JPH1098769A - 無線呼出の課金方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線呼出の課金を行う場合に、着信者への経
済的負担を軽減する。 【解決手段】 無線呼出網の使用料金の少なくとも一部
を発信者に課金する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は移動する無線呼出受
信機に対して基地局から選択的に呼出信号を送信し、無
線呼出受信機では呼出があったことを鳴音、振動あるい
は可視表示により利用者に知らせる無線呼出技術に関す
る。特に、無線呼出受信機の契約者に対する課金に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】無線呼出における料金は、一般電話網な
どの無線呼出網に接続する発信網側の料金と、無線呼出
網を利用して受信機を呼び出す料金とから成り立ってい
る。そして、発信網側の料金は発信端末の契約者に課金
され、無線呼出網を利用する料金は無線呼出受信機の契
約者（以下「着信者」という）に課金される。着信者へ
の課金方法としては、月単位など特定の期間毎の定額の
ものや、呼出回数やメッセージの文字数などの情報量の
特定の期間毎の登算値により課金するものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、着信者への登
算値による課金では、発信者の都合で呼び出される場合
や、発信者の誤りによって誤呼出が行われた場合でも、
無線呼出網の使用料金については着信者の負担となって
しまう。

【０００４】本発明は、このような課題を解決し、着信
者の経済的負担を軽減した無線呼出の課金方法および装
置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は無
線呼出の課金方法であり、発信者から発信網および無線
呼出網を経由して無線呼出受信機を呼び出すごとにその
呼出料金を課金する無線呼出の課金方法において、発信
網の料金に加えて、無線呼出網の使用料金の少なくとも
一部を発信者に課金することを特徴とする。

【０００６】発信者への課金は、発信網内で無線呼出網
側の課金指数を決定して登算してもよく（発信網側指数
決定方式）、無線呼出網から発信網に課金指数を通知し
て発信網内で登算してもよい（着信網側指数決定方
式）。前者によれば、呼ごとに無線呼出網側との信号の
やり取りを行う必要なしに課金できる。また、後者によ
れば、無線呼出網側で呼ごとに柔軟に課金できる。

【０００７】本発明の第二の観点は無線呼出の課金装置
であり、発信者から発信網および無線呼出網を経由して
無線呼出受信機を呼び出すごとにその呼出料金を課金す
る無線呼出の課金装置において、発信者からの呼出要求
に対して無線呼出網側の課金指数を求める課金制御手段
と、発信網内に設けられ、発信者によるその発信網の使
用料金と課金制御手段から通知された課金指数に基づく
無線呼出網側の使用料金の少なくとも一部とを登算する
課金手段とを備えたことを特徴とする。課金制御手段は
発信網内に設けられてもよく、無線呼出網内に設けられ
てもよい。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は本発明の第一の実施形態を
示すブロック構成図であり、発信者の端末１が接続され
る発信網２と、端末１からの発信網２を経由した呼出要
求に対してその呼出要求により指定された無線呼出受信
機４を選択的に呼び出す無線呼出網３とを備え、発信網
２には、発信者によるその発信網２の使用料金を登算す
る発信網課金装置５を備える。発信網２としては例えば
電話網が用いられ、その場合には端末１として電話端末
が用いられる。ここで本実施形態の特徴とするところ
は、発信網２内に、端末１からの呼出要求に対して無線
呼出網３側の課金指数を求める無線呼出サービス用発信
者課金制御装置６を備え、発信網課金装置５は、端末１
によるその発信網２の使用料金に加え、無線呼出サービ
ス用発信者課金制御装置６から通知された課金指数に基
づく無線呼出網３側の使用料金の少なくとも一部を登算
することにある。

【０００９】端末１から発信網２および無線呼出網３を
介して無線呼出受信機４を呼び出す場合の動作について
説明する。この場合、端末１からの呼出要求の送出は、
無線呼出受信機４の番号をダイヤルすることにより行わ
れる。発信網２では、その呼出要求を無線呼出網３に転
送するとともに、その呼に関する情報を無線呼出サービ
ス用発信者課金制御装置６に通知する。無線呼出サービ
ス用発信者課金制御装置６は、呼出番号からその呼出相
手が発信者課金の無線呼出受信機であることを識別する
と、文字数、回線保留時間、呼出エリアまでの距離など
のあらじめ定められたパラメータによる課金レートを求
め、それを発信網課金装置５に通知する。これにより発
信網課金装置５は、発信者側の度数を登算する。

【００１０】無線呼出サービス用発信者課金制御装置６
が課金レートを求めるためのパラメータは、料金の変更
に対応できるように、発信網２の運用者あるいは無線呼
出網３の運用者のいずれかが、データ端末その他により
設定および変更できることがよい。

【００１１】図２は本発明の第二の実施形態を示すブロ
ック構成図であり、無線呼出サービス用発信者課金制御
装置６が無線呼出網３側に設けられたことが第一の実施
形態と異なる。

【００１２】端末１から発信網２および無線呼出網３を
介して無線呼出受信機４を呼び出す場合、発信網２で
は、その呼出要求を無線呼出網３に転送する。この呼出
要求に対して無線呼出網３内の無線呼出サービス用発信
者課金制御装置６では、呼出番号からその呼出相手が発
信者課金の無線呼出受信機であることを識別すると、文
字数、回線保留時間、呼出エリアまでの距離などのあら
じめ定められたパラメータによる課金レートを求め、そ
れを発信網課金装置５に通知する。これにより発信網課
金装置５は、発信者側の度数を登算する。

【００１３】無線呼出サービス用発信者課金制御装置６
が課金レートを求めるためのパラメータは、料金の変更
に対応できるように、無線呼出網３の運用者がデータ端
末その他により設定および変更できることがよい。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
発信者に発信網側の料金とともに無線呼出網の使用料金
の一部または全部を課金し、受信機契約者の経済的負担
を軽減させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一の実施形態を示すブロック構成
図。

【図２】本発明の第二の実施形態を示すブロック構成
図。

【符号の説明】

１ 端末 ２ 発信網 ３ 無線呼出網 ４ 無線呼出受信機 ５ 発信網課金装置 ６ 無線呼出サービス用発信者課金制御装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信者から発信網および無線呼出網を経
   由して無線呼出受信機を呼び出すごとにその呼出料金を
   課金する無線呼出の課金方法において、 発信網の料金に加えて、無線呼出網の使用料金の少なく
   とも一部を発信者に課金することを特徴とする無線呼出
   の課金方法。
2. 【請求項２】 発信網内で無線呼出網側の課金指数を決
   定して登算する請求項１記載の無線呼出の課金方法。
3. 【請求項３】 無線呼出網から発信網に課金指数を通知
   して発信網内で登算する請求項１記載の無線呼出の課金
   方法。
4. 【請求項４】 発信者から発信網および無線呼出網を経
   由して無線呼出受信機を呼び出すごとにその呼出料金を
   課金する無線呼出の課金装置において、 発信者からの呼出要求に対して前記無線呼出網側の課金
   指数を求める課金制御手段と、 前記発信網内に設けられ、発信者によるその発信網の使
   用料金と前記課金制御手段から通知された課金指数に基
   づく前記無線呼出網側の使用料金の少なくとも一部とを
   登算する課金手段とを備えたことを特徴とする無線呼出
   の課金装置。
5. 【請求項５】 前記課金制御手段は前記発信網内に設け
   られた請求項４記載の無線呼出の課金装置。
6. 【請求項６】 前記課金制御手段は前記無線呼出網内に
   設けられた請求項４記載の無線呼出の課金装置。