を施してある赤外線放射部材は、外
乱赤外線をうまくカットし、殊に低放射率の測定対象物
の温度を測定するのに好都合である。
ト、ポリエーテル・エーテルケトン、フッ素系樹脂、ポ
リエーテルサルホン、ポリイミドのいずれかを素材にし
て、120℃〜280℃の耐熱性の高い素材で形成され
る赤外線放射部材は、測定対象物からの放射率が不明な
場合、特に高温である、例えば合成樹脂のインジェクシ
ョン成型に使用される金型等である場合等でも、至極簡
便にしかも正確にこの測定対象物の温度を測定でき、適
用対象物を選ばない点で好都合である。そして、素材に
カーボンを混入させる、或いは部材表面にカーボンをコ
ーティング若しくは印刷する、更には金属を蒸着させる
かのいずれかの処理を施してある赤外線放射部材は、外
乱赤外線をうまくカットし、殊に低放射率の測定対象物
の温度を測定するのに好都合である。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る低放射率測定用非接触温
度計のアダプターの実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施例を示す。図1にお
いて、アダプター1は、例えばアルミニウムや亜鉛等の
金属或いは合成樹脂を素材(図例では合成樹脂)にして
形成されていて、低放射率測定用非接触温度計Mの先端
部mに対して着脱自在に装着される保持部材2と、この
保持部材2に着脱自在に係着できる赤外線放射部材3と
から構成される。
度計のアダプターの実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の第1の実施例を示す。図1にお
いて、アダプター1は、例えばアルミニウムや亜鉛等の
金属或いは合成樹脂を素材(図例では合成樹脂)にして
形成されていて、低放射率測定用非接触温度計Mの先端
部mに対して着脱自在に装着される保持部材2と、この
保持部材2に着脱自在に係着できる赤外線放射部材3と
から構成される。
【0021】保持部材2は、図2に示されるように、周
方向の一部分が切除されて切欠き4を備えた、平面視C
字形の外観を呈し、内径Dは低放射率測定用非接触温度
計Mの先端部mの外径寸法d(図1参照)よりもやや小
径に形成されていて、その内径Dと低放射率測定用非接
触温度計Mの外径の寸法d差を利用して、低放射率測定
用非接触温度計Mの先端部mに弾性的に嵌挿・係止でき
ように構成されている。また、その上下方向の寸法Lは
100〜150mmに設定されている。前記のように切
欠き4を備えて平面視C字形に形成するのは、この保持
部材2が特に金属を素材にして形成された場合に必要と
される、保持部材2の径の拡縮が得られやすくし、保持
部材2自体に弾性復元力を持たせるためである。
方向の一部分が切除されて切欠き4を備えた、平面視C
字形の外観を呈し、内径Dは低放射率測定用非接触温度
計Mの先端部mの外径寸法d(図1参照)よりもやや小
径に形成されていて、その内径Dと低放射率測定用非接
触温度計Mの外径の寸法d差を利用して、低放射率測定
用非接触温度計Mの先端部mに弾性的に嵌挿・係止でき
ように構成されている。また、その上下方向の寸法Lは
100〜150mmに設定されている。前記のように切
欠き4を備えて平面視C字形に形成するのは、この保持
部材2が特に金属を素材にして形成された場合に必要と
される、保持部材2の径の拡縮が得られやすくし、保持
部材2自体に弾性復元力を持たせるためである。
【0022】この保持部材2を低放射率測定用非接触温
度計Mの先端部mに弾性的に嵌挿・係止させるには、こ
の保持部材2の前記周方向の切欠き4を低放射率測定用
非接触温度計Mの先端部mの側壁に押し当てた姿勢か
ら、そのまま両者を押し付けるようにし、保持部材2の
弾性復元力に抗しながらこの切欠き4を押し拡げつつ、
低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mを保持部材2
に押し込むようにしたり(図4参照)、低放射率測定用
非接触温度計Mの先端からその軸線方向に沿って保持部
材2を嵌挿したりすることによって行われる。
度計Mの先端部mに弾性的に嵌挿・係止させるには、こ
の保持部材2の前記周方向の切欠き4を低放射率測定用
非接触温度計Mの先端部mの側壁に押し当てた姿勢か
ら、そのまま両者を押し付けるようにし、保持部材2の
弾性復元力に抗しながらこの切欠き4を押し拡げつつ、
低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mを保持部材2
に押し込むようにしたり(図4参照)、低放射率測定用
非接触温度計Mの先端からその軸線方向に沿って保持部
材2を嵌挿したりすることによって行われる。
【0023】前記切欠き4の左右辺縁5に外拡がり状で
一体に連なったフランジ状部材は、前記切欠き4を低放
射率測定用非接触温度計Mの先端部mの側壁に押し当て
た姿勢から保持部材2を先端部mに押し込む際の案内と
して機能させるガイド部材6である。
一体に連なったフランジ状部材は、前記切欠き4を低放
射率測定用非接触温度計Mの先端部mの側壁に押し当て
た姿勢から保持部材2を先端部mに押し込む際の案内と
して機能させるガイド部材6である。
【0024】また、この保持部材2の周方向の相対向す
る位置の外面には上方と下方とが開放された保持ポケッ
ト7が設けられている。この保持ポケット7は、周方向
両端に放射方向への立ち上がり寸法が0.5〜1mmの
立ち上がり壁8を備えて、平面視部分円弧の壁9で構成
されていて、この立ち上がり壁8の遊縁が前記保持部材
2の外面に一体的に取付けられている。また、部分円弧
壁9の周方向の寸法は約10mmである。
る位置の外面には上方と下方とが開放された保持ポケッ
ト7が設けられている。この保持ポケット7は、周方向
両端に放射方向への立ち上がり寸法が0.5〜1mmの
立ち上がり壁8を備えて、平面視部分円弧の壁9で構成
されていて、この立ち上がり壁8の遊縁が前記保持部材
2の外面に一体的に取付けられている。また、部分円弧
壁9の周方向の寸法は約10mmである。
【0025】次に、前記赤外線放射部材3は、図3に示
されるように、幅約10mm、長さ約90〜100mm
で、厚みが100〜500μm、好ましくは200μm
の、基本的には短冊状の形状を呈して構成されている。
そして長さ方向の両端部の左右の辺縁10からは外方に
一体的に係止片11が突設されている。これらの係止片
11は、先ず長さ方向の端とここから他方の端に向けて
約10mmの間隔を開けた箇所との二箇所設けられてい
て、端の係止片11Aは、その側縁がこの赤外線放射部
材3の長さ方向外方に向かって先細りに形成された三角
形状を呈し、また、中間側の係止片11Bは、その側縁
がこの赤外線放射部材3の長さ方向中央側に向かって先
細りに形成された三角形状を呈するように形成されてい
