JPH1098860A - 交流エネルギー変換器 - Google Patents

交流エネルギー変換器

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Publication number
JPH1098860A
JPH1098860A JP27151496A JP27151496A JPH1098860A JP H1098860 A JPH1098860 A JP H1098860A JP 27151496 A JP27151496 A JP 27151496A JP 27151496 A JP27151496 A JP 27151496A JP H1098860 A JPH1098860 A JP H1098860A
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JP
Japan
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magnetic
rotating
energy converter
plate
iron
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Withdrawn
Application number
JP27151496A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Sekiya
哲夫 関谷
Kazuo Nozawa
和雄 野沢
Kazuo Arai
一男 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Publication date
Application filed by Namiki Precision Jewel Co Ltd filed Critical Namiki Precision Jewel Co Ltd
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Priority to PCT/JP1997/003316 priority patent/WO1998012795A1/ja
Priority to AU43192/97A priority patent/AU4319297A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転機能に着目し、回転磁界を効率よく発生
できてコイル自体の発熱や磁気吸引力の発生を少なくし
た磁気発生機構部を備えることにより回転機構部を高性
能に駆動できるよう構成し、また、価格的にも実用向け
に適するよう低コストに構成する。 【解決手段】 回転磁界を発生する磁気発生機構部1
と、支軸21で回転自在に軸支された回転板20を有す
る回転機構部2とを備え、その磁気発生機構部1と回転
機構部2とは互いに分離独立した別の器具とし、磁気発
生機構部1はドーナッ形の磁気台座10を備え、低抵抗
の巻線から巻回形成された有芯平面形の回転駆動用コイ
ル11を複数個定間隔毎に設け、更に、商用電源の周波
数以上の周波数の電流を回転駆動用コイル11に供給す
るインバータ回路12で回路構成し、回転機構部2は軟
磁性で良導体の金属材料から形成した回転板20を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステータとロータと
からなる誘導モータに着眼し、ステータ側とロータ側と
を分離独立した別に器具として組み立てることにより誘
導モータの機能を更に発展させて応用面を多様化すると
共に、その実用性を図るべく主として回転機能に着眼し
た新規な交流エネルギー変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】誘導モータにおいて電力変換を効率よく
行うため、通常、ステータ側とロータ側との磁気的空隙
は1mm以下の実現可能な数値に設定される。これがス
テータ側とロータ側とを分離独立した別の器具として組
み立て、両者を相対させて組み立てるものでは磁気空隙
長を誘導モータより必然的に略1桁程長く設定せざるを
得ない。然し、その磁気空隙長を長く設定すると機械的
出力が低下し、これを補うために入力電力を増すとステ
ータ側のコイル群が鉄損,銅損でより発熱しまた機械的
出力を低下させるという悪循環を招く。
【0003】本発明のステータ側とロータ側とを分離独
立した別の器具に組み立てるという点で着想的に近似す
るものとして、回転加熱調理器が既に提案されている
(特開平8ー35664号)。
【0004】その回転加熱調理器は誘導加熱乃至は回転
磁界を発生する磁気発生機構部(以下、「ステータ側」
という。)を備え、このステータ側より発生する回転磁
界で回転駆動する回転体或いは回転翼を支軸で回転自在
に内部に備えた鍋(以下、「ロータ側」という。)をス
テータ側と分離独立した別の器具として組み立て、磁気
的空隙を隔てロータ側をステータ側の上に相対配置させ
て回転体乃至は回転翼を回転磁界で回転駆動すると共
に、ロータ側を誘導加熱で発熱させて食品の煮炊きと同
時に攪拌を行う器具として構成されている。
【0005】その回転加熱調理器においては磁界を発生
するコイルを複数部に分割させてステータ側に備えると
開示されているが、このコイル構成にてはロータ側を実
用向けに適するよう駆動する回転磁界を作用するのは難
い。殊に、ロータ側は広い空隙を隔ててステータ側と相
対配置するものであるから、上述した如く回転磁界をロ
ータ側に効果的に作用させようとすると、コイル自体が
鉄損,銅損で発熱するのを抑えられない。
【0006】また、上述した回転加熱調理器においては
ロータ側は永久磁石または着磁体を備えた回転体乃至は
回転翼を装備すると開示されているが、この永久磁石ま
たは着磁体を備えると鉄くぎ等を吸い寄せる等の不具合
があるため、そのロータ側自体も実用化に向けて構成を