る。
されるように、幅約10mm、長さ約90〜100mm
で、厚みが100〜500μm、好ましくは200μm
の、基本的には短冊状の形状を呈して構成されている。
そして長さ方向の両端部の左右の辺縁10からは外方に
一体的に係止片11が突設されている。これらの係止片
11は、先ず長さ方向の端とここから他方の端に向けて
約10mmの間隔を開けた箇所との二箇所設けられてい
て、端の係止片11Aは、その側縁がこの赤外線放射部
材3の長さ方向外方に向かって先細りに形成された三角
形状を呈し、また、中間側の係止片11Bは、その側縁
がこの赤外線放射部材3の長さ方向中央側に向かって先
細りに形成された三角形状を呈するように形成されてい
る。
【0026】この赤外線放射部材3は、耐熱温度が12
0℃〜280℃の範囲にあるもので、好ましくは200
℃前後であれば所期の目的を理想的に果たしてくれる。
具体的な素材は、シリコンゴム(最高で300℃)の他
に、ポリエチレンテレフタレート(120℃)、ポリエ
ーテル・エーテルケトン(240℃)、フッ素系樹脂
(280℃)、ポリエーテルスルホン(180℃)、ポ
リイミド(230℃)等の高い耐熱性を備えるものが好
ましい。
0℃〜280℃の範囲にあるもので、好ましくは200
℃前後であれば所期の目的を理想的に果たしてくれる。
具体的な素材は、シリコンゴム(最高で300℃)の他
に、ポリエチレンテレフタレート(120℃)、ポリエ
ーテル・エーテルケトン(240℃)、フッ素系樹脂
(280℃)、ポリエーテルスルホン(180℃)、ポ
リイミド(230℃)等の高い耐熱性を備えるものが好
ましい。
【0027】前記具体的な素材の中には、好ましいとさ
れる耐熱温度の200℃以下の素材も含まれるが、この
種低放射率測定用非接触温度計の温度測定の態様を見て
みると、測定対象物にこの赤外線放射部材3が触れるの
はほんのわずかな時間であるために、この範囲のもので
も所期の目的は達成されたので、本発明の適用範囲と見
做した。また、200℃前後からそれ以上の素材は、連
続的な使用にも十分に耐えることができる上、例えばア
ルミニウムや亜鉛を素材にした合成樹脂のインジェクシ
ョン成型装置の金型等、比較的高温の測定対象物の表面
温度を測定するのに使用するには好都合である。
れる耐熱温度の200℃以下の素材も含まれるが、この
種低放射率測定用非接触温度計の温度測定の態様を見て
みると、測定対象物にこの赤外線放射部材3が触れるの
はほんのわずかな時間であるために、この範囲のもので
も所期の目的は達成されたので、本発明の適用範囲と見
做した。また、200℃前後からそれ以上の素材は、連
続的な使用にも十分に耐えることができる上、例えばア
ルミニウムや亜鉛を素材にした合成樹脂のインジェクシ
ョン成型装置の金型等、比較的高温の測定対象物の表面
温度を測定するのに使用するには好都合である。
【0028】そして、この赤外線放射部材3は、図4に
示されるように、その長さ方向の両端を前記保持部材2
の保持ポット7に嵌挿させることによって、全体がアー
チ状になるようにしてこの保持部材2に保持させる。こ
の時、この赤外線放射部材3の前記端の係止片11Aは
保持ポケット7の立ち上がり壁8の下端縁に係止される
ことになり、これによってこの赤外線放射部材3の長さ
方向両端が保持ポケット7から不用意に抜け出てしまう
のをうまく防止する。また、中間側の係止片11Bは保
持ポケット7の立ち上がり壁8の上端縁に引っ掛かるこ
とになり、これによってこの赤外線放射部材3がこの保
持ポケット7内を下方にずり落ちて所期のアーチ形状を
保持できなくなるのをうまく防止する。つまり、保持ポ
ケット7と係止片11とによって、この赤外線放射部材
3の光軸を横断する部分3aが測定対象物12側へ綺麗
にアーチ状に突出する作用姿勢がうまく保持される。
示されるように、その長さ方向の両端を前記保持部材2
の保持ポット7に嵌挿させることによって、全体がアー
チ状になるようにしてこの保持部材2に保持させる。こ
の時、この赤外線放射部材3の前記端の係止片11Aは
保持ポケット7の立ち上がり壁8の下端縁に係止される
ことになり、これによってこの赤外線放射部材3の長さ
方向両端が保持ポケット7から不用意に抜け出てしまう
のをうまく防止する。また、中間側の係止片11Bは保
持ポケット7の立ち上がり壁8の上端縁に引っ掛かるこ
とになり、これによってこの赤外線放射部材3がこの保
持ポケット7内を下方にずり落ちて所期のアーチ形状を
保持できなくなるのをうまく防止する。つまり、保持ポ
ケット7と係止片11とによって、この赤外線放射部材
3の光軸を横断する部分3aが測定対象物12側へ綺麗
にアーチ状に突出する作用姿勢がうまく保持される。
【0029】以上のように構成された低放射率測定用非
接触温度計のアダプターは、低放射率測定用非接触温度
計Mの先端部mに、保持部材2を介して装着させて、前
記赤外線放射部材3の薄膜で且つ測定対象側に突出され
ている光軸横断部分3aを温度測定対象面Sに押接させ
ると、図1に仮想線で示すように光軸横断部分3aが温
度測定対象面Sに馴染み良く面接触すると共に、光軸横
断部分3aの熱容量が小さいことから測定対象物5の温
度が速やかに当該光軸横断部分3aに伝達される。尚、
図例では、前記低放射率測定用非接触温度計Mの先端部
mにこの保持部材2がより理想的に係止保持されるよう
に、環状の係止溝nが形成されているものを採用した
が、この環状の係止溝nはなくても所期の目的はうまく
達成される。
接触温度計のアダプターは、低放射率測定用非接触温度
計Mの先端部mに、保持部材2を介して装着させて、前
記赤外線放射部材3の薄膜で且つ測定対象側に突出され
ている光軸横断部分3aを温度測定対象面Sに押接させ
ると、図1に仮想線で示すように光軸横断部分3aが温
度測定対象面Sに馴染み良く面接触すると共に、光軸横
断部分3aの熱容量が小さいことから測定対象物5の温
度が速やかに当該光軸横断部分3aに伝達される。尚、
図例では、前記低放射率測定用非接触温度計Mの先端部
mにこの保持部材2がより理想的に係止保持されるよう
に、環状の係止溝nが形成されているものを採用した
が、この環状の係止溝nはなくても所期の目的はうまく
達成される。
【0030】而して、図1にも示すように、実質的に測
定対象物12そのものの温度に見合った赤外線が光軸横
断部分3aから放射されると共に、その赤外線が前記低
放射率測定用非接触温度計Mの感温部13でキャッチさ
れて電気信号に変換され、かつ、その電気信号がアンプ
で増幅されて演算回路に入力されると共に、ここで電気
信号を基にして温度換算が行われ、その温度測定結果が
表示部14に表示されれるもので、温度測定対象面Sが
光沢金属面で、且つ、その面Sの赤外線放射率が未知で
あっても、温度測定対象面Sに黒体テープを貼着したり
黒体塗料を塗布させたりした従来の手段と何ら遜色のな