改良する余地がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主として回
転機能に着目し、回転磁界を効率よく発生できてコイル
自体の発熱を抑えられる磁気発生機構部を備えることに
より回転機構部を高性能に駆動できるよう構成する新規
な交流エネルギー変換器を提供することを目的とする。
【0008】それに加えて、本発明は価格的にも実用向
けに適するよう簡単な構成で低コストに構成できしかも
安全に駆動可能な交流エネルギー変換器を提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は回転磁界を材質的に良好に
作用可能な回転板を備えて回転機構部を高性能に駆動で
きるよう構成する交流エネルギー変換器を提供すること
を目的とする。
【0010】更に、本発明は回転板の材質,形状乃至は
構成から回転機構部の用途を適宜に設定可能な交流エネ
ルギー変換器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
交流エネルギー変換器においては、回転磁界を発生する
磁気発生機構部と、板面中央の支軸で回転自在に軸支さ
れた回転板を有する回転機構部とを備え、その磁気発生
機構部と回転機構部とは互いに分離独立した別の器具と
して組み立て、磁気的空隙を隔て回転機構部を磁気発生
機構部に相対配置し、磁気発生機構部から発生する回転
磁界を回転板に作用させて回転機構部を駆動する交流エ
ネルギー変換器であり、上記磁気発生機構部は扁平なド
ーナッ形の磁気台座を備え、低抵抗の巻線から巻回形成
された有芯平面形の回転駆動用コイルを該磁気台座の円
周面上に複数個定間隔毎に設け、更に、商用電源の周波
数以上の周波数の電流を該回転駆動用コイルに供給する
インバータ回路で回路構成し、上記回転機構部は軟磁性
で良導体の金属材料から形成した回転板を備えることに
より構成されている。
【0012】本発明の請求項2に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部はケイ素鋼板のリボン
を渦巻き状に積層巻回し或いは高抵抗のフェエライト磁
性材からドーナッ形に形成した磁気台座を備え、各回転
駆動用コイルの磁芯を該磁気台座の円周面に底面で密接
させて回転駆動用コイルを磁気台座に組み付けることに
より構成されている。
【0013】本発明の請求項3に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は2相インバータ回路
で回路構成することにより構成されている。
【0014】本発明の請求項4に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は負荷要求に応じて回
転駆動用コイルを各相毎に直列或いは並列に接続する電
子スイッチ機能を有するインバータ回路を備えることに
より構成されている。
【0015】本発明の請求項5に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は磁気台座の外周回り
に位置させて扁平な低抵抗の誘導加熱用コイルを備える
ことにより構成されている。
【0016】本発明の請求項6に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は2つのインバータ回
路を備え、1つは複数個の回転駆動用コイルと回路接続
し、他の1つは単一の誘導加熱用コイルと個別に回路接
続することにより構成されている。
【0017】本発明の請求項7に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は回転機構部の載置乃
至は取り外しに伴ってインバータ回路をON,OFFす
る切換えスイッチを備えることにより構成されている。
【0018】本発明の請求項8に係る交流エネルギー変
換器においては、磁気発生機構部は磁気台座を嵌込み保
持する凹部を有する基台と、各回転駆動用コイルを嵌込
み保持する複数個の開孔部を有する枠板と、耐熱,絶縁
性を有する非磁性の天板とを備える収容ケースの内部に
組み付けて扁平型に組み立てることにより構成されてい
る。
【0019】本発明の請求項9に係る交流エネルギー変
換器においては、回転機構部は鉄または鉄系,磁性ステ
ンレス,半硬質アルニコ材のいずれかの金属材料から形
成した回転円板を備えることにより構成されている。
【0020】本発明の請求項10に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は鉄とアルミ,鉄と銅,
鉄と半硬質アルミコ材,鉄とアルミと半硬質アルミコ
材,鉄と銅と半硬質アルミコ材とのいずれかの複合材か
ら形成した回転板を備えることにより構成されている。
【0021】本発明の請求項11に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は穴無し円板と穴明き円
板との複合材または穴明き円板と穴明き円板との複合材
から形成した回転板を備えることにより構成されてい
る。
【0022】本発明の請求項12に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は支軸を収容ケースの底
部内面に植立固定し、回転板を該支軸との間に介装する
軸受けで回転自在に支持することにより構成されてい
る。
【0023】本発明の請求項13に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は熱膨張係数の低い金属
材料のスリーブ管で軸回りを被覆した支軸で回転板を軸
支することにより構成されている。
【0024】本発明の請求項14に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は回転板を支軸に一体に
装着し、回転板と支軸とを共に該支軸と収容ケースとの