い応答速度で測定対象物12の温度が実質的に間接測定
される。
定対象物12そのものの温度に見合った赤外線が光軸横
断部分3aから放射されると共に、その赤外線が前記低
放射率測定用非接触温度計Mの感温部13でキャッチさ
れて電気信号に変換され、かつ、その電気信号がアンプ
で増幅されて演算回路に入力されると共に、ここで電気
信号を基にして温度換算が行われ、その温度測定結果が
表示部14に表示されれるもので、温度測定対象面Sが
光沢金属面で、且つ、その面Sの赤外線放射率が未知で
あっても、温度測定対象面Sに黒体テープを貼着したり
黒体塗料を塗布させたりした従来の手段と何ら遜色のな
い応答速度で測定対象物12の温度が実質的に間接測定
される。
【0031】そして、前記赤外線放射部材3が幾度かの
使用で汚れたり、或いは放射率の不明な測定対象物に接
触させて不用意に損傷させてしまったりした場合には、
保持部材2を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
から取り外し、次いでこの赤外線放射部材3の両端をこ
の保持部材2の保持ポケット7から取り外すことによっ
て、簡便にこの赤外線放射部材3を廃棄でき、新たに新
規の赤外線放射部材3をこの保持ポケット7に簡便に係
止保持させて、常時理想的な測定条件を維持させること
ができ、また赤外線放射部材3のみを廃棄するだけで済
むために、経済的に常時理想的な測定条件を得ることが
できる。
使用で汚れたり、或いは放射率の不明な測定対象物に接
触させて不用意に損傷させてしまったりした場合には、
保持部材2を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
から取り外し、次いでこの赤外線放射部材3の両端をこ
の保持部材2の保持ポケット7から取り外すことによっ
て、簡便にこの赤外線放射部材3を廃棄でき、新たに新
規の赤外線放射部材3をこの保持ポケット7に簡便に係
止保持させて、常時理想的な測定条件を維持させること
ができ、また赤外線放射部材3のみを廃棄するだけで済
むために、経済的に常時理想的な測定条件を得ることが
できる。
【0032】また、本実施例の保持部材2の構造を採用
すると、保持ポケット7が低放射率測定用非接触温度計
Mの先端部mの側壁とほゞ同じレベルに位置することに
なり、赤外線放射部材3に不用意な外力が付加されない
ことと、部分円弧壁9がこの赤外線放射部材3の端部を
外側から支えるように働くため、この赤外線放射部材3
の光軸を横断する部分3aが測定対象物12側へ綺麗に
アーチ状に突出する作用姿勢が格段にうまく保持され
る。また、赤外線放射部材3の着脱操作も、この赤外線
放射部材3の端部を保持ポケット7に嵌挿させるだけで
達成できるから、素早い着脱を可能にする。
すると、保持ポケット7が低放射率測定用非接触温度計
Mの先端部mの側壁とほゞ同じレベルに位置することに
なり、赤外線放射部材3に不用意な外力が付加されない
ことと、部分円弧壁9がこの赤外線放射部材3の端部を
外側から支えるように働くため、この赤外線放射部材3
の光軸を横断する部分3aが測定対象物12側へ綺麗に
アーチ状に突出する作用姿勢が格段にうまく保持され
る。また、赤外線放射部材3の着脱操作も、この赤外線
放射部材3の端部を保持ポケット7に嵌挿させるだけで
達成できるから、素早い着脱を可能にする。
【0033】次に、図5に示される構造は、前記赤外線
放射部材3を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
に係止保持させるための別の手段を示す本発明の第2の
実施例で、この実施例では、前記赤外線放射部材3Aの
長さ方向の両端部に、この長さ方向に沿って所定間隔お
きで複数個、具体的には二箇、の係止孔15が穿設され
ている。一方、前記低放射率測定用非接触温度計Mの先
端部mの外周壁にもこの係止孔15に対応させて複数個
の係止突起16が一体的に突設され、ここに前記赤外線
放射部材3Aの係止孔15が弾性的に嵌挿されることに
よって、この赤外線放射部材3Aの光軸を横断する部分
3aが測定対象物12側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢がうまく保持されるようにしたもので、図1〜図
4に示される構成と同等の機能を発揮できる。そして本
例の場合には、特に構造の簡素化を図ることができる上
に、この赤外線放射部材3Aの前記低放射率測定用非接
触温度計Mの先端部mへの着脱操作が格段に簡素で、し
かも速やかに行え、廉価に製作できる利点がある。
放射部材3を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
に係止保持させるための別の手段を示す本発明の第2の
実施例で、この実施例では、前記赤外線放射部材3Aの
長さ方向の両端部に、この長さ方向に沿って所定間隔お
きで複数個、具体的には二箇、の係止孔15が穿設され
ている。一方、前記低放射率測定用非接触温度計Mの先
端部mの外周壁にもこの係止孔15に対応させて複数個
の係止突起16が一体的に突設され、ここに前記赤外線
放射部材3Aの係止孔15が弾性的に嵌挿されることに
よって、この赤外線放射部材3Aの光軸を横断する部分
3aが測定対象物12側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢がうまく保持されるようにしたもので、図1〜図
4に示される構成と同等の機能を発揮できる。そして本
例の場合には、特に構造の簡素化を図ることができる上
に、この赤外線放射部材3Aの前記低放射率測定用非接
触温度計Mの先端部mへの着脱操作が格段に簡素で、し
かも速やかに行え、廉価に製作できる利点がある。
【0034】また、図6に示される構造は、前記赤外線
放射部材3を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
に係止保持させるための更に別の手段を示す本発明の第
3の実施例で、基本的には前記保持部材2をバンド替わ
りにして、赤外線放射部材3をこの保持部材2の弾性復
元力によって低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
との間で直に挟持させるようにしたものである。具体的
には、保持部材2Aは、図1〜4に示される場合と違っ
て保持ポケットを備えない、単なる平面視C字形に形成
しておき、一方単に短冊状に形成された赤外線放射部材
3Bを、この単なる平面視C字形の保持部材2Aで、前
記赤外線放射部材3Bを低放射率測定用非接触温度計M
の先端部mに直に弾性的に押圧挟持させることによっ
て、この赤外線放射部材3Bの光軸を横断する部分3a
が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作用姿勢が
うまく保持されるようにしたもので、図1〜図4に示さ
れる構成と同等の機能を発揮できる。そして本例の場合
には、構造の簡素化と、この赤外線放射部材3Aの前記
低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mへの着脱操作
の簡素化並びに迅速性を図れ、廉価に製作できる利点が
ある。尚、図例では、前記先端部mに形成された係止溝
nを利用しているので、この赤外線放射部材3Bの係止
保持が一層的確で、確実に行われるが、この係止溝nを
採用しなくても、所期通り目的は果たせる。
放射部材3を低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
に係止保持させるための更に別の手段を示す本発明の第
3の実施例で、基本的には前記保持部材2をバンド替わ
りにして、赤外線放射部材3をこの保持部材2の弾性復
元力によって低放射率測定用非接触温度計Mの先端部m
との間で直に挟持させるようにしたものである。具体的
には、保持部材2Aは、図1〜4に示される場合と違っ
て保持ポケットを備えない、単なる平面視C字形に形成
しておき、一方単に短冊状に形成された赤外線放射部材
3Bを、この単なる平面視C字形の保持部材2Aで、前
記赤外線放射部材3Bを低放射率測定用非接触温度計M
の先端部mに直に弾性的に押圧挟持させることによっ
て、この赤外線放射部材3Bの光軸を横断する部分3a
が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作用姿勢が
うまく保持されるようにしたもので、図1〜図4に示さ
れる構成と同等の機能を発揮できる。そして本例の場合
には、構造の簡素化と、この赤外線放射部材3Aの前記
低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mへの着脱操作
の簡素化並びに迅速性を図れ、廉価に製作できる利点が
ある。尚、図例では、前記先端部mに形成された係止溝
nを利用しているので、この赤外線放射部材3Bの係止
保持が一層的確で、確実に行われるが、この係止溝nを
採用しなくても、所期通り目的は果たせる。
【0035】また、前記赤外線放射部材3は、これにカ
ーボンの微粉粒体を混入させたり、表面にこれをコーテ
ィングやスクリーン印刷したり、更には金属を表面に蒸
着させたりすることによって、熱伝導率を格段に高くし
て、低放射率の測定対象物の温度を高い精度で測定でき
るようにすることもできる。
ーボンの微粉粒体を混入させたり、表面にこれをコーテ
ィングやスクリーン印刷したり、更には金属を表面に蒸
着させたりすることによって、熱伝導率を格段に高くし
て、低放射率の測定対象物の温度を高い精度で測定でき
るようにすることもできる。
【0036】また、前記各実施例において、前記赤外線
放射部材3は、全体にわたって同一の肉厚に形成されて
いる例を示しているが、要するに少なくとも光軸を横断
する部分3aが薄膜に形成されれば所期の目的をうまく
達成できるため、例えば長さ方向の両端部、具体的には
保持部材2,2Aに係止保持される部位、更には係止孔
15を備えた部位を、中央部分よりもやゝ厚肉にするこ
とによって、この部位の強度アップを図ったり、保持ポ
ケット7への嵌挿がより簡便になるように改良すること
ができる。
放射部材3は、全体にわたって同一の肉厚に形成されて
いる例を示しているが、要するに少なくとも光軸を横断
する部分3aが薄膜に形成されれば所期の目的をうまく
達成できるため、例えば長さ方向の両端部、具体的には
保持部材2,2Aに係止保持される部位、更には係止孔
15を備えた部位を、中央部分よりもやゝ厚肉にするこ
とによって、この部位の強度アップを図ったり、保持ポ
ケット7への嵌挿がより簡便になるように改良すること
ができる。
【0037】更に、図7〜図10は本発明の第4の実施
例を示す。例えば図8、図9において、赤外線放射部材
3Cの下端部20を中空部材21の傾斜した外周面22
と環状部材23の傾斜した環状内壁面24とで挟持して
赤外線放射部材3Cを仮止めし、更に、ネジ部材25を
中空部材21に締結することより、ネジ部材25の開口
部26における傾斜した内周面27が仮止め状態の赤外
線放射部材3Cの下端上方部分28を中空部材21の外
周面22の側に押圧する形で赤外線放射部材3Cを外周
面22に本止めしてある。
例を示す。例えば図8、図9において、赤外線放射部材
3Cの下端部20を中空部材21の傾斜した外周面22
と環状部材23の傾斜した環状内壁面24とで挟持して
赤外線放射部材3Cを仮止めし、更に、ネジ部材25を
中空部材21に締結することより、ネジ部材25の開口
部26における傾斜した内周面27が仮止め状態の赤外
線放射部材3Cの下端上方部分28を中空部材21の外
周面22の側に押圧する形で赤外線放射部材3Cを外周
面22に本止めしてある。
【0038】以下、各部材について具体的に説明する。
赤外線放射部材3Cは、前記各実施例で用いた赤外線放
射部材3,3A,3Bと同じものを用いている。そし
て、中空部材21、環状部材23およびネジ部材25は
軽量な同一材料で形成されており、この実施例ではアル
ミニウム製である。また、赤外線放射部材3Cの光軸を
横断する部分が薄膜3aに形成されており、この薄膜3
aの内側には黒体塗料pが塗布してある。
赤外線放射部材3Cは、前記各実施例で用いた赤外線放
射部材3,3A,3Bと同じものを用いている。そし
て、中空部材21、環状部材23およびネジ部材25は
軽量な同一材料で形成されており、この実施例ではアル
ミニウム製である。また、赤外線放射部材3Cの光軸を
横断する部分が薄膜3aに形成されており、この薄膜3
aの内側には黒体塗料pが塗布してある。
【0039】中空部材21は、縦断面略台形状の上部内
壁g形状を有して一体成形されており、先端に筒部30
を有し、筒部30から下方へ行くにつれ傾斜した外周面
22を有する状態で末広がり状に形成され、ネジ部材2
5の内周面に形成されたネジ37aに螺着するネジ31
aが形成された外周面sを有する小径の環状フランジ部
分32と、低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mに
着脱可能に装着されうる段差形状の下部内壁g’を有す
る大径の環状フランジ部分33と、両フランジ部分3
2,33を繋ぐ、カット面vが形成された環状部分34
とから構成されている。35は、小径の環状フランジ部
分32の上面hに突設したピンである。なお、前記筒部
30の上端における対向位置には、凹み40,40が形
成されている一方、凹み40,40を結ぶ線上に前記ピ
ン35が位置する。
壁g形状を有して一体成形されており、先端に筒部30
を有し、筒部30から下方へ行くにつれ傾斜した外周面