間に介装する軸受けで回転自在に支持することにより構
成されている。
【0025】
【実施例】以下、添付図面を参照して説明すると、図1
は本発明に係る交流エネルギー変換器の基本構造を示
す。この交流エネルギー変換器は、回転磁界を発生する
磁気発生機構部(以下、同様に「ステータ側」とい
う。)1と、回転板20を支軸21で回転自在に軸支し
且つステータ側1と分離独立の別体に構成する回転機構
部(以下、同様に「ロータ側」という。)2とを備えて
構成されている。
【0026】そのロータ側2は、磁気的空隙Gを隔てス
テータ側1と相対配置することによりステータ側1から
発生する回転磁界で駆動するよう装備されている。ま
た、ステータ側1に装備するコイル群の熱容量を増し、
且つ、鉄損,銅損を極力実用可能なレベルまで低減する
と共に、ロータ側に装備する回転板の材質,形状の組み
合わせから電磁誘導による渦電流を低抵抗で発熱を抑え
ながら誘起させて二次磁極を発生することにより閉磁路
を効率よく形成できるよう構成されている。この基本構
成から、ロータ側2は後述する如く回転板をベースに多
様な機能を有する器具として構成することができる。
【0027】ステータ側1は、渦電流損を抑えて磁束を
多く発生ししかもロータ側2に効果的に作用できるよう
構成されている。その構成を具体化するべく、ステータ
側1は図2で示すように扁平なドーナッ形の磁気台座1
0を備えて組み立てられている。この磁気台座10とし
てはケイ素鋼板のリボンを渦巻き状に積層巻回したもの
を組み付けるとよく、その磁気台座10では内部歪みを
生ずることなく簡単な構造で安価なものに構成すること
ができる。このケイ素鋼板の積層体に代えて、高抵抗の
フェライト磁性材を成形焼成したものでも用いることが
できる。
【0028】その磁気台座10の円周面上には、有芯平
面形の回転駆動用コイル11が複数個定間隔毎に設けら
れている。この回転駆動用コイル11は、4極,6極,
8極等の如く必要に応じて極数を適宜選択することがで
きる。その回転駆動用コイル11は、巻線11aをケイ
素鋼板から積層成形されまたはフェライト磁性材から形
成された磁芯11bに巻回させて磁気台座10と別体に
形成し、この磁芯11bを磁気台座10の円周面に密接
させて組み付けることにより磁気台座10と一体に設け
ることができる。
【0029】それに代えて、磁気台座10をフェライト
磁性材から形成する場合は磁芯を突起状に磁気台座10
と一体に形成し、予め巻回成形された巻線を該磁芯に嵌
め合わせて回転駆動用コイル11として設けることがで
きる。この突起を有するフェライト磁性材の磁気台座は
円周方向で3等分程度に分割形成し、その端部間を段継
ぎ手等で組み合わせて一体に形成することもできる。
【0030】その回転駆動用コイル11は1相分の全コ
イル直流抵抗を2Ω以下、好ましくは1Ω以下に抑えら
れる径の太い線や細い線を数10本以上束ねて撚ること
により径の太いものと少なくとも同等の径に形成した1
本の線を用いて構成する。これと共に、磁芯11bとし
てはコイル表面積の20〜60%程度に相当する表面積
を有するものを組み付けるとよい。そのコイル構成では
コイル自体の発熱を抑えると共に、磁気吸引力の発生も
抑えられるよう回転駆動用コイル11を構成することが
できる。
【0031】その回転駆動用コイル11には商用電力を
そのまま供給することができないため、回転駆動用コイ
ル11は大電流制御用のトランジスタを有する2相イン
バータ回路12を備えることにより回路構成されてい
る。その2相インバータ回路12では電力伝送機構と駆
動回路とを一体化できるところからシンプルで安価な回
路を構成することができる。また、2相インバータ回路
12では回転駆動用コイル11を負荷要求に応じてSi
n,Cosの各相毎に直列に接続し或いは並列に接続す
る電子スイッチ機能を備えるよう回路構成することがで
きる。
【0032】その2相インバータ回路12を備えては、
100V,50HZ /60HZ の商用電力を100V以
下で数10A程度且つ周波数を150〜800HZ に変
換するSin/Cosの2相インバータ回路12を経て
回転駆動用コイル11に導通するよう構成されている。
勿論、回路効率を上げるためにPWM化されている。な
お、周波数としては商用電源の周波数以上の150〜8
00HZ 程度、実用的には250HZ 乃至は500HZ
程度の周波数電流を作り出すよう回路設定するとよい。
【0033】そのインバータ回路12においてはロータ
側2の後述する回転板を始動時には過電力で駆動し、数
10秒程度一定の時間経過後にタイマー作動等で定常連
続回転させるキックスタート機能を備えるよう回路構成
することができる。このキックスタート機能を付加する
と、ロータ側2を短時間に所定回転数まで立ち上げて連
続回転に転換でき、ロータ側2の各種の負荷に対しても
ローラ側2を円滑に回転駆動させることができる。な
お、インバータ回路12はロータ側2の用途に応じて3
相のインバータ回路を備えることができる。
【0034】また、そのステータ側1の構成に基づいて
ステータ側1とロータ側2との磁気的空隙Gを3〜6m
m程度隔てても回転磁界をステータ側1からロータ側2
に十分作用でき、ロータ側2では大きな起動トルクを得
ることができる。なお、このステータ側1ではロータ側
2を一方向のみならず、正逆交互に回転駆動するよう回
路構成することができる。
【0035】図3は、ステータ側1とロータ側2との磁
気空隙長を3.5mm程度に設定し、キックスタート時
並びに連続駆動時の各入力電力(Win)に応じて測定
した周囲温度40℃における回転駆動用コイル11の上
昇温度(Ta)とロータ側2の起動トルク(Ts)を示
す。この回転駆動用コイル11の上昇温度(Ta)は、
周囲温度40℃における回転駆動用コイル11の温度上
昇分を含む数値で示されている。
【0036】図3から明らかなように、キックスタート
時は回転駆動用コイル11の温度上昇を伴うものの、ロ
ータ側2では大きな起動トルクを得ることができる。ま
た、連続駆動時においては実用向けに十分適用可能な起
動トルクを得られると共に、回転駆動用コイル11の温
度を周囲温度40℃における使用限界よりも低く抑える
ことができる。
【0037】そのステータ側1は、図1で示すように各
構成部を収容ケース(以下、「ステータケース」とい
う。)3の内部に組み付けて扁平型のコンパクトなもの
に構成されている。このステータケース3は、全体が非
磁性のプラスチック材料やカルム材(商品名:NDC株
式会社製)等の消音材で形成するようにできる。
【0038】そのステータケース3は図2で示すように
磁気台座10を嵌込み保持する凹部30aを有する基台
30と、各回転駆動用コイル11を嵌込み保持する複数
個の開孔部31a,31b…を有する枠板31と、耐
熱,絶縁性の天板32とから形成されている。このステ
ータケース3は、各部を天板32より螺入するタッピン
グスクリュ等でねじ止めすることにより一体に固定する
ことができる。
【0039】そのステータケース3において、回転駆動
用コイル11は耐熱,絶縁性を有するエポキシ系の接着
剤を用いて各開孔部31a,31b…の孔内に接着固定
することにより回転駆動用コイル11の駆動に伴う振動
の発生を防止するよう枠板31に強固に取付け固定する
とよい。また、基台30としてはシールドを内部に施し
たものを組み付けるとよい。天板32としては、フッ素
系の合成樹脂または耐熱性ガラスから形成したものを備
え付けるとよい。なお、基台30の底部,天板32の板
面には放熱用の通気孔を設けるようにできる。
【0040】そのステータ部1には回転駆動用コイル1
1と共に、図4で示すように誘導加熱用コイル13を備
えることができる。この誘導加熱用コイル13は、細い
線を数10本以上束ねて撚った1本の線等を用いること
により直流抵抗から高周波抵抗まで低く抑えて扁平な空
芯リング状に形成したものを用いればよい。
【0041】その誘導加熱用コイル13は磁気台座10
の外周回りに位置し、図5で示すようにステータケース
3の基台30において凹部30aの外周に立ち上がるフ
ランジ部30bを隔て基台30の平面30cに載置すれ
ば、ステータ部1を扁平型に保ってコンパクトなものに
構成することができる。この誘導加熱用コイル13に
は、間隔を隔てて基台30の平面30cに埋込み装着し
たフェライト磁性材等の磁性片13a,13b…が下部
側に組み付けられている。
【0042】その誘導加熱用コイル13を組み付けるも
のでは図6で示すように2つのインバータ回路12a,
12bを備え、1つは図7で示す回転駆動用コイル11
のSin/COSの各コイル群L1 ,L3 ,L5 ,L7
…、L2 ,L4 ,L6 ,L8…と回路接続し、他の1つ
は単一の誘導加熱用コイル13と個別に回路接続するよ
う回路構成すればよい。また、この誘導加熱用のコイル
を含めて複数個のコイルを図2,4で示すように配列
し、回転磁界,交番磁界を高速時分割させて発生するよ
う駆動する複合インバータ回路で全体を回路構成するこ
ともできる。
【0043】なお、上述したインバータ回路12には位
相シフト回路を備え、それを同相または逆相に切り換え
て1KHZ 以上の高周波電流を印加すれば、回転駆動用
コイル11でも水を温水化する程度の誘導加熱を行うこ
とができる。
【0044】そのステータ側1に対し、ロータ側2は複
数個の軸受け22,22’を介して回転板20を板面中
央の支軸21で収容ケース(以下、「ロータケース」と
いう。)4の内部に回転自在に装備することにより構成
されている。この回転板20は、図1で示すように支軸
21をロータケース4の底部内面に植立固定し、軸受け
22,22’を回転板20と支軸21との間に介装する
ことにより回転板20のみが回転するよう組み付けるこ
とができる。
【0045】また、図8で示すように回転板20を支軸
21と一体に装着し、スラスト軸受け兼用の下部軸受け
22を軸21とケース基盤40との間に介装すると共
に、上部軸受け22’を支軸21とケース蓋部41との
間に介装させて軸受け押え板42で止めることにより回
転板20と支軸21とを共に回転するよう組み付けるこ
ともできる。
【0046】その軸受け22,22’としては、図9で
示すようなボール22aを内外輪22b,22cで挟込
み支持すると共に、内外輪22b,22cのいずれか一
方に固定されたキャップ22d,22eを備える一体型
のフランジ付きボールベアリングを用いるとよい。この
ボールベアリングでは、回転板20が回転に伴ってブレ
動かないよう安定よく支持することができる。これと共
に、支軸21は熱膨張を抑えるべく軸回りを熱膨張係数
の低いスリーブ管23で被覆形成したものを装備すると
よい。
【0047】回転板20には、軟磁性で良導体の金属材
料から形成したものが備え付けられている。その回転板
20によると、ステータ側1の回転磁界によって誘起さ
れるロータ側2の回転磁界がステータ側1の回転磁界に
対して滑りを呈する特性を効果的に発揮させる材質的,
形状的構成の回転板20によりステータ側1から発生す
る回転磁界で円滑に回転駆動することができる。
【0048】材質的には、純鉄または鋳物等の鉄系,磁
性ステンレス,半硬質アルニコ材のいずれかで形成した
ものを用いるとよい。特に、鉄系のものを用いると成形
性が極めて容易であるところから好ましい。また、この
回転板20は一枚板によるものの他に、鉄とアルミ,鉄
と銅,鉄と半硬質アルミコ材,鉄とアルミと半硬質アル
ミコ材,鉄と銅と半硬質アルミコ材との複合材のいずれ
かから形成することができる。
【0049】構造的には、図10で示すような穴無し円
板20a、図11,12で示すような穴明き円板20
b,20cで構成することができる。穴明き円板の場合
には、図13〜15で示すように螺旋状に切り抜いたア
ルミ円板等の開孔縁を折り曲げて羽根部20dを設ける
ことにより換気用,攪拌用等のフイン構造に形成するこ