22を有する状態で末広がり状に形成され、ネジ部材2
5の内周面に形成されたネジ37aに螺着するネジ31
aが形成された外周面sを有する小径の環状フランジ部
分32と、低放射率測定用非接触温度計Mの先端部mに
着脱可能に装着されうる段差形状の下部内壁g’を有す
る大径の環状フランジ部分33と、両フランジ部分3
2,33を繋ぐ、カット面vが形成された環状部分34
とから構成されている。35は、小径の環状フランジ部
分32の上面hに突設したピンである。なお、前記筒部
30の上端における対向位置には、凹み40,40が形
成されている一方、凹み40,40を結ぶ線上に前記ピ
ン35が位置する。
【0040】環状部材23は、上面23a側から下面2
3b側へ向かって末広がり状に傾斜した環状内壁面24
と、上下方向に貫通する1つの貫通孔36とを有する。
そして、環状内壁面24は、中空部材21の前記傾斜し
た外周面22における下部において外嵌可能な形状を有
する。
3b側へ向かって末広がり状に傾斜した環状内壁面24
と、上下方向に貫通する1つの貫通孔36とを有する。
そして、環状内壁面24は、中空部材21の前記傾斜し
た外周面22における下部において外嵌可能な形状を有
する。
【0041】ネジ部材25は、平面視円形の開口を有す
る開口部26とこの開口よりも大形の内径を有する筒部
37が一体に成形され、開口部26には、傾斜した内周
面27が中空部材21の前記傾斜した外周面22におけ
る下部において外嵌可能なように形成され、また、筒部
37の内周面にはネジ37aが形成されている。
る開口部26とこの開口よりも大形の内径を有する筒部
37が一体に成形され、開口部26には、傾斜した内周
面27が中空部材21の前記傾斜した外周面22におけ
る下部において外嵌可能なように形成され、また、筒部
37の内周面にはネジ37aが形成されている。
【0042】而して、赤外線放射部材3Cを装着するに
は、まず、その長さ方向の両端部20,20を、中空部
材21の前記傾斜した外周面22における下部に当てる
ことによって、あるいは、赤外線放射部材3Cの両端部
20,20を環状部材23の環状内壁面24に当てるこ
とによって、全体がアーチ状になるようにし、その後、
ピン35に貫通孔36を嵌入させて中空部材21に赤外
線放射部材3Cを仮止めする。この時、この赤外線放射
部材3Cの両端部20,20は、中空部材21の外周面
22と環状部材23の傾斜した環状内壁面24とで挟持
される。
は、まず、その長さ方向の両端部20,20を、中空部
材21の前記傾斜した外周面22における下部に当てる
ことによって、あるいは、赤外線放射部材3Cの両端部
20,20を環状部材23の環状内壁面24に当てるこ
とによって、全体がアーチ状になるようにし、その後、
ピン35に貫通孔36を嵌入させて中空部材21に赤外
線放射部材3Cを仮止めする。この時、この赤外線放射
部材3Cの両端部20,20は、中空部材21の外周面
22と環状部材23の傾斜した環状内壁面24とで挟持
される。
【0043】上記仮止め後ネジ部材25で赤外線放射部
材3Cを本止めする。この場合は、環状部材23の傾斜
した環状内壁面24およびネジ部材25の開口部26に
形成された傾斜した内周面27が、それぞれ、赤外線放
射部材3Cの下端部20およびこの下端部20よりも上
方の部分28を中空部材21の外周面22の側に押圧す
る状態で赤外線放射部材3Cが本止めされる。
材3Cを本止めする。この場合は、環状部材23の傾斜
した環状内壁面24およびネジ部材25の開口部26に
形成された傾斜した内周面27が、それぞれ、赤外線放
射部材3Cの下端部20およびこの下端部20よりも上
方の部分28を中空部材21の外周面22の側に押圧す
る状態で赤外線放射部材3Cが本止めされる。
【0044】したがって、アダプターAが低放射率測定
用非接触温度計Mの先端部mに装着された状態で、例え
ば、揺すると赤外線放射部材3Cが定位置から動いて赤
外線放射部材3Cの薄膜3aの位置が光軸からずれたり
することを防止できる。また、赤外線放射部材3Cを強
く嵌込んであるので、中空部材21の外周面22から外
れ難い。つまり、不用意に抜け出てしまうのを確実に防
止できる。
用非接触温度計Mの先端部mに装着された状態で、例え
ば、揺すると赤外線放射部材3Cが定位置から動いて赤
外線放射部材3Cの薄膜3aの位置が光軸からずれたり
することを防止できる。また、赤外線放射部材3Cを強
く嵌込んであるので、中空部材21の外周面22から外
れ難い。つまり、不用意に抜け出てしまうのを確実に防
止できる。
【0045】一方、赤外線放射部材3Cの着脱操作も、
ネジ部材25による締結および環状部材23による仮止
め状態を解除するだけで達成できる。
ネジ部材25による締結および環状部材23による仮止
め状態を解除するだけで達成できる。
【0046】また、上記各実施例において、先端のアダ
プター1,Aを取り外せば、低放射率測定用非接触温度
計M自体を非接触式の放射温度計としても使用できる。
プター1,Aを取り外せば、低放射率測定用非接触温度
計M自体を非接触式の放射温度計としても使用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る低放射
率測定用非接触温度計のアダプターは、温度測定対象面
が光沢金属面で、且つ、その光沢金属面の放射率が未知
であっても、前記薄膜である光軸横断部分を温度測定対
象面に押接させることで、従来のように黒体テープの貼
着やそれの取り外し、更には黒体塗料をスプレーする等
の煩わしさを伴うことなく、従来と何ら遜色のない応答
速度で測定対象物の温度を実質的に間接測定することが
でき、非接触温度計が不得手とする低放射率及び放射率
不明な測定対象物の温度を至極簡便にしかも正確に測定
できる。
率測定用非接触温度計のアダプターは、温度測定対象面
が光沢金属面で、且つ、その光沢金属面の放射率が未知
であっても、前記薄膜である光軸横断部分を温度測定対
象面に押接させることで、従来のように黒体テープの貼
着やそれの取り外し、更には黒体塗料をスプレーする等
の煩わしさを伴うことなく、従来と何ら遜色のない応答
速度で測定対象物の温度を実質的に間接測定することが
でき、非接触温度計が不得手とする低放射率及び放射率
不明な測定対象物の温度を至極簡便にしかも正確に測定
できる。
【0048】しかも、前記薄膜の光軸横断部分を測定対
象側に突出させているので、温度測定対象面が凹凸面で
あっても赤外線放射部材を温度測定対象面に馴染み良く
面密着させることができると共に、従来の黒体テープの
貼着やそれの取り外し、更には黒体塗料をスプレーする
等の煩わし作業が全く不要である上に、耐熱性の素材を
採用したことが相乗的に作用して、常温から高温の測定
対象物のいずれにも適用でき、測定対象物の制約を受け
ることもなく、汎用性を格段に高めることができた。
象側に突出させているので、温度測定対象面が凹凸面で
あっても赤外線放射部材を温度測定対象面に馴染み良く
面密着させることができると共に、従来の黒体テープの
貼着やそれの取り外し、更には黒体塗料をスプレーする
等の煩わし作業が全く不要である上に、耐熱性の素材を
採用したことが相乗的に作用して、常温から高温の測定
対象物のいずれにも適用でき、測定対象物の制約を受け
ることもなく、汎用性を格段に高めることができた。
【0049】そして殊に本発明では、赤外線放射部材の
みを使い捨てにするために、測定精度を何時までも好ま
しい状態に保つことができる上に、低放射率測定用非接
触温度計のアダプターを経済的に提供でき、赤外線放射
部材の着脱も簡便、容易で迅速に行え、効率の良い測定
が可能になった。
みを使い捨てにするために、測定精度を何時までも好ま
しい状態に保つことができる上に、低放射率測定用非接
触温度計のアダプターを経済的に提供でき、赤外線放射
部材の着脱も簡便、容易で迅速に行え、効率の良い測定
が可能になった。
【0050】また、非接触温度計に着脱自在に取付けら
れた保持部材は、これを非接触温度計から容易、簡便に
離脱して、赤外線放射部材の簡便、迅速な取り替えを可
能にする。
れた保持部材は、これを非接触温度計から容易、簡便に
離脱して、赤外線放射部材の簡便、迅速な取り替えを可
能にする。
【0051】前記保持部材が保持ポケットを備えている
と、この保持ポケットは低放射率測定用非接触温度計の
先端部の側壁とほゞ同じレベルに位置して、赤外線放射
部材に不用意な外力が付加されないことと、この保持ポ
ケットの外壁がこの赤外線放射部材の端部を外側から支
えることができるので、この赤外線放射部材の光軸を横
断する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する
作用姿勢を格段にうまく保持することができる。また、
赤外線放射部材の着脱操作も、この赤外線放射部材の端
部を保持ポケットに嵌挿・離脱させるだけで達成できる
ので、赤外線放射部材の取り替え作業が格段に簡便で、
かつ、素早く行え、作業能率の向上に貢献できる。
と、この保持ポケットは低放射率測定用非接触温度計の
先端部の側壁とほゞ同じレベルに位置して、赤外線放射
部材に不用意な外力が付加されないことと、この保持ポ
ケットの外壁がこの赤外線放射部材の端部を外側から支
えることができるので、この赤外線放射部材の光軸を横
断する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する
作用姿勢を格段にうまく保持することができる。また、
赤外線放射部材の着脱操作も、この赤外線放射部材の端
部を保持ポケットに嵌挿・離脱させるだけで達成できる
ので、赤外線放射部材の取り替え作業が格段に簡便で、
かつ、素早く行え、作業能率の向上に貢献できる。
【0052】赤外線放射部材が、その端部に係止孔を備
えた構造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定
用非接触温度計の先端部に着脱させる作業の格段の簡素
化と迅速性、更に構造の簡素化とを可能にし、廉価に製
造、また、提供できる。
えた構造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定
用非接触温度計の先端部に着脱させる作業の格段の簡素
化と迅速性、更に構造の簡素化とを可能にし、廉価に製
造、また、提供できる。
【0053】赤外線放射部材と、この赤外線放射部材の
端部を前記低放射率測定用非接触温度計の先端部の側壁
との間で弾性的に挟持する保持部材とから構成される構
造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定用非接
触温度計の先端部に着脱させる作業の簡素化と構造の簡
素化とを可能にし、廉価に製造並びに提供できる。
端部を前記低放射率測定用非接触温度計の先端部の側壁
との間で弾性的に挟持する保持部材とから構成される構
造であると、この赤外線放射部材を低放射率測定用非接
触温度計の先端部に着脱させる作業の簡素化と構造の簡
素化とを可能にし、廉価に製造並びに提供できる。
【0054】また、中空部材の外周面に、環状部材で仮
止めされた後ネジ部材で本止めされる赤外線放射部材の
場合は、環状部材の傾斜した環状内壁面とネジ部材の開
口部に形成された傾斜した内周面とが、赤外線放射部材
の基端部分を前記中空部材の前記外周面に強くへばりつ
けるように働くため、この赤外線放射部材の光軸を横断
する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢のみならず、ドーム状の作用姿勢をもうまく保持
する。しかも仮止めで前記赤外線放射部材の下端部が挟
持される上に、前記下端部よりも上方の部分を前記中空
部材の前記外周面の側に押圧する状態で前記赤外線放射
部材が本止めされるので、使用時に、例えば、揺すると
前記赤外線放射部材が定位置から動いて前記赤外線放射
部材の薄膜の位置が光軸からずれたりすることを防止で
きる。また、前記赤外線放射部材を強く嵌込んであるの
で、中空部材の外周面から外れ難い。つまり、不用意に
抜け出てしまうのを確実に防止できる。
止めされた後ネジ部材で本止めされる赤外線放射部材の
場合は、環状部材の傾斜した環状内壁面とネジ部材の開
口部に形成された傾斜した内周面とが、赤外線放射部材
の基端部分を前記中空部材の前記外周面に強くへばりつ
けるように働くため、この赤外線放射部材の光軸を横断
する部分が測定対象物側へ綺麗にアーチ状に突出する作
用姿勢のみならず、ドーム状の作用姿勢をもうまく保持
する。しかも仮止めで前記赤外線放射部材の下端部が挟
持される上に、前記下端部よりも上方の部分を前記中空
部材の前記外周面の側に押圧する状態で前記赤外線放射
部材が本止めされるので、使用時に、例えば、揺すると
前記赤外線放射部材が定位置から動いて前記赤外線放射
部材の薄膜の位置が光軸からずれたりすることを防止で
きる。また、前記赤外線放射部材を強く嵌込んであるの
で、中空部材の外周面から外れ難い。つまり、不用意に
抜け出てしまうのを確実に防止できる。
【0055】また、本発明は、赤外線放射部材に耐熱性
の高い素材であるシリコンゴム、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエーテル・エーテルケトン、フッ素系樹
脂、ポリエーテルスルホン、ポリイミドを採用すること
によって、例えばアルミニウムや亜鉛を素材にした合成
樹脂のインジェクション成型装置の金型等、比較的高温
の測定対象物の表面温度を測定するのに好都合で、更に
汎用性の高い温度計を提供できるに至った。
の高い素材であるシリコンゴム、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエーテル・エーテルケトン、フッ素系樹