とができる。また、穴無し円板20aと穴明き円板20
bまたは及び20cとの複合材,穴明き円板相互の複合
材から回転板20を形成することができる。
【0050】特に、回転板20は単なるアンゴラ円盤か
ら、その目的を積極的に担う材質,形状を有するものを
組み合わせるとよい。例えば、図16,17で示すよう
な電磁誘導による渦電流を低抵抗で発熱を抑えながら誘
起させて二次磁極を発生する扁平なアルミ製かご20a
と、この誘起されたアルミ円板内磁極と励磁側磁極とを
共に効率よく磁気的に閉磁路化するケイ素鋼板または鉄
系のリング円板20cとの複合板から形成するとよい。
そのうち、アルミ製かご20aは起動トルクのムラを抑
えるようスキューさせて構成され、鉄系のリング円板2
0cはアルミ製かご20aの上部側(空隙と反対側)貼
り付けられる。
【0051】また、図18,19で示すようなケイ素鋼
板と銅との複合板,所謂、ケイ素鋼板銅貼り板から形成
することもできる。それは0.35mm程度の板厚を有
するリング形のケイ素鋼板20aと同程度の板厚で扁平
な銅板20cとの複合材において、銅板20cをエッチ
ング処理でかご状に形成し且つスキュー状等の所定形状
に形成することにより構成されている。
【0052】以上の諸条件を備えて試作試験を行ったと
ころ、次に示す結果が得られた。その試作品は回転駆動
用コイル(一相分)として直流抵抗0.4Ω,自己イン
ダクタンス約1mHを備え、回転板として図13,14
で示すものを備え、駆動方式として2相インバータ(S
in,Cos)の正弦波駆動,周波数500HZ を適用
し、ステータ側とロータ側との磁気的空隙を3.5mm
に設定することにより構成した。この試作品においては
回転駆動用コイルの入力160Wで起動トルク1Kg/
cm,無負荷回転数10,000rpm,回転駆動用コ
イルの表面温度上昇分50℃以内と良好な結果が得られ
た。
【0053】上述した構成に加えて、ステータ側1には
図4,5で示すようにサーミスタ発熱素子等の過昇温防
止センサー14を安全弁として装備することができる。
また、ステータケース3においては温度上昇に伴って可
逆的に変化する感温シール(図示せず)を内面側に設け
た天板32を備えることによりステータ側1の発熱状態
を表示するようにできる。
【0054】ステータケース3の天板32はロータ側2
の載置台とし、その天板32には図5で示すように電源
切換え用スイッチ15を安全機構として装備することが
できる。この電源切換え用スイッチ15ではロータ側2
の載置に伴って押圧されると電源回路がONし、ロータ
側2の取り外しに伴って電源回路がOFFするよう回路
構成することができる。また、ステータケース3は消音
ボックスとして形成し、回転駆動用コイル11,誘導加
熱用コイル13の電磁励振に伴う騒音を封止可能に構成
することができる。
【0055】この交流エネルギー変換器は回転機能を主
に検討すると、ステータ側1は建造物の壁面,天井,床
等に埋込み装備し、ロータ側2は換気用ファン,送風
機,掃除機,ポンプ等の回転駆動器具として構成するこ
とができる。また、ステータ側1はキッチンテーブルに
埋込み装備すれば、ロータ側2はミキサー,ジューサ
ー,ミル,クッキングカッター,水切り機等のステータ
側1を共用し且つ適宜に交換使用可能な各種の調理用具
として構成することができる。
【0056】その交流エネルギー変換器を加熱回転機能
から考察すると、ステータ側1は養魚場,観賞魚用水槽
等の水循環,温水化設備、建造物用の温風暖房機、炊飯
器,煮炊き用鍋,排煙機構付き焼き物機等の調理用具の
如く極めて広範な応用例を想定することができる。
【0057】その具体例のうち、調理用具に基づいて詳
細な構成を説明すると、図20は回転機能を主とするジ
ューサー5を示す。このジューサー5は被加工品を内部
に収容するジューサ本体50と、ロータケース4の上部
側に嵌込み載置可能なジューサー台51と、被加工品を
粉砕可能にジューサー本体50の内部に配置されるフィ
ン刃52と、ジューサー本体50の底部からジューサー
台51の内部に挿通配置されたフィン軸53と、そのフ
ィン軸53の軸下端側に装着されたフィン基盤54と、
ジューサー台51の内部で立ち上がるフィン基盤回転用
のガイド筒55とを備えて構成されている。
【0058】一方、ロータ側2は回転板20と共に一体
に回転駆動する支軸21をロータケース4の内部に備え
ることにより構成されている。支軸21は軸上端側をロ
ータケース4のケース蓋部41より上方に突出し、軸上
端側にはフィン基盤54と係合する複数の突片24を有
するクラッチ25が装着されている。
【0059】このロータ側2では、ステーター側1の回
転駆動用コイル11から発生する回転磁界が作用する
と、回転板20と共に支軸21が回転駆動する。また、
その支軸21の同軸上に備えられたクラッチ25の突片
24が係合するフィン基盤54を回転することにより、
ジューサー本体50の内部に配置されたフィン刃52が
回転駆動するよう構成されている。
【0060】図21は、誘導加熱と回転駆動とを兼ね備
えた食品の自動攪拌加熱調理器6を示す。この食品の自
動攪拌加熱調理器6は、耐熱ガラス等の非磁性材料から
なる容器60を備えて構成されている。その容器60の
内部には軸受け22を介して回転板20をロータ基盤4
0に植立固定した支軸21で回転自在に支持し、ステー
タ側1の誘導加熱用コイル13と相対させて発熱用の鉄
系リング板61を備えることにより構成されている。
【0061】この食品の自動攪拌加熱調理器6では食品
材料を容器60の内部に収容し、その内部に備えた鉄系
リング板61をステータ側1の誘導加熱コイル13から
生ずる交番磁界で発熱させることにより食品材料を加熱
処理することができる。これと共に、ステータ側1の回
転駆動用コイル11より発生する回転磁界をロータ側2
の回転板20に作用し、回転板20を回転駆動すること
により食品材料を加熱処理しつつ攪拌処理できて食品材
料を効率よく煮炊きするよう構成されている。なお、特
に、軸受け22は健康を害するような素材,構成のもの
を採用しないのが望ましい。
【0062】
【発明の効果】以上の如く、本発明に請求項1に係る交
流エネルギー変換器に依れば、磁気発生機構部は扁平な
ドーナッ形の磁気台座を備え、低抵抗の巻線から巻回形
成された有芯平面形の回転駆動用コイルを該磁気台座の
円周面上に複数個定間隔毎に設け、更に、商用電源の周
波数以上の周波数の電流を該回転駆動用コイルに供給す
るインバータ回路で回路構成するから、コイル群の熱容
量を増せ且つ鉄損,銅損を低減化できると共に、電磁誘
導による渦電流を低抵抗で発熱を抑えながら誘起させて
二次磁極をロータ側に発生できることにより円板内磁極
と励磁側磁極とを共に効率よく磁気的に閉磁路化するこ
とができる。
【0063】本発明に請求項2に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部はケイ素鋼板のリボンを
渦巻き状に積層巻回し或いは高抵抗のフェエライト磁性
材からドーナッ形に形成した磁気台座を備え、各回転駆
動用コイルの磁芯を該磁気台座の円周面に底面で密接さ
せて回転駆動用コイルを磁気台座に組み付けることによ
り構成するから、回転駆動用コイルを含めて全体を簡単
な構造で安価なものに構成するようにできる。
【0064】本発明の請求項3に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は2相インバータ回路で
回路構成することにより電力伝送機構と駆動回路とを簡
単な構成で一体化できて安価に回路構成することができ
る。
【0065】本発明の請求項4に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は負荷要求に応じて回転
駆動用コイルを各相毎に直列或いは並列に接続する電子
スイッチ機能を有するインバータ回路を備えることによ
り回転機構部の用途が異なっても共通の回路構成を適用
することができる。
【0066】本発明の請求項5に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は磁気台座の外周回りに
位置させて扁平な低抵抗の誘導加熱用コイルを備えるこ
とにより回転磁界と共に交番磁界を回転機構部に作用で
きしかも誘導加熱用コイルを含めて全体をコンパクトな
ものに構成することができる。
【0067】本発明の請求項6に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は2つのインバータ回路
を備え、1つは複数個の回転駆動用コイルと回路接続
し、他の1つは単一の誘導加熱用コイルと個別に回路接
続することにより各回路を簡単なものに構成することが
できる。
【0068】本発明の請求項7に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は回転機構部の載置乃至
は取り外しに伴ってインバータ回路をON,OFFする
切換えスイッチを備えることにより回転機構部を安全に
駆動するよう回路構成することができる。
【0069】本発明の請求項8に係る交流エネルギー変
換器に依れば、磁気発生機構部は磁気台座を嵌込み保持
する凹部を有する基台と、各回転駆動用コイルを嵌込み
保持する複数個の開孔部を有する枠板と、耐熱,絶縁性
を有する非磁性の天板とを備える収容ケースの内部に組
み付けて扁平型に組み立てることにより全体をコンパク
トなものに構成することができる。
【0070】本発明の請求項9に係る交流エネルギー変
換器に依れば、回転機構部は鉄または鉄系,磁性ステン
レス,半硬質アルニコ材のいずれかの金属材料から形成
した回転円板を備えることから、回転磁界を効率よく作
用できて安価で高性能なものに構成することができる。
【0071】本発明の請求項10に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は鉄とアルミ,鉄と銅,鉄
と半硬質アルミコ材,鉄とアルミと半硬質アルミコ材,
鉄と銅と半硬質アルミコ材とのいずれかの複合材から形
成した回転板を備えることにより一枚板による回転板と
は異なった回転特性を発揮するよう構成することができ
る。
【0072】本発明の請求項11に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は穴無し円板と穴明き円板
との複合材または穴明き円板と穴明き円板との複合材か
ら形成した回転板を備えることから一枚板による回転板
とは勿論、穴無しの複合材による回転板とも異なった回
転特性を発揮するよう構成することができる。
【0073】本発明の請求項12に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は支軸を収容ケースの底部
内面に植立固定し、回転板を該支軸との間に介装する軸
受けで回転自在に支持することにより回転板自体をカツ
ターや回転翼等の如き各種の用途に用いるよう構成する
ことができる。
【0074】本発明の請求項13に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は熱膨張係数の低い金属材
料のスリーブ管で軸回りを被覆した支軸で回転板を軸支
することにより回転板を常時安定よく回転駆動するよう
構成することができる。
【0075】本発明の請求項14に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は回転板を支軸に一体に装
着し、回転板と支軸とを共に該支軸と収容ケースとの間
に介装する軸受けで回転自在に支持することにより支軸
を出力軸として各種の用途に用いるよう構成することが
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る交流エネルギー変換器の基本構造