脂、ポリエーテルスルホン、ポリイミドを採用すること
によって、例えばアルミニウムや亜鉛を素材にした合成
樹脂のインジェクション成型装置の金型等、比較的高温
の測定対象物の表面温度を測定するのに好都合で、更に
汎用性の高い温度計を提供できるに至った。
【0056】そして、素材にカーボンを混入させる、或
いは部材表面にカーボンをコーティング若しくは印刷す
る、更には金属を蒸着させるかのいずれかの処理を施し
た赤外線放射部材を採用することによって、放射率が低
い、または、不明である測定対象物の温度を格段に精度
高く、且つ正確に測定でき、併せて測定対象物を低温か
ら高温まで精度良く、且つ、正確に測定できるに至っ
た。
いは部材表面にカーボンをコーティング若しくは印刷す
る、更には金属を蒸着させるかのいずれかの処理を施し
た赤外線放射部材を採用することによって、放射率が低
い、または、不明である測定対象物の温度を格段に精度
高く、且つ正確に測定でき、併せて測定対象物を低温か
ら高温まで精度良く、且つ、正確に測定できるに至っ
た。
【図1】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第1の実施例を示し、作用を説明する外観図
である。
ダプターの第1の実施例を示し、作用を説明する外観図
である。
【図2】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第1の実施例を示し、保持部材の拡大斜視図
である
ダプターの第1の実施例を示し、保持部材の拡大斜視図
である
【図3】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第1の実施例を示し、赤外線放射部材の拡大
平面図である
ダプターの第1の実施例を示し、赤外線放射部材の拡大
平面図である
【図4】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第1の実施例を示し、作用を説明する要部の
外観図である。
ダプターの第1の実施例を示し、作用を説明する要部の
外観図である。
【図5】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第2の実施例を示し、要部斜視図である。
ダプターの第2の実施例を示し、要部斜視図である。
【図6】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第3の実施例を示し、要部斜視図である。
ダプターの第3の実施例を示し、要部斜視図である。
【図7】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第4の実施例を示し、作用を説明する外観図
である。
ダプターの第4の実施例を示し、作用を説明する外観図
である。
【図8】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第4の実施例を示し、分解斜視図である。
ダプターの第4の実施例を示し、分解斜視図である。
【図9】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計のア
ダプターの第4の実施例を示し、構成説明図である。
ダプターの第4の実施例を示し、構成説明図である。
【図10】本発明に係る低放射率測定用非接触温度計の
アダプターの第4の実施例を示し、赤外線放射部材を示
す図である。
アダプターの第4の実施例を示し、赤外線放射部材を示
す図である。
1,A…アダプター、2,2A…保持部材、3,3A,
3B,3C…赤外線放射部材、3a…光軸横断部分、7
…保持ポケット、12…測定対象物、15…係止孔、1
6…係合突起、21…中空部材、22…中空部材の外周
面、23…環状部材、24…傾斜した環状内壁面、25
…ネジ部材、27…傾斜した内周面、31a,37a…
ネジ、D…保持部材の内径、d…非接触温度計の先端部
の外径、M…低放射率測定用非接触温度計、m…非接触
温度計の先端部、S…温度測定対象面。
3B,3C…赤外線放射部材、3a…光軸横断部分、7
…保持ポケット、12…測定対象物、15…係止孔、1
6…係合突起、21…中空部材、22…中空部材の外周
面、23…環状部材、24…傾斜した環状内壁面、25
…ネジ部材、27…傾斜した内周面、31a,37a…
ネジ、D…保持部材の内径、d…非接触温度計の先端部
の外径、M…低放射率測定用非接触温度計、m…非接触
温度計の先端部、S…温度測定対象面。
Claims (9)
- 【請求項1】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分が薄膜に形成されてい
て、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤外
線放射部材が低放射率測定用非接触温度計の先端部に対
して着脱可能に構成されている低放射率測定用非接触温
度計のアダプター。 - 【請求項2】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分が薄膜に形成されてい
て、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤外
線放射部材と、この赤外線放射部材の端部を着脱自在に
保持し、それ自体が、前記低放射率測定用非接触温度計
の先端部に着脱自在に装着される保持部材とから構成さ
れる低放射率測定用非接触温度計のアダプター。 - 【請求項3】 前記保持部材は、平面視C字形に形成さ
れていて、その周方向の相対向する位置に前記赤外線放
射部材の端部が嵌挿離脱自在な保持ポケットを備えてい
る請求項2記載の低放射率測定用非接触温度計のアダプ
ター。 - 【請求項4】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分が薄膜に形成されてい
て、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤外
線放射部材が、その端部に前記低放射率測定用非接触温
度計の先端部に設けられた係止突起に弾性的に係合する
係止孔を備えて構成されている低放射率測定用非接触温
度計のアダプター。 - 【請求項5】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分が薄膜に形成されてい
て、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤外
線放射部材と、この赤外線放射部材の端部を前記低放射
率測定用非接触温度計の先端部の側壁との間で弾性的に
挟持する保持部材とから構成される低放射率測定用非接
触温度計のアダプター。 - 【請求項6】 測定対象物側へ凸の断面形状であって、