を概略的に示す断面図である。
【図2】同交流エネルギー変換器の磁気発生機構部を個
々に展開させて示す俯角斜視図である。
【図3】同交流エネルギー変換器の室温40℃における
磁気発生機構部の上昇温度と回転機構部の起動トルク,
無負荷回転数との相関関係を示すグラフである。
【図4】本発明に係る誘導加熱用コイルを含む交流エネ
ルギー変換器を示す平面図である。
【図5】図4の誘導加熱用コイルを含む交流エネルギー
変換器を示す断面図である。
【図6】同交流エネルギー変換器の磁気発生機構部に装
備可能な2相インバータ回路による回路構成を示す説明
図である。
【図7】図6の回路構成を適用可能なコイル群を示す説
明図である。
【図8】図1と異なる回転板,支軸の一体回転構造を有
する交流エネルギー変換器を示す断面図である。
【図9】同交流エネルギー変換器の回転機構部に組付け
可能な軸受けの一例を示す断面図である。
【図10】同回転機構部に組付け可能な穴無し回転板を
示す俯角斜視図である。
【図11】同回転機構部に組付け可能な穴明き回転板の
一例を示す平面図である。
【図12】同回転機構部に組付け可能な穴明き回転板の
別例を示す平面図である。
【図13】同回転機構部に組付け可能な羽根部を設けた
穴明きの回転板を示す平面図である。
【図14】図13の羽根部を設けた穴明きの回転板をA
−A線個所で示す部分拡大断面図である。
【図15】図13の羽根部を設けた穴明きの回転板を示
す側面図である。
【図16】同回転機構部に組付け可能な複合板による回
転板の一例を示す平面図である。
【図17】図13の複合板による回転板を示す側面図で
ある。
【図18】同回転機構部に組付け可能な複合板による回
転板の別例を示す平面図である。
【図19】図15の複合板による回転板を示す側面図で
ある。
【図20】本発明に係る交流エネルギー変換器の一具体
例を示す説明図である。
【図21】本発明に係る交流エネルギー変換器の別の具
体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 磁気発生機構部 10 磁気台座 11 回転駆動用コイル 11a 回転駆動用コイルの巻線 11b 回転駆動用コイルの磁芯 12(12a,12b) インバータ回路 13 誘導加熱用コイル 14 過昇温防止センサー 15 電源切換え用スイッチ 2 回転機構部 20 回転板 20a 穴無し回転板 20b,20c 穴明き回転板 21 回転板の支軸 22,22’ 軸受け 23 スリーブ管 3 磁気発生機構部の収容ケース 30 収容ケースの基台 30a 回転板の凹部 31 収容ケースの枠板 31a,31b… 枠板の開孔部 32 収容ケースの天板 4 回転機構部の収容ケース G 磁気発生機構部と回転機構部
との磁気的空隙
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】そのインバータ回路12においてはロータ
側2の後述する回転板を始動時には過電力で駆動し、数
10秒程度一定の時間経過後にタイマー作動等で定常連
続回転させるキックスタート機能を備えるよう回路構成
することができる。このキックスタート機能を付加する
と、ロータ側2を短時間に所定回転数まで立ち上げて連
続回転に転換でき、ロータ側2の各種の負荷に対しても
ロー側2を円滑に回転駆動させることができる。な
お、インバータ回路12はロータ側2の用途に応じて3
相のインバータ回路を備えることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】特に、回転板20は単なるアラゴーの円盤
から、その目的を積極的に担う材質,形状を有するもの
を組み合わせるとよい。例えば、図16,17で示すよ
うな電磁誘導による渦電流を低抵抗で発熱を抑えながら
誘起させて二次磁極を発生する扁平なアルミ製かご20
aと、この誘起されたアルミ円板内磁極と励磁側磁極と
を共に効率よく磁気的に閉磁路化するケイ素鋼板または
鉄系のリング円板20cとの複合板から形成するとよ
い。そのうち、アルミ製かご20aは起動トルクのムラ
を抑えるようスキューさせて構成され、鉄系のリング円
板20cはアルミ製かご20aの上部側(空隙と反対
側)貼り付けられる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項10
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】本発明の請求項10に係る交流エネルギー
変換器においては、回転機構部は鉄とアルミ,鉄と銅,
鉄と半硬質アルコ材,鉄とアルミと半硬質アル
材,鉄と銅と半硬質アルコ材とのいずれかの複合材か
ら形成した回転板を備えることにより構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】材質的には、純鉄または鋳物等の鉄系,磁
性ステンレス,半硬質アルニコ材のいずれかで形成した
ものを用いるとよい。特に、鉄系のものを用いると成形
性が極めて容易であるところから好ましい。また、この
回転板20は一枚板によるものの他に、鉄とアルミ,鉄
と銅,鉄と半硬質アルコ材,鉄とアルミと半硬質アル
コ材,鉄と銅と半硬質アルコ材との複合材のいずれ
かから形成することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】本発明の請求項10に係る交流エネルギー
変換器に依れば、回転機構部は鉄とアルミ,鉄と銅,鉄
と半硬質アルコ材,鉄とアルミと半硬質アルコ材,
鉄と銅と半硬質アルコ材とのいずれかの複合材から形
成した回転板を備えることにより一枚板による回転板と
は異なった回転特性を発揮するよう構成することができ
る。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁界を発生する磁気発生機構部と、
    板面中央の支軸で回転自在に軸支された回転板を有する