少なくとも光軸を横断する部分が薄膜に形成されてい
て、弾性を備えると共に耐熱性の素材で形成された赤外
線放射部材と、低放射率測定用非接触温度計の先端部に
着脱可能に装着され、傾斜した外周面を有する中空部材
と、赤外線放射部材の下端部を前記中空部材の前記外周
面との間で挟持可能に仮止めする位置まで前記中空部材
に嵌合されるよう傾斜した環状内壁面を有する環状部材
と、前記環状部材を前記仮止め時において位置決めする
よう前記環状部材および中空部材に形成された回り止め
手段と、傾斜した内周面を有する開口部を通して前記中
空部材に嵌込まれ、前記内周面が前記仮止め状態の赤外
線放射部材における前記下端部よりも上方の部分を前記
中空部材の前記外周面の側に押圧する状態で、前記中空
部材に締結されるネジ部材とを備えた低放射率測定用非
接触温度計のアダプター。 - 【請求項7】 前記回り止め手段が、前記環状部材を上
下方向に貫通する1つの貫通孔と、前記中空部材に設け
られ、前記ネジ部材の内周面のネジに螺着するネジが形
成された外周面を有する環状フランジの上面に前記貫通
孔に嵌入されるよう突設したピンとよりなる請求項6記
載の低放射率測定用非接触温度計のアダプター。 - 【請求項8】 前記赤外線放射部材が、耐熱性の高い素
材であるシリコンゴム、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエーテル・エーテルケトン、フッ素系樹脂、ポリエ
ーテルスルホン、ポリイミドのいずれかで形成されてい
る請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の低放射率測
定用非接触温度計のアダプター。 - 【請求項9】 前記赤外線放射部材が、外乱赤外線をカ
ットするために、素材にカーボンを混入させる、或いは
部材表面にカーボンをコーティング若しくは印刷する、
更には金属を蒸着させるかのいずれかの処理を施してあ
る請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の低放射率測
定用非接触温度計のアダプター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9054140A JPH109958A (ja) | 1996-04-23 | 1997-02-20 | 低放射率測定用非接触温度計のアダプター |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12780196 | 1996-04-23 | ||
JP8-127801 | 1996-04-23 | ||
JP9054140A JPH109958A (ja) | 1996-04-23 | 1997-02-20 | 低放射率測定用非接触温度計のアダプター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH109958A true JPH109958A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=26394876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9054140A Pending JPH109958A (ja) | 1996-04-23 | 1997-02-20 | 低放射率測定用非接触温度計のアダプター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH109958A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7752909B2 (en) | 2004-09-07 | 2010-07-13 | Yamatake Corporation | Flow sensor with non-contact temperature detecting means |
US8261157B2 (en) | 2005-10-13 | 2012-09-04 | Ramot et Tel Aviv University Ltd. | Method of error correction in MBC flash memory |
WO2013153874A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 矢崎総業株式会社 | シャント抵抗式電流センサ |
JP2015041487A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社東芝 | 組電池モジュール |
KR20150039770A (ko) * | 2012-08-03 | 2015-04-13 | 세미텍 가부시키가이샤 | 접촉형 적외선 온도 센서, 열기기 및 배기 시스템 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP9054140A patent/JPH109958A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7752909B2 (en) | 2004-09-07 | 2010-07-13 | Yamatake Corporation | Flow sensor with non-contact temperature detecting means |
US8261157B2 (en) | 2005-10-13 | 2012-09-04 | Ramot et Tel Aviv University Ltd. | Method of error correction in MBC flash memory |
WO2013153874A1 (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-17 | 矢崎総業株式会社 | シャント抵抗式電流センサ |
JP2013221796A (ja) * | 2012-04-13 | 2013-10-28 | Yazaki Corp | シャント抵抗式電流センサ |
CN104220882A (zh) * | 2012-04-13 | 2014-12-17 | 矢崎总业株式会社 | 分流电阻式电流传感器 |
KR20150039770A (ko) * | 2012-08-03 | 2015-04-13 | 세미텍 가부시키가이샤 | 접촉형 적외선 온도 센서, 열기기 및 배기 시스템 |
JP2015041487A (ja) * | 2013-08-21 | 2015-03-02 | 株式会社東芝 | 組電池モジュール |
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