    回転機構部とを備え、その磁気発生機構部と回転機構部
    とは互いに分離独立した別の器具として組み立て、磁気
    的空隙を隔て回転機構部を磁気発生機構部に相対配置
    し、磁気発生機構部から発生する回転磁界を回転板に作
    用させて回転機構部を駆動する交流エネルギー変換器に
    おいて、 上記磁気発生機構部は扁平なドーナッ形の磁気台座を備
    え、低抵抗の巻線から巻回形成された有芯平面形の回転
    駆動用コイルを該磁気台座の円周面上に複数個定間隔毎
    に設け、更に、商用電源の周波数以上の周波数の電流を
    該回転駆動用コイルに供給するインバータ回路で回路構
    成し、 上記回転機構部は軟磁性で良導体の金属材料から形成し
    た回転板を備えてなることを特徴とする交流エネルギー
    変換器。
  2. 【請求項2】 上記磁気発生機構部はケイ素鋼板のリボ
    ンを渦巻き状に積層巻回し或いは高抵抗のフェライト磁
    性材からドーナッ形に形成した磁気台座を備え、各回転
    駆動用コイルの磁芯を該磁気台座の円周面に底面で密接
    させて回転駆動用コイルを磁気台座に組み付けてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の交流エネルギー変換
    器。
  3. 【請求項3】 上記磁気発生機構部は2相インバータ回
    路で回路構成してなることを特徴とする請求項1に記載
    の交流エネルギー変換器。
  4. 【請求項4】 上記磁気発生機構部は負荷要求に応じて
    回転駆動用コイルを各相毎に直列或いは並列に接続する
    電子スイッチ機能を有するインバータ回路を備えてなる
    ことを特徴とする請求項3に記載の交流エネルギー変換
    器。
  5. 【請求項5】 上記磁気発生機構部は磁気台座の外周回
    りに位置させて扁平な低抵抗の誘導加熱用コイルを備え
    てなることを特徴とする請求項1に記載の交流エネルギ
    ー変換器。
  6. 【請求項6】 上記磁気発生機構部は2つのインバータ
    回路を備え、1つは複数個の回転駆動用コイルと回路接
    続し、他の1つは単一の誘導加熱用コイルと個別に回路
    接続してなることを特徴とする請求項5に記載の交流エ
    ネルギー変換器。
  7. 【請求項7】 上記磁気発生機構部は回転機構部の載置
    乃至は取り外しに伴ってインバータ回路をON,OFF
    する切換えスイッチを備えてなることを特徴とする請求
    項3に記載の交流エネルギー変換器。
  8. 【請求項8】 上記磁気発生機構部は磁気台座を嵌込み
    保持する凹部を有する基台と、各回転駆動用コイルを嵌
    込み保持する複数個の開孔部を有する枠板と、耐熱,絶
    縁性を有する非磁性の天板とを備える収容ケースの内部
    に組み付けて扁平型に組み立ててなることを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の交流エネルギー変換
    器。
  9. 【請求項9】 上記回転機構部は鉄または鉄系,磁性ス
    テンレス,半硬質アルニコ材のいずれかの金属材料から
    形成した回転円板を備えてなることを特徴とする請求項
    1に記載の交流エネルギー変換器。
  10. 【請求項10】 上記回転機構部は鉄とアルミ,鉄と
    銅,鉄と半硬質アルミコ材,鉄とアルミと半硬質アルミ
    コ材,鉄と銅と半硬質アルミコ材とのいずれかの複合材
    から形成した回転板を備えてなることを特徴とする請求
    項1に記載の交流エネルギー変換器。
  11. 【請求項11】 上記回転機構部は穴無し円板と穴明き
    円板との複合材または穴明き円板と穴明き円板との複合
    材から形成した回転板を備えてなることを特徴とする請
    求項1または6に記載の交流エネルギー変換器。
  12. 【請求項12】 上記回転機構部は支軸を収容ケースの
    底部内面に植立固定し、回転板を該支軸との間に介装す
    る軸受けで回転自在に支持してなることを特徴とする請
    求項1または5〜7のいずれかに記載の交流エネルギー
    変換器。
  13. 【請求項13】 上記回転機構部は熱膨張係数の低い金
    属材料のスリーブ管で軸回りを被覆した支軸で回転板を
    軸支してなることを特徴とする請求項12に記載の交流
    エネルギー変換器。
  14. 【請求項14】 上記回転機構部は回転板を支軸に一体
    に装着し、回転板と支軸とを共に該支軸と収容ケースと
    の間に介装する軸受けで回転自在に支持してなることを
    特徴とする請求項1または5〜7のいずれかに記載の交
    流エネルギー変換器。
JP27151496A 1996-09-20 1996-09-20 交流エネルギー変換器 Withdrawn JPH1098860A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012164894A1 (ja) 2011-05-27 2012-12-06 株式会社Tbk 電気式暖房装置および電気自動車

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WO2012164894A1 (ja) 2011-05-27 2012-12-06 株式会社Tbk 電気式暖房装置および電気自動車
JP2012245871A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Tbk:Kk 電気式暖房装置および電気自動車
CN103582579A (zh) * 2011-05-27 2014-02-12 株式会社Tbk 电加热装置和电动车辆

